川 ゚ -゚)クールに決める逆転裁判のようです

第一話「逆転のバレンタイン」

Part3

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66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:38:32.08 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
 
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「硝煙反応!」
 
川 ゚ -゚)「捜査陣は、これを “見落としていた” 可能性がある!!」
 
 
 
BGM推奨
http://www.youtube.com/watch?v=gL-ZIbF6J6s
 
 
 
 
 
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67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:39:05.77 ID:fJTgQXGu0
 
 
( ´∀`)「ショーエン反応……」
 
(;=゚ω゚)ノ「 “見落としていた” ……だって?」
 
 
 
川 ゚ -゚)「……発砲したときに、その残骸が近くに飛散される」
 
川 ゚ -゚)「このことにモンダイはないな?」
 
( ´∀`)「よくわかりませんが……ならば、至急ショーエン反応を――」
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「異議アリぃ!」
 
 
 
川 ゚ -゚)「……なに?」
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「勝手なオクソクで検察側を冒涜されちゃあ困るよぅ」
 
(;=゚ω゚)ノ「そのシテキをするなら、一緒に立証してもらわなくちゃならないことがあるよぅ!」
 
 
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69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:41:13.29 ID:fJTgQXGu0
 
 
川 ゚ -゚)「なんだと?」
 
( ´∀`)「それはズバリ、なんですか?」
 
 
(=゚ω゚)ノ「 『観葉植物』 と 『拳銃』 の関連性!」
 
(=゚ω゚)ノ「裁判長、思い出してみてほしいよぅ。
.      『観葉植物』 と発砲には、なんの関連性もない!」
 
 
( ´∀`)「! 確かに!」
 
( ´∀`)「 “打撲” と 『観葉植物』 は密接な関係にありますが……
      だからといってそれがショーエン反応につながるわけではありませんからな」
 
 
川 ゚ -゚)「……」
 
(;=゚ω゚)ノ「それとも、立証できるのかよぅ?」
 
 
 
 
(=゚ω゚)ノ「 《観葉植物が発砲事件と関連性を持っている》 ……その可能性を!」
 
 
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70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:42:46.09 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
川 ゚ -゚)「フ……。トーゼンだ」
 
(;=゚ω゚)ノ「なんだとォ!?」
 
( ´∀`)「いいでしょう。言葉より、証拠品で語ってもらいましょうか」
 
 
 裁判長が、目で催促をする。
 クールはそれに乗り気な様子で、証拠品の名を言った。
 
 
 
川 ゚ -゚)「証拠は…… 『上画面』だ!」
 
( ´∀`)「 『上画面』 ……?」
 
(=゚ω゚)ノ「ヒトコトに 『上画面』 と言っても、法廷で二枚追加されてるよぅ。
.     どの 『上画面』 を指すのかまで言ってもらわないと困るよぅ」
 
 
川 ゚ -゚)「フン。一枚目…… “捜査当時” のものだ」
 
 
 そう言って、クールはその画面をモニターに映した。
 (→ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_855.png


 
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72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:44:51.97 ID:fJTgQXGu0
 
 
( ´∀`)「……?」
 
(=゚ω゚)ノ「なにを提示したかと思えば……おハナシにならないよぅ」
 
川 ゚ -゚)「というと?」
 
(=゚ω゚)ノ「ショーエン反応ってのは、発砲した直後に、その “近辺” に舞う粉から出る」
 
(=゚ω゚)ノ「言い換えると、“犯行現場” の近くにあるものからにしか、ショーエン反応は検出されない!」
 
 
 
(=゚ω゚)ノ「 『観葉植物』 は、“犯行現場” とはまったく違う場所にあるよぅ!」
 
 
 
 裁判長が、ふんふんとうなずく。
 だが、クールが劣勢にたったかと思えば、事実は “逆” だった。
 
 
 クールは、不敵なまでに笑ったのだ。
 
 
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74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:47:57.48 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
川 ゚ -゚)「ボケツを掘ったな、検事!」
 
(=゚ω゚)ノ「なんだって?」
 
 
川 ゚ -゚)「弁護側は、“犯行当時、『観葉植物』 が現場近辺にあった” 可能性を示すことができる!」
 
 
(=゚ω゚)ノ「…!」
 
(=゚ω゚)ノ「い、いいよぅ。受けてたつよぅ」
 
(=゚ω゚)ノ「その、可能性。 証拠品で提示してみるんだよぅ!」
 
 
 
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76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:51:19.98 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
川 ゚ -゚)「…… 『土の跡』 、だ」
 
(=゚ω゚)ノ「なんだって?」
 
川 ゚ -゚)「そもそも、だ。犯行当時にどうだったかは置いておくとして」
 
川 ゚ -゚)「 『観葉植物』 は事件当日、“動かされた” ではないか!」
 
(=゚ω゚)ノ「確かに、そうだけど……」
 
 
川 ゚ -゚)「では、思い出してほしい。」
 
川 ゚ -゚)「 “ 『観葉植物』 はもともとは、どこにあったのか” ……」
 
 
(=゚ω゚)ノ「どこって……」
 
 
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77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:52:53.79 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
   (=゚ω゚)ノ『実はこの植木鉢―― 「上画面」 でいうところの 「花」 は、《移動させられていた》 んだよぅ』
 
   ( ´∀`)『移動…?』
 
   (=゚ω゚)ノ『土の跡が、「上画面」 でいうところの
.        「ソファー」 と 「棚」 の間の道を塞ぐような位置に見られたんだよぅ』
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「あ……あああああああああああああッ!」
 
( ´∀`)「どういうことですか? 素直さん」
 
川 ゚ -゚)「…ム」
 
 
( ´∀`)「私にもわかるように、指をさして教えてください!」
 
( ´∀`)「 《観葉植物はもともとは、どこにあったのか》 を!」
 
 
 
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79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:54:04.15 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「(……いままでは、この情報は “文字で” しか知ることができなかった)」
 
川 ゚ -゚)「(しかし、これを図面に表すと……見えてくるんだ。 “可能性” が……!)」
 
 
 
川 ゚ -゚)「裁判長! 『土の跡』 のデータを 『上画面』 に表すと、こうなる!」
 
川 ゚ -゚)「 “ソファーと棚の間の道を塞ぐように” ……つまり!」
 
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「こうだッ!」
 
 
 (→ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_872.png


 
 
 
 
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82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:56:42.85 ID:fJTgQXGu0
 
 
( ´∀`)「……! こ、これはどういうことですか!」
 
( ´∀`)「 “弾丸の軌跡” と……みごとに、かぶっています!」
 
(;=゚ω゚)ノ「……っ!」
 
 
 裁判長が何度もうなずき、いようは落ち着きを欠いた。
 それを見て、クールは安堵を得ることができた。
 
 腕を組んで、いようを見る。
 
 
川 ゚ -゚)「……これで、関連性の可能性は提示できた」
 
(;=゚ω゚)ノ「ッ!」
 
川 ゚ -゚)「 『観葉植物』 に、硝煙反応が検出されるか……」
 
 
 
川 ゚ -゚)「試そうではないか、検事よ」
 
 
BGMここまで
 
 
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86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 20:59:19.33 ID:fJTgQXGu0
 
 
(;=゚ω゚)ノ「ぐ……ぐぐゥ!」
 
( ´∀`)「休廷は、もう挟みません。この場で、検証してもらいましょう」
 
( ´∀`)「いいですね? 伊予検事」
 
(;=゚ω゚)ノ「………わ、……わかったよぅ」
 
( ´∀`)「係官。例の刑事を」
 
 
川 ゚ -゚)「……」
 
(*゚ー゚)「……で、…でますかね……ショーエン反応」
 
川 ゚ -゚)「………わからない」
 
(;*゚ー゚)「えっ!」
 
川 ゚ -゚)「わからない、わからないが――」
 
 
 
川 ゚ -゚)「なぜだろう……でる予感しか、しないんだ」
 
(*゚ー゚)「…!」
 
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89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:00:55.54 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
 
 そして、ワカンナインデス刑事が再び召喚された。
 弁護人、検察官、裁判長、裁判官。
 そして大勢の傍聴人の前で、彼はおどおどとしながらその検査を行った。
 
 その間は、法廷内はあまりにも静かだった。
 ただ、その結果を待つためだけに、皆が一丸となって、その空気を作り出していた。
 
 
 
 そして
 
 ワカンナインデス刑事は
 
 
 
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90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:02:34.20 ID:fJTgQXGu0
 
 
( ><)「えっ……」
 
( ;><)「えええええええええええっ!?」
 
(;=゚ω゚)ノ「! ど、どうしたんだよぅ、刑事!」
 
( ;><)「お、おかしいんです! おかしいんです! わかんないんです!」
 
(=゚ω゚)ノ「結果が……わからなかったのかよぅ?」
 
( ;><)「違うんです!」
 
( ;><)「 “どうしてこんな結果になったのか” が、わかんないんです!」
 
(;=゚ω゚)ノ「ッ! ってことは、もしかして―――」
 
 
 
( ;><)「捜査報告!」
 
( ;><)「ショーエン反応が……検出されました!!!」
 
 
BGM推奨
http://www.youtube.com/watch?v=qBAVrOlUuPA
 
 
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91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:03:36.02 ID:fJTgQXGu0
 
 
川 ゚ -゚)「!」
 
(;=゚ω゚)ノ「!!」
 
爪;゚ー゚)「!!!」
 
 
( ´∀`)「な……これは、いったい……?」
 
川;゚ -゚)「(裁判長が動揺している……決めるなら、今だ!)」
 
 
 クールは、思いっきり机を叩いた。
 
 
川 ゚ -゚)「裁判長!」
 
( ;´∀`)「はッ、はい!」
 
川 ゚ -゚)「この、“ 『観葉植物』 から検出されたショーエン反応” !」
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「これは、この事件を根底からくつがえす、最強の証拠品だ!!」
 
 
.

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:05:39.20 ID:fJTgQXGu0
 
 
( ´∀`)「くつがえす!? どういうことですか!」
 
 
 裁判長が、身を乗り出した。
 それを見て、クールは声を更に大きくする。
 
 
川 ゚ -゚)「思い出してみてほしい」
 
川 ゚ -゚)「この植木鉢は、いったい “いつ” 動かされたのか……!」
 
 
( ´∀`)「 “いつ” ……それは、確か」
 
爪;゚ -゚)
 
( ´∀`)「事件当日、犯行より少し前」
 
( ´∀`)「証人……が、被害者宅を訪問したときです」
 
 
 
( ;´∀`)「………あっ!!」
 
川 ゚ -゚)「おわかりいただけた……かな?」
 
 
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96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:06:21.36 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「異議アリぃ! だからどうしたんだよぅ!」
 
川 ゚ -゚)「…?」
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「 “ 『観葉植物』 からショーエン反応が検出された” 」
 
(;=゚ω゚)ノ「それによって、いったいなにが変わるというんだよぅ!」
 
 
 
  “変わる可能性のあるもの” 。
 その候補は、すぐに脳裏に浮かんだ。
 
 犯行現場。
 犯行時刻。
 凶器。
 
 
 ――これらのうちのどれかが、カンゼンに “逆転” するのだ――
 
 
 
.

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:09:01.69 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
川 ゚ -゚)「……少なくとも」
 
川 ゚ -゚)「植木鉢が動かされた “あと” だったら
     どう足掻いても、コレにショーエン反応は検出されない」
 
(;=゚ω゚)ノ「…」
 
川 ゚ -゚)「だとすると、硝煙が降りかかったのは……
     植木鉢が動かされる、その “まえ” !」
 
 
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「これは、 “犯行時刻” と大きくムジュンしているッ!」
 
 
 
 
.

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:12:02.33 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
 
( ´∀`)「確かに! 証人が帰るときには既に、植木鉢は動かされておりましたからな」
 
(;=゚ω゚)ノ「…! ……っ!」
 
 
 
 裁判長が納得し、いようは動揺する。
 
 
  “逆転” するには今しかない――
 クールは、指を証人、じぃに突きつけた。
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「裁判長! 弁護側は、証人――杉浦じぃを、コクハツする!」
 
川 ゚ -゚)「猫乃ギコ殺害容疑で、だ!!」
 
 
 
.

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:14:57.80 ID:fJTgQXGu0
 
爪; - )「!!」
 
(;=゚ω゚)ノ「な……なんだって!? 横暴だよぅ!」
 
川 ゚ -゚)「横暴ではない! 犯行を行えたのは、証人しかいないではないか!」
 
(;=゚ω゚)ノ「…ッ! そうだ、証人が帰った段階では、“まだ植木鉢は動かされていなかった” んだよぅ!」
 
川 ゚ -゚)「なに?」
 
 
(=゚ω゚)ノ「きっとそうだよぅ? 証人!」
 
爪; - )「あ……ぅ………」
 
(;=゚ω゚)ノ「証人っ!」
 
 
川 ゚ -゚)「 “証人が帰るときは、まだ植木鉢は動かされていなかった” ……か」
 
( ´∀`)「どうです、素直さん。確かに、そう考えることもできますよ」
 
( ´∀`)「ハンニンが、発砲。ショーエン反応のことがあるため、植木鉢の位置を動かした。
      ……これは、まんま被告人にも当てはめることができるわけですからな」
 
 
川 ゚ -゚)「(この考え方に、モンダイはあるのだろうか?)」
 
.

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:17:16.04 ID:fJTgQXGu0
 
 
川 ゚ -゚)「……いや。裁判長、それはありえない」
 
(;=゚ω゚)ノ「証拠はなんだってんだよぅ!」
 
川 ゚ -゚)「フッ……。 『観葉植物』 そのもの、だ」
 
(=゚ω゚)ノ「なに…?」
 
川 ゚ -゚)「資料には、ちゃんと残ってるぞ?」
 
 
 
川 ゚ -゚)「 『事件当日にじぃによって動かされた形跡がある。』
     ……と!」
 
 
( ´∀`)「! そういえば、植木鉢からは証人の指紋が検出されましたな!」
 
(;=゚ω゚)ノ「あ……あああああッ!」
 
川 ゚ -゚)「もし証人が植木鉢を動かさなかったのなら……この指紋は、どうやってついたというのだ!」
 
(;=゚ω゚)ノ「い、異議あり!」
 
川 ゚ -゚)「なに?」
 
 
.

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:21:02.74 ID:fJTgQXGu0
 
 
 まだ異議を申し立てるのか――
 そう思って、クールは少しひやっとした。
 
 
(;=゚ω゚)ノ「証人はきっと、事件前日にも被害者宅に向かった!」
 
(;=゚ω゚)ノ「彼女は、そのときに植木鉢を 『上画面』 右側に動かしたんだよぅ!」
 
(;=゚ω゚)ノ「そして事件当日、被告人が 『上画面』 左側に動かした――戻した!」
 
 
( ´∀`)「まあ……一日くらいの誤差はジューブンに考えられますな」
 
( ´∀`)「どうですか、素直さん。検察側の、この主張は」
 
 
 ひやっとしたが――しかし、それもただの杞憂だった。
 裁判長に見られて、クールはにんまりと “不敵に” 笑った。
 
 
川 ゚ -゚)「それだと、この証拠品とムジュンが生じるのだよ」
 
 
( ´∀`)「ほう…。ではさっそく、提示してもらいましょう」
 
( ´∀`)「 《事件前日に動かされたとすると、ムジュンが生まれる証拠品》 とは!」
 
.

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:24:12.39 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
川 ゚ -゚)「検事に、訊いてみよう」
 
(;=゚ω゚)ノ「なんだよぅ!」
 
川 ゚ -゚)「検事の主張が正しいとすると」
 
川 ゚ -゚)「 “事件前日より前までは、ずっと 『上画面』 左側の位置に 『観葉植物』 があった”
     ……そういうことになるのだが」
 
(=゚ω゚)ノ「なにがおかしいんだよぅ!」
 
川 ゚ -゚)「弁護側が尋ねたいのは――」
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「そうだとすると、はたしてあの位置に “ 『土の跡』 ができていたのか” ということだ!」
 
 
 
.

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:27:23.48 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「ッ!!」
 
( ´∀`)「…! そ、そうです! 長い間置かれていないと、あの 『土の跡』 はできない!」
 
(;=゚ω゚)ノ「………!」
 
 
川 ゚ -゚)「つまり、その他のケースは一切考えられない!」
 
川 ゚ -゚)「証人が、
     事件当日、
      『観葉植物』 を動かす前に!」
 
 
 
 
川 ゚ -゚)「猫乃ギコを殺害した――これが、真相だったのだ!!」
 
 
 
 
.

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:29:58.18 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「ぐ……あああああああッ!!」
 
( ;´∀`)「い、伊予検事…?」
 
 
 
川 ゚ -゚)「……以上、だ」
 
 
 
 クールが軽くお辞儀をすると、法廷内がざわめいた。
 ここにきて、弁護側と検察側の立場が、文字通り 《逆転》 したからだ。
 
 それまで、しぃが犯人だと示しつけていた証拠品が、
 次々とじぃを指し示すようになっていったのだから。
 これでは、検察側も、これ以上異議を申し立てることはできないだろう。
 
 
 
 クールは、これでしぃの無罪は揺るがないものになった――と、確信した。
 
 
 
 
 
 
.

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:35:50.86 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
 
 
 
 
 ―――が。
 
 このときに聞こえた声で、その確信は、崩れてしまった。
 
 
 
 
(;=゚ω゚)ノ「異議ありィィィッ!!」
 
 
 
 
BGMここまで
 
 
 
 
 
 
 
 
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117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/03/26(火) 21:38:07.41 ID:fJTgQXGu0
 
 
 
川;゚ -゚)「ま……まだ、なにかあるのか?」
 
(;*゚ー゚)「ま、まさか……」
 
 
 伊予いよう検事の、異議。
 それを聞いたとたん、二人はドキッとした。
 
 
 ばかな。もう反論材料は残ってないはず――
 クールはそう思ったのだが、それも束の間だった。
 
 
 
 
 
 犯人がしぃだ、と指し示す証拠は、まだ残っていたのだ。
 
 
 
 
 
.


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