-
55 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:07:45 ID:YfJk9TiM0
-
拝啓、お父さん、お母さん、砂に沈んだアリジゴク。お元気にしてますか?
僕は今後悔してることが一つあります。それはもっと表で遊べばよかったことです
生前お母さんはインドア派だった僕に「もっと外で遊びなさい」と言ってくれましたよね
今になってその言葉がいかに重要かしみじみ伝わりました。
後お供えがわさびにランクダウンしたのかランクアップしたのはどういう意味ですか。しりとりですか
P.S.丸ごとわさびは唖然とするのでせめてねりわさびにしてください。
-
56 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:09:12 ID:YfJk9TiM0
-
( ^ν^)Ф ボキッ
( ^ν^)「シャー芯折れたうえにシャー芯無くなった……」
( ФωФ)「我輩のをやろうか?」
( ^ν^)「ありがとうございます……ってこれ0.5ですよね。俺の0.3なんですけど」
( ФωФ)「あー……」
( ФωФ)o「そこはガッツで」グッ
( ^ν^)「無理です」
( ^ν^)死神として就職したものの上司はツッコミどころ満載のようです
三人目:素直くるう
-
57 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:09:46 ID:YfJk9TiM0
-
爪'ー`)っ「もっどりー。都村居る?」ガチャ
lw´- _-ノv「トソちゃんなら地獄に出張中」
爪;'ー`)「マジ?せっかくお土産に日本一長いふがし買ってきたのに……」
( ^ν^)「確かにそのチョイス喜ぶのは都村さんだけっスね」
爪'ー`)「だよなぁ……仕事で埼玉寄ったからちょうどいいと思って……」
爪'ー`)「あ、お前らのおみやげは草加せんべいね」
lw´- _-ノv「そこ置いといてー後で食べるから。うおりゃりゃりゃ」カチャカチャカチャ
( ^ν^)「すげぇ3キル」
lw´- _-ノv「アタクシのホクサイが火を吹くわよ!!」
-
58 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:10:33 ID:YfJk9TiM0
-
――――
―――――……
【地獄】
(゚、゚;トソン「あっつー……地獄ってのはこうも暑苦しいんでしょうか……」
(,,゚Д゚)「すまんな。今日は他の獄卒共が皆休みでよ」
(゚、゚;トソン「だからって死神が地獄の管理します?」
(,,゚Д゚)「閻魔様の支配下に置かれてるから問題ないだろ。何よりも人手が足りないんだ人手が」
(゚、゚;トソン「とは言っても……」
(,,゚Д゚)「あ、そこの火力上げて」
(゚、゚;トソン「はーい……」
-
59 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:11:13 ID:YfJk9TiM0
-
<おんみょ〜ん
lw´- _-ノv「んも〜もう一試合やる所だったのに〜」
( ФωФ)「仕事が優先であるぞ。今日は都村も居ないからお前がニュッの面倒見るのである」
lw´- _-ノv「僕が子守りする側なのかぁ」
( ^ν^)「子供店長に言われると腹立つわ」
( ФωФ)「ま、我輩が付き添いにやってもいいが」
( ФωФ)ヾ「何せ我輩には別の仕事がじゃんじゃん入ってきて可愛い後輩の面倒は出来ないなぁ」
( ФωФ)「ホント我輩という男は罪n爪'ー`)・'.。゜「ぶぇーっくしゅ!!」
( ФωФ)
爪'ー`)「……風邪かなぁ……あ、なんか言った杉ちゃん」ズビズビ
( ФωФ)「……何でもないのである」
( ^ν^)b「フォックスさんナイス」
爪'ー`)「わぁいなんか知らんが褒められた」
-
60 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:11:59 ID:YfJk9TiM0
-
lw´- _-ノv「じゃ、ちゃっちゃと終わらせて草加せんべいと玄米茶飲むよ」
( ^ν^)「仕事後のおやつタイムこそ至福なものはないからな」
lw´- _-ノv「分かってんじゃないのよニュッ君。ほんじゃま行ってくるねー」
( ФωФ)「我輩も仕事が入ったので行ってくるであるぞ!フハハハハ……!!」ガラッ ピューン
爪'ー`)ノシ「いってらしゃーい……ってうわ杉ちゃん窓辺から飛び立って言った。残酷な天使のテーゼかよ」
爪'ー`)「……だーれも居なくなっちまったなぁ」
爪'ー`)「タバコ吸ってこー」
―――
――――……
now loading……
―――
――――……
-
61 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:12:37 ID:YfJk9TiM0
-
【東京】
( ^ν^)「また東京か」
lw´- _-ノv「ニュッ君関東エリア担当と言っても来る機会多いよね、まぁ東京だし」
( ^ν^)「都会っつーのはどうも物騒だな」
lw´- _-ノv「人間もそうだけど野生動物もなかなか怖いと思うけどね、僕は」
( ^ν^)「あんなもん筋肉の塊みたいなもんだし突撃されたらひとたまりもないだろ」
lw´- _-ノv「オスの鹿なんて角が怖いし。あ、目的の場所近いよ」
( ^ν^)「もう着くのか」
lw´- _-ノv「うん。VIPアパートの203号室」
( ^ν^)「おっと嫌な予感しかしないぞー。このパターンだと自殺か孤独死の二択だろ」
lw´- _-ノv「ぶっぶーハズレー。正解は餓死でしたー」
( ^ν^)「もっと危険な臭いじゃねぇか!!」
lw´- _-ノv「いや死んだばっかだからまだ腐臭とかは全然」
( ^ν^)「そっちじゃねーよ」
lw´- _-ノv「あら違った?……っとと、目的の203号室でーす」
( ^"ν^)「少し臭う」
lw´- _-ノv「マジで?ニュッ君鼻強いのね。鍵はー……やっぱかかってるよね」ガチャガチャ
lw´- _-ノv「だけど鍵なんか死神の前では意味は無い!おじゃまんもすー」スルルル
-
62 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:13:14 ID:YfJk9TiM0
-
lw´- _-ノv「潜入成功っと。ほうほうチェーンロックもかかってるわけね」
lw´- _-ノv「ってうわっ、生ゴミくせぇ!」
( ^"ν^)「ファブリーズ欲しい」
lw´- _-ノv「残念ながら持ってないのよねー……これはちゃっちゃと終わらせた方が僕らのためにもなるね」
( ^"ν^)「ゴミぐらいちゃんと捨てろよな……」
lw´- _-ノv「こりゃ相当なネトゲ廃人が飯も食わずに熱中して餓死したってパターンっぽいけども」ガチャンコ
-
63 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:13:49 ID:YfJk9TiM0
-
川 々 )
lw´- _-ノv「……子供なのよねん」
( ^ν^)「……ほぼ骨と皮しかねぇってくらいガリガリにやせ細ってるな。餓死なら当然だけど」
( ^ν^)「しかも体には痣の痕。こりゃ完全に児童虐待だな」
lw´- _-ノv「だね。はー死神の仕事はこういうのも多いからやんなっちゃう」
( ^ν^)「肝心な魂は?」
lw´- _-ノv「ニュッ君はもし親に虐待されたらどこに隠れると思う?」
( ^ν^)「……親の目の届かない場所とか子供しか入れなさそうな場所とかだな」
lw´- _-ノv「そうだね。この部屋だったら隠れる場所は一つ、押し入れだ」
ノ
lw´- _-ノv「それに僕の魂レーダーが凄く反応してる」ピーン
( ^ν^)「お前は鬼太郎か」
-
64 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:14:28 ID:YfJk9TiM0
-
lw´- _-ノv「じゃあ子供である僕がちくっと交渉行ってくるよ」
lw´- _-ノv「あ、パンツ見ないでよね。まぁ僕スパッツだけど」ヌルリンチョ
( ^ν^)「はいはい」
lw´- _-ノv(さーてどこ居るのかなー)
川 ゚ 々゚)
lw´- _-ノv
lw´- _-ノv(すぐ見つかったわ)
川 ゚ 々゚)「かくれんぼしてるの?」
lw´- _-ノv「うーん僕から見たら君がかくれんぼしてる様に見えるなー」
川 ゚ 々゚)「くるうはかくれんぼスキだよ?オニはいつもお父さんなの」
lw´- _-ノv「おっとこれは話が通じないパターンか」
川 ゚ 々゚)「お父さんはくるうのこと見つけると殴ったりぶったりするからくるうはいつも息を潜めて隠れるの」
川 ゚ 々゚)「……だけどお父さんとうとう帰ってこなくなっちゃった」
川 ゚ 々゚)「それでもお腹が空いて目の前が暗くなって体が軽くなってもくるうはかくれんぼを続けるの」
川 ゚ 々゚)「今度はくるうを見つけたあなたがオニ?」
lw´- _-ノv「そうだね、でもかくれんぼも楽しいけど僕はお散歩がしたいなー」
lw´- _-ノv「たまにはお外で遊ぼうか」
川 ゚ 々゚)"「……うん」
-
65 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:15:25 ID:YfJk9TiM0
-
lw´- _-ノvニュルリン
( ^ν^)「おせーぞ子供店長」
lw´- _-ノv「めんごめんご、押入れの中で迷子になっててさー」
川 ゚ 々゚)「ん……」
( ^ν^)「……っとにガリガリだな。おいガキ」
川 ゚ 々゚)「なぁにー」
( ^ν^)「お前甘いモンは好きか」
川 ゚ 々゚)「くるうおさとうとかスキ」
( ^ν^)「干し柿やるから食べな」
川*゚ 々゚)「ホント!?おじちゃんありがとー!!」
( ^ν^)「おにーさんだっつーの」
―――
――――……
now loading……
―――
――――……
-
66 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:16:37 ID:YfJk9TiM0
-
lw´- _-ノv「そう言えばくるうちゃん、お母さんは?」
川 ゚ 々゚)「おかーしゃ、おかーさんくるうが生まれてすぐ死んじゃったって」
川 ゚ 々゚)「それでおとーさんが『おまえがおかーさんを殺したんだ』って言うの」
lw´- _-ノv「……そっか」
( ^ν^)「なんで余計な事言うんだよ子供店長」
lw´- _-ノv「うるさいなぁおじちゃん」
( ^ν^)「おにーさんだ」
川 ゚ 々゚)「なんかくるうおかーさんに会えるような気がしてきたな」
lw´- _-ノv「もしかしたら会えるかもよ」
川*゚ 々゚)「やったー!おかーさんに会ったらいっぱいおはなししたいなー!」
( ^ν^)「おい着いたぞガキ、ここでお別れだ」
川 ゚ 々゚)「おわかれー?」
ミセ*゚ー゚)リ"サクサクサクサク
( ^ν^)「あのふがし貪ってるおねーさんに『乗せてください』って頼むんだ」
ミセ*゚ー゚)リ「ふがしじゃなくてチョコバットだよこれ」
( ^ν^)「ややこしいんだよ」
-
67 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:17:11 ID:YfJk9TiM0
-
川 ゚ 々゚)「えーっとえっと、乗せてくーださい」
ミセ*゚ー゚)リ「あいよー子供はタダだよー」
川 ゚ 々゚)「おじゃましまーす」
ミセ*゚ー゚)リ「一名様ごあんなーっいっと」
ミセ*゚ー゚)リ「ほんじゃ届けてくるねーご苦労さん」
川 ゚ 々゚)ノシ「ばいばーいおねーちゃーん!おっちゃーん!」
lw´- _-ノvノシ「じゃーねー」
( ^ν^)「おにーさんだって言ってんだろ」
lw´- _-ノv「ふぅ……じゃ、戻ってフォックスのお土産食べて玄米茶飲むよおっちゃん」
( ^ν^)「はいはい子供店長の仰せのまままに」
<カッケコシヨウヨ
<モウコノマエノビーグルデハシリタクナイワ
―――――……
-
68 名前:名無しさん[] 投稿日:2016/11/15(火) 22:17:54 ID:YfJk9TiM0
-
【地獄】
(;、;トソン「うべべべぇ……いつになったら私は冥界に帰れるんですか!?」
(,,゚Д゚)「黒縄と叫喚に火力足せよー」
(;、;トソン「もう勘弁してくださぁい!!!」
三話 おしまい