( ^ω^)お題を300こもらって華麗に短編かくようですwwwww
本編5
  レス有り レス無し



826 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/17(水) 10:52:11 ID:Us5rMhHU0
tanasinnは真実だ
意識の虚無は真実だ
囚われ人は真実だ。
私達は洞窟に入った。それが真実。

なぜ死んだ赤子が横断歩道をわたったのか。
鶏にホッチキスで留められていたから。
それが真実。
tanasinnは真実。

たえずtanasinnに留意しないといけない。
tanasinnは苦痛。それが真実。
tanasinnは快楽。それが真実。

tanasinnに戻りたい。それが真実。
戻らなければ気が狂う。それが真実。
tanasinntanasinntanasinntanasinntanasinnそれが真実。
tanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinn
僕は怖い。それが真実。
tanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinn
tanasinntanasinntanasinntanasinn・・・
(以下、この研究ノートの最後のページまでtanasinnと繰り返されていた)
         とある手記より―――

827 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/17(水) 10:53:36 ID:ScawgvJk0
なんだろう。頭が痛い。頭痛が痛いのだ。
これは何があったのだろう。例えるなら、二日酔いのような。風邪頭痛のような。
厄介なくらい意識ははっきりしたままに、頭痛を受けるような。

……そこに居るのは誰だ?

……

( ^ω^)

なんだ、僕か。
……って、あれ?なんでぼくは僕を見ているんだお?
あ、知ってるお私。こういうの、俯瞰視点って言うんだろ。
こうやって全てを見下ろすのは、まるで神にでもなったかのようだね。

828 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/17(水) 10:54:25 ID:ScawgvJk0
( 〈i〉ω〈i〉)

( ^ω^)

あ、俺の目の前にはジョイナス君が。
無事だったのかお、ジョイナス君。
あんな状態で反応がまったくなかったもんだから、我輩は超心配したんだぞ。

( 〈i〉ω〈i〉)「こ……おい……」

ん?なんだろう。
ジョイナス君がワイに向かってなんか言ってるよ。
なに?声が小さくて、よく聞こえないよ。

( 〈i〉ω〈i■)「こ……に……おい……」

ん?ジョイナス君?

( 〈■ω■■)「こっ……ちに……おい……で」


|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|「こっちにおいで」


(;゚ω゚)

うわあnnああああtaああああああtanaあああああああnasあああああああtaあああああsiあああああnnあああああ!!!

829 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/17(水) 10:57:00 ID:ScawgvJk0
(;゚ω゚)「―――はあああっ!!」

(;゚ω゚)「はぁ……はぁ……」

そして僕は、目を冷ました。

(;゚ω゚)

手元を確かめると、暖かな感触。白。ふかふか。

ベッド。

目の前、壁。机。テレビ。新品のポット。
隣にもベッド。使われてない。綺麗。

ここは、まるで。

(;゚ω゚)「―――ホテル?」

そうだ。ブーンのいるそこはまるで、ホテルの洋室のそれだった。

830 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/17(水) 11:15:38 ID:ScawgvJk0
(;^ω^)「……え?ホテル?でもなんで、こんなとこ……」

ようやく落ち着いた脳で、この一連を即座に反芻する。
まず、ジョイナスの死。そしてトソンが黒いもやもやした化け物になって。
僕たちはみんな、それに飲み込まれて。

そして、今ここにいる。

(;^ω^)「それがなんで、ホテル……?」

<ガタッ

(^ω^;)ビクッ

隣壁からした何かの物音が、ぼくの思考を中断した。

(;^ω^)「……バスルーム?」

……そこは、一般的なホテル洋室であればユニットバスのある場所だ。
配置から見てまず間違いないのだろう。
では、そんなところに誰が……

(;^ω^)「……」

がちゃりと、おそるおそるドアを開けた先には。



ξ;゚听)ξ「キャッ!!」

(;゚ω゚)「おおっ!?つ、ツン!?」

831 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/17(水) 11:27:20 ID:jx5vdARg0

ξ;゚听)ξ「……びっ、びっくりした……ブーンか」

(;^ω^)「つ、ツン?ツンだおね?本物だおね?良かったお……会えて嬉しいお」

ξ;゚听)ξ「ば、馬鹿。そんなこと言ってる場合じゃ……」

( ^ω^)「とにかく、ツンはどうしてこんなとこに?」

ξ゚听)ξ「こっちが聞きたいわよ……あのトソン?黒い怪物に飲み込まれて、気付いたらここって感じ」

(;^ω^)「お。じゃあ……みんなここに飛ばされてるのかお?」

ξ゚听)ξ「さぁね……とりあえず、ここがどこだか知らなきゃ……」

そうやってツンが部屋を物色していく。
僕もそれにならい、この部屋に何かないか探す事にした。

ξ;゚听)ξ「……えっ?」

(;^ω^)

そして、ツンがカーテンを開いた時、見えた外の色に驚いた。
何しろ、真っ暗なのだ。暗いというよりは、黒い。地中のような色。
そして窓は開かないらしく、この時点で僕は確信めいたものを持っていた。

恐らく、このホテルからの脱出は不可能。そして……

「こっ……おい……」

(;゚ω゚)「ッ!!」

ξ;゚听)ξ「―――!」

部屋の外から、あいつの声。

832 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/17(水) 11:38:33 ID:jx5vdARg0
「こっ……ち……に」


ξ;゚听)ξ「キャ……」

(;゚ω゚)(静かに!)

ξ;゚听)ξ

小声で言いながら、僕はツンの口を抑えた。

(;゚ω゚)(あいつが何かはまったくらわからないけど、見つかったらアウトなのは確実だお。ひとまずやり過ごすんだお……)

ξ;゚听)ξ

無言のままに、ツンがこくこくと頷く。それでいい。
そして……隠れなければ。

(;゚ω゚)(ツン。一先ず、ベッドの下に隠れるお。いけるおね?)

ξ;゚听)ξ(……うん)

がちゃり。

ドアノブが捻られる音。

(;゚ω゚)(!! 早く!)

ξ;゚听)ξ

二人して、ベッドの下に潜り込む。
埃っぽくてむせ返りそうになるが、必死に我慢した。

(;゚ω゚)

(;゚ω゚)(……やっぱり、あいつだ)


|∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵|

|∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴(・)∴∴.(・)∴∵|

|∴(・)∴∴.(・)∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵|

(;゚ω゚)(……探してるのかお?僕達を……)

834 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/17(水) 11:44:10 ID:jx5vdARg0

|∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵∴(・)∴∴.∵|

ミ |∴∵∴∵∴∵∴∴∴.∵∴∵∴∵| クルッ

踵を返し、そのまま出て行った。
諦めたか。

(;^ω^)(……もういいおね。大丈夫かお?ツン)

ξ;゚听)ξ

(;゚ω゚)(……ツン?)

ξ;゚听)ξ(……ブーン、これ、なんだろ)

(;^ω^)(お?)

ξ;゚听)ξ(このベッドの下に落ちてたみたい。ほら。)

そう言ってツンが手にしているもの。

大学ノートだ。

845 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/17(水) 15:14:52 ID:mnhLXoRg0
ξ゚听)ξ「ただの大学ノートに見えるけど……」

ツンをベッドの下から引っ張り出してあげ、そのノートを受け取った。
ピンクを基調としたシンプルなデザインと、Campusの字からも間違いない。

ぺらり、と一ページ目を見てみれば、そこにはたった一文こう書かれているだけだった。

(;^ω^)

『ヘンゲジヅイシタをナッヘしてメンヌ』

(;^ω^)「な……何語だこれ?」

ξ゚听)ξ「いや、カタカナだから日本語でしょ」

(;^ω^)「いや、そうだけど」

ぱらぱらと、めくっていく。
薄汚れていて何かの文字にも見えるのだが、汚れすぎて読めたものではない。

そんな中、ちょうどノートの後半あたりにしてようやく意味のある文章に出会えた。

『tanasinnが追ってくる』

(;^ω^)「……たな……しん……?」

846 名前: ◆BnhUepkPaA[] 投稿日:2012/10/17(水) 15:23:32 ID:mnhLXoRg0

『tanasinnは混沌だ』

ξ゚听)ξ「たなしんって……さっきのあいつの事?」

(;^ω^)「……かもね」

『tanasinnは、排他的な全てだ。統括された混沌だ。綺麗にまとまっためちゃくちゃだ。あれは、触れてはいけないものだ』

『あれに干渉しては、何もかもがめちゃくちゃになる』

『私は触れられた。もはや個性がない。個人情報は全て混沌へ』

『私は何をしていたんだっけ。私は誰だっけ。村長?セクシーモンキー高梨?魔法使いサリン?どれでもない』

『そんな中、一つだけ思い出せた』




『私は、作者だった』


( ^ω^)

ξ゚听)ξ

「「作者……?」」

そして、それと同時の出来事だった。

《おい!!みんな!!聞こえるか!》

ブーンとツンの頭の中に、ドクオの声が聞こえてきたのは。

881 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 12:56:56 ID:YhGlUXo20
(´<_` )「……で、どうだ兄者。何か有益な情報はあったか?」

( ´_ゝ`)「うーん……そうだな……」

( ´_ゝ`)「あと一回ブラクラ踏んだら回線切って首吊って氏ぬ」

(´<_` )「お前真面目にやれよ馬鹿」

( ´_ゝ`)「やってるよ、真面目に13回/秒くらいの頻度でやめたいなぁとも思ってるけど」

(´<_` )「余計なフォルダ漁って精神的ブラクラ踏んでるからだろうが。
        なんだよ、『本場の東北訛りでウィットに富んだ軽快なトークを繰り広げる流石兄弟』本って。どこの層にウケてんだよ」

( ´_ゝ`)「頼りになる情報を探しながら、BLフォルダを開いてアニ×オト本をみる事も出来ちゃうんです。そう、iPhoneならね」

(´<_` )「俺にはFMVって書いてあるように見えるんだけどそれ」

( ´_ゝ`)「『あぁ弟者……そのラインは兄弟じゃ越えちゃなんねぇ……乙武さんに顔向け出来ねぇべした……』」

(´<_` )「おい、読み上げんなおい」

882 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 13:29:59 ID:YhGlUXo20
流石兄弟もまた、ブーン達と同じくそのホテルの一室に居た。
いま兄者はそこに置いてあったノートパソコンを片っ端から調べ上げている。
弟者は基本入口の監視。先ほど一度だけ例の化け物が通りかかったのだが、周りの部屋なんかには目もくれず、歩き去ってしまった。

( ´_ゝ`)「……わかったことといえば」

(´<_` )「?」

( ´_ゝ`)「ブーン系作者だな。このすごーくお腐り申し上げてる女性は」

(´<_` )「……作者」

( ´_ゝ`)「うん。『(´Д`)Edit』があったよ。少し、書き溜めらしきものもな。ただ……わけわからん」

(´<_` )「なにが?」

( ´_ゝ`)「支離滅裂なんだよ。およそ書き溜めともプロットとも呼べるものじゃない」

『パャココパコチ立鳴らペない天ンパー 仁の王ちの借り』

『アヒルレャモダブ顔ピーナティース』

(´<_` )「……ほんとだ。日本語がばらばらに散りばめられてるだけだな」

lw´‐ _‐ノv「その点トッポって凄いよな、最後までチョコたっぷr……あ、間違えたこれマイクロファイバーだ」

(´<_` )

( ´_ゝ`)

lw´‐ _‐ノv

lw´‐ _‐ノv「ちゃお」

884 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 13:43:11 ID:YhGlUXo20
(´<_` )「えっと……まずだな」

(´<_` )「いつからいたんだよお前……」

lw´‐ _‐ノv「おまえは今まで食べた米の粒数を覚えているか?」

( ´_ゝ`)「いや絶対使い方間違ってるぞ、それ」

lw´‐ _‐ノv「そうだね。"サクラダファミリア"と"桜田ファミリーや"ってよく間違えるよね え、間違えない?私もそう思う」

( ´_ゝ`)「もうやだこいつ」

lw´‐ _‐ノv「ぬぁっはっは。冗談はさておき、ずっとクローゼットの中に隠れてたんよ。あなた達が起きる前からね」

(´<_` )「えっマジか。あー、そういえばクローゼットの上の段はめんどくさいから探してなかったな……やだ俺の探索、杜撰すぎわろえない」

( ´_ゝ`)「でも、なんで隠れてたんだよ。俺らと顔合わせたくなかったとでも?」

lw´‐ _‐ノv「その通りだよ。現にあの黒い化け物は、トソンから変身したんだよ」

lw´‐ _‐ノv「少なくとも、今は誰も信じらんないな」

( ´_ゝ`)「心外だな。俺らがあの化け物だとでも?」

lw´‐ _‐ノv「いままでのやり取り見てたら違うみたいだね。この馬鹿なやり取りは、いつもの流石兄だ」

( ´_ゝ`)「えっ、やだなんで俺いまさりげなく馬鹿にされたの」

(´<_` )「兄者とは一体なんだったのか……アイデンティティが馬鹿の一言で片付くやつって……」

( ´_ゝ`)「ちっちゃい兄者なんか大嫌いなのじゃああああああ!!!」

885 名前: ◆BnhUepkPaA[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 14:03:08 ID:YhGlUXo20
lw´‐ _‐ノv「そのキモさも評価高いわー。流石っすわ兄者さん」

( ´_ゝ`)「おい弟者、お前ツッこんでくれよいいとこだったじゃん」

( ´_ゝ`)「そののじゃのじゃ言うのをやめなさい!みたいにさ」

lw´‐ _‐ノv

(´<_` )

( ´_ゝ`)「なにこの空気。やめてよ。俺がすべったみたいな空気やめてよ」

(´<_` )「いや、ごめんな兄者。兄者のボケが……いやむしろ、時代が俺に追いついてなかったわ」

( ´_ゝ`)「さすが我が弟、言い訳までもがスタイリッシュ……お?なんだ?」

lw´‐ _‐ノv「?」

(´<_` )「なんかあったのか?」

( ´_ゝ`)「う、うん。でも、なんでこんなところに……」

間が悪い事に、その時だった。

《おい!!みんな!!聞こえるか!》

三人の頭の中に、ドクオの声が鳴り響いたのは。



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