('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです

第3話〜天狗〜

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325 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:03:53 ID:7.Rx2ev20





o川*゚ー゚)o「よっしゃ今日の目標達成!!」

(´・ω・`)「お疲れ様。いいペースで勉強進んでるね」

o川*゚ー゚)o「うん!……あ!そういえば今日金曜じゃん!ここにきて初めての週末!!!」

(´・ω・`)「あぁ、そういえばそうか」

o川*゚ー゚)o「なんかパーッとやらないの?パーッと!」

(´・ω・`)「いや、今日は……」

326 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:05:48 ID:7.Rx2ev20

('A`)「お、いたいた。そろそろ出るから」ガチャッ

(´・ω・`)「あぁ、はいはい」

o川*゚ー゚)o「ん?出るって?どっかいくの?あたしも行く!!!」

(;'A`)「いやいや仕事だから」

o川*゚ー゚)o「え?もうじき夜なのに?」

('A`)「ちょっと明日本部の方で会議があってな。朝にやるから今日には出とかないと間に合わないんだよ」

327 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:07:15 ID:7.Rx2ev20

(´・ω・`)「こいつ電車乗ったら、下手すれば挙動不審で痴漢騒ぎになりかねないしな」

('A`)「そうそう。渋滞も考えて、今日には向こうに着くようにして、ホテルで泊まってそのまま明日出勤だ」

o川*゚ー゚)o「大変なんだね……」

('A`)「もう慣れたし大変って程でもないけどなぁ。でも確かに電車乗れないのは面倒だなぁ。奇声上げて捕まるし」

o川*゚ー゚)o「どんだけ女の人苦手なの……」

(´・ω・`)「こいつの場合は、もはやある種の呪いみたいになってるからなぁ……」

('A`)「もういいだろ……あ、ヤバい時間ない!じゃぁ戸締りしっかりして寝ろよ!!」バタン

328 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:08:19 ID:7.Rx2ev20


トトトトト……


o川*゚ー゚)o「いっちゃった……」

(´・ω・`)「しょうがない、今日はお寿司でもとるか」

o川*゚ー゚)o「あ!どっくんがね、『俺がいない間にショボンが勝手なことしないように見張ってろ』っていってたよ!」

o川*゚ー゚)o「だからお寿司食べていいかどっくんに聞かなきゃ!」

(´・ω・`)「いいよめんどくさい。あいつもどうせ向こうでうまいもん食うだろうしな」

329 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:09:20 ID:7.Rx2ev20

o川*゚ー゚)o「え〜、でも家主どっくんでしょ……あ!そうだ!」

(´・ω・`)「?」

o川*゚ー゚)o「ショボンがおごってよ!お金がっぽりもらってるんでしょ!ぬふふ!」

(´・ω・`)「いやそれは困るよ。いやいやいやいやいや」

o川*゚ー゚)o「ショボンのお金使えばどっくんに確認とらなくてもいいしね!」

(´・ω・`)「だめだって。それにドクオのほうが金持ちだし、そっちの金使った方が全体的に見てダメージ少ないだろ!」

o川*゚ー゚)o「あ、でも家のお金どこにあるか分かるの?」

(´・ω・`)「あー、そういやわからないわ。買い物とかはあいつが全部やってるし、僕の財布しか今手元にないなぁ」

330 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:12:23 ID:7.Rx2ev20

o川*゚ー゚)o「じゃあやっぱりショボンのおごりだね!」

(´・ω・`)「えぇ〜……先週全額使い切っちゃったから今すっからかんなんだよね……」

o川;゚ー゚)o「え!?じゃぁ晩御飯どうするの!?」

(´・ω・`)「カップラーメンがあったような……」

o川;´△`)o「か、カップラーメン……」

(´・ω・`)「仕方ないだろ……金ないんだから……」

トゥルルルルルル

o川*゚ー゚)o「あれ?事務所の方から電話鳴ってない?」

331 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:17:02 ID:7.Rx2ev20

(´・ω・`)「ほっとけほっとけ。どうせドクオへの電話なんだし」

o川*゚ー゚)o「でもどっくん会議行くとか言ってたし、もしかしたら、大切な電話かも」

o川*゚ー゚)o「あたし、見てくるね!」ガチャ

(´・ω・`)「あ、ちょっとまて!」ガチャ

333 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:19:22 ID:7.Rx2ev20




o川*゚ー゚)o「えーと電話は……あそこだ!」

(´・ω・`)「ちょっと待て、出るな」

o川*゚ー゚)o「え?なんで?」

(´・ω・`)「電話の相手が、もしドクオのことを知っている人物だったら、キュートが電話に出たらどう思う?」

o川*゚ー゚)o「?」

(´・ω・`)「女が苦手なはずのドクオの事務所に女がいる……当然怪しまれるだろう」

o川*゚ー゚)o「……あ!」

334 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:20:09 ID:7.Rx2ev20

(´・ω・`)「そして、「今電話を受けているのは『普通の女』じゃない」、って考えるはずだ」

o川*゚ー゚)o「だとすると『そういうの』をかくまってるとして、えっと確か……」

(´・ω・`)「閻魔省職員規律第18条に違反することになる」

o川*゚ー゚)o「そうそう!それそれ!」

(´・ω・`)「それだけじゃない。本格的な調査が入れば君の秘書就職だって不可能になるだろう」

o川;゚ー゚)o「やばば」

335 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:20:54 ID:7.Rx2ev20

(´・ω・`)「だから電話は出ないに越したことはない」

o川*゚ー゚)o「そっか……ん?」

(´・ω・`)「?どうした?」

o川*゚ー゚)o「電話の相手『ドクオ』って表示されてるよ?」

(´・ω・`)「え?マジ?」

FROM:ドクオ

(´・ω・`)「あ、マジだ」

o川*゚ー゚)o「これなら大丈夫じゃない?」

336 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:23:15 ID:7.Rx2ev20

(´・ω・`)「あー、でも一応僕が出るよ。声もちょっと変えて」

o川*゚ー゚)o(わぉ!ショボンにはそんな能力まで……)

(´・ω・`)「んー、ゴホンゴホン」

(´・ω・`)「もしもし(裏声)」ガチャ

o川*゚ー゚)o「ズコー」

『え?誰?』

(´・ω・`)「なんだ、本物のドクオか。僕だよ」

『あぁ、一瞬誰かと思ったよ……そうそう、言い忘れてたけどさ』

(´・ω・`)「何?」

337 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:23:55 ID:7.Rx2ev20

『事務所の机の上に10000円置いといたから、今日明日はごはんとかそれで何とかしてよ』

(´・ω・`)「な……に……」

o川*゚ー゚)o「!!!!」

『あ、でも明日帰ってこれないかもしれないから、その時のためにちょっとはとっておけよ』

(´・ω・`)「おぉ……」

『あ、信号変わるからもう切るな』ブツッ

338 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:25:32 ID:7.Rx2ev20


ツーツーツ

(´・ω・`)「……」

o川*゚ー゚)o「ショボン……」

(´・ω・`)「あぁ、僕らの上司は……」

o川*゚ー゚)o「神様だった……」



ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!




―――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………………………

339 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:26:53 ID:7.Rx2ev20



闇!!!!!

表の世界では!!決して!!!知られることのない!!!!世界に散在する暗黒!!深淵!!!その他もろもろ!!

それらを扱う『地下政府』の直下機関!!!!!それこそ閻魔省である!!!

その下には3つの専門機関!!!まず!!主に消滅!!殺害を目的とする!!『退魔局』!!!!

次に!!!居場所や情報を察知!!入手!!!もしくは解析等!!研究分野でも力を持つ!!!『探知部』!!!!!

そして!!!最近新設された!!!社会復帰させることで調和を!!平和を図る!!!!『特殊職業案内所』!!!!!

これら三本柱を運用する『零議会』!!!そしてその上位会議である『十王』!!!!!

人の届かぬ領域に!!!!近付くための!!!対抗するための!!!集団!!!そう!!!!!

彼らに!!!!!幸あれ!!!!!!




('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです



・第3話〜天狗〜



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341 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:27:49 ID:7.Rx2ev20


―ホテル―

(;'A`)「あー疲れた……やっぱ車の運転はこたえるな……」ドサッ

('A`)「しかし一万円はちょっと多すぎたな……三千円くらいでもだいじょうぶだったかな……」

(;'A`)「いかんいかん、こんなんだからギコのやつにケチケチ言われるん……」

トゥルルルルr

('A`)「ん?誰からだろ」ピッ

('A`)「もしもし」

342 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:28:52 ID:7.Rx2ev20

『おい!ドクオ!!』

('A`)「なんだエクストか……」

『なんだとはなんだ!!!おい、それより今もうこっちにいるんだろ?』

('A`)「まあね」

『今から飲み行かね!?もう暇で暇でしょうがないんだよ』

(;'A`)「お前、明日朝からだってわかってんのか?」

『どうせ定期会議なんて退魔局のやつらがはしゃいで終わりだよ!!あー!!!想像するだけでイライラしてきた!!!』

('A`)「まぁ案内所は新参者だからなぁ」

343 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:29:35 ID:7.Rx2ev20

『くっそ!!!やっぱ飲まなきゃやってられねぇよ!!!うぎー!!!!』

('A`)「はいはい。俺はとにかく行かないからな。疲れてるし」

『くそー虚弱野郎め!!!もういい!!今日は寝る!!!』

('A`)「そうしろそうしろ。明日遅れるなよ」

『わかった!!!お休み!!!』

('A`)「おやすみ」

プツッ

344 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:30:56 ID:7.Rx2ev20

('A`)「あー、俺ももう寝るか……」

('A`)「あ、いけね。カーテン閉めとかないと」

('A`)「……?」

('A`)(この感じ……妖怪か?……見られてる、か)

('A`)「……一応、用心しておくか」

シャッ





―――――――――――――――――――――――――……………………………

346 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:32:14 ID:7.Rx2ev20



―ビルの上―

「うひゃあ!いる!!こんなにたくさん人が!!!」

「おいおいはしゃぎ過ぎだぞ兄者。せっかくのチャンスなんだからもっとじっくり楽しまなくては」

「ふっひ!そうだな!そうだな!!」

「取りあえず今からどうする?」

「俺ラブホテル覗いてみたい!!都会にはいっぱいあるらしいぞ!」

「ま、まさか『ホテルサンシャイン』みたいなのがたくさんあるのか……!?」

347 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:33:09 ID:7.Rx2ev20

「そうだぞ。しかも都会のラブホテルはベッドが回るらしい」

「な……なんだと……!?」

「あとカラオケとかもあるらしい」

「ほ、ホテルなのに!?」

「俺らの住んでた山とは違うんだよ」

「兄者は物知りだな……」

「ん?目の前にちょうどホテルが見えるぞ!」

「本当だ!」

「ここからギリギリ見えるぞ……むむむ」

「頑張れ兄者!」

348 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:34:33 ID:7.Rx2ev20

「……」

「?どうした兄者?」

「何かいかにも幸薄そうなガリガリの男しか見えない……」

「何だと……はずれか……」

「あ、カーテン閉められた」

「残念だったな」

「いや別に残念じゃないけどな……まぁいい、ラブホテルじゃなかったんだろう」

「どういうことだ兄者?ホテルとはラブホテル以外にも種類があるのか?」

「そうだ。普通に家族で泊まったり一人で泊まったりするホテルがあるらしい」

349 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:36:07 ID:7.Rx2ev20

「なんと。しかし今のぞいて見えたのは男だけだったとしても、もしかしたらそいつの相手である女がたまたま見えなかっただけで、
 いまのぞいたとこがラブホテルの可能性もあるんじゃないか?」

「いやないな。あの顔でモテることはありえないだろう。生気なかったし。よって恋人もいないしラブホテルに行く必要もない!」

「そうか。ならあり得ないな。流石だな、兄者」

「ふははは!!よし、じゃぁ気を取り直して、早速ラブホテル探しにいくぞ!!」

「おう!!!」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――………………………………………………

350 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:37:13 ID:7.Rx2ev20



翌朝!!!!



「ククク……奴などちょうどよいか……」

「タイミングが大事なのだ……ククク……」

「!近付いてきた……ククク」



('A`)(ちょっと早く出過ぎたか……どっかでカフェオレでも飲んどこうかなぁ)

('A`)(……しかしここの信号は長いなぁ。首都なのにこの辺りは交通整備あんまできてないのな)

<_プー゚)フ「お?ドクオじゃん!!」

(;'A`)「うおっ、エクストか……」

352 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:39:50 ID:7.Rx2ev20


「!仲間と合流したか……ククク……予想通り……」


<_プー゚)フ「いちいち驚くな!びびりか!!」

('A`)「時間の潰し方考えてる時にいきなり背後から話しかけられたらびっくりするだろ……」

<_プー゚)フ「鍛錬が足りんのだ!!」

('A`)「いつでも話しかけられていいようにしろってこと?」

<_プー゚)フ「違う!常に周囲を警戒しなければならないのだ!!俺たちの職業柄!!」

('A`)「まぁそうだけどさ……」

353 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:40:42 ID:7.Rx2ev20

<_プー゚)フ「もし今目の前に人面犬が現れたら!?うわんと言われたら!?てけてけが横切ったら!?」

<_プー゚)フ「一瞬!!それが命取りになるんだ!」

('A`)「はいはい……あれ?あそこにいるのジョルジュじゃないか?」

<_プー゚)フ「ん?あ、本当だ!!おーい!!ジョルジュ!」
 _
( ゚∀゚)「ん?」クルッ
 _
( ゚∀゚)「おう、お前らか。なんだ、向こうに着く前に合流しちゃったな」モミモミ

('A`)「お前まだおっぱいボール握るのやめてなかったのか……」

<_プー゚)フ「なんか変色してるぞ……」

355 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:43:33 ID:7.Rx2ev20


「三人目……ククク……」

 _
( ゚∀゚)「これ凄い貴重品なんだぞ?おっぱいの感触を俺好みに非常に忠実に再現してるのはこのメーカーのしかないんだ」モミモミ
 _
( ゚∀゚)「それに変色してるおかげで遠目から見たらおっぱいだとばれず、握力トレーニングしてるようにも見えるだろ?」

('A`)「そのひび割れ具合と色の黒ずみ具合が、前エクストが嫌がらせで送ってきたおばあちゃんのヌード画像を想起させるな……」
 _
( ゚∀゚)「まじでやめろ……何かそう見えてきた……」モミ……

<_プー゚)フ「ジョルジュも流石におばあちゃんおっぱいは範囲外か」

('A`)「『全てのおっぱいを愛する』、とか言ってたのにな……所詮その程度か」

356 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:44:20 ID:7.Rx2ev20
  _
(; ゚∀゚)「なんで俺が責められる流れになってるんだよ……」

<_プー゚)フ「好き好き好き好き好きっ好き 愛してる って言っておきながらえり好みしてるからだろ」
 _
( ゚∀゚)「わかい オッパイ
     でかい オッパイ
     そんなの ひとの かって」モミモミ

<_プー゚)フ「いいとこどりじゃねぇか」


「そろそろ……いくか」


('A`)「あ、信号やっと変わった」

<_プー゚)フ「うわ、滅茶苦茶長かったな」
 _
( ゚∀゚)「都会ってイメージの割に実際はあんま便利じゃないよな!ふん!」モミモミ

357 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:46:00 ID:7.Rx2ev20

<_プー゚)フ「あーでたでた田舎者のひがみ!シティボーイの僕にも嫉妬しちゃってますね?ふふ」

('A`)「うぜぇ」
 _
( ゚∀゚)「うぜぇ」モミモミ

<_プー゚)フ「あっ!しまったドクオもノンシティボーイだった!」
 _
( ゚∀゚)「そしてチェリーボーイだな」モミモミ

<_プー゚)フ「そしてケチボーイでもある」

('A`)「おいこの流れおかしいだろ。完全に俺とジョルジュでエクストやっつける感じだったのに」

<_プー゚)フ「人徳の差かなぁ」

358 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:48:08 ID:7.Rx2ev20
 _
( ゚∀゚)「それにこの中じゃお前が一番年下だろ?」

('A`)「でも俺の方が案内所の資格取ったのは一番早かったし、先輩といえば俺だろ!」

<_プー゚)フ「あーでたでたドクオの男限定に対する強気!!」

('A`)「そ、そんなことないって。全然そんなことないよ?」

('A`)「ほら、俺この前ちゃんと女店員にオーダーとってもらえたじゃん」
 _
( ゚∀゚)「もう60越えたおばあちゃんだったけどな」

359 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:49:01 ID:7.Rx2ev20

(;'A`)「ば、ばかやろぉ〜!女の子はいくつになっても乙女なの!」

<_プー゚)フ「そんなオバちゃん向け雑誌の記事見出しみたいなこと言われてもなぁ……」
 _
( ゚∀゚)「つまりドクオの中ではおばあちゃんのほうが若い幽霊より魅力的ってことだな」

(;'A`)「いやいや、ちが」

「ククク……『幽霊』か……!」
 _
( ゚∀゚)<_プー゚)フ「!!!」('A` )

「やはり貴君らも『そちら側』の人間だったわけだ」

('A`)「……誰だ、お前」

「ククク……そう気構えるな」

360 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:53:19 ID:7.Rx2ev20


  ii i ミ  
  lli i ミ;  
∧(●ω▼)∧  「私も君たちと同じ閻魔省の……『お仲間』だ……」ザッ
l⌒     . ̄|
\|     | |
  |      |∪
  |  i‐i  |
 (__)(_)



('A`)(太い……)

<_プー゚)フ(何だこの服装……上半身裸革ジャンだと……)
 _
( ゚∀゚)(眼帯にサングラスにモヒカンってなんだこれ……)

( ●ω▼)「なんだ……ビビってンのか……?ククク……」

<_プー゚)フ「というよりは驚いてるよ……寒くないのかその恰好……」

( ●ω▼)「ふん……私からすれば貴君らの方が理解できないな……」

('A`)「何がだよ……」

362 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:55:24 ID:7.Rx2ev20

( ●ω▼)「閻魔省職員とあろうものがそんな普通の格好など……」
 _
( ゚∀゚)「?私服は知らんが会議は基本皆スーツだぞ……」

( ●ω▼)「えっ」

<_プー゚)フ「その肩のトゲトゲも危険物扱いで多分入場審査に引っかかるぞ……」

( ●ω▼)「だ、だって部長が……」

<_プー゚)フ「あぁ、部長ってことは探知部か……」

363 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:56:07 ID:7.Rx2ev20

 _
( ゚∀゚)「高岡さんにそういう服装で来るのが普通なんだ!とか言われたんだろ?」

<_プー゚)フ「あの人そういうとこで遊ぶからなぁ。まぁドンマイ」

( ●ω▼)「いや、部長がラフな格好でいいって言ったから私服で来ちゃったんだお……」

('A`)「それ私服なの!?俺の世界観を悠々と踏み越えてきやがったぞこいつ」

( ●ω▼)「イメージは『混乱の時代に生きる強き男』だお」

<_プー゚)フ「どっちかっていうと完全に雑魚キャラ側なんだよなあ……」

( ●ω▼)「しかし皆スーツってことは、この格好だと入れないのかお?」

364 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:57:18 ID:7.Rx2ev20

('A`)「うーん、普通のシャツとかならまだしもこれはどうなんだろう……行ってみないとわからないけど入場検査ではじかれる可能性も0じゃないな……」

( ●ω▼)「えぇ〜っ……」

(;'A`)「あ、やばい、なんかあんまり時間ないぞ!」

<_プー゚)フ「うわ、ほんとだ。立ち話に時間使いすぎちゃったな」
 _
( ゚∀゚)「とっとといかないと間に合わないな」

(;●ω▼)「あ、あの……僕は……」

('A`)「ん?」

(;●ω▼)「この恰好、どうすればいいんだお……」

<_;プー゚)フ(『お』ってなんなんだ……)

365 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:58:13 ID:7.Rx2ev20

(;'A`)「取りあえず肩のトゲトゲ外してサングラスもとってみたら?」

(;●ω^)「こうかお?」
 つ┌▼-▼ スチャッ
 _
(;゚∀゚)「もう眼帯もとっちゃえよ……」

( ;^ω^)「そうするお……」
 つ〜●〜 スッ

<_プー゚)フ「でもその服どうするの……着替えてる余裕ないぞ」

( ;^ω^)「トゲトゲは一応とったけどどうしよう……」
 つ∧∧

(;'A`)「ま、まぁ替えの服ももしかしたらあるかもしれないし、行くだけ行ってみよう」

366 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/02(土) 23:59:57 ID:7.Rx2ev20

<_プー゚)フ「それよりはやくいかないと本当に時間ないぞ!」
 _
(;゚∀゚)「ええい、走っていくぞ!」タッタッタ

( ;^ω^)「あ、待ってお!!」タッタッタ






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367 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/03/03(日) 00:00:57 ID:33qNnNVM0

「結局全然ラブホテル覗けなかったな……」

「まぁ窓開けて、なんてのはあんまりないだろうからなぁ」

「まぁいい、せっかく山を抜け出してきたんだから、思いっきりエンジョイしてやる!!」

「おお兄者、燃え上がっているな」

「ふふふ、お前も思わず全裸になってしまいそうになるほどやる気に満ち満ちているじゃないか!!」

「おっと、昨日のことをあまり言ってくれるな、兄者。照れるじゃないか」

「やる気があるのはいいことだ」

「そうだな」

「じゃぁ早速始めますか!」

「あぁ!」

「「いたずらを!!」」


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