( ;ω;)お題を300こもらったけど短編に収まらなかたようです
本編7
  レス有り レス無し



7 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/24(水) 22:37:58 ID:KIru33Jo0

o川*゚ー゚)o「ぬふふふふはははは世界はわたしのもののののののの」

o川*゚ー゚)o「ドス持ってきな、全面戦争だ……ケミカルシニカル三杯酢」

o川*゚ー゚)o「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwあーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」


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ハハ ロ -ロ)ハ

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ハハ ロ -ロ)ハ「……よくも、キュートを……」ギリッ

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ハハ ロ -ロ)ハ「ダレだおまえ、って顔デスネ。でも、そんな事は知らなくていい」

ハハ ロ -ロ)ハ「アナタはここで終わりデス」

10 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/24(水) 22:49:07 ID:KIru33Jo0
素直キュートは、既にtanasinnに侵されていた。
でもあれは、自分のせいだ。

tanasinnに追われた私たちは、ドクオのテレパシーを聞き、まず部屋に逃げ込む事にした。
だが私達の逃げ込んだ棟にはほとんどあいている部屋がなかったのだ。
少しずつ縮んでいく、追跡者との距離。

そこで彼女は……自分から囮になる事を志願した。

ハハ ロ -ロ)ハ(……そして)

o川*゚ー゚)o「いらっしゃーいwwwwwハサミ豆腐のゆでアルファゲル和えはいかが?wwwww」

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キュートはいま、壁に向かって支離滅裂な言葉を投げかけている。

まるで、精神障害者のそれだ。……とても見ていられない。
でも現実はしっかりみつめなければ。

彼女をこうさせたのは、私なのだから。

15 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/25(木) 01:55:40 ID:0lQNArcE0
それに、私は何も収穫無しに出てきたわけではない。
ドクオの言った通りだ。あったのだ。

設定、というものが。

ハハ ロ -ロ)ハ(いつも、ブーン系作品を演じる時と同じ感覚デスね……)

ハハ ロ -ロ)ハ(この、自分がカスタマイズされていく感覚)

その部屋に置いてあったルーズリーフには、こう一言だけ書かれていた。

【火の魔法を使う魔法使い】。

そして私はこの設定を受け入れた。
いま、私の手には自在に火が灯る。
ファンタジー作品の作者だったらしく、とても幻想的で力強い炎。
これなら、奴を焼きつくせる。

ハハ ロ -ロ)ハ(キュート……待っててクダサイ)

16 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/25(木) 02:01:29 ID:0lQNArcE0
ハハ ロ -ロ)ハ「いくぞ、バケモノ……」

|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|

全身に火を灯す。高熱のアーマーを纏う。
私はいま、焔玉になった。

そして手のひらでそれを丸く凝縮し、

ハハ#ロ -ロ)ハ「ヤァァアアアア!!!」

―――放つ。

剛熱と轟音が視界をさえぎる。
私が最後に見たのは、相変わらずのやつの憎たらしい顔。

|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|

奴はよけようともせずに、その炎の餌食になって行った。

17 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/25(木) 02:20:26 ID:0lQNArcE0

ハハ ロ -ロ)ハ「……やった、の?」

フラグというものはあまり建てない方がいいものだけれど、その豪炎の中に既に人影は無くなっていた。
メラメラと燃える廊下には、何もない。

o川*゚ー゚)o「うぬぬぬwwwwwシャンプーうめぇwwwwwランボー怒りの華麗なる脱獄wwwww」

キュートがそのままだったが、既にやつの姿はなかった。

ハハ ロ -ロ)ハ「……逃げた?」

あの一瞬で、逃げたのだろうか。
それが一番有力だが、まだまだここで気を緩めるわけにもいかない。
何せ何をしてくるか、まったくわからないのだから。

どこにいったかは知らない。逃げたなら追おう。
しかしいまはキュートの身を案じよう。

o川*゚ー゚)o「へへーわからないwwwwwこれは小麦粉か何かだwwwww」

ハハ ロ -ロ)ハ「……キュート……」

o川*゚∵∴∵)o「じゅげむwwwwwじゅげむwwwwwごこうのすれれれwwwww」

……あれ。

19 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/25(木) 02:25:32 ID:0lQNArcE0

o川|∴∵∴∵∴∵∴「かいじゃりすいぎょwwwww」

あれ。キュート。

ハハ;ロ -ロ)ハ「キュート!?」

思わずキュートの肩を掴んだ。


肩に置いた手を、掴み返された。

ハハ;ロ -ロ)ハ


そこでようやく、私は自分の犯したミスに気付く。


o川∵∴∵∴∵∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|「すいぎょうま……うんらい………こ……」


|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|「こっちにおいで」

ハハ;ロ -ロ)ハ「あ……」

20 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/25(木) 02:35:42 ID:0lQNArcE0

|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|


|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|

ミ |∴∵∴∵∴∵∴∴∵∵∴∵∴∴∵∴∵∴∵|


( ノAヽ)「えへへへへへへぇ〜キュートせんせーえぇええええええ。返事してよ〜」

( ノAヽ)「せんせいあのーね、ぼくーね、お父さんみたいな力士になりたいのおおおおおぉぉぉおっぉお」

( ノAヽ)「きゅーとちゃあん?どこーにいったのーね?」

( ノAヽ)「はろーちゃんはーね、いまーね、とても寂しいノーねぇええええ」

――――――

34 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 11:46:55 ID:EWeacXGY0
ξ゚听)ξ「……ここにはやつはいないみたいね。」

( ^ω^)「お。でも気を付けながら進むんだお」

ξ゚听)ξ「わかってる……」

ドクオからのテレパシーを受けた僕達は、指定の大宴会場を目指していた。
tanasinnはこのホテル一帯を徘徊しているらしく、今僕達の走る廊下にはやつの気配は感じられない。

ξ゚听)ξ「……ドクオのおかげで少しは謎が解けてきたわね」

ドクオの声は、僕らにとってかなりの救いだった。皆の安否を確認できたこと、そして、奴の正体。

( ^ω^)「うん。僕達の部屋にあった『tanasinnは混沌』の意味も、少しは理解出来たおね」

( ^ω^)「ようは、『設定』を食べ物に例えたら、あいつはゲロだってことだおね?肉も果物も野菜も魚も酒も、いっしょくたに混ざって台無しになっちゃったようなものなんだお」

ξ;--)ξ「……あんた、もうちょっとマシな例え方出来なかったの?」

35 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 12:09:30 ID:EWeacXGY0
それより、とツンが目を合わせずに言った。

ξ゚听)ξ「問題は、どうしようもないことよ。正体がわかっても、これじゃあ逃げる以外の対策のしようがないじゃない」

( ^ω^)「だから、その為の『設定』なんだお!」


( ^ω^)「作者さんが『設定』をくれたら、何でも出来る。空も飛べるし魔法も使える。天才にも馬鹿にもなれる」

ξ゚听)ξ「……でも、それって」

( ^ω^)「……ん?ツン?」

ξ゚听)ξ「……ううん。なんでもない」

( ^ω^)「?」

42 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 20:33:13 ID:hZkpTCOc0
ξ゚听)ξ「でも、その設定をもらうにしたって、ここらへんの部屋はもう壊滅でしょ」

そう。まったく必要のない発見なのだが、一つわかったことがある。
このホテルがどういった基準で区分けされているか。
ここは、「作者の得意なジャンル」でざっくりと分けられているのだ。

この階はバトル。この棟はファンタジー。そういった傾向が見られるのだと、大宴会場に目指す中で気付いた。
そしてブーン達がいるその区画は。

( ^ω^)「【バナナの食べごろを見極める能力】……」

(;^ω^)「いつ使えってんだおこんなの……」

……ギャグ。活用の価値も見出せない、面白おかしいものばかりだ。

ξ゚听)ξ「じゃあヘタに『設定』なんかに頼らない方がいいのよ。弱くなる設定だって、いっぱいあるんだから」

( ^ω^)「うーん……これが最善だと思ったんだけどな」

44 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 20:47:37 ID:hZkpTCOc0
ξ゚听)ξ「ドクオはああ言ってたけど、今私達が最優先すべきことは、皆と合流することよ」

( ^ω^)「……だおね」

ξ゚听)ξ「言ってる間に、もうすぐ大宴会場だしね」

tanasinnに気を付けながらも、二人は確実に目的地へ近づいている。
このまま順調に進めたならあの厄介なバケモノに襲われる事もないだろう。

ξ゚听)ξ(……)

一つ、問題があるとすれば。

ξ--)ξ

それは、一部のAA達の、その心持ちだった。

47 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 21:12:09 ID:hZkpTCOc0

―――

ドクオのテレパシーを聞き、各々の行動に移るAA達。
必死に『設定』を探すもの。tanasinnに見つからぬよう大宴会場を目指すもの。tanasinnに追われているもの。倒そうと画作するもの。
その中で、この二人は特例だった。

目を覚ましたホテルから、一歩も動いていなかった。


(#’e’)「そろそろ動けよモララーよぉ!!」

( ・∀・)「えー……やだ。俺、今日は非番で。ドアにゃ鍵かけといたし、どうせあいつも入ってこないっしょ?」

(#’e’)「非番で、じゃないよ非常事態なんだよ今は!!早くしないと」

( ・∀・)「働かないで食う飯うめえ……めっちゃ美味い……ナニコレ……」

(#’e’) 「ニートってる場合か!!お前は、それでいいと思ってるのかよ!!」

( ・∀・)「確かに、ここで立ち止まってるのは馬鹿なやつだけかもしれない……」

( -∀-)「……それでも僕は止めないよ。未来があるのなら」

( ・∀・)「楽して生きるという、未来があるのなら!!」

(#’e’)「ねぇよそんな未来は!!ニートってるやつには未来は存在しねぇよ!」

( ・∀・)「……今日も俺はpastを探す旅人なのさ……」

(#’e’)「過去もねぇよ!?ニートに残されてんのは残酷な未来だけだよ!!」

モララーは目を覚ましてから今の今まで、フカフカのベットに寝転がったままだった。
たまたま部屋に作者の遺産を探しにきたセントジョーンズを招き入れたが、なおそれでも動こうとしない

49 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 21:20:25 ID:hZkpTCOc0
(’e’)「まったく……だいたい、どうしたってんだよモララー。お前、もっと普段はクールな二枚目キャラだろ……それがなんで今こんな……」

( ・∀・)「まぁそういうなよ。俺だって、なにも考えてないわけじゃないさ。あいつはやばい」

( ・∀・)「……ただ」

(’e’)「ただ?」

( ・∀・)「うん。あぁ……なんつーのかな」

( ・∀・)「『懐かしい』……んだよな、ここは」

(’e’)「懐かしい?……え、いつの話?」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)「なぁ、セント」

( ・∀・)「俺の名前、なんでモララーって言うか知ってる?」

52 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 21:31:31 ID:hZkpTCOc0
(’e’)「えっ?名前の由来?」

そのぐうたら男から飛び出した突然の質問にあっけにとられてしまったが、
それでもセントは真面目に考えてやる事にした。

(’e’)「由来……由来ねぇ。テキトーじゃないのか?俺みたいに」

( ・∀・)「んなわけねーだろお前みたいな一発芸AAと一緒にすんな」

(’e’)「なんかよく判んないけどとりあえずうわ〜」

( ・∀・)「モララーってのはな、モラルのあるやつ、ってとこからきてんだよな」

(’e’)「モラル。ねぇ。常識?」

( ・∀・)「そんなとこかな。もっと意訳するなら、正義。あとは……平和?」

( ・∀・)「俺は昔、もっとのほほんとしたキャラだったんだよ。マターリしようぜー、なんて言ったりして」


(’e’)「へぇ……それが、何なんだ?」

54 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/29(月) 21:53:52 ID:hZkpTCOc0
( ・∀・)「お前さっき言ったよな……おれは、クールなイケメンだって」

(’e’)「おう。なんか意訳されてるけど、おう」

( ・∀・)「その通りさ。そしておれはその立ち位置が嫌いなわけじゃないけどさ」

( ・∀・)「ここにいると……少し思っちゃうんだよ」

( ・∀・)「昔のキャラにも、戻ってみてぇなぁー……って」

(’e’)「……モララー」

( ・∀・)「そんでね、さらにさ。これは言い過ぎなんだろうけど」

(’e’)「モララー」

( ・∀・)「あの、tanasinnってやつは、俺みたいな懐古野郎にとって」

( ・∀・)「すべて台無しにぶち壊してくれる、救世主なんj」

(; e )「モララー!!」

( ・∀・)

( e )「頼むから……その続きは、言わないでくれよ。……お前の口から、そんな言葉、聞きたくない」

( e )「……はは。俺はさ、お前が羨ましいんだよ。モブか、使い捨てキャラくらいでしか作品に出してもらえないAAだからさ」

(’e’)「なんでも出来て……いつもかっこいいお前が、俺は羨ましいんだよ」

( ・∀・)

( ・∀・)「……ごめんね。それと、ありがとう」



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