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269 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:44:16 ID:CexPWp420
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(=゚ω゚)ノぃょぅは旅にでるようですょぅ!
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(゚、゚トソン「あ、かわいい……」
(´・ω・`)「この表紙の三匹が、旅にでる作品だ」
(´^ω^`)「そう、旅に、ね……」
(゚、゚トソン「なんですか、そんな意味深な……」
(´^ω^`)「まだ、序章である一巻しか出てないんだけど……」
(´^ω^`)「先に言ってあげるよ」
(゚、゚トソン「?」
(´・ω・`)「こいつら旅にでてねえ」
.
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271 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:47:13 ID:CexPWp420
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(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「あの、このタイトルは?」
(´^ω^`)「………さあ?」
(゚、゚;トソン「さあ、じゃないでしょ! 詐欺だ!」
(´^ω^`)「まあ、二巻からはちゃんと旅に出るっぽいから、そこは我慢ね」
(゚、゚;トソン「ゆるいっちゃゆるいけど、それって、話がゆるいっていうより……」
(´・ω・`)「辛辣ぅ! それ以上は言わせないよ」
.
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272 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:49:05 ID:CexPWp420
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(´^ω^`)「……でもね。僕が思うに、序章がこれまた面白いんだ」
(゚、゚トソン「……へ? 旅に出てないのに?」
(´・ω・`)「だってね、犬とかウサギとか、あとニワトリとかが合コンするんだよ」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「デートもするし」
(゚、゚トソン
(´^ω^`)「ああ……そういや、バーに入り浸ってるやつもいたね」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……ほんとうに獣なんですか?」
(´^ω^`)「ちょっと違う」
(゚、゚トソン「は、はあ……。よかった」
.
-
274 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:51:57 ID:CexPWp420
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(´^ω^`)「絶滅危惧種の三月ウサギが見られるから、それだけで買いだよ。
. しかも、この作品のなかで、いまのところトップクラスにいいキャラしてやがる」
(゚、゚トソン「三月ウサギ?」
(´・ω・`)「三月にしかあらわれないウサギ」
(゚、゚トソン「えっと……これ、連載開始はいつですか?」
(´・ω・`)「四月だけど……あっ」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)
(´^ω^`)「……このね、冒頭に出てくる猫っぽいのがまた、可愛いんだよ」
(゚、゚トソン「(流した…)」
.
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275 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:53:49 ID:CexPWp420
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(´^ω^`)「犬の中の犬は田舎モンって感じがするし」
(´・ω・`)「唯一まともな主人公は、まあ、引っ込み思案で、おとなしい感じ」
(´・ω・`)「そんな三に……三匹が、始まりの場所とされる場所に向かうんだよ」
(゚、゚トソン「始まりの場所?」
(´・ω・`)「冒頭からたびたび出てくる名前で、どうやら、
. タイトルの旅ってのはここに向かう旅のことを指してるみたいだね」
(゚、゚トソン「どんな場所なんですか?」
(´^ω^`)「ちょっ、そーこーまーでーはーっ! ほら、言えないから」
(゚、゚トソン「えー」
(´^ω^`)「………一応これ、本の紹介サービスだからね?」
(゚、゚トソン「あっ」
(´^ω^`)
(´・ω・`)「……えっ。まさか、ほんとうに忘れてたの?」
(゚、゚;トソン「つ、次! 次を!」
(´・ω・`)「え、え…?」
.
-
276 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:59:10 ID:CexPWp420
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(´・ω・`)「(これ、かなりゆるい、ほのぼのする話なんだけどなぁ……)」
(´・ω・`)「(この出版社、まとめるものに傾向とかがないし……どうしたものか……)」
(´・ω・`)「ゆるい……」
(´・ω・`)「ほのぼの……」
(´・ω・`)「無気力……」
(´-ω-`)「無気力………、」
(´・ω・`)「無気力……さん………?」
(´^ω^`)「ッ! あった!!!」
.
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277 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:05:47 ID:iVS4czW.0
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( ∵)( ∴)ちっこい村のようです
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(゚、゚トソン「なんですか、この……、……こびと……?」
(´^ω^`)「これね、さっきのより少し和み成分を抜いて、笑いを注いだ感じ」
(゚、゚トソン「は、はあ」
(´・ω・`)「作者が急病こじらせちゃってねえ、十五話までしかないみたいなんだ」
(゚、゚トソン「十五話もあればじゅうぶんでは?」
(´^ω^`)っ□「十五話あってこれ一冊」
(゚、゚トソン「あ、薄い……」
.
-
280 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:12:06 ID:iVS4czW.0
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(´・ω・`)「そう、短い。一話一話の短さは、喫煙者を超えるかもね」
(´^ω^`)「だからこそ、それだけ、読みやすい。話にちいさなヤマやちょっとしたオチがちゃんとあるし」
(゚、゚トソン「ちいさな……ちょっとした……」
(´・ω・`)「派手にウケを狙うギャグ作品でもないし、とことんぬるふわを貫いた作品でもない」
(´・ω・`)「ちょーっと疲れたときに、濃茶飲んでようかんでもつまみながら読んでみたいものだね」
(゚、゚トソン「とりあえず、ゆるい話ってのはわかりました」
(´^ω^`)「お、本題入る?」
(´・ω・`)「これの主人公はねえ、犬だ」
(゚、゚トソン「犬、って……」
(´・ω・`)「そういや、さっきのやつにも似たツラの犬がいたね」
(゚、゚トソン「はやってるんだ、人面犬」
(´^ω^`)「想像したくねぇ……」
.
-
281 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:12:47 ID:iVS4czW.0
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(´・ω・`)「で、その人面犬がとある山で遭難するはめに遭うんだけど……」
(゚、゚トソン「ほうほう」
(´・ω・`)「この話は、人面犬がとある村にたどり着いたところからはじまる」
(゚、゚トソン「えっ、その経緯は?」
(´^ω^`)「……」
(´・ω・`)「なにが可愛いのってね、この村にいる、なんかちっこいやつよ」
(゚、゚トソン「…」
(´^ω^`)「キーキー騒ぐの。可愛いよ〜〜もう、食べちゃいたい」
(゚、゚トソン「は、はあ」
.
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282 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:13:29 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「このお話は、そんなほのぼのとした世界観で広げられるんだけど」
(´・ω・`)「一番の魅力は、そのゆるふわな登場人物……登場獣たちだ」
(゚、゚トソン「えっと、人面犬にこびとに…?」
(´・ω・`)「たぬきさんもいるし、ウサギさんもいる」
(゚、゚トソン「また三月ウサギさん?」
(´^ω^`)「いやいや、彼は絶滅危惧種だから………、……」
(´・ω・`)「三月ウサギや」
(゚、゚トソン「え? でも、絶滅危惧しゅ……」
(´・ω・`)
(´^ω^`)「ま、ま〜〜ま〜〜ま〜〜!! ほかにも、究極の癒しがいるよ! 癒し!!」
(゚、゚;トソン「さ、さっきからなんなんですか、まったく!!」
.
-
283 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:14:12 ID:iVS4czW.0
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(´-ω-`)「三月ウサギも、たぬきさんをも凌駕する、究極の癒し……」
(´・ω・`)「その名も!」
(´・ω・`)「無気力さんだ!!」
.
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284 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:14:54 ID:iVS4czW.0
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(゚、゚トソン
(´^ω^`)
(゚、゚トソン
(´^ω^`)
(゚、゚トソン
(´^ω^`)
(´^ω^`)「……反応は?」
(゚、゚トソン「は、はあ」
(´・ω・`)「テンプレ……」
.
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285 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:15:44 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「え、知らない? 無気力さんだよ?」
(゚、゚トソン「誰ですか」
(´・ω・`)「なんか、とにかく気力ゼロな人だよ!」
(゚、゚トソン「存じてないです」
(´・ω・`)「あ、あの究極の癒しを……可愛いのに……」
(゚、゚トソン「こびとさんのほうが癒されそうなものですが……」
(´-ω-`)「わかってない、わかってないよきみィ」
(゚、゚;トソン「え、えぇ〜〜……?」
.
-
286 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:16:32 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「とにかく、なんていうか、もう和む」
(´^ω^`)「人面犬の一人称なんて、『わんわん』だ。可愛いだろう?」
(´^ω^`)「彼の、ツッコミになりきれてないツッコミなんかが、見所だ」
(゚、゚トソン「は、はあ」
(´・ω・`)「どう? 借りる?」
(゚、゚トソン「……」
(´・ω・`)「なに。今度は、どんないちゃもんつけんの」
(゚、゚トソン「い、いちゃもんって言うより……」
(´^ω^`)「はいはい?」
(゚、゚トソン「人面犬は、ちょっと……」
.
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287 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:17:13 ID:iVS4czW.0
-
(´^ω^`)
(゚、゚トソン
(´^ω^`)
(´^ω^`)「(なんも言い返せねぇ……)」
(゚、゚;トソン「お、お気にさわりましたか?」
(´・ω・`)「い、いや。そんなことはないよ。そっか、これもだめかぁー」
(゚、゚トソン「ごめんなさーい……」
.
-
288 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:17:56 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「(だめだったか……。この出版社のなかでもかなりほのぼのする作品なんだけどな……)」
(´・ω・`)「ちょっと、違う路線にいくか…?」 ガサゴソ
(゚、゚トソン「違う路線、って?」
(´・ω・`)「そうだなー」
(´^ω^`)「……そうだ。アツいお話って、どう?」
(゚、゚トソン「アツい?」
(´・ω・`)「不良たちが出てくる作品なんだけどね、確かここらへんに……」 ガサゴソ
(゚、゚トソン「不良って……」
(゚、゚トソン「ごくせ」
(´^ω^`)っ□「あった!」
.
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289 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:18:48 ID:iVS4czW.0
-
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大切なものを守るようです
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(゚、゚トソン「表紙は……、……?」
(´・ω・`)「各話ごとにスポットが当てられる人物が違うっぽいからね」
(゚、゚トソン「じゃあ、一話完結なんですか?」
(´^ω^`)「ん? ぜーんぜん?」
(゚、゚トソン「はあ」
(´^ω^`)「それぞれの視点や価値観ってのが違うだけで、基本は一つの話だよ」
(゚、゚トソン「面白そうですね」
(´^ω^`)「はっはっはっ」
(´^ω^`)「(しまった……これにもトソンちゃんっぽい人がでてやがる……)」
.
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290 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:19:31 ID:iVS4czW.0
-
□と(゚、゚トソン「ちょっと中を見ても―――」 ヒョイ
(´・ω・`) !?
(´^ω^`)っ□ミ「まーまー、まーまーまーまー!!」 ガバッ
(゚、゚;トソン「あっ…」
(´・ω・`)「ほら。紹介しなくちゃ、僕はなんのた」
(゚、゚;トソン「わ、わかったから……何回目なのよ、その口上」
.
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291 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:20:15 ID:iVS4czW.0
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(´・ω・`)「主人公……えっと、アシメのほうかな?」
(゚、゚トソン「アシメ、ですか……不良って感じがする」
(´^ω^`)「まず、このお話には、二人の不良がいる」
(´^ω^`)「その名も、『拳のハイン』と『脚のトソ」
(゚、゚トソン「?」
(´^ω^`)
(´^ω^`)「トソ……リアーナ」
(゚、゚トソン「トソリアーナ? 変な名前」
(´^ω^`)「(ごめん)」
.
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292 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:20:56 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「拳のほうは、机を叩き割るほどの力を持ってて、
. 脚のほうは、横開きの扉を蹴り飛ばすほどの力を持ってる」
(゚、゚;トソン「なっ……なんですか、それ」
(´^ω^`)「で、この二人は、実に仲が悪い」
(´^ω^`)「仲が悪いからこそ―――」
(´・ω・`)「喧嘩ばっかり、だ」
.
-
293 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:21:41 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「トソンちゃんが驚くほどには、この二人は常人離れした力を持っている」
(´・ω・`)「そんな二人が、事ある毎に喧嘩でもしてみろ」
(´-ω-`)「骨折や流血は、免れないだろうね」
(゚、゚トソン「……」
(´・ω・`)「でも、そんな二人の、緩衝材となる人がいる」
(´・ω・`)「それがこのお話のキーパーソンとなる、彼女たちの担任の先生だ」
(゚、゚トソン「? やっぱりそれ、ごくせ」
(´^ω^`)「そーそー! ごく切羽詰った状況に立ってるの、この人!」
(゚、゚トソン「え、いや、ちが――」
(´゚ω゚`)「だァーらっしゃい!!」
(゚、゚;トソン ヒッ
.
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294 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:22:28 ID:iVS4czW.0
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(´・ω・`)「……その先生は、毎回毎回ぶつかる彼女たちの仲を、なんとか取り持とうとする」
(´^ω^`)「マ、当然、青あざとかしょっちゅうよ。逆に、よく大怪我しないで済むなってレベルで」
(´・ω・`)「でも、自殺行為に違いないのは事実。どうして、先生、彼はそこまで二人に関わるのか」
(´・ω・`)「その理由を聞かれた先生は、なんて言ったと思う?」
(゚、゚トソン「…?」
(´・ω・`)「センセーだから……だってさ」
(゚、゚トソン「!」
.
-
295 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:23:16 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「タイトル、そして各話ごとに主人公が違うってのを見ると、もうわかると思う」
(´・ω・`)「このお話は、それぞれの人たちが胸に抱く、大切なもの。
. それが、キーワードとなっている」
(゚、゚トソン「……大切な、もの……」
(´^ω^`)「……そんな、ある日」
(゚、゚トソン「!」
(´・ω・`)「拳と脚の二人の前に、ある黒い影が差し掛かった。
. ある、賊集団だ」
(゚、゚トソン「賊…?」
(´・ω・`)「その集団に、二人は、それまでの平穏を次々と……?」
(゚、゚トソン フンフン
.
-
296 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:24:15 ID:iVS4czW.0
-
(´^ω^`)「……借りる?」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「は?」
(´^ω^`)「いやあー、砕けた文章が多いから、読みやすい!」
(´^ω^`)「テンポもいいから、トソンちゃんが好きそうな感じだけど……」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……」
(´・ω・`)「どうよ。こりゃーもう、読みたいっしょ」
(゚、゚トソン「………」
(´^ω^`)「……」
.
-
297 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:25:04 ID:iVS4czW.0
-
(゚、゚トソン「私、野蛮なのは好かないから」
(´^ω^`)
(´・ω・`)「あっ」
(゚、゚トソン「……私の勝ち」
(´・ω・`)「ねえ、そろそろふつうに接そう? 泣くよ?」
(゚、゚トソン「いいから。ほかにはないの?」
(´・ω・`)「そろそろ疲れてきたよ……
. 読まないとわかってるのに紹介するの……」
.
-
299 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:28:31 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「そっか、そういや野蛮なのは云々って言ってたっけ……」
(゚、゚トソン「はい」
(´・ω・`)「(独り言聞かれた…)」
(´・ω・`)「(まあ、それだったら、やっぱり和み路線でいくしか……)」 ガサゴソ
(´・ω・`)「(和み……?)」
(´・ω・`)「(そういや、アノ作品は、ジャンルこそ違うけど、結構和むよな…?)」 ガサゴソ
(´^ω^`)「(癒しを与える……っ! そうか、アレなら…!)」
(´^ω^`)「ゴボ! ゴボゴボゴボ!!」
(゚、゚;トソン「(ついに狂った!?)」
.
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300 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:29:16 ID:iVS4czW.0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
('A`) アクアリウムを始めるようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「アクアリウム?」
(´・ω・`)「熱帯魚とか草、石とかを水槽のなかに並べるの」
(´・ω・`)「で、ライトアップとかインテリアを工夫したりしてさ」
(´^ω^`)「簡単に言うなら、アートかな?」
(゚、゚トソン「詳しいんですね」
(´・ω・`)「これでも、ホームセンターに行ったら、アクアリウムのコーナーには絶対いくんだ」
(゚、゚トソン「あ、わかります」
(´^ω^`)「(お? 結構食いつきいいぞ……まだ刊行されてないけど……)」
(´^ω^`)
(´^ω^`)「(刊行されてない!? じゃああかんやん!! どないしよ!!)」
.
-
301 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:29:56 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「一昔前は、こんな、小説と教則本の中間を突いた作品が多かったんだ」
(゚、゚トソン「教則っていうと……」
(´^ω^`)「有名な例で言えば、風の料理人シリーズかな?」
(゚、゚トソン「あ、それ知ってます。レシピ代わりに、って、買いました」
(´・ω・`)「えっ。トソンちゃん、本買うの?」
(゚、゚トソン「なめてんですか」
(´・ω・`)「え、じゃあ借りることくらいわけないでしょ! 借りてよ!」
(゚、゚トソン「もうその話はいいじゃないですか」
(;´・ω・)「よくねーよ! むしろそっちが本題だよ!」
(゚、゚トソン「で、その中間の作品がなんと?」
(´・ω・`)「ったく……」
.
-
302 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:30:36 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「……でも、これは書くほうにも知識がいるからね」
(´・ω・`)「ただでさえ執筆の脳がいるのに、加えてもうひとつの知識がいる」
(´・ω・`)「その知識は、専門家レベルには達さなくていいにしても、一般人を驚かせるほどの量は必要さ」
(´-ω-`)「だからか、近年じゃあ、この手の作品はめっきり減ってきている」
(゚、゚トソン「そうなんですか」
(´・ω・`)「だからこそ、この作品は、そういった意味でも新鮮だ」
(´・ω・`)「しかも、取り扱うのはアクアリウムだ」
(´・ω・`)「マイナー、とまでは言わないが、しかしメジャーとも決して言えない趣味。
. 物珍しさ目当てで読むのもいいよ」
(´^ω^`)「主人公はそれに関してまったくの無知……という鉄板の設定なだけあって、呑みこみやすいしね」
(゚、゚トソン「具体的には、どんな流れで?」
(´・ω・`)「そうだね、これはー…」
.
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303 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:31:16 ID:iVS4czW.0
-
(´・ω・`)「主人公は、ある日、アクアリウムに魅せられるんだ」
(゚、゚トソン「あー…。確かにきれいですしね。グッピーとか、クラウンローチとか……」
(´^ω^`)「ん? なに言ってんの」
(゚、゚トソン「え?」
(´・ω・`)「主人公は、そんなのに魅せられたんじゃないよ」
(゚、゚トソン「え、じゃあ……」
(´・ω・`)「エビ」
(゚、゚トソン
.
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304 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:31:57 ID:iVS4czW.0
-
(´^ω^`)「確かにアクアリウムは、そんな魚に魅せられることが多いと思う」
(´^ω^`)「でも、彼はね、まさかのエビ、に魅せられたんだよ」
(゚、゚;トソン「な、なんというか……意外ですね」
(´・ω・`)「しかも、しょっぱなから買った四匹を全滅させかねない勢いだ」
(゚、゚;トソン「どこが教則本なんですか! 反面教師じゃないですかそれ!」
(´^ω^`)「だーいじょうぶ、大丈夫。彼には、アクアリウム経験者のつよーい味方がいるから」
(゚、゚トソン「そ、そうなんですか……ですよね」
.
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305 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:32:37 ID:iVS4czW.0
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(゚、゚トソン「でも、やっぱり用語とかが飛び交うんでしょ? それは……」
(´^ω^`)「僕も思ったけどね、自然なかたちで説明されてるから大丈夫」
(´・ω・`)「でも問題は、写真とか、そのアクアリウムの描写がないから、
. お話としてよりは教則を重視した作品となってる、ってところかな」
(゚、゚トソン「あー…」
(´^ω^`)「まあ……アクアリウムに興味があるなら、一読して損はないよ」
(゚、゚トソン「そうですね。貸してください」
(´^ω^`)「はーい」
(´゚ω゚`)「えっ!? 借りるの!?」
(゚、゚;トソン「どっちなんですか!」
.
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306 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:33:27 ID:iVS4czW.0
-
(´゚ω゚`)「え、なに、トソンちゃん、アクアリウムに興味あんの!?」
(゚、゚;トソン「家にいる時間も多くなりそうだから、なにか癒しがほしいなあ、って……
だめでした?」
(´^ω^`)「い、いやいや、そんなことは……」
(´゚ω゚`)「(ちくしょおおおおお! なんでよりにもよって、刊行されてない作品を好むんだよドチクショウ!!)」
(´゚ω゚`)「(そッそうだ……この出版社なら、もしかしたら三話だけでもすぐに発刊してくれるかも……)」
(´゚ω゚`)「(そうと決まれば……今すぐ交渉開始だ! 待ってろ、出版社!)」
.
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307 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:34:08 ID:iVS4czW.0
-
(゚、゚;トソン「しょ、ショボンさん?」
(´^ω^`)「あ、ご、ごめんねえトソンちゃん」
(゚、゚トソン「はい?」
(´^ω^`)「実はこの本、不備があって」
(´^ω^`)「出版社のほうに返品して、また取り寄せるから、それまで待っててくれない?」
(゚、゚トソン「不備って?」
(´・ω・`)「なーんかねえ、根元のほうが折れちゃって」
(゚、゚トソン「?? 修理も司書の仕事では……」
(´゚ω゚`)「ガッデム!!」
(゚、゚;トソン「???」
.
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308 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:34:48 ID:iVS4czW.0
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(゚、゚;トソン「ま、まあ……」
(゚、゚トソン「だいたい、何日くらいかかりますか?」
(;´^ω^)「さ、さあ……どれくらいだろう? また入ったら言うよ」
(゚、゚トソン「そう、ですか……わかりました」
(゚、゚トソン「…あ。そろそろ時間ですし、帰りますね」
(´^ω^`)「ばいばーい」
(゚、゚トソン「では」
バタン
.
-
309 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:35:45 ID:iVS4czW.0
-
(´^ω^`)
(´^ω^`)
(´・ω・`)「くそ。今すぐ電話だ」
(´・ω・`)】 TELLL....
(´・ω・`)】
(´^ω^`)】「あ、もしもしィ〜? 僕なんだけど……」
(´^ω^`)】「僕だって、僕……え、知らない?」
(´^ω^`)】
(´・ω・`)】「あ、ショボンと申します……はい、えっと……すんません」
(´・ω・`)】「あの、あ、はい、えっと、このアクアリウムのことなんですけど―――」
.
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310 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/28(火) 00:36:45 ID:iVS4czW.0
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「機械オンチ」。おしまい。