2012年芸術の秋ラノベ祭りのようです
( ><)少年、両手に糸電話のようです



381 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:38:13 ID:7K6RtDDk0

( ><)『もしもし・・・あっ、Hello?ニーハオ?聞こえますか?』

( <●><●>)「・・・どなたですか。というかこの糸電話、何なんですか。」

( ><)『宇宙からの糸電話なんです!!』

( <●><●>)「それはそれは。いやぁおどろきましたぁ〜。・・・いつまで私をからかうんですか。
        早めに出てきてくれたら鼻にパンチかますくらいにするので出てきてください。」

(;><)『ちょっ、本当に宇宙からの糸電話なんです!信じてください!!』

( <●><●>)「おぉっとそういえば電波がちょっと繋がらないのか糸電話の様子がぁ〜?」

(;><)『というかむしろからかわれてるのは僕の方なんです!』

( <●><●>)「ふざけないでくださいよ・・・。」

(;><)『こっちの台詞なんです!2週間前から待っててやっと誰かと話せたんです!お願いなんです話を聞いてください!!』

( <●><●>)「私いつもここを通って帰るんですが、昨日はこんな糸電話ありませんでした。」

( ><)そ『んなっ・・・!』

( <●><●>)「あーあ、矛盾ですね矛盾。逆転裁判でもして鍛えたらどうですか?」

(;><)『・・・うぅっ、小一時間説得しても無駄だなんて・・・頭の固いひとですぅ・・・。』

( <●><●>)「まだ10分程度しか会話していませんよ。あなた時間の感覚大丈夫ですか。」

382 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:38:57 ID:7K6RtDDk0

( <●><●>)「・・・とりあえず私はもう帰らないといけないので。
        ほらほらいつまでも遊んでいないで子供は早く家にお帰んなさい。」

(;><)『えっ!?ほほ、本当に言っちゃうんです・・・か・・・・・。』





( ><)少年、両手に糸電話のようです






( ><)「うぅっ、僕はこれから、どうすればいいんですか・・・。おうちに帰りたいです。」

( ><)「おにいちゃんに会いたい、お母さんに会いたい。わんわんおと遊びたいんです。」

( ><)「・・・・おかあさんが作るおにぎり食べたい・・・。」

(;><)「自分が悪いんです・・・。流れ星に宇宙に行きたいなんて願っちゃったから・・・。」

(。><)「でも・・・・寂しいんです・・・・。」グスン

383 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:39:37 ID:7K6RtDDk0


( ><)「あー、あーーっ、テストなんですテストなんです。
      よく分からないこの小さな惑星で結構月日がたったんです。地球は今何時ですか。」

( <●><●>)『二日も連続してしつこいですね。そんなにかまってちゃんなのですかあなたは。』

( ><)「その声・・・久しぶりなんです・・・・!」

( <●><●>)『そうですね数時間ぶりですね。まったく、家庭裁判所につきだして脅しますよ?』

(;><)「そそ、その時点でもう脅してるんです・・・。ってか数時間ぶりなんですか!?
     じゃあ僕が今まで暇つぶしでやっていたあやとりの一ヶ月間は・・・!!」

( <●><●>)『あ、わかりました。あなた友達いないんですね。可愛そうに・・・・。
       なんか昨日今日とふざけてしまってごめんなさい。』

(;><)「うわぁ!人に散々言っておいてふざけてたの認めた!最低だ!!」

( <●><●>)『というかあなた声ちょっと掠れてるじゃないですか。それほど誰とも会話をしなかったと・・・。私で良ければお話相手になるので隠れてないで出てきなさい。』

(*><)「本当ですか!?僕、流れ星に宇宙に行きたいって願ったら本当に宇宙に・・・。」

( <●><●>)『あなたを哀れと思ってしまった私が馬鹿でした。』

(#><)「ばっちきしょー!!」

( <●><●>)『正直痛々しくて聞いていられないです・・・。どこまでメルヘンチッカーかまってちゃんなんですか・・・。』

384 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:40:18 ID:7K6RtDDk0


ハハ ロ -ロ)ハ「Hello,Hello. Can you hear me?」


('A`) 「あぁ、聞こえるぞ。何かあったか?」

ハハ ロ -ロ)ハ「イエ、特に何も無いのデスガ・・・。チョット言ってみたくて。」

('A`)「おぉ・・・、そうか。ま、何かあったら知らせてくれ。」

ハハ ロ -ロ)ハ「OKですMr.ドクオ。ン・・・?」

('A`)「どうした?」

ハハ ロ -ロ)ハ「あの星、見たことアリマスカ?」

('A`)「・・・分からない。」

川 ゚ -゚) 「ドクオ?何があったんだ?」

('A`)「ちょっと見たこと無い惑星があってな。小さいけどいい発見したかもしれない。」

川 ゚ -゚)「すごいではないか。ちょっと実験そっちのけであの惑星について調べようっと。」

385 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:40:58 ID:7K6RtDDk0

ハハ*ロ -ロ)ハ「チョチョチョッ!ワタシもあの星に近づいてみてもいいですヨネ!?」

('A`)「こらこらあせんな、まだ地球の方に連絡してないz」

ハハ*ロ -ロ)ハ「ヤッフウウウウウウウウウウウウウウウ」

('A`)「ハイテンションだなぁ・・・。」

ハハ ロ -ロ)ハ「おわっ、何かが絡まりマシタ。」

('A`;)「えっ!?早くほどきなさい!」

ハハ ロ -ロ)ハ「たこ糸が絡まってマス。」

('A`;)「なんでこんな宇宙にたこ糸・・・・って・・・、早くほどきなさい!」

ハハ ロ -ロ)ハ「ほどけないノデ、切ってもイイですよね?」

('A`;)「構わん!命綱とお前に何かあったら大変だ。」

ハハ ロ -ロ)ハ+「了解シマシタ。」

386 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:41:38 ID:7K6RtDDk0


( <●><●>)『だから言ってるじゃないですか!
        いつまでもそうやって私と直接話そうとしないから実際友達もいないんですよ!』

(#><)「だーかーらぁー!僕は今にも家に帰りたいぐらいなんです!宇宙にいるんです!!
      しかも何かさりげなく酷い人なんです!僕にはちゃんと友達がい<ブチッ>るんです!
      僕意外と真面目だし!お馬鹿ないたずらするような子供じゃありません!」


( ><)「・・・・・・・・・・・・・・あれ?返答がないんです。」

( ><)「あー。もしもしー、もしもしなんです。」

( ><)「あっ、なんかたこ糸がたゆんたゆんしてるんです。・・・切れちゃったんですか?」

( ><)「・・・どうしよう。もう誰ともお話できない・・・。
      あの頭固いムカツク人とももう会話が出来ないんです・・・。」

(;><)「完璧にぼっちなんです・・・!僕はきっとずっとこのままぼっちなんです・・・!」

(。><)「うううぅっっ・・・・・・・」グスッ

387 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:42:19 ID:7K6RtDDk0

ハハ*ロ -ロ)ハ「ホッホホホ、ウチュウ飛行士の血が騒いでキマシタ!!」

('A`)「ハロー、どうだその惑星は。」

ハハ*ロ -ロ)ハ「小さな月みたいな感じデス!太陽の光で光ってますヨ。」

('A`)「ほうほう。他には?」

ハハ ロ -ロ)ハ「ンー、特になにも・・・・・あっ。」

('A`)「ん?」

ハハ*ロ -ロ)ハ「ダダダッダ大発見!!宇宙人が!!というか人がイマス!!!」

('A`;)「はぁ!?何だそりゃ。」

ハハ*ロ -ロ)ハ「ホントですよホント!一人でポツンと座ってマス!!」

('A`;)「まじかよ・・・。ちょっとハロー、その惑星に着陸してくれないか。近いし大丈夫だろ?」

ハハ*ロ -ロ)ハ「HAHAHA!チャクリクしました!!」

('A`)「無視してたんだな今まで。おっちゃん泣くぞ。」

388 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:42:59 ID:7K6RtDDk0

(。><)「ヒック・・・ヒクッ・・・」

ハハ ロ -ロ)ハ「エット・・・ワタシ 地球人 オマエ だれ?」

(。><)「うぅっ・・・グスッ・・・なんでターザン口調なんですか・・・・。」

ハハ ロ -ロ)ハ「Oh,ツッコミされまシタ。ウーン、・・・君は何人ですか?」

(。><)「ぼぼっ、僕は日本人なんですっ・・・。」

ハハ ロ -ロ)ハ「Wow!!ニホンジン!!何でこんなトコロに!?」

(。><)「僕・・・流れ星に願い事をしたら・・・・・」

(。><)「・・・・・・」

ハハ ロ -ロ)ハ「・・・・」

( >< )

ハハ ロ -ロ)ハ「コッチミルナ。」

(;><)「ぼわわわああああ!?ななな、ななななぁぁあああ?!」

ハハ ロ -ロ)ハ「オチツケ おまえ ワタシ ウチュウ飛行士」

(;><)「だからなんでターザン口調になるんですか!
     ってか、・・・・宇宙飛行士!?」

389 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:43:39 ID:7K6RtDDk0

ハハ ロ -ロ)ハ「Yes,ウチュウ飛行士デス。コノ星を調べてたら君がいたので、チャクリクしてみました。」

(;><)「そ、そうなんですか・・・。」

ハハ ロ -ロ)ハ「で・・・・なんでこんなトコロにいるんですか?さっきモ聞いたケド・・・。」

( ><)「僕、流れ星に宇宙に行きたいってお願いしたんです。そしたら次の日起きたらここにいました。」

ハハ*ロ -ロ)ハ「ヤハリ星はスゴイですね・・・。未知のチカラを感じマス。人を移動させるナンテ・・・。」

(;><)「そこ食いつきますか!?あ、この人宇宙飛行士か!めっちゃ宇宙好きそう!」

ハハ ロ -ロ)ハ「フムフムナルホド。ここにどれぐらいいるのですか。」

( ><)「多分・・・、二ヶ月ぐらいだと思うんです・・・。」

ハハ ロ -ロ)ハ「ンー?日本で流れ星がアッタのは約3日ぐらい前だったヨウナ・・・?」

( ><)「えっ。」

ハハ*ロ -ロ)ハ「こっ、ココの星はチキュウと時間の流れが違うのデスネ!ワンダフォォオオ!!」

(;><)「うわっ興奮し始めたんです!!メガネが曇ってるんです!!」

390 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:44:20 ID:7K6RtDDk0

(;><)「あ、そうだっ。宇宙飛行士さん、僕家に帰りたいんです。お願いします!!」

ハハ*ロ -ロ)ハ「ハーイイイヨイイヨー、でもその前にココの星調べてからネー。
       あ、星の表面の土持ってカエロー。」

(;><)そ「高校野球!?というか宇宙飛行士さんこそ何人ですか!めっちゃアメリカンじゃないですか!!」


〜いっぽう地球〜

( <●><●>)「あの小僧・・・電話切りやがって・・・意地でもそこら辺探してやります。隠れて笑ってるのはワカッテマス。」

( <●><●>)「・・・そういえばここ隠れるところ・・・、ない・・・ですね。」

391 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:45:00 ID:7K6RtDDk0


(;><)「わわわっ!?空気が!空気がァァア!!!」

ハハ ロ -ロ)ハ「あの星は若干酸素があるんデスネ。メモメモ。」

(;><)「シャシャシャシャッ・・・イキ・・・がっ・・・くるじっ・・・・」

ハハ ロ -ロ)ハ「しゃべるからデショウ。ジゴウジトク、です。」

(;><)「その知、識・・・ボビー・・・オ、ロゴン、並・・・・・」

ハハ ロ -ロ)ハ「ツッコミ命なんデスネ。」

(iil><)「そ、・・・nなんじゃ・・・ない・・んで・・・す・・・、」

ハハ ロ -ロ)ハ「ワカッタ。もう喋るナ。」

('A`)「お、繋がった繋がった。ハロー大丈夫か?」

ハハ ロ -ロ)ハ「問題ないデス。でも付き添いが窒息死してしまいそうダ。」

('A`)「付き添い?」

ハハ ロ -ロ)ハ「さっきの人連れてキマシタ。」

392 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:45:40 ID:7K6RtDDk0

('A`)「おっ、やるねぇ!これで宇宙人と・・・」

ハハ ロ -ロ)ハ「聞いてビックリなんとニホンジンなんデス。」

('A`)「・・・パードゥン?」

ハハ ロ -ロ)ハ「聞いてビックリなんとニホンジンなんデス。」

('A`)「うわぁ、ビックリだわぁ・・・。」

川 ゚ -゚) 「ドクオ、ハローが戻ってきたぞ。」

(iil><)「バハッァ・・・・ハハバッ・・・」

ハハ ロ -ロ)ハ「しっかりしてクダサイ。」

('A`)「ほ、本当に日本人だ・・・・。」

川 ゚ -゚)「日本人・・・?」

ハハ ロ -ロ)ハ「コノ子、ちょっとしたトラブルであの星にいたヨウデス。」

ハハ ロ -ロ)ハ「ワタシはコノ少年を家に帰らせマス。いいデスカ?」

('A`)「別に構わないけど、休憩させてあげようか。」

(iil><)「ヒューッ、ヒューッ」

393 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:46:22 ID:7K6RtDDk0

〜数日後〜

( <●><●>)「見つからない・・・まさか、本当に宇宙に・・・?」

( <●><●>)「いやいや、ありえません。ただのふざけてる子供です。糸電話なんて、そんなおもちゃで私をからかいやがって。直接話せよこんにゃろう。」

( ><)「あ・・・・あの・・・」

( <●><●>)「はい?」

(;><)「そそ、その手に持っている糸電話っ、僕に返してくれませんか・・・?」

( <●><●>)「あ、小僧!やっと正体を現しましたね!!!」

(;><)「えっ!うわっ!うわあああ!鼻にパンチするんですか!?止めてください!!」

( <●><●>)「やりませんよ。大学生の私が子供に手あげるなんて事したら警察行きです。」

(;><)「僕が大人だったらやるんですか・・・。」

394 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:47:02 ID:7K6RtDDk0

( <●><●>)「まったく、悪ふざけにも程がありますよ。忙しい大人に毎日人さがしさせるなんて・・・、もっと人の事考えて下さい。」

( ><)「えっ・・・毎日探してくれたんですか・・・?」

( <●><●>)「・・・見つけたらあなたに一発パンチかますつもりで探していました。」

(。><)「嬉しいんです・・・嬉しいんです・・・!お母さんだって4日いなくなってた僕を心配しなかったのに・・・、見知らぬ糸電話さんが探してくれてたなんて・・・!!!」

( <●><●>)「糸電話さんって何ですか糸電話さんって。」

395 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/25(日) 17:47:48 ID:7K6RtDDk0

(。><)「僕、僕・・・、本当に寂しくて・・・!」

( <●><●>)「こらこら、現実と妄想を混ぜるのはいけませんよ。ましてやそれで他人に迷惑かけるなんて。考えられないです。」

(。><)「ごめんなさいなんです・・・でも・・・!」

( <●><●>)「そんなんだからどうせ友達も少ないんでしょう?」

( ><)「いや・・・友達はいるんです。」

( <●><●>)「でも、私も勉強ばかりの日々で退屈していました。子供は苦手だったのですが、この機会で子供の印象が変わった様な気がします。」

( ><)「・・・・。」


( <●><●>)「・・・楽しかったです。ありがとうございます。」

(*><)「・・・はいなんです!僕、・・・また糸電話さんに会いたいんです!」

( <●><●>)「だから糸電話さんはよせってぼっち小僧。」


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