('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです

第3話〜天狗〜

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572 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:00:40 ID:YxSstSXk0





カラスが鳴き始めるころ!!!!!


('A`)「遺書、書いとこうかな……」

{@] ^ω^)「時期に閻魔省の奴らも地獄から戻ってくるお……いよいよやばいお……」

(,,>Д<)ブエーックショイ!!

('A`)「やっぱりギコは丈夫だな……」

{@] ^ω^)「よっ、狼男……」

(,,;゚Д゚)(本当に命がかかっているだけに怒るに怒れない……)

('A`)「いっそとっとと国外逃亡を……」

{@];^ω^)「あ!それ僕も連れてってお!!」

('A`)「お前の格好じゃ空港じゃ即連行だぞ」

{@] ^ω^)「もうマジで終わった感じあるお……」

('A`)「短い人生だった……」

「諦めるのはまだはやいぞドクオ!!!」

{@] ^ω^)「だ、誰だお!?」

573 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:01:34 ID:YxSstSXk0

('A`)「この声は……」


  バァ―――――――――――ン!!

       _
      ( ゚∀゚)        r‐‐、
     _,;ト - イ、    <_プー゚)フ
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)    _人人 人人_ 
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /|   > 俺たちだ!<
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |      ̄Y^Y^Y^Y ̄
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |
   |  irー-、 ー ,} |    /     i   
   | /   `X´ ヽ    /   入  |

         ※イメージ

('A`)「エクストにジョルジュ!!お前らどうして……いやどうしたエクストお前その首……どっち向いてるんだ……」

<_;プー゚)フ「イメージだっつってんだろ!!!」

{@] ^ω^)「あ、朝の人たち!!」

(,,;゚Д゚)「?」
 _
( ゚∀゚)「所長がお前らがヤバいかも、って言ってたからな。何とか早く抜け出してきたってわけよ」

<_プー゚)フ「で?その様子だとマジで困ってるんじゃないのか?」

('A`)「あぁ……実は……」

574 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:02:16 ID:YxSstSXk0



!!!説明中!!!



<_プー゚)フ「なるほど……そんなことが……しかし重要書類をなくしちまうとは情けねぇなぁ」

{@] ^ω^)(ちゃんと『そっち』の事情のことは隠しておくんだおね)ヒソヒソ

('A`)(あぁ。こいつらを信用してないわけじゃないがリスクは減らしておきたいしな。命に関わるし)ヒソヒソ
 _
( ゚∀゚)「いやちょっとおかしいだろ」

(;'A`)「ギクゥ!!えぇ!!?何がぁ?」

{@];^ω^)「充実度99パーセントの説明なのに?」
 _
(;゚∀゚)「いや、ほら凧のくだりとか……」

('A`)「え?何が?」

{@] ^ω^)「成功確率テンナインのナイスプランなのに?」
 _
(;゚∀゚)「天狗がバラエティバズーカごときに後れを取るわけないだろ!!あほか!!!」

{@] ^ω^)「た、確かに……」

('A`)「気が動転してたからしょうがないな……朝喫茶店で女性店員と会ったダメージが尾をひいてたし……」

{@] ^ω^)「それひきずってたのかお……」

(,,゚Д゚)「え〜っ、じゃあ俺の墜落はろくに考えもせずに作戦実行したその結果だったんですか……とんだ墜落損ですよ……」

(;'A`)「と、とにかく!はやくあいつらつかまえないと!!」

(,,゚Д゚)「ドクオさん、話題そらす時に『とにかく』使うの好きですよね……」

(;'A`)「んもぅ、今そんなとこ突っ込まないで!!」
 _
( ゚∀゚)「他の職員が出てくるまで時間もあんまりないしな……今から1時間が勝負、ってとこだな」

575 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:03:26 ID:YxSstSXk0

<_;プー゚)フ「しかし天狗が相手か……あいつら、はっやいからなぁ……」

('A`)「……いや、いい作戦がある!!」

(,,゚Д゚)「正直もうドクオさんの作戦に付き合いたくないんですけど……」

(;'A`)「つ、次のは大丈夫だって!!ギコは現場には来てもらわなくていいから!!」

(,,゚Д゚)「?それじゃどうやって……」

('A`)「力を借りるのさ!!みんなのな!!」









――――――――――――――――――――――――――――――……………………………………………

576 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:04:06 ID:YxSstSXk0




30分後!!!!!!



( ´_ゝ`)「ふぃ〜っ、観光もあらかた済ませたしそろそろ帰るか」

(´<_` )「そうだな、母者が帰ってくる前に戻らないと命がない」

( ´_ゝ`)「母者の外出なんてちょっと久しぶりだったしな。ちょいとはしゃぎすぎちゃったな」

(´<_` )「まぁな、オンとオフの切り替えができる、そんなメリハリ天狗を目指しているからな」

( ´_ゝ`)「天狗にだって些細な毎日に一つまみのスパイスは必要だものな」

(´<_` )「そうだな……ん?それにしてもなんか臭くないか?」

( ´_ゝ`)「うわ!これサバの臭いだよ!!!昼間といい人間どもサバ好き過ぎ!!夕飯時だからってもう!!!もう!!!」

(´<_` )「こっちから臭いするな……仕方ない、迂回していこう」

( ´_ゝ`)「いや、そっちからもにおいする……より遠回りになるけどあっちから行くか……」

(´<_` )「そうだな……」









――――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………

577 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:06:47 ID:YxSstSXk0




(´<_` )「おい、ちょいとまてまて兄者」

( ´_ゝ`)「ん?どうした流石の弟者」

m9(´<_` )「ほら、あれ」

( ´_ゝ`)「わ!!めっちゃ光ってる!!!なにあれ昼間あんなの無かったじゃん!!!」

(´<_` )「さっき見た地図からするに……おそらくSSKタワーってやつだな。夜になると光るんだろう。タワーのお約束だ」

( *´_ゝ`)「この猛暑だと節電必至なのに……けしからん!!見に行くぞ!!!」

(´<_` )「言葉に反してウキウキホイホイだな兄者」

( *´_ゝ`)「好奇心は誰にも縛られるべきではないのである!!!!」ビューン!!!

(´<_` )「あ!兄者一人だけ抜け駆けはずるいぞ!!!」ビューン!!!






――――――――――――――――――――――……………………………

578 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:07:42 ID:YxSstSXk0


―地上から230メートル、SSKタワー―




( *´_ゝ`)「おお、これがタワーか!光ってる光ってる!!!すわっちゃーお!!!ひゃあああああああ!!!!!!!!」

(´<_` )「結構高いな……よいしょっと」

( ´_ゝ`)「うーむ、座り心地悪いなあ。まぁこのへんはただの鉄組みだからしかたないのか」

(´<_` )「修行のときの正座に比べたらどうってことはないがな」

( ´_ゝ`)「鉄なんて所詮硬いだけだしな。近くに母者がいないだけでもう大違いだよ」

(´<_` )「うーん、しかしこれ、鉄にしてはなんかごわごわしてないか?」

( ´_ゝ`)「あ、確かになんだろこれ。最新テクノロジー?」

(´<_` )「んー、でもなんかいっつも触ってるような感触だぞ?」

「そりゃそうだ。そいつは俺の『毛』だからな」

( ´_ゝ`)「へぇ、これ毛だったのか」

(´<_` )「流石の兄者も知らなかっt・・・・って」

( ´_ゝ`)「え?」(´<_` )


シュルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!

( ;´_ゝ`)「な……!!!」

579 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:08:37 ID:YxSstSXk0

(´<_` ;)「……ッ!!!!」バッ

ギュルルルルルルルル!!!

  __
 く 。 |||⌒ヽ    <うおおおおおおおおおおおおん!!!!
  | Λ.||| / ̄)_
 く ゜ |||( _).__)
   ̄ ̄ビチィ!!


(´<_`; )「あ、兄者ァ!!!!くそ!!何だこの兄者を縛る縄のようなものは!天狗の力でちぎれぬなど……!」

「だから言っただろ?『毛』だよ」

(´<_` ;)「!!誰だっ!!!!」

「自己紹介が遅れて済まなかったな……」シュルシュル……


=┃_________
=┃            (゚∀゚ )    「俺はジョルジュ。ジョルジュ長岡だ……!」  
  ┃             >  ⌒ヽ
  ┃            / へ / /i
  ┃           (/二二_ノ/
  ┃    ┣¨       〉   /     ・/!!!!!
  ┃           / y  i
  ┃          /  ,/  /
  ┃         (  </  /
  ┃          \ ( , 〈
  ┃           ` |  |
  ┃           / |  |
  ┃           ゝ-| 〈
  ┃           / __)
  ┃           (_ノ
  ┃
  ┃


580 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:09:32 ID:YxSstSXk0

(´<_` ;)「タワーの中から……そして眉から伸びる黒い縄……まさかお前……」
 _
( ゚∀゚)「へへ。気付いたか?タワーのテッペンから半分くらいまでは表面を俺の『毛』で覆ってるんだよ」

(´<_` ;)「そして自身もそれで包み、あたかもタワーの一部であるように、姿を隠していたというわけか……」
 _
( ゚∀゚)「ご名答」

(´<_` ;)(こいつ、浮いている……のではなく、毛でタワーを掴んでいるのか!なんという強靭な毛!!!)

(´<_` ;)「しかし聞いたことなんてないぞ!!!そんな無茶苦茶な毛など!!!!」
 _
( ゚∀゚)「厳密には毛、じゃねぇな。『こいつ』は俺の相棒だ」

(´<_` ;)「『こいつ』……?『相棒』……?」
 _
( ゚∀゚)「『麻桶(あさおけ)の毛』……」

(´<_` ;)「は?」
 _
( ゚∀゚)「阿波の妖怪だよ。加茂村の彌都比売(やつひめ)神社、その神体の麻桶に入ってる毛だ。ま、今は俺と一体化してるがな」

581 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:10:12 ID:YxSstSXk0

(´<_` ;)「いやだから毛だろ!!ただの!!!」

ギュウウウウウ!!!

( ゜_ゝ゜)「ギエエエエエエエエ!!!!」

(´<_` ;)「あ、兄者!!!」
 _
( ゚∀゚)「あーあ、怒ってるじゃねえか。こいつ結構怖い妖怪なんだぞ?人だって襲う」

(´<_` ;)「く、くそっ!!!!兄者!!!」
 _
( ゚∀゚)「そしてこいつにはもう一つ、素敵な名前がある偉大なる人物から与えられている」

( ゜_ゝ゜)「くそ……くそぉ……」ギチギチ
 _
( ゚∀゚)「いくぜ……『麻桶毛(まゆげ)』っ!!!!!!!」ビュォ!!!

                                                              ┃
                                                              ┃ _人人_
                                    三  ( ;゜_ゝ゜)   <おおおお!?    ┃ > ビル < 
                                    三  ミ三三三彡               ┃  ̄Y^Y^Y ̄ 
     _____________________三__ミ三三三彡               ┃
    ( ゚∀゚)                             三  ミ三三三彡                ┃
    /_ ̄つ⊃  <オラっ!!!             三    ノノ ノノ                 ┃
  / /,>" >                            三   ∪  ∪                  ┃
 (_ノ (__)                                                      ┃



                                                              ┃:;
                                                      \ひぎぃ!!!!/┃:;::;;_人人人人_
                                                    三    ( ;×_ゝ(┃:;:;> ごっつんこ< 
                                                    三    ミ三三三┃:;:; ̄Y^Y^YY^Y^ ̄ 
     ________________________________三___ミ三三三┃:;
    ( ゚∀゚)                                             三    ミ三三三┃:;:;:;ビタアアアアン!!!!!
    /_ ̄つ⊃                                          三     ノノ ノノ┃:;
  / /,>" >                                            三    ∪  ∪ ┃:;
 (_ノ (__)


582 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:11:24 ID:YxSstSXk0

(´<_` ;)「兄者ァ!!!」
 _
( ゚∀゚)「あとは人目につかないよう屋上に移動して……と」ヒュン

( ×_ゝ×)「ばたんきゅ〜」

(´<_` ;)「く、くそっ!!!取りあえず上空に逃げていったん体勢を立て直さないと……!!」バサバサッ
 _
( ゚∀゚)「逃がすか!!」シュビビッ!

(´<_` ;)「っと!!危ない!!!」
 _
( ゚∀゚)「あーくそ、だいぶ上までいきやがったな……」



(´<_` ;)「この辺までくれば……」

「大丈夫ってか?ちょっと気ぃ抜きすぎなんじゃないの?」

(´<_` ;)「な……!?」

583 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:12:22 ID:YxSstSXk0





          <_プー゚)フ 「いや、いずれにせよ、もうすでにお前の退路は断たれているのだ!!!」
          (    (
     モクモク  )   ノノ
          ((   ,,,;)
           )  ノ
          ( _ ⌒)  モクモク
            (  (
            ) ノ
            )ノ




(´<_` ;)「煙に顔が……!?しかも喋って……?……!?」

<_プー゚)フ「煙とは失礼な!!これはれっきとした、俺自身の姿だ!!」

(´<_` ;)「だぁ!もうさっきからわけがわからん!!なんなんだよ!!!たかが煙だろ!??吹き飛ばしてやる!!!」ブンッ!

ビュオオオォォォオオ!!!

<_プー゚)フ「お、天狗の羽団扇か!だが……」

(´<_` ;)「……!!馬鹿な!!微動だにしないだと!!」

<_プー゚)フ「人の話は最後まで聞くもんだ。お前が今目にしているもの、それは俺が視覚化した『姿』に過ぎない。実体じゃぁないんだよ」

(´<_` ;)「は?」

584 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:15:30 ID:YxSstSXk0

<_プー゚)フ「二流霊能力者だとな、身体から抜け出たそれに強い光当てたり刺激与えると肉体が苦しむんだとよ。ったく軟弱だぜ!!」

(´<_` ;)「いやだから」

<_プー゚)フ「俺は違う!!身体から抜け出すのではなく俺自身がそれに変わることができる!!!肉体はそこにはない!!つまり死角なし!!!」

(´<_` ;)「だから!!お前は何の話をしているんだ!!!」

<_プー゚)フ「言ってなかったか?」

(´<_` ;)「全く!!」

<_プー゚)フ「へっ、じゃあ冥土の土産に教えといてやる!!!……いくぜっ!!『エクトプラズム』!!!」


ズモモモモモモモ……


(´<_` ;)「こ、これは……!!?」

585 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:16:24 ID:YxSstSXk0

(´<_` ;)(煙が俺の周りを囲んでる……!!閉じ込めようってのか!?)

(´<_` ;)「だがこの煙はただの『姿』で実体はないんだろ!?だったら簡単に抜け出して……」

<_プー゚)フ「おっと、言い忘れてたけどよ」

(´<_` ;)「なんだよ!!」

<_プー゚)フ「エクトプラズムは、物質化『も』できるんだよなぁ」

(´<_` ;)「なっ……!!」

ズモモモモ……

(´<_` ;)(くそ!!もうこんなに近く!!上下前後左右、球形で囲まれているようだ……!こんな狭い空間じゃ羽団扇を使えば俺がバラバラになっちまう!!)

ズモモモモモモ……

(゜<_゜ ;)「ぐおっ!!もう無r……」

ズモモモモモモ……

<_プー゚)フ「捕獲完了っと。じゃ、下に降りて……」ズモモ

<_プー゚)フ「ジョルジュ!!捕まえたぞ!!お前のまゆげで縛っておいてくれ!!」
 _
( ゚∀゚)「あいよ!」シュビビビビ

(゜<_゜ )「んぐむぅ!!」ギュッ

586 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:17:12 ID:YxSstSXk0
 _
( ゚∀゚)「へっ、お仲間同士大人しく縛られてな」

( ´_ゝ`)「お仲間?そんなやすっぽいもんじゃないぜ」

(´<_` )「繋がる絆と燃え上がる意思!そう!俺達こそ」

   バァ――――――――――――――ン!!!!!!

      _人人 人人人人人人人人_
( ´_ゝ`) > 流石ブラザーズだ!!!< (´<_` )
       ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^Y ̄

<_プー゚)フ「はいはい」
 _
( ゚∀゚)「お、ケムリマンから元に戻ってる」

<_プー゚)フ「さすがにあれだけやったら疲れるからな」


( #´_ゝ`)「ちぃくしょぉ!!!天狗なのに人間に捕まるとか屈辱的なんですけどぉ!!!」

(´<_` )(……兄者、羽団扇、持ってるか?)ヒソヒソ

( ´_ゝ`)(え?持ってるけどどうしたの?腕縛られてるから使えないけど……)ヒソヒソ

(´<_` )(どこにある?)ヒソヒソ

( ´_ゝ`)(後ろの左ポケットに)ヒソヒソ

(´<_` )(把握した)ヒソヒソ

587 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:17:58 ID:YxSstSXk0


<_プー゚)フ「しかしこいつらどうするよ」
 _
( ゚∀゚)「とりあえずドクオがくるまで……」

<ヤ、ヤンッ!!クスグッタイ!!
 _
(;゚∀゚)「何だ何だ!!?」

<_プー゚)フ「あ!あいつら!!」


       バァ――――――――――――――ン!!!!!!

                  (´<,` )       
                 _ノ_                 (//_ゝ//)
                 〉   \
                 /  ノ ̄
                  ̄´

 _
(;゚∀゚)「口で団扇を……!!」

(´<,` )「ふふふ、油断したな人間たち!!」

(//_ゝ//)「弟者よ……人前で兄のお尻を口でまさぐるなんて……そんな子に育ってしまうなんて……」

(´<,` ;)「ええい兄者は静かにしていてくれ!!今はこっちが優位でクールにキメなきゃならんのだ!!」

<_プー゚)フ「チッ」ジリッ

(´<,` )「おっと、少しでも変な動きをしてみろ!この建物ごとお前らを吹き飛ばしてやる!!」
 _
(;゚∀゚)(クッ……俺らだけならまだなんとかなるが……この建物の中にはおそらくまだ人がいる……!!)

<_;プー゚)フ「ぐぬうぅ……」

588 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:18:45 ID:YxSstSXk0

(´<,` )「ふふふ……ぶっ飛ばされたくなかったら大人しくこちらの指示に従うことだな!!」

<_;プー゚)フ「……あっ」

(´<,` )「取りあえず身体を縛ってるこいつをほどけ!!」
 _
( ゚∀゚)「……遅かったじゃねーか」

(´<,` )「そうだよ遅いんだよ早くしろ!!!」

<_プー゚)フ「悪いがその頼みはきけないな」

(´<,`#)「……そうか、それならこっちにもやり方ってもんがある」

(´<,`#)「この建物ぶっ壊す!お前らも吹き飛ぶ!!!!それで解決だ!!!!」

( ;´_ゝ`)「おい弟者!!そんな威力であおいだら俺もぶっ壊れちゃうって!!!おーい!!!」

(´<,`#)「ふんっ!!!」ブンッ!!

( ;゜_ゝ゜)「ぎゃああぁあああ!!!死んだ!死んだ!!死……あれ?」

(´<,` ;)「何……で……?何も起こらない!!?」
 _
( ゚∀゚)「肩……」

( ;´_ゝ`)「何?」
 _
( ゚∀゚)「肩におかれてる手にも気づかないようじゃまだまだだな……『そいつ』がお前らに触れてる限りな、お前らは『天狗』ではなくなるのさ」

(´<_` ;)「なっ!!」バッ

(;'A`)「くそ、やっと、捕まえたぞぉおぉお……」ゼェゼェ

589 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:19:28 ID:YxSstSXk0

( ;´_ゝ`)「お前は……昼間の!!」

<_プー゚)フ「まぁ捕まえたのは俺達なんだがな。ってか遅いぞお前。案の定バテバテだし」

(;'A`)「念のために建物内の人に出てってもらってたから時間食って……その分急いで階段駆け上がってきたんだよ!!!」

(´<_` ;)「くそ、お前ら仲間だったのか……しかし、何故だ!?だとしたら何故待ち伏せなどできた!?」

( ;´_ゝ`)「そ、それに、昼間感じたお前のにおいも全然感じなかったぞ!!」

('A`)「……そう、臭いだ。お前らが探知に『臭い』を使ってるってこと……それは昼間のファーストコンタクトの時点である程度見当はついていた」

('A`)「『同族のかほり』、確かにそう言った。そしてもう一つの確証……お前らが凧におびき寄せられたときだ」

(´<_` ;)「あ、あれもお前らの仕業だったのか!!」

<_プー゚)フ(あの糞作戦か……)

('A`)「お前らの性格なら、珍しいものには何でもかんでも突っ込んできそうなもんだが、あの時は違った。団扇を使った……まるで警戒するように」

('A`)「何を嫌がっていたのか?そりゃ1つしかない。臭いだ。バズーカに仕込んだ網にたっぷり染み込んだサバの臭い。お前らはそれを感じた」

( ;´_ゝ`)「くっ……」

('A`)「離れたところから網に染み込んだサバの存在を認識できるのは、視覚でも、聴覚でも、触覚でも、味覚でもない。嗅覚だけだ」

('A`)「妖怪にありがちな『第六感』的なものかとも思ったが、それも違うとその時分かったよ」

(´<_` ;)「な、何故だ!!」

590 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:20:16 ID:YxSstSXk0

('A`)「ファーストコンタクトのとき、お前らは俺の仲間のその時の探知範囲……半径1、2キロの外から俺を探知した」

('A`)「だけどギコ……あー、凧のときは、サバ網があるにも関わらず、それにまるで気付かず、近くにおびき寄せられた。視認できる距離でやっとサバに気付いたんだ」

('A`)「そしてその時……覚えてないか?あのときお前らはギコと『対面』した……『風が顔面直撃する』って言ってた、ギコと対面したんだ」

('A`)「つまりギコがいたのはお前らから見て風下、臭いなら届きにくいはず……探知に使っているのが主に『臭い』だとすれば、その二回の探知能力の差に納得がいく」

( ;´_ゝ`)「で、でもそれだけでなんでここにくるって……!」

('A`)「後は簡単だ。風向きを計算して、各ポイントでサバを焼く。その臭いを避けるようにお前らは移動するだろうから、それを使ってお前らをここまでおびき出す」

('A`)「それにその臭いは、俺の臭いを掻き消してくれる……嫌なものの臭いってのは、他のものより鼻につくもんだからな」

('A`)「そしてここで待機。好奇心旺盛なお前らなら、周りより目立つここ、sskタワーに、きっと来てくれると思ってたよ」

(´<_` ;)「ち、畜生……!」

591 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:20:58 ID:YxSstSXk0






―河原―

(,,゚Д゚)「おお、いい具合に焼けてきたな……!」パタパタ

(,,゚Д゚)「確かこの4つ目のポイントが最後だったよな……はぁ、最初からこういうのだったらよかったのに」ジュウゥ

(,,゚Д゚)「よし、それじゃあいただきます」




―ビルの屋上―

{@] ^ω^)「ふいぃ、やっと全部のポイントで焼き終わったお」

{@] ^ω^)「それじゃいただ……」

{@] ゜ω゜)「――――――――――――!!!」

トンッ

{@] ω )ガクッ

「……悪いね、少し眠っててもらうよ」



―廃病院入り口付近―

瓜゚∀゚)「しししししし!!サバの差し入れたぁ気が利くこって!!!」

瓜゚∀゚)「しかし……ついにきちまったなぁ……しししし!!」

瓜゚∀゚)「まぁ精々上手くやるこったな!!!!ししししししし!!!!」

592 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:22:11 ID:YxSstSXk0





( ´_ゝ`)「で、何であんたらは俺たちを捕まえようとしたんだ?」

('A`)「お前ら人から奪っておいて……昼のアレだよ!!俺からぱくった資料!!!」

(´<_` ;)「あ、あれな……あ〜、あれかぁ〜」

( ´_ゝ`)「あ、あれなら燃えちゃったぞ」

('A`)「え?」

(゜<_゜;)「ば、バカ兄者!!!そんなこと言ったらころされるぞ!!!!」

( ;´_ゝ`)「え?あ!!!大事なもの燃やしちゃってごめんなさい!!!おねがい!!!!命だけは!!!!!」

('A`)「燃えた……つまり見られることはない……」

('A`)「てことは、この一連の作戦は……ただの取り越し御苦労……」

('A`)「は……ははは……はははははははは……」

( A )ガックリ

<_;プー゚)フ「まぁ、終わりよければすべてよし、ってことで……」

( ´_ゝ`)「なんだ、怒ってないの?じゃあはやく解放し――――」



「終わってないし、よくもないし、怒ってないわけがないよ」



<_;プー゚)フ「!!!?誰だ!?」
 _
(;゚∀゚)(な……んだこの威圧感……肌が裂けそうだ!!今まで気配を潜めていたというのか!?これだけ強大な力を!?)

( ゜_ゝ゜)「ひぃ、こ、この、声、は」

(゜<_゜ )「んままままままままままままままままままさか」

593 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:24:59 ID:YxSstSXk0




 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あんたら、よくも抜け出して好き勝手やってくれたね」




(゜<_゜ )「はっはははははははははははははははははははははははははははは」

( ゜_ゝ゜)「じゃじゃじゃじゃじゃじじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃ」

 _
(;゚∀゚)(母者……こいつらの母親、つまり増援か!!?)

<_;プー゚)フ(くっ……新手の天狗……しかし……力がこいつらとは段違いだ!!!!)

( ゜_ゝ゜)「あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ」

(゜<_゜ )「おろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ」
 _
(;゚∀゚)(おいおい冗談じゃねぇ!!こんなの聞いてないぞ!!!)

<_;プー゚)フ(だがこれだけの力ならブーンが気付くはず……何故連絡が来ない!?

594 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:29:41 ID:YxSstSXk0

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「しかし人間にこうもまんまとやられちまうとはねぇ」ギロッ

<_;プー゚)フ「ッ!!」
 _
(;゚∀゚)(絶望的!!!逃げることすらできるかどうか……!)

( ゜_ゝ゜)「あ、あの、はは、は、じ、じゃ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ふん、あんたらはあとでたっっっっっっっっっぷり絞ってやるから覚悟しときな」

(゜<_゜ )「ヒィィィィィイイイイイイイ!!!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「それより今は……」キッ
 _
(;゚∀゚)(視線がこっちに流れてきただけなのに……汗が全身から噴き出る!)

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「こっちに用がある」ザッザッ

<_;プー゚)フ(へ、へへ……まじでヤバいんじゃないのかこれ……死ぬんじゃね?)

595 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:33:14 ID:YxSstSXk0


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)ザッザッ……
 _
(;゚∀゚)

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)ザッ……

<_;プー゚)フ




 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……ドクオ、久しぶりじゃないか」

(;'∀`)「へ、へへ……いやぁお久しぶりです」

 _
( ゚∀゚)<_プー゚)フ「……は?」( ´_ゝ`)(´<_` )

596 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:34:07 ID:YxSstSXk0


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「しっかしあんたは相変わらずほっそいねぇ!!ちゃんとご飯は食べてるのかい?」

(;'∀`)「いやぁ、忙しい時期なんかは毎日三食というわけには」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「だめじゃないかちゃんと食べなきゃ!!!身体壊したら元も子もないよ!!!わかってんのかい!!?」

(;'∀`)「わ、わかってますって」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「どうせインスタントやら出前やらで済ませてるんだろう!?まったく!!栄養もちゃんと考えてるの!!?」

(;'∀`)「そ、そこまでは手が回らないというか……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ったく、早くいい嫁さんもらいなさいよ……いつまでも女の子が怖いなんて言ってないで……」


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)ガミガミガミガミ     ('A`;)

597 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:35:00 ID:YxSstSXk0





 _
(;゚∀゚)「どうなってんだあれ……」

( ;´_ゝ`)「さぁ……」

<_;プー゚)フ「顔見知り……ってかもう里帰りした息子に接する母ちゃんみたいになってるな……」

(´<_` )「……そういや、俺たちが他の天狗のとこで修行してる間、人間が1人、3年ほどウチに修行に来てたって言ってたな」

<_プー゚)フ「もしかしたらそれがドクオ……」

( ´_ゝ`)「あー、それであいつから同族っぽいかほりがしてたのか」
 _
(;゚∀゚)「あいつ……天狗のとこで修行なんてしてたのか……」


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)ガミガミガミガミ     ('A`;)

598 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:36:49 ID:YxSstSXk0





30分後!!!!!!!




 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)ガミガミガミガミ     ('A`ゝ)ゲッソリ




<_;プー゚)フ「おいそろそろ会議終わっちまうぞ」
 _
(;゚∀゚)「こんなデカい力、探知部の奴らが見逃すわけがないしな……」

( ;´_ゝ`)「かといって母者を止めるなんて……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)ガミガミガミガミ

(´<_` ;)「無理だよなぁ……」

<_;プー゚)フ「俺らはいいけどドクオとお前らは下手したら連れて行かれちまうぞ……」
 _
(;゚∀゚)「天狗のとこにお世話になってたやつが閻魔省にいるなんて、上が放っておくわけがないしな……」

( ;´_ゝ`)「えぇ……兄者スーパーピンチなんですけど」

(´<_` ;)「母者に見つかった以上ここから逃げるわけにもいかないしな……勝手に移動したら更に怒られるし……」

<_;プー゚)フ「うーむ」

「モナモナ、心配には及ばないモナよ」
 _
(;゚∀゚)「……その声は」

599 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:37:36 ID:YxSstSXk0

( ´∀`)「探知部に退魔局、彼らは今頃お酒飲んでフラフラしてるモナよ。一応ハインちゃんにもモララー君にも釘さしといたから、大丈夫モナ」

<_;プー゚)フ「所長!なんでここに!」

( ´∀`)「何でって……ちょっと用があって」
 _
(;゚∀゚)「用?」

( ´∀`)「そうそう……おーい!!母者さん!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ガミガm……おや、モナーじゃないか。あんた、ドクオにあたしが今日来るって伝えてなかっただろう。伝言頼んどいたのに!」

( ´∀`)「いやぁ色々あって連絡できなかったモナよ。そのお詫びにはい、これ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「まんじゅう一箱たぁしけてるねぇ……まぁドクオには結果会えたからいいものの」

(ヾA`)「え?俺に会いに来てたんですか?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「そうそう。はいこれ」ポイ

(ヾA`)「これは……」キャッチ

600 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:38:27 ID:YxSstSXk0

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あんたがウチに忘れてった充電器とパンツだよ。この前タンス整理してたらひょいっと出てきて」

(ヾA`)「えぇ〜……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「捨てようと思ったどそれはちょっとあんまりだし、かといって、とっておくのもなんだか渡すの忘れそうで歯がゆいし、で届けに来たんだよ」

(ヾA`)「あー、どうもすいません……」
 _
(;゚∀゚)「パンツと充電器を届けるためだけに……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「じゃ、用も済んだことだしあたしは帰るよ。このバカ息子共と一緒にね」

( ゜_ゝ゜)「へ、へへぇええええっ!!!!」

(゜<_゜ )「帰るます!!帰るます!!!帰るでます!!!」

(ヾA`)「なんかすいませんね……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「いや気にしなくてもいいよ。ほかにも用事はあったし、これはついでだ」

( ´∀`)「……」

601 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:39:18 ID:YxSstSXk0

(ヾA`)「用事?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……近頃、やたらハイペースだと思わないかい?」

( ´∀`)「『そっち』の存在の出現、モナね?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「そう。あたしたち天狗も、あまり新参者にはしゃがれたっていい気持ちはしないからね」

(ヾA`)「まさか、実力行使で根こそぎ殲滅、ってわけでもないでしょう?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「当たり前だよ。取りあえずは各地の天狗を集めて集会だ。これからどうしていくのか、をね」

( ´∀`)「で、結果はどうだったモナ?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「出席率自体あまり良くなかったよ。自分のシマは自分らでやるから口出しするな、なんて強情ジジイどもは多いからね」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ただ集会内では、しばらく様子見、って声が多かったからそれに従うことにしたよ。事が小さいうちはあんたら人間でもなんとかできるからね」

(ヾA`)「俺たちゃ雑用ですか……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「別にあたし等のために働けっつってるんじゃないんだよ。むしろその逆さ」

(ヾA`)「逆……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「事が大きくなれば、あんたらじゃ手に負えなくなる。あたしらも干渉せざるを得ない。だからお互い」

( ´∀`)「邪魔だけはしないように、ってことモナね?」

602 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:40:18 ID:YxSstSXk0

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ふん。察しが良くて助かるよ。ただ、協力するってワケじゃあないからね。あくまで目的が一緒、それだけだ。こっちに不利益なことが出るようだったら……」

(;ヾA`)「……だったら?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「遠慮なくぶっ潰すよ」
 _
(;゚∀゚)<_;プー゚)フ ゴクリ……

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……まぁというわけで今日はもう帰るよ。ほら!!!あんたたちとっとと飛ぶ!!!!」バサバサッ

( ゜_ゝ゜)「ひゃい!!!!御意!!!!」バサッ

(゜<_゜ )「仰せのまにまにままに!!!!!」バサッ

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あー、それとドクオ!!!!」

(;ヾA`)「なんですかー!?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「人間の女の子がダメだからって妖怪やら何やらに手当たり次第アタックなんてことはするんじゃないよ!!!みっともない!!!」

(;ヾA`)「しませんよ!!!!!!」

(´<_` )「あれはモテないからって二次元の天狗にはまっちまった俺達へのあてつけなのかなぁ……兄者よ……」

( ´_ゝ`)「母者、パソコンの中の女の子たちのこと『妖怪:巨大眼』って呼んでたしなぁ……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「あと食事はしっかり栄養のバランスを考える!!野菜ジュースで済まさない!!!!」

(;ヾA`)「大丈夫ですって!!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「身体壊すんじゃないよ!!!じゃ、行くよあんたたち!!!」ギュオッ!!

( ;´_ゝ`)「は、ひょえい!!!!」ビュン!!

(´<_`; )「は、ひ、ふぁい!!!!」ビュン!!

603 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:41:10 ID:YxSstSXk0





( ´∀`)「行ったモナね」

<_;プー゚)フ「っふー……」
 _
(;゚∀-)「はぁ……生きた心地がしなかった……」

(;ヾA`)「まぁ初見はビビるよな……」

<_;プー゚)フ「いやお前にもビックリだよ!何で天狗のところに!」

( ´∀`)「それは僕が行くように言ったからモナ」
 _
(;゚∀゚)「所長が!?」

( ´∀`)「まぁその話は置いといて……君らはまだすべきことがあるはずモナよ」

(ヾA`)「……あ」










―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………………

604 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:41:51 ID:YxSstSXk0








( ^ω^)「はっ!!」パチ

('A`)「お、目が覚めたか」

( ^ω^)「ここは……」

('A`)「俺の借りてたホテルだよ」

( ^ω^)「あ……ほんとだ生臭い……」

('A`)「まぁ無事でよか」

( ;^ω^)「ま、待ってくれお!!もう一回起きるところからやり直させてくれお!!」

('A`)「え?いや、なん」

( -ω-)スゥ…

('A`)「勝手に始めやがった」

( ^ω^)パチ

( ^ω^)「知らない天井だ……」

('A`)

( ^ω^)

('A`)「気は済んだか」

( ^ω^)「はい」

605 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:42:33 ID:YxSstSXk0


('A`)「そんなことする元気がありゃあ大丈夫みたいだな」

( ^ω^)「そっちこそ、こんなとこにいるってことは作戦は成功したんだおね?」

('A`)「あぁ。奴ら、俺らに捕まる前に、どっかであの資料燃やしちまったらしい」

( ^ω^)「えぇ……じゃあ僕らは骨折り損ってことかお……」

('A`)「ま、終わりよければ、だ」

( ;^ω^)「いや僕得体のしれない何かにやられてたんだけど……」

('A`)「あぁ。あいつらが帰ってたの見届けた後、所長に促されてお前のポイントに行ってみてビックリしたよ。お前が白目向いて倒れてんだもん。あとサバはもう炭になってた」

( ^ω^)「サバもったいなっ」

('A`)「おまえがやられたのは多分母者……あー、天狗のボスみたいなもんだ。お前が探知のときに出す『波』を怪しんだんだろうな」

( ^ω^)「とんでもない反応のデカさだったお……それに、僕の最大探知範囲の外から一瞬で僕のとこまで来てたお。どんだけ速いんだお……」

('A`)「母者さんはちょっと規格外だからな……サバもきかないよ。敵に回ったらやばい。まじでやばい」

( ^ω^)「ん……?てことは現時点では敵対してるわけじゃないのかお?」

('A`)「あぁ。様子見だとさ。とりあえず邪魔だけはしてくれるな、だとよ」

( ^ω^)「ううむ……あ、そうだ。他のみんなはどうしたのかお?」

('A`)「ん?あぁもうみんな帰ったよ。ギコはちょっと大変だったけど……」

( ^ω^)「大変って?」

606 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:43:15 ID:YxSstSXk0




===========================================


('A`)『おーいギコ、もう終わったぞ』

(,,゚Д゚)『お、やっと来ましたか。結構時間かかりましたね』

('A`)『あぁ……説教が長引いたからな……』

(,,゚Д゚)『?なぜ遠い目を……』

('A`)『何にせよもう大丈夫だ。帰っていいぞ』

(,,゚Д゚)『ふー、やっとですね……長い一日だった……』

('A`)『ん?そういやなんでギコは今日この街に来てたんだっけ?』

(,,゚Д゚)『そりゃぁ代理出席をたのまれ……て……』

トゥルルルルルルル

(,,゚Д゚)『……』

('A`)『……』

(,,゚Д゚)『……はい、もしもし』ピッ

『おい……俺は夕方までには会場に着くようにって言ったよな……?』

(,,゚Д゚)『……うん……ごめん……うん……うん……ほんと……うん……ごめん……』

('A`)(Sorry)


===========================================

607 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:44:54 ID:YxSstSXk0


('A`)「てな具合だな」

( ^ω^)「ひでぇ」

('A`)「まぁ埋め合わせはしてやる予定だから……」

( ^ω^)「まぁ僕も同罪みたいなもんだし、今度会ったらご飯でもおごってやらなきゃいかんおね」

('A`)「ん、そうだな」

( ^ω^)「じゃ、僕たちも帰るお……ってあれ?」

('A`)「どうした?」

( ^ω^)「僕の肩のトゲトゲその他衣装は?」

('A`)「あぁ、あれならジョルジュがお前をここまで運ぶとき邪魔だからってどっかに捨ててたぞ」

( ^ω^)「おい」

('A`)「まぁこれを機にお前も少しは目立たない、ってことの大切さを認識するんだな……そのモヒカン革ジャンだけでも十分目立つけど……」

( ^ω^)「おい……俺は現代覇者なんだぜ……?社会に馴染むことなんかこれっぽっちも望んじゃないのさ……」

('A`)「ぶっちゃけこの時間に駅の周りであんな恰好してると怖いあんちゃんたちに絡まれるぞ」

( ^ω^)「このままでいいです」

('A`)「自分を捨てるのにためらいなかったな……」

608 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:45:46 ID:YxSstSXk0

( ^ω^)「ん?そういえばドクオは車で来たのかお?」

('A`)「あぁ、そうだな。お前は?」

( ^ω^)「電車だお」

(;'A`)「うーん……今の格好でも駅に行くのはちょっとなぁ……八時まわってるけど人はまだまだ多いし」

( ;^ω^)「朝はちゃんと人が少ない時間帯狙ってきたんだけど……こんな長引くとは思ってなかったから帰りはあんまり考えてなかったお……」

('A`)「じゃあ俺が乗っけてってやるよ。おまえの家うちの近所なんだろ?」

( ^ω^)「お、いいのかお?」

('A`)「近くってことはどうせ大した距離じゃないしな。向こうに着くころには交通量も少なくなってるだろうしそんなに負担にはならないよ」

( ^ω^)「恩に切るお。今度何か御馳走するお」

('A`)「じゃ、もう行くか」

( ^ω^)「お」









――――――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………………

609 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:46:35 ID:YxSstSXk0





('A`)「そろそろ着くかな」

( ^ω^)「おっ、この道まっすぐだお」

('A`)「あー、そうだ。途中晩ごはん買っていきたいんだけどいいか?」

( ^ω^)「かまわないお」

('A`)「じゃあまっすぐ行って……」

( ^ω^)「おっ」

('A`)「左折して」

( ^ω^)「おっ」

('A`)「次の信号を右に行って」

( ^ω^)「おっ」

('A`)「よし、着いた」

( ^ω^)「……お?」

('A`)「ん?」

610 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:47:17 ID:YxSstSXk0


( ^ω^)「僕、うちの住所教えたっけかお……?」

('A`)「は……?だってここ……」

   。。。。。。。。
  │内藤弁当│
   ゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜

( ^ω^)「ここ……僕の家だお……」

('A`)「内藤弁当……内藤雷蔵……あぁ……」

( ^ω^)「僕もちょいちょい手伝ってるんだけど……今までドクオは見たことなかったおね」

('A`)「まぁ俺は夜にはあんまり来ないしな……ん?」

('A`)(そういやキュートはここで弁当買ってたんだよな?)

( ^ω^)「どうかしたかお?」

('A`)「あぁいや、ここに『そっち』の奴らが買いに来ることはなかったのか?」

( ^ω^)「んー、記憶にないお。僕が手伝うのは探知部の仕事が終わった五時以降だし……」

('A`)(つまりその時間に探知はできないてことか……それで五時以降に弁当買ってたキュートには気付かなかったのか)

( ^ω^)「ま、とにかく今日のところは僕のおごりだお。好きな弁当持ってくといいお」

('A`)「おお、まじか!じゃあ……」







――――――――――――――――――――――――――――――――………………………………

611 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:48:11 ID:YxSstSXk0




('A`)(……一応三人分貰ってきたけど、あいつらどうせ晩御飯食べ終わってるだろうし、明日の朝にでも食べるか……)カツカツ

(;-A-)(しかし本当に予想外に時間食っちゃったな……もうすぐ11時だぞ……夕方にはこっち着く予定だったのに……)カツカツ

('A`)(あいつらは……まぁちょっと多めにお金おいといたし大丈夫だろ。あーでも一応遅れるって連絡しといたほうがよかったか)カチャ

('A`)「ただいまー」ギィ

(´゜ω゜`)「どくおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ダダダダダダダダ

o川;゚Д゚)o「どっくうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううん!!!!」ダダダダダダダダ

(;゜A゜)「ぎ……ぎゃぁあ!!!!!!!」

(´゜ω゜`)「何か……何か食べるものを……」ズリ…ズリ…

o川;゚Д゚)o「食べ物……食べ物ぉ……」ズリ…

(;'A`)「べ、弁当ならあるぞ」ガサッ

(´゜ω゜`)「ギャオヲォァア!!!!キシェァアアアアアアア!!!!!」バッ

o川;゚Д゚)o「キェエエエエエエエエエエ!!!!!!」バッ

(;'A`)「俺の分の弁当まで……あぁ……もういいや……」


バクバクモシャモシャモシャバクバク






―――――――――――――――――――――――――――――…………………………………

612 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:48:59 ID:YxSstSXk0





(;'A`)「で、何であんなことになってたんだ?金は渡しといただろ」

(´・ω・`)「そ、それは……のっぴきならない事情が……もうホントのっぴきならなくて……のっぴきならない中ののっぴきならないで……」

o川*゚ー゚)o「えっとねー、確かどっくんの電話の後すぐに宅急便が来たと思ったら」

(´・ω・`)「おいやめろ」

o川*゚ー゚)o「『ダイビキ』っていう妖怪だったんだって!!ショボンが言ってた!!でね、一万円持ってかれちゃったの」

(´・ω・`)「おいおい盛るなよ正確には9840円だろ」

('A`)「おい」

(´・ω・`)「はい」

('A`)

(´・ω・`)「はい」








――――――――――――――――――――――――――――――――……………………………………

613 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/08/25(日) 15:51:12 ID:YxSstSXk0




妖怪ダイビキ!!!!!!しかし奴は!!!!!四天王最弱に過ぎない!!!!!!!!

上に構えるのは!!!!!妖怪コウザヒキオトシ!!!!お化けクレカ!!!!!そして都市伝説リボバライ!!!!!!!!!!

天狗と家計!!!!!!!両方の問題を!!!!!守るのだドクオ!!!!!!そう!!!!!!!君が!!!!!!!!!!!


次回は近いうちに!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

今回の半分以下の長さの!!!!!!予定!!!!!!です!!!!!!!!!!!!!!!

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