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722 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:53:45 ID:kOLLjaDQ0
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( ^ω^)ブーンが戦い、川 ゚ -゚)クーが護るようです
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(゚、゚トソン「あ、これって!」
(`・ω・´)「知ってる?」
(゚、゚トソン「ゲーム化されたり、漫画化されたりしてる人気作じゃないですか」
(`^ω^´)「ああ、そうだ。一時期、btcm旋風が巻き起こっていたねえ」
(゚、゚トソン「btcmって?」
(`・ω・´)「この作品の略称さ」
(゚、゚トソン「あ、この作品のことを指していたのですか!」
.
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723 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:54:32 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「こちらは、正真正銘のバトル作品」
(`・ω・´)「にして、例によってキーワードともなる名言が出ている」
(`・ω・´)「そうだな、ふつうにあらすじを言うか」
(゚、゚トソン「お願いします」
(`・ω・´)「ニューソク高校に通う内藤ホライゾン、あだ名、ブーンは、いたってふつうの高校生だ」
(`・ω・´)「ただ、少林寺拳法に精通している……というだけの、ね」
(゚、゚トソン「ほう」
(`・ω・´)「しかし、そんな彼に、非日常が訪れた」
(゚、゚トソン「! 王道ですね!」
(`^ω^´)「ん? ああ、王道だ。だからこそ、この時点でわくわくが止まらなくなるんだ」
(゚、゚トソン「続きを」
(`・ω・´)「よし」
.
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724 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:55:15 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「ひょんなことでブーンは、保健室に向かった」
(`・ω・´)「保健の先生には、若い美人の先生がほしいところだがねえ」
(゚、゚トソン「でも実際は、だいたいがおばさまでしょう?」
(`^ω^´)「だがね、そのとき保健室にいたのは、若い、美人だったのさ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「煩悩が詰まってそうな設定ですね」
(`・ω・´)「誰が、彼女を保健の先生だと言った?」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「彼女は、黒いコートを着ているのだぞ?」
(`・ω・´)「むしろ、侵入者と言って差し支えあるまい」
.
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725 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:56:03 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「!」
(`・ω・´)「そして、結論から言うと、彼女が、彼女こそが、
主人公、ブーンを、この戦いに巻き込むのだ」
(`・ω・´)「ウェポン……指輪をめぐる争いに、ね」
(゚、゚トソン「指輪……」
(`・ω・´)「指輪は指輪でも、意志を持つ指輪でね」
(`・ω・´)「指輪が認めた者……『適合者』に、指輪はある力を授けるんだ」
(゚、゚トソン「授ける?」
(`・ω・´)「指輪の持つ力……ウェポン」
(`・ω・´)「そしてはじまるのは、そのウェポンを使うことによる、戦いなわけさ」
.
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726 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:57:31 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「!」
(`^ω^´)「ハンマーだったり、槍だったり、その武器の種類は多岐に渡る」
(`^ω^´)「それを、個性豊かな老若男女たちが扱うわけだがね……」
(`・ω・´)「主役に魅力あり、脇役に魅力あり、悪役に魅力あり」
(`・ω・´)「名作と呼ばれるに相応しい、王道たる面白さを確立させているのだよ」
(゚、゚トソン「王道……もとい武器みたいな感じですか?」
(`・ω・´)「私個人の意見を言わせてもらうと、あちらよりもストーリーの軸は固まっている」
(゚、゚トソン「ほお…」
(`・ω・´)「この作品が人気たるゆえんは、そのシリーズ作にもあるのだが……」
(゚、゚トソン「シリーズ作?」
(`・ω・´)「風の料理人シリーズと違って、こちらはこの作品から読むことが勧められる。
だから、続編は、先にこちらを読んでから、それで興味を持ったら次に手を出してほしい」
(゚、゚トソン「はい」
(`^ω^´)「ちなみにだがね、続編の抗い護るのほうの面白さは更にパワーアップしている。
btcmが好きという人は、まあ抗い護るにも魅せられたんだと思うね」
(゚、゚トソン「抗い護る……名前だけは知ってます」
.
-
727 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:58:12 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「予想外な登場人物に、異動」
(`・ω・´)「主役チームと悪役チームの戦い」
(`・ω・´)「飛び交う名言に深い言葉」
(`・ω・´)「そして、心が躍るウェポンの数々」
(`・ω・´)「そのウェポンの、ある要素がより読者を夢中にさせるのだがねえ……」
(゚、゚トソン「なんなのですか?」
(`・ω・´)「果たして、そこまで言っていいのかどうか……」
(`-ω-´)「ふむ……」
(゚、゚トソン
(`-ω-´)
(゚、゚トソン
(`・ω・´)「………オーバーゼニス」
(゚、゚トソン「?」
.
-
728 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:58:52 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「聞いたことはないか? オーバーゼニス」
(゚、゚トソン「いや……」
(`・ω・´)「知らないか。まあ、とりあえず読み進めていけば、おのずとわかる」
(゚、゚トソン「そうなんですか」
(`^ω^´)「ああ、懐かしい思い出が蘇ってきた。私も読もうかな」
(゚、゚トソン「あっ、先に私が読みます。だめ」
(`・ω・´)「え、ええぇ……。そこは譲ってよ…」
(゚、゚トソン「これも借ります。はい、ブクマ追加ー」
(`・ω・´)「まあ、いいんだけどさ…」
.
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729 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 19:59:50 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「じゃあ続けて、同じくアツい一冊を紹介しよう」
(゚、゚トソン「はい」
(`・ω・´)「アツいバトルが純粋に面白いし、それだけでいい作品なのだが、
今から紹介する作品には、ある特徴があってね」
(゚、゚トソン「特徴?」
(`・ω・´)「というのも、この作品における舞台が、
ほかではなかなか見られない場所となっているんだ」
(゚、゚トソン「どんな世界観なんですか?」
(`・ω・´)「一言で、伝わるだろう」
(`・ω・´)「舞台は、海」
(`・ω・´)「そして戦うは、海の男たちだ」
.
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730 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:00:37 ID:kOLLjaDQ0
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( ゚∀゚)人はその男を『決闘』と呼ぶようです
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(゚、゚トソン「海賊……ですか!」
(`^ω^´)「お、こういう系は好きかい?」
(゚、゚トソン「そりゃあ、男性がたが、船の上で、何日も過ごすのですから」
(`・ω・´)「え、えっと……そうだね」
(゚、゚トソン「気に入りました。借りるので、はやく紹介を」
(`・ω・´)「じゃあ紹介の必要はないんじゃあ……?」
.
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731 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:01:19 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「えー……おほん」
(`・ω・´)「時代は、海賊が海を制覇する、まさにロマンに溢れた時代だ」
(`・ω・´)「そんななか、海賊達の間では、ある男の存在が、知れ渡っていた」
(`・ω・´)「……それが、ジョルジュ・キッド」
(`・ω・´)「人呼んで、『決闘』だ」
.
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733 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:02:39 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「決闘…」
(`・ω・´)「この男は、なにかにつけて、相手に決闘を申し込む」
(`・ω・´)「そして男、決闘には負けたことがないとのことだ」
(゚、゚;トソン「ほ、ほんとうですか?」
(`・ω・´)「え、あ……。どうだったっけ」
(゚、゚トソン
(`・ω・´)「ま、まあ。いいじゃないか」
(`・ω・´)「本題に戻るが、この世界には、様々な人間がいる」
(`・ω・´)「それはかぎかっこでくくられ、強調されているのだが……一例を挙げよう」
.
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734 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:03:23 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「まず、海賊を襲う強盗、『海底』。私は、彼が一番好きなんだがね」
(゚、゚トソン「か、海賊を襲うんですか」
(`^ω^´)「それだけあって、『海底』本人は、凄まじく強い。
いやあ、誰と戦ったか、までは言わないけど、この戦いは興奮したねえ」
(゚、゚トソン「へえ…」
(`・ω・´)「次に、『蜂蜜』。
戦闘一偏のやつらとは違って、さまざまな薬品で戦う、変わったやつだ」
(゚、゚トソン「蜂蜜……」
(`^ω^´)「甘い匂いにつられそうだろう? そうなった瞬間、アウトだ」
.
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735 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:04:14 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「ほかにも、みみっちい『銀貨』や脳まで筋肉になってしまったような『金欠』などなど。
個性的すぎる連中が、『決闘』と、決闘していく」
(`・ω・´)「戦闘描写のうまさはピカイチだ。
地の文ばかりだが、すらすら読めていくのは読者の反応を見ればあきらかなことだ」
(`^ω^´)「かく言う私も、長いなあと思っていたのが束の間、気がつけば読みきっていてね。
もう、読後感は、興奮の一言だ」
(゚、゚トソン「私女なんですが、それでも楽しめますか?」
(`・ω・´)「好みに男女差なんてないさ」
(`・ω・´)「でも、強いて言うなら、この作品の要素は戦闘だけ、ではない。
恋愛だって、あるんだよ」
(゚、゚トソン「恋愛…」
(`・ω・´)「戦闘、恋愛。頭脳戦に、仲間のために戦ったり、エトセトラエトセトラ」
(`・ω・´)「サイドストーリーまでボリュームたっぷりで、
複数のストーリーが同時進行するこのスタイルは、この作家ならではの特権だな」
(゚、゚トソン「歩くとかを書いた人なんですか?」
(`・ω・´)「いや、違う。……まあ、誰かはそのうちわかるかもしれない」
(゚、゚トソン「はあ」
.
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736 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:04:54 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「……と」
(`・ω・´)「これは、長さとしては、中途半端だ。
おっと、悪口を言いたいのではない。他意はないぞ」
(`・ω・´)「長いというほどでもないが、決して短くもない。
まあ、中編、といったところだろう」
(`・ω・´)「だからこそ、一気読みできる。
紅茶やクッキーなんかと一緒に読むのもいいだろうな」
(`・ω・´)「……いや。この場合、酒とつまみだな」
(゚、゚トソン「!」
(`・ω・´)「……以上だが」
(゚、゚トソン「どのみち、海賊の話には違いないのでしょう? じゃあ、借ります」
(`・ω・´)「海賊が好きなのか。意外だな」
(゚、゚トソン「(船上で……ふふ)」
.
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737 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:05:35 ID:kOLLjaDQ0
-
(゚、゚トソン「これも、昔の作品なんですか?」
(`・ω・´)「いや、これは一番新しい」
(゚、゚トソン「?」
(`・ω・´)「ほかにも、新しい作品が知りたいかい?」
(゚、゚トソン「お兄さんがよければ」
(`・ω・´)「そうだなあ。『せいとかい』に『決闘』とくれば……」
(`・ω・´)「ああ、確かあれも新しいやつだったな」
.
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738 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:06:18 ID:kOLLjaDQ0
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('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです
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(`・ω・´)「この作品は、」
(゚、゚トソン「借りる!」
(`・ω・´)
(゚、゚トソン「借りる! 読みます!」
(`・ω・´)
(`・ω・´)
(`・ω・´)「この作品の紹介はやめとこう」
.
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739 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:07:07 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚;トソン「え、なんで? なんでですか?」
(`・ω・´)「いやあ、ねえ」
(`^ω^´)「……マ、なにも、新しい作品にこだわらなくったっていいじゃない」
(゚、゚;トソン「ちょっと、お兄さん!」
(゚、゚;トソン「気になります、せめてどんな話か――」
(`・ω・´)「それは、たぶん私の話を聞くまでもなくわかると思う」
(゚、゚;トソン「え、ええ……?」
.
-
741 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:07:54 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「てなわけで、気を取り直して、別の作品を紹介しよう」
(゚、゚トソン「(ほんとうに紹介をやめやがった…)」
(`・ω・´)「さっきまでとは打って変わって、これはギャグ作品だ」
(`・ω・´)「無垢に見えるさなかで黒いものを隠し持っている作家」
(`・ω・´)「無垢はおろか真っ黒なものをそれも隠してすらいない編集者」
(`・ω・´)「……主筆なだけあって、思わず笑ってしまったよ、これ読んだら」
(`・ω・´)「悲惨だねえ、作家って」
.
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742 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:08:47 ID:kOLLjaDQ0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
( ><)作家のようです
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(゚、゚トソン「作家、ですかあ」
(`・ω・´)「あくまでフィクションだからな。ここまでひどい編集者は、そうそういないぞ」
(゚、゚トソン「ってことは、編集者がとにかくボケるギャグ作品ですかね?」
(`・ω・´)「まあ、認識としてはあってるけど……さすがにあれをボケとは言えないわ」
(゚、゚トソン「はあ」
.
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744 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:09:58 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「あらすじは、至極単純」
(`・ω・´)「締め切りを迎えても一向に原稿の進まない作家と、
原稿を回収するためにはコロシすら厭わない編集者」
(`・ω・´)「そんな二人の、常にはちゃめちゃなやり取りが描かれている。それだけだ」
(`・ω・´)「ただ、それだけ、それも短編にしては、笑わないで済む場面がない。
常に、的確にこちらの笑いのツボをついてくるんだ」
(゚、゚トソン「ほう」
(`・ω・´)「とにかく、ギャグのセンスはピカイチ。
ギャグ作品を書くには実は賢くないといけない、なんて聞くけど、
だとするとこの作者は、この上なく頭がいい、と思うな、私は」
(゚、゚トソン「センスがいい笑いってのは、好きですよ。
ただイキオイだけで笑わせにこようとするギャグは、苦手です」
(`^ω^´)「そんなきみになら、自信を持ってオススメできる!
ほんとうにね、これは実力派のギャグ短編、と言えるだろうからな」
.
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745 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:10:49 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「ギャグで、しかも短編。この上なく紹介の難しい作品だ。
だから、あまり語れることはないが……」
(`・ω・´)「うまいのは、なにも笑わせることだけではない」
(`・ω・´)「こちらの笑いのツボを的確についてくると同時に、
こちらの予想を、的確に裏切っていくんだ」
(`^ω^´)「特に最後のほう、これで円満に終わるのか、
と思っていたらまさかのギャグ展開で……ってのがあってね。
いやあ、あれにも最高に笑わされたものだ」
(゚、゚トソン「ほうほう」
(`・ω・´)「ギャグには、さまざまな良作がある。
が、そんななかでも、この作品はトップクラスに面白い。私は、そう思うね」
(゚、゚トソン「有名なんですか?」
(`・ω・´)「無名というわけではない。どちらかといえば、知られているだろう」
(`・ω・´)「だが、知らなければ、ぜひ読んでほしい。私の、ギャグ短編でのオススメだ」
(゚、゚トソン「でしたら、読んでみます」
(`^ω^´)「おお、そうか。ありがとう」
.
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746 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:11:35 ID:kOLLjaDQ0
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(`^ω^´)「もののついでだ、もう一つ、私の大好きなギャグ作品を紹介しよう」
(`・ω・´)「こちらも、完全に有名だ、と言えるほど広まっているかはわからない。
だが、少なくとも、ギャグのセンスは超一流だ」
(`・ω・´)「作家が実力派正統ギャグとするなら、
こちらは変化球の変化球で一周して正統派ギャグになっている、そんな印象だ」
(`・ω・´)「華々しいキャンパスライフを夢見て、大学デビュー」
(`-ω-´)「そのまま転落するのはよくある話だが、ここまでいけばいっそ清々しいものさ」
.
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747 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:12:37 ID:kOLLjaDQ0
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('A`)ドクオの大学生活のようです
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(゚、゚トソン「平凡そうなタイトルですね」
(`・ω・´)「そう!」 ヌッ
(゚、゚;トソン「うおっ」
(`・ω・´)「これは、こんな平凡なタイトルだからいけないんだ!」
(`-ω-´)「中身を開けば、その異常な内容と普通なタイトルとの間に痛烈なギャップを感じるだろうに……」
(`・ω・´)「いいか、タイトルに騙されるな。これを読んだら、腹筋がすごいことになるぞ!」
(゚、゚;トソン「……善処します」
.
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748 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:13:19 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「本題に入るが、舞台は、まあ見ての通り、大学だ」
(`・ω・´)「ストーリーも、今言った通り。
大学デビューに、軽やかに失敗したフレッシュマン、ドクオを取り巻くギャグ」
(`・ω・´)「だが、そのギャグが、いちいち吹っ飛んでいる。
およそ常人には理解しがたいものなんだ」
(゚、゚トソン「漠然としてますねえ」
(`・ω・´)「すまない。だが、これも作家といっしょで、多少は長いにしてもギャグ短編だ。
これも、紹介するのはなかなか難しい。堪忍してはくれまいか」
(゚、゚;トソン「い、いや、別に構いませんが……」
.
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749 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:14:16 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「この作品の魅力は、ぶっ飛んだ、個性の塊」
(`・ω・´)「キャラ付けのうまさは、ギャグ作品のなかでもトップクラスと言っていいだろう。
特に軍人、彼のキャラは、もうすばらしいとしか言いようがないレベルのセンスだ」
(゚、゚トソン「ぐ、軍人?」
(`^ω^´)「ああ。ドクオはなんだかんだで、ある奇妙なサークルに入ったんだ」
(゚、゚トソン「はあ。大学デビューといえば、やっぱり軽音とか?」
(`・ω・´)「違わないが、最終的には違う」
(`・ω・´)「彼が最終的に入ることになってしまったのは、」
(`・ω・´)「童貞を貫くサークル」
(゚、゚トソン
(`・ω・´)「清き男どもが、その純潔を守り、セックスに走らないように日々精進する団体だ」
(゚、゚トソン
.
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750 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:15:00 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「――と、きみがだんまりになってしまうほどには、このサークルは奇妙なもんだ」
(`・ω・´)「だから、軍人なんて頭のおかしな輩が入部するのだよ」
(゚、゚トソン「…! なるほど」
(`^ω^´)「それに、ほかにも……というほど、メンバーはいない。
ほかにも、というより、サークルのメンバーの全員が、頭がおかしい」
(`・ω・´)「軍人に、豚に、真性変態」
(`・ω・´)「このキャラの濃さは、もはや異常だ」
(`・ω・´)「ギャグ、並びにカオス作品が好きなら、この一冊は絶対に読んだほうがいい」
(`・ω・´)「間違いなく、お気に入りの一冊になるだろうからな」
(゚、゚トソン「……」
.
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751 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:15:51 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「私が紹介として言えることは、以上だ」
(`・ω・´)「ただ、さすがに行きすぎではなかろうか、と思ってしまうシーンもあるにはあるのだが……
まあ、ギャグ短編だからということで、寛容でいてもらいたい所存だ」
(`・ω・´)「そのシーンを踏まえても面白いことには変わりないし、
ひょっとしたらそのカオスな世界観に飲まれて、その箇所が気にならなくなるかもしれないしな」
(゚、゚トソン「そうなんですか」
(`・ω・´)「作家のようですを読むなら、方向性こそ違うが、これも一読はいかがかな?」
(゚、゚トソン「そうですね。これもぶっくまー」
(`^ω^´)「私のお気に入り中のお気に入りだ。気に入ってくれるとうれしいよ」
.
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752 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:16:47 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「読む本が増えてきました」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……そういや、和やかな作品が紹介されてませんね」
(`・ω・´)「私の趣味もあるからねえ。作家も、和やかっちゃあ和やかなんだけど」
(`・ω・´)「でも、和やかな作品がないわけではない。むしろ、大量にあるよ」
(゚、゚トソン「ほうほう」
(`・ω・´)「そのなかでも、和やか……と同時に、怒り、涙、そしてドラマの描かれた作品なんかはどうだろう?」
(゚、゚トソン「ドラマ? また人間ドラマですか?」
(`・ω・´)「人間ドラマ……だと、語弊が生まれるねえ」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「というのもねえ、」
(`・ω・´)「おもな登場人物は、人間じゃない」
(`-ω-´)「……猫、なんだよ」
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753 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:17:30 ID:kOLLjaDQ0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
三丁目の('A`)ドクオ達のようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「三丁目……オールウェイ」
(`・ω・´)「そう、三丁目さ」
(゚、゚トソン「え、えっと、オールウェ」
(`^ω^´)「オールキャット。……ってわけじゃあないんだけど、まあそんな感じ」
(゚、゚トソン「…」
.
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754 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:18:30 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「ジャンルというか、だいたいの雰囲気はさっき言ったとおり」
(`・ω・´)「ちなみに、一丁目、二丁目、三丁目の違い、わかる?」
(゚、゚トソン「え? あるのですか?」
(`・ω・´)「まあ、そうなんじゃね?って言われてる程度なんだけど、
一丁目や二丁目には、だいたい役所とか、そんな民家以外の建物が建つことが多い」
(`・ω・´)「民家、それも住宅地が建つのが、三丁目からだ、ということだそうだ。
まあ、うろ覚えには違いないが……」
(゚、゚トソン「で、その三丁目にいる猫たち、と」
(`・ω・´)「これでわかるだろう?」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「下町の雰囲気がする世界」
(`・ω・´)「我々の身近にいるような猫たちが、戯れる」
(`・ω・´)「……昔ながらの雰囲気を、味わえないかね?」
.
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755 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:19:51 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「昔ながら、かは知らないですが……」
(`^ω^´)「これは、新しい作品だ。なんせ、人間がモブで、猫が主人公なのだから」
(゚、゚トソン「まあ……そりゃあ、そうですね」
(`・ω・´)「主人公のドクオは、とある女性の飼い猫だ。
それも、贅沢な身分ではない。庶民に飼われている、いたって普通の、猫」
(`・ω・´)「一話を見ればわかるように、いきなりリアリティーに溢れる日常が見られる。
飼い猫にインスタントみそ汁なんて、毒を食わせているようなものだ」
(゚、゚トソン「塩分がすごいですもんね、インスタント」
(`・ω・´)「そんなドクオだが、彼一匹だけがこの物語を動かすのではない」
(`・ω・´)「猫仲間同士……暇を見つけては、公園に集まるんだよ」
(`・ω・´)「人呼んで『ひだまり広場』。言ったら、縄張りだね」
(゚、゚トソン「縄張りってところがまた、猫っぽいですね」
(`・ω・´)「縄張り社会だからねえ、獣は」
.
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756 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:21:20 ID:kOLLjaDQ0
-
(`・ω・´)「その縄張りを共にする猫と、この日もいつものような何気ない会話を交わす。
その様はまるで、人間そのものだ。だから、猫が嫌いだったり猫をよく知らなくても、問題はないね」
(゚、゚トソン「猫よりは犬派ですね。それも、ビーグル」
(`・ω・´)「私は……ううん」
(゚、゚トソン「犬、犬がいいですよ、犬」
(`・ω・´)「いま、猫が主役の話を紹介してるんだけど……」
(゚、゚トソン「これ、実は犬でしたーなんて展開、ないのかなあ」
(`・ω・´)「OK、犬から離れようか」
(゚、゚トソン「はい」
(`・ω・´)「――と、ここまでを聞けばわかるだろう」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「猫同士、たまに飼い主」
(`・ω・´)「冒頭では、こんな和やかなやり取りが、描かれている」
.
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757 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:22:53 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「和やかな作品なんですね」
(`^ω^´)「おっと。ただ和やかなだけだったら、おそらくはここまで人気を博してないよ」
(゚、゚トソン「え?」
(`・ω・´)「最初に言ったろ。これには、怒り、涙、そしてドラマが描かれているんだ」
(゚、゚トソン「あ…」
(`・ω・´)「たとえば、いきなり具体的なところを言うと……縄張り争い」
(゚、゚トソン
(`・ω・´)「しかも、雰囲気が雰囲気だからといって、生ぬるい争いじゃないよ」
(`・ω・´)「読んでいるこっちが悲観ゆえ叫びたくなるほどには、厳しい」
(`・ω・´)「だからこそ、獣の社会の厳しさをありありと描かれた作品、とも言えるだろう」
(゚、゚トソン「へぇ……」
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758 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:23:59 ID:kOLLjaDQ0
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(`・ω・´)「その獣というのも、さっき言ったように、身近な存在だ」
(`・ω・´)「飼い猫だったり、野良猫だったり」
(`・ω・´)「そんな猫が厳しい世界を生き抜いてるなんて、想像できないだろう?」
(゚、゚トソン「できないです、ね」
(`・ω・´)「そんな厳しい世界だからこそ、面白いとも言えるんだ、この作品は」
(゚、゚トソン「ほかには、どんな例が?」
(`・ω・´)「あまり言うのもはばかられるけど……」
(`・ω・´)「死」
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759 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:24:43 ID:kOLLjaDQ0
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(゚、゚トソン「!」
(`・ω・´)「当初抱くであろう日常系ほのぼのジャンル」
(`・ω・´)「しかし、それを抱き続けていると、いい意味で、騙される。
おそらく、ここでこう言っても、いざ読んでみたら、その点を面白く感じずにはいられなくなるだろうな」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……死……。」
(`-ω-´)「重い……重い。だからこそ、愛される作品だ、と言えよう」
(゚、゚トソン「………」
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760 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/09(日) 20:25:23 ID:kOLLjaDQ0
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(`-ω-´)「………」
(`^ω^´)「はは。結局、重い作品紹介になってしまったね」
(゚、゚トソン「最後にもう一度聞くと、このジャンルは?」
(`・ω・´)「最終的に言うなら、ドラマではなかろうか」
(゚、゚トソン「(和やかじゃないじゃん……)」
(`^ω^´)「すまない、これも紹介しておきたくってね」
(゚、゚トソン「はあ…」
(`・ω・´)「じゃあ、次こそはちゃんとした和やかな作品を紹介しよう」
(゚、゚トソン「はい」
(`・ω・´)「もう、夏。こんな季節になると、アレは大活躍することだろう」
(`・ω・´)「そして、アレの話題が出ると必ず、この作品の話題にもなる」
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