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536 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:35:04 ID:NbJqyET.0
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( ´_ゝ`)パラドックスが笑うようです
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(゚、゚トソン「ぱ、ぱらどっくす?」
(´・ω・`)「一応キーワードとなるんだけど、あまり意識しなくていいよ」
(゚、゚トソン「そうなんですか」
(´・ω・`)「一応言っといてあげると、パラドックスってのは矛盾、もしくは逆説って意味ね」
(゚、゚トソン「さすが司書ですね。無駄に博識」
(´・ω・`)「もうキレないぞ」
.
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537 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:35:48 ID:NbJqyET.0
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(´^ω^`)「さて、本題に入ろう! これも人気作なんだ」
(゚、゚トソン「ほう」
(´・ω・`)「舞台としては、たびたび出てるけど、勇者もの。
. それも、今までのなかでも一番、っぽい感じの、ね」
(゚、゚トソン「はあはあ」
(´・ω・`)「主人公の青年とペットの蘭子は、ある日、精霊に勇者と認定された」
(゚、゚トソン「ほう」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「は? ペット?」
(´^ω^`)「ペット。犬」
(゚、゚トソン「え、ちょ」
(゚、゚トソン「ふざけてんですか」
(´・ω・`)「もう挫けないもん」
.
-
538 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:37:47 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「そうだよ、ペットの犬。蘭子。彼女まで、勇者と認定された」
(゚、゚トソン「しかもメス…」
(´・ω・`)「で、主人公の弟くんは魔王にさらわれた」
(゚、゚トソン「なんだ、王道じゃないですか」
(´^ω^`)「今から言うことを聞いても、ほんとうに王道だなんて言えるかな?」
(゚、゚トソン「なんですか?」
(´^ω^`)「実はねえ」
(´・ω・`)「勇者と認定された、って言ったでしょ」
(´・ω・`)「あれ、精霊の間違いだったの」
.
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539 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:38:57 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(´^ω^`)「第一、ペットが勇者っておかしいでしょ?」
(´・ω・`)「エセ勇者、なんてからかわれて後ろ指をさされながらも、彼らは彼らなりの意地で旅を続ける」
(´・ω・`)「これが、基本となるストーリーだ」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「この話は、そうだな、最初のほうはふつうの旅の経過が描かれているね」
(´・ω・`)「それだけ、って言えばそれだけなんだけど、でもその旅が面白い」
(´・ω・`)「なんか賭け事をやったり、名前のない村に行ったり、大きな刑務所のあるところに行ったり」
(´^ω^`)「そうそう。なんか、こう、すっげえ可愛い、もう孕ませたくなる魔法使いさんがだね…」
(゚、゚トソン「それだけ、ですか」
(´・ω・`)「あ、言いやがったなこのやろう」
.
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540 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:40:05 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「と、とにかくだ」
(´・ω・`)「確かに、最初らへんは、よくわからなくなると思う」
(´・ω・`)「でも、そんな旅の日々を読み進めるなかで、気がつけば、僕たち読者は気づくんだ」
(゚、゚トソン「なにに?」
(´・ω・`)「この話の本筋、」
(´-ω-`)「そう、パラドックスに……ね」
(゚、゚トソン「…」
(´・ω・`)「ただ単に旅の経過を追うだけで楽しいんだけど、さ」
(´・ω・`)「気がつけば、ただ旅の経過を追うだけの作品じゃあなくなってるんだ。
. それがこの作品の面白いところだね」
(´・ω・`)「司書として、最初が面白くなくても、せめて十六話までは読んでほしい。
. 大して長くないから、一日数時間で一週間あれば読めるだろうし」
(゚、゚トソン「はあ」
.
-
541 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:43:07 ID:NbJqyET.0
-
(´^ω^`)「これは、数年前を境に気がつけば無期限休載が掲げられた作品でね」
(´・ω・`)「でも、だ。読者たちの愛のお便りのかいがあってだね、みごとに復活したんだよ」
(゚、゚トソン「ほほえましいですね」
(´^ω^`)「もう、うれしくって、ずっと腹筋してたね、僕」
(゚、゚;トソン「ふ、腹筋?」
(´^ω^`)「こっちの話」
(´・ω・`)「で、トソンちゃんは?」
(゚、゚トソン「私?」
(´・ω・`)「借りるでしょ? これ、有名作だし」
(゚、゚トソン
.
-
542 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:43:50 ID:NbJqyET.0
-
(´^ω^`)「読まないと損をする名作なんだ。読まないとだめだよ、うん」
(゚、゚トソン「あの、えっと」
(´^ω^`)「なに?」
(゚、゚トソン「有名だから、読むべき」
(゚、゚トソン「人気だから、読むべき」
(゚、゚トソン「……そんなの、私、だいっきらいなんですけど」
.
-
547 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:48:19 ID:NbJqyET.0
-
(´^ω^`)
(´・ω・`)
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「ごめん」
(゚、゚トソン「やだ」
(´・ω・`)「許して」
(゚、゚トソン「許さない」
(´・ω・`)「お願い!」
(゚、゚トソン「だめ」
.
-
548 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:50:50 ID:NbJqyET.0
-
(;´・ω・)「ち、違うんだ! そんなつもりで言ったんじゃ、決して!」
(゚、゚トソン「…」
(;´・ω・)「そ、その、復活でちょっと、えっと、お祭り状態になっちゃってて……!」
(゚、゚トソン「どうだか」
(;´^ω^)「あ! じゃあ、きょ、今日はいいから、さ。また今度、機会があったら……」
(゚、゚トソン「日本人の言う『今度』『機会があったら』は……、……別にいいですけど…」
(;´^ω^)「は、ハハ……」
(;´^ω^)
(;´-ω-)
(;´-ω-)「(……テンションがあがりすぎたな)」
(;´-ω-)「(だってさ、誰も予想してなかったでしょ、嘘から出たまことなんて……)」
(´・ω・`)「(しかたない。気を取り直して……次、行くか)」
.
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550 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:55:05 ID:NbJqyET.0
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(´・ω・`)「そういや、トソンちゃんてさ」
(゚、゚トソン「はい」
(´・ω・`)「一応大卒だったよね?」
(゚、゚トソン「一応って……、……まあ、一応」
(´・ω・`)「ひょっとして、農学部だった?」
(゚、゚トソン「経済学部です。……って、なんで、農学部?」
(´^ω^`)「なんで、も、なにも」
(´^ω^`)「(そうだったらハマり役だったのに、って話だよ!!!)」
.
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551 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 00:56:56 ID:NbJqyET.0
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カレッジデイズのようです
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(゚、゚トソン「…?」
(゚、゚トソン「あ、ああ……カレッジ、ね。だから大学の話ですか」
(´^ω^`)「そうそう」
(゚、゚トソン「あれ。でも、総合大学だったら、ユニバー」
(´^ω^`)「さて、この作品なんだけどねえ、」
(゚、゚;トソン「…?」
.
-
553 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:01:26 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「簡単に言えば、オムニバス……な感じのスタイルだ」
(゚、゚トソン「な、感じ?」
(´・ω・`)「まず、一つの大学がある」
(´・ω・`)「そこに通う主要人物たちの、それぞれの生活を彩った作品、と言っていい」
(´^ω^`)「つまり、日常作品は日常作品でも、登場人物の数だけ、違った話が見れるってことさ」
(゚、゚トソン「ほう」
(´・ω・`)「それに、カレッジデイズ……とあるだけあって、ちゃんと、大学生らしいやり取りもあるのがいいね」
(´・ω・`)「キャンパスライフに夢を抱く高校生、謳歌する現役生、懐古する社会人……」
(´・ω・`)「大学になんらかの縁を持つ人なら、お勧めしておきたい一冊だ」
.
-
554 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:02:24 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「……ちなみに、ショボンさんの大学生活は、いったい」
(´^ω^`)「ん? 僕?」
(゚、゚トソン「はい」
(´^ω^`)「えっとね、」
(´^ω^`)「司書資格をとるための勉強で放課後が毎日全部埋まったから、」
(´^ω^`)「遊ぶ暇もないしサークルや部活なんて当然いけなかったし、」
(´^ω^`)「そのくせして競争率だけはリッパなもので、いくら僕が私生活をなげうっ」
(゚、゚トソン「ごめんなさい」
(´・ω・`)「最初から聞くなよ…」
.
-
555 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:05:42 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「話を戻すけど」
(´・ω・`)「この話の魅力は、『ただの大学生活ではない』ってところだ」
(゚、゚トソン「あれ。日常作品じゃないんですか?」
(´^ω^`)「一応、そうだよ」
(´・ω・`)「でも、それにしては濃すぎる設定が多くて、それが小説っぽくていい感じなんだ」
(゚、゚トソン「具体的には」
(´・ω・`)「そうだね。便宜上一話って言うけど、最初に出てくる大学生なんかがそうだ」
(゚、゚トソン「というと」
(´^ω^`)「彼、ドックンって呼ばれてるんだけど……」
(´^ω^`)「彼は、年上の男の人と付き合っている」
□と(゚、゚トソン「!」 ガタッ
□ミ
(´゚ω゚`)∩「速いっての!!」 ヒョイ
.
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556 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:10:20 ID:NbJqyET.0
-
(;´・ω・)「で、えーっと……」
(´・ω・`)「そうそう。そんなドックンだが、濃いのはその設定だけじゃない」
(゚、゚トソン「ひげも濃いのですか?」
(´・ω・`)「違う、そうじゃなくて…」
(´・ω・`)「彼は、どうしてか」
(´^ω^`)「自転車の旅に出る」
(゚、゚トソン「…え? なんで?」
(´・ω・`)「なんでも、そんな風習があったんだとか」
(゚、゚トソン「どこの国ですか…」
(´・ω・`)「に、日本じゃない…?」
.
-
557 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:13:21 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「で、そんな話が第一話にあるってのを考えたら」
(´^ω^`)「いかに、この話に濃い、ある意味で非日常な話が詰め込まれているかはわかるはずだ」
(゚、゚トソン「ほかにはどんな話があるのですか?」
(´・ω・`)「一応、ほのぼの作品だから、そういったところの紹介は難しいんだけど……」
(´・ω・`)「日常を送っているはずだけど、なぜか、どこかに違和感を感じる、フォックス」
(´・ω・`)「ゼミ?の教授から精神的暴力を日々受け続ける、ぃょぅ」
(´・ω・`)「ドックンの自転車の旅の先で泊まった民宿での、不思議な体験」
(´・ω・`)「……と聞けばわかるように、ほんわかできる話もあるけど、
. どちらかというと、ドラマ色が強い話が多いのがこの作品の特徴だ」
(´・ω・`)「ちなみに僕は、フォックスと呼ばれる学生の話がお気に入りだ。これは、正直、涙腺が緩んだ」
(゚、゚トソン「しょ、ショボンさんが…!?」
.
-
558 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:22:19 ID:NbJqyET.0
-
(´^ω^`)「しかし、そんなドラマの傍らでは、ちゃあんとカレッジデイズが送られている」
(´・ω・`)「時系列がよくわからない、という、この手のスタイルにとって致命的な弱点もあるけど、さ」
(´・ω・`)「それを差し引いても、ほのぼの・日常とドラマがいい具合に混ざった作品として、
. 大卒でもあるトソンちゃんにはぜひ、読んでもらいたいところだよ」
(゚、゚トソン「大卒、ねえ……」
(´^ω^`)「あ! ちなみに、さっき挙げたなかからなら、どれが面白そうだった?」
(゚、゚トソン「ああ、それ。精神的暴力が云々って話が気になりました」
(´^ω^`)「ほう。これは、大学の黒い一面が見られる、深い話だ」
(゚、゚トソン「当時のことを思い出すんですよねえ、私」
(´^ω^`)「ほうほう」
(´・ω・`)「えっ」
.
-
559 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:23:09 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「なんていいますか、ほら」
(゚、゚トソン「三流もいいところの大学って、髪の毛がもはや人間のそれではない色になっている人も多くいるんですよ」
(゚、゚トソン「ただセックスしたいがためだけに学校にくるような、そんな人が多かった」
(゚、゚トソン「私はそんなグループからは日々避けて過ごしてたんですが、」
(´・ω・`)「ね、ねえ」
(゚、゚トソン「不運だったのは」
(゚、゚トソン「そんな私と同じ境遇にあった人が少なかった……」
(゚、゚トソン「少なくとも、私の周囲には現れなかったことですね」
(゚、゚トソン「ほら、経済学部は女子比率が極端に低いですから。女子が多いはずの文系のなかじゃあ」
(゚、゚トソン「元がこんな性格ですから、サークルや部活にもいまいちなじめなかったし、」
(´・ω・`)「ちょっと待って」
(´・ω・`)「(え、またこのパターン!?)」
.
-
560 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:23:59 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「ただでさえ入学の時点で大コケしてるのに」
(゚、゚トソン「唯一の楽しみだったカレッジデイズでさえ、あんな有様で」
(゚、゚トソン「それで滑り込めた三流企業から馘首に処されて」
( 、 トソン「・・はあ・・・・。」
.
-
561 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:24:53 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)
( ´・ω・)
(・ω・` )
( ´・ω・)
(´・ω・`)
(´^ω^`)「……よし、次っ!!」
(゚、゚トソン「え、あ……はい。」
(´^ω^`)「(もう絶対大学の話は勧めない!!)」
.
-
563 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:32:03 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「あ、いや別に、気をつかわなくても……」
(´^ω^`)「なぁーに辛気臭い顔してんの!」
(゚、゚トソン「べ、別に……、」
(´・ω・`)「そんなときはだねえ、」
(´^ω^`)「明るい本を読めば、それでイッパツよ!」
(゚、゚トソン「そ、そうですか? どんな本なので?」
(´・ω・`)「トソンちゃんに合わない感じがしてたから今までスルーしてたけど。
. せっかくだ、このさい紹介するよ」
(゚、゚トソン「というと、野蛮なものかなにかですか?」
(´^ω^`)「いや、ぜんぜん野蛮じゃない」
(´・ω・`)「むしろ………語られるは、男気」
(´・ω・`)「時代は侍が歩く時代」
(´・ω・`)「悪党を見つけたら、こう叫ばずにはいられないね―――」
.
-
564 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:44:42 ID:NbJqyET.0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(´メω・`) \ちょっとまちねぃ!!/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚;トソン「……急にどうしました?」
(´^ω^`)「いやーーー。一度、言ってみたかったんだよ、このセリフ! カッチョイイ!!」
(゚、゚トソン「そ、そう」
(´^ω^`)「んもう、惚れ惚れしちゃう! いやっふう!」
(゚、゚トソン「あの、紹介は……」
(´・ω・`)「す、するよ……」
.
-
565 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:46:55 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「先に言うと」
(゚、゚トソン「はい」
(´・ω・`)「これは、完全に僕の好みで紹介させてもらう。
. 最近刊行されたわけでもないし、最近なにかあったわけでもない。
. とにかく、この出版社を語るならはずせない一冊だ、と思ったから紹介させてもらうんだ」
(゚、゚トソン「べ、別に結構ですが……」
(゚、゚トソン「で、時代小説かなにか……ですか?」
(´・ω・`)「厳密に言えば歴史小説だね」
(゚、゚トソン「…っ!」
(´^ω^`)「(あ、あれ。目が輝いてるぞ? これはキタか!?)」
.
-
566 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:48:50 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「主人公は、ショボンって名前の人だ」
(゚、゚;トソン「同名じゃないですか!」
(´^ω^`)「ほんっと、これって運命だよね?
. こんなカッコイイキャラが、まさかこの僕、ショボン様と同名だなんて!」
(´・ω・`)「それはいいとして。
. この人は、ある職業を営んでいる」
(゚、゚トソン「義賊ですか?」
(´・ω・`)「違う違う。『万揉事請負屋』って言うんだ」
(゚、゚トソン「…?」
(´^ω^`)「マ、何でも屋さんってイメージでじゅうぶんだと思うよ」
(゚、゚トソン「そ、そうかな…」
.
-
567 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:49:40 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「ある日、子分の松吉が、言うのさ」
(´・ω・`)「『あにきーあにきーてぇへんだー!』」
(゚、゚トソン「あ、なんかそれっぽい」
(´・ω・`)「でしょ? こんな風に、主人公のところには、なにかしらのトラブルが舞い込む」
(゚、゚トソン「それを解決していくお話ですか?」
(´^ω^`)「ん、ん……ちょっと違うけど……まあ、そう捉えても支障はない」
(゚、゚トソン「はあ。続きを」
(´・ω・`)「毎度毎度松吉が一報を届けにくるんじゃないけど、まあ構成としては、
. ある事件が起こって、それを主要人物たちがなんとかするって感じだ」
(゚、゚トソン「ドラマみたいな感じですかね。この印籠が〜って言うあれ」
(´^ω^`)「お、話がわかるねえ」
(´^ω^`)「これは、じ〜つ〜に〜! 面白い!
. だからこそ、トソンちゃんにも読んでもらいたいんだ」
(゚、゚トソン「じゃあもっと詳しく紹介を」
(´^ω^`)「よしきた!」
.
-
568 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:50:53 ID:NbJqyET.0
-
(´・ω・`)「全体的な動きは今言ったとおりだけど、この作品には大きな魅力がある」
(゚、゚トソン「ほう」
(´・ω・`)「まず、主要人物だ」
(゚、゚トソン「ショボ…主人公と松吉さんと、あとは」
(´^ω^`)「そうだな。まず、鼠小僧」
(゚、゚トソン「鼠小僧…!」
(´・ω・`)「で、今で言うところの、おまわりさん」
(゚、゚トソン「……!」
(´^ω^`)「あと、主人公ショボン様には、ライバルもいて。そいつもまた、カッコイイ」
(゚、゚トソン「…!」 ソワソワ
(´・ω・`)「そして、だ。カッコイイのはそのポジションだけじゃあない」
(´・ω・`)「彼らには、決めゼリフがあるんだよ」
.
-
570 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:51:41 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「きめ……ああ、さっきのもですか」
(´^ω^`)「そうそう! これ、最初除く各エピソードのタイトル代わりにもなってるんだけど、さ」
(´^ω^`)「もう、ものすんごい絶妙なタイミングでこれが出てくるから……鳥肌モノだよ、いや、ほんと」
(゚、゚トソン「どんなものなんですか?」
(´・ω・`)「おぉーーっと、そいつぁ言えねえな!」
(゚、゚トソン「そ、そうですか……ですよ、ね」
(´^ω^`)「そうさ!」
(´^ω^`)「さながら時代劇を見ているかのような臨場感!」
(´^ω^`)「昔ながらの、人情味溢れるドラマは興奮の連続!」
(´^ω^`)「そして鮮やかに解決される様は、もはや射精モノ!」
(´^ω^`)「濃いキャラクターに、カッコイイ決めゼリフ。
. 興奮のストーリー展開に、えっと……カッコイイ決めゼリフ!」
(´・ω・`)「トソンちゃん。これは、面白いよ」
(゚、゚トソン「…!」 ワクワク
(´^ω^`)「(フフフ……)」 ビクンビクンッ
.
-
571 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:56:18 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「いいな、いいな」
(´^ω^`)「お、借りる? いいよ、これ、まだ作者曰く未完結らしいけど、
. それでも現在刊行分だけでじゅうぶん面白いから」
(゚、゚トソン「えっと、確か冒頭で、松吉さんが……」
(´・ω・`)「松吉はね、困ったことがあったらすぐ兄貴、つまりショボン様のところにくるんだ」
「あにきーあにきーてぇへんだー!」
(゚、゚トソン !
(´^ω^`)「そ、そ。ちょーど、こんな具合に……」
(´^ω^`)「……、……」
(´・ω・`)「………え? いまの、誰―――」
(`^ω^´)「おう、ショボン!」 ヌッ
.
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572 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:58:02 ID:NbJqyET.0
-
(`^ω^´)
(´・ω・`)
(゚、゚トソン
(`・ω・´)
(;´・ω・)
(゚、゚トソン …?
(`^ω^´) ニカッ
:( ;´゚ω゚): フルフル
(゚、゚;トソン ……?
.
-
573 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 01:58:54 ID:NbJqyET.0
-
(`^ω^´)「ったく、いくら催促しても帰省しないから、私のほうからきてやったぞ!」
(゚、゚トソン「あ、あの、ショボンさん。こちらは……」
( ;´゚ω゚)「………あ……、」
( ;´゚ω゚)「兄貴っ!!!」
.
-
574 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 02:03:46 ID:NbJqyET.0
-
(゚、゚トソン「?? あ、お兄さん?」
(;´・ω・)「な、なんでここまできたんだ! クソが!」
(`・ω・´)「なんだなんだ、いつぞやぶりの再開だというのに」
( ;´゚ω゚)「か、帰れ! 帰れ!」
(`^ω^´)「私のハートだって、肉でできてるんだ。傷つくし、血も出るのだぞ?」
(゚、゚;トソン「え、えっと……?」
(;´・ω・)「ご、ごめんトソンちゃん。今日はもう閉めるわ、ここ」
(゚、゚;トソン「え…え?」
(`・ω・´)「どうして閉めるんだ。まだそんな時間じゃないって書いてあるぞ」
( ;´゚ω゚)「てめえがきたからだよチクショウ! とにかく、館長命令だ! 退散しろ!」
(`-ω-´)「ようやく、最愛なる弟と再会できたというのに……」
( ;´゚ω゚)「人の前でキショイことを言うなって言ってるだろ!」
(`・ω・´)「あ、なんだ。思春期ってやつかな?」
( ;´゚ω゚)「もう僕たち三十過ぎだろがチクショウ!」
(`^ω^´)「ヒートしてるなあ。いやあ、若い若い」
≡(;´・ω・)「とにかく、僕は帰る! さいなら!」 ダッ
(゚、゚トソン「あっ…」
.
-
575 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 02:07:32 ID:NbJqyET.0
-
(`・ω・´)
(゚、゚トソン
バタン >
(`・ω・´)
(゚、゚トソン
(`^ω^´) ニカッ
(゚、゚;トソン
.
-
577 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 02:09:05 ID:NbJqyET.0
-
(`・ω・´)「弟がお世話になっております」
(゚、゚;トソン「あ、いえ、こちらこそ……え? え?」
(`・ω・´)「時にきみは、よくここに?」
(゚、゚;トソン「ま、まあ、一応………はい」
(`-ω-´)「そうか、そうか……ふぅむ」
(゚、゚;トソン
(`-ω-´)
(゚、゚;トソン「あっ、私、都村トソンって言います、ショボンさんにはいつもお世話に……」
(`^ω^´)「私は、シャキンと言う。まあ、よろしく」
(゚、゚;トソン「では、そろそろ失礼しまーす…」
(`・ω・´)「ああ。……まあ、そのうち、また会うだろうがな」 ボソッ
(゚、゚;トソン「……? で、ではまた……」
(`・ω・´)「私も一緒に出るよ。鍵は……ほっとくか」
(゚、゚;トソン「………はあ」
バタン
.
-
578 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/06/06(木) 02:09:47 ID:NbJqyET.0
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「一週間」。おしまい。