2012年芸術の秋ラノベ祭りのようです
ガールズバンドを組むようです
  その6



247 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:48:28 ID:F.Olw0u60
【私立ガリベン高校 読書部部室】

ζ(゚ー゚*ζ「じゃん!」

0⌒0⊂ζ(゚ー゚*ζ スッ…
  _
( ゚∀゚)「おっ、ヘッドホンじゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「お店の人に聞いて来たんだ。これならアンプに繋げられるって!」

从'ー'从っ0⌒0「これで音が聞きやすくなるね」
  _
( ゚∀゚)「ふぅん。割かし高かったろ、これ」

ζ(`ー´*ζ「うん。でも、ちゃんとアンプ使って練習しないと細かいニュアンスまで分からないから」 キリッ

从'ー'从「こないだのスタジオで練習した時は、ゴリ押しって感じだったもんね」

ζ(´ー`*ζ「音も濁ってたし……」 ションマリ

从'ー'从「もっと力抜いて良いのかもね」

ζ(゚ー゚*ζ「ね。とにかく、感じ掴んでいこうぜよー」

248 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:49:39 ID:F.Olw0u60
从'ー'从「うん」

从0'ー'从 カポッ

从0'ー'从〜♪

    ボーンベーン……

( ´・ω・)「あら。結構静かね。最初からヘッドホンがあれば良かったのに」
  _
( ゚∀゚)「コイツらもちゃんと考えて練習してるんだなぁ……」

ξ゚听)ξ「先生はちゃんと考えて練習してなかったの?」
  _
( ゚∀゚)「おう。とりあえず弾ければ良いと思ってたわ」

ξ゚听)ξ「だから上手にならなかったんじゃない?」
  _
(;゚∀゚)「い、言うねぇ……」 タジタジ

ζ(゚ー゚0ζ〜♪


   ジャーンジャーン


ζ(゚ー゚;0ζ「ゲゲッ……、クセになってるのかなぁ……」ボソボソ…

249 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:50:30 ID:F.Olw0u60
ξ゚听)ξ「ホントはね、アンプシミュレーター買いたかったんだって」
  _
( ゚∀゚)「何それ」

( ´・ω・)「アンプを介さずにちゃんとした音を鳴らすための機械みたいよ」
  _
(;゚∀゚)「えっ、今の時代そんなのがあるの? 超絶便利じゃん……」

ξ゚听)ξ「高くて買えなかったらしいの」
  _
(;゚∀゚)「ほー……。どのくらいするの?」

( ´・ω・)「どのくらいだっけ?」

ξ゚听)ξ「二万くらいって言って無かった?」
  _
( ゚∀゚)「二万か〜……」

ζ(゚ー゚;0ζ 〜♪

    ジャーンジャーン

从0'ー'从〜♪

    ボーンベーン……

( ´・ω・)「やっぱ、ヘッドホンで使ってても実際とは違って来るわよね〜……」

ξ゚听)ξ「しょうがないよ……、多少は……」
  _
( ゚∀゚)「ん〜……」

………
……


250 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:51:36 ID:F.Olw0u60
【私立ガリベン高校 読書部部室】


    ガラッ……

  _
( ゚∀゚)「やっほ〜」

ξ゚听)ξ「あ、来た」

ζ(゚ー゚*ζ「あれ。先生、その荷物は?」
  _
( ゚∀゚)っ□「これ?」 スッ…

ζ(゚ー゚*ζ「うん」
  _
( ゚∀゚)「ナベちゃんとデレちゃんにプレゼントちゃん」

从'ー'从「私?」

ζ(゚ー゚*ζ「なになに? お菓子?」
  _
( ゚∀゚)「開けてミソ漬け」

从'ー'从っ ガサガサ…

251 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:52:39 ID:F.Olw0u60
ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚Д゚*ζ「アンプシミュレーターだ……」

从;'ー'从「ホントだ……!」
  _
( ゚∀゚)「おっほっほっほ……。驚いた?」

(;´・ω・)「どうしたのよ、これ!」
  _
( ゚∀゚)「ちょいと奮発ってヤツかしら?」

ξ;゚听)ξ「す、凄い……」
  _
( -∀-)+「大人舐めんねい」 キラーン

ζ(゚Д゚*ζ「先生、良いの?」
  _
( ゚∀゚)「おーう。コイツがあるだけで大分違うんだろ? ほんならバリバリ使ってくれよ」

从;'ー'从「先生……」

ζ(゚ー゚*ζ「もう先生大好き!」
  _
(*゚∀゚)「お〜? そうかぁ〜?」

              \ヨセヤイヨセヤイ/
         \スキー/    _    \アリガトー/   ギュウギュウ
          从*^ー^从(*゚∀゚)ζ(^ー^*ζ
            キャピキャピ

.

252 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:54:53 ID:F.Olw0u60
ξ゚听)ξ「先生、私達には〜?」
  _
(*゚∀゚)「えっ……?」

( ´・ω・)「私もドラムケース欲しいわ……」

ξ゚听)ξ「私、マイクとスピーカー……」
  _
(;゚∀゚)「別にドラム持ち歩くわけじゃねーだろ! マイクもスタジオで借りれるんだから今はいらねーだろ!」

( ´・ω・)「そのうち持ち歩く予定なのよ……」

ξ゚听)ξ「私もそのうち必要になるし……」
  _
(;゚∀゚)「無理!」

ξ゚ -゚)ξ「贔屓だ!」

( ´・ω・)「もうシカトしよ、ツンちゃん」

ξ゚ -゚)ξ「そうだね」
  _
(;゚∀゚)「おい、シカトとか小学生だぞ!! ジョルジュ菌とかと同じレベルだぞ!」

ξ゚ -゚)ξ ツーン…
  _
(;゚∀゚)「お、おい……」

( ´・ω・) ツーン…
  _
(;-∀-)「あーーーもう、わーったよ……。 分かったから次の給料日まで待ってくれよ!」

ξ^竸)ξ「わーい」 ケロッ

( ´^ω^)「わーい」 ケロッ

………
……


253 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:56:01 ID:F.Olw0u60
【私立ガリベン高校 職員室】

( ФωФ)φ... カリカリ

( ФωФ)「……ふむ」

(’e’)「どうされました、杉浦先生」

( ФωФ)「津島さんの成績が一点下がっているのである」

(’e’)「なんと。信じられませんな……」

( ФωФ)「あり得ない事である」

(´・_ゝ・`)「おや……。現代文もですか」

( ФωФ)「と言うと、英語も?」

(´・_ゝ・`)「ええ。一点下がってます。ちなみに、他のクラスの生徒もね」

( ФωФ)「まさか、井出さんでは?」

(´・_ゝ・`)「その通りです。渡辺さんも点数は落ちてないんですが、授業中に集中してない事がありまして……」

( ФωФ)「全く……。この時期にあり得ない事ですな」

254 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:57:22 ID:F.Olw0u60
(’e’)「原因は何でしょうかねぇ……」

(´・_ゝ・`)「決まってます」

( ФωФ)「ほう?」

(´・_ゝ・`)「部活ですよ」

( ФωФ)「部活? 彼女たちは部活に入っているのであるか?」

(´・_ゝ・`)「ええ。読書部に所属しています」

( ФωФ)「読書部……。顧問は?」

(´・_ゝ・`)「ナガオカ先生です」

( ФωФ)「新任ではないか……」

(´・_ゝ・`)「ええ。……今までと授業態度が変わらないのは雨宮さんだけですよ」

( ФωФ)「ふむ……。彼に話を伺いたい所ですな」

(´・_ゝ・`)「そもそも、彼はどのような先生なのか」

( ФωФ)「その辺もあまり分かりませんな。授業の方はどのような方針で進められているのかも……」

(´・_ゝ・`)「近々生徒にも話を聞いてみましょう」

………
……


257 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/20(火) 23:58:33 ID:F.Olw0u60
【私立ガリベン高校 3−A】
  _
( ゚∀゚)9m「いよっしゃ! じゃあキューバ危機でめちゃくちゃファインプレーしたオッサンの名前! ヘリカルちゃん!」 ビシッ

*(‘‘)*「ロバート・ケネディです」
  _
( ゚∀゚)「そ〜だ! 流石はガリベン処女! 予習してるね〜」

*(‘'‘)*

ξ゚ー゚)ξ クスッ…

*(‘'‘)*「……ツンちゃん、今笑った?」 ボソッ

ξ;゚听)ξノシ「いや、笑ってない、笑ってない」 ブンブン
  _
( ゚∀゚)「よ〜〜っし〜〜。今回からキューバ危機入るからな〜。ここだけはしっかりやってくぞ〜」

(*゚ー゚)「あの……。何故、キューバ危機なんでしょうか」
  _
( ゚∀゚)「おぉ? んなもん一つしかねぇだろ」

(*゚ー゚)「はぁ……」
  _
( ゚∀゚)「ここには学ぶモノがたくさんあるからだよ」

258 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:00:17 ID:8mL0MRjw0
(*゚ー゚)「しかし、先生が飛ばして行った中世も学ぶモノが無いとは限らないと思いますが……」
  _
( ゚∀゚)「良いか、お前ら! このキューバ危機にゃあ世界の思想と一国の思想、そして個人の思想! すなわち世界史がぜーんぶ詰まってると思え〜!」
  _
( ゚∀゚)つ□ ペラペラ
  _
( ゚∀゚)「この教科書の一ページにも満たない様な項目だけど、コイツだけは学んどいて損は無い! お前らだって、意味のあるモノを勉強したいだろ?」

(*゚ー゚)「まあ……、そうです……けど……」
  _
( ゚∀゚)9m「俺の知る限り、これ以上に意味のある題材はねぇ! はい! じゃあ〜、しぃちゃんに一つ質問だ!」 ビシッ

(*゚ー゚)「はい」
  _
( ゚∀゚)「もう予習して来てる事を想定して聞くけど……、何故核戦争は回避されたんだ?」

(*゚ー゚)「それは……、ケネディが教会で礼拝するという情報を受け、ソ連側が開戦を恐れ……」
  _
( ゚∀゚)「何で開戦を恐れた?」

(*゚ー゚)「核保有数がアメリカを大きく下回っていた為です」
  _
( ゚∀゚)「で、結局のところ?」

(*゚ー゚)「……敗戦を恐れて逃げ出したという所でしょうか」
  _
( ゚∀゚)「ん〜〜……。ちと違う」

259 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:01:30 ID:8mL0MRjw0
(*゚ー゚)「と言いますと……」
  _
( ゚∀゚)「自分たちの敗北より、核の世界大戦になる事を恐れたのさ」
  _
( ゚∀゚)っ- カッカッカ…

      【ペンコフスキー】
  _
( ゚∀゚)「はい、コイツ! 知ってる?!」

(*゚ー゚)「いえ……、教科書には無かった名前ですが……」
  _
( ゚∀゚)「良く覚えとけ、コイツが全部終わらしちまったんだよ、にらみ合いをな」

(*゚ー゚)「ですから……、教科書や参考書に載っていない名前なのですが、そんなに意味のある人物なのでしょうか」
   _
┓( ゚∀゚)┏「教科書がすべてじゃないよ、御嬢さん。むしろ意味のある事なんて載ってない事が多い」 ヒョイッ

(*゚ー゚)「しかし……」
  _
( ゚∀゚) パッシーン!
 つ;:⊂
  _
( ゚∀゚)「よーし、ちょいと寄り道だ! 教科書って何だと思う?」

(;*゚ー゚)「え……」
  _
( ゚∀゚)9m「ヘリカルちゃん!」 ビシッ

*(‘‘)*「え、えっと……。国の定めた……」

260 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:04:24 ID:8mL0MRjw0
  _
( ゚∀゚)「ま〜、そうだ。偉いヤツが、敷いたレールみたいなモンだな……」
  _
( ∩∀<)「が! しかし! コイツが厄介な事に、出来過ぎたレールは欠陥品なのだぁ〜」 ペチッ

(;*゚ー゚)「け、欠陥品……」
  _
( ゚∀゚)「学ぶと言う事、それは人生に大きく関って来る。それは分かるな?」

(;*゚ー゚)「はい……」
  _
( ゚∀゚)「そんな重要な役目を果たす学びをレールとして走らせるのが良くないんだ。
      人生を決めちまってる様なもんじゃねぇか。こうした概念がちょっとした欠陥なんだよ、欠陥!」

(;*゚ー゚)「しかし……、教養を……」
  _
( ゚∀゚)「おお、教養! ああ、素晴らしき教養! さあ、少女達よ教養を求めて何処へ行く! 学者? 教師? 政治家?」

(;*゚ー゚)「そういったものでは……常識と言いますか……」
  _
( ゚∀゚)「ああ〜、そうか! 常識を育てる! 確かに、それはそれで合ってるかもしれねぇ! が、その常識ってのが怖い!」
  _
(〜゚∀゚)〜「まーぁ、こんな感じにヘナヘナ〜っと緩〜く学ぶ分にはかまやしないさ。何故なら、外部からそれぞれの常識が入って来るから」 ヘナヘナ〜
   _
┓( ゚∀゚)┏「しっかーーーし! お前らはガリベンマスター!
          机の上の常識、そしてロボットの様な教師の常識しか知る事が出来ない。つーか、他の知り方を知らない!」 ヒョイ
  _
( ゚∀゚)「言わば、敷かれたレールを歩く事しか出来ないヤツらなんだ」

(;*゚ -゚) ムッ…
  _
( ゚∀゚)「それしか道を知らないお前らだからこそ、こんなレールに縛られちゃいけねぇのさ。俺たちが、俺たちで何を学ぶか見極めなきゃなんねぇ」

261 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:06:06 ID:8mL0MRjw0
(;*゚ -゚)「しかし、アナタの学ばせたいモノが、私達の学びたい事に直結するとは思えません」
  _
( ゚∀゚)「おう。俺の思想を知った上で学ぶ必要が無いと思ったならそれで良い。
      そもそも俺が学ばせたいモノを、お前らが真に理解する事に大きな意味があるからな」

(;*゚ -゚)「えっ……?」
  _
( ゚∀゚)9m「その思想とは! 簡単に言っちまえば、
         お前らの中にお前らとは違う生き方をして来た人間の姿を焼きつかせる事! お前ら以外の人間の考えを知らせる事!」 ビシッ

(;*゚ -゚)

*(;‘‘)*
  _
( ゚∀゚)「歴史とか言う、先人の大失敗や大成功を通じてそれを教える。意味のあるものだけを学ぶ。そこから何かを感じ取る。己の目線じゃなきゃ意味が無い」
  _
( -∀-)「教科書見て、黒板書いて……。
      それだけじゃ分かりにくいのさ。そのままじゃレール上をハイキングしてるだけ。だから、教える人間はレールを壊さなきゃならねぇ」
  _
(*゚∀゚)「どうだい、言ってる事は簡単だろう? つまり、まずは自分のありかたの選択肢を増やせって事だよ! ははははは!」

ξ゚ー゚)ξ=3 プッ

(´^ω^`)「ふふ……」
  _
( ゚∀゚)「ちなみに俺は青春時代に一切勉強をせずにオナニーで過ごすという選択肢を選んだ。ありっちゃありだろ?」 ババーソ

(*゚' -゚)

ξ゚'听)ξ

………
……


262 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:07:12 ID:8mL0MRjw0
【私立ガリベン高校 読書部部室】

  バババババーーーーーーーーソ

         ⊂ニ⊃
         /     ヽ
         │     │
          ヽ    /
           ヽ _. /
            ‖llヽ
           ‖ ll ヽ


ξ;゚听)ξ「わっ、何この楽器」

ζ(゚ー゚*ζ「アッフリカーンだね」

( ´^ω^)「コンガよ、コンガ!」

ξ゚听)ξ「コンガ?」

从'ー'从「これ、ショボ子が持って来たの?」

( ´^ω^)「ええ。そうよ」

ξ;゚听)ξ「もしかして、買っちゃった!? 買っちゃったの!?」

( ´・ω・)「まさか。パパから貰ったのよ」

从;'ー'从「も、貰った……」

ζ(゚ー゚;ζ「なになに!? ショボ子の家族、楽器やってる事知ってるの!?」

263 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:08:23 ID:8mL0MRjw0
( ´^ω^)「や〜ねぇ、知る訳無いじゃない。適当な嘘ついて貰ったのよ」

ξ;゚听)ξ「ていうか、何でお父さん楽器持ってるの!? その道の人なの!?」 ヤンヤヤンヤ

( ´^ω^)「えっとね、貿易会社の社長なの。このコンガだけ手違いで会社に残っちゃったんだって」

从;'ー'从「へ、へぇ……。社長……」

( ´^ω^)「それでね、どうしようも無いから捨てようかなんて言ってたから……。学校に寄付するって言って持って来ちゃった」

ζ(゚ー゚;ζ「お、おお〜……。捨てるなんてもったいないよね……」

( ´・ω・)「何かね、無理やり売った所で売り上げとは別になるらしいのよ。その辺は良く分からないけど」

ξ;゚听)ξ「ねぇねぇ、ショボ子」

( ´・ω・)「うん?」

ξ;゚听)ξ「これ、叩けるの?」

( ´・ω・)「ええ」

ξ;゚听)ξ「叩いて叩いて」

( ´^ω^)「良いわよ」

264 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:09:05 ID:8mL0MRjw0


            ,. ,.,,.   ピョコン
           ノ ハ ヽ.
          ⌒゚(´・ω・`)゚⌒ 
         /´    `ヽ 
           、⊂二⊃ /
            /     ヽ
         │     │
          ヽ    /
             ヽ _. /
             ‖llヽ
            ‖ ll ヽ


     /⌒!   ;;:  , ;・,,;;: ポコポコポコポコ
    (_ ( ク     ;;:’.    ´,mn
     \ \   ,. ,.,,.    (_nノ
           ノ ハ ヽ.   | |
        ,r-っ⌒゚(´・ω・`)゚⌒ ∴;,..’   ポコポコポコポコ
   ;;:;;'',,   /´ Σそ `ヽ   =―≡
     =―≡ヽ`つ , ⊃Σそ≡―=
   =―≡―=/     ヽ
         │     │
          ヽ    /
            ヽ _. /
            ‖llヽ
           ‖ ll ヽ


从;'ー'从ξ;゚听)ξ  「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?」  ζ(゚ー゚;ζ

266 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:11:23 ID:8mL0MRjw0
(´^ω^`)b「こんな感じ。ちょっと練習して来たのよ」 グッ…

ξ;゚听)ξ「ショボ子凄い!」

ζ(゚ー゚;ζ「野生を感じるね!」

(´^ω^`)「ジェフ・ポーカロに憧れてね。あの人、色んな楽器やるから……。そうなりたくて」

ξ;゚听)ξ「カッコいい〜……」


     ガチャッ……

  _
( ゚∀゚)「なんだなんだ。ちょっとポコポコ聞こえたぞ」

(´・ω・`)「やだっ。少し音が漏れたかしら」
  _
(;゚∀゚)「おわっ。何だ、これ! 民族楽器?」

(´^ω^`)「コンガよ」

从;'ー'从「ショボ子が持って来たの!」
  _
(;゚∀゚)「すっげぇ〜……」

267 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:12:32 ID:8mL0MRjw0
(´・ω・`)「アタシ、この楽器も使って音楽したいわ」

ξ;゚听)ξ「え? コンガを?」

(´・ω・`)「うん」

ζ(゚ー゚;ζ「ドラムじゃなくて……?」

(´・ω・`)「ドラムもやるの。曲によって持ち替えて行きたいなって」
  _
( ゚∀゚)「良いじゃん良いじゃ〜ん。何でもアリだよ、ロックなんてさ」

ξ゚听)ξ「ちゃんと混ざるのかな〜」

(´・ω・`)「その辺は頑張る」

从*'ー'从「良いと思うよ。ショボ子カッコいい」

(´^ω^`)「ホント?」

ζ(゚ー゚;ζ「むむ……、ショボ子のカラーが強烈になるね」
  _
( ゚∀゚)「同じくらい強烈な事やりゃ良いだろ」

ζ(゚ー゚;ζ「へ?」
  _
(*゚∀゚)「より強烈な方に合わせた方が面白いじゃねぇか! な!」

ξ;゚听)ξ「簡単に言ってくれるわね」

268 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:13:27 ID:8mL0MRjw0
ζ(´ー`;ζ「ショボ子以上に強烈な事……」
  _
(*゚∀゚)「ツンちゃん、火ぃ吹けよ! 火!」

ξ;゚听)ξ「無理よ。KISSじゃないんだから……」
  _
(*゚∀゚)「じゃあナベちゃん何かしなよ」

从;'ー'从「な、何か……」

从;'ー`从 ウーン…

从;'ー'从「デレちゃん。何かやってよ」

ζ(゚Д゚;ζ「私!?」

ξ;゚听)ξ「頑張れ!」

ζ(゚Д゚;ζ「何すれば良いのさ!」
  _
(*゚∀゚)「そりゃお前、ショボ子の強烈な個性を覆す何かだろ」

ζ(゚ー゚;ζ「え、えー……」

ζ(´ー`;ζ ウーン…

ζ(´ー`;ζ「考えとく」

………
……


271 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:21:34 ID:8mL0MRjw0
【帰り道】

ξ゚听)ξ「明日、お小遣い貰う日だから邦楽の譜面買って来るよ」

ζ(゚ー゚*ζ「お〜っ。太っ腹!」

从'ー'从「ふぇぇ……。私もちょっと出そうか……?」

ξ*゚听)ξ「オナシャス!」

( ´・ω・)「じゃあ私も出さない訳にはいかないわね」

ξ*゚听)ξ「おお、流石金持ち!」

ζ(゚ー゚;ζ「えっ、そしたら私も出す感じ?」

ξ*゚听)ξ「お金いっぱいあった方が譜面色々買えるんだけどな〜……」

ζ(´ー`;ζ「ぐ、ぐぬぬ……。しょうがない……」 シブシブ

( ´・ω・)「ところで、何か目星はつけてるの?」

ξ゚听)ξ「えーっとね……。ブルーハーツは二、三枚欲しいなって。あと、元が女性ボーカルの譜面」

从'ー'从「そうだよね。男の人の声域じゃ少し歌いづらいもんね」

ξ゚听)ξ「歌えない事は無いんだけど、ちょっとね」

273 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:23:05 ID:8mL0MRjw0
( ´・ω・)「ツンちゃん。譜面ってそこそこするでしょ。そんなに何曲も大丈夫?」

ξ;゚听)ξ「参考書買うって言って少し多めに貰って来る……」

ζ(゚ー゚;ζ「お、おおおお……」

从;'ー'从「それはレベル高いよ〜……」

ξ;゚听)ξ「だって欲しいじゃん……」

ζ(゚ー゚;ζ「上手く行くの?」

ξ;゚听)ξ「大丈夫だと思うけど……」

从;'ー'从「自信いっぱいだね……。親だましの才能があるんだなぁ〜……」

ξ;゚听)ξ「な、何それ。人聞きが悪いわねっ」

( ´・ω・)「チャレンジする位なら、アタシ多めに持ってこようか?」

ξ;゚听)ξノシ「良いよ、良いよ。そんな……」

( ´^ω^)「遠慮しないで。どうせみんなで練習する楽譜なんですもの」

ξ;゚听)ξ

ξ;--)ξ”「すみません。お願いします」 ペコリ


………
……


274 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:24:47 ID:8mL0MRjw0
【カラオケBOX】
  _
(#゚∀゚)「『レイラ〜♪ ユウゴットオンナニード!!』」 

ξ*^竸)ξ”「あはははははは! 先生歌下手すぎ!」 ケラケラ

ζ(^ー^*ζ「何それ〜、本気で歌ってるの〜?」
  _
(;゚∀゚)「うっせぇ!! 本気だよ! 超マジだよ畜生!!」

从;'ー'从「   もっと真剣に音楽聞いた方が良いんじゃないかなぁ〜?   」
  _
(;>∀<) グサッ

( ´・ω・)「……適当に聞き流してるだけだから何も吸収しないのよ」
  _
(;゚∀゚)「べ、別に上手くなろうとしてる訳じゃねぇし! 下手でも良いし!」
  _
(;゚∀゚)っθ「おらっ! 次はお前だ!」 スッ…

ξ゚听)ξ「あっ、私だ」




………
……


275 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:25:49 ID:8mL0MRjw0
ξ*゚听)ξ「『柔ら〜かい日々〜が〜 波〜の音〜に染まる〜♪ 幻よ〜 醒め〜〜ないで〜〜♪』」
  _
(;゚∀゚)「う、うまい……」

ζ(゚ー゚*ζ「あれ。先生ってツンの歌聞くの初めてだっけ?」
  _
(;゚∀゚)「部室でさらっと合わせてる時には聞いた事あるけど……」

从'ー'从「じゃあちゃんと歌ってる所は初めてなんだぁ〜」

( ´・ω・)「生の演奏で歌うツンちゃんはまた一味違うのよ」
  _
( ゚∀゚)「生の演奏って……。お前らの演奏って事?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん」
  _
(*゚∀゚)「何だよ、お前ら結構曲合わせたりしてるんだ」

从'ー'从「そんな難しくない曲ならボチボチ出来るよね」

ζ(´ー`*ζ「途中狂ったり、曲が走ったりしちゃう時もあるけど」
  _
(*゚∀゚)「っほ〜。スゲェなぁ……。こりゃ聞きてぇぜ……」

ξ゚听)ξ「次のスタジオはいつだっけ?」 ヌッ
  _
(;゚∀゚)「うおっ、いつの間に歌い終わってたんだ」

276 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:27:03 ID:8mL0MRjw0
( ´・ω・)「えーっと……。次は明後日ね」

ζ(^ー^*ζ「先生も来ればいいじゃん」
  _
(*゚∀゚)「お〜。行きてぇな〜……」

从*'ー'从「来てよ来てよ。聞いてほしいなぁ〜」
  _
( ゚∀゚)「が、しっか〜し! 明後日は職員会議なのだ!」

ξ´凵M)ξ「ええ〜……」

ζ(´ー`*ζ「先生、教師じゃないんだから職員会議出なくて良いじゃん」

( ´・ω・)「そうよね」
  _
(; ゚'∀゚)「いや、教師だからね! 何だと思って接してるのあなた達は!」

ξ゚听)ξ「友達」
  _
(;∩∀-)「言うと思ったぜ……」 ペチンッ


………
……


277 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:28:07 ID:8mL0MRjw0
【私立ガリベン高校 読書部部室】

从0'ー'从〜♪

    ボーンベーン……

从'ー'从っ0⌒0 カポッ

从'ー'从「ねぇねぇ」

ξ゚听)ξ「どうしたの?」

从'ー'从「ジャコさんってさ。こう、ベースらしくない目立った技術って言うか……。前面に出てくる様な力があるでしょ〜?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうだね」

从'ー'从「ネイザンさんって知ってる?」

ξ゚听)ξ「ネイザン・イースト?」

从'ー'从「うん。ネイザンさんはさ、オーソドックスな弾き方して、決める所でバシーっと決めるでしょ〜?」

( ´・ω・)「そうね」

从'ー'从「どっちの方がカッコいいのかなぁ〜」

278 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:29:06 ID:8mL0MRjw0
ζ(゚ー゚;ζ「え、急にどうしたの……?」

从;'ー'从「何か、色々聞いてたらさぁ〜。価値観が変わって来ちゃって……」

( ´・ω・)「そういうのはね、どっちと付き合いたいかよ」

从;'ー'从「そうなの?」

( ´・ω・)「だって、つまりはどっちが魅力的かって事でしょ?」

ξ;゚听)ξ「極論ね」

从;'ー'从「う、うーん……」

ζ(゚ー゚*ζ「どっちなの?」

从;'ー'从「……ネイザンさんかな」

ζ(゚ー゚*ζ「おおおおおおおおおおお……。じゃあ私はクラプトンと付き合う」

ξ゚听)ξ「あれ。ジミヘンじゃないの?」

ζ(゚ー゚*ζ「ネイザンって言ったらクラプトンでしょ」

( ´^ω^)「そしたら私はフィル・コリンズね」

ζ(^ー^*ζ「おーっ! クラプトンのライブメンバーになったね」

279 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:31:32 ID:8mL0MRjw0
ξ;゚听)ξ「……私余ったけど」

ζ(゚ー゚*ζ「あっ……」

( ´・ω・)「どうしましょ」

从;'ー'从「キーボードの人が残ってるよ」

ξ;゚听)ξ「え〜、ボーカルが良い」

ζ(゚ー゚*ζ「クラプトンは私が取ったもん」

ξ;゚听)ξ「ズルいッ!」

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあクラプトンのギターの技術は貰うから、歌の技術あげるよ」

ξ゚听)ξ「それなら良いか……」
  _
( ゚∀゚)「何言ってんだお前ら。何でクラプトンは分割出来るんだよ。挙句の果てに神をモノ扱いかよ」

Σξ;゚听)ξ「わっ……!」 ドキッ

ζ(゚ー゚;ζ「いつからいたの……?」
  _
( ゚∀゚)「さっき」

ξ;゚听)ξ「聞いてた?」
  _
( ゚∀゚)「全部」

………
……


280 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:32:43 ID:8mL0MRjw0
【私立ガリベン高校 3−A】

*(‘‘)*「あれ。流石さん、帰るの?」

l从・∀・ノ!リ人「うん……。今日は帰るのじゃ」

(*゚ー゚)「珍しいわね。いつも図書館で勉強してるのに」

l从・∀・ノ!リ人「……何だか、最近疑問なのじゃ」

*(‘‘)*「疑問?」

l从・∀・ノ!リ人「何の為に勉強してるんだろうって」

(;*゚ー゚)「……な、何言ってるの!?」

l从・∀・ノ!リ人「だって……。将来だって漠然としてるのに……。正直、分からなくなっちゃったのじゃ」

*(;‘‘)*「そんなの、おかしいよ! だってエリートになるんじゃないの!?」

l从・∀・ノ!リ人「……そもそも、エリートって何なのじゃ?」

*(;‘‘)*「それは……、社会を率先していく存在として……」

281 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:34:19 ID:8mL0MRjw0
l从・∀・ノ!リ人「じゃあ、エリートになってどうするのじゃ?」

(;*゚ー゚)「それだけで価値があるんじゃない。今、勉強してエリートになるからこそ実りある人生を築く事が出来るのよ」

*(;‘‘)*「エリートになってどうするかなんて、大きな問題じゃないよ!」

l从・∀・ノ!リ人「その……、仮にエリートになったとして、その先に今の自分を生かす事が出来るのじゃ?」

*(;‘‘)*「えっ……と……」

(;*゚ー゚)「それでも、勉強する事は社会に出る為に必要なのよ! 最低条件なんだから! スタートラインにも立てやしないの! 流石さんだって分かってるんでしょ?」

l从・∀・ノ!リ人「……それって何だか空しいのじゃ」

*(;‘'‘)*「空しい……?」

(;*゚ー゚)「空しくなんか無いよ! 何でそういう風に思うの!?」

l从・∀・ノ!リ人「……もう、妹者分からないのじゃ。……それに、ちょっと怖い気持ちもあるのじゃ」

(;*゚ー゚)「どういう事?」

l从-∀-ノ!リ人「少しずつ今までの自分から遠のいていくのも怖いと言うか……。やっぱり分からないのじゃ」

*(;‘‘)*「流石さん……」

l从・∀・ノ!リ人「……二人はどう思うのじゃ?」

282 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:35:30 ID:8mL0MRjw0
*(;‘‘)*「どうって?」

l从・∀・ノ!リ人「今の自分のあり方と言うか……」

(;*゚ー゚)「あの先生の事?」

l从・∀・ノ!リ人「え?」

(;*゚ー゚)「あの先生の話をそう解釈したの?」

l从・∀・ノ!リ人「ナガオカ先生の事?」

(;*゚ー゚)「ええ」

l从・∀・ノ!リ人「解釈と言うか……。それについても何だか良く分かってないのじゃ」

(;*゚ー゚)「……そう」

l从・∀・;ノ!リ人「ご、ごめんなのじゃ。こんな話されても困るだけだよね……」

(;*゚ー゚)「いえ、そんな事無いわ……」

l从・∀・;ノ!リ人「じゃあ、帰るのじゃ。今の事は忘れて欲しいのじゃ……」

(;*゚ー゚)「え、ええ……。分かったわ……」

l从・∀・;ノ!リ人「また明日」

*(;‘‘)*「う、うん。また明日ね……」

283 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:37:00 ID:8mL0MRjw0
人!リ从;・∀)li  スタスタ…

(*゚ー゚) ボー

*(‘‘)*「空しいって……。しぃちゃんそういう気持ち、ある?」

(*゚ー゚)「理解出来なくも無いわ」

*(‘‘)*「えっ……?」

(;*゚ー゚)「いや……、でもそういう意味じゃなくて……」

(;*゚ー゚)

(>ー<*;≡;*>ー<) ブンブン

*(;‘‘)*「し、しぃちゃん……?」

(;*゚ー゚)「あの人の持論は私達に耐えきれない……。そうでしょ?」

*(;‘‘)*「……何の事?」

(;*゚ー゚)「ナガオカ先生よ。どうにかしなくちゃ……。悪影響すぎる……」

*(;‘‘)*「……そうだよね。あの人は何も分かってないよ」

(;*゚ー゚)「うん。何も分かってない。ああいう人にならない為の今なのよ。それを壊されるなんて考えられないわ……」

284 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:38:00 ID:8mL0MRjw0
【私立ガリベン高校 読書部部室】

ζ(゚ー゚*ζ” ガタッ!!

ξ゚听)ξ「ん……?」

ζ(゚ー゚*ζ「決めた」

ξ゚听)ξ「どうしたの、急に立ち上がって」

ζ(゚ー゚*ζ「私、歯ギターやる」

ξ;゚听)ξ「デレが!?」 ヒョッ!?

从;'ー'从「出来るの!?」 ヒョヒョッ!?

ζ(゚ー゚*ζ「練習する」

(;´・ω・)「どうしたのよ急に……」

ζ(`ー´*ζ「全てはショボ子に個性で勝つ為だ!」

ξ;゚听)ξ「お、おおおおおお〜……」

从;'ー'从「本気だ……」

285 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:39:07 ID:8mL0MRjw0


   ガチャッ

  _
( ゚∀゚)「うぃ〜」

ξ;゚听)ξ「先生!」
  _
( ゚∀゚)「どうした?」

ξ;゚听)ξ「デレが歯ギターやるって!」
  _
( ゚∀゚)「なんだと」

ζ(゚ー゚*ζ「頑張る」
  _
(;゚∀゚)「お、お前、出来るの!? ジミヘンだぞ、ジミヘンッ!」

ζ(゚ー゚*ζ「練習する」
  _
(;゚∀゚)「フゥー……、すっげー。若いパワーってすっげー……」

ξ;゚听)ξ「ねぇ、デレ……。試しにやってみてよ……。歯ギター」

ζ(゚ー゚;ζ「今!?」

从;'ー'从「ちょっと見たいよね〜……」

( ´^ω^)「練習練習」

286 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:40:57 ID:8mL0MRjw0
ζ(゚ー゚;ζ「……よ、よし」

ζ(゚ー゚;ζ

ζ(゚'益'゚;ζ クワッ

Σξ;゚听)ξ ゴーン!!

ζ(゚'益'゚;ζ

ζ(゚'益'゚;ζ〜♪

   ペン……

从;'ー'从「全然鳴ってないよぉ〜……」

( ´・ω・)「そう簡単にはいかないわね」
  _
(;゚∀゚)「そりゃぁ、あれだ。一流のパフォーマンスだからなぁ……」

ζ(´ー`;ζ「や、やっぱダメかな……。出来る気がしない……」

ε=ζ(´ー`*ζ ハァ

ζ(´ー`*ζ「アンニュイ……」

ξ;゚听)ξ「うん……。難しいよ。もっと他の事考えてさ……」

287 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:41:50 ID:8mL0MRjw0
ζ(´ー`*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「いや、頑張る」 キッ!!

ζ(゚'益'゚*ζ クワッ

ζ(゚'益'゚*ζ〜♪

   ベベ……
  _
( ゚∀゚)「何が彼女を駆り立てるのか」

ξ;゚听)ξ「さ、さあ……」

( ´・ω・)「センセが、何か強烈な事やれって言ったからでしょ?」
  _
(;゚∀゚)「えぇ!? お、俺の所為?」

ξ゚听)ξ「そうでしょ」

从;'ー'从「デレちゃん、素直だからぁ」
  _
(;゚∀゚)「お、お〜い……。無理してやらなくても良いんだぞ〜」

ζ(゚'益'゚*ζ〜♪

  べ……
  _
(;゚∀゚)「聞いてねぇや……」


………
……


288 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:42:50 ID:8mL0MRjw0
【私立ガリベン高校 職員室】
  _
( ゚∀゚)φ... カリカリ

/ ,' 3「ナガオカ先生」
  _
( ゚∀゚)「おや? 校長先生……」

/ ,' 3「盛岡先生から聞きましたが……、最近は部活動の方に熱が入っているようですな」
  _
( ゚∀゚)「熱が入ってると言える程ではありませんよ」

/ ,' 3「生徒たちの成績が下がるようでは困るのですがね……」
  _
( ゚∀゚)「成績が下がっているんですか? 彼女たちは一生懸命勉強をしてるようですが……」

/ ,' 3「例え本人たちが勉学に勤しもうと、向かう姿勢で効果は変わってくるものです」
  _
( ゚∀゚)「ええ。分かります」

/ ,' 3「噂によると、授業の方も好き勝手やられているみたいですが」
  _
( ゚∀゚)「はて。好き勝手かどうかは分かりませんが、私は私が正しいと思った事を教えているつもりですよ」

/ ,' 3「危険ですね」
  _
( ゚∀゚)「それを判断するのは生徒です」

291 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:44:47 ID:8mL0MRjw0
/ ,' 3「ふむ。確かに、アナタの言う通りだ」
  _
( ゚∀゚)「すみません」

/ ,' 3「いやいや。何にせよ、直接お話を聞きたかったものでね」
  _
( ゚∀゚)「そうですか。言って下されば直接校長室まで行きましたが……」

/ ,' 3「お構いなく。これだけですので。邪魔をしてすみませんでした」
  _
( ゚∀゚)「いえ、邪魔だなんて思ってませんよ」

/ ,' 3「それは良かった。では」

/ ,' 3 カツカツ…
  _
( ゚∀゚)
   _
σ( ゚∀゚) ポリポリ
  _
( ゚∀゚)”「さて……、と」 ガタッ

( ФωФ) ジー…

(´・_ゝ・`) ジー…
  _
( ゚∀゚)=3 フゥ
  _
( ゚∀゚)「舐めすぎたか」 ボソッ


………
……


292 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:45:36 ID:8mL0MRjw0
【ラウンジ市青少年館 スタジオ】


     ジャゥーーーーーーン……


ξ;゚听)ξ ハァハァ…

ζ(゚ー゚;ζ「ねぇ!」

ξ;゚听)ξ「今の、良い感じだったよね?!」

(;´・ω・)「ええ……。いつも微妙だった部分もグルーブ出来てたわ……」

从;'ー'从「うん。全然マシだったよね!」

ξ*゚听)ξ「やった!」

ζ(^ー^;ζ「やったやった!」

从;'ー'从「あの感じ、忘れないようにしようよ!」

(;´・ω・)「もう一回やりましょ。体で覚えちゃわないと」

ξ*゚听)ξ「そうだね、反復してやっていこう」

………
……


293 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:46:36 ID:8mL0MRjw0
【その後 帰り道】

ξ゚听)ξ「ねぇ」

ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?」

ξ*゚听)ξ「落ち込まないで帰るのって、初めてじゃない?」

从*'ー'从「そういえばそうだね……」

( ´^ω^)”「ふふ……。着実に成長してるんだわ。きっと」 クスッ…

ξ*゚听)ξ「そうなのかもね」

ζ(´ー`*ζ「何だか自信出てきちゃった」

ξ*゚ー゚)ξ「でも、歯ギターは全然でしょ?」

ζ(゚、゚*ζ「そこ。うるさい」

从*'ー'从「今日はこんだけ上手く出来たからさぁ……。先生にも聴いて欲しかったよね」

( ´^ω^)「そうね〜……。一回は聴かせたいわよね」

ζ(゚ー゚*ζ「……いや、ここまで来たらワザと聴かせないようにしようよ!」

294 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:47:50 ID:8mL0MRjw0
ξ゚听)ξ「?」

ζ(^ー^*ζ「文化祭で初めて聴かせて驚かせるの!」

从*'ー'从「お、おおお……」

ξ*゚听)ξ「良いかも、それ」

ζ(゚ー゚*ζ「でしょ? きっと滅茶苦茶ビックリするよ!」

( ´^ω^)「あの人、腰抜かしちゃうんじゃないのかしら」

ξ*゚ー゚)ξ「見たい……」

ζ(゚、゚*ζ「んー……。でもさぁ、良く考えたら……、先生色々聞いてるから耳は良いのかも知れない」

ξ゚听)ξ「あー……、じゃあ案外普通の反応だったりして」

( ´・ω・)「それじゃつまらないわね」

从*'ー'从「世界一上手になれば問題ないよ」

ξ;゚听)ξ「世界一……」

ζ(゚ー゚;ζ「言うねぇ、ナベちゃん……」

从;'ー'从「え、あ……。ごめん……」

295 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:48:42 ID:8mL0MRjw0
( ´^ω^)「その位の意気込みの方が良い音楽が出来るんじゃない?」

从;'ー'从「う、うん。そんな感じ」

ζ(゚ー゚*ζ「ロック!」

( ´・ω・)「?」

ζ(゚ー゚*ζ「音楽じゃなくて、ロック!」

ξ゚ー゚)ξ=3「何そのこだわり」 プッ

从;^ー^从”「デレちゃんったら……」 クスッ…

ζ(゚、゚*ζ「なんで笑うの」

( ´^ω^)”「だってねぇ……」クスクス

ζ(゚Д゚;ζ「良いの! とにかく頑張るの! そうでしょ?!」

ξ゚ー゚)ξ「はいはい、そうだね」

ζ(゚Д゚;ζ「うわっ、ムカツク! 絶交!!」


………
……


296 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:49:59 ID:8mL0MRjw0
【私立ガリベン高校 図書室】

ξ゚听)ξ「あれ……」
  _
( ゚∀゚)φ... カキカキ…

ξ゚听)ξ「先生」
  _
( ゚∀゚)「んお? ツンちゃんじゃ〜ん。どうしたのさ、こんな所で」

ξ゚听)ξ「借りてた本を返そうと思って」
  _
( ゚∀゚)「っほ〜。何借りてたの?」

ξ゚听)ξっ□「楽典」
  _
(;゚∀゚)「偉っ! こういうのってオーケストラみたいなヤツにしか使わないんじゃないの?」

ξ゚听)ξ「うーん、それでも和声の理論とかは分かったかな……」
  _
(;゚∀゚)「ふ〜ん……。根が勉強熱心だね。苦労するよ、この先」

ξ;゚听)ξ「良いもん。今が楽しいから」
   _
┓(;゚∀゚)┏「そいつぁ、良かったな。ああ良かった」 ヒョイ

ξ;゚听)ξ「ムカツク」

297 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:51:03 ID:8mL0MRjw0
  _
(;゚∀゚)φ...「へぇへぇ。じゃあっち行ってな。邪魔だ邪魔だ」 カキカキ… 

ξ゚听)ξ「……なに書いてるの?」
  _
( ゚∀゚)「これ?」

ξ゚听)ξ「うん」
  _
( ゚∀゚)「ちょっとした論文よ」

ξ゚听)ξ「……学会に発表するの?」
  _
( ゚∀゚)「まさか。うさんくせぇオッサンしか見ない様な雑誌に載せるんだとよ」

ξ*゚听)ξ「へ〜。依頼されたんだ」
  _
(*゚∀゚)=3「凄い? 凄い?」 フンッ

ξ*゚听)ξ「少し」
  _
(*-∀-)「俺の事をタダの汚らしいオッサンと見くびって貰っちゃあ困るな……」

ξ*゚听)ξ「……で、どんな内容なの?」
  _
( ゚∀゚)「ナイショ」

ξ゚听)ξ「つまんない」

298 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:52:04 ID:8mL0MRjw0
  _
( ゚∀゚)φ... カキカキ

ξ゚听)ξ

              _  グイグイ
……ξ゚听)ξ));゚∀゚)「お、おお〜」


ξ゚听)ξ「『無意識心理的ストレスの排除に伴う複数因子。及び、その対象の肯定的行動パターン』……?」
  _
(;゚∀゚)「ええい、口に出して読むな! 読むな!」

ξ゚听)ξ「こら。図書室では静かに」
  _
(;゚∀゚)「は、はい」

ξ゚听)ξ「どういう内容なの?」
  _
(;゚∀゚)「どういうって……。そのまんまだよ」

ξ゚听)ξ「……まあ何となく言わんとしてる事は分かった」
  _
( ゚∀゚)「理解が早くて助かります」

ξ゚听)ξ「読んで良い?」
  _
( ゚∀゚)「ダメ〜」

ξ゚ -゚)ξ「ケチ」

299 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:53:35 ID:8mL0MRjw0
  _
( ゚∀゚)「どうせ読んだって面白く無いさ。論破されてお終いよ」

ξ゚听)ξ「謙虚ね」
  _
( ゚∀゚)「自分でも世迷い事だってのは分かってるからね」

ξ゚听)ξ「……ねぇ。前々から聞こうと思ってたんだけどさ」
  _
( ゚∀゚)「うん?」

ξ゚听)ξ「先生は、何で先生になろうと思ったの?」
  _
( ゚∀゚)「そういう難しい質問はNG」 バッテーン
  乂

ξ;゚听)ξ「別に難しい質問じゃないでしょ」
  _
( ゚∀゚)「俺にとっては難しいの」

ξ;゚听)ξ「良いじゃん、教えてよ〜……」
  _
(;゚∀゚)「何でそんなに知りたいのよ」

ξ;゚听)ξ「だって……」
   _
┓(;-∀-)┏「別にドラマチックな事も無いし、ご立派な志でもある訳じゃないよ。聞いても面白くないって」 ヒョイッ

ξ;゚听)ξ「そ、それでも良いの!」

300 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:55:11 ID:8mL0MRjw0
  _
(;゚∀゚)「……そうだな〜。……もともと教師になりたかった訳でもねぇし」

ξ゚听)ξ「じゃあ本当は何になりたかったの?」
  _
( ゚∀゚)「別にー。何になりたい訳でもなく、何となく金があって、ある程度の休みがあって、少しの趣味の時間があれば良いかなぁ〜〜、とか思ってたさ」

ξ゚听)ξ「ふぅん……」
  _
( ゚∀゚)「俺の場合、最初っから教師やってる訳でも無いしな」

ξ゚听)ξ「そうなの?」
  _
( ゚∀゚)「おう。初めは広告会社で働いてたよ」

ξ゚听)ξ「へぇ〜……。辞めちゃったんだ」
  _
( ゚∀゚)「……何かな、思っちまったんだよね」

ξ゚听)ξ「何を?」
  _
( ゚∀゚)「いや……。何て言うか、このまま死んでいくんだなってよ」

ξ;゚听)ξ「は?」
  _
(;゚∀゚)「難しいな。だからつまり、このまま何にも生産しないまま死んでくんだろうなって。俺が生きてた事なんてパーッと忘れ去られるんだろうなって事だよ」

ξ;゚听)ξ「……いきなりスケール大きくなったね」
  _
(;゚∀゚)「うるせぇ。だって、寂しくね? このまま働いて、いつかは嫁が出来て、子供が生まれて……、先が見えちまうんだよ。それって怖い事だぜ」

301 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:57:12 ID:8mL0MRjw0
ξ;゚听)ξ「まあ確かに……」
  _
( ゚∀゚)「ジジイになったら趣味やってよ……。で、徐々に体の自由が利かなくなってポックリ死んじまう。
      それまでに俺は何にも影響を残す事が出来ないと思ったんだ」

ξ;゚听)ξ「影響残したかったんだ。俗物みたい……」
  _
(;゚∀゚)ノシ「そうじゃないそうじゃない。生きてた証って言うか、そういうのだよ。」

ξ;゚听)ξ「証……?」
  _
(;゚∀゚)「まあお分かりの通り、俺は別に凄いヤツでも何でもないからさ。このままじゃ何にも出来ずに終わっちまうって思ったんだなぁ〜」

ξ;゚听)ξ「はあ……」
  _
(;゚∀゚)「でもよ、俺の考えって言うか、その時抱いたどーしようもない不安感は伝えたいし、共感してもらいたいって思ったんよ。その頃は」

ξ;゚听)ξ「それで先生に?」
  _
( ゚∀゚)「まーぁ、結果そうなったな。会社辞めて、大学入りなおして、教員資格取って、パッパーッと卒業。
      しばらくはフランスで普通に先生やってたよ。で、こっちでも教員免許取って……」

ξ゚听)ξ「心理学の教授とかじゃないんだ」
  _
( ゚∀゚)「それは趣味って言うか、何て言うか。確かにちゃんと勉強してるけど、二の次だな」

ξ゚听)ξ「……じゃあ先生は別に勉強教えようと思って先生になった訳じゃないんだね」
  _
( ゚∀゚)「勉強教えたいだけなら塾の先生やってるさ」

ξ゚听)ξ「うん? どう違うの?」

302 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:58:18 ID:8mL0MRjw0
  _
( ゚∀゚)「え? だって塾の先生なんて、勉強の事しか教えないだろ?」

ξ゚听)ξ「学校の先生もそうじゃない?」
  _
( ゚∀゚)「うーん、お前が見て来た先生はそうなのかも知れないな」

ξ゚听)ξ「本来は違うの?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。俺はそう思ってるよ」

ξ゚听)ξ「……授業の時に言ってた事?」
  _
( ゚∀゚)「?」

ξ゚听)ξ「生き方とか、別の在り方を教えるとか……」
  _
( ゚∀゚)「それが俺の理想だな。それに限らず、教師ってのは机に向かって勉強するだけじゃ分からないモノを教えるもんだと思ってる」

ξ゚听)ξ「例えば?」
  _
(;゚∀゚)「そ、そんなもん、例えなんてねぇよ」

ξ゚听)ξ「えー、何で?」
  _
(;゚∀゚)「何でも!」

ξ゚听)ξ「イジワル」
  _
(;゚∀゚)「イジワルで結構」

303 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 00:59:12 ID:8mL0MRjw0
ξ゚听)ξ「先生色々考えてるんだね。ぼんやりとしか分からないけど」
  _
( ゚∀゚)「別にいいさ。俺の考えてる事が噛み砕かれようと噛み砕かれまいと、お前らの中にほんの少しでも残ればそれで満足だから」

ξ゚听)ξ「そんなもんなの?」
  _
( ゚∀゚)「ああ。こんな俺の屁の思想が人に取り込まれるだけで生きてるって感じがするぜ」

ξ゚听)ξ「屁の思想ね……。意外とまともな思想だと思うけど」
  _
( ゚∀゚)「誰もがそう思う訳じゃないのよん」

ξ゚听)ξ「ふぅーん……」

ξ゚听)ξ

ξ゚听)ξ「やっぱさ、楽しい?」
  _
( ゚∀゚)「何が?」

ξ゚听)ξ「今やってる事」
  _
( ゚∀゚)「教師?」

ξ゚听)ξ「うん」
  _
( ゚∀゚)「そりゃお前、あれだ。楽しく無きゃ続けられないさ」

ξ゚ー゚)ξ「そっか」

304 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 01:00:31 ID:8mL0MRjw0
  _
( ゚∀゚)「他にも色々と取り留めのない考えがあって……。そういうのも伝えられて……。
      伝えられた人間が何かを感じて、その人が自分なりに感じた何かを伝えて……」
  _
(*゚∀゚)「そーんな感じでずーっと続いてきゃ良いなとか、ガキみたいな事も考えるよ」

ξ゚听)ξ「やっぱスケールデカいね……」
  _
(;゚∀゚)「良いの。これは妄想なんだから。ついて行けなくても構いま千円」

ξ゚听)ξ「でも、何となく分かったかも」
   _
σ(;゚∀゚)「何となくでも分かられると恥ずかしいな」 ポリポリ…

ξ゚ー゚)ξ「先生」
  _
(;゚∀゚)「あ?」

ξ゚ー゚)ξ「ちょっとカッコいい」
  _
(;゚∀゚)「バーカバーカ。からかうんじゃ無いよ」

ξ゚ー゚)ξ「その無精ひげ止めてくれたらもっとカッコいい」
  _
(;゚∀゚)「剃刀負けするから剃りたくないの」

ξ゚听)ξ「あと白髪染めて。ぽつぽつで変」
  _
(;゚∀゚)「うるせぇ。禿げてるよかマシだろ」

305 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 01:02:39 ID:8mL0MRjw0
ξ゚听)ξ「禿げてた方が良いし」
  _
( ゚∀゚)「じゃあ明日スキンにしてくるからな」

ξ;゚听)ξ「やめて!」
  _
( ゚∀゚)φ スッ…
  _
( ゚∀゚)φ...「……ま、精々頑張れや」 カキカキ

ξ;゚听)ξ「?」
  _
( ゚∀゚)φ...「今やってる楽しい事だよ。完成形もバッチリ楽しくして見せろよ」 カキカキ

ξ;゚听)ξ「それはもちろんだけど。急にどうしたの?」
  _
(〜゚∀゚)〜「何でも無ぇ〜よ〜い」 ヘナヘナ

( ´・ω・)「ツン」 ノソッ

Σξ;゚'听)ξ「わひっ!!」 ビクゥ!!

从;'ー'从「ダメだよ、図書室で大きな声出したら〜……」

ξ;゚'听)ξ「お、おどかすから」

ζ(゚- ゚*ζ「おどかすからじゃないよ〜。土曜日は一時に集合って決めたじゃん」

ξ;゚听)ξ「あ、もうこんな時間なんだ……」

( ´・ω・)「探したんだから。もうっ」

ζ(゚ー゚*ζ「ていうか、先生と何してたの?」

ξ;゚听)ξ「お話……」

( ´・ω・)「あら。まさか、デキてた!?」

从;'ー'从「えっ……、ツンちゃん」

306 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 01:03:27 ID:8mL0MRjw0
ξ;゚听)ξ「違うわよ……! 普通のお話してたんだから。ね、先生」
  _
( ゚∀゚)「ホテルでの事とかな」

ξ゚'听)ξ

从;'ー'从「ふぇぇ〜……」

ζ(゚ー゚;ζ「おっと、これはシャレにならないぞ……」

ξ゚'听)ξ「先生」
    _
┓( ゚∀゚)┏ ヒョイッ

ξ゚'听)ξ

ζ(゚ー゚;ζ「ど、どうだった。ツンの体は」
  _
( ゚∀゚)「意外と着痩せするタイプだったね」

( ´・ω・)「そうなのよね。こう見えて意外と大きいものね」
  _
( ゚∀゚)「そうなのよね〜」

ξ゚'听)ξ

从;'ー'从「ショボ子何で知ってるの〜」

( ´^ω^)「一年の頃、着替えの時にチラッと」

307 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/11/21(水) 01:04:55 ID:8mL0MRjw0
  _
( ゚∀゚)「オラ。ツンちゃんは俺のモンだからな。お前らは消えな」

ξ゚'听)ξ

( ´・ω・)「そうしましょ。もうツンちゃんは放って置いて、これからは私達だけでやって行きましょう」

从;'ー'从「そうだねぇ……」

ζ(゚ー゚;ζ「じゃね。バイバイ、ツン」

ξ゚'听)ξ「ちょっと待ってよ! ねぇってば!」
  _
( ゚∀゚)「図書館ではお静かに」

ξ゚'听)ξ「はぁ!? 大っ嫌い!」
  _
(*゚ 3゚)=3 プッ…

从*^ー^从「あはは……ははは……」

( ´^ω^)”「駄目よ。声、押さえて。注意されちゃうわよ」 クスクス

ζ(^ー^*ζ”「ククククックッククッ……」 クスクス

ξ゚'ー゚)ξ「な、なによ……。もう……」 ピクピク


ここ最近、毎日が楽しい。バカな一言も、演奏が上手く行った時も、落ち込んで帰る時も、全部が楽しい。
今まで味わったことない充実感が体中を満たしてくれてる気がする。何だか変な感じ。

偶に卒業したらみんなと会えなくなるのかな、とか随分と先の事まで考えてるんだ。
それでも卒業するまでは、こうして五人でずーっと幸せな日々を過ごしていくんだろうなって。

………
……




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