(´・ω・`)マーケティング・ライブラリアンのようです

「ゲイ」

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178 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:56:08 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 
 
(゚、゚トソン「…!」
 
(´^ω^`)「い〜い食いつきだ! これはきみでも名前くらいは知ってるだろ!」
 
(゚、゚;トソン「あ……当たり前じゃないですか! って、これも本だったんですか!?」
 
(´・ω・`)「アニメ化にドラマ化に漫画化。いろいろあったけど、原作は小説なんだ」
 
(´・ω・`)「タイアップ商品もたくさん出てるし、最近じゃあ英語の教科書にすら出てくる」
 
(゚、゚トソン「友だちが言ってましたよ。子供の英会話教室の教科書にアルファが〜〜って」
 
(´・ω・`)「そ、そんなところにまで……」
 
(゚、゚トソン「子供…」
 
(;´・ω・)「まだ二十九歳なんだろ! 二十代だろ!」
 
(゚、゚トソン「もう…三十歳…」
 
(´・ω・`)「もう知らん」
 
 
.

180 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:57:15 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「それはいいとして、だ」
 
(´^ω^`)「さっきの言い方を見てると、さてはきみ、原作は読んだことがないんだな?」
 
(゚、゚トソン「ほっといてください。知らなかっただけなんですから」
 
(´・ω・`)「よかった。知ってたら、せっかくここまで引っ張ったのに紹介する意味がなくなるからな」
 
(゚、゚トソン「あ、ああ…」
 
(´・ω・`)「アニメ版とかは見たことあるの?」
 
(゚、゚トソン「いえ……名前だけ」
 
(´^ω^`)「だあああったら、僕の紹介の出番だな!!?」
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「(……喜んでるみたいだし、今回は黙って聞いとこう)」
 
 
.

181 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:58:43 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「時は世界暦500年!」
 
(´・ω・`)「時代は、まさに三国時代であった!」
 
(゚、゚トソン「さ、三国?」
 
(´・ω・`)「大国のラウンジに、動きを見せつつあるオオカミ」
 
(´・ω・`)「そして、主人公、ブーン=トロッソとその相棒、ドクオ=オルルッドがいるのが、
.      弱小国であり、いつ消えるかわからないヴィップだ」
 
(゚、゚トソン「ってことはアルファって、三国志的な話だったんですか?」
 
(´^ω^`)「そうだともさ!」
 
(´・ω・`)「アルファを読んでない人は実はだいたいの人が知らないんだ。
.      三国志ってジャンルだけで好きな人ならまず飛びつきたくなる内容だろう」
 
 
.

182 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:59:29 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「そして、ブーンとドクオは、ヴィップの新兵募集に飛びつき、入軍テストに臨んだ」
 
(゚、゚トソン「そこからはじまる、三国志物語――」
 
(´^ω^`)「――とはいかないんだなあ、これが!」
 
(゚、゚トソン「……え?」
 
 
(´・ω・`)「先に言っちゃおう」
 
(´・ω・`)「誰もが、非力なドクオでさえ受かった入軍テストで」
 
 
 
 
 
 
 
(´・ω・`)「ただひとり、ブーンだけが落ちた」
 
 
 
 
 
.

183 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:00:12 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「終わったじゃないですか、話」
 
(´・ω・`)「お、終わらねえから!!」
 
(゚、゚トソン「そこからどう三国志につながるんですか」
 
(´・ω・`)「そこだけどねえ。そもそも、テストに落ちるってのは、軍側ですら予期せぬ事態だったわけだ」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「軍側は、とにかく大量の兵がほしかった。近々、敵対国との戦いも想定されていたからね」
 
(´・ω・`)「だから、入軍テストの内容は………、まあ、これは読んだほうがはやいか。
.      とにかく、簡単な内容となっていた」
 
(´・ω・`)「なんとか弁解するブーンに、応じない監督。
.      ブーンの入軍は絶望的となった、そのときだ」
 
(´・ω・`)「試験会場に、ある男が現れた」
 
 
 
(´・ω・`)「弱小ヴィップの期待の星」
 
(´・ω・`)「そして、この話の陰の主人公である、大将、ショボン=ルージアルだ」
 
 
.

184 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:01:05 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン「大将のお出まし……ですか」
 
(´^ω^`)「あ〜〜〜、先に言う! 僕がこの作品で一番好きなのは、このルージアルさんだ!」
 
(゚、゚トソン「名前が一緒だからってお調子に乗って」
 
(´゚ω゚`)「いいじゃないか!! ルージアルさんはなあ、最高なんだぞ!!」
 
(゚、゚トソン「いいから、続きを」
 
(´゚ω゚`)「〜〜、………。」
 
(´・ω・`)「……ここにルージアルさんがやってきた理由。
.      それは、まあ読めばわかるんだけど、ブーンの素質にあった」
 
(゚、゚トソン「素質…」
 
(´・ω・`)「ややこしいからここらへんも読んで理解してほしいんだけど、
.      要約すると、まあ、こうなる」
 
 
 
(´・ω・`)「『ブーンが入軍テストに落ちたのは弱いからじゃない』」
 
(´・ω・`)「『ブーンがあまりにも強すぎたからだ』」
 
 
.

185 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:01:46 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン「!」
 
(´・ω・`)「ルージアルさんは、この点には触れないで、
.      うまいこと監督をだまくらかしてブーンを試験に合格させた」
 
(゚、゚トソン「いいんですか、そんなことして」
 
(´・ω・`)「大将だしい?」
 
(゚、゚トソン「でも、素質があるって、なんだかご都合主義ですね」
 
(´・ω・`)「あのねえ。一生を兵隊のままで終えるやつを主人公にして、なにが楽しいの」
 
(゚、゚トソン「あ、ああ…」
 
 
.

186 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:02:27 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「――これが、だいたいの冒頭からの流れだ」
 
(゚、゚トソン「結局うかっちゃうことばらされちゃった」
 
(´^ω^`)「あ〜〜、問題ない! ってか、そんなのどうでもいいくらいに、この話は長いから」
 
(゚、゚トソン「長い…」
 
(´・ω・`)「そうだとも! 話数は、番外編除いても、全120話なんだからね」
 
(゚、゚トソン「ひゃっ…」
 
(´・ω・`)「ほら、巻数も20巻。小説にしちゃあ長すぎるよ」
 
(゚、゚トソン「よ、読みきれるかなあ」
 
(´・ω・`)「僕は、一ヶ月はかかった。
.      逆に、よく一ヶ月で読みきったな、と思うほどだけどね」
 
(゚、゚トソン「なるほど」
 
 
.

188 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:03:50 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´^ω^`)「で、そんなふうに長い話だが……」
 
(゚、゚トソン「話だが?」
 
 
(´・ω・`)「ボリュームは、その更に上を行く!」
 
(´・ω・`)「全120話なら、ボリュームとしては全240話レベルだ!」
 
 
(゚、゚トソン「ッ…」
 
(´^ω^`)「これをいっぺんに紹介は無理だ。なにから紹介しよう?」
 
(゚、゚トソン「私に聞かれても」
 
(´・ω・`)「……サイコロでも振るよ」
 
 
 
 >>189
 
 1.「アルファベット」の設定について
 2.キャラクターと人間関係について
 3.ショボン(司書)さんイチオシの見所
 
 
.

189 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/07/06(土) 20:06:38 ID:rfQUa/Gg0
2

190 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:08:15 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「2か…」
 
(゚、゚トソン「(ほんとうに振った)」
 
(´^ω^`)「よし、じゃあ登場人物たちの魅力について語ってあげよう」
 
(゚、゚トソン「語られても困るんですが」
 
(´・ω・`)「なあに。簡単な紹介だよ。それも、ほんの一部だけを、ね」
 
(゚、゚トソン「…」
 
 
 
(´・ω・`)「まず、主人公。ブーン=トロッソ」
 
(´・ω・`)「彼の入軍動機のうちの一つ、それは『敵討ち』だ」
 
(゚、゚トソン「敵討ち?」
 
 
.

192 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:09:43 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「父親も過去はヴィップ軍のそこそこ有能な戦士だった」
 
(´・ω・`)「だが……彼は惜しくも、戦場で戦死してしまった。しかたのないことだがね」
 
(゚、゚トソン「ああ…」
 
(´・ω・`)「そして残された母と弟、そして自分」
 
(´・ω・`)「母と弟を残すのは後ろ髪の引かれる思いとなるが、ブーンは決意した。
.      自分も父と同じ戦場に立ち、敵をとると同時にヴィップに平和をもたらしてやる、と」
 
(´・ω・`)「……ありきたりとは言え、それでもやはり感情移入のしやすいドラマだろう?」
 
(゚、゚トソン「主人公としては適正な境遇ですね」
 
(´^ω^`)「特に、父と軍に関する葛藤は作中、それも序盤に出てくる。
.      これがまたのちに巧い展開を呼び寄せるんだけど、まあ、読めよ」
 
(゚、゚トソン「ム。次」
 
(´・ω・`)「…、…。」
 
 
.

193 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:10:47 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「次。相棒の、ドクオ=オルルッド」
 
(´・ω・`)「彼は、何度か言っているように、決して力で優れているとは言えない」
 
(゚、゚トソン「まあ、今まで出てきた『ドクオ』もそんな感じでしたしね」
 
(´・ω・`)「だから、アルファベットを扱う能力においても、ドクオは一歩遅れた存在となる」
 
(゚、゚トソン「名わき役……ってところですか?」
 
(´^ω^`)「そうだ!」
 
(´・ω・`)「……いや、違う」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「彼を『わき役』と位置づけるのは惜しまれるくらい、大切な存在だ」
 
(´・ω・`)「戦における彼のエピソードは、どれもすばらしいものばかりだ。
.      どう活躍するか……、……さすがに、言わないほうがいいかな」
 
(゚、゚トソン「まあ、力がないとなったら、策士として動くんだろうなあ、とは思いますが」
 
(´^ω^`)「お、策士なんて言葉を知ってるのか。えらいえらい」
 
(゚、゚トソン「ム。次」
 
(´・ω・`)「はいはい」
 
 
.

194 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:13:51 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「次。僕の敬愛する、ショボン=ルージアル」
 
(´・ω・`)「さっきも言ったけど、アルファと言えばルージアルさん、という風潮が強い。
.      僕に言わせちゃあ、主人公はあんなにやけ面じゃなくて、ルージアルさんだ」
 
(゚、゚トソン「はあ」
 
(´^ω^`)「義理堅く、強くたくましく、部下からは敬愛され敵方からは恐れられる。
.      彼専用のエピソードが多数存在し、そのうちの一つはこの作品の名シーンだ。
.      まさに人気を独り占めしている、そんなキャラクターだと言えよう!」
 
(´・ω・`)「特に、彼の義理堅さは、序盤から終盤まで、始終一貫して描かれている。
.      義理堅さゆえに引き起こされるさまざまなエピソードは、この作品に厚みを足している、と言えるね」
 
(´・ω・`)「まあ……読まなくちゃあだめだ、この点に関しては」
 
(゚、゚トソン「とにかくこの人のエピソードはじっくり味わって読んでみますよ」
 
(´^ω^`)「ぜひ、そうしてくれ」
 
 
.

195 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:15:33 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「ほかにも、語りつくせないエピソードを持つキャラはたくさんいる」
 
(´・ω・`)「天性のアルファベット職人のツン=デレートに、生きた伝説のベル=リミナリー。
.      オオカミ最後の牙、ミルナ=クォッチに、黒い噂の絶えないジョルジュ=ラダビノード」
 
(´・ω・`)「だけど、さすがにそこまで語るわけにはいかない」
 
(゚、゚トソン「そりゃあ、まあ」
 
(゚、゚トソン「現時点で、わりと内容言われた気がしますし」
 
(´^ω^`)「え? ああ、それはない」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「キャラは、単独では生きてやしない」
 
(´・ω・`)「必ず、周囲と反応しあう。アルファでも同じく、だ」
 
(゚、゚トソン「というと…」
 
 
(´・ω・`)「作中で繰り広げられる人間ドラマ」
 
(´・ω・`)「あるときは戦場で、あるときは戦場外で。
.      あるときは自軍のなかで、あるときは敵対する者同士で」
 
(´・ω・`)「互いに迎合したり、反発しあったり、相容れなかったり、涙を見たり」
 
(´・ω・`)「そんな、ただ殺しあう作品でないのが、この作品の厚みを助長している」
 
 
.

196 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:18:38 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン「漠然としていてわかりません」
 
(´・ω・`)「たとえば、ブーンとツンの関係がそれだ。
.      二人はアルファベットを作ってもらう側と作る側との関係なんだけどね」
 
(゚、゚トソン「…?」
 
(´・ω・`)「この組み合わせは定番のカップリングだろうけど……
.      わくわくをわざと増やしてあげよう。人生、そんな甘くはないよ」
 
(゚、゚トソン「え…?」
 
 
(´・ω・`)「……とにかく、キャラクターといいその関係といい」
 
(´^ω^`)「まさに、『生きている』!」
 
(´^ω^`)「戦死した人も、読者の脳内では戦い続けている!」
 
(´・ω・`)「時には国に忠誠を誓い、時には国に反旗を翻し……」
 
(´^ω^`)「各人の行動がまわりから分節されているからこそ、このアルファ世界は膨大とも言えるんだよ!」
 
(゚、゚;トソン「ちょ、ブーンさんとツンさんの関係って!?」
 
(´・ω・`)「次のトピックに移ろうかな」
 
(゚、゚;トソン「ショボンさん!」
 
(´^ω^`)「次はなにがいい?」
 
(゚、゚;トソン「なんだっていいですよ!」
 
(´・ω・`)「……コイントスでもするよ」
 
 
 
 >>197
 
 1.「アルファベット」の設定について
 2.ショボン(司書)さんイチオシの見所
 
 
.
 
 
.

197 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/07/06(土) 20:19:03 ID:rfQUa/Gg0
俺がいっちゃん好きなのはジョルジュ
圧倒的にジョルジュ
次点でミルナ

つーかオオカミ最後の牙って表現すげぇいいな

198 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/07/06(土) 20:19:45 ID:rfQUa/Gg0
ごめんよ
1で

199 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:22:23 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「表か…」
 
(゚、゚トソン「(ほんとうに投げた)」
 
(´^ω^`)「よし、だったらこの作品の舞台設定を紹介しよう!」
 
(゚、゚トソン「さっきの三国志云々だけじゃなくて?」
 
(´・ω・`)「とんでもない。読了すれば、『アルファ』って一つの世界が
.      脳内に出来上がるほどには、この舞台はとにかく濃密で膨大なんだ」
 
(゚、゚トソン「ほうほう」
 
(´・ω・`)「まず、時代は昔。世界暦なんてあるけど、
.      まあ中世ヨーロッパとか、戦国時代とか、そこらへんをイメージしていたら問題はないね」
 
(゚、゚トソン「剣で戦うんでしたっけ?」
 
(´^ω^`)「あ、忘れてた! 舞台よりも先に『アルファベット』の説明をしないとな!」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
 
.

200 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:25:33 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「トソンちゃん。きみの今の質問は、ゲンミツに言うならノーだ」
 
(゚、゚トソン「まさか、鉄砲で戦うわけじゃあるまいし…」
 
(´・ω・`)「なんのためのタイトルだと思ってるんだ」
 
(゚、゚トソン「タイトル?…あっ」
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「アルファベットで戦うって、どういうことなんですか」
 
(´^ω^`)「そうだよ、それ!」
 
(´・ω・`)「この舞台で一番のキーワード、それはアルファベット」
 
(´・ω・`)「簡単に言えば、殺傷力に長けた高性能な武器だ」
 
(゚、゚トソン「殺傷力…」
 
 
.

201 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:27:08 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「アルファベットは、全部で幾つある?」
 
(゚、゚トソン「えっと、エービーシーディーイーエフジー…♪」
 
(´・ω・`)「いや、歌わなくてもいいから…」
 
(゚、゚トソン「………、26個ですね」
 
(´・ω・`)「最初は?」
 
(゚、゚トソン「エー」
 
(´・ω・`)「最後は?」
 
(゚、゚トソン「ゼット」
 
(´・ω・`)「そう。登場人物たちは、そのアルファベットで戦う」
 
(゚、゚トソン「だからなんなんですか、そのアルファベットってのは」
 
(´・ω・`)「もっとも現実的に言うと、」
 
(´・ω・`)「アルファベットを『象った』武器だ」
 
(゚、゚トソン「…?」
 
 
.

202 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:27:50 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「たとえば、エーなら、『 A 』という文字の三画目を持ち手にして、
.      刃となる一角目、二画目で相手を切る、といった具合だ」
 
(゚、゚トソン「………!」
 
(゚、゚トソン「じゃあ、そんな感じで、全部剣に」
 
 
(´・ω・`)「全部じゃあない」
 
 
(゚、゚トソン「…え?」
 
(´・ω・`)「これがまた『アルファ』という作品を盛り上げているんだけどね、」
 
(´・ω・`)「全部が全部、剣に似た武器というわけじゃあないのがまた面白いところなんだ」
 
(゚、゚トソン「というと?」
 
 
(´・ω・`)「まず、ルージアルさん愛用の『 T 』」
 
(´・ω・`)「これは、言わば、ハンマーだ」
 
 
.

203 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:28:32 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン「ハ…!」
 
(´・ω・`)「一角目の片方が槌で、もう片方が刃となってる。
.      巨漢のルージアルさんだからこそ振り回すことのできる、豪快なアルファベットだ」
 
(´・ω・`)「次。僕が一番、二番に好きなアルファベット、『 I 』」
 
(´・ω・`)「これは、見たまんま棒状なのが生かされて、槍、となっている」
 
(゚、゚トソン「ハンマーに、槍……!」
 
 
(´^ω^`)「こんなんで興奮してちゃあだめだ!」
 
(´・ω・`)「次。巧いと思ったのが、序盤でも終盤でも活躍する『 D 』と『 F 』」
 
(´・ω・`)「トソンちゃん。きみは、この二つは武器化されるならなんだと思う?」
 
(゚、゚トソン「え、え…?」
 
(゚、゚トソン「……」
 
 
 
(゚、゚トソン「『 D 』が四次元ポケットで『 F 』が銃?」
 
(´・ω・`)「時代錯誤にも程があるよ…」
 
 
.

204 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:29:46 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「だが、わからなくて正解だ。この二つは、意外性が衝かれている」
 
(゚、゚トソン「というと」
 
(´・ω・`)「『 D 』が弓で、『 F 』が矢だ」
 
(゚、゚トソン「! なるほ……」
 
(゚、゚トソン「…? 『 D 』は納得できるんですけど、『 F 』は…?」
 
(´・ω・`)「一角目、一番上の部分が刃だ。矢で言うところの、やじりだね」
 
(゚、゚トソン「………??」
 
(´・ω・`)「わからなかったら、巻末についている参考画像を見ればいい。
.      もちろん、作中で出てから、ね」
 
(゚、゚トソン「は、はあ。って、参考画像までついてるんですか」
 
(´・ω・`)「参考画像だけじゃあない。三国の情勢が一目でわかる地図まで、巻頭にあるよ」
 
(゚、゚トソン「なるほど」
 
 
.

205 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:31:36 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´^ω^`)「とにかく、こんな風に工夫の凝らされたアルファベットで、男たちが戦う!」
 
(´・ω・`)「またアルファベットには、二つの特徴がある」
 
(゚、゚トソン「まだ二つも?」
 
(´・ω・`)「一つ。こっちは簡単だけどね、アルファベットにはある種のランクがあるんだ」
 
(゚、゚トソン「ランク?」
 
(´・ω・`)「一言で言うなら」
 
 
(´・ω・`)「『 A 』が最弱で、『 Z 』が最強」
 
 
(´・ω・`)「……つまり、アルファベットが進むにつれて強くなるということさ」
 
(゚、゚トソン「ほうほう」
 
 
.

206 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:32:23 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「アルファベットは、最弱の『 A 』でさえ人を簡単に殺せるほどの力がある」
 
(´・ω・`)「でも、上位のアルファベットとかち合うと、弱いほうは簡単に負ける、壊れるんだ」
 
(゚、゚トソン「じゃあはじめっから強いのを使えばいいじゃありませんか」
 
(´^ω^`)「そ〜〜れ〜〜がっ! ほら、二つ目の特徴なんだよ〜」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
 
(´・ω・`)「次の特徴」
 
(´・ω・`)「詳しくは読んでほしいんだけど……」
 
(´・ω・`)「誰でも、上位のアルファベットを使うことはできない」
 
(´・ω・`)「素質と技量と経験がないと、上位のアルファベットは使えないんだよ」
 
 
.

207 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:33:03 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン「素質…?」
 
(゚、゚トソン
 
 
(゚、゚トソン「…!」
 
(゚、゚トソン「じゃあ、主人公のブーンさんは……」
 
(´^ω^`)「どうだろうねえ〜〜?」
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「さすがにこれ以上は言えないね」
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「ちょ」
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「えええええええ」
 
 
.

208 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:35:00 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「僕の好きなアルファベットを言っておくと、
.      『 I 』、『 U 』、『 W 』、そして『 Z 』だ」
 
(゚、゚トソン「あ、一応全部出るには出るんですね」
 
(´・ω・`)「まあ、そりゃあ……ねえ」
 
(´^ω^`)「上位のアルファベットが初登場するときなんか、もうそれだけでわくわくものだよ。
.      『 Y 』なんか、描写もあいまって、かっこよかった」
 
(゚、゚トソン「はあ」
 
(´・ω・`)「そろそろ次のトピックに触れようかな」
 
(゚、゚トソン「まだあるんですか」
 
(´^ω^`)「次で最後」
 
 
.

210 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:47:32 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(゚、゚トソン「最後?」
 
(´^ω^`)「そうだなあ……僕のオススメシーン、でも言ってあげるかな?」
 
(゚、゚トソン「あ、ネタバレ?」
 
(´・ω・`)「しないやい」
 
 
(´^ω^`)「……読む前に一言だけ、言いたいことがある」
 
(゚、゚トソン「?」
 
(´・ω・`)「何事もスムーズにまっすぐ、思うがままに進むとは考えないほうがいい」
 
(゚、゚トソン「えっ…」
 
(´・ω・`)「挫折はもちろん、裏切りや逃亡、仲間の死亡なんてものは、日常茶飯事だ」
 
(´・ω・`)「特に、思いいれのあった人物が亡くなったときの喪失感は、はんぱないね」
 
(゚、゚トソン「…」
 
(´・ω・`)「名前は言わないけど、あの人物が亡くなったときは、しばらくはぼーっとしてた。
.      ひっさびさに、この僕が、小説を読んでて喪失感を感じたときだったよ」
 
(゚、゚トソン「つまり……それほど、描かれ方が細かくて巧い、ということでしょうかね」
 
(´・ω・`)「それもあるんだろうけどねえ…」
 
(゚、゚トソン「?」
 
 
.

211 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:49:47 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「なんだろうねえ」
 
(´・ω・`)「名作の話題になれば真っ先にアルファの名が挙げられるんだけど、」
 
(´・ω・`)「誰一人として、アルファが名作の理由が挙げられないんだよ」
 
(゚、゚トソン「? 面白いからじゃあないんですか?」
 
(´・ω・`)「『なんで』面白いのか。それをぴたりと言えた人は、一人もいない」
 
(゚、゚トソン「長いから?」
 
(´・ω・`)「も、ある」
 
(゚、゚トソン「設定が細かいから?」
 
(´・ω・`)「も、ある」
 
(゚、゚トソン「予想外の展開があるから?」
 
(´・ω・`)「も、ある」
 
 
(゚、゚トソン「……じゃあ、なんだって言うんですか」
 
(´・ω・`)「わかるわけないよ、誰も言い当てられてないんだから」
 
(゚、゚トソン「あっ…」
 
 
.

212 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:51:50 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
(´・ω・`)「――ただ」
 
(゚、゚トソン「?」
 
(´・ω・`)「そんな面白さの要素が全てプラスに傾いて噛み合ったから、
.      その集合体として一つの全体的な面白さになった……」
 
(´^ω^`)「そう考えたら、『アルファは面白いから面白い』なんていう、
.      バンドワゴン効果にも近い現象が出ているのかもね」
 
(゚、゚トソン「??」
 
(´・ω・`)「つまり、みんなの言う『アルファは面白い』ってのはメタ的ってことさ」
 
(゚、゚トソン「???」
 
 
 
(´・ω・`)「…………面白けりゃあ、なんだっていいじゃない?」
 
(゚、゚トソン「だよね」
 
(´・ω・`)「ため口」
 
(゚、゚トソン「いいじゃん」
 
(´・ω・`)「ため口…」
 
 
.

( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです - ブーン芸VIP
http://boonsoldier.web.fc2.com/arufa.htm
( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです - 面白蛇屋
http://hebiya.blog40.fc2.com/blog-entry-2332.html


213 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 20:54:35 ID:D8MwDOUQ0
 
 
 
 
(´・ω・`)「―――と。」
 
(゚、゚トソン「?」
 
 
(´・ω・`)「以上が、僕ができる限りで最善の紹介だ」
 
(´^ω^`)「……借りる?」
 
(゚、゚トソン「………」
 
 
 
(´^ω^`)「……」
 
(゚、゚トソン「……」
 
 
 
(´・ω・`)「…」
 
(゚、゚トソン「…」
 
 
 
.

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