-
647 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:53:43 ID:kOLLjaDQ0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
( ^ω^)ブーンがまんじゅうになったようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「また、奇抜なタイトルが……」
(゚、゚トソン「それはそうと、なにが名言なんですか?」
(`・ω・´)「まあ、それはあとで言うから」
(゚、゚トソン「は、はあ」
.
-
648 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:54:27 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「それはいいとして」
(`・ω・´)「これは、日常系ほのぼの作品だった」
(゚、゚トソン「はあ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「『だった』?」
(`・ω・´)「だった」
(゚、゚トソン「えっと……バトルへ移行されたんですか?」
(`・ω・´)「うち、そんな出版社じゃないから……」
.
-
649 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:55:15 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「最初は、ほのぼの作品だったんだ。
大学生同士で楽しげにゲームなんかをしたりするっていう、ね」
(`・ω・´)「ドクオ、ショボン、ツン、クーの四人で、いろいろ遊んでる。
ここだけを見たら、ただのほのぼの作品だ。オチもヤマもない」
(゚、゚トソン「へえ……、……え?」
(゚、゚トソン「ちょっと待ってください。タイトルのブーンさんがいないですよ」
(`・ω・´)「そりゃあ、まんじゅうになってるからねえ」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「タイトルのままだよ。ブーンは、まんじゅうになっちゃってるんだ」
(゚、゚トソン「え、ええと……え?」
(`・ω・´)「この作品を簡単に説明するなら、だな」
(`・ω・´)「ミイラ取りがミイラ。まんじゅう取りがまんじゅう」
(`・ω・´)「まともなキャラが一人もいない。クーがひどい」
(`・ω・´)「そして」
(`・ω・´)「一番偉いのはブーン様で次に偉いのは―――」
.
-
650 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:56:25 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「このショボン様さ!」
.
-
651 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:57:05 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン
(`・ω・´)
(゚、゚トソン
(`^ω^´)
(゚、゚トソン「えっと、もしかして……あなた、ショボンさん?」
(`^ω^´)「違う、そういう意味じゃない!」
.
-
652 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:57:49 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「えっと、知らない? 『このショボン様さ!』っていう名言」
(゚、゚トソン「えっと……聞き覚えはあります」
(゚、゚トソン「確か、流行語大賞にノミネートされたとか、なんとか」
(`^ω^´)「そうそう、それだよ」
(`・ω・´)「でも、きみを見ればわかるように、
これの名言だけを知っててこれを知らないって人が、実はすごく多い」
(`・ω・´)「名言になっている以上、それほどの面白さがこの作品にはあるわけだ。
だから、名言を知っているなら、一緒にこの作品も読んでもらいたいね」
(゚、゚トソン「それはいいけど……これ、完結してるんです?」
(`^ω^´)「いいところに気がついた。これ、完結してないんだよ」
(゚、゚;トソン「え?」
(`・ω・´)「だが、正直言って、第一部だけ読んだらいい。それ以降は蛇足と思う人もいるに違いないしな」
(`・ω・´)「名言もふまえてのカオスギャグを楽しみたいなら、一部だけを読むのを勧める。
主筆をしていた当時、作者にこれはこのまま終わらせてはどうかな、と言ったのが未だに記憶に新しい」
(゚、゚トソン「そうなんですか……第一部、だけ」
.
-
653 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:58:42 ID:kOLLjaDQ0
-
(`^ω^´)「むろん、中途半端な読後感になるとは思うが……」
(`^ω^´)「この作品におけるショボンは、必見だぞ!
クズショボンの代名詞といえば、まんじゅうだ!」
(゚、゚トソン「そう、なんですか」
(`^ω^´)「そうだな、たとえば、」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「ちょっと待ってください」
(`・ω・´)「こ、今度はなに」
(゚、゚トソン「あなた、さっきから」
(゚、゚トソン「なにかにつけてショボンさんに似た人が出る作品を推してませんか?」
.
-
654 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:59:47 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「ギック!」
(`・ω・´)「そんなわけがないだろう?」
(゚、゚トソン「べ、別にいいんですよ? それなら、それで……」
(`・ω・´)「むう……まあ、確かに、そろそろ新鮮味に欠けてきたことだろう」
(`・ω・´)「よろしい。なら、そろそろうちの社から出た名作を紹介していこうではないか」
(゚、゚トソン「名作……ねえ」
(`^ω^´)「言っとくが、冗談抜きで名作揃いだぞ? なんたって、大手出版社なんだ」
(`^ω^´)「ゲーム化されたり、ドラマ化されたり。そりゃあもう、大騒ぎだ」
(゚、゚トソン「まあ、実例を挙げていただければ、驚きますよ私も」
(`・ω・´)「なら、初っ端から、すんごい名作を紹介しよう」
(`・ω・´)「タイトルとは相反して、面白さは猛ダッシュレベル」
(`・ω・´)「この界隈の御三家の、うち一つと捉えて遜色のない名作だ」
.
-
655 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:01:08 ID:kOLLjaDQ0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
( ^ω^)ブーンは歩くようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「!」
(`^ω^´)「お、知ってるのかい?」
(゚、゚;トソン「し、知ってるもなにも、これ……映画化されて、賞までとってるじゃないですか!」
(`^ω^´)「いやあ、書いたのは私じゃないけど、自分のことのように嬉しく感じるよ」
.
-
656 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:01:53 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「じゃあ、知ってるなら紹介は不要かな?」
(゚、゚;トソン「逆に、してください。私、この作品、名前しか知らないんです」
(`・ω・´)「ああ、そうなのか」
(゚、゚;トソン「あらすじだけでも知ってたら、ほら……知ったかぶりで、話をつなぐことができる」
(`・ω・´)「(どうやら、名作の話題のときに話についていけないタイプの人なんだな)」
(`・ω・´)「まあ、構わないだろう。もとより、あらすじを言うつもりだったしな」
(゚、゚トソン「できたら、オチも」
(`・ω・´)「だめ」
(゚、゚トソン「はい…」
.
-
658 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:02:34 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「まず、ジャンルはSFベースの人間ドラマと言っていいだろう」
(゚、゚トソン「SFなんですか」
(`・ω・´)「SFをベースにしたバトル作品は多くあるが、バトル要素のないSFは希少種だ。
そういった意味じゃあ、SF好きの人には名作だから云々抜きでオススメしたいところだな」
(゚、゚トソン「SFって言えば、ショボンさんが、サマーアダルセンスはそれっぽいとか……」
(`^ω^´)「すまない、他社の作品はほんど知らないんだ」
(゚、゚トソン「あ、スミマセン…」
(`・ω・´)「だが、少なくとも、よく見られる中途半端なSFなんかじゃないことは確かだ。
誰がどう見ても、これはSF作品だ、と言えるだろう」
(゚、゚トソン「どうしてですか?」
(`・ω・´)「それは、舞台設定とそうなった経緯、
そして主人公を助けるアイテムが全てを物語っている」
.
-
659 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:03:22 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「最初の舞台は、比較するから便宜上で言うけど、現代日本。
……といっても、科学がかなり進歩している、ね」
(゚、゚トソン「科学……」
(`・ω・´)「天才、内藤博士の誕生により、技術革新が起こった。
まあ、どんな発明やどんな進歩があったのかは、その目で見てほしい」
(`・ω・´)「少なくとも、SF好きの心を揺さぶるほどの開発はなされているよ」
(゚、゚トソン「あまりSFは」
(`^ω^´)「おお、そうか。まあ、黙って聞いてほしい。
いま言ったのは、正直言って無視してもいいレベルだ」
(゚、゚トソン「え、え?」
(`・ω・´)「本題だ。この最初の舞台では、化石燃料が渇水しつつある。
……まあ、SFを取り扱う上でならよくある設定だ。わかるだろう?」
(゚、゚トソン「化石燃料って、つまり、ガソリンとか、そういうのですよね」
(`・ω・´)「そうそう」
.
-
660 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:04:05 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「そこで、世紀の天才、内藤博士は、新エネルギーの理論を構築するようになった」
(゚、゚トソン「???」
(`・ω・´)「あまり深くは考えなくていい。つまり、代替エネルギーをつくろうとしたってことさ」
(゚、゚トソン「ああ……。いま、問題になってますよね、原発がどうこうって」
(`・ω・´)「この作品が連載されたのはもっと昔なんだけど……まあ、いいか」
(`・ω・´)「しかし、だ」
(゚、゚トソン「やっぱり、できなかったんですか、代替エネルギー」
(`^ω^´)「ん? いや? できたよ?」
(゚、゚トソン「え……え?」
(`・ω・´)「私が逆接を挟んだ理由は、だ」
(`・ω・´)「この新エネルギーを、使うことはできなかった」
.
-
661 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:04:55 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「机上論だった、ってこと?」
(`・ω・´)「違う。そもそも、いま我々が使っている化石燃料だが、自国で賄っているわけではないだろう?」
(゚、゚トソン「アラブとか、そういうところから輸入してるんでしたっけ」
(`・ω・´)「しかし一方で、その日本は、新エネルギーを開発してしまった」
(`・ω・´)「言い換えれば、それまで輸入して使っていた化石燃料は、不要になったんだ」
(゚、゚トソン「はあ」
(`^ω^´)「もうわかるだろう。もし新エネルギーが通用してしまえば、その輸入元の国で、経済混乱が起こる」
(゚、゚トソン「あ!」
(`・ω・´)「面白いだろう? 序盤は、このような国際政治学まで噛んでくるんだ」
(゚、゚トソン「なるほど……。この作家の人、頭がいいんですね」
(`・ω・´)「読めば、もっとそう思わざるを得ない場面が出てくるよ。まあ、それはいいとして……」
(`・ω・´)「ここで問題が起こった」
(`・ω・´)「新エネルギーの構築理論が、流出してしまったんだ」
.
-
662 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:05:36 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「!」
(`・ω・´)「エネルギーとは、光や火、車の燃料など、生活面で使われることがイメージされるだろうが、
しかし、エネルギーとはそんな限定的な使われ方をするようなものではない」
(`・ω・´)「なにが問題か……言うまでもないだろう?」
(`^ω^´)
(゚、゚トソン
(`^ω^´)
(゚、゚トソン
(`・ω・´)
(゚、゚トソン
(`・ω・´)「軍事」
(`・ω・´)「つまり、戦争においても、エネルギーは十二分にその実力を発揮されるんだ」
.
-
663 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:06:16 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「戦争……!」
(`^ω^´)「そして、とんでもないことが起こった。
……とうとう、新エネルギー理論を盗み出した国が、やっちゃったんだよ」
(゚、゚トソン「も、もしかして」
(`・ω・´)「ミサイルを、ぶっ放したんだ」
(゚、゚;トソン「あ……」
(`・ω・´)「そこから、この作品における地獄が―――」
(`・ω・´)「そして、物語がはじまった」
.
-
664 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:07:06 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「!」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「そういえば、これ、『最初の』舞台なんですよね」
(`・ω・´)「だねえ」
(゚、゚トソン「じゃあ、本命の舞台は?」
(`^ω^´)「四桁未来の世界だ」
(゚、゚トソン「はあ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(゚、゚;トソン「四桁……『未来』!?」
.
-
665 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:07:46 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「1000年だったかなあ。2000年だったかなあ」
(゚、゚;トソン「いやいや、いやいやいやいや……え、えええええっ!」
(`^ω^´)「ここからが、この作品のSF要素が本気を出すんだ」
(`^ω^´)「何十世紀も未来の、地球。そこで、内藤博士が、歩く」
(゚、゚;トソン「し、しかも、歩くのは内藤博士なんですか! え、ええええっ!」
(`・ω・´)「さあて。以上が簡単なあらすじだが――」
(゚、゚;トソン「読む! 読ませて!」
(`・ω・´)「だから、ショボンが帰ってきたら…」
(゚、゚;トソン「語り聞かせて!」
(`・ω・´)「そんなむちゃな…」
.
-
666 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:08:26 ID:kOLLjaDQ0
-
(`^ω^´)「だが、初っ端からそんなのでいいのかな?」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「まだまだ、名作ラッシュははじまったばかり。ってか、一作品だけだ」
(`・ω・´)「そうだな、次も名作と名高い作品を紹介しよう」
(`・ω・´)「確か、連続テレビドラマとして、もう何年にも渡り放映されていたっけな」
(゚、゚トソン「何年……も……?」
(`^ω^´)「ああ、思い出した。第8クールまで続いたんだった」
(゚、゚;トソン「だッ――第、8!?」
(`^ω^´)「未だに、日常系ほのぼのジャンルの頂点に位置する作品」
(`・ω・´)「……そして、100話超えを果たしている、数少ない作品だ」
.
-
667 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:09:18 ID:kOLLjaDQ0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
( ´∀`) ぼくはモナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「あ、あ……確かに、新聞のテレビ番組欄でよく目にしました」
(`・ω・´)「でも、テレビで見たことも原作を読んだこともない、と」
(゚、゚トソン「おはずかしい限り……」
(`^ω^´)「いやいや、恥ずかしいことはない。
名作だからって読まなきゃいけないことはないんだ」
(゚、゚トソン「!」
(`・ω・´)「ど、どうした?」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「お兄さん、いい人!」
(`・ω・´)「え、あ…? ありが、とう……」
.
-
668 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:10:00 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「さて、このジャンルは、日常系ほのぼの作品だ」
(`・ω・´)「そして、だからこそ、話の筋を紹介するのは不可能だ」
(゚、゚トソン「はい」
(`・ω・´)「SFだとかミステリーだとか、そういう先が気になる作品のあらすじを言うのは簡単なんだよ。
でも、ギャグだとかほのぼのだとか、そういう、やり取りを楽しむ作品のあらすじは、難しい」
(`・ω・´)「だから、大まかな舞台だとかキャラだとか、そういうのを言っていこうか」
(゚、゚トソン「お願いします」
(`・ω・´)「よろしい。まず、舞台は、大学だ」
(゚、゚トソン「大学…」
(`・ω・´)「だが、大学が舞台になることは、あまりない。
登場人物のうち何人かがサークルに入ったりする程度だ」
(゚、゚トソン「そ、そうなんですか?」
.
-
669 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:11:02 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「基本は、仲のいい五人前後の大学生たちが、わいわいと話したり遊んだり、時に喧嘩したりする」
(`・ω・´)「で、たまに、サークルに行ってる人の話になったり、学校であれこれしたりする回がくる程度」
(`・ω・´)「友人同士の絡み合い、を楽しむ作品、と言えばいいのかな?」
(゚、゚トソン「絡み合い……ちなみに、男同士ですか?」
(`・ω・´)「ふつうに男女のアベックがいるが……なにか」
(゚、゚トソン「はあ…」
(`・ω・´)「ねえ、今の、返事? ため息?」
(゚、゚トソン「なんでもいいです。次。はあ…」
(`・ω・´)「あ、ため息だな」
.
-
670 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:11:46 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「まあ、いいとして」
(`・ω・´)「この作品では、普段のにぎやかストーリーとは別に、
さまざまなサイドストーリーが進められている」
(`・ω・´)「サークル……いや。ジャズ。ジャズの話だったり。
アベックの話だったり、超能力の話だったり」
(゚、゚トソン「ちょ、超能力?」
(`^ω^´)「ああ、日常系作品ではあるが、そんな、変わったところもある。
まあ、バトルになったりはしないから、安心してくれたまえ」
(゚、゚トソン「わかりましたが、ジャズ……って?」
(`・ω・´)「この作品に日常系ほのぼの作品、以外のジャンルを割り振るなら。
間違いなく、ジャズ、もしくは音楽、となるだろう。
それほど、この作品における多くのウエイトを占めているんだ、ジャズは」
(`・ω・´)「友人のおじが勤めるジャズバーに遊びにいったり。
ジャズバーでよく演奏をしているジャズバンドだったり。
ジャズについて喧嘩を疑うほどのアツい議論が交わされたり」
(`・ω・´)「……そんな、兎にも角にも奥の深いエピソードを盛り込んだのが、
この作品が成功した一番の要因なのかもしれない。
ぶっちゃけ、ただの日常系ほのぼの作品なら、途中で飽きちゃうからね」
(゚、゚トソン「私、ジャズの知識なんてないんですが……」
(`^ω^´)「ああ、私もなかったよ」
.
-
671 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:12:37 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「そして、もう一つの特徴は、ずばり、長さだ」
(゚、゚トソン「第8クールと言ったら、だいたい何話ですか?」
(`・ω・´)「番外編とかあるし、長さにばらつきもあるからなんともいえないけど、
まあ110話弱、と見てくれてかまわない」
(゚、゚トソン「すごい…」
(゚、゚トソン「でも、読みきれるかなあ」
(`^ω^´)「あ、あああ! そんなこと考えちゃだめ!」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「最初はみんなそう思うんだけど、読んでるうちに、考えが変わってくるんだ!」
(`・ω・´)「終わらないでほしい」
(`-ω-´)「残り○○話だけだなんて、信じたくない。……ってね」
.
-
673 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:13:18 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「!」
(`^ω^´)「この作品がどれだけ面白いかは、そんな、生々しすぎる反響を見たらわかるだろう」
(`・ω・´)「むしろ、100話ちょっとだけじゃあ、少ないんだ。私も、もっと続いてほしいって思ったね」
(゚、゚トソン「グダグダとか、冗長とか……」
(`^ω^´)「なぜか、この作品を読んでても、そんな感想は抱けないんだ。ほんと、なんでだろうねえ?」
(゚、゚トソン「……」
(`^ω^´)「で、だ」
(`・ω・´)「だからこそ、これは名作と呼ばれている。
のちに、大学とかを舞台にした、似たような作品が連載されても、だいたいはこれと比較されるな」
(゚、゚トソン「比較……」
.
-
674 名前:名も無きAAのようです[>>672 (`・ω・´)「あっ…。ごめん」] 投稿日:2013/06/09(日) 19:14:14 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「だが、これは実に嘆かわしいことだ」
(`・ω・´)「確かにこれは名作と呼ばれても構わないだろうが、
だからといって似たようなジャンルの作品が面白くなくなるわけでは、ない。
この作品のせいで他の作品がかすんで見える、なんてことは、万が一にも、ない」
(`・ω・´)「実際にかすんで見えてしまう人は、ただひねくれてるだけか、
面白くないと思う理由を見出せないから、無理やりそう理由付けようとしているだけに過ぎないな」
(`・ω・´)「もし、そんな思考を持ってしまうようなのであれば、この作品はオススメしない。
目を無駄に肥やすだけにすぎないのだからな」
(゚、゚トソン「……」
(`・ω・´)「……どうした?」
(゚、゚トソン「…」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「お兄さん、ほんとうにいい人!」
(`・ω・´)「ど、どうしたのさっきから……」
.
-
675 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:15:08 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「とにかく、これも読みます!」
(`^ω^´)「全八巻だった、と記憶している。あとでトラックで送ってってあげるよ」
(゚、゚トソン「いや、トラックまでは……、……ありがとうございます」
(`・ω・´)「さて、次に行こう」
(゚、゚トソン「え、もう?」
(`・ω・´)「言ったろ? あとがつかえてるんだ」
(゚、゚トソン「そ、そうですか……。次は、どんな作品なんですか?」
(`・ω・´)「そうだなあ」
(`・ω・´)「まだぶっ飛んだ名作はあるんだけど……ちょっと、違う路線にいくか」
(`・ω・´)「虚構の城と同じく、知る人ぞ知る、ケッサク」
(`・ω・´)「かつ、虚構の城と同様に、ミステリージャンルの作品」
(`・ω・´)「私は未だに、これを超える学園ミステリーは見たことがない」
.
-
676 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:16:39 ID:kOLLjaDQ0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
('、`*川新聞部が嘘吐きを探すようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「…?」
(゚、゚トソン「すみません、今回は知らない作品です」
(`^ω^´)「ああ、かまわないかまわない。
知る人ぞ知るケッサクなんだって、これは」
(゚、゚トソン「それにしても……どなたですか、彼女」
(`・ω・´)「ペニス」
(゚、゚トソン
(`・ω・´)
(゚、゚トソン
(`・ω・´)
(`・ω・´)「ごめん、ペニサス」
(゚、゚トソン「ペガサス?」
(`・ω・´)「ペニサス…」
.
-
677 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:17:31 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「まあ、紹介しよう。私個人に言わせてみれば、これは超ケッサクなんだ」
(`・ω・´)「舞台は、高校。そこの、新聞部というクラブだ」
(゚、゚トソン「新聞部って、学内新聞をつくるんですよね?」
(`・ω・´)「そうそう。でも、現実におけるだいたいの学校では、
ただ最近起こるイベントをそれっぽく書いただけの壁新聞……だけどね、」
(゚、゚トソン「違うんですか?」
(`^ω^´)「こっちは、わりとまじめな新聞部だよ。それは、冒頭を読めばわかる」
(`・ω・´)「部員が集めたネタやらスクープやらを、部長が厳選して、新聞にする。
まあ、冒頭にあるのを見ればわかるように、実際はそこまで面白いネタがあるわけでもないんだけど……」
(゚、゚トソン「なんだ、大したネタはないんですか」
(`・ω・´)「それが見つかるところから物語は動き出す」
(゚、゚トソン「…!」
.
-
680 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:18:16 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「時にきみ、三大珍味とはなんぞや」
(゚、゚トソン「え? ええと……トリュフ、フォアグラ、あと……」
(`・ω・´)
(゚、゚トソン
(`・ω・´)
(-、-トソン
(`・ω・´)
(`・ω・´)「キャビア!」
(゚、゚トソン「あっ。それ!」
(`・ω・´)「なんでキャビアが浮かばないのかねえ……」
.
-
681 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:19:06 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「でも、三大珍味が、なにか?」
(`・ω・´)「それらをふんだんに盛ったコッペパン、名づけて世界三大珍味パン。
この学校では、半ばイベントじみた調子でこれが売られるんだけど……」
(`・ω・´)「結論から先に言おう」
(`・ω・´)「その世界三大珍味パンが、消えた」
.
-
683 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:19:54 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「消えた…!」
(`・ω・´)「とても目立つパンで、食堂には人が大勢集まっている。
だと言うのに消えたんだ、おかしな話だろう?」
(゚、゚トソン「確かに。これは、新聞の恰好のネタになりますね」
(`・ω・´)「そして、新聞部の彼女たちは、その消えたパンを追うことになるんだ」
(゚、゚トソン「彼女たち?」
(`^ω^´)「ああ、言ってなかったね」
(`・ω・´)「けだるい感じの、部長。まじめで、言ったらあずにゃんな後輩。
部長にまるで敬意を払わない後輩に、あと、おっぱい要員」
(゚、゚トソン
(`・ω・´)「どうだ?」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「バラエティーに富んでますね」
(`・ω・´)「こ、声が怖くなってるけど…」
.
-
684 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:20:35 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「でも、追うだけですか?」
(`・ω・´)「だったら隠れたケッサクだなんて言ってない。
注目すべきは、その巧みな伏線回収だ」
(゚、゚トソン「伏線!」
(`・ω・´)「オチにつながる伏線はもちろんのこと」
(`・ω・´)「次の展開へとつなぐための伏線も、ばっちり」
(`・ω・´)「全体的に、ストーリーの構成は、この上なくうまい」
(`・ω・´)「まして、これはミステリーだ。
ストーリー構成のうまさは、この上ない面白さを引き出す要因となるだろう」
(`^ω^´)「なんてことのない要素だと思ってたら、それがまさかの伏線につながっていた……
そんな難しいことを平然とやってのける。これも、ミステリー好きにはオススメしたい一冊だ」
(゚、゚トソン「ほうほう!」
.
-
685 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:21:16 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「だが、あくまで舞台は高校だ」
(`・ω・´)「殺人事件は起こらないし、探偵や刑事が主人公ではない」
(`・ω・´)「ミステリーのなかでも、そんな王道ミステリーが好きなら、ちょっとは抵抗があるかもね」
(゚、゚トソン「そうなんですか?」
(`^ω^´)「まあ、でも、正直ジャンルとかどうでもよくなるくらいには、これは面白いからね。
生徒たちの絡み合いを見てるだけで、心が躍るものだ」
(゚、゚トソン「絡み…」
(`・ω・´)「ねえ、いちいち引っかかるところがおかしくない?」
(゚、゚トソン「おかしくない」
(`・ω・´)「な、ならいいんだけど、さ……」
.
-
686 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:21:57 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「じゃあ、これも。読むリストにいれます」
(`・ω・´)「リスト?」
(゚、゚トソン「脳内リスト」
(`^ω^´)「ああ。そういうのは覚えるだけじゃなくて、実際にメモとかしたほうがいいよ。
たとえば、ネットで読むのなら、ブックマークしておく、とか」
(゚、゚トソン「ブクマ、ですか。一応覚えておきます」
(`・ω・´)「よおし。なら、これも借りるってことで。次の本に行こう」
(゚、゚トソン「あ、ちょっとはやい…」
(`・ω・´)「はやい?」
(゚、゚トソン「もう一度、今までの作品を挙げてもらっていいですか?」
(`・ω・´)「脳内リストは…」
.
-
687 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:22:37 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「だが、人間、同じことを繰り返してはいけないんだ」
(゚、゚トソン「えー?」
(`・ω・´)「いつだって人間は、前を向いて、生きていかなければならない」
(`・ω・´)「そのためには、なるたけ、後悔をしないで日々を過ごそうと心がけなくては、な」
(`・ω・´)「だが、時に人は、どうしても、後悔を背負う。
時には、不可抗力的に。時には、自業自得的に」
(`・ω・´)「……次に紹介する作品は、そんな後悔と向き合う作品、と言っていいだろう」
(`・ω・´)「王道ミステリーではないけど、雰囲気は近い。
そして、虚構の城や新聞部よりも、名作と呼ばれている一冊だ」
(`・ω・´)「ジャンルは、ミステリー、人間ドラマ、サスペンス、そして……」
(`・ω・´)「感動だ」
.