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104 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 18:55:56 ID:D8MwDOUQ0
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( ^ω^)ブーンが運命の一戦に登板するようです
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(゚、゚トソン「は、排他されかねないほど?」
(´・ω・`)「比較は、本来よくないことなんだけどね」
(´・ω・`)「こればっかりは、野球っていうジャンルである以上、どうしてもある程度は意識しちゃうんだ」
(゚、゚トソン「はあ」
(´^ω^`)「でも……そもそも野球ものそのものの数が少ないし、気にしないでいくよ」
(゚、゚トソン「気にしないんですか…」
.
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105 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 18:57:34 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「舞台は、まあ言うまでもないけど、野球。それも、プロ野球だ」
(゚、゚トソン「あまり見ないですね…」
(´・ω・`)「大丈夫。サヨナラ勝ちの条件とか、最低限の知識さえあれば」
(゚、゚トソン「じゃあなんとか読める…かな」
(´・ω・`)「選手情報に防御率とか出てくるけど、正直そこらへんは無視してていい」
(゚、゚トソン「あ、なら大丈夫です」
(´・ω・`)「よし」
(´^ω^`)「主人公は、これまた主人公としてふさわしき人材! 高校生ルーキーだ!」
(゚、゚トソン「ドラフト1位指名でもされたんですか?」
(´・ω・`)「なあ、野球知識がないって嘘だろ」
(゚、゚トソン「パワプロ知識だけです」
(´・ω・`)「あ、ああ……なるほど」
.
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106 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 18:58:26 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「――話は変わって」
(´^ω^`)「その日! その日は、ヴィッパーズとロケットスターズの優勝決定戦だ!」
(゚、゚トソン「! いきなりですか!」
(´・ω・`)「ヴィッパーズはペナントレース序盤、みごとに独走を決めた。
. 優勝も間違いないだろうとすら、思われていた」
(´・ω・`)「だが、ロケッターズというチームも、最後まで諦めなかった。
. その結果が……最終試合、優勝決定戦――」
(´・ω・`)「まさに、運命の一戦だ」
.
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107 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 18:59:15 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「ヴィッパーズは当初、ロケッターズに対して抜群の相性を誇る擬古投手の先発を考えていた。
. だが、ロケッターズの執念が偶然をもものにしたのか、彼は利き腕を故障した。肩、だ」
(´・ω・`)「ほかを起用しようにも、数いる投手陣の誰もが、スタミナを使い果たしていた。
. 喪名監督は、二軍からの引き上げを視野にいれていた」
(´・ω・`)「そんなとき名前が挙がったのが、監督の知らない高校ルーキーの内藤だった。
. 当然、監督も怪訝に思い、一蹴しようとしたが……」
(´・ω・`)「ただでさえ、ほかの投手を使ったところで望みは薄い。
. だから監督は、一か八かの……ほんとうに一か八かの、賭けにでた」
(´・ω・`)「こちらの先発は、完全ノーマークにして実力が未知数の高校生ルーキー。
. 彼をサポートするのは、球団でも一、二を誇る堅固な守備を持った先輩たち」
(´・ω・`)「経験不足。不安。緊張。責任。孤独。
. そして、目の前にいるロケッターズナイン」
(´・ω・`)「そんな、初登板にして様々な障壁に立ち向かいながら、
. 高校生ルーキーが運命の一戦に登板する……そんな、作品だ」
(゚、゚トソン「…!」 ドキドキ
.
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108 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:00:08 ID:D8MwDOUQ0
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(´^ω^`)「先に言っておく! これも、超オススメだ!」
(´・ω・`)「読みきり感覚ですらすら読める程よい短さにして、
. そのなかに溢れんばかりに凝縮されたドラマの面白さ、輝かしさ!」
(´^ω^`)「どれをとっても、最高の一言に尽きる、
. 黎明期の作品にしてすばらしいケッサクと言えよう!」
(゚、゚トソン「黎明期?」
(´^ω^`)「触れないで」
(´・ω・`)「なにがどうオススメなのかって、とにかく、もう常に胸の鼓動がおさまらない!」
(´・ω・`)「アツいし、ドキドキするし、興奮する」
(´・ω・`)「手に汗握るとはまさにこのことで、
. ほんとうに常に手を湿らせながらでないと読めないようなドラマだ!」
(´・ω・`)「それは、野球――というスポーツの上に、
. 様々な、設定としてのドラマが載せられているのが大きい」
.
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109 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:01:14 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「まず、それが優勝決定戦であること」
(´・ω・`)「登板するはずの投手が故障したこと」
(´・ω・`)「白羽の矢が当たったのがルーキーだったこと」
(´・ω・`)「加えて、ピッチング、バッチング、守備に走塁と、
. 野球の全てのアクションにおいてなんらかのドラマが発生するんだ」
(´・ω・`)「ドラマがあるのは試合だけではない。
. 各登場人物……それも、ヴィッパーズにとどまらず、
. 相手、ロケッターズにまでそれが広がっているのがまた魅力だ」
(´・ω・`)「むしろ、この各人の背景に広がるドラマがあるからこそ、
. ここまで面白くなった作品と言ってもいいかもしれないね」
(´・ω・`)「目が悪くなった主砲に、攻めから守りまで万能に秀でたクリーンナップ。
. セカンドとショートの守りの要に、主人公をリードする大役を務める捕手」
(´・ω・`)「一人称視点で描かれてるんだけど、そのそれぞれの視点で
. 話が描かれていくのもまた、うまい手法だったと言える。
. 特に、敵方のプレイングマネージャーにまで手を伸ばしたのはよかった」
(゚、゚トソン「プレイングマネージャー?」
(´・ω・`)「ヤクルトの古田って知ってる?」
(゚、゚トソン「あ、ああ……なるほど」
.
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110 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:02:01 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「それはそうと、トソンちゃん」
(´・ω・`)「どうせ、これは小説なんだから、最終的にヴィッパーズが勝つんでしょ?」
(´^ω^`)「――なーんて、思ってたりしない?」
(゚、゚;トソン「あ、いや……」
(´^ω^`)「いーんだいーんだ! そんな予想、あっさり打ち砕かれるから!」
(゚、゚トソン「……え?」
(´・ω・`)「僕もね、そんな予想をしながら読んだ。
. むしろ、負けると思って読む人なんか、まずいないしね」
(゚、゚トソン「じゃ、じゃあ、もしかして……」
(´・ω・`)「それは、読んでからのお楽しみ。だけど……」
(´・ω・`)「野球の醍醐味って、なんだと思う?」
(゚、゚トソン「え? えっと……」
(´・ω・`)「逆転」
.
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111 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:04:08 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「! そ、そう。それ!」
(´・ω・`)「そしてそれは、ヴィッパーズにしてもロケッターズにしても、同じ」
(´・ω・`)「それぞれが、それぞれの逆転劇を、幾度となく繰り広げるんだ」
(゚、゚トソン「どういうことですか?」
(´^ω^`)「……さあ、借りよう!」
(゚、゚トソン「……ッ」
.
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112 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:04:50 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「実を言うとねえ、これを書いた作者は、超がつくほどの巨匠にして有名人でねえ」
(゚、゚トソン「また、バローとか書いてた人?」
(´・ω・`)「違うよ。この人は、経歴・知名度・実力と、三拍子そろってとんでもない人だ。
. この界隈を知らなくてもこの人は知ってる、なんて人がいるほどには、ね」
(´・ω・`)「で、この出版社が独占契約を結んでたりする」
(゚、゚トソン「じゃあ、ほかにもたくさん、本があるんですね」
(´^ω^`)「そうなんだけど……」
(゚、゚トソン「?」
(´・ω・`)「全部紹介してたらきりがないから、これと合わせて二つしか紹介しない。
. ……それを、先に言っておこうと思ったんだ」
(゚、゚トソン「なぜこのタイミングで……。いや、わかりましたけど」
.
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113 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:05:33 ID:D8MwDOUQ0
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(´^ω^`)「マ、それはいいとして」
(´^ω^`)っ□「この一冊には、熱いドラマが詰まっている!
お買い得のゼロ円だ!」
(゚、゚トソン「あ、待って」
(´・ω・`)「今度はなによ…」
(゚、゚トソン「なんだったら、そのもう一つを見てからにします」
(゚、゚トソン「同じ作家繋がりで楽しむってのもアリだなーって思えてきたんで」
(´^ω^`)「おお、そうかそうか」
(゚、゚トソン「てなわけで、次はそっちを……」
(´^ω^`)「だめ」
(゚、゚トソン「え、え…?」
(´・ω・`)「トソンちゃん。……僕のほうにも、プランってもんがあるんだ」
(゚、゚;トソン「………??」
.
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114 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:06:14 ID:D8MwDOUQ0
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(´^ω^`)「というのもね」
(´^ω^`)「スポーツ繋がりで、もう一作品。紹介したいものがあるんだ」
(゚、゚トソン「あ、なんだ、そういうこと……」
(´・ω・`)「やはり、スポーツジャンルにして、ドラマが描かれている」
(´・ω・`)「ただし、特筆すべきが、野球やサッカーなんかと違って、マイナーな……」
(´・ω・`)「そもそも、それをスポーツと定義していいのかすらよくわからないものが題材となっている」
(´・ω・`)「ツール・ド・フランスとかで見られる華やかな自転車じゃあない」
(´・ω・`)「そう、主人公が挑戦するものは―――」
.
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115 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:06:57 ID:D8MwDOUQ0
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( ^ω^)が競輪に挑戦するようです
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(゚、゚トソン「け、競輪?」
(´・ω・`)「そう。競輪」
(゚、゚トソン「主人公はギャンブラーですか?」
(´・ω・`)「言葉がわるかった。主人公は、競輪選手だ」
(゚、゚トソン「あ、ああ。スポーツ……、……ですね、まあ、確かに」
.
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116 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:07:37 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「これは、もしかするとあまり知られてないかもしれない」
(゚、゚トソン「競輪って言われると、ぱっとしませんしね」
(´・ω・`)「でも、断言しておこう」
(´・ω・`)「長さやベクトルこそ違うものの、この作品には
. 運命の一戦に負けず劣らずなドラマが繰り広げられている」
(゚、゚トソン「…!」
(´^ω^`)「い〜い食いつきだ! へにゃらないうちに紹介を済ませちゃうッ!」
.
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117 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:08:19 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「主人公、内藤は……陸上選手だった」
(゚、゚トソン「…え? 陸上? 自転車じゃなくて?」
(´^ω^`)「まーまー」
(´・ω・`)「有望な選手だけど……いや、だからこそ、とにかくプライドが高かった」
(´・ω・`)「そのプライドは、今までの練習の積み重ねの裏づけによるものなんだけど……
. それにしても、彼は、必要以上のプライドを努力以上に積み重ねてしまった」
(´・ω・`)「彼は、自分が試合で負けるのをコーチのせいだと決め付け、
. 自分の思う練習を自分の思うようにこなしては、コーチの指示をまるで無視していた」
(´・ω・`)「そんな彼だからこそ降りかかってきた災難が、彼の人生を大きく狂わせたんだ」
(゚、゚トソン「災難……」
.
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118 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:09:00 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「スポーツ選手にとって一番の災難は、怪我、故障だ」
(´・ω・`)「不運にも、彼は200mのレースで、活字であろうと見るに耐えない悲惨な事故に巻き込まれてしまった」
(´・ω・`)「三ヶ月ほど、入院生活。当然、体を動かすのは厳禁だ。それが腹筋などのような筋トレであっても、な」
(´・ω・`)「これは、文化系のトソンちゃんにはわからないかもしれないけど……
. 体を動かせないってのは、スポーツ選手にとってはこの上ない苦痛なんだよ」
(゚、゚トソン「……なんとなく、理解はできます」
(´・ω・`)「体がなまってしまうという、恐怖。
. 体を動かせないことでたまる、ストレス。
. 常に体を動かしていないとなる、不安」
(´・ω・`)「そういったものが、内藤の精神を、ずたずたにしていった」
(´・ω・`)「だが、このときにはまだ、転機らしい転機はなかった」
(゚、゚トソン「…え?」
.
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119 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:09:40 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「問題は、だ」
(´・ω・`)「ここで冒頭に戻るんだけど……
. 兎にも角にも、内藤にプライドがありすぎた、というところだ」
(゚、゚トソン「なにが……あったんですか?」
(´・ω・`)「内藤はなんとか、退院できた。
. 完治こそしていないが、安静を絶対条件に、退院が許されたんだ」
(´・ω・`)「で、部活の練習風景に復帰。ぎすぎすした空気のなか、内藤はグラウンドに立った。
. 内藤の忌み嫌うコーチもいるグラウンドに、な」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚;トソン「ッ! まさか……」
(´・ω・`)「体を動かせない葛藤。ホームグラウンド。解き放たれた拘束」
(´・ω・`)「それに高尚なプライドが加われば……まあ、走っちゃうよね」
.
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120 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:10:22 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚;トソン「でも……大丈夫なんですか? そんな、絶対安静が…」
(´・ω・`)「だめに決まってるよ。でも、内藤はわれを優先させた」
(´・ω・`)「スポーツ選手の一番の災難は故障だが……
. スポーツ選手の一番の自殺行為はなにか、わかる?」
(゚、゚トソン「…?」
(´・ω・`)「話の流れからして、わかると思うよ」
(´・ω・`)「オーバーワーク」
(´・ω・`)「無理に体を酷使してしまうのは、自殺以外のなにものでもないんだ」
(´・ω・`)「でも、内藤は……走ろうとした」
.
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121 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:11:02 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「制止するコーチと口論になるが、もともと高いプライドを持つ内藤に、
. それも忌み嫌い蔑んで見ているコーチの言葉など、はじめから届くわけがなかった」
(´・ω・`)「後輩にして部活の主将がやってくるが、自分側に立つのかと思いきや、彼はコーチについた。
. そのことがよけいに、内藤のプライドをずたずたにしたんだろうね」
(´・ω・`)「で、逃げるように学校を去った―――いや、学校だけではない」
(´・ω・`)「部活を失って、走ることを失って、居場所を失って……プライドを失って」
(´・ω・`)「走ることが全てだった内藤にとっては、これ以上のない苦痛だった」
(´・ω・`)「そこに、マネージャーであり恋人である女の子がくるんだけど……」
(゚、゚トソン「だけど…?」
(´^ω^`)「ンもう、最高。人の心の乱れってものが、ひしひしと伝わってくる」
(´・ω・`)「人間ドラマを描く上での絶対条件、感情移入。
. ……それが、この作品じゃあカンペキに行われているね」
(´・ω・`)「特に、この次における内藤と恋人とのやり取りを読んでいる間、
. 僕は心ががりがり削られていった。もう、がりがりだ」
(゚、゚トソン「へえ……」
.
-
122 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:11:42 ID:D8MwDOUQ0
-
(゚、゚トソン「……ん? 競輪はどこいったんですか?」
(´・ω・`)「そこから、内藤は競輪に転向するんだけど……」
(´^ω^`)「どう転向するかは、お楽しみってことで」
(゚、゚トソン「まさかの、前フリだけでおしまい…?」
(;´・ω・)「だ、だって、そこまで踏み込むと、もはやネタバレじゃないか!
. 気になったら続きを読もうね、ってサービスなんだから、これ!」
(゚、゚トソン「どーだか…」
(´・ω・`)「ま、まあ、今のあらすじだけで足りないなら、そうだなあ……」
(´・ω・`)「これは、自転車……それも、競輪を通じて、内藤が成長していくお話だ」
(´・ω・`)「また、運命の一戦と一緒で、描かれるドラマは、内藤のものだけではない。
. 自転車のコーチに、ライバルに、恋人に……実に、様々な人物のドラマが描かれる」
(´・ω・`)「心情が生々しく描かれるタイプの地の文で、
. 多いけど、いや、多いからこそ飲み込める。飲み込まれる。」
.
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123 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:12:22 ID:D8MwDOUQ0
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(´^ω^`)「一周目を読了したときの感想は一言、感動! ただ、それだけだ!」
(´^ω^`)「運命の一戦とはまた違ったベクトルだけど、これもオススメだ!
. この出版社における隠れたケッサクだ、と僕は踏んでいる!」
(´・ω・`)「これは個人的な感想だが、所歩という人物が僕は好きでね。
. こいつがしてるいいキャラを見るためだけにもう一周読んでもかまわないほどだ」
(゚、゚トソン「は、はあ」
(´^ω^`)「運命の一戦を借りるなら、こっちも一緒に読んでみよう。
. はい、じゃあこれも貸出で〜〜」
(゚、゚トソン「え? あの」
(´^ω^`)「はい」
(゚、゚トソン「私、運命の一戦借りるって一言も言ってないですけど」
(´^ω^`)
.
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124 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:13:04 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「その、同じ作者さんの別の作品次第で読もうかな、ってだけで」
(´^ω^`)
(゚、゚トソン「その作品次第で運命の一戦を借りて、そうなったら競輪も借りてもいいですけど……」
(´^ω^`)
(´^ω^`)
(´・ω・`)「えっ。なにこの芋づる式」
(´・ω・`)「なあ、読む気ある?」
(゚、゚トソン「わりと」
(´・ω・`)「じゃあいいじゃん…」
.
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125 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:13:45 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「ま、まあ、いいけど……」
(゚、゚トソン「次もまた、ドラマ作品ですか?」
(´・ω・`)「またって……え、なに、ほかのがいいの?」
(´^ω^`)「そうだなあ。次は、あな素…」
(゚、゚トソン「いや、ちょっと気になる本があって」
(´^ω^`)「お、何!? 何!? 切り札ギャングとか!??」
(゚、゚トソン「あ、いや、まだ紹介されてない本です」
(´・ω・`)「え?」
(゚、゚トソン「お兄さんに聞いたんですよ」
(゚、゚トソン「『せいとかい』を書いた人は、オールジャンル作品を書いた、って」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「え?」
.
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126 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:14:26 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「そのオールジャンルってのが、ちょっと気になってて……でも、まだ紹介はされてないし」
(゚、゚トソン「『最近の作品は知らない』って言ってたお兄さんでさえ知ってた作品なんだから、
. ショボンさんが紹介しないわけはないしなあ、って思いつつも、まだみたいなんで」
(゚、゚トソン「そろそろくるかなー、なんて思ってたんですが」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「え、」
(´・ω・`)「いや、」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「え、なに、兄貴が? トソンちゃんに?」
(゚、゚トソン「は、はい」
(´・ω・`)
.
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127 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:15:08 ID:D8MwDOUQ0
-
(´^ω^`)「……予定と障子は破るためにあると言ってだね」
(゚、゚トソン「?」
(´・ω・`)「プラン変更。やっぱり違う作品を紹介する」
(゚、゚トソン「…? は、はあ。あの、オールジャンルの本は……」
(´・ω・`)「(兄貴に先取られたものを、僕が紹介するかってんだ!)」
(´・ω・`)「(確かにアレは有名だけど……え、なんで兄貴ごときが、トソンちゃんに!)」
.
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128 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:15:48 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「ま、まあいいや……」
(゚、゚トソン「じゃあ、なにか笑える作品なんかないですか?」
(´・ω・`)「笑える……ねえ」
(゚、゚トソン「あ、ないならないでいいんですが……」
(´・ω・`)「あるに決まってるよ。ちょっと待ってね」 ガサゴソ
(゚、゚トソン ワクワク
(´^ω^`)「…あった!」
(゚、゚トソン「どんな作品ですか?」
(´・ω・`)「まあ待って。この前フリがまた、楽しいんだから」
(゚、゚トソン「?」
.
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129 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:16:47 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「ちょっと前に掲載された、短編」
(´・ω・`)「その衝撃的なタイトルについページをめくってしまった人は数知れず」
(´・ω・`)「また、出オチ作品かと思いきや、思いのほか中身はちゃんとててだね。
. 日常系?ほのぼの短編としてはタイトルからは想像できないほどハイクオリティだ」
(´・ω・`)「ギャグ漫画を文字で読んでいる感じ……それが、一番適切な表現だろう」
(゚、゚トソン「どんなタイトルなんですか?」
(´^ω^`)「………冷血非道のタイトルの顔を、よく思い出してほしい」
(゚、゚トソン「?」
(゚、゚トソン「( ФωФ)ですよね。確か、ろねますくって…」
(´・ω・`)「そうだ。いや、違う!」
.
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130 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:17:51 ID:D8MwDOUQ0
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ζ(ΦωΦ ζコワモテJKロマネス子のようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「ハ?」
(´・ω・`)「いや、笑えよ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「…ハ?」
(´・ω・`)「わ、笑ってよ…」
.
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131 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:18:36 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「あ、ろねますくじゃなくってロマネス子……」
(´・ω・`)「いや、ロマネスクね、正しくは」
(゚、゚トソン「じゃあ誰なんですか、ロマネス子って」
(´^ω^`)「ん? ロマネス子はロマネス子だよ。コワモテJKの」
(゚、゚トソン「JKがコワモテで許されるわけないでしょ」
(´・ω・`)「コワモテの意味は」
(゚、゚トソン「強い面、と書いて…」
(´^ω^`)「違う違う。『コワいほどモテる』の略だよ」
(゚、゚トソン「え? そうでしたっけ。ちょっと待ってください、いまググって…」
(´゚ω゚`)「冗談の通じない子だなあ!!!」
.
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132 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:19:17 ID:D8MwDOUQ0
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(;´・ω・)「とにかく、だ!」
(´・ω・`)「これは、身長2メートルオーバー、体重は秘密、体脂肪率一桁、筋骨隆々」
(´^ω^`)「そんな女子高生とゆかいな仲間たちの織り成す、ハートフルギャグコメディーだ!」
(゚、゚トソン「現時点でつっこみどころが数え切れません」
(´・ω・`)「女子高生とは思えない巨漢……きょ、巨漢…?……のロマネス子と、幼なじみのドクオ」
(´・ω・`)「ドクオといい感じになる転校生に、やや挙動がおかしい女の子、登場回数の少ないにやけ面」
(´・ω・`)「とにかく、メインキャラもサブキャラも、と、みんなのキャラが濃い」
(´・ω・`)「ギャグだの、日常だのには濃いキャラが絶対条件だと思ってるんだけど、
. その点で言えば、この作品のキャラはどれもが高水準に保たれていると言えるだろう」
(´・ω・`)「個人的な見解でいえば、そのキャラ付けに関しては、冷血非道を超えているね。
. ロマネス子の圧倒的なキャラにはついていけそうにないよ」
(゚、゚トソン「半笑いで言われても困るんですが」
(´・ω・`)「あのなあ、ロマネス子ガン見しながら真顔ができると思うな!!?」
.
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133 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:19:58 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「とにかく、あらすじのほうは……」
(´・ω・`)「日常が描かれているギャグ作品はねえ、紹介がむずかしいんだ」
(゚、゚トソン「こんな巨漢が出てくるのに日常ですか」
(´・ω・`)「あ、いま鼻で笑ったな!?」
(゚、゚トソン「じゃあ、見所を言ってください」
(´・ω・`)「もうほとんど言ったんだけど……、……まあいいか」
(´^ω^`)「これはねえ、キャラの濃さもさることながら、なんたって意外すぎる展開があるのがいいのさ!」
(´・ω・`)「最初はどうなるのやらと思われた展開だったのに、うまいこと収束がついてだね。
. なんとも整合性のある作品となって締めくくられたわけだ」
(´・ω・`)「つまり、日常系ほのぼのギャグ作品にありがちなぐだぐだな展開やオチなんか、一切ない。
. すらすら読めるのは当然として、すらすら読み『終えられる』ってのは、なかなか貴重だよ」
(゚、゚トソン「ああ…」
.
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134 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:20:40 ID:D8MwDOUQ0
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(´^ω^`)「それに、この転校生ちゃんが、これまた可愛いでんがな…」
(゚、゚トソン「なんですかその適当な関西弁」
(´^ω^`)「(クールちゃんもそうなんだって!!)」
(´・ω・`)「それはそうと、これは細かいところにまで
. 和やかだったり笑えたりほのぼのできる要素が詰め込まれているのもまた高評価だ」
(´・ω・`)「ふつうの日常系はぐだぐだした日常を描き、それを読んでいる読者が
. その風景にあたかも溶け込んでいるかのようにして楽しむんだけどねえ。
. これは、そうだ、できのいい喜劇を観客席から見ている、そんな感じだ」
(゚、゚トソン「つまり、笑えるんですね」
(´・ω・`)「トソンちゃんが笑うのは想像できないけど…」
(゚、゚トソン「私だって、笑う子なんですよ」
(´・ω・`)「いまのいままで一度も笑ってないのに…」
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135 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:21:20 ID:D8MwDOUQ0
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(゚、゚トソン「私に笑顔なんていらないんです」
(´・ω・`)「ど、どうしたの急に…」
(゚、゚トソン「別にいいじゃないですか、笑わなくても」
(´・ω・`)「(どうやら地雷を踏んでしまったみたいだ)」
(;´^ω^)「ま、まーまーまーまー。それはいいとして、だ」
(゚、゚トソン「ほかにどんな作品が?」
(´・ω・`)「えっ。借りないの?」
(゚、゚トソン「え? だって、ほら」
(゚、゚トソン「なんか、キm」
(´^ω^`)「次の作品だね? オーケー!」
(゚、゚トソン「…?」
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136 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/07/06(土) 19:22:00 ID:D8MwDOUQ0
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(´・ω・`)「今から紹介するものは、有名……では、ない。と、思う」
(´・ω・`)「個人的に、この出版社のなかでも推したい作品なんだ。
. 冷血非道と一緒で、僕は、この作品をもう何周も読んでる」
(゚、゚トソン「やっぱり、笑える感じですか?」
(´・ω・`)「笑えない、だね」
(゚、゚トソン「じゃあ、シリアス……」
(´^ω^`)「ん? 違う違う」
(´^ω^`)「『笑えない』……作品なんだよ」
(゚、゚トソン「え、え…?」
(´・ω・`)「ジャンルをつけるなら、だ」
(´・ω・`)「ダークだったり、鬱だったり」
(´・ω・`)「この界隈でも数少ない、『笑えない』 『報われない』 作品だ」
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