- 814 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:23:17 ID:jznY2MFUO
-
〜〜〜
車内
(´･ω･`)「目標、路地裏に移動しました」
|ﾟﾉ ＾‐＾）「追いなさい」
(´･ω･`)「はっ」
ｷｷｨｰ!
('A`)（ハイン……この世界では探偵をしているともう一人の僕が言っている）
('A`)（しかも、それなりに成熟した女だと）
('∀`)（ククッ、悪くない）
- 815 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:24:15 ID:jznY2MFUO
-
|ﾟﾉ ‐∀‐）「お見事ですわ、ドクオ。先ほどの予想が当たりましたわね」
('A`)（犯したい）
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ドクオ、分かっておりますわね。依頼は絶対。たとえ親しい人間が立ちはだかろうと」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「クライアントの望む"結果"を出すためには変わらない」
('A`)（こいつら全員）
|ﾟﾉ ‐∀‐）「曇ってきましたわ。降り出すことは……ないでしょうけど」
('A`)（僕のものだ）
- 816 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:24:59 ID:jznY2MFUO
-
―――
車内
ｳﾜｧ!!
ｷｬｧｧｧｰ!!!
从 `∀从「おらおら、どけどけ！！」
ｷｷｨｰｯ!!ﾌﾞｩｩｰﾝ!!
（; ﾟωﾟ）「ちょ、ハイン！安全運転でたのうわっ！」
lw*´‐ _‐ﾉv「うわー、楽しい！」
从 ^∀从「なめんなよ！おらおら！」
（ ；ω；）「ひぃー！！」
- 817 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:25:40 ID:jznY2MFUO
-
〜〜〜
車内
(;´･ω･`)「むちゃくちゃだ……」
|ﾟﾉ ‐、‐）「……」
⊃(*‘ω‘ *)⊂＜ﾁﾝﾎﾟｯﾎﾟ!
('A`)「ククク……」
(´･ω･`)「このままでは追いつけません！お嬢様──」
|ﾟﾉ ＾‐＾）「参りましたわね」
('A`)「……」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ドクオ、どうしましょうか」
('A`)「ククク……ん？」
- 818 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:26:30 ID:jznY2MFUO
-
|ﾟﾉ ＾∀＾）σ「"敵を倒す方法"なにかありませんこと？」
('A`)「敵？」
|ﾟﾉ ‐∀‐）「相手は誘拐犯、わたくし達は連れ去られたかわいそうな彼女を助けないといけない」
|ﾟﾉ ＾‐＾）「言ってみれば、"ゲーム"ですことよ、ドクオ。それ以外になにがあります？」
(-A-)「……ゲーム……」
('A`)「ゲーム、だと？」
- 819 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:27:15 ID:jznY2MFUO
-
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ええ」
( A )「くだらないな」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「？」
('A`#)「ゲーム……やめろ、やめろやめろ……その単語を聞くだけで血液が沸騰するほどに怒りが沸いてくる」
|ﾟ;ﾉ ＾∀＾）「？？」
- 820 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:28:11 ID:jznY2MFUO
-
(´-ω-`)「お嬢様、そのような男に的確なアドバイスなど」
('A` )「……こんなものはゲームにすらなりませんよ。いいですか」
ﾌﾞｰﾝ
`＿／￣□￣|
｜＿＿＿＿_|
○ ○
ｶﾁｯ
`＿／￣□￣|
｜＿＿＿＿_|
○ ○
ｳｨｰﾝ
`＿／￣￣￣|
｜＿＿_□＿|
○ ○
- 821 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:29:08 ID:jznY2MFUO
-
ﾋｮｺ
`＿／('A` )|
｜＿＿＿＿_|
○ ○
ｽｯ
`＿／('A` )|
｜＿⊂＿＿_|
○ ○
ﾋﾟｭｰﾝ
`＿／('∀` )|
――⊂＿＿__|
○ ○
- 822 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:29:45 ID:jznY2MFUO
-
ドオｵォｫｫｫｫｫ〜ン!!
ゝ(( (:!､ !:) ﾉﾉ／
_ゝｰ"~ﾞﾞ`~"ー_､
`,-"_,-"Tﾞ~Tﾆ"=ヾ;丶
(;(_-_￣| | );)
`ヾﾞ⌒〜| |⌒〜ﾞン
ﾟゝ(( (:!､ !:) ﾉﾉ／
_ゝｰ"~ﾞﾞ`~"ー_､
`,-"_,-"Tﾞ~Tﾆ"=ヾ;丶
(;(_-_￣| | );)
`ヾﾞ⌒〜| |⌒〜ﾞン
ﾜｧｰﾞ"ﾞｰ┫｜┣〜"ﾞﾟ
.･ﾞ. , | │ |..･ ﾟ ﾞ
;＼(⌒‖ !! ‖)⌒)／ｷｬｰ
(^(⌒(| |⌒))⌒ ﾄﾞｶﾞｰﾝ
- 823 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:30:22 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「終わりました」
(´･ω･`)「……」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「……」
- 824 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:31:09 ID:jznY2MFUO
-
|ﾟﾉ;;°∀°）「ド、ドドドドクオ、今のはいったい……！？」
(;´･ω･`)「爆発したぞ……なんのマジックだ……！？」
(-A-)「手品に見えましたか？でも違う」
('A`)「ただのエネルギー弾です。出力は抑えてある」
- 825 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:31:50 ID:jznY2MFUO
-
(-A-)「つまり、対象のみを狙ったエネルギー弾を使って」
('A`)「ハインが乗っている車を爆発したというわけですよ」
(´･ω･`)「……」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「……」
- 826 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:32:47 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「……この体ではまだ出力がそこまででませんが、車一つ程度ならどうとでもできますし」
(-A-)「なにより、そこまで火力をあげないことによる恩恵が得られることからこの方法をとりました」
('A`)「相手を死に体にさせず、拘束できるというわけです」
(´･ω･`)「……」
(*-A-)「たいそうなものじゃないですよ」
( 'A`)σ「それよりバトラー、そこに車をつけなさい」
(´･ω･`)「……」
('A`)「聞こえませんでしたか、バトラー」
('A`)「車をつけろ」
(;´･ω･`)「は、はい」
- 827 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:33:35 ID:jznY2MFUO
-
( -A-)（とはいえ死んでいる可能性も考慮しなければな）
('A`)（本当は生きたままその身を堪能したかったんだけど）
( 'A`)（まぁいいか、死姦で）
- 828 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:34:29 ID:jznY2MFUO
-
〜〜〜
車外
火＿／￣火￣|
｜＿火＿＿_火
○ ○
ﾓｸﾓｸ..
（ ω ）「……」
lw´ _ ﾉv「……」
从 ∀从「……う、おい」
从;-∀从「生きてっか……？」
（; ‐ω ）「お……」
lw´‐ _‐ﾉv「う、うん……」
- 829 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:35:12 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ、从 y-ｶﾁｯ
从 -ο从 y-~ﾌｰｯ
（; ﾟωﾟ）「ハイン、タバコなんて吸ってる場合じゃ」
从 ﾟ∀从 y-~「うるせぇ」
（ ＾ω＾）「うるせぇ」
（ ｀ω´）「じゃねぇお！ふざけんなお！」
- 830 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:36:02 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从 y-~「……」
（# ｀ω´）σ「なんなんだおあれ！？なんか光ったと思ったら爆発したお！？間一髪だったから良かったものを」
从 -∀从 y-~「……」
（; ｀ω´）「どうなってるだお！？なにが、いったい──」
从#ﾟ∀从 y-~「……内藤、黙れ」
lw´‐ _‐ﾉv「……」
（; ＾ω＾）「……」
从;-∀从 y-~「……」
- 831 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:36:47 ID:jznY2MFUO
-
从;-、从 y-~（どういうことだ……？私らが乗っていた車にだけ、光った、爆発した……どんな超常現象でも考えにくい）
从;ﾟ、从 y-~（ふざけんじゃねぇぞ、おい）
ﾌﾞｩｩｰﾝ...
lw;´‐ _‐ﾉv「……来る」
ｳﾞｩｰｰﾝ!
ｷｨｰ
（; ＾ω＾）「と、止まったお……」
ｶﾞﾁｬ
('A`)「こんにちは」
- 832 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:37:30 ID:jznY2MFUO
-
从;ﾟ∀从 y-~「……ド、クオ？」
('A`)「おや、あなたがハインですか。ふむ、いいですね。僕の世界のハインよりも気持ちよさそう──」
(ﾟAﾟ)「！！」
（; ﾟωﾟ）「ドクオ……？」
('A`)「……な」
(`A')「内藤ぉおおおおおお！！」
（ ＾ω＾）「えっ！！」
- 833 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:38:06 ID:jznY2MFUO
-
∩ ｶﾞｯｼﾎﾞｯｶ
( `A')))) ｶﾞｯｼﾎﾞｯｶ
/ ミ⊃ ､ﾊ
と＿)つ(ﾟωﾟ)つ
ｶﾞｯｼﾎﾞｯｶ
⊂( `A')))) ｶﾞｯｼﾎﾞｯｶ
/ ⊂彡 ､ﾊ
と＿)つ( ω )つ
ﾌﾞｼｬｧｯ
- 834 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:38:46 ID:jznY2MFUO
-
lw´‐ _‐ﾉv「あっ」
lw´‐ _⊂从 ﾟ‐从 y-~「見るな！」
('A`)「貴様もこの世界にいるとはなぁ！のうのうと生きやがって！！」
('A`)「殺してやる！二度とその顔を僕に見せるなぁ！！」
（※※＃＃）グチャグチャ
从;ﾟ∀从 y-~（なんだ、なにがどうなってるんだ……！？）
＼('A`)／「アハハハハハハハハハ！！血だ、血だぁぁぁあああ！！」
- 835 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:39:33 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从 y-~（……とにかく、退路を確保するしかない！）
('A` )「ふぅ……」
( '∀`)「おっと、逃がしませんよ、ハイン」
从 ﾟ‐从 y-~「！」
('A`)「ふふ、そう怖がらないでください。僕はドクオです。ほら、顔も姿もそうでしょう？」
从 ﾟ∀从 y-~「……どうかね、少なくとも私の知ってるドクオは笑顔で人を殺せるほど狂ってはなかったが」
('A`)「高揚してるんですよ。宿敵をこの手でもう一度葬れたことと」
('A`)「目の前の上質な体を求めてね」
- 836 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:42:31 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从 y-~「そうそう上手くいくか――」
ﾖｯ! 从 ﾟ∀从 ⊃≡-~ｼｭｯ
-~~火＿／￣火￣|
｜＿火＿＿_火
○ ○
ﾎﾞｳｯ！
mmmmm
(((|)))
L|||Jﾊﾞｺﾞｰﾝ!!
, |||||
:'' |||||. ', ";. ,
火＿／￣火￣|
｜＿火＿＿_火
.' ,;
___(__((⌒):Ξ) ) ) )_____
- 837 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:43:25 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「っ！炎上した車にタバコを――」
从ﾟ∀ 从「今だ、逃げるぞ！」
lw;´‐ _‐ﾉv「う、うん！」
ﾀｯﾀｯﾀ
('A`)「……なるほど、うかつでした。こちらのハインは少々頭が切れるようで」
ｶﾞﾁｬ
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ドクオ！」
(´･ω･`)「うわっ！人が死んでいる！」
- 838 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:44:11 ID:jznY2MFUO
-
(-A-)「見失ったか……」
;;( A );; ｿﾞｸｯ「……」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ど、どうしましたの、震えて」
|ﾟﾉ ＾∀＾）（もしかして良心の呵責に苛まれて……？）
- 839 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:45:49 ID:jznY2MFUO
-
( A )「……もう少しで……」
|ﾟﾉ ＾‐＾）
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ええ、間接的とはいえ」
|ﾟﾉ ‐∀‐）「あなたが"殺した"と言っても間違いではありませんわ。というか、既に一人死んでおりますの」
( A )「……」
- 840 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:46:29 ID:jznY2MFUO
-
(´･ω･`)「それでいい。心配せずとも、事後処理は素直家が行う」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「何も怯える必要はありませんことよ、ドクオ。素晴らしいアクションでしたわ」
( A )「それでも……僕は……」
|ﾟﾉ ＾‐＾）「先ほどのエネルギー弾を撃った時と比べて、あるいはわたくし達と同行することを決意したときと比べて」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ずいぶんとぬるい考えに至りましたわね」
- 841 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:47:12 ID:jznY2MFUO
-
(ﾟAﾟ)「当たり前じゃないか。僕は愚民でもなければ、使えない神でもない！」
('A`)「究極の、頂点の──」
('A`)「王だ」
|ﾟﾉ ＾ー＾）「」
- 842 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:47:52 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「王というものはストレスなど感じる必要などありません。食べたいものを食べ、犯したい女を犯し、寝たいときに寝る。それが国家であれ、なんであれ」
('A`)「他の存在から受けたストレス──苛立ちや恨みを晴らしたいと思うことは」
('A`)「王ならば当然の心理です」
- 843 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:48:37 ID:jznY2MFUO
-
(#´･ω･`)「ふざけるな！殴ってやりたい気持ちはわからなくもないが、関係のない人間まで殺してそんなバカなことを考えるヤツが──」
('A`)「現に、僕がエネルギー弾を放った時の顔は」
(´･ω･`)「？」
- 844 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:49:08 ID:jznY2MFUO
-
――――――――
ﾋﾟｭｰﾝ
`＿／('∀` )|
――⊂＿＿__|
○ ○
――――――――
- 845 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:49:54 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「笑っていたでしょう、とても嬉しそうに」
|ﾟﾉ;＾∀＾）「なっ──それは、そんな……」
('A`)「夕闇に立つことは悪いことではありませんよ、レディ」
('A`)「ですが、王たる僕がこの体たらくでは、下々に示しがつかない」
('A`)「次は、決める」
- 846 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:50:41 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「……バトラー、対象は」
(´･ω･`)「対象、待機しました」
('A`)「場所は？」
(´･ω･`)「現在、営業していないバーのようです。追いますか」
('A`)「もちろんですよ、バトラー。追いかけっこもそろそろ終わりにしましょう」
- 847 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:51:43 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「コロコロコロコロ顔が変わる忙しい女共が……」
::|ﾟﾉ ‐ ‐）::ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
⊃(*‘ω‘ *)⊂＜ﾁﾝﾎﾟｯﾎﾟ!
ｱｯ |ﾟﾉ;＾ο＾）⊃(*‘ω‘ *)ﾊﾟｼｯ⊂('A` )
('A`)「――僕に恥をかかせたことを」
⊃(*‘ω‘ *)⊂
('A`)
デ ッ ド オ ア ア ラ イ ブ
「 後 悔 さ せ て や る 」
⊃≡(*‘／ ﾌﾞﾁｯ ／‘ *)≡⊂
- 848 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:52:45 ID:jznY2MFUO
-
〜〜〜
バー ディテクティブ前
从;ﾟ∀从「……ハァハァ……」
lw;´‐ _‐ﾉv「ハァ……ハァ」
从 ﾟ‐从（さっき……油断を誘ったことには成功したが……）
从 ﾟ∀从（もしかしたら弱点は火か？だとしたらここにある酒を使って）
lw´ﾟ 。ﾟﾉv ﾎﾟｶｰﾝ
lw*´‐ _‐ﾉv「スゴい」
从 -∀从（……いや、どうだろうな……シューも限界だろうし、まずは入ろう）
- 849 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:53:29 ID:jznY2MFUO
-
ｶﾞﾁｬ
lw*´‐ _‐ﾉv「うわー！お酒だー！飲みたいー！」
从 ﾟ、从⊃臼「よし、まだスピリタスは残ってるな」
lw´‐ _‐ﾉv「姉さん、どうするの？」
从 ﾟ∀从「……車が爆発した瞬間、あの男がひるんだだろう」
lw´‐ _‐ﾉv「うん」
从 -∀从「もしかしたら、あいつは……"ドクオだった"あいつは、火に弱いのかもしれん」
lw*´‐ _‐ﾉv「ははぁん、さては草タイプだな」
- 850 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:54:19 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「おそらく、ここも割れてる。あいつは殺しにかかってくるだろう」
从 ﾟ∀从「シュー、逃げろ」
lw´‐ _‐ﾉv「……」
lw´‐ _‐ﾉv「ううん。私も戦う」
从 ﾟ―从「ダメだ」
lw´‐ _‐ﾉv「お母さんが言ってたの」
从 ﾟ∀从「は？」
lw´‐ _‐ﾉv「目の前の敵は蹴散らせって。だから」
从 ﾟ‐从「……」
- 851 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:55:01 ID:jznY2MFUO
-
从 -∀从「ちっ……私のそばを離れるなよ」
lw*´‐ _‐ﾉv「うん！」
lw´‐ _‐ﾉv「それより……ここって」
从 ﾟ∀从「ああ、ここは私らの"秘密基地"だったんだ」
lw´‐ー‐ﾉv「心躍るワードですな」
从 -∀从「そう大したもんじゃねぇよ。言ってみりゃガキの集まりだ」
从 ﾟ∀从「あんときゃ、大人が二人と子供が二人。集まってワイワイやってただけさ」
- 852 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:55:45 ID:jznY2MFUO
-
lw´‐ ｰ‐ﾉv「楽しそう」
从 ﾟ∀从「くだらねぇよ。ま、確かに楽しかったがな……」
lw´‐ _‐ﾉv「子供が二人……姉さんと豚さん？」
从 ^∀从「美女と……野獣、だな」
lw´‐ _‐ﾉv「あと大泉と松田？」
从 -∀从「それだけイケメンだったら……良かったんだがな……」
从 ∀从
lw´‐ _‐ﾉv「……なんか、ごめん」
- 853 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:56:25 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「……元々は私と内藤がコンビを組んでた」
lw´‐ _‐ﾉv「今は違うの？」
从 -∀从「ああ、ちょっとしたトラブルが原因でな」
lw´‐ _‐ﾉv「トラブル？」
从 -∀从「ま、もう二度と復活することはねぇコンビさ……」
lw;´‐ _‐ﾉv「……」
从 -ο从「……」
- 854 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:57:31 ID:jznY2MFUO
-
lw´‐ _‐ﾉv⊃「私は空気が読めるから、マスター、バーボンをおくれ」
从 ﾟ∀从⊃「……ほい、アーリータイムズでいいかい、レディ？」
lw´‐ _‐ﾉv「いいや、オールドフォレスターを──」
从 ﾟ‐从「……」
从 ﾟ∀从「ギムレットは？」
lw´‐ _‐ﾉv「そこからは私のセリフじゃない」
从 ^ー从「ほう、言うねぇ、名探偵。よく間違えて覚えてる奴がいるんだが、いやはや」
从 ﾟ∀从「もうすぐ……"お別れ"だからな。お別れ……うっ」
lw;´‐ _‐ﾉv
- 855 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:58:13 ID:jznY2MFUO
-
从#ﾟ∀从「あいつはさ、私がコンビ組んでた時いっつも助けてやったんだよ。通称"背水の陣"つってな」
lw´‐ _‐ﾉv「背水の陣？」
从 ﾟ∀从「いっつも突っ込んでったらいつの間にかそう呼ばれるようになったんだと」
lw;´‐ _‐ﾉv（それって切羽詰ってるってことだよね）
从 ﾟ∀从「警察でもトップクラスの実力だったんだがね」
lw´‐ _‐ﾉv「おー、動ける豚だ」
从 ^∀从「今はもう動けねえがね」
lw;´‐ _‐ﾉv
- 856 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:59:10 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「なぁシュー、聞いてくれよ。あいつさ、逃げるときに狭い路地を通ろうとしたら」
从 ﾟω从「通れないおぉおおおおお！」
从 ^∀从「っつってよ！呆れたからそのまま置いて、翌日即効でコンビ解消したんだぜ！」
从 ﾟ∀从「背水の陣（笑）」
从 ^∀从「ハハハハハ」
从 ﾟ∀从「ハハッ、ハッ」
lw´‐ _‐ﾉv「ハイン姉さん……」
- 857 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 05:59:59 ID:jznY2MFUO
-
从 ∀从「……わり」
lw´‐ _‐ﾉv「……」
＜ｺｺﾃﾞｽﾈ
＜ﾊｲ
lw´‐ _‐ﾉv「外……来てる！」
从 -∀从「……もうかぎつけられたか……はぁ……しゃあね、とりあえず相手の言い分聞きますか」
- 858 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:00:41 ID:jznY2MFUO
-
〜〜〜
バー 『ディテクティブ』前
(´･ω･`)「ここです」
('A`)「……ここは、バー？」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「しかも地下ですわね。階段がありますわ」
(´･ω･`)「出入り口は、ここと裏手のようです」
(´-ω-`)「どうしましょうか、罠がしかけてあるかもしれません」
('A`)「……」
- 859 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:01:19 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「対象はデットオアアライブ。ならば仕掛けるのはこちらから」
('A`)「それが自明の理でしょう、レディ？」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「そうですわね……ショボンヌ、どうしましょうか？」
(´･ω･`)「できれば高岡探偵と"ケリ"をつけたいのですが」
('∀`)「へぇ、ハインと戦ったんですか」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ああ、"ケンカ"の続きでしたわね。勝てますの？」
(´･ω･`)「わかりかねます」
('A`)「……」
- 860 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:02:07 ID:jznY2MFUO
-
(´-ω-`)「ですが、もう一度見てみたいのです」
(´･ω･`)「"見えない魅力"というものを」
('A`)「惹かれてしまったんですね、バトラー。ですが、見えないものに魅力など感じられませんよ。柔肌の抱き心地しか意義はない。違いますか？」
(´-ω-`)「……クズめ……」
('A`)「フフ、いいでしょう」
('A`)「では炙り出すとしましょうか」
- 861 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:03:02 ID:jznY2MFUO
-
〜〜〜
('A`)「ハイン、聞こえますか」
从 ﾟ∀从「ああ、聞こえる。だが先に一つ聞きたい。お前は誰だ？」
('A`)「そうですねぇ、王ですよ」
从 ﾟへ从「王だと？違うな。お前は人間じゃない。あるいは──」
从 ﾟ‐从「"平行世界の人間"だろう」
('A`)「！」
- 862 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:04:07 ID:jznY2MFUO
-
('∀`)「へぇ、気づきましたか。存外、聡い」
从 -∀从「ばっちり見えたからな、光線。そもそもあんなバカみたいな現象、普通の人間が起こせるとも思えん」
('A`)「どうでしょうか。世の中にはあなたの知らないこともたくさんあると思いますが」
从 ﾟ∀从「パイロやサイコじゃねぇんだ、モノホンの超自然現象。まさに種も仕掛けもねぇってな」
('A`)「では、あなたはどうします？到底抗えない存在を目の当たりにしているあなたは」
从 ﾟ∀从「何が望みだ？」
('A`)「手始めにあなたの全てを」
从 -∀从「……取引をしよう」
('A`)「嫌です」
- 863 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:04:50 ID:jznY2MFUO
-
从 -へ从「……」
('A`)「ネゴシエーターには向かないでしょう、ハイン」
从 ﾟ∀从「そうだな……私じゃ無理だ」
从 ﾟ∀从「だから」
从 ^∀从「燃やすわ」
('A`)「ほう」
- 864 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:05:25 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟー从「ずいぶんと古いバーだからな、よく燃えると思うぜ」
(-A-)「……本気ですか」
从 ﾟ∀从（言い淀んだ……？やっぱり、火に弱いのか！）
从 ﾟ∀从「ああ」
('A`)「……」
- 865 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:06:16 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「ドクオ。私は今のお前があの優柔不断でどうしようもないあのドクオだと思っていない」
从 -∀从「だから」
从 ﾟ‐从「悪いが本気でいかせてもらう。背に腹はかえられねぇんだ」
( A )「は、ハハハ……」
('A`)「燃やすと。このバーごと、火を起こすと」
从 ﾟ∀从「短くとも、私とお前の仲だろ」
从 ^∀从「悪く思うな」
- 866 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:06:56 ID:jznY2MFUO
-
('∀`)「クッハハハハハッハ！！」
从;ﾟ∀从「っ！？」
('A`)「クク、いえ、失礼……あまりに稚拙な作戦でつい笑いが」
从 ﾟ、从「ッ……」
('A`)「僕が、この王たる僕が、たかだか愚民の起こした火で斃れるとでも？」
(ﾟAﾟ)「ふざけるな」
- 867 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:07:42 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ‐从「……」
('A`)「その気になれば、この町一帯を焼け野原にすることもできるこの僕に、そんな子供だまし通用しませんよ」
⊂从 ∀从「……」
('A`)「さぁ、おとなしくその身を僕に委ね、快楽に溺れなさ──」
臼⊂从 -。从 「やってみなくちゃな──」
从 。从
／ ｼｭﾎﾞ
⊃臼
('A`)「──！！」
- 868 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:08:27 ID:jznY2MFUO
-
~-〃⊂从 ﾟ∀从≡⊃〃臼~~
「わからねぇだろうがよ！！」
('∀`)ﾆｺｯ
. ､ ′
､′･.; ､ ､'.･ﾞ
､(ﾉ･､(･ﾞ;
′･( (;^⌒)ﾞ;､'･
､､･､⌒y⌒((;;ﾉ､ﾞヽ
（⌒;;从( ;):)ヽ
(;ヾ⌒)从⌒))⌒.･
`｡;ﾟ+ﾟ､:: ､⌒))ﾉ
`:､:_):ノソ
ﾊﾞｰｧｧﾝ!!
- 869 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:09:07 ID:jznY2MFUO
-
(;´-ωﾟ`)「やったか！？」
|ﾟﾉ;‐∀‐）「やりましたか！？」
从 ^∀从「どうだ！？」
lw;´‐ _‐ﾉvﾄﾞｷﾄﾞｷ
('A`)「やぁ、ハイン」
从 ﾟд从「！！！」
- 870 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:09:54 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「ハァイィン」
从;ﾟд从「あらら、これはこれは」
从;ﾟ∀从「元気そうだな」
('A`)「ええ」
从;^∀从「そっか」
(-A-)「はい」
- 871 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:10:38 ID:jznY2MFUO
-
w´‐ _‐ﾉv（なんだろう、このどうしようもない絶望感は）
lw´‐ _‐ﾉv（お母さんに電話しよう）
lw´‐ _‐ﾉv白（──もうそれしかないや）
从;^∀从「か、勘弁してくれないか？」
('A`)「つれないですね、一つになりましょうよ」
- 872 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:11:22 ID:jznY2MFUO
-
从;ﾟ∀从「嫌だと言ったら？」
(-A-)「無理やりにでも」
从;ﾟー从「っ……」
('A`)「……」
从;-∀从（……）
从 -∀从「あー」
从 ﾟ∀从「うっとおしい」
- 873 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:12:20 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「なぁ、ドクオ」
('A`)「なんですか、ハイン」
从 ﾟ‐从「違う。私はお前に話しかけているんじゃない」
从 ﾟ∀从「ドクオに話しかけているんだ」
('A`)「だから、僕がドクオです──」
从 ﾟ∀从「ドクオ、聞こえてんだろ」
('A`)「まったく、何度言えば──！！」
(ﾟAﾟ)ｳｯ
- 874 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:13:06 ID:jznY2MFUO
-
('A`;)（な、なんだ……！体が……！！）
（……めろ………！）
('A`)（こ、これは……！）
- 875 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:15:06 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜（やめろ……！！）
＼＿／
('A`)（もう一人の僕！！！！）
- 876 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:16:04 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（もう、やめろ……！！こんなことは！）
('A`)（ふ、ふざけるな。出てくるんじゃない！）
- 877 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:16:59 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（やめるんだ！みんなを……ハインを傷つけるのは！）
('A`)（何を言っている！お前だって、本当は心の中で思っているんだろう？）
- 878 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:18:19 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（そんなこと思っていない！）
('A`)（どうかな？）
- 879 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:19:18 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（思ってな）
('A`)（普段、頭ごなしに否定され、屈辱を受け、あまつさえ解雇にまで追い込まれたもう一人の僕）
('A`)（そんな状況で、思わないわけがないだろう？）
('A`)（"逆転"したいと）
- 880 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:20:39 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜（……）
＼＿／
('A`)（そもそも、だ。力では自分のほうが勝っている。有史においても、オスとメスの違いだ。何をそこまで怯える？）
- 881 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:21:42 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜（……）
＼＿／
('A`)（学歴を見てみろ。職歴はどうだ？自分はきちんと勉強をし、社会に貢献した。その結果が大卒後の就職だ。
よく分からないあの女より君のほうが優れているという証明になるんだよ）
- 882 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:22:45 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜（…………）
＼＿／
('A`)（もっと言おうか？彼女が弄する策は全てがくだらない雑学と三枚舌でしかない）
- 883 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:23:42 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（で、でも、それで救われたことだって……）
('A`)（そんなものは君の主観だ。あの女がやっている、あるいはやったことなど偶然。つまりは都合の良い結果でしかない）
- 884 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:25:09 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜（えっ……）
＼＿／
('A`)（蓋然性の問題だよ、"アナザーミー"。演繹的ではない。たまたま、うまくいっただけ）
('A`)（言うなれば君でも、いや君こそが上に立つにふさわしい）
- 885 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:26:35 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（僕が……上に……？）
('A`)（そうさ、君なら、いや僕ならできる）
('A`)（車を爆発させた瞬間を見ただろう？ハインにできるか？いや、全人類と比較して、できる者がこの世にいると思うか？）
- 886 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:28:44 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（……）
('A`)（僕だけだ。僕だけが全ての頂点になる。王さ）
- 887 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:30:22 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜ （王）
＼＿／
- 888 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:31:54 ID:jznY2MFUO
-
('A`)
（この世の全てを
服従させる。
誰にも、何にも
邪魔されない己の世界）
- 889 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:32:42 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜ （世界）
＼＿／
- 890 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:33:23 ID:jznY2MFUO
-
('A`)（ああ、そうだ。
君を散々馬鹿にした
あの女を
黙らせたくはないのか？）
- 891 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:34:52 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ
（ハイン……）
('A`)（ゾクゾクするだろぉ？今までと真逆だ。君の言うことは何でも聞く）
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／ﾌﾞﾌﾞﾌﾞ
（……）
('A`)（さぁ、委ねるんだ。僕が僕であるように、君は僕だ）
- 892 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:35:51 ID:jznY2MFUO
-
／￣＼
｜'Ａ`｜
＼＿／
（僕、は……）
- 893 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:36:34 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「おい、どうしたドクオ」
( A )「……」
('A`)「なんでもないよ、ハイン。もう大丈夫」
从*ﾟ∀从「そ、そうか！良かった、正気に戻っ──」
('∀`)「早く君の鳴く声が聞きたいんだ」
从 ﾟд从「！！」
- 894 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:37:16 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「素晴らしい……ねぇ、そう思わないですか？ハイン。僕はこんな力を得たんだ」
('A`)「もう迷わないよ、もう邪魔されない。さぁおいで」
从; ∀从（無駄……だったか。飲まれたな、こりゃ）
从 ∀从「わかったよ」
('A`)「ふふ」
从 ﾟ‐从「好きにしな」
- 895 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:38:07 ID:jznY2MFUO
-
|ﾟﾉ ＾∀＾）「ハイン……！あなた！」
从 ﾟ∀从「言わせんな、今回ばかりはどうしようもないみたいだからな。こんな化け物が同業他社にいちゃ逆に面倒だ」
从 -∀从「ひとつ約束しろ。私を好きにするかわりに、この場にいる奴ら……ひいてはこの町の人間には絶対に関わらないってな」
('A`)「……」
('∀`)「いいでしょう、約束しま──」
lw´‐ _‐ﾉv「嘘だよ」
- 896 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:38:42 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「……」
从 ﾟ∀从「シュー、黙ってろ」
lw´‐ _‐ﾉv「嘘、この人、約束なんて守るわけないよ」
从 ﾟ‐从「シュー」
lw´‐ _‐ﾉv「ハイン姉さん、ダメ。行っちゃダメ」
从#ﾟ∀从「黙れ！！」
lw´‐ _‐ﾉv「黙らない！！」
- 897 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:39:28 ID:jznY2MFUO
-
lw´‐ _‐ﾉv「なんでもかんでも自分で背負い込む探偵に」
lw´‐ _‐ﾉv「フィクションの世界にいるような変人」
lw´‐ _‐ﾉv「もう、いい……」
从 -∀从「シュー……、もう、いいんだよ。私が我慢すればいいだけ――」
lw´‐ _‐ﾉv「私なら"なんとかできる"、といったら」
从 ﾟ∀从「え？」
- 898 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:40:31 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「はい？これだから愚民は困りますね」
('A`)「ハインが僕のものにならないのなら約束など守りませんし」
(-A-)「ハインが僕のものになるのなら、ちゃぁんと約束は守りますよ？」
从 ﾟ∀从「そうだ、大丈夫だよ、シュー。ここは私に任せて」
lw´‐ _‐ﾉv「ううん、違う」
lw´‐ _‐ﾉv「かっこつけないでよ」
- 899 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:41:25 ID:jznY2MFUO
-
lw´‐ _‐ﾉv「震えてるあなたの言葉が届く前に、私の──ううん」
lw´‐ _‐ﾉv「お母さんの話を聞いて」
('A`)「はは、おや？」
ﾌﾞﾛﾛﾛﾛﾛ
ｶﾞﾁｬ
川 - )「私が」
川 ﾟ -ﾟ)「ハッピーエンドでカーテンコールしてあげようじゃないか、ん？」
- 900 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:42:13 ID:jznY2MFUO
-
(´･ω･`)「す、素直」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「空……！」
(ﾟAﾟ)「あ、ああ……」
lw´‐ _‐ﾉv「お、来た来た。お母さんおそーい！」
川 ﾟ ｰﾟ)「すまないな、新作のゲームを作るのに忙しかった」
从;ﾟ∀从「しゅ、シュー、なんで母親がここに？」
lw´‐ _‐ﾉv「さっきこっそり呼んだの。助けてって」
- 901 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:43:00 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ、从「え、あれ？お前……あれじゃないのか、親から逃げて……」
lw´‐ _‐ﾉv「ううん、ちょっとした逃避行ごっこしてただけ」
ヽ川 ﾟ -ﾟ)ノ「シュー、捕まえたー、お母さんの勝ちだぞー」
从;-∀从「あれ？いやいや、素直さんよ。あんたの娘はウィリアムズ症候群じゃ」
川 ﾟ -ﾟ)「は？なにいってるんだ、こいつ」
- 902 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:43:46 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「いや、普通に考えてこのくらいのガキが幻想水滸伝知ってるわけが」
川 ﾟ -ﾟ)「ハッ、甘いな。私を誰だと思っている」
川 ﾟーﾟ)「世界を救ったゲームクリエイターだぞ。当然、娘にも教育しているさ」
lw´‐ _‐ﾉv「大技林で覚えた」
从 ﾟ∀从「なっ……え、はぁ？」
- 903 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:44:36 ID:jznY2MFUO
-
川 ﾟ -ﾟ)「さて」
川 ﾟ -ﾟ)「久しぶりだな、ティンティン」
('A`)「く、クーさん……クーさん、なのか？」
川 ﾟ -ﾟ)「ああ、みんな大好きクーさんだぞ」
('A`)「ふ、ふふ」
('∀`)「ハァッーハハハハ！！」
- 904 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:45:12 ID:jznY2MFUO
-
('A`)「カモがネギを背負ってきたとはこのことか、素晴らしい！僕の欲しいものが次々と手に入る！」
川 ﾟ -ﾟ)「……」
('∀`)「たまらない、ああ、たまらない！さぁ、今度こそ僕のペットに──」
川 ﾟ -ﾟ)「残念だったな」
('∀`)「はい？」
＿[時]
( )
「そこまでだ」
- 905 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:45:55 ID:jznY2MFUO
-
＿[時]
( )('A`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「！！」
- 906 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:46:35 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从σ「誰、あれ」
川 ﾟ -ﾟ)「タイムパトロールの人だ」
从 ﾟ∀从「え、タイムパトロール？」
川 ﾟ -ﾟ)「ああ。パラドックスを訂正する」
从 ﾟ∀从「は、え？」
- 907 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:47:35 ID:jznY2MFUO
-
＿[時]
( )(ﾟAﾟ)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「は、離せ！王たる僕になにをする、死にたいのか！」
川 ﾟ -ﾟ)「無駄だよ。"管理者”には逆らえない」
＿[時]
( )('A`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「なん……だと」
川 ﾟ -ﾟ)「お前はやりすぎたんだ。おとなしく、過去に眠っておけ」
＿[時]
( )('A`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「……」
＿[時]
( )('A`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「ふ、クク……」
- 908 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:48:20 ID:jznY2MFUO
-
＿[時]
( )('∀`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「良いでしょう！この場はひきます！ですがね、いずれ！いずれ必ず戻ってくる！」
＿[時]
( )('A`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「その時まで待っているといい！」
- 909 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:49:02 ID:jznY2MFUO
-
＿[時]
( )('A`)
( )Ｖノ)
｜｜ ||
「我が名はティンダロス伊差坂！！絶対にして唯一の王なり！！」
- 910 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:49:39 ID:jznY2MFUO
-
＿[時]
‖‖)('A‖..
( ‖Ｖノ)
｜｜ ‖|‖..
ｼｭﾜｰﾝ
- 911 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:50:35 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「……消えた」
从;ﾟ∀从「……終わった、のか？」
川 ﾟ -ﾟ)「ああ。タイムパトロールの人が連れ帰ってくれた」
从 ﾟ∀从「……」
川 ﾟ -ﾟ)「さ、シュー。帰ろうか」
lw´‐ _‐ﾉv「うん」
从 ﾟ∀从「え」
- 912 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:51:19 ID:jznY2MFUO
-
川 ﾟ -ﾟ)「私達もこの世界の人間じゃないんだ。すまないな」
lw´‐ _‐ﾉv「楽しかった。ありがと」
川 ﾟーﾟ)「じゃあな、名探偵。達者で暮らせよ」
lw´‐ _‐ﾉv ﾉｼ「バイバーイ」
ｼｭﾜｰﾝ
- 913 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:52:08 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「……」
|ﾟﾉ ＾∀＾）「……帰りましょう、ショボンヌ。悪い夢を見ていますのよ、わたくし達は」
(´･ω･`)≡⊃ｼｭｯ ｼｭｯ「……」
|ﾟﾉ ＾‐＾）「ショボンヌ、人は指から光線を出すことなどできませんわ」
(´･ω･`)「はい」
≡(´･ω･`)ﾀｯﾀｯﾀ≡|ﾟﾉ ＾∀＾）
- 914 名前：名も無きAAのようです[sage] 投稿日：2015/01/08(木) 06:52:38 ID:jznY2MFUO
-
从 ﾟ∀从「……」
从 ﾟ∀从「……」
从 ﾟ∀从「内藤、死に損じゃねぇか」
おわり