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612 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:30:03 ID:kOLLjaDQ0
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拝啓
本日は、お日柄……、……はい。本日は、よいおしめりのようで。
実を言いますと、今日、私はある事情のもとで、図書館を空けております。
そのため、本日のネタバレ、もとい作品紹介サービスはお休みです。
なので本日は、過去の名作・傑作紹介回です。最近の完結作品や現行作品は一切出てきません。
「俺の作品、紹介されないかなあ」とお待ちの方には失礼ですが、次回をお待ちください。
敬具 (´^ω^`)
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613 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:30:45 ID:kOLLjaDQ0
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ガチャ
(゚、゚トソン「ごめんくださーい…」
(゚、゚トソン「…」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「ショボンさーん?」
(゚、゚トソン「…」
(゚、゚トソン
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614 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:31:25 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「えっと…」
(`・ω・´)「ようこそ、図書館へ」 ヌッ
≡(゚、゚;トソン「ひッ!」
(`^ω^´)「お、きみか。数日ぶりだね。ようこそ、図書か……」
(`・ω・´)「……どうして逃げるの」
(゚、゚;トソン「え、あ……どうしてだろう」
(`・ω・´)「えぇ…?」
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615 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:32:06 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚;トソン「あの、えっと」
(゚、゚;トソン「シャキンさん……ですよね? ショボンさんの、お兄さんの…」
(`・ω・´)「ああ。三歳違いさ」
(゚、゚トソン「三歳……」
(`^ω^´)「これでもな、昔はよかったんだよ、仲」
(゚、゚トソン「へぇ……」
(`・ω・´)「……で、ショボンは見なかったか?」
(゚、゚トソン「いえ、知らないです。というか、お兄さんこそ知らないのですか?」
(`・ω・´)「こんな歳になってからというもの、なかなか会う機会がなくてね」
(゚、゚トソン「えっと……」
( ;´゚ω゚)『てめえがきたからだよチクショウ! とにかく、館長命令だ! 退散しろ!』
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616 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:32:55 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「(……仲、悪いのかな?)」
(゚、゚トソン「それはそうと」
(`・ω・´)「なんだい」
(゚、゚トソン「シャキンさんはどうして、カウンターに就いてるんですか?」
(`^ω^´)「ああ。来てみたのはいいものの、ショボンはいないしどこにいればいいかわからないし、でね」
(゚、゚トソン「はあ。じゃあ、そこらへんの椅子に座ったら…」
(`・ω・´)「ショボンの匂いがするんだ、ここ」
+(゚、゚トソン
(`・ω・´)「ねえ、どうしたんだい? ちょ、顔近い…」
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617 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:33:54 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「へぇ〜〜」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「へえェ〜〜」
(゚、゚トソン「実は、ショボンさんも……へえええええええっ!」
(`・ω・´)「(なんなんだこの子…)」
(`・ω・´)「ま、まあ……待ってたら、そのうち来るだろう。そう思って、待ってるんだ」
(`^ω^´)「そうだ。暇つぶしに、なにかオススメの本でも紹介してやろうか?」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「これでも、本に携わる仕事を、ね。してたんだ」
(゚、゚トソン「あ、そうなんですか」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「え……『してた』?」
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618 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:34:35 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「その、失礼ですが……リストラ?」
(`^ω^´)「まあ……そんなところかな」
(゚、゚トソン「と、いうと……」
(`・ω・´)「ただ、運が悪かった。それだけさ」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「ちなみに、どんなお仕事だったんですか? 司書……ではなさそうだし」
(`・ω・´)「とある大手出版社の、まあ……そこそこな地位にはいたよ」
(゚、゚トソン「そこそこ?」
(`・ω・´)「主筆というのだが……」
(゚、゚トソン「???」
(`・ω・´)「ひらたく言えば、編集長みたいなものだ」
(゚、゚;トソン「へッ……!」
(`・ω・´)「会社がちいさかった頃からいたから、自社の分に限って言えば、広い知識を持っているよ」
(`・ω・´)「よかったら、うちの社で人気だった作品でも教えてあげようか」
(゚、゚;トソン「おッ、お手柔らかにお願いします、シャチョウ!」
(`・ω・´)「いや、私はあくまで主ひ……、……いや、いいけどさ」
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619 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:35:16 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「そうだなあ……。なにから紹介すべきか。
勧めたい本など、山ほど……むしろ、全てオススメしたいほどなんだよ」
(゚、゚トソン「まあ、ご自身の出版社の本ですからね」
(`・ω・´)「いきなり有名な本を出しても仕方あるまい。まずは私の好きな作品から紹介しようではないか」
(゚、゚トソン「というと?」
(`^ω^´)「うちの社でも五冊とないジャンルの作品だ」
(゚、゚トソン「……全てで、何冊ほどあるんですか?」
(`・ω・´)「休載のまま終わってしまった作品を除いても、500弱はあるね」
(゚、゚;トソン「ごッ……! じゃ、じゃあ1パーセントじゃないですか!」
(`・ω・´)「その1パーセントのなかでも輝く作品。まさに、知る人ぞ知るケッサク」
(`・ω・´)「ミステリー作品の開祖、とも言われているね」
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620 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:35:57 ID:kOLLjaDQ0
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(´・ω・`)ショボン警部が虚構の城を崩すようです
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(゚、゚トソン「あ、ショボンさん……」
(`・ω・´)「このさい、似てることにはノータッチだ」
(゚、゚トソン「あ、はい」
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621 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:37:05 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「いいか? いま、この界隈において、
刑事や探偵の出る王道ミステリー作品は、きみの思っている以上に少ない」
(゚、゚トソン「そうなんですか?」
(`・ω・´)「最近の情勢は知らないけど……
七年前後作品を見てきた私に言わせたら、まあ昨今においてもやはり少ないんだろう」
(゚、゚トソン「でも、好きですよ、推理小説は」
(`^ω^´)「そうか。だったら読まなくてどうする、という作品だ」
(゚、゚トソン「そうなんですか?」
(`・ω・´)「推理小説。そのなかでも最メジャーと呼べる分野、刑事小説だ。
冷静ながらもどこか抜けている警部と、おっちょこちょいな女刑事が主役さ」
(`・ω・´)「事件発生の起からはじまって、刑事たちが動き始める承。
大きく展開が変わる転に、犯人を逮捕する結」
(`・ω・´)「起承転結のそれぞれがちゃんと確立されている上に
論理的な筋道を立てて話が進行されるから、引っかかるところもないだろう」
(`・ω・´)「まさに、ミステリー好きにはたまらない一冊となるわけだ」
(゚、゚トソン「(あれ、ショボンさんよりもうまい…)」
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622 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:37:47 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「殺されたのは、ドクオという、アパートに住む絵描きのおじさんだ。
死因は紐状のもので絞殺されたことによる、窒息死」
(`・ω・´)「アパートにともに住まう住人のなかに目撃者はいないし、犯人の遺留品もない。
まさに、刑事の腕の見せ所といったところさ」
(゚、゚トソン「ほうほう」
(`・ω・´)「証拠という証拠は、ないに等しい。
ならば、なにを手がかりに刑事たちはこの事件を追うのか?」
(゚、゚トソン「証拠は……ないとなると、やっぱり……」
(`・ω・´)「証人」
(`・ω・´)「刑事二人は、同じアパートの住人らに焦点を絞って、証言だけで事件を解決しようとするのさ」
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623 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:38:27 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「…!」
(`・ω・´)「物的証拠がゼロだ、というわけではない。ちゃんと、現場にも証拠は眠っている」
(`・ω・´)「だが、それだけではただパズルを解く話に成り下がってしまうだろう?
そこがこの作者のうまいところだ。人との交流を中心に据えることで、話にふくらみを持たせている」
(`・ω・´)「そして、証言を集めていくおもしろさがあるからこそ、際立つ設定があるのだが……
それは、夫婦だったり、受験生だったり。そんなアパートの住人皆における共通点にある」
(゚、゚トソン「ほう」
(`・ω・´)「アパートの住人には、みんなに、アリバイがないんだ」
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624 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:39:07 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「…!」
(`・ω・´)「目が輝いてきたねえ。そうさ、謎のベールに包まれたこの事件を、刑事が掘り進めていく。
そんな、謎を解く楽しさがこの一冊には眠っているんだ」
(`^ω^´)「マ、確かにじゃっかん読者を置いていくシーンこそあるものの……
その一点を差し引いても、楽しめる作品だ、と言えるだろうよ」
(゚、゚トソン「虚構の、城……!」
(`・ω・´)「虚構でつくられた城を、あざやかに崩す」
(`・ω・´)「ミステリーが好きなら、私はこの作品を推すね」
(゚、゚トソン「読みたいです」
(`^ω^´)「そうか。だが、すまないね」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「どこになんの本があるかなんて、私にはわからないよ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「だめじゃん」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「だめじゃん!」
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625 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:39:47 ID:kOLLjaDQ0
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(`^ω^´)「まあまあ、ショボンが帰ってきてからでもいいじゃない」
(゚、゚トソン「まあ、そうですが……」
(`・ω・´)「じゃあ、次。ジャンルはがらりと変わるが、
それでも珍しいジャンルには違いない一冊だ」
(゚、゚トソン「というと」
(`・ω・´)「これにジャンルをつけるなら……」
(`・ω・´)「カオス、ではないか」
(`-ω-´)「そうだなあ……」
(`・ω・´)「キチガイ、マジキチ、クレイジー」
(`^ω^´)「とにかく、狂っている。読んでるこっちまで、頭がおかしくなりそうな話だ」
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627 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:40:45 ID:kOLLjaDQ0
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(´・ω・`)しょぼんはあまえんぼうのようです
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(゚、゚トソン「あまえんぼうって……?」
(`^ω^´)「そのまんまさ。しょぼんって子は、とにかくあまえんぼうなんだ」
(゚、゚トソン「ほんわかした感じのタイトルですが……どうして、これがクレイジーなんですか?」
(`・ω・´)「それは、できることなら、なんの紹介もなしに読んで、それで確認してほしい」
(゚、゚トソン「はあ」
.
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628 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:41:25 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「というわけだから、これについてはあらすじも話の展開も言えない」
(゚、゚;トソン「え…?」
(`^ω^´)「代わりに、私を含める、読者がまず抱くであろう感想を挙げていこう。
それで興味を持ったら、読んでもらいたい所存だ」
(゚、゚トソン「ま、まあ……かまいませんけど」
(`・ω・´)「まず、私の最初の感想。読んでるこっちまで気が狂いそうになった」
(゚、゚トソン
.
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629 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:42:10 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「容赦なく人間の欲の汚さのありそうでない典型例をリアル表現してる」
(`・ω・´)「なんかもう夢に出てきそうだよ・・・」
(`・ω・´)「現実社会の闇をうまく描いた良スレ」
(`・ω・´)「もう完全にキチの世界に」
(`・ω・´)「いいねえこういう狂ってるの」
(`・ω・´)「こんな怖いスレ初めて見たわ」
(`・ω・´)「恐ろしい作品だった」
(`・ω・´)「うわあああああああああああああああああああああああああああああ」
(`・ω・´)「UWAAAAAAAA」
(`・ω・´)「うわああああああ」
(`・ω・´)「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
(`・ω・´)「うぅうあああああああ」
(゚、゚トソン「もう許して」
(`・ω・´)「あ、そんな反応もあったね」
(゚、゚トソン「お願い、もう許して」
(`・ω・´)「そう……」
.
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630 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:42:59 ID:kOLLjaDQ0
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(`^ω^´)「とにかく、だ」
(`・ω・´)「最初きみが抱いたような、ほのぼのじゃないの?という予想」
(`・ω・´)「裏切られる楽しみを奪ってしまうことになるが、言おう。まったくの見当違いだ」
(゚、゚トソン「…」
(`・ω・´)「その証拠に、うちの社でも、これはR-18指定されている」
(`・ω・´)「あまり耐性のない人には、ショックが強すぎるかもしれないね」
(`^ω^´)「でも、それほどぶっ飛んでいて、それだけ、おもしろい。
いや、おもしろい、じゃない。清々しい、だ」
(゚、゚トソン「へえ……」
(`・ω・´)「ちなみに、読後感はだいたい『泣きそうになる』『気が狂いそうになる』『よくわからない感じになる』
のどれかに分類されるだろうと思うね。救われない話だ」
(゚、゚トソン「……」
(`・ω・´)「どうだ?」
(゚、゚トソン「…」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「(断るつもりだったのに、却って読みたくなってきた)」
.
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631 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:43:43 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「それも、一応読んでみます」
(`^ω^´)「おお、そうか。気をつけて読むんだよ」
(゚、゚;トソン「気をつけて? ……まあ、善処します」
(`・ω・´)「じゃあ、ちゃっちゃと次にいくか。まだまだ、紹介したいのは山ほどあるんだ」
(゚、゚トソン「と、言いますと」
(`・ω・´)「珍ジャンル攻めをしてるんだ。続けて、またも珍しいジャンルのものを紹介しよう」
(゚、゚トソン「今度はなんですか?」
(`・ω・´)「今度は、だな」
(`・ω・´)「料理ジャンル」
(`・ω・´)「レシピ本としても使える一冊だ」
(゚、゚トソン「あ!」
.
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632 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:44:23 ID:kOLLjaDQ0
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(´・ω・`) ショボンは風の料理人のようです
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(`・ω・´)「おや。知ってるのかい?」
(゚、゚トソン「昔、買いました。一冊だけ…」
(`^ω^´)「ああ、一冊だけじゃあだめだ。こいつは、シリーズが出てるんだから」
(゚、゚トソン「そうなんですか?」
(`・ω・´)「その作品の各タイトルは、こうだ」
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633 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:45:09 ID:kOLLjaDQ0
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(´・ω・`) ショボンは風の料理人のようです
(´・ω・`) ショボンは帰ってきた風の料理人のようです
(´・ω・`) ショボンは風邪の料理人のようです〜FINAL〜
(´・ω・`) ショボンは地獄の料理人のようです
(´・ω・`) ショボンは天国の料理人のようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(`・ω・´)「……以上、五作品」
(゚、゚トソン「あ、こんな多かったんだ」
(`・ω・´)「どの作品でも、おなかの空きそうな料理がつくられている」
(`^ω^´)「夜中に読んではだめだ。お約束だよ」
(゚、゚トソン「…? わかりました」
.
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635 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:45:51 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「既読なら、紹介する必要はないかな?」
(゚、゚トソン「あ、でも、話の内容もほとんど忘れてるので、ぜひ」
(`・ω・´)「そうか。まあ、といっても紹介するほどストーリーがあるわけでもないんだけど……」
(`・ω・´)「料理人のショボンは、いわば、風のような料理人だ」
(゚、゚トソン「風……」
(`・ω・´)「料理について日々悩みを抱く人々の前……いや、後ろか……
とにかく、そんな人たちのところに現れては、料理について的確な指示をびしばしと飛ばす。
サイドストーリーはあれど、軸のストーリーは以上だ」
(゚、゚トソン「あ、確かにそんな感じ…」
(`^ω^´)「なにがすごいのって、実生活でも使えそうな小ネタとかが挟まれていて、
なのにあまり難しそうでない……そんなレシピなどが載せられているところだ」
(`・ω・´)「私としては、得意だろうと苦手だろうと、料理をする主婦や一人暮らしの学生に勧めたい。
料理が得意なら、その更なる知識の付加、もしくはアレンジの原型を得るためのものとして。
料理が苦手なら、なにが悪いのか、そしてなにをすれば簡単にうまくなるのか。それを学ぶために」
(`・ω・´)「時にきみは、料理は好きかな?」
(゚、゚;トソン「ちょうど、この本を買ったときに一念発起で料理つくってみようかな、なんて……」
(`・ω・´)「……で、諦めたのか」
(゚、゚;トソン「おはずかしい」
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636 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:46:31 ID:kOLLjaDQ0
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(`^ω^´)「まあ、つくる相手ができたら、自然とうまくなるよ」
(゚、゚トソン「つくる相手……」
(゚、゚トソン「……」
(-、-トソン「………、」
(`^ω^´)
(`^ω^´)
(`・ω・´)「あ、私には心に決めた人がいるから…」
(゚、゚;トソン「あなたじゃないです!」
.
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637 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:47:12 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「まあ、平日の昼間から来るようじゃ、きみも暇なのだろう?」
(゚、゚トソン「むっ……、……まあ、暇っちゃ暇ですが」
(`・ω・´)「なら、久々に読んでみるといい。あわよくば、料理をつくってみたりもして」
(`・ω・´)「そうだな、卵かけご飯なんかは簡単につくれるから、これから試してみてもいいだろう」
(゚、゚トソン「ちなみに、試したことは?」
(`^ω^´)「あるにはあるんだけど……これ、冷蔵庫の温度設定のほうも聞きたかったね」
(`・ω・´)「まあ、ものはためしってね。生姜焼きや親子丼なんて料理もあるから、これらから試すのもありだ」
(`・ω・´)「シンプルなのに、奥が深い。『七五三』だったりパイナップルだったりと、ね」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「そうですね。一応、無印のも含めて五冊貸してください」
(`・ω・´)「だから、私は知らないって」
(゚、゚トソン「あ…」
.
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638 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:48:02 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「まあ、まとめて借りたらいいじゃない」
(゚、゚トソン「かばんがない…」
(`・ω・´)「ここに来るのに2tトラックを使ったんだ。なんなら、載せてってあげるよ」
(゚、゚;トソン「さ、さすがにそこまで大量には借りないけど……」
(`・ω・´)「それはいいとして、次の作品なんだがねえ」
(゚、゚トソン「なんですか?」
(`-ω-´)「すまないが……そこまで珍しいジャンル、じゃあないんだ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「え、別にいいですけど」
(`・ω・´)「え、まじ?」
(゚、゚トソン「まじ」
(`・ω・´)「そ、そうか……」
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639 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:48:46 ID:kOLLjaDQ0
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(`^ω^´)「でも、純正カオスギャグといえば、あまり多くはないジャンルだろう」
(゚、゚トソン「カオス、ですか」
(`・ω・´)「ちなみに、この作品からはある名言が生み出されている」
(`・ω・´)「また、この作品のせいで、タイトルには使うのすらためらわれる言葉が生まれたほどだ」
(゚、゚トソン「どんなタイトルなんですか?」
(`・ω・´)「まあ今から言うにして、だ」
(`・ω・´)「いつからできたんだろうねえ」
(`・ω・´)「ミセリの髪型をいじって遊ぶ風潮ってのは」
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640 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:49:26 ID:kOLLjaDQ0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(´・ω・`)ショボンはカリスマ美容師のようです
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(゚、゚トソン「ええと、これは……」
m9(`・ω・´)9m「アイカッチュー」
(゚、゚トソン「…?」
m9(`・ω・´)9m「アイカッチュー」
(゚、゚トソン「え、ええと……シャキンさん?」
m9(`・ω・´)9m「アイカッチュー」
(゚、゚トソン「シャキンさん!」
(`・ω・´)「カリスマ美容師足る者、その11。
とりあえず、スタイルは通すべし」
(゚、゚トソン「え?」
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642 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:50:12 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「ああ、すまないね。いまやったみたいなのが、この作品のだいたいのスタイルだ」
(゚、゚トソン「???」
(`^ω^´)「とにかく、凄まじいこだわりと情けないメンタルを持ち合わせた
自称カリスマ美容師、ショボンが、次々訪れる客の髪をどうにかするお話だ」
(゚、゚トソン「いま言ったカリスマ美容師足る者〜〜ってのも、そのこだわりってやつですか?」
(`・ω・´)「ああ、そうさ。まあ、読んでみればわかる」
(゚、゚トソン「はあ」
(`・ω・´)「この手のオムニバス作品は、紹介が難しいんだ。
だから、スタイルを紹介させてもらったわけさ」
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643 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:50:57 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「で、名言というのは……」
(`^ω^´)「言うまでもないだろう。I cut you、だ」
(`・ω・´)「両手人差し指を前に突きつけてだね…」
9m(゚、゚トソンm9「アイカッチュー」
(`・ω・´)「ええと……なんで小指?」
(゚、゚トソン「なんとなく」
(`・ω・´)「あ、そう……」
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644 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:51:37 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「カオスはカオスだが、しかし筋道のあるギャグだ。
だから、カオスというのはほんとうは間違いなんだ」
(゚、゚トソン「??」
(`・ω・´)「だが、それでも私は、この作品にカオスの名を冠したい。
それほどには、この作品のギャグは、おもしろい」
(゚、゚トソン「はあ」
(`・ω・´)「いいテンポで、わかりやすいギャグで、笑うしかない展開」
(`・ω・´)「まさに、ギャグ作品の基本と応用の全てを寄せ集めたような一冊だ」
(゚、゚トソン「でも、薄いですよ」
(`・ω・´)「三話しかないからねえ」
(゚、゚トソン「え? でもここに、全四話って……」
(`^ω^´)「読めばわかる」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「読めば、わかる」
(゚、゚トソン「あ、えっと……」
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645 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:52:19 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「わかりました、読んでみます」
カリスマ司書足る者、その1
「読めばわかる」は魔法の言葉
(`^ω^´)「あとで読んでみてくれ」
(゚、゚トソン「それはいいんだけど、なんですか、今の」
(`・ω・´)「よし、次にいこう」
(゚、゚トソン「え、えぇぇ…?」
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646 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 18:53:01 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「次に紹介するのも、ギャグ作品だ」
(`^ω^´)「しかし、こちらは……カオス、と冠しても構わないだろうね」
(゚、゚トソン「今度こそ、と」
(`・ω・´)「ほんとうに、わけがわからないんだ」
(`・ω・´)「特に、タイトルにいるブーンよりも、ショボンのほうがぶっ飛んでやがる」
(゚、゚トソン「またショボン…さん」
(`・ω・´)「いまやアイカッチュー以上の、この界隈でもナンバーワンを誇る名言となった、あの言葉」
(`・ω・´)「名言だけが一人歩きし、その元ネタを知らない、という人もいるに違いない」
(`・ω・´)「だからこそ、この作品だけは、紹介しておきたい。そう思ったんだ」
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