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488 名前: ◆y7/jBFQ5SY[] 投稿日:2014/11/20(木) 21:50:29 ID:9wN2kVL.0
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これにて幼年期が終わるようですは完結です。
途中何度もミスをしてしまい、申し訳ありませんでした。
正直心が折れそうなときもありましたが、
何とか完結まで辿り着けたのは読者のみなさんから感想を頂けたからです。
ありがとうございます。とてもうれしかったです。
もし何か質問や疑問点があれば、気軽にレスしてくださって大丈夫です。
日は跨いでしまうと思いますが、本作に関する質問であれば必ず答えるように致します。
次回作などについては特に考えていませんが、
また何か書きたくなったらふらりと寄らせてもらうと思います。
その時は――もしおもしろいと思ったらで構いませんので――
また読んでいただけたら幸いです。
短いですが、これにてあとがきに代えさせてもらいます。
本当にありがとうございました。
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490 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/11/20(木) 23:21:39 ID:tfhSUJXg0
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乙
クール=ヒートみたいだが、なんでクールになったんだ?読み込み不足ですまん
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491 名前: ◆y7/jBFQ5SY[] 投稿日:2014/11/22(土) 22:10:10 ID:uGaUAmkg0
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>>490
まず前提として、各話開始前の前日譚で『姉様』と呼ばれている人物が本物の素直クールです。
そして『姉様』と呼んでいるほうがヒート。このヒートは、本編中素直クールとして振舞っています。
ヒートがクールとして振舞うようになった理由は、二話前の前日譚に関係しています。
すなわち、素直クール(真)が処分されそうになっていたヒートの子ども(くるう)を助けるために、
くるうを連れて出奔したことが事の始まりです。
素直クール(真)はすでにその精神に異常を来たしてはいましたが、
対外的には素直家の当主という立場にありました
(素直家当主に関する話は四話でモララーが説明している通りです)。
実質的に素直を操作していた老人たち(二話前の前日譚で何やら画策している人たちです)も、
当主自らが家を去ったなどという醜聞を漏らしたくはなかったのでしょう。
そのような事実は、なかったものにしなければならない。では、どうすれば揉み消せるか。
誰かを素直クールに仕立て上げればよいと、彼らは考えました。
そしてそのお鉢が、妹である素直ヒートに回ってきたというわけです。
また、素直クール(真)は出奔に際して娘(つー)を家に置き去りにしています。
その子こそ老人たちが『世継ぎ』といった人物であり、
ヒートが「お前も、置いていかれたの?」と話しかけた少女です。
ヒートは、少女に向かってこう言っています。
「心配しなくていいんだよ。
私はお前の母親じゃないけれど、
きっと、
お前の母親になってみせるから。
姉様に、なってみせるから――」
まとめますと、少女(つー)の母親=姉様=素直クールという図式です。
ヒートは少女のために、素直クール(のよう)になりたいという動機を持ちます。
そこに老人達の思惑も合致したことで、ヒートは内面的にも対外的にも
素直クールになりきっていったわけです。それが上手くいっていたかどうかはともかく。
本人にしかわからない心情はあると思いますが、
概ねこういった理由でヒートはクールとなっています。
……えと、疑問にうまく答えられているでしょうか? 的外れなこと言ってたりしないかな?
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492 名前: ◆y7/jBFQ5SY[] 投稿日:2014/11/22(土) 22:21:56 ID:uGaUAmkg0
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あとがきに書き忘れていたことを少しだけ。
この話の着想は2014年ラノベ祭りに挙げられていた絵から得ています。
陰を含んだ笑顔のタカラと冷たい表情のキュートが、
クレヨンで描かれた赤い扉の前で座っている絵です。
タカラの役割はしぃに変わり、キュートも絵の雰囲気とは異なる女の子になってしまいましたが、
この絵がなければ『幼年期』を生み出すことはできませんでした。
読んでくださっているとも思えませんが、
この場を借りて感謝の意を述べさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
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498 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/11/28(金) 20:54:55 ID:Zd/2VrtU0
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なかなか面白かった
夢やはっきりとしない意識の中での描写が少々難解ではあったが
ところで太梵って何て読むの?
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499 名前: ◆y7/jBFQ5SY[] 投稿日:2014/11/28(金) 22:10:59 ID:goFyxNtk0
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>>498
『太(たい)』という字には「はじまり」や「一番」といった意味があり、
中国思想においては『太極(万物の根源)』といった語に含まれています。
陰陽道における太極図などが有名なアレですね。
また『梵(ぼん)』という字はインド哲学における宇宙の根本原理ブラフマンを、
漢語へ音写した際に当てた文字です。自己の本質(我=アートマン)と
宇宙の本質(梵=ブラフマン)は同一であるという思想を『梵我一如』と呼び、
この真理を悟ることを究極の目的としている(していた?)そうです。
以上より始まりや根源といった意味を重ねて『太梵(たいぼん)』、と読ませています。
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501 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/11/29(土) 01:39:32 ID:9mWXnxH.0
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すまん>>96の知障の娘の正体だけどうもわからない
くるうじゃないよな?
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502 名前: ◆y7/jBFQ5SY[] 投稿日:2014/11/29(土) 21:25:48 ID:G2veY9KA0
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>>501
くるうで合っていますよー。
>>96の会話で『あれ』と呼ばれているのは出来損ないの素直であるヒートです。
そのヒートの娘なので、知障の娘と呼ばれているのはくるうということになります。
知障○○(人名)の娘とも読み取れる書き方だったので、
そこで勘違いさせてしまったのかもしれませんね。失礼しました。
余談ですが、第三話前の前日譚を鑑みるに、
くるうの知能障害は軽度のものであったと推測されます。
自分が他の子から疎外されていると感じ取れる程度には、
認識能力が発達していたわけですから。
しかし素直(の老人たち)にとっては症状の軽重など関係なく、
厄介事の芽をただただ摘み取りたかっただけなのでしょう。
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503 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/11/29(土) 23:38:59 ID:9mWXnxH.0
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知障の娘がくるうということは、つまり
>>491の>当主自らが家を去ったなどという醜聞を漏らしたくはなかった
という文について
当主自らが家を去った=素直クール(真)がくるうを連れだして出奔したから、でなく
当主自らが家を去った=素直クール(真)がすでに精神に異常をきたしていたために、素直家当主にさせておくわけにいかなかったから
と考えていいんだよな
くるうが連れ出された後だっていうのに、太梵に還すかなんて相談するのは矛盾してるからな
くるうを連れて出奔したことが事の始まり、なんて書かれちゃうと、どうしても前者の意味でしか捉えられなくなっちゃったんだ。スマン
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504 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/11/30(日) 07:54:06 ID:Xiiasapg0
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96の時点ではまだクールは居るはず
クールの精神が危なくなってきたんでヤバい!
↓
仕方ないからヒートで代替えしよう!
そうするとくるうは邪魔だから還そう!
↓
川; ゚ -゚)(くるうが危険!逃がそう!!)
↓
あ、厄介なのが二人とも還すまでもなく居なくなった!
ヒートさん!素直クールとしてよろしくお願いします!!
↓
物語
こんな流れだと思ってる
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505 名前: ◆y7/jBFQ5SY[] 投稿日:2014/11/30(日) 09:41:38 ID:/gsWNDns0
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>>503
>>504さんありがとうございます。
時系列としては>>504さんの説明してくださった通りなので、
ぼくの方では簡単な補足を。
――――――――――――――――――――――――
A
@素直クール(真)、精神に異常を来たす
A老人たちの会合にて、くるうの処分が決定
B素直クール(真)、くるうを連れて出奔
C素直ヒート、素直クールになると決意
――――――――――――――――――――――――
B
D老人たち、ヒートをクールに仕立て上げることを画策
――――――――――――――――――――――――
まずAの領域で起こったことが、本編でも描かれている部分です。
Bについては本編では直接触れられていない、間隙の出来事です。
おそらくAの部分が勘違いさせてしまった元になっているのだと思いますが、
この時点では老人たちの考えにヒートをクールの代替にするという案はありませんでした。
問題になっているのは世継ぎ(クールの娘、つー)の教育者を誰にするかと、
知能障害が判明したくるうの処分をどうするか、です。
老人たちがヒートをクールに仕立て上げようと考えたのは
あくまでクールが出奔したからであり、クールが出奔したのは
Aの会合にてくるうの処分が決定したためです。
なので>>503さんが当初考えていた、前者の推測で合っています。
本編では描かれていない云わば裏設定を当たり前のことのように
書いてしまったため、こんがらがらせてしまったのかもしれませんね。
失礼しました。