从；'ー'从「ふえぇ、遅刻しちゃうよぉ！」
私、渡辺・マツダZoom-Zoomスタジアム・純一郎！
皆からは親しみと脂身を込めて「ナベちゃん」とか「偽・千原せいじ」とか
呼ばれているけど、どうせ偽名だし皆は好きに呼んでもいいよ！
この春晴れて、膝が震えるほどの名門学校、国立VIP大学に
入学することになったんだけど……何の因果か入学初日から
絶賛遅刻中なの！
从；'ー'从「こんなことなら朝からいただきストリートなんか
するんじゃなかったよぉ……」
从'ー'从「えーと、コックリさんが言うにはこの辺が大学の住所らしいわね」
从'ー'从「もう降ろしてくれてもいいよ、送ってくれてありがとうペパーミントパティ！」
从'ー'从「本当に！？」
从*'ー'从「うーわやったー！ちょっとそこのヤフーメールみたいな顔してる人、カモン！」
（ ・∀・）「えっ？俺っすか？」
从'ー'从つ＠「はい、これあげる！妹と思って大事にしてね！」
（ ・∀・）「は、はぁ……」
砂うどん（砂をうどんと思い込んで食べる、石川県民にとって一番のごちそう）が
晩御飯だと聞いた私は嬉しさのあまり、ここが公道だということも忘れて
ついつい見知らぬ通行人に関白の位を渡しちゃった！てへへ！
校門から股の間をくぐって敷地内に入ると、スカートに付着した血痕を手で払って
私は空を仰いで涙ぐんだ。
从；ー'从「もう入学式始まっちゃってるだろうなー……入学初日から遅刻だなんて、
これじゃあたしの学内での立ち位置は担当T屋なみに暴落しちゃいそう……」ｸﾞｽｯ
从'ー'从「でも気にしない！いざとなったら最高裁まで持ち込めばいいし、
ここはポジティブシンキングで頑張ろっと！」ｹﾛｯﾋﾟ
セレクトボタン２回押しで気持ちを切り替えると、私は只今入学式が行われているであろう
給湯室に向かって猛ダッシュ！
从'ー'从「待ってろよ入学式！私と言う名のレジェンドはこのVIP大学から
始まっちゃうんだから！」
三三从'ー'从 ﾊﾞﾋﾞｭｩｩｩｩｩﾝ
('A`)「今の子……もしや。こいつはリツイートする必要がありそうだ……」
しえん
――VIP大学、第231講堂。
そこでは教頭による進行で、厳粛なる入学式が執り行われていた。
(,,ﾟДﾟ)「続きまして、荒巻学長からのとてつもなくありがたい言葉です」
/ ,' 3 ﾌﾟｽﾝ
/ ,' 3 「全員、起立」
ｶﾞﾀｯｶﾞﾀｶﾞﾀｯ……
/ ,' 3 「えー、そのままの体勢でいいので、足を楽にして聞いてください」
/ ,' 3 「現在、日本国は未曾有の危機に直面しています。
これからの社会を生きていくためには、学生皆さんの叡智を結集し、
立ち向かう必要があります。わが校ではそんな……」
/ ,' 3 「そんな……そんな、へ……？そんな、へを……？これなんて読むの教頭？」
(,,ﾟДﾟ)「ひと、です。学長」
/ ,' 3 「ああ、ひとか……。えーと失礼、そんな人を育てて行きたいと思っております。
で、あるからにして……」
ｷﾞｨｨｨｨｨｨ……
/ ,' 3 「誰かね？手が後ろに回るほど超ありがたい私の話の邪魔をする馬鹿者は……」
从；'ー'从（南無三！よりによって学長のお話中に入っちゃったよぉ……）
从；'ー'从（ここはとりあえず他の学生の尻ポケットに隠れよう！）ｻｻｯ
/ ,' 3 「扉を開けたのは誰だ？全然怒ってないから出てきなさい」ﾎﾞｺﾎﾞｺﾎﾞｺ……
从；'ー'从（ふえぇ！怒りすぎて手に持ってるバニラシェーキが一瞬で沸騰してるよぉ！）
从；'ー'从（なんとかやり過ごす方法は……、そうだ！）
/ ,' 3 「早く出てきなさい、今ならバインダーもついて創刊号３５０円だぞ」
从'ー'从「……びょう！びょうびょうびょうびょう……びょう！」
/ ,' 3 「……なんだ、平安時代の犬か……びっくりさせおって」
/ ,' 3 「それじゃあ話を再開するぞ。えーと、そんな、へを……？なんて読むんだっけ教頭？」
(,,ﾟДﾟ)「ひとです」
/ ,' 3 「ああ、そうじゃったな。そんな人を……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
从'ー'从（よかった、何とかなったみたいだよぉ……ドキドキしすぎて
朝食べたバナナボートがちょっと出ちゃったよぉ）
从'ー'从（ん？なんだか背中に定期的な刺激が……初潮かな？）
（ ＾ω＾）δﾂﾝﾂﾝ
从'ー'从（あ、私が入ってる尻ポケットの持ち主の人だ！）
从；'ー'从「ごめんなさい、勝手に入っちゃったりして……この埋め合わせは必ずセメントでします！
でも、中は結構居心地良かったですよ、家具はアンティーク調だったし、
ルームメイトは料理が上手だったし…… 」
（ ＾ω＾）「そいつは良かったお。僕も君みたいな可愛い子に入ってもらって
ここ数年で一番脊髄が震えたお、だからwinwinだお」
从'ー'从「ありがとうございます！お礼をしたいので、お名前と口座番号とパスワードを
教えて頂いていいですか？」
（ ＾ω＾）「なぁに、名乗るほどの名じゃないお、でも誰かは僕のことをこう呼ぶお、
デウス・エクス・マキナ(機械じかけの神)、とね……」
从'ー'从「誰が呼ぶんですか？」
（ ＾ω＾）「ママ」
从'ー'从 ｷｭﾝｯ…
(,,ﾟДﾟ)「以上で入学式を終わります、新入生はお近くのエアシューターにお乗りください」
（ ＾ω＾）「おっと、では機会があればまた会うお」
ﾁｬﾘﾝﾁｬﾘﾝ 三三 （ ＾ω＾）
从'ー'从「素敵な方……」
その時急に胸騒ぎがした私は、お弁当箱にそっと耳を当てた。
从'ー'从「この芋のホクホクは……もしかしてこれが、いわゆる恋？」
セメントで埋めますは耐えたのに
――入学式を終えてすっかりチャーリーズエンジェルの仲間入りを
果たした気になっていた私。
でも、大学にはサークルというものがあるということを失念していた。
あと失禁もしていた。良かったぁ、パンツの代わりにカステラ履いてて。
从'ー'从「なんのサークルに入ろうかな？」ｼﾞｮﾎﾞﾎﾞﾎﾞ
从'ー'从「高校時代は主におしぼりで鶴を折ろうとして断念してを
繰り返しつつ休み時間を過ごしてたけど、
その経験を活かしてアーチェリーサークルでも入ろうかな」
「お嬢ちゃん、角質ボロボロサークルに入らない？凄い取れるよ！」
「キミ、ドスケベな行政書士に興味ない？」
从'ー'从「俺は品性まで売った覚えはない」
考えあぐねてつま先のあたりからねっとりとしたエキスが染み出すのを
感じながらサークル勧誘で賑わうオフサイドエリアを歩いていた私の目頭に
突然衝撃な光景が飛び込んできた。
（ ＾ω＾）「ドクオ！俺がお前を蹴ったり、お前が俺を蹴ったりすれば
快感は２倍だお！」
('A`)「I agree.(私は18歳以上です)、早速そうさせてもらうぜ！」
（ ＾ω＾）「「うおおおおおおおおおおおおおおお！！」」('A`)
見つめ合う ふたり
すれ違う 想い
('A`)「おぉ……まるで初めてファミリーマートを撫でた時のようなこの感触……
素晴らしい、これこそ俺の求めていた"振替休日"ってやつかもな……」
（ ＾ω＾）「この快感、まるでプニュッ！カシュッ！って感じだお！」
('A`)「何言ってんだ、ギャリッ！ススッ！だろ！なぁ舘さん？」
舘ひろし「お前ら何年軍団やってるんだ、グーン！ダーン！に決まってるだろ！」
（ ＾ω＾）('A`)「「なるほど……一理ある」」
舘ひろし「今度はちゃんと玄関からくるよ」
('A`)「庭からにして、そのほうが嬉しい」
舘ひろし「じゃあそうするよ」
从；'ー'从「ふぇぇ、考えうる最悪のケースでの再会だよぉ……」
（ ＾ω＾）「んん？何だか南南西の方角からいい匂いがするお……」
('A`)「確かに……この匂い、都立ピザトーストセンターで嗅いだことあるぞ……」
从'ー'从 ﾋﾞｰﾝ！
（ ＾ω＾）「「あっ！君はさっきの！！」」('A`)
从；'ー'从「ち、違うよぉ、私は通りすがりのダンロップだよぉ、
ダンロップは先にいくから私も先にいくんだよぉ」
('A`)「ダンロップというには直径が足りないぞ、渡辺ちゃん」
（ ＾ω＾）「そうだお、それに渡辺さんのクチビルはダンロップよりも
はるか先を行くセクシーっぷりだお」
从；'ー'从「誰がにぎり変化やねん……ってなんで私の名前を！？」
（ ＾ω＾）「簡単な推理だお。ダンロップをひらがなにするとだんろっぷ、
渡辺をひらがなにするとわたなべ、そしてだんろっぷと
わたなべにはひらがなという共通点があるお」
('A`)「だから、渡辺さんって名前だと分かったのさ」
从'ー'从「すごい推理力……まるで平成のサイコメトラーエイジだよぉ……」
（ ＾ω＾）「紹介がまだだったお、僕はブーン。またの名を銀座のモンシロチョウだお」
('A`)「俺はドクオ。アリの巣を3軒ほど経営する零細企業の靴舐め係さ」
从'ー'从「へぇー、見た目よりずっと目ヤニが付着してるんですね」
（ ＾ω＾）「見たところサークルが決まってなさそうだけど……
僕たちのサークルに入らないかお？」
('A`)「今なら５億円の経済効果が期待できるよ」
从'ー'从「一体どういうサークルなんですか？」
（ ＾ω＾）「話すと長くなるから体言止めで言わせてもらうと、サークルだお。音楽系の」
从'ー'从「そうですか……でもごめんなさい、うちクリスチャンだから
裏ドラ牌をひっくり返す時以外は音を立てちゃいけないって決まってて……」
('A`)「そんなぁ、大丈夫だよ。うちのサークルはミストサウナの中を部室にしてるから
誰も来ないし、バレやしないって」
从'ー'从「ごめんなさい、それでも無理なんです……さよならっ！」ﾀﾞｯ
（；＾ω＾）「あっ！待つお！」
从'ー'从「待てと言われて待つようなローランドゴリラはいないよぉ」
('A`)「そうじゃなくて！なんか出てるって！ものすごい出てるよ！やばいよそれは！」
後ろ髪を引きちぎるような思いで私はその場を後にした。
それもそのはず、私にはサークルに参加できない特別な事情があったから……。
――その頃、VIP大学近くのクイックマンステージで、
２人の男がデカビタを飲みながら会話を交わしていた。
(´･ω･`)「調子はどうだいジョルジュ……」
(((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((( ﾋﾞｭｲｰﾝ
( ﾟ∀ﾟ)「ぼちぼちといったところだな、知り合いのアンキロサウルスに
探らせた結果、やはり今回の件は裏で"組織"に糸が引いてるらしい……」
(((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((( ﾋﾞｭｲｰﾝ
(´･ω･`)「そうか……分かった。僕はそろそろ行くよ、
チョコットランドでまた会おう」
(((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((( ﾋﾞｭｲｰﾝ
( ﾟ∀ﾟ)「あぁ、じゃあな」
(((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((( ﾋﾞｭｲｰﾝ
(´･ω･`)((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((((( ﾋﾞｭｲｰﾝ
( ﾟ∀ﾟ)「あ」
◎ ◎ ﾃｨｳﾝﾃｨｳﾝ
◎
◎ ◎ ◎ ◎
◎
◎ ◎
◎
从'ー'从「ただいまー、と言っても保護観察官しか聞いてないだろうけど……」
あれからフェリー経由でなんとか帰宅した私。
帰り着く頃にはあたりもすっかり濃硫酸に包まれていた。
从'ー'从「なんだか色々ありすぎて疲れちゃったよぉ……
なんだかおしっこの色も紫色だったし……寝ようかなぁ」
昼間の疲れがゲージいっぱいに溜まってしまったので、
部屋のベッドに寝っ転がり天井に貼られたみすず学苑のポスターの
縄文太郎を見つめているうちにどうやら深い眠りに落ちてしまった。
从'ー'从 qqq…
やがて私は、不思議な夢を見ていた。
●次々と口に運ばれるブ厚いステーキ！！
从'ー'从 ｶﾞﾌﾟ……ｷﾞｭｳｳｳ……
从'ー'从 ﾅﾎﾟ……
从'ー'从 ﾓﾆｭ……ﾓｸﾞ……
（ ´∀｀） ほっほ、お嬢さんよく食べるのぉ……
从'ー'从 そうなんです、小さい頃は芋ざかりで今は育ち盛りだからかな？
（ ´∀｀） よく食べる子は足太くなるで……
从'ー'从 覚悟の上です
（ ´∀｀） お嬢さんにはこれから辛い使命が待ち受けているだろうにのぉ……
从'ー'从 へっ？
（ ´∀｀） 強く生きるんじゃよ、クールポコのようにな……
／⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ⌒Ｙ＼
从'ー'从 ﾊｯ！
从'ー'从「やだ私いつの間にか寝ちゃってた、まだ自宅のローンも
完済してないのに……」
从'ー'从「それにしても変な夢だったなぁ……」ﾍﾟﾛﾘ
夢の感触を思い出し舌なめずりしていると、ママの呼ぶ声が
深淵から響いた。
J( 'ｰ`)し「ナベちゃーん！」
从'ー'从「なあに？ママ」
J( 'ｰ`)し「ご飯だから早く居間に降臨しなさい」
从'ー'从「はーい！」
J( 'ｰ`)し「今日はナベちゃんの入学祝いだから頑張ったわよ」
从'ー'从「わーい楽しみ！！」
J( 'ｰ`)し ♪～～♪
ママは見た目はコチュジャンみたいだけど、これでも私が24歳の頃に
パパと離婚して、それからの20年間女手がっぷり４つで私を育ててくれた
グレートマザーなの！
私はママを心底リスペクトしてて、今度日本コロムビアから
ママを称える歌もリリースされるよ！ちなみにタイトルは「ネオメロドラマティック」！
从'ー'从「わぁー！デジャブみそに無限ひもQだ！美味しそう！
捕獲レベル高そうな料理ばっかだけどどうしたの？」
J( 'ｰ`)し「えへへ、カーチャン久しぶりに張り切っちゃって
イオンモール姥捨まで買い物に行ったの！」
从'ー'从「へぇ……アンタってホンットに優しいのな」
J(*'ｰ`)し「喰うん"だ"」ｶｧｧ
从'ー'从「いったっだっきっまっーっす！」
J( 'ｰ`)し「こらナベちゃん、食事前のお祈り忘れてるわよ」
从'ー'从「あっ、ごめん！つい母乳が欲しくて……」
J( 'ｰ`)し「それじゃあ一緒にお祈りしましょう」
从'人'从J( '人`)し（（ケツが縦に割れますように……ケツが縦に割れますように……））
从'ー'从「それじゃあいただきます、略してイラマチオ、Part2！」
从'ー'从「ﾊﾟﾘﾑｼｬｺﾞｸｺﾞｸ、ﾓﾐﾓﾐﾓﾐﾓﾐﾓﾐｨ！！」
从*'ー'从「うっわーーーー！！ダンゴムシみたいに濃厚ですっごく美味しい！」
J( 'ｰ`)し「あらあらｗ、この程度で喜んでいたら、次のメニューでは
美味しさのあまり乳首からアラビックヤマトが出ちゃうわね」
从'ー'从「えっ？なになに？」
J( 'ｰ`)し「はい、ナベちゃんの大好物のクオカードの唐揚げ……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
从；'ー'从（あれ？おかしいよぉ、私クオカードの唐揚げは独特の形状が
嫌だから苦手な食べ物だし、それをママも分かってるはずだけど……）
J( 'ｰ`)し「あれ？食べないの？あなたが好きだからわざわざ湯川専務のところまで
出向いて仕入れてきた新鮮なクオカードなのに……」
从；'ー'从（何かがおかしいよぉ、ここで一体なにが起きてるというの！？
何の試験の時間なの！？何を裁く秤なの！？
何を狙って付き合うの！？何が船を動かすの！？）
ｼﾞｬﾝｼﾞｬﾝ！
从；'ー'从（何の試験の時間なの！？何を裁く秤なの！？
何を狙って付き合うの！？何が船を動かすの！？）
J( 'ｰ`)し「フフフ、その船を漕いでいらっしゃい……」
从；'ー'从「ここ、こないで！ママじゃない奴！」
J( 'ｰ`)し「あらあら、はしゃいじゃって。そんなこと言ってもロックマンX４の
主題歌歌ってたくせに」
从；'ー'从「ふぇぇ、それは私じゃなくて仲間由紀恵だよぉ……、た、た、助けてーっ！」
ママじゃない奴に崖際まで追い詰められ、絶体絶命だった私。
でもその時、暖炉の炎が勢い良く燃えたかと思うと、中から7人の人影が現れたの！
「ふぅ、間に合ったお」
「待たせて悪かったな、渡辺さん」
「ここで仲間を失ったら末代の恥だもんね」
「君で末代でしょ？」
「知り合いの精子バンクを紹介しようか？ミナミの帝王って呼ばれてるんだけど」
「明太子ピザって10回言ってみて」
「明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ明太子ピザ」
从'ー'从「あ、あなた達は……」
(´･ω･`)川 ﾟ -ﾟ)('A`)（ ＾ω＾）ξﾟ⊿ﾟ)ξ（ ・∀・）( ﾟ∀ﾟ) ﾊﾞｧｰﾝ
从'ー'从「ブーンさん、ドクオさん！それとヤフーメールの人とその他大勢！」
J( 'ｰ`)し「見たところものすごい忍術の使い手と見受けられるが、何者だ、名を名乗れ」
（ ＾ω＾）つ□「外道に名乗る名は無いお、コレでも読みほじってな」
□とJ( 'ｰ`)し「？なんだこの紙切れは……」
J( 'ｰ`)し「フン小賢しい……モード学園を主席で退学した私にこの程の問題、造作ないわ」
J( 'ｰ`)し「えーと……まず左の式を微分して……それを解の公式に当てはめて」
川 ﾟ -ﾟ)「今だショボン、やれ！」
(´･ω･`)「うす」
J( 'ｰ`)し
(´･ω･`)つ（。人。） ﾊﾞｯ！
J(；'ｰ`)し「な、何するの！？」
(´･ω･`)「ふん、お前のことはとっくにパズドラ攻略wikiで調べている。
その胸のイボがエネルギータンクになっているらしいな」
J( 'ｰ`)し「くっ、卑怯な……いいだろう、私の負けだ！ひと思いに吸え！」
(´･ω･`)「いや、吸わへんがな。なんか偏差値下がりそうだし。
それより正体を表せ！この透明メガネ野郎！」ﾊﾞｯ！
しょぼくれ顔透明メガネがママじゃない奴のブラウスをめくり、
その素顔を暴くと、なんと！
羽鳥アナ「その正体は！」
('A`)「おおっ！」
羽鳥アナ「なんと、なんと！その正体は！まさかの！」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ｺﾞｸﾘ……」ｺﾞｸﾘ
羽鳥アナ「知られざるその正体、その素顔は！なんとあの！！」
（ ＾ω＾）「な、なんだお……」
(,,ﾟДﾟ)
羽鳥アナ「ギコ教頭でしたー」
＼从'ー'从／ ＼（ ＾ω＾）／ ＼('A`)／ ｽﾞｺｰｯ
从；'ー'从「って教頭！なぜあなたが！？」
( ﾟ∀ﾟ)「やはり学園が裏から手を入れて腋を揉んでいたようだな……」
('A`)「品行方正な教頭も一皮むけば正体見たり枯れ尾花、ってか。どう説明するつもりだ？
パワーポイントでも使うか？」
(,,ﾟДﾟ)「すまなかった……言い訳するわけじゃないが、大人になれない僕らの
強がりをひとつ聞いて欲しい……逃げも隠れもしないから笑いたい奴だけ笑え」
川 ﾟ -ﾟ)「ギャハハハハッハハハハｗｗｗｗｗイギリスの国旗カッコよすぎｗｗｗｗｗ」
(,,ﾟДﾟ)「……」
(,,ﾟДﾟ)「俺も本当はこんなことやりたくなったが、残しておいたシューマイの上のグリンピースを
人質に取られてしまい、どうしても逆らえなかったんだ……」
(´･ω･`)「それは本当の話かい？ワロスbotとかから引用した話じゃないだろうね」
（ ＾ω＾）「どうやら本当のことみたいだお、教頭の釣れすぎたボラのような澄んだ瞳が
それを物語っているお……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「で、誰に命令されてやったのかしら？少しづつでいいから話してご覧なさい」
(,,ﾟДﾟ)「そ、それは……がｋ」ﾋﾟｼｭﾝ！
教頭が口を開いたその瞬間、突如直径3cm弱のビームが彼を貫いた、
そしてそれから2時間後には。
从；'ー'从「き、教頭がナルホドくんになっちゃったー！！」
( ﾟ∀ﾟ)「くっ、組織の奴め……口封じしやがったか……」
（＃＾ω＾）「ひどいお！こんな教頭にだって家族や二千円札があったはずなのに！」
(´･ω･`)「それが組織のやり方ってことか……」
川 ﾟ -ﾟ)「とりあえず教頭は私が運営する口臭外来クリニックで保護しよう」
（ ・∀・）「それがいい、なるべく人目の触れない場所に移そう」
从'ー'从「うう、教頭……入試の面接の時に私のニキビ取りテクニックを褒めてくれたのに……」
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
(,,ﾟДﾟ)「渡辺さん、僕は生まれて初めて10cmを超えるニキビの芯を目の当たりにしたよ」
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
（ ＾ω＾）「渡辺さん……今の教頭のような犠牲者を二度と出さないためにも、
僕たちに手、もしくは10万円以下の罰金を貸してほしいお」
从'ー'从「……はい、わかりました。もうこんな悲しい思いはしたくありません！」
（ ＾ω＾）つ⊂从'ー'从 ｸﾞｯ
ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ
ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ ﾊﾟｼｬ
（ ＾ω＾）「よーし！それじゃあ友好の印に歌でも歌うかお！」
('A`)「おっ！ブーンの歌がまた聞けるなんて、今日はポイント2倍デー並についてる日だぜ！」
（ ＾ω＾）「モララー、僕の"ｲﾝﾊﾟﾙｽ"ソッコーで持ってくるお！」
（ ・∀・）「ふっ、そういうと思って予めここらへんに埋めておいたよ、ほら」
モララーさんはユンボを巧みに動かし、地面からギターを取り出した。
（ ＾ω＾）「膝の角度よし、へその穴の匂いよし、チューニングはバッチリだお！」
（ ＾ω＾）ﾜﾝ､ﾂｰ、ﾜﾝﾂｰﾂｰ！
ttps://www.youtube.com/watch?v=tIKu-KtEmpA
（心に染みる日本の名曲 - Youtube）
从'；；'从「こ、こんな素晴らしい曲がこの世にあったなんて……」
ブーンさんの歌声を聞いた私は、いつのまにか涙を流していた。
澄み渡るような声のトーン、それを優しく包み込むギターの音色、
石ころ蹴飛ばし夕日に泣いた僕、夜空見上げて星に祈ってた君、
油にまみれて黙り込んだあいつ、仕事ほっぽらかして頬杖つくあの子、
そのどれもが素晴らしかった。
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「泣かないで渡辺さん、女が泣いていいのは失恋したときと
放置してたブログにコメントがついた時だけよ。はいこれで拭いて」
ツンさんが渡してくれたえびせんで涙を拭い、私は絞るように呟く。
从'ー'从「わたしも……そんなふうになれますか？」
('A`)「なれるさ、なれると思ったから君をスカウトしたんだぜ？」
从'ー'从「でも私、音痴だし運動神経ないしみかん剥くと手が緑色になるし……」
川 ﾟ -ﾟ)「石川県ではみんなそうさ、言わないだけだよ」
从'ー'从「やっぱり……」
納得して胸のガングリオンがすっと落ちた私だが、
ある一つの問題に気がついた。
从'ー'从「そういえば、私の本当のママはどこにいるの？」
（ ＾ω＾）「渡辺さんのカーチャンの身柄は無事だお、
今頃は会員制のパイプ椅子工場でパイプ椅子に体を固定されながら
大地讃頌を歌ってるはずだお」
从'ー'从「なーんだ、それなら安心……」
( ﾟ∀ﾟ)「よし、それじゃあ俺達の部室に帰るか」
川 ﾟ -ﾟ)「そうだな、おいモララー、教頭を鑑識に回しておいてくれ」
（ ・∀・）「分かった、後から追いつくから先に帰っておいてね」
从'ー'从「ちょっと待ってください、ここからVIP大学キャンパスまでは290kmも
離れているんですよ？徒歩だと3時間もかかっちゃいます！」
('A`)「ははは、渡辺さんもまだまだ尻が青いな、俺達も徒歩で帰ろうとは思ってないさ」
|
＼ __ ／
＿ （ｍ） ＿
|ミ|
／ .｀´ ＼
从#'ー'从「青くありません！至って普通のセピア色です！」ﾌﾟｸｰ
（ ＾ω＾）「大学まではときめきトゥナイトで帰るんだお」
从'ー'从「ときめきトゥナイト？」
（ ＾ω＾）「うん、とりあえず知り合いの業者に用意してもらうお！」
ブーンさんは耳の穴からカタツムリのようなものを取り出すと、
それを耳に当て、話し始めた。
（ ＾ω＾）「あっ？ビコさん？悪いけど、ときめきトゥナイトを3台ほど手配してほしいお。
えっ？なんだって？男の子は女の子とキスをするとき
どうして歯ぐきを見せるのかって？それは今度PHP研究所から出版される
自著に書いてるからそれを見てほしいお、それじゃあよろしくだお！」
（ ＾ω＾）ﾋﾟｯ
（＾ω＾ ）「すぐに来るそうだお、それまでサルゲッチュでもして時間を潰すお！」
('A`)( ﾟ∀ﾟ)川 ﾟ -ﾟ)ξﾟ⊿ﾟ)ξ(´･ω･`)「やったー！ピポサルにまた会えるぞー！」
从'ー'从（やっぱりいいな、男の子同士って……）
ベロベロと燃えるキャンプファイーの火を見つめながら、
私は今という時間を舐め回すように堪能した。
それから４時間後。
( ∵)「まいどー、ときめきトゥナイト持ってきたでー」
（ ＾ω＾）「おぉ！ビコさん(※)！」
( ∵)「3台やったな、近くで遊ばせてるから勝手に乗りー」
川 ﾟ -ﾟ)「代金はいくらだ？3円で足りるか？」
( ∵)「そんな多く貰っても仕方ないわ、親友兼顧問弁護士のよしみで
フレンチキスでかまへんで」
(´･ω･`)「ありがとうビコさん、さすがは踏まれて強くなることにかけては
麦と比肩するだけはあるよ」
( ∵)「褒めても石油しか出んわ、はよキスし」ｶｧｧ
(´･ω( ∵ ) ﾁｭ……
川 ﾟ -ﾟ)「タウンページが厚くなるな……」
※コミックス第3巻18話に登場。
从'ー'从「これがときめきトゥナイト？」
(´･ω･`)「そうだ。ザッカーバーグみたいでカッコイイだろ？」
（ ＾ω＾）「乗って"物理学的には今の私三角関係の一点なの"って
言えば勝手に目的地まで連れてってくれるお」
从'ー'从「へー、賢いんだねキミ！」
ときめきトゥナイトのしっぽを軽くハンカチ越しに撫でると、
彼はプルルンと嬉しそうな声を出しながらファックスを受信しはじめた。
( ﾟ∀ﾟ)「渡辺さんみたいな可愛い子に触ってもらえて喜んでるぜ」
ときめきトゥナイトは一目散に目的地へ向かって駆け出す、
そのスピードまさしく瞬足、左曲がりのコーナーで差がつく、
女の子にはレモンパイ。
从'ー'从「わー！サラマンダーよりはやーい！」
「次は天王洲アイル、天王洲アイル」
从'ー'从「えっ？もう天王洲アイル！？」
（ ＾ω＾）「渡辺さん、キミをこんなことに巻き込んでしまって申し訳ないお……」
後部座席から私の乳首に掴まるブーンさんの中指が震えているのを
肌越しに感じ、心から申し訳なく思ってるんだと私は理解するも
何と答えていいかわからず、狸寝入りしか出来なかった。
从'ー'从 FFF…
（ ＾ω＾）「寝ちゃったかお……僕が子守唄を歌ってあげるお」
（ ＾ω＾）「♪ロンドンどんより晴れたらパリ、カルメン麺よりパエリア好き……」
从'ー'从（いいの、ブーンさんとなら、私はどこまでもついていける……）ｼﾞｮﾜｱｱｱｱ
ブーンさんの謝罪に言葉ではなくオネショで返しながら、
私は本当の眠りへと落ちていった……。
VIP篇～終～
ブーン系最高！
相変わらずのカオスっぷり