■2012年芸術の秋ラノベ祭りのようです
└( ゚д゚ )(<●><●>)眼(まなこ)の力のようです
- 348 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:39:59 ID:5jPtzqHE0
沈黙―――――
音の無い熱気だけがそこにはあった。
人がいない、というわけではない。
むしろ人は場内から溢れんばかりに所狭しと並び、「その」様子を見守っていた。
( ゚д゚ ) …お前も勝ち上がってきたか
(<●><●>) 当然ですよ、あなたと戦う為に私は闘って来たのですから
歴史は
静寂を保ったまま
作られる。
―――――
( ゚д゚ )(<●><●>)眼(まなこ)の力のようです
- 349 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:41:08 ID:5jPtzqHE0
ξ゚听)ξ …本当に行くの?
( ゚д゚ ) …ああ。
ξ゚听)ξ 止めてもどうせ無駄なんでしょうね…
( ゚д゚ ) 男には避けて通れない道があるんだ。
…わかってくれ。
ξ )ξ えぇ、わかってるわ。いや、わかってるつもりだった。
でもどうしても聞かずにはいられないの。
( ゚д゚ ) …
- 633 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/20(火) 00:32:29 ID:VL4h8RuI0
ξ;゚听)ξ 眼 力 部 っ て 何 よ ! ?
( ゚д゚ ) 視線と視線をぶつけ、どちらが優れているか競う競技…それが"眼力"だ。
この眼力を極める為に眼力部は作られた。
ξ;゚听)ξ 眼の力で眼力だから!
眼力に新しい意味持たせてんじゃねぇよ!!
( ゚д゚ ) 女子供には難しいか…
ξ;゚听)ξ 全人類共通で難しいわ!!ベリーハードだよ!!
( ゚д゚ ) …これが俺の使命なんだ
ξ;゚听)ξ アンタ三日前まで化学部だったでしょうが!
豚の目の水晶体泣きながら解剖してたでしょうが!!
( д ) …時には過ちを犯す事もある。
ξ;゚听)ξ じゃあ今がそれだよ!眼力部は過ちだよ!!!
( ゚д゚ ) しかし俺は君の為に優勝しよう…来てくれるな?
ξ;゚听)ξ いや行かないけど!?
- 350 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:42:26 ID:5jPtzqHE0
( ゚д゚ ) …マジか。
ξ;゚听)ξ マジだよ!応援とか行かないから!
( ゚д゚ ) 普通に心細いんですけど?
ξ;゚听)ξ 知るか!人に頼む態度じゃないし!
( ゚д゚ ) …お願いします。
ξ;゚听)ξ 嫌だよ!じゃあね! タッタッタ
( ゚д゚ ) …
( ゚д゚ ) この涙は目の汗だ。眼力を極める為の努力の証だ…
( ∵) ミルナ…すまない。
俺がこんな円らな瞳じゃなければ…!
( ゚д゚ ) お前マジで何でこの部入ったんだ…
っていうか諦めるなら勝手に諦めろ、俺に助っ人を頼むなマジで。
( ∵) …会場に向かうぞ。
( ゚д゚ ) 何で俺こいつの言うこと引き受けたんだ…
- 351 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:43:26 ID:5jPtzqHE0
眼力競技会場―――――
※( ∵)はなんやかんや死にました
( ゚д゚ ) ビコーズ…まさか俺の目をかばってレモン汁の餌食になるとは…
( ゚д゚ ) 俺は負けない。ビコーズの為にも。
( ゚д゚ ) (そしてツンの為にも…)
( ゚д゚ ) !
(<●><●>) ほう…あなたがビコーズ君が話してた助っ人のようですね
( ゚д゚ ) …誰だ。
(<●><●>) 名乗るほどの者でもありませんよ…
ビコーズ君はどうしたのですか?
( ゚д゚ ) ビコーズは………死んだ。
(<●><●>) でしょうねぇ!
ふふふ…レモン汁で人が死ぬと本気思ってましたか?
- 352 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:44:11 ID:5jPtzqHE0
( ゚д゚ ) …まさか
(<●><●>) そうです!私がレモン汁を毒にすり替えておいたのですよ!
( ゚д゚ ) …俺そのレモン汁普通にからあげにかけて食べたんだけど
(<●><●>) …今の話は嘘です。彼はレモン汁で死んだんです。
( ゚д゚ ) 今の時間返せよ…
(<●><●>) 時は有限なのですよ!だからこそ美しい!
無限の時の中で誰が頂上を目指すというのですか?
( ゚д゚ ) (こいつ全体的にわけわからん…)
(<●><●>) おっとそろそろ一回戦の始まりの様ですね…
決勝で待ってますよ。ミルナくん。
( ゚д゚ ) …お前の名は?
(<●><●>) 私と戦う時が来たら教えてあげまし「一回戦、ワカッテマス君は所定の場所へ向かって下さーい!」
(<●><●>) あ、はーい!今行きます!
…では
( ゚д゚ ) ワカッテマスか…最後取り繕ってたな。
( ゚д゚ ) …俺も向かうか。
- 353 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:45:05 ID:5jPtzqHE0
一回戦―――――
( ><) 一回戦、ミルナ君対ショボーン君!
3(スリー)...2(ツー)...1(ワン)...目(め)っ!
( ゚д゚ ) …
(´・ω・`) …
(; ゚д゚ ) …
(´・ω・`) …
(;゚д゚ ) (こいつ…強い!何て目で見てくるんだ!
捨てられた子犬のような、それでいて少し憎たらしい…くっ!)
(;゚д゚ ) (しかし、この程度でやれる俺では無い!うおおおおおお!!!!!!)
(; ゚д゚ ) …
(;´・ω・`) …
(;´・ω・`) (くっ、僕の"愛玩動物眼(ラブリーペッツ・アイ)"を耐えきるとは…
しかし耐えるだけでは僕は倒せないよ!)
( ゚д゚ )
(;´・ω・`) (なっ、ここに来て無表情だと!?こいつ…!
くそおおおおおおおおおおおお!!!!!!)
(´ ω `)゚;' ぐはあああああああ!!!!!
( ><) 勝負あり!ミルナ君の勝ちです!
(;゚д゚ ) …なんとか勝ったか。
しかし強敵だった…ショボーン、お前の事は忘れない。
- 354 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:45:52 ID:5jPtzqHE0
二回戦―――――
( ゚д゚ ) …お前も勝ち上がってきたか。
(<●><●>) 当然ですよ、あなたと戦う為に私は闘って来たのですから。
( ゚д゚ ) まさか二回戦であたるとはな…
(<●><●>) 対戦表を見間違えるとは…しかしこの程度丁度良いハンデです。
( ><) 続いて二回戦!鋼鉄のミルナ対全知全能のワカッテマス!
3(スリー)...2(ツー)...1(ワン)...目(め)っ!
(; ゚д゚ ) (通り名がついただと!?)
(<●><●>) (通り名で焦ったようですね、所詮この程度…ですか)
(<●><●>) (このまま押し切る!この私の"藍実眼(ブルーベリー・アイ)"で!)
(;゚д゚ ) (くそっ、なんて遠くまで見えそうな目なんだ!
まるでこっちの全てを見透かされそうだ!)
(;゚д゚ ) (このままじゃ…このままじゃ負ける!)
(; д ) (くそおおおおおおおおお!!!!!)
- 355 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:47:11 ID:5jPtzqHE0
『ミルナ…聞こえるかミルナ』
(; д ) この声は…
(<●><●>) (様子がおかしい…彼は誰と喋っているのでしょう…)
( ∵) 『どうした、お前の眼力はその程度のものか?』
(; д ) ビコーズ…どうして!?
( ∵) 『ミルナ…まだお前には使われていない力がある。』
(; д ) そんな…でもこれ以上はっ…!
( ∵) 『さあ、お前の眼(まなこ)に名前を付けるんだ。
そうすることでお前はさらなる高みを見れるだろう。』
(; д ) 眼だけに…か!?
( ∵) 『そうだ。後は任せたぞ…』
- 356 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:47:54 ID:5jPtzqHE0
(;゚д゚ )そ (ビコーズ!?)ハッ
(<●><●>) …
(;゚д゚ ) (そうか…俺は…)
―さあ、お前の眼(まなこ)に名前を付けるんだ。―
(; д ) (ビコーズ…ありがとう。)
( ゚д゚ ) (見せてやる!これが!俺の!
"昏睡魚眼(デッドリー・フィッシュ・アイ)"だあああああああ!!!!!!)
(<●><●>) (な…)
( ゚д゚ ) …
- 357 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2012/11/18(日) 21:49:00 ID:5jPtzqHE0
(;<●><●>) (表情に硬さが増した!!!???
いやそれだけではない…!!!???)
( ゚д゚ ) …
(;<●><●>) (口が半開きになることで…)
( ゚д゚ ) …
(;<●><●>) (死んだ魚…いや生きた化石シーラカンスに見えるだとおおおおおおお!!??)
( ゚д゚ ) …
(< >< >)゚;' ぎゃあああああああ!!!!!!!!!
( ゚д゚ ) …終わったか
( ><) 今の試合、競技中に言葉を発したミルナ君の反則負けです!
反則負けなんて過去初めてです!
( ゚д゚ )
歴史は
静寂を保ったまま
作られた。
おわり
● 支援イラスト『好きなシーン・漫画化』 同スレ>>624より
◆ トップ >
2012秋ラノベ祭り >
投下作品一覧 >
( ゚д゚ )(<●><●>)眼(まなこ)の力のようです
◆ 元スレ