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35 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:09:18 ID:FUwnuIG.0
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Place: 草咲市 南梨町 字 節穴前 15-9 メゾンフシアナ 205号室
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Cast:都村トソン 都村ミセリ
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36 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:13:25 ID:FUwnuIG.0
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チチチと、蛍光灯が鳴いた。
人工的な光が部屋を照らし、生活感の薄い様子が露わになる。
ミセ*´д`)リ 「最悪ーッ!普通あそこで「杭持ち」に遭遇するかよー」
(゚、゚トソン 「ミセリが騒いで注目集めるからじゃないですか。隠遁生活している自覚あるんですか?」
ミセ*゚ー゚)リ 「まーいいじゃん、何とかやり過ごせたし」
(゚、゚トソン 「お蔭で何もできずに夜ですけど」
私は持っていた荷物を置いて、カーテンを閉める。
八畳一間の、二人暮らしには少々狭い部屋。
私が転がり込んだ時には
ミセ*゚ー゚)リ 『いいじゃん、三畳一間なんかよりはるかにマシだよ』
そう言って、ミセリは受け入れた。
現に生活はそれほど不便は無い。
何より五月蠅い両親がいないのだから、私にとっては快適ともいえる。
(゚、゚トソン 「さて、さっさとご飯にしましょうか」
ミセ*゚ー゚)リ 「はいよー」
私がキッチンへ移るとミセリは照明を消してベッドに倒れ込んだ。
疲れたのだろう。一昨日のように手傷を負うことこそなかったが、中々厄介な二人だった。
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37 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:15:23 ID:FUwnuIG.0
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鶏むね肉をパックから出し、水で軽く表面を洗う。
皿に乗せ、ラップをかけ電子レンジへ。
適度な時間を設定し、温めを開始する
次に丸ごと買ってきた大根の葉を落とす。
さらに半分よりも短く切り分け、皮を剥く。
ミセリは、吸血鬼だ。
話によれば吸血鬼の中ではそれなりの地位にあるらしい。
実際に、彼女を血眼で追い回す杭持ちを見ればそれが嘘でないことはわかる。
皮を剥いた大根を、繊維に添って縦に薄くスライスする。
彼女は他の吸血鬼と同じく人の血肉を喰らう。
だから、杭持ちや世間は吸血鬼は人間の敵だと考える。
それは妥当であり、現実だ。
実際に吸血鬼による殺人は一向に減らず、中には組織化して効率的に人を襲う者達もいるらしい。
スライスした大根を、千切りにしてゆく。
だけれど、ミセリは違う。少なくとも私の前では。
私は彼女に血を、あるいはその他の体液を提供している。
無理やりに吸われたことも、体に負荷がかかるほど大量に飲まれたことも無い。
私の知らないところで、浮気男のようにこっそりと他人の血を吸っていない限りは、比較的善良な吸血鬼なのだ。
切りおえた大根を水にさらす。
次に、水菜を水洗いし、大根と同じ長さに切り分ける。
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38 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:17:52 ID:FUwnuIG.0
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ミセ*゚ー゚)リ 「トソン、考え事しながら包丁使ってたら、指がとれちまうよ」
(゚、゚トソン 「大丈夫です。ちゃんとやってますから」
ミセ*゚ー゚)リ 「嫌だかんね、私。トソンの血は好きだけど、流石に指食う趣味は無いわ」
(゚、゚トソン 「はいはい。で、どうしたんです?」
ふらりと、ミセリが私の背後にすり寄ってきていた。
気にせず、あえて気にせず、私は夕飯の準備を続ける。
切った水菜を、大根と一緒のボウルにいれ、水にさらす。
丁度ここで電子レンジが音を鳴らす。
鶏肉に火が通ったらしい。
ミセ*゚ー゚)リ 「なぁ〜〜トソ〜ンちゃ〜ん」
(゚、゚トソン 「ダメですよ」
ミセ*゚ー゚)リ 「そんなこと言わないでさぁ」
ミセリが私の腰に腕を回し、背後から絡みついてくる。
わざと邪険に払いのけて電子レンジの中の鶏肉を取りだす。
ラップを開くと湯気が立ち上り、肉の香りが穴をくすぐった。
皮を引き剥がし、真ん中の一番厚みのあるところに竹串を刺す。
穴から溢れてきたのは、透明な肉汁。
どうやら火の通りに問題は無いようだ。
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39 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:18:58 ID:FUwnuIG.0
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ミセ*゚ー゚)リ 「だってさぁ〜〜すっげえいい匂いすんじゃ〜ん」
(゚、゚トソン 「つまみ食いはダメです」
ミセ*゚ー゚)リ 「硬いこと言うなよ〜〜」
裂き身にしたいので、鶏肉は一旦放置。
アパートの狭いキッチンではどこに置いても邪魔になるので、部屋のテーブルに置き、虫よけのネットを被せる。
行って来てをする私の後ろを、ミセリはだらだらとついてきた。
餌をねだって足に絡みつく猫のようだ。
ミセ*゚Д゚)リ 「トーソーンーお腹空いてしぬぅーー」
(゚、゚トソン 「30分くらい死んで大人しくしててください」
ミセ*゚Д゚)リ 「ぐわああああ」
演技臭い動きでミセリが床に倒れた。
ちらりちらりと目線がこちらを向いているが、無視。
小鍋に薄く水を張り、火にかける。
お湯が沸くまでの内に、小ぶりの茶碗に乾燥ワカメを一つまみ。
適量の水を注いでこれも放置。
次に冷蔵庫から玉ねぎを取りだす。
昨日使った残りだ。皮を剥き、半分にしたものをラップに包んでおいた。
これを薄くスライスしてゆく。小さな玉ねぎだ。残り全部使っても問題ないだろう。
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40 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:20:01 ID:FUwnuIG.0
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(゚、゚トソン 「ミセリ、邪魔です。寝るなら部屋に行ってください」
ミセ*゚Д゚)リ 「はいはーい!抗議抗議ィー!!ノリ悪い上に邪険にし過ぎだと思いまーす!!」
(゚、゚トソン 「邪魔です」
ミセ*゚ ,゚)リ 「トソンよぉ〜初めの頃の戸惑いと初々しさをよぉ〜忘れないでよ〜」
(゚、゚トソン 「邪魔です」
ミセ*゚ -゚)リ
(゚、゚トソン 「さて、と……」
ミセ*゚ ,゚)リ 「まあでもクレープ屋でちゅーした時の反応は中々可愛かったけどな」
(゚、゚トソン
ミセ*゚ー゚)リ ニヤッ
(゚、゚トソン
∠二=と l スッ
(゚、゚トソン 「まずは心臓でしたっけ。殺す手順って」
ミセ;*゚ー゚)リ 「オッケートソン。話し合いの精神って大事だと思わない?」
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41 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:23:21 ID:FUwnuIG.0
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吸血鬼と言っても死の概念は存在し、致死域でない負傷でも痛みを感じるのだそうだ。
心臓であったり、頭を損傷すれば生きてはいられない。
今でこそ冗談交じりではあるが、包丁は人間と同じく、吸血鬼にとっても十分に凶器足りえる存在らしい。
ミセ*゚ー゚)リ 「でもさ〜よかったじゃん、100円引き」
私の邪魔にならないよう、部屋の傍まで退いたミセリ。
腕を組み、壁に体を預ける。
小柄で、見てくれだけは10代の彼女でも、その立ち姿は年を重ねた気配を醸していた。
(゚、゚トソン 「割に合いません。あの場に知り合いがいないことを切に願います」
ミセ*゚ー゚)リ 「気にしすぎだっつーに」
ボウルの野菜を笊で引き揚げ、上下に揺すって水を切る。
これだけでは不十分なので、ボウルに重ねて、しばし水が落ちるのを待つ。
鍋の縁から湯気がぽふぽふと吹き出し始めた。
出汁の粉末をスプーンで掬い入れ、まな板放置していた玉ねぎも投入する。
あとは、弱火にして火が通るのを待てばいい。
まな板を軽く洗って、先に切り落としておいた大根の葉を軽く水で洗う。
雑に水を切って、これまた雑に切り分ける。
(゚、゚トソン 「ミセリ、そっちの鶏肉持ってきてください」
ミセ*゚ー゚)リ 「あいよー」
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42 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:25:27 ID:FUwnuIG.0
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(゚、゚トソン 「冷めてますよね」
ミセ*゚ー゚)リ 「いや、結構熱いけど」
(゚、゚トソン 「じゃあ冷ましてください。ついでに裂き身にしてください」
ミセ*゚ー゚)リ 「トソンさ〜私の体なんだと思ってんのよ」
(゚、゚トソン 「特段思うところはないですが、まあ便利だなと」
ミセ*゚ー゚)リ 「まじさ〜一家に一台吸血鬼じゃないんだからさ〜」
文句を言いつつ、ミセリは手を洗って鶏肉を手に取った。
湯気は収まっているが、まだ熱が残っているのは見た目にも何となくわかる。
それが急速に冷やされていく。
冷凍庫のような、ゆったりとしたものでは無い。液体窒素に浸すような急速さだ。
(゚、゚トソン 「凍らせないでくださいね」
ミセ*゚ー゚)リ 「わかってるって」
(゚、゚トソン 「この前」
ミセ*゚ー゚)リ 「あーはいはい、申し訳ござんした」
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43 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:29:21 ID:FUwnuIG.0
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身の方をミセリに任せ、剥しておいた皮を細く刻む。
切り分けを終え、鍋とは別のコンロにフライパンをかける。
少量のサラダ油を熱し、そこに細切りの鳥皮、黒胡椒を入れ、中火で炒める。
鳥の皮に焼き目がつく間での時間に、鍋の火を止め、味噌を溶き入れた。
玉ねぎがちょうどいい按配だ。香りも中々よい。
いい具合に鳥の脂が出たフライパンで大根の葉を炒める。
水が油に弾かれ跳ねた。バチバチという音が、五月蠅いながらもどこか心地よい。
(゚、゚;トソン 「いぎひぃ?!」
真剣に炒め物に向き合う首筋に、おぞましい感触が這いずった。
何をされたのかはすぐに理解したが、あまりに唐突だったので少なからず驚く。
ミセ*゚ー゚)リ 「終わったよー」
(゚、゚トソン 「……一々人の首を舐めないでください」
ミセ*゚ー゚)リ 「だってめっちゃいい匂いすんだもん」
(゚、゚トソン 「……火や刃物を扱ってるときは変なことしないでください」
ミセ*゚ー゚)リ 「もし怪我しても直してやるって」
(゚、゚トソン 「そういう問題じゃありません」
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44 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:30:57 ID:FUwnuIG.0
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なんだかんだありつつ、無事に夕飯ができあがった。
さして豪華でもない、いつも通りの食卓だ。
私も、クレープを食べたものの、そのあとに走り回ったのでお腹は空いている。
タイマーでセットしていたご飯も丁度良く炊き上がり、いそいそと箸を取った。
(゚、゚トソン 「いただきます」
ミセ*゚ー゚)リ 「召し上がれ」
(゚、゚トソン もぐもぐ
ミセ*゚ー゚)リ 「おいしいの?」
(゚、゚トソン 「食べてみます?」
ミセ*゚ー゚)リ 「バーカ、食べ物粗末に出来ねえよ」
(゚、゚トソン 「確かに」
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45 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:32:42 ID:FUwnuIG.0
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ミセ*゚ー゚)リ 「それ何?」
+(゚、゚トソン 「鳥皮と大根の葉の炒め物です。余分な物同士で作られたとても経済的なメインディッシュです」
ミセ*゚ー゚)リ 「そっち」
+(゚、゚トソン 「大根と水菜の鶏サラダ。梅ドレッシングでさっぱりさをアピール」
ミセ*゚ー゚)リ 「それ」
+(゚、゚トソン 「玉ねぎとワカメの味噌汁。玉ねぎの甘みと辛み、程よい触感がナイス」
ミセ*゚ー゚)リ 「これは」
+(゚、゚トソン 「工場生産のカッパ漬けです。箸休めにも、これだけでご飯のおともにもと、万能です」
ミセ*゚ー゚)リ 「食べ終わるのまだ?」
(゚、゚トソン 「あと30分くらいです」
ミセ*゚ ,゚)リ 「マジで飢え死ぬんだけど」
(゚、゚トソン 「我慢してください」
ミセ*゚ ,゚)リ 「……」
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46 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:36:46 ID:FUwnuIG.0
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(゚、゚;トソン 「……ちょっと、何してるんですか」
ミセ*゚ー゚)リ 「いやもう、我慢限界だし」
(゚、゚;トソン 「ちょ、私まだご飯」
ミセ*`Д´)リ 「うっせー!さっきからいい匂いぷんぷんさせやがって!誘ってんのか!」
(゚、゚;トソン 「それはそっちが勝手に……」
抱き着く、というには強引。
座って食事する私を後ろに引き倒し、腕で押さえつける。
元からひ弱な私な上に、人よりも力の強い吸血鬼のミセリ。
抵抗も虚しく、私はミセリの懐に抱きしめられた。
とりあえず、手に持っていたご飯茶腕をテーブルに残すことには成功する。
ミセ*゚ ,゚)リ 「いただきます」
(゚、゚;トソン 「ちょっみゅぎっ!」
首筋に、ミセリの舌が這う。
ほんのりと冷たい唾液の感触に、背筋に痺れが走った。
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47 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:39:57 ID:FUwnuIG.0
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唾液を塗り付けられたそこ。
ミセリの鋭い犬歯が、優しく突き刺さる。
ハーモニカを吹くように、少しスライドし傷口を広げた。
( 、 トソン 「ッ」
痛いのは、最初だけだ。
唾液が皮膚に沁み込むと、次第に感覚がぼやけて、何も感じなくなる。
少しすれば傷口から血が流れ出る熱い感触だけが、ぼんやりと意識の中で脈を打つ。
吸血鬼が血を啜るというと、歯を剥いて人の肉に噛みつく画を想像されるかもしれないが、ミセリは少々違う。
傷を作ると赤ん坊が母親の乳房を一所懸命に吸うように、唇で優しく血を吸い出す。
唾液で痛覚と意識がぼやけはじめると、倒錯もあって、懸命に血を吸い出すその姿が愛おしく思えるほど。
(゚、゚トソン 「……もう。今日は簡単にお昼を済ませたから、薄いですよ」
ミセリは答えない。
どんな表情をしているか見ることはできないが、きっといつもの通り目を細めて幸せそうな顔をしているのだろう。
肩ごしに手を回し、頭を撫でる。
あまり長くないミセリの髪は猫のように柔らかで、ますます赤ん坊のようだ。
(゚、゚トソン 「……ちょっと、ミセリ」
私を羽交い絞めにしていた腕が、するりとほどけた。
体を這うように指が移動し、私の胸元で止まる。
嫌な予感がする。たぶん当たる。
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48 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:41:35 ID:FUwnuIG.0
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優しく、ゆっくりと、手の平が私の胸を撫で始めた。
逆の手は背中。下着のホックをぷちりと外す。
( 、 トソン 「っう」
傷口に、痺れを感じる。
次第に体の力が抜けて、のぼせたように頭がぼうっとし始めた。
唾液を注射された、と気付いた時にはもう遅い。
ミセ*゚ー゚)リ 「へへへ……焦らされ過ぎてノってきちゃった」
(゚、゚トソン 「お腹が膨らんだらエッチって、猫かウサギですか」
ミセ*゚ー゚)リ 「勝手にするからマグロでいーぜ」
(゚、゚トソン 「マグロも何も、力入んないし」
体を支えられながら床に倒される。
覆いかぶさるミセリの目は、逆光の影の中で青く輝いていた。
唇の間で舌が横に滑る。
服の中に滑り込んでくる手はやっぱり冷たい。
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49 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:44:35 ID:FUwnuIG.0
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ミセ*゚ー゚)リ 「トソン、やっぱりかわいいな。食い散らかしたい」
(゚、゚トソン 「うれしくない」
ミセ*゚ー゚)リ 「この身体がいつか男を受け入れて、熟れて腐り始めるのかと思うとたまんねーな」
(゚、゚トソン 「あなたが居るうちは恋人なんかできませんよ」
ミセ*゚ー゚)リ 「まるで私がいなきゃ恋人作れるみたいな言い方だな」
(゚、゚トソン 「人並みには」
ミセ*゚ー゚)リ 「よく言うよコミュ障の癖に。…………ま」
手際良く服を剥がれ、上半身をさらされる。
恥じらいが無いわけでは無い。
恥じらったところでミセリを喜ばせるだけなので、表には出さない。
ミセ*゚ー゚)リ 「この身体に寄ってくるゴキブリは山ほどいそうだけどな」
(゚、゚トソン 「……」
ミセ*゚ー゚)リ 「安売りすんなよー。それなりの男に売らねえと、もったいないぜ」
(゚、゚トソン 「…………買い叩いてつまみ食いしているあなたが言いますか」
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50 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:46:40 ID:FUwnuIG.0
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(゚、゚トソン 「せめてベッドに行きたいんですが」
ミセ*゚ー゚)リ 「たまには、こういう行儀悪いのも燃えね?」
(゚、゚トソン 「背中痛いんですけど」
ミセ*゚ー゚)リ 「却下」
着ていたシャツを脱ぐミセリ。
下着を嫌う彼女の体は、それだけで露わになった。
白い肌。青い不健康さでは無く陶磁器のような、無機質でなめらかな、「白」。
綺麗だ。
細く、しなやかで、張りがあって、それなのに弛んでいる。
世には吸血鬼に憧れ自ら身を落とす人もいると聞くが、理解できなくはない。
ミセ*゚ー゚)リ 「電気消す?」
(゚、゚トソン 「……はい」
白い身体に薄く伸びる筋肉の陰。
伸びた手が紐を引き、照明が素直に輝くのをやめる。
「……へへ」
「…………まったく」
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51 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2014/02/16(日) 20:48:30 ID:FUwnuIG.0
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終り。
三行。
なんか
たべたり
たべられたり