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100 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:35:21 ID:03A0jm9I0
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§ ブーン3世(1460 - 1500) https://www.youtube.com/watch?v=Qe4yTxbOTi4
ブーンがポックリ死んで、ポルトガルに無事帰還を果たしたバーソロミュー・ディアス。
アフリカ最南端を見つけてきた! なんて報告をするんだから、プレスタージョンの事は忘れてジョアン2世は大喜び。
そして、その岬を「嵐の岬」を名付けました、なんて言うと
_,.ィ≦圭圭≧x .. _
.ィ為圭圭圭圭圭圭圭≧x
/圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭会:
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|圭圭才⌒ー=≠寺圭圭圭圭圭|
ⅧiⅣ  ̄ ̄Ⅷ圭圭|
ⅧIi 、 _ ⅧIli:圭!
Ⅷ| `ー=≠'. ,.ィ=彳` Ⅵ圭7 「ダメダメ!!! なんでそんなマイナスな名前つけるんだよ!!
Ⅵ <てハ :::i : rt_j ァ }才' / もっと熱くなれよ!! もっと思い込めろよ!!!
}| ...::::ノ 、  ̄ iレ / この岬は我々にとって希望だ! そうだ! 喜望峰だ!」
ト、 ,.ィ . /.イ
ヘ / ー-=彳ヽ //_
ヘ : r=ニ ニ=ォ, /圭≧x 、
.ィ≦Ii圦 、 レ⌒⌒レ’ ,.イ|圭圭圭会:
/圭圭圭ハ `ー==イ / |圭圭圭圭L.. _
_,ィ≦圦:寺圭圭∧ゝ... _ ,イ ,イ圭圭圭圭圭圭圦
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/圭圭圭圭圭圭圭圭会ュ. Ⅶ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ハ
ジョアン2世 (1455 - 1495) ※この時代にもテニスはあった
情熱方程式に基づいて勝手に「喜望峰」という名前に変えられてしまったのであった。
そのおめでたいネーミングセンスは置いておくとして、喜望峰の発見によりプトレマイオス先生が作った地図が嘘っぱちだったという事が
公になったのである。これは人類にとって大きなターニングポイントとなるだろう。
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103 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:38:41 ID:03A0jm9I0
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こうしてポルトガルは、アフリカ西を通って東に進む! するとインドにたどり着ける! わあい! という可能性を独占することになるのであった。
アフリカ西海岸を多国籍船が通るものなら撃つわ沈めるわの大騒ぎ。ジョックのパーティーと同じくらいの乱痴気っぷりだ。
さらにさらにジョアン2世は既に本気だった海洋事業に対してもっと本気になった。もはやむさ苦しい火だるまとなってポルトガルを突き動かすはた迷惑な存在になってしまったのだ。
調子に乗りまくってポルトガルがインドへの道をあれこれ考察している中、とある破天荒な考えをした人物が現れる。
.ィ https://www.youtube.com/watch?v=vHs2pp2eiNk
//. -''" ̄ ̄ ̄`゙''ー-、
.へ} ′ ヽ
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「ポルトガルから西に進むだけでインドに行ける……ッ
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ 絶対に……ッ」
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉
. レ|/:::::::|  ̄ ヽ{  ̄ }:/^i |::::::::/
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`'ミミヽ, _,.. イ |:::::::::;∠
_. -―''''^'ーl「  ̄ l .|ソ ̄`">
\、 、 jilil||リ /.l __,.イ∠-z'〈
クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
それは誰もが知っているこの偉人。クリストファー・コロンブスその人である。
この男、ジョアン2世に負けず劣らずの超熱血漢。この頃誰もが思いつかなかった”西に進めばインドにつく”という、たわけな事を考えていたのだ。
しかも、しばらく進めば、とかいうレベルじゃない。”ほんのちょっと進めば”インドにつけるとか言っちゃったもんだから街では大騒ぎ。
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104 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:40:45 ID:03A0jm9I0
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そして何を隠そう、このクリストファー・コロンブス、”西進めばインド説”を持った原因がマルコポーロ先生の書いた「とーほーけんぶんろく!」とかいうラノベと
ピエール・ダイイ先生の書いた「せかいのすがた!」というラノベであった。
この本にこう書いてあったから! と周りの人間に必死になって説明するが面白いギャグだと思われて大爆笑。
今では教科書でデカい顔している人物だが、当時はただのキチガイであり、お前らと同類なのであった。
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
バカには何を言っても通じない。こうなればジョアン2世に直接説きに行かねば!
インドへの愛の叫びも高らかに、熱血野郎クリストファー・コロンブスはジョアン2世に熱血対決を申し込みに行くことになるのである。
俺が海に出る!! 西に進んでインドにたどり着く! 援護を頼む! インドーーーーーー!! といった具合である。
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105 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:42:02 ID:03A0jm9I0
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しかし、ジョアン2世はというと
_,.ィ≦圭圭≧x .. _
.ィ為圭圭圭圭圭圭圭≧x
/圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭会:
,イ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圦
|圭圭才⌒ー=≠寺圭圭圭圭圭|
ⅧiⅣ  ̄ ̄Ⅷ圭圭|
ⅧIi 、 _ ⅧIli:圭!
Ⅷ| `ー=≠'. ,.ィ=彳` Ⅵ圭7 「なんでアフリカからのインド行を諦めるんだよ!!
Ⅵ <てハ :::i : rt_j ァ }才' / どうしてそこで諦めるんだよ!! ダメダメ!!
}| ...::::ノ 、  ̄ iレ / ベストを尽くせよ!! もっと熱くなれよ!!」
ト、 ,.ィ . /.イ
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/圭圭圭ハ `ー==イ / |圭圭圭圭L.. _
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,.ィ≦圭圭圭圭≧ュ...`寺∧ ー=≠≡彳圭圭圭圭圭圭圭圭≧x
/圭圭圭圭圭圭圭圭会ュ. Ⅶ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭ハ
ジョアン2世 (1455 - 1495) ※この時代にもテニスはあった
と、クリストファー・コロンブスの考えをナイスボレー。熱血でも一枚上手である。
それも当然、ポルトガルの海洋事業はノリノリの状態で、コロンブスの考えなんか参考にしなくても全然平気。
というか、そんなリスクを冒さなくたってインド行けちゃうもんね〜、と超余裕な様子。当たり前と言えば当たり前である。リスクを負う必要なんてないのだ。
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
そして、今日も彼はインドへの熱い思いを叫ぶのである。
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106 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:43:56 ID:03A0jm9I0
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ポルトガルに断られてしまったとはいえ、何も行動に移さないわけにもいくまい。
このままいじけていてもラノベに影響されてちょっとだけ動いた痛いヤツという烙印が押されてしまう。けいおん!を見てギターを買ったお前ら
と同類なのだ。これはいけない。
と言うわけなので、他の国にも”西に行けばインド行けちゃうよ!”とプレゼンテーション。しかし、フランスもイギリスも見向きもしない。
当然である。ラノベに影響された人間なのだから。それは現代でもさして変わりはない。就職面接で愛読書を「魔法化高校の劣等生」と売り込む人間は
社会人をあきらめた方がいい。
はてさて話は戻すが、クリストファー・コロンブスはポルトガルの隣国”スペイン”にもアタックをかける。
.ィ
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ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「俺は生きて帰って証明する!! 西をまっすぐ行くだけでインドに
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ たどり着けるという事を……!!」
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/ 、 .:;:〃l′:! !,' .:~';:::::::',/:^'‐::::.!:::::::::::,' 「インドーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
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107 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:46:59 ID:03A0jm9I0
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彼の不屈の精神の甲斐あって、熱いシャウトにビビっと来た人間がいた。奇跡も良いとこであるのだが、史実だから仕方がない。
_,,.. '´_,..〃 ,' ヽ ヽi
` ̄ ̄ / / ヽヽ ヽ リ
〃 ,'/ / /! iト ヽ ', !
リ, ! 〃 /i ! !ハ ト 、 、 ヽ i
/ イ ! /_//__i_/!! |iヽ',ヽ !\ ! }ハ 人
ノ'´|| ! .ハ´レ=ナ=-、ト i -==!i=弋、 } .! ! ノ 「クリストファー……。コロンブス……」
!! ! i!'! !i フ ゞ='` ヽ | '´tナ=ミ` ヽ!ヽ ト、 ! ソ
ヾi ', ! ヽ, `ゝ'イ-ヽ ノ ゝ| }ヽ{
丿\ 从 ノ .〃´ ヽ':::从
ノ::::ハ く イ__, '´::::::::!ヽ
-=´'´::::::::ヽ 、-....., /´::::::::::::::::、 i
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! 人i:/レi:::::::::ハ `=´ イ::::::ノ::::::::丿!ハ::i
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/ `'´ 、 ', ト/_ノ! ノ / リ
/ `丶、 ヽ { ` ´  ̄ ̄ ⌒` 、
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イザベル1世 (1451 - 1504) ※兄はいない
それが、イザベル1世。何を隠そうスペイン王国の女王様なのである。
彼女はその計画とコロンブスのカッコイイお顔とシャウトにビビッと来たのもあるのだが、とある考えがあってコロンブスの計画に興味を示したのだ。
当時、スペインは様々なところで雑魚雑魚アンド雑魚という立場(いまでもそう変わりないのだが)。
海洋進出にしたってポルトガルに後れを取って、表立って何かをしようにもうまく出来ないという状況。
俺たちだってインドに行きたいんだ! と言ってアフリカの西を進もうものなら、あの熱血漢の手の者が大砲を打ち付けてくるのである。ナイスボレー!
.
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108 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:48:51 ID:03A0jm9I0
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「なんで自分たちの道を見つけようと思わないんだよ!」 「どうしてそこで諦めるんだよ! ダメダメ!!」 とばかりにポルトガルの航路は一切使わせてくれない。
スペインの肉だって腐る。香辛料が欲しい。普通のルートで手に入れようものなら、イタリア人が足元見て値段を釣り上げてくるのだ。
何としても自分たちで勝手に使える航路が欲しい。じゃないと国際的にも弱者必至! スペインは結構焦っていたのである。
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_,r'_,,............ ゙''゙'=iヽ、
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ノr' ,,r,r'r",r ,rj:|,ri ゙i |
r;;:ニ,,r::::::...:::i"r':: i ,!;;゙y',r、 i 、 /| ,!|
,,;‐'":::::::::::::::|/i:::: /| | ゙"~`ー、゙ ヽ ,k",! 「これが完成したカスティーリャ王の力だ!」
"''ニ=:::::::::::::|!:|::: / i、、| !、 , ゙i |:: | " ヽ
'" `ヽ,:::::::::|:::!:::l::.. it:ッ|!、i i"_,.:ュ ! ! /ri ,r
゙j_:::::::::::ヽ_゙i::.| ~!, | `ヾ'┤/ / i'ノ..::::::/
ヽ___,r ヽ. ! ,.!、 ,!ノ,!::,r'ノ:::::''''~/
-='___,rj ,r゙i゙ ヽ- ,.r',r',:,r':::::、tー‐"
,,r'"~゙j、 ゙こ''' ,,r''/',r、i~i,~
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 ̄''''"~ -''''"/ ;;;;;;;;/r'"~~゙''''"ヽ, r'" "'" ゙i
フェルナンド2世(1452 - 1516) ※兄ではない
なお、これは余談なのだが、イザベル1世の夫であるフェルナンド2世なる人類史上類を見ないクレイジーな人物がいる。
これに纏わる話も中々に面白いので、”ブーンの楽しいキリスト教(仮)”で登場させられたらと思う。
なお、この王様。コロンブスの”たのしいえんそく”には全くの無関心である。ちょっと笑える。
.
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109 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:51:54 ID:03A0jm9I0
-
( ^ω^)
さてさて、スペインがコロンブスの計画にう〜んう〜んと言わされている間にブーンの話をしよう。
あの年下隊長に泣きすがったブーンの息子、ブーンはなんとスペインにいた。父親が死んでから他船員に「お前のオヤジ、ダサかったで(笑)」なんて
言われてしまい、やがては噂が広まり「ブーンがビビったせいで引き返した」という事になってしまったのである。
哀れブーン、こうなってしまってはポルトガルにはいられない。定職にも就いていたが、陰口が絶えないのであっさりやめてしまった。根性なしは遺伝である。
という事で隣の国、スペインに移住していたのだ。
ブーンはそういう噂の人間なので、このスペインでもあんまりいい仕事にはつけない。
なので悲しいことに、このブーンは傭兵としてイベリア半島の南で戦う羽目になっていた。見ているかブーンパパ! お前のせいで息子が苦労しているぞ!
っ
っ
( `ω´)
当時のイベリア半島の南は、対イスラム勢力との最前線。何とかしてグラナダを野菜野郎から取り返そうとしていた。
それはもう血を血で洗う決戦である。ブーンは根性なしだったが、心を鬼にしてイスラム戦士たちをバシーンバシーンとぶっ叩いた。
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110 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:54:11 ID:03A0jm9I0
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| 丶 https://www.youtube.com/watch?v=BttJ2qTdynY
| )
- ⌒ ` ↓ ⌒ ⌒へ
/~ \
∠ _ 、 イ イ 丶 「ひゃ〜! おめえら強ええな〜! オラ、参ぇったぞ!」
丶 / | / イ L_
-〜 - - - ( | / | / | ヘ ⌒ ー _
`〜−_ _ \く ⌒ヽ レ /⌒丶 _- - ⌒
へ(⌒∨(⌒ヽ /⌒)∠  ̄ー__
〜 ̄_ヘ℃| |_ 0 0 _/ / ヘ __丶
 ̄ ̄ヾ | ⌒ 、 ⌒ /p 丿\
 ̄- l ⊂ フ ノ〜  ̄
ヽ _ /
イメージ画
ヨーロッパ諸国の苦労もあって、スペインは何とかグラナダを取り返すことに成功した。あのエンリケ王子も草葉の陰で喜んでいることだろう。
もちろん、ブーンもたくさんイスラム人を殺したぞ!親の目の前で子供の首を切ったりもした! 人質の腕だって切り落とした! 今回のブーンは一味ちがう!
( ;;;;ω´)「ククク……」
完全にダークサイドに堕ちたブーン。グラナダ陥落により、ブーンは職にあぶれたがスリや強盗などを繰り返してなんとか生活をしていた。
そんな悪いブーン。やはり徳がない。妻はグラナダでの戦いによって死に、息子のブーンは父親のようになるまいとして家を出て行ってしまった。
今ではどうしているかもわからない。生きているのか、死んでいるのか。このブーンは息子の安否を心配しながら、犯罪に手を染めていた。
っ
っ
( ;;;;ω´)「オラッ! オラッ!!」
今日もいつものようにユダヤ人の子供をさらって回し車をノンノンと押させていたブーン。ユダヤの子供は「これ意味あるのかなぁ」と考えたが、ブーンが
太っていて怖かったのでその感情を押し殺していた。
そんなさなか、正義に目を付けられていたブーンは乗り込んできた軍人にあっさりつかまってしまった。悪いことを繰り返していたのだから仕方がない。観念しろ!
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112 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 00:57:32 ID:03A0jm9I0
-
( ´ω`)
牢獄に入れられてしまい、完全に反省したブーン。このブーン、偉いもので牢屋に入ってから2秒で反省した。
いち早く反省したので早く牢屋の外に出たいのだが、司法がそうさせてはくれない。ブーンはこんなに反省しているのに……、と思った。
牢屋に入れられてしばらく経った日に、とあるチャンスが降って降りる。
それは、”コロンブスの航海の仲間になろう! 今なら航海中に牢屋から出れるチャンス!”という、いかにも怪しいものである。
インターネッツ世代の皆さまなら釣り乙とでも思うのだろうが、時代が時代の為大マジも大マジの情報。
.ィ
//. -''" ̄ ̄ ̄`゙''ー-、
.へ} ′ ヽ https://www.youtube.com/watch?v=usfiAsWR4qU
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「君たちの人生に、倍返しだっ!」
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉
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`'ミミヽ, _,.. イ |:::::::::;∠
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
ブーンが牢屋にぶち込まれている間に国からの援助が受けられることが決まったクリストファー・コロンブス。グラナダが陥落した為、
調子に乗って援助することにしたのである。
かくして、是が非でも人員が欲しいクリストファー・コロンブスはどんぐりを拾う子供がごとく手当たり次第に人を集めていたのであった。
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113 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:01:16 ID:03A0jm9I0
-
今すぐ牢屋から飛び出したいブーンは速攻でコロンブス小隊(規模は小隊レベルではない)に入隊することを申し出た。
( ´ω`)∩「はいは〜い、僕も乗りま〜す」
流石はDNAから海の男のブーン! 海に出なくてはブーンじゃない!
かくしてブーンの地獄行は決定した。運命の歯車は狂うことなく、女神の嫉妬に左右されることなく、悪魔に微笑みに振り回されることなく死んでしまうのだ。
なお、これをみてわかる通り、クリストファー・コロンブスの集めた人員は休日の女子大生の下着のように一切の統一性がなかった。
まずはブーンのようなろくでなし。これがまた、結構な数である。そして、マルコポーロ先生の書いた「とーほーけんぶんろく!」に影響を受けて”黄金の国
ジパング”がマジであると思っちゃってるハッピーピーポー。いわばクリストファー・コロンブスの同志である。
そして、海が好きだけどまったく知識のない人たち。しかもそれがお金持ち。現代でいうと、軽装で山を登るようなウェイ系大学生がそれにあたる。
並んだだけでサイコーにイカれたメンバーという事が一目で分かるくらいに”ヤバさ”にあふれているチームなのだが、このコロンブスという男、バカなのか
天才なのか、インドにたどり着けることに絶対の自信を持っていた。
(; ´ω`)
なお、ブーンはこのメンツを見て超絶不安になった。そして、遺伝子的に海に出てはいけない事をフッと思い出してしまった。
だがもう遅い! お前は海に行くのだ! 頑張れ、ブーン! 死ね!
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114 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:03:54 ID:03A0jm9I0
-
1492年8月3日。出港の日となった。港はパロス。ポルトガルにかなり近い、海の街だ。
港には冷やかしと期待の声が入り混じるカオスな世界。そしてそれ以上にカオスなのは、どうみたって寄せ集めの船員たち。
スペインたっての希望の船隊、残念ながら不穏な空気しかしない。
今回出港するのは三つの船である。
一つはニーニャ号。キャラベル船である。ビセンテ・ヤーニェス・ピンソンとかいう非常に覚えにくい名前の人間が船長である。
,、-ー-- 、、
/ ,、-、 ヽ、
_,,...、/ / ヽ ,へ、゙'、
/_//ィ/ / ,、‐ 、,_ `ー-′ ゙! i
, イ「 」, 7-__......_`ー -‐''^ヽl |_
l lレ'゙fr^V 'ー’-ヘ ,r'',、 ソ ベ! 「俺は死神なんだ……」
`゙ ,イ! イ i|_ i `ー' !,、jl゙i,
r'l ll人゙l 、_ ゙ー' i゙ハヽノ
l_,ン| i^! `二'''ー /イハ
,r"ZL_\ /トメハ
/ `'ー 、\ /,|ノ_ヽノ
,.、、-‐''"`ー:、_ ```'ー<ニL>゙!
<、 `''-、_ | | | ト 、_
ヽ `ー-、_ | | | ,,! `'ー
ビセンテ・ヤーニェス・ピンソン (1460 - 没年不明) ※不穏な配役ではない
後に南アメリカに初上陸する歴史に残る偉大な男であるが、キャラと知名度の関係上別人が初上陸したことになっている。無念!
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115 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:07:03 ID:03A0jm9I0
-
二つ目はピンタ号。こちらもキャラベル船であるが、前述のニーニャ号とは少し違っている。
マルティン・アロンソ・ピンソンとかいう、ビセンテ・ヤーニェス・ピンソンの兄弟が船長である。書いてる本人もそろそろカタカナ恐怖症になるころだ。
/゛ ./ .:、 .l . / `'、 .\
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゙V゛ : .,'...,,, ._,,,\、 . l `'、
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l : :::;:l:', ._,゙ ゙'''゙ .l::::::::ヽ !::::::::.::. / 「クリストファー・コロンブス!
! ._ : ::゙'" |.、 .i'"゛:::::::,i'、.l |::::::::./ アンタは私が今まで会った最低の司令だよ!」
`゛ `''、 . l l;:::::/'-',ノ:::.! l:::::/_
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マルティン・アロンソ・ピンソン (1441 - 1493) ※不穏な配役ではない
このマルティン・アロンソ・ピンソンという人物、相当のハネッ返りで平気でクリストファー・コロンブスの命令を無視して自分の手柄をガンガン増やそうと
するお人。いわゆるゲスに分類される人間である。なお、ブーン含む個性豊かな楽しいメンバーを集めてくれたのはこの人である。
-
116 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:08:31 ID:03A0jm9I0
-
そして最後はサンタマリア号。キャラック船である。もちろんクリストファー・コロンブスが乗船している。ちなみにブーンもだ。
さて、他二隻の船に乗る人員も寄せ集め感満載な上、ピンタ号の船長に至ってはかなりのクセ者と来た。
どんな素人が見ても負けフラグしか見えないような状態である。しかもブーンまで乗っているのだ。世も末とはまさにこの事。
しかし、バカか天才かクリストファー・コロンブスという男は、たった一つの、それもずば抜けた天性の才能がある。
それが
.ィ https://www.youtube.com/watch?v=4wBI_Ua3Xos
//. -''" ̄ ̄ ̄`゙''ー-、
.へ} ′ ヽ
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「みんなよく聞いてくれ……ッ
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ この航海はスペインの為じゃない……。
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉 己の為の航海だ……ッ!」
. レ|/:::::::|  ̄ ヽ{  ̄ }:/^i |::::::::/
`ヽ::::l, 〈 レ‐'ノ::::/
`'ーヽ ー ― イT":::;∠-ッ'
`'ミミヽ, _,.. イ |:::::::::;∠
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\、 、 jilil||リ /.l __,.イ∠-z'〈
クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
この男、異様に盛り上げ方が上手なのであった。
-
117 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:10:30 ID:03A0jm9I0
-
.ィ
//. -''" ̄ ̄ ̄`゙''ー-、
.へ} ′ ヽ
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「そして生きて帰って証明をするんだ……、インドにたどり着いたという事を!
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ いや、たどり着けなくたって良い。絶対に死ぬな……ッ! 絶対に……ッ!」
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉
. レ|/:::::::|  ̄ ヽ{  ̄ }:/^i |::::::::/
`ヽ::::l, 〈 レ‐'ノ::::/
`'ーヽ ー ― イT":::;∠-ッ'
`'ミミヽ, _,.. イ |:::::::::;∠
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
絶妙なタイミングで燃えるセリフを本気で言ってくるこの男。たとえ寄せ集めの船員だとしても、かなり乗り気になってくるのだ。
言葉一つで”インド無理くね?”とか”牢屋から出られればいいんです”って人も”やるぞ〜〜”ぐらいにはやる気が出てくるものなのである。
クリストファー・コロンブスという人が現代に生きていたらきっと良い宴会幹事になったに違いがない。
はてさて、出港前のクリストファー・コロンブスの演説により全員の士気が面白いくらいに上がり始めた。これはマツコ並みのおしゃべり能力であるから
もちろん、我らがブーンも乗り気になった。
p( `ω´)q”
”やるぞ〜〜”と言った風な表情を浮かべるブーン。今までのブーンとは違い、悪いことをやってきた分メンタルはそれなりにある!
失くした徳の分はメンタルでカバー!
-
118 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:14:01 ID:03A0jm9I0
-
https://www.youtube.com/watch?v=3nQSviKTNdg
ウオーーーーーーーーーーーー!
「インドーーーーーーーー!」
,r=ヽ、 r';;;:;:;;:::;;;;;;;;;;;;ヽ、 おっしゃーー!
j。 。゙L゙i rニ二`ヽ. Y",,..、ーt;;;;;;;;;;;)
r-=、 l≦ ノ6)_ l_,.、ヾ;r、゙t lヲ '・= )rテ-┴- 、 「「「「「「ウオーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」」」」
`゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー' ,r"彡彡三ミミ`ヽ.
にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ _,,ノ , ゙tフ ゙ゞ''"´ ゙ifrミソヘ, 「インドーーーーーーーーーー!」
,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ ゝ-‐,i ,,.,...、 ヾミく::::::l
ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/ / lヲ ェ。、 〉:,r-、::リ
W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、 '"fっ)ノ::l やるぞ〜〜〜
 ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl : :`i- 、ヽ ,.:゙''" )'^`''ー- :、
lミ、 / f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:イ`i /i、ヺi .:" ,,. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙ アイナー
! ヾ .il l l;;;ト、つノ,ノ / /:ト-"ノ゙i ,,.:ィ'" /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / / ,レ''";;;;`゙゙" ヽ_,,ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
人 ヾニ゙i ヽ.l yt,;ヽ ゙v'′ ,:ィ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; やったるでーーーーーーーーーー!!!
r'"::::ゝ、_ノ ゙i_,/ l ヽ ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
クリストファー・コロンブスの熱いセリフの前に盛り上がる船員たち。絶対に生きて帰るんだ! インドを見つけるんだと意気込みまくり。
あのジョアン2世とは違うベクトルのむさ苦しさが直撃したのだ。
コロンブスの計画は非常に単純である。
、-、 ,,-ノ
|~~~~`ツ
`ヽ,
~ヽ
)
,,、,,-、 |
| `‐- 、, ノ ,--,
/ ~`〜〜´ __ ) ヽ
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◎ ←←←←←← ◎,,-‐‐-、,, ,,-‐` `´ ) ,-! )
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_,,/ ` ‐-´i_ - ‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐ ´`‐`―´~ヽ,っ `\_ )
とにかく全力で西に帆を進める!! ただそれだけ!!守りや迷いなど全て捨て一本道を征き続けるのである!!
行け行け! コロンブス! どんと行け!
-
119 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:15:31 ID:03A0jm9I0
-
一面のブルーの中、3隻の船は進み続ける。
.ィ
//. -''" ̄ ̄ ̄`゙''ー-、
.へ} ′ ヽ
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「4000㎞まで昼も夜もなく進むぞ……ッ!」
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉
. レ|/:::::::|  ̄ ヽ{  ̄ }:/^i |::::::::/
`ヽ::::l, 〈 レ‐'ノ::::/
`'ーヽ ー ― イT":::;∠-ッ'
`'ミミヽ, _,.. イ |:::::::::;∠
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
4000kmを越えてからは陸があるかも知れないと睨んだコロンブスは、4000kmを越えたあたりから昼だけ帆を進めることに決めていた。
夜だと視界が悪く、陸を見つけられないかもしれない。これは英断である。
っ
っ
( `ω´)
ブーンはあくせくと働きながら陸を見つけようと目を凝らした。ただ単純に遠くを見つめてみたり、一度目をつむってもう一度目を開けると
陸が見えた! みたいな演出にしようとしたり、お〜〜い陸〜〜〜! と叫んでみたり色んなパターンを試したみた。
が、どうにも陸は見えない。うーん、これはどうしたことか。
そうこうしている内に4000kmを越えてしまうどころか、あっけなく2か月が過ぎてしまった。
.
-
120 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:16:54 ID:03A0jm9I0
-
二か月間も陸を見ていないどころか、何にも発見できていないクリストファー・コロンブス一行。
士気モリモリの中出港はすれど、ここまで何の出来事もないと船員は不安になるものである。
っ https://www.youtube.com/watch?v=mmCnQDUSO4I
っ
( ´ω`)
もれなくブーンも不安になった。”本当はインドにたどり着けないんじゃないのかな”、とか、”奈落の底におちるんじゃないかな”とか
迷信を信じ始めるまでにメンタルをすり減らしてしまっている有様。ここまではいつものブーンなのだが、不安に駆り立てられているのは
ブーンだけではない。
,,,、、、、、,,,,
,.: .:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:.、
,f;:;:;ミミヾ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:',.
,;:;:;;;;ミミヽ:;:;;;;;;;f⌒'^^リN;;
,;:;;;;;;;;;;;;ヲヲ'''ィイハ、 ノi;;;;;!
',;:;;;;;;;;;ィイ ,,、、、、 ,r- 、;;;;!
V;:;;:;;;ル'゙゙,rモテ.:;' ノッャ''';;シ
Nいiij ~` リ 「これ、ヤバいんじゃないですかね……。帰りましょうよ……」
Nいii!':, 、;::′ ,j!
ル:;;;;{, ,, --、 1
ルハシヽ ´ 二`` ,′
`フリハ `丶、. /
,/ i ', ``ーイ
_,.. -‐''ニ7. ヽ ヽ i ヽ
 ̄ `ー─'"7_ _ \\ ハ \_
', _>\ /7⌒゙```ヽ、
i <_ \ / \ ト、
. l ``ヽ, ', ! / l '
サンタマリア号では不満がふつふつと沸き始め、ついにはちょっとした喧嘩まで起きてしまう。
-
121 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:19:18 ID:03A0jm9I0
-
( ´ω`)「帰りましょう! インドはないですお!」
哀れ根性なしブーンは他船員たちとクリストファー・コロンブスを追い詰めた!
しかし縦に首を振らないクリストファー・コロンブス。もう少し行けばインドに行ける! インドーーーーーーーーー!! とそれしか言わないもんだから、
ブーンは、いやだいやだ、帰るんだい! と膝に抱き着き泣きわめいた。この光景はどこかで見たことがあるぞ!
。・゚゚・( ´ω`)・゚゚・。 オーン
こうまで子供のように泣きわめかれると、不屈の男クリストファー・コロンブスも何かモノを申さなければならない。
.ィ
//. -''" ̄ ̄ ̄`゙''ー-、
.へ} ′ ヽ
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「分かった……!3日以内に陸が見つからなかったら、スペインに帰る!」
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉
. レ|/:::::::|  ̄ ヽ{  ̄ }:/^i |::::::::/
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`'ーヽ ー ― イT":::;∠-ッ'
`'ミミヽ, _,.. イ |:::::::::;∠
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
と、条件付きの航海に予定変更。
あーあー、根性なしブーンのせいで国の威信をかけて飛び出した船団がケツまくって逃げることになってしまった。
しかし、これでこそブーン! これだからブーン! そこがお前のチャーミーなところだ!
-
122 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:20:22 ID:03A0jm9I0
-
( ´ω`)
あ〜〜これで帰れる、とブーンはホッとした。早く帰って、お昼までごろごろして、お昼過ぎたらおさんぽして……などと考えていたのだが、
なんとなんと、前方を進んでいたピンタ号が陸地を発見してしまう。
/゛ ./ .:、 .l . / `'、 .\ https://www.youtube.com/watch?v=wsztV6HFGuA
./ / :./ :', ." , ‐i l \
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〈. ::.::.::::/ ,i":::゙''ー---ー/ / 'ー ,,、 l
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l : :::;:l:', ._,゙ ゙'''゙ .l::::::::ヽ !::::::::.::. / 「陸地だッ! 全員上陸準備急げーーーーーーーーー!!」
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マルティン・アロンソ・ピンソン (1441 - 1493) ※不穏な配役ではない
せっかく帰れると思ったのに、あっけなく陸地を見つけられてしまい肩を落とすブーン。その眼には涙さえ浮かんでいた。
お前は人を殺しすぎたのだ。その分徳がないのだ、ブーン! がんばれ、がんばれブーン! なお徳はメンタルでもカバー出来ていない模様。
-
123 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:22:09 ID:03A0jm9I0
-
次の日の朝を迎えて早速上陸するコロンブス一行。もちろんブーンも一緒だ!
すると現地民の薄汚い土民共がワイワイワイワイと押し寄せてきた。何だよ、群がりやがって〜! とブーンは棒でバシーン! と叩いて追い返した!
負けないぞ、ブーン! ブーンは負けない!
っ
っ
( `ω´)「来るなら来いお!」
食われる前に食っちまえ! とブーンは棒を構えるのだが、船に乗っていた頭の良いほうの人間は現地民の装飾品が気になっていた。
どの現地民も、なにやらキラキラと光るものを身に着けているではないか。これは金ではなかろうか!?
.ィ
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.へ} ′ ヽ
/ ` ヽ
ノ .i
/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「ここが……、黄金の国ジパング……!」
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ
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. レ|/:::::::|  ̄ ヽ{  ̄ }:/^i |::::::::/
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
「とーほーけんぶんろく!」が手垢まみれになるほどまで読み込んだこの男はすぐにピンと来た。
ここは東アジア。黄金の国ジパングに違いない! よーし、この土地を探検だ!!
-
124 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:23:40 ID:03A0jm9I0
-
意気揚々と現地民をとっつかまえ奴隷にし、この地を探検することになったクリストファー・コロンブス小隊。
うっそうと茂るグリーンの中をギャンギャンと進んでいく。もちろん、あのブーンも一緒だ!
p( `ω´)q
さっきまで現地人にビビりまくっていたブーンも今や元気いっぱい! 何故ならここは黄金の国ジパング! 金銀財宝にあふれる
伝説の土地! 周囲の目を盗んで転がり落ちている金銀を広い集めるぞ〜! と意気込みまくり! まくりまくり!
が、クリストファー・コロンブス小隊は「とーほーけんぶんろく!」にあった”黄金の宮殿”も”黄金の畑”もまったくと言っていいほど
見当たらない。これはどうしたことか、ここが本当に黄金の国ジパングなのか?
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/ 、 | l ヽ ヽ_/ | V | | ハ / \
現地民が海岸線をウロウロしていたので、とっ捕まえてブーンが剣を突きつけるとビビりまくった現地民が口を割ったぞ!
よーし、次はその島を冒険だ! ちなみに現地民は殺しておいた。良いことしたね!
-
125 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:27:03 ID:03A0jm9I0
-
普通の教養がある人ならわかっているとは思うが、この地は黄金の国ジパングでもインドでもなく、アメリカ大陸である。
ヨーロッパは東、大西洋を東へと東へと突き進めて行けば見えてくるのは当然、アメリカ大陸なのだ。わからない人はママにグーグルで検索してもらおう。
とにもかくにも夢を見すぎたクリストファー・コロンブスは哀れにもここを黄金の国ジパング、もしくはアジアであると信じて疑わなかった。
/゛ ./ .:、 .l . / `'、 .\ https://www.youtube.com/watch?v=mOqeWFmDQFQ
./ / :./ :', ." , ‐i l \
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l : :::;:l:', ._,゙ ゙'''゙ .l::::::::ヽ !::::::::.::. / 「私は私の島を見つける。アンタらは勝手に冒険ごっこでもしてな」
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マルティン・アロンソ・ピンソン (1441 - 1493) ※不穏な配役ではない
次の島へ準備を進めている途中、なんとあのピンタ号が勝手に出港してしまった。黄金も見つからないし、仲間にはフラつかれてしまう始末。
島についてからはグダグダのクリストファー・コロンブス小隊であるが、それに拍車をかける出来事が起きてしまう。
なんと、サンタマリア号が座礁してしまったのである。
( ´ω`)”
ブーンは船に入ってくる水を一生懸命捨てていたが、意味なく船は横倒し。あーあー、ブーン。これは絶体絶命である。
-
126 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:28:44 ID:03A0jm9I0
-
ボロボロになりながら陸にたどり着いたサンタマリア号の船員たちであったが、もう完全に士気を失って全員放心状態。
ぼーっと空を見上げていたところに、香辛料を探していた分隊が来て合流。収穫はゼロ。アメリカには胡椒なんて自生していないのである。なんて大陸だ!
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.へ} ′ ヽ
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ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「やむを得ない……。ここに入植地を作るッ!」
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
これ以上探検は難しいと判断したクリストファー・コロンブスはこの地に要塞を作って、動けるニーニャ号でスペインに帰還しようと考えた。
座礁したサンタマリア号を解体し、要塞を作り上げるのだ。あれだけの大きな船から要塞を作れば、それなりに強力なものが出来上がるハズ。
この未開の地にて究極の突貫工事を決行! ここをキャンプ地とする!
( ´ω`)
そのメンバーにブーンが選ばれた。がんばれ。
-
127 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:30:06 ID:03A0jm9I0
-
っ
っ
( `ω´)”
ブーンは一生懸命がんばった! トンカチとんとん! ノコギリぎこぎこ! このブーン、グラナダで戦った時もこれほど頑張ったことはない!
人の二倍三倍頑張ったブーンの活躍により、なんと要塞が完成。それはそれは見事な突貫工事であり、だれがどう見ても掘っ立て小屋なのであった。
こうして出来上がった要塞に約40名の船員を残す事が決まったのだが、なんとなんとそれにもブーンが選ばれた。
( ^ω^)「えっ」
人の二倍三倍頑張ったブーン! そんなあなたにこの要塞の管理を任せたい!
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.へ} ′ ヽ
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/ // / .イ .l| ト、 、 、 l
ノッ′/. /./ |/ .| | ヽ、 ヽ l l 「ここを頼んだぞ……ッ! 俺は誰一人も死なせない……ッ!」
| ./| /lイフ=、| |_,.=キ、 ト、 :|:::.... ヽ
|イ | /::::} l {゚j`ヽ | '´{゚jヽ| Y::yヘ::::::. 〉
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クリストファー・コロンブス (1451 - 1506) ※MS乗りではない
こうして約40名を残し、クリストファー・コロンブスはスペインへと帰って行ったのであった。
ピンタ号も合流し、二隻仲良く帰路についたこともここに記しておこう!
-
128 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:31:22 ID:03A0jm9I0
-
https://www.youtube.com/watch?v=hvDBWw2C3Hg
( ^ω^)
人一倍頑張った挙句取り残されてしまった徳のないブーン。もう何も考えられない。
クリストファー・コロンブスは「俺たちはもう一度この地に乗り込む」とか「インドーーーーーーー!!」とか叫んでいたけど、次に彼らが来るのが
いつになるかわからない。それまで、この掘っ立て小屋にブーンはいなくてはならないのだ。たったの40人でいなくてはならないのだ。
もちろん、食料は自給自足だ。
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V;:;;:;;;ル'゙゙,rモテ.:;' ノッャ''';;シ
Nいiij ~` リ 「魚の獲り方、わからないですね……」
Nいii!':, 、;::′ ,j!
ル:;;;;{, ,, --、 1
ルハシヽ ´ 二`` ,′
`フリハ `丶、. /
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しかも残ってしまったのは生活力のないスペインのボンボンたち。魚の獲り方もわからなければ食べられる植物もわからない。
すでに食べてはいけないものを口に入れて2、3人死んだ。ザ・サバイバル・イン・アメリカ。猿の惑星よりも絶体絶命の状況である。
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129 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:32:58 ID:03A0jm9I0
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そして、ブーンは忘れてはいなかった。
クリストファー・コロンブスは原住民を何人か攫っていってしまった事を!! ブーン自身も何人か原住民をとっ捕まえたことを!!
原住民に剣を突きつけたことを!! 従わない原住民を切り付けたことを!! 黄金の装飾品をかたっぱしから奪っていった事を!!
バカな船員が遊び半分で原住民を殺したことを!! そしてブーン、お前も楽しく殺人を犯していたことを!!
____ https://www.youtube.com/watch?v=_B0CyOAO8y0
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ついに断罪の時が来た!! ブーン諦めろ!!
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( ゚'ω゚)
既に掘っ立て小屋は200人ほどの原住民に取り囲まれており、掘っ立て小屋の中には栄養失調のヨーロッパ人が30人強。
スパルタの戦士でもない限り、この状況は覆せない。控えめに言って、この状況は詰みである!!
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130 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:34:24 ID:03A0jm9I0
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慌てふためくブーン達をよそに、四方八方から掘っ立て小屋に向かって槍を投げてくる原住民。
ストン! トトン! と気持ちのいい音が掘っ立て小屋の中に鳴り響く!
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:(∩ ゚'ω゚):
やがて掘っ立て小屋は崩れていき、原住民に取り囲まれた仲間は急所など関係なしにグッサグッサと刺されていった。
あっという間に30人が20人に減り、命乞いする仲間も関係なくブッスブッス槍で串刺しにされていく。まるでモズのはやにえのようである。
ああ、ブーン。逃げろ逃げろ! うずくまっている場合ではないぞ!
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ついにブーンの前に立ちふさがる現地民! ヤメロ! ブーンをこんな目で見るな!
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131 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/06/16(木) 01:36:10 ID:03A0jm9I0
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:(∩´'ω`):
ちょっと命乞いをしよてみようかな……、と考えているうちにほっぺを横からグサり。
後ろからほかの現地民もやって来て背中から脇腹から串刺しにされてしまった! やがて頭も足も槍をぶち込まれ見るも無残な
釘のでく。ここにブーンの命尽きる! 無念!
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|i´)`|:::::::- / | |::_:::::) 「ワタシ ドウブツ スキ。チキュウ ミンナノ モノ」
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ブーン達の死体は海や森に捨てられ、そこに住む動物たちの餌となった! ピースオブライブ! おめでとう、おめでとう!
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