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607 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:13:02 ID:AyWUPL5w0
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「やあ」
(//‰ ゚) おはようございます
「おはよう横堀くん」
(//‰ ゚) おはようございます
「よう。ん?ラジエーターの調子が悪そうだが」
(//‰ ゚) これは汗でス
「発汗機能!やはり君の父親は天才だな」
(//‰ ゚)
「おはよう」 「やあ。調子はどう?」 「おはよー!」 「おはよう横堀ちゃん」 「おっすオラ悟空!」
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608 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:13:56 ID:AyWUPL5w0
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(//‰ ゚) おはよう
(//‰ ゚) ございます
(//‰ ゚) ございます
[ ㊤皿㊤] キミ
(//‰ ゚) え?
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609 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:15:18 ID:AyWUPL5w0
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[ ㊤皿㊤] 邪魔ダヨ
(//‰ ゚)
[ ㊤皿㊤] ソコ! ソコ!
(//‰ ゚) あ
[ ㊤皿㊤] 私の お掃除ノ 邪魔ヲ シナイデホシイ
(//‰ ゚) ごめんなさい
[ ㊤皿㊤]
[ ㊤皿㊤] (( (//‰ ゚)
[ ㊤皿㊤] (( (//‰ ゚)
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610 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:19:11 ID:AyWUPL5w0
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[ ㊤皿㊤]
[㊤皿㊤ ] サテ お掃除再開 再開
[ ㊤皿㊤ ] 今日モ ド根性!
辺境の惑星に、一つのコロニーがあった。
惑星のほとんどは荒廃した大地であるが、ほとんどのロボットに適用可能なコアエネルギーが
採掘できるため、資源星としては一定以上の評価のある星だ。
およそ十年前、とある高名な科学者が星ごと買い取り、研究所といくつかのコロニーを建設した。
コロニーには万を超えるロボットと、数十人のエンジニアと、
(( (//‰ ゚)
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611 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:20:51 ID:AyWUPL5w0
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彼がいた。
(//‰ ゚)
( ^ω^) 遅かったね
(//‰ ゚) ごめんなさい
( ^ω^) あの目覚まし時計は、やっぱり静かすぎるかお?
(//‰ ゚) 少し静かです
( ^ω^) うーん、あんまりうるさいと嫌がるかと思ったが……
そもそも音に頼るのが古すぎかお。骨伝導式に変えてみるお
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612 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:22:22 ID:AyWUPL5w0
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(//‰ ゚) はい
( ^ω^)
(//‰ ゚) (^ω^ )
( ^ω^) いい子だお
(//‰ ゚) ありがとうございます
( ^ω^) やっぱり目元は、僕よりもツンに似てるお
(//‰ ゚) 僕もそう思います
( ^ω^)
(//‰ ゚)
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613 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:25:52 ID:AyWUPL5w0
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( ^ω^) あ〜それにしても最近食欲がないな〜もっと食べないとな〜
(//‰ ゚) お父さんの体脂肪率は平均値を遙かに上回っています
今よりも摂取量を増やすのであれば、運動量を上げなければ健康に支障が出る可能性があります
( ^ω^) にしてもいつ見ても僕はキムタクに似てるなあ。知ってる?SMAP星のアイドルなんだけど
(//‰ ゚) パターンマッチング率は31%。100人中100人が似ていないと判断する数値です
( ^ω^) 大豆は神の食べ物。食べ過ぎて困ることはないお
(//‰ ゚) リウマチの原因になります。過剰な摂取は禁物です
( ^ω^)
(//‰ ゚)
( ^ω^)
(//‰ ゚)
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614 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:28:58 ID:AyWUPL5w0
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チュー
(//‰ ゚)ε^ )
( ^ω^) お父さんは研究室の方に行くから、
そこにある朝ご飯食べたらリフレッシュルームか、図書室で遊んでなさい
(//‰ ゚) はい
( ^ω^) 愛してるおー
(//‰ ゚) はい
ロボット工学界で、1万年に一人の逸材が現れたと話題になったのは、およそ二十年前。
まだブーン博士が、学校に通っていた頃だ。
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615 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:33:57 ID:AyWUPL5w0
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「ブーン博士。こちらが、収集の終わったデータのリストです」
( ^ω^) ご苦労。寝ていないだろう。休んでていいお
「すみません。失礼します」
「ブーン博士。コズミックギアの線体振動波について、α値の臨海値付近で面白いデータが……」
( ^ω^) ふむ。なるほど……ギアを変えてみよう。同条件でナズローとマルタイの場合でデータを取ってくれお
「承知いたしました」
「ブーン博士。被験体ノ測定ガ全テ終ワリマシタ。データ ハ コチラニ」
( ^ω^) うん。ありがとう
( ^ω^)
研究室で忙しなく働き続けるエンジニアたちの間を縫うように、電子カルテを携えた自律歩行ロボットが
装置の間を行き来していた。
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616 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2016/02/04(木) 21:38:37 ID:AyWUPL5w0
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エアホログラムの映し出す青と紫の光の中、人とロボットが行き交い、会話を行い、
すれ違っては、また交差する。
( ^ω^) (人とロボットの、分岐点――――)
人は進化し続けた。
同時に、ロボットもまた、劇的に進化していった。
その成長速度は、一方は落ち着いたが、もう片方は止まることなく、
むしろ指数関数を描きながら天上へ昇ろうと、しているように見えたのだが……。
( ^ω^) (横堀……)
( ^ω^) (君は、いつになったらこちらに来てくれるんだ)
だがその進化も、大きな大きな壁に阻まれていたのだ。