( ><)我ら!お芋マスターズのようです

第四話:風景の写真集があるなら芋の写真集があってもいいと思う

70 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:47:17 ID:g9kKfDSU0
第四話:風景の写真集があるなら芋の写真集があってもいいと思う


( ><)

( ><)

( ><)「やべぇ、道に迷ったんです」


( ><)

(;><)「…じゃないんです!完璧に迷ったんです!どこだここ!?校内だ!やった!自己解決!」

(;><)「いやいや何も解決できてません!放課後図書委員の仕事があるのに肝心の図書室がわかんないんです!」

(;><)「そう、それは高校第二の壁!入学数週間は校内がラビリンス現象!右も左もわからないんです!」

(;><)「…………」シーン

(;><)「ていうかマジでヘルプミーなんですうううううううううううう!!」

71 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:48:16 ID:g9kKfDSU0
ノハ;゚听)「何一人で騒いでるんだ…」ヌッ

そ(><;)「ぬわっち!!救世主!!」

ノハ;゚听)「忙しい奴だな。アレだろ?図書室行こうとして迷ったパターンだろ?」

(;><)「まるっと当てられたんです!まさかエスパー伊東…!?」

ノパ听)「私の苗字素直だけど」

(;><)「マジレスされたんです!」

72 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:49:07 ID:g9kKfDSU0
( ><)「とりあえずエスパー伊東は置いといて、えっと…ヒートさんも確か図書委員でしたよね」

ノパ听)「おう」

( ><)「つまり図書室の場所を知ってる可能性がなくもないと!」

ノパ听)「そうだな………」

73 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:50:14 ID:g9kKfDSU0





ノパ听)b「私もわからない!!」ズド―――ン

(;><)「ですよねー!!砂漠に雪が降るくらいの確率だと思ってたんです!」

ノハ;゚听)「ちょ、そんなに期待してなかったのかよ!分からねぇけどさ!」

(;><)「でもちょっとは期待したんですよ!?」

ノハ;゚听)「ありがとう!でも期待を裏切るような形になってごめんな!」

(;><)「いやいや!でも僕達校内レベルで道に迷ってるとデパートとかで絶対迷子センターから呼び出しされるんです!」

ノハ;゚听)「安心しろ!実際呼び出されたことが数回ある!」

(;><)「何の自慢!?そんなこと言われても全く安心できないんです!」

ノハ;゚听)「この学校に私ぐらいの方向音痴は居ないってことだ!ビロードはまだまだひよこレベルの方向音痴だぞ!」

(;><)「そんな称号いらないんです!」

ノハ;゚听)「ていうかここどこだよおおおおおおおおおおお!!」

(;><)「わかんないんですううううううううううううう!!」

74 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:51:37 ID:g9kKfDSU0
(゚、゚トソン「貴方達ここで何してるんですか」ヒョイ

(;><)「きゅ、救世主!」

ノハ;゚听)⊃「いや待て!まだ可能性が低いぞ!」

(;><)「そうですね!このままだと三人の迷子が誕生する場合もあるんです!一人は賢く一人は強く一人は素早いんです!」

(゚、゚;トソン「何を言ってるかさっぱり分かりませんが貴方達図書委員でしょう?なかなか来ないから迎えに来ました」

ノパ听)

( ><)

ノハ*゚听)「ほ、本物の救世主様だ…!」

(*><)人"「ありがたやなんです!」

そ(゚、゚;トソン「私崇められるようなことしてませんよ!?」

75 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:52:51 ID:g9kKfDSU0
―――――
―――――――


(゚、゚トソン「いやー…びっくりしました。まさか残りの人が迷子になってるとは」テクテク

ノハ;゚听)「すまん…下駄箱が分からなくて数十分は迷ってたレベルだから…」テクテク

(;><)「逆に心配になってくるんです…」テクテク

(゚、゚トソン「確か素直さんって生徒会書記やってるお姉さんと演劇部部長やってるお姉さん居ますよね」テクテク

ノパ听)「おう。少なくともこの学校に素直は私含めて四人居るからな」テクテク

(゚、゚トソン「田中さんや鈴木さんばりに多いですね。あ、生徒会にも鈴木さんは居ますけど」テクテク

ノパ听)「まーキュートは従姉妹だしなー」テクテク

( ><)「同じ学校に従姉妹が居るって凄いですね」テクテク

ノパ听)「私達と同じ学校に行きたいって言ってたからな」テクテク

(゚、゚トソン「仲がよろしくていいですね。あ、着きましたよ」

76 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:54:44 ID:g9kKfDSU0
(´・ω・`)「お帰りトソン。迷える仔羊達は捕まえられたかい?」

(゚、゚トソン「伊藤先生ー。見つけてきましたよー」

('、`*川「お疲れ様。これで全員揃ったわね」

(´・ω・`)ショボーン

ノハ;゚听)「遅れてすいません…私達にとって校内は梅田ダンジョンと同じレベルです…」

('、`;*川「そんなに!?そんな迷う要素ないわよこの学校!」

ノハ;゚听)「…正直ドン・キホーテでも迷う自信あります…」

77 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:55:49 ID:g9kKfDSU0
('、`;*川「…ああもうヒートちゃんの将来が心配だわ…それじゃあ集まったし今日の仕事は…」

本棚│;-_-)「………」

('、`*川「…ヒッキーくーん?」

本棚│;-_-)「はい……」

('、`*川「そんなところから顔出してないで出てきなさい」

本棚│;-_-)「うう………」

(´・ω・`)「あっ!ヒッキー先輩の後ろに巨大ナメクジが!」

そ(-_-;)「うわぁ!!?」

(´・ω・`)「うっそぴょーん」

(;-_-)「酷いよ…」

78 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:56:32 ID:g9kKfDSU0
('、`;*川「…ちょっと強引だけど出てきてくれたならいいわ」

('、`*川「それで今日は清掃と本棚の整理と古本の処分をやってもらうわよ」

ノハ;゚听)「うへー…初っ端から仕事多いなぁ…」

('、`*川「文句言わない!それじゃあ私ちょっと職員室戻らなくちゃいけないからやっといてね。20分くらいしたら戻るから」

ヾ('、`*川「じゃ」ガラッ

79 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:57:30 ID:g9kKfDSU0
(゚、゚トソン「よし!まずは清掃から始めますよ!」

(´・ω・`)「張り切るねぇ」

(-_-)「…………」

( ><)ノ「あのー…」

(;-_-)「な、何かな!?」

(;><)「さっきから顔色悪いけど大丈夫ですかね…」

(;-_-)「大丈夫だよ…僕はただ後輩って生き物が怖いだけだから…」

(;><)「過去に何があったんですか!?僕達は無害で安全な後輩だからその心配はいらないんです!」

ヽ(´・ω・`)ノ「そして僕が無害で安全かつプリティな後輩、ラブリーショボンちゃんさ」

(;><)「さっき思い切り脅してましたよね!」

(゚、゚トソン「むしろ公害の間違いでは」

(´;ω;`)そ「酷いよ!!僕は歩く水銀とでも言うのかい!?」

ノハ;゚听)「…掃除しようぜ」

80 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:58:31 ID:g9kKfDSU0
(;><)「しまった!すっかり忘れてたんです!」

ノパ听)「全くよー…はいホウキ」

( ><)「ありがとうなんです」

(-_-)「僕はちりとりでもやるよ」

ノハ;゚听)「いえいえ!先輩がちりとりだなんて恐れ難いっス!むしろ私がちりとりやるんで!」

(;-_-)「えっ、女の子にちりとりやらせるなんて…」

ノハ;゚听)「私ちりとり大好きなんで!!問題ナッシング!!」

(´・ω・`)「ちりとりとしりとりって似てるよね」

(゚、゚トソン「ついでにちりがみとチリトマトって似てますね」

(;><)「無意味な会話が始まったんです!」

81 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 22:59:19 ID:g9kKfDSU0
ノハ;゚听)「とりあえず私がチリトマト…じゃなくてちりとりやるんでヒッキー先輩は新品のホウキ使ってください」

(;-_-)「そんなに言うなら僕ホウキやるけどさ…そんな気を使わなくてもいいよ…」

(´・ω・`)「先輩が思ってる通り、僕達後輩も先輩って生き物が怖いんですよ」

(´・ω・`)「いやー正直脅したときも『ちょっと屋上来いやしょぼくれ眉毛』とか言われないかとビクビクしてたんですから」

(;-_-)「僕そんなことしないよ!争いとホラーは苦手な一般男子高校生だよ!」

(゚、゚トソン「なるほど。では死霊のはらわたとSAWシリーズどっちが好きですか?」

(;-_-)「どっちも嫌だよ!しかもなんで両方スプラッターなのチョイスしたんだ!」

ノパ听) (スプラッター見ると逆にお腹空いてくるなぁ)

82 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:00:18 ID:g9kKfDSU0
(´・ω・`)「…うん。掃除は終わったね。次は本棚の整理しようか」

( ><)「大体どこらへんを整理すればいいんですかね」

(-_-)「右の本棚。新しい本も入ったからそれも補充する感じで」

(*><)「おお!流石先輩なんです!」

ノハ*゚听)「頼れるぅー!」

(*-_-)ゞ「へへ…そうかな…もっと頼ってもいいんだよ?」

(´・ω・`)「そうやって調子に乗ると後々後輩からいびられるように…」

(;-_-)「ごめんなさいごめんなさいこんな先輩頼らなくていいです!」

(;><)「上げといて落とすんです!本物の外道がここに居るんです!」

(´・ω・`)「僕は外道じゃなくてラブリーショボ(゚、゚トソン「もうそれはいいです」

(´・ω・`)ショボーン

83 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:02:02 ID:g9kKfDSU0
(゚、゚トソン「ここの本棚ですね。よいしょっと…」

ノパ听)「整理整頓だー」ゴトゴト

( ><)「ここの本棚を順番通り動かせば本棚が動いて隠しダンジョンが出現するんですー」ゴトゴト

(´・ω・`)「もしくは本に模様が書かれていてそれを合わせるとパスワードが出てくる…みたいな」シマイシマイ

(゚、゚トソン「いやいやむしろとある研究員の日記が出てきてかゆうま的な展開が…」ゴトゴト

(-_-)「皆ゲーム好きだね…」セイリセイトン

(;-_-)「…後やたら低いところばっかやってるのは気のせいかな」

(´・ω・`)「届かないので低いところはお任せ下さい」

(゚、゚トソン「高所恐怖症なので…」

ノパ听)「ヒッキー先輩結構身長高いので…」

(;><)「僕は圧倒的身長不足なんです!」

84 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:02:48 ID:g9kKfDSU0
(;-_-)「椅子使いなよ」

(´・ω・`)「やーのっ!」

(;-_-)「やーのっじゃない」

ノパ听)「なんか知らないけどめちゃくちゃ腹立つから聖書パース」

(;´・ω・`)「なんで!?」ズシッ

(;-_-) (やっぱ後輩怖い…)

85 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:03:42 ID:g9kKfDSU0
('、`*川「思ったより長引いちゃった…終わった?」ガラッ

(´・ω・`)+「もちろんですとも」

ノパ听)+「なんせ私ら図書委員ですからね」

(;-_-)「下の段しかやらなかった癖によく言うよ…」

('、`*川「じゃあ最後の仕事。古本を捨ててきてくれないかしら。自電車置き場近くに物置あるからそこに置いといてちょうだい」

( ><)「四階からですか?」

('、`*川「四階からだねー」

ノパ听)「それなら楽勝〜」

(;><)「力仕事は一番苦手なんです…」

86 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:04:33 ID:g9kKfDSU0
('、`*川「一人積み重ねた古本二つね。それじゃあいってらっしゃい」

そ(゚、゚;トソン「ふおうっ!予想以上に重い…」ズッシリ

(;><)「おまけに指が食い込んで痛いんです!」

(-_-) ヒョイ

(゚、゚;トソン「軽々と持ち上げますね…」

(-_-)「去年も図書委員だったから慣れっこだよ」

(゚、゚;トソン「ほうほう…ヒッキー先輩は腕相撲強いタイプと見ました…!」

(;-_-)「腕相撲は別に強くないかな…」

ノパ听)「置いてくぞー」

(;´・ω・`)「あぁん!待ってよヒート!」

( 、 トソン ゴフッ

(゚、゚#;トソン「ショボン君!そのような声を出すとは卑怯ですよ!?」

(;´・ω・`)「なんでキレてるの!?」

(;><)(不覚にも笑ってしまったんです…)

87 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:05:19 ID:g9kKfDSU0
―――――
―――――――


ノパ听)「おっそいぞー」

(゚、゚;トソン「素直さんが早いだけです!」

(;><)「ひぃ…指が…指が死ぬんです…」

(-_-)「それなら僕が持つよ」ヒョイ

(;><)「申し訳ないんです…」

ノパ听)「じゃあ都村のは私が預けるよ」

(゚、゚;トソン「ありがとうございます…指が限界で…」

88 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:06:01 ID:g9kKfDSU0
(´・ω・`)「…………」

(´・ω・`)「ひぎゃああああ僕も指が三枚おろしにいいいいい」

ノパ听)

(゚、゚トソン

(;-_-)

(´・ω・`)


(;-_-)「…持とうか?」

(´・ω・`)「ありがとうございます夜恩返しに来ますので鍵開けといてください」

(;-_-)「それはちょっとお断りかなぁ…」

(´・ω・`)

89 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:06:43 ID:g9kKfDSU0
ノパ听)ノ「見てみてビロード。私の手がボンレスハムみたいになってる」

(;><)「わぁ…痕がめっちゃ残ってるんです」

(゚、゚トソン「お中元に出せそうですね」

ノハ;゚听)そ「えっ…手首丸ごとお中元…!?」

(゚、゚;トソン「そんなつもりで言ってませんよ!!」

(-_-)「お中元の話してるの?まだ高校生で出すのは早いんじゃ」

ノハ;゚听)「都村がお中元には手首丸ごと出すらしんです」

(;-_-)そ「え……」

(゚、゚;トソン「出しませんよ!先輩もそんな真に受けないでください!」

90 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:07:37 ID:g9kKfDSU0
―図書室

('、`*川「お、戻ってきた。それじゃあ各自かいさーん」

ノハ;゚听)「ちかれたぁ…」

('、`*川「ヒートちゃんそろそろ大会近いもんね。練習もいいけど時々は体を休ませなさいな」

ノハ;゚听)「そうだ部活があったんだ!」

ノハ;゚听)ノシ「…ってことで私はドロンするぜ!じゃあなビロードと他クラス共と先輩!」タタタ

91 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:08:47 ID:g9kKfDSU0
(゚、゚トソン「私も部活ありますし、美術室に戻らせていただきますね」

(´・ω・`)「僕も部活だー」

(-_-)「僕も部活あったなぁ…早めに戻らなきゃ」

( ><)「僕は部活ないからそのまま帰るんです」

(゚、゚トソン「あら、そうなのですか。それではここでさよならバイバイですね」

(-_-)「また委員会あるときに」

(´・ω・`)「気をつけてねー」

('、`*川「寄り道するんじゃないわよー」

( ><)"「皆さんさようならなんです」ペコッ

92 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:10:02 ID:g9kKfDSU0
( ><)テクテク

( ><)(人が多かった分帰り道は一人なので静かですね)テクテク

( <●><●>)「どーん」

(;><)そ「ぽにゅう!?」

( <●><●>)「どんな叫び方なんですかそれ」

(;><)「ワ、ワカッテマス君!まさか生徒会サボりとかじゃないですよね!」

( <●><●>)「勝手に決めつけないでくださいよ。今日は生徒会の仕事ありません」

(;><)「よかったぁ…副会長さんの負担が減るんです…」

93 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2016/03/03(木) 23:10:50 ID:g9kKfDSU0
( <●><●>)「あーあ。今日は気分がいいからアイスでも奢ってあげようかと思ったのに気分損ないましたー」

(;><)「…とか言って変なモン押し付けてくるんでしょうどうせ」

( <●><●>)「嘘ですよ。ビロードにはメロンボール奢ります」

(*><)「わーいなんです!」

( <●><●>)「それで僕はハーゲンダッツを」

(;><)「差!!」


おわり

inserted by FC2 system