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233 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:10:18 ID:CexPWp420
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从´ヮ｀从ﾄ スティール・マイハートのようです
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「いまのも粋な言葉遊びってやつですね。さむっ」
(´^ω^`)「どうだい？ 結構キマっ、あ、許さない！！！」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「さすが三十代ですね。二十代の私にはわかりません」
(´･ω･`)「あのねえ。たった三歳さだよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？ 私二十代ですが？」
(´･ω･`)
.
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234 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:11:46 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それはそうと」
(´･ω･`)「え、あ。うん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「誰、なんですか。これ」
(´･ω･`)「これ、はないと思う」
(´･ω･`)「それはいいとして……確かに、珍しい人だよ。チハルって作中では呼ばれている」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「作中？」
(´･ω･`)「こっちの話」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「は、はあ。チハルさん、ですね」
(´･ω･`)「そうそう」
(´^ω^`)「（影響を受けたであろう作品は……マ、今は紹介しなくてもいいだろう）」
.
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235 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:12:42 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「でも、主人公はそのチハルさんではない」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「またですか」
(´･ω･`)っ□「主人公は、この毛がぼうぼうの、男だ。また、ちょっとした仕事をしている」
(´^ω^`)「盗み屋、という……ね」
:(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ:「こ、これはこれは。いいカラダしてますね」 ﾌﾙﾌﾙ
(´･ω･`)「いや、盗み屋にツッコめよ。今のはフリだぞ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
(；´･ω･)「……」
.
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236 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:13:53 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「……、……依頼されたものは、何でも盗み出す。それが、主人公だ」
(´･ω･`)「ある日、主人公はある彫刻を盗むよう頼まれた」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「よくある感じですね」
(´^ω^`)「いや、依頼を受けたその彫刻は、大した価値を見出せないものだったんだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え？ じゃあ、どうしてそんな依頼がきたんですか？」
(´･ω･`)「今度はツッコんでくれたねえ！ そう、そこがこの話を面白くするんだ！」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「というと」
(´･ω･`)「まあ、続きを言わせてよ。主人公はあるハプニングの結果、血を流して倒れてしまう」
(´･ω･`)「そのときに、せっかく盗んだ彫刻にも血を浴びせてしまうんだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あら」
.
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237 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:14:57 ID:CexPWp420
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(´-ω-`)「しかし、そのことにも気づかず、気を失った主人公は、倒れてしまう」
(´-ω-`)「もう終わりか、そう思いつつも、彼は目を覚ました」
(´･ω･`)「死んだものだと思っていたのが、存命だったんだ。おかしいだろ？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どなたかが助けてくれたんですか？」
(´･ω･`)「ああ。主人公は、目を覚ましたとき、ある女性を視界におさめる」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ほう」
(´･ω･`)「見覚えのない女性。誰だ、こいつは……、と」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なりますね」
(´･ω･`)「そのことを問うと、女性は答えたのさ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なんと」
(´･ω･`)「『あたしは、旦那が盗んだあの彫刻です』」
.
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239 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:16:28 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「っ！ え、え！？」
(´^ω^`)「さて、ここからはお楽しみ！」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ま、待ってください。え、どういうことですか！」
(´･ω･`)「さあ？」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「にくたらしい顔して……」
(´^ω^`)「これね、チハルさんがね、可愛いんだよこれが」
(´^ω^`)「エロスに寛大。いやあ、いいねえ……ソソるよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(´^ω^`)「僕も、自慢のフランクフルトを………」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(´^ω^`)「……トソンちゃん？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
.
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240 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:17:20 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「え、なに。どうしたの」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「男同士が絡まない下ネタは、結構です」
(´･ω･`)
(´･ω･`)「え？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なにが嬉しくて、自分でさえ知らない境地の男女の絡みを見ないといけないんですか」
(´･ω･`)
(；´･ω･)「あ、待って！ 違う、そういう話じゃない！！」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「チェンジ」
(；´･ω･)「あとそれ、元々はデリヘル用の言葉だぞ！」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「チェ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ ！！？
.
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241 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:18:07 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ととと、とにかく、だめです！」
(´･ω･`)「（知らんと使ってたのか、チェンジ）」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「こ、今度！ 今度機会があれば、読みますから……ほかの！！」
(´･ω･`)「（ここまできたらもはや清々しいな……うん）」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「ショボンさん！」
(´･ω･`)「あーはいはい。くそったれ。可愛いのになぁ……」
.
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243 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:19:00 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「……じゃあ、連載ものに戻るか」
(´･ω･`)「これも、悪魔と旅すると同じく、ヴィップでの人気作だ」
(´･ω･`)「加えて、一応は、完結している」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「一応？」
(´･ω･`)「トソンちゃんも、女の子なら、一度くらいは夢見たことがあるかな？」
(´･ω･`)「魔法少女……、に」
.
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244 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:20:24 ID:CexPWp420
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ξ ´ з｀)ξハイパーメタボリックエンジェルズのようです
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ないです」
(´･ω･`)「これは、…、ちょっと待って」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なんですか」
(´･ω･`)「あのさあ。そこは嘘でもいいから、あるって……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「逆に、私がそんなものに憧れるがらだと思ってるんですか」
(´^ω^`)「いやいや、トソンちゃんでも、ムカシはきっと………」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(´^ω^`)
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(´^ω^`)
.
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245 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:21:38 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「主人公は、ヒロインとしては似つかわしくない少女だ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ ﾑｯ…
(´･ω･`)「女性相手にこのようなことを言うのも気が引けるけど、直接的に言おう」
(´･ω･`)「主人公の女子高生は、この上ないデブだ」
.
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246 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:22:29 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……、……肥えていらっしゃるんですか」
(´･ω･`)「（さすがにデブって言葉は言わないみたいだな）」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「斬新だとは思いますが、それで主人公が務まるのですか？」
(´^ω^`)「そーこーがっ！ このお話の、見所なんじゃないですか」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「（肥えているからこその、体当たりとか…？）」
(´･ω･`)「……ちなみに、醜い戦い方はないから」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「（違った…）」
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247 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:23:28 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「主人公の女の子は、太ってる」
(´･ω･`)「食べることが大好きで、朝から見ていて胸焼けのするような食事をとるほどには、だ」
(´-ω-`)「しかし……そこは、彼女も、女の子。やっぱり、痩せた、スリムな自分に憧れてもいるわけだ」
(´･ω･`)「悪友からもその体型をからかわれ、憧れの男性にも迷惑をかける日々」
(´･ω･`)「まあ、この日常だけを見ていてもなかなか面白いんだけどねえ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ということは……ある日突然、非日常が～っていうアレですか？」
(´^ω^`)「なーんかその言い方が腹立つけど、まあ、そうだね」
(´･ω･`)「道端に捨てられていた、泥にまみれているちいさなお人形」
(´･ω･`)「それを拾ったがために、彼女の日常は、がらっと変わることになる」
.
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248 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:24:12 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「がらっと……ねえ」
(´･ω･`)「魔法のランプと一緒さ。
. まあ、きれいに拭いたことがトリガーになったのかは知らないけど……」
(´^ω^`)「まあ、いちいちひねくれた反応を見せるトソンちゃんのことだ。
. この続きも、なんとなーくで、予想できるんじゃないの？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「うーん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……その人形が、動き出したとか？」
.
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249 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:24:56 ID:CexPWp420
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(´ﾟωﾟ`)「っンのッとぉぉり！！」 ｶﾞﾊﾞｯ
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「いいから、続き！」
(´･ω･`)「ま、まあ……うん」
(´･ω･`)「人形を拾った晩、主人公は、夢を見た」
(´･ω･`)「自分が痩せている夢だ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……なんだか、悲しくなります」
(´･ω･`)「いや、ところが、これは彼女の願望が実現された夢ってわけじゃあない」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
(´^ω^`)「例の人形が、主人公をその夢に導いた……って感じかな？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あ、ああ……ん？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「じゃあ、なんで主人公は痩せてたんですか？」
(´^ω^`)「いいねーその反応。ドピュっちゃうよ」
.
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250 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:25:38 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「最初に言ったろ。魔法少女がどうこうって」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え、ええ」
(´^ω^`)「魔法少女ものには、一般人だった主人公を魔法少女へと導くキーパーソンがいる。
. マニキュア？だったり、まどかナニガシだったりが、好例だろう」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……！」
(´･ω･`)「主人公が拾った人形は、ずばり、それだった！」
(´･ω･`)「主人公が見た夢……自分が、痩せている」
(´･ω･`)「そう！」
(´･ω･`)「スーパーヒロイン！」
(´･ω･`)「ハイパーメタボリックエンジェルとは、彼女のことだ！」
.
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251 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:26:51 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ ﾜｸﾜｸ
(´^ω^`)「様々な敵と戦う、ハイパーメタボリックエンジェル」
(´^ω^`)「はたして、彼女の行く末は？ 人形はなんだったのか？
. 彼女は、理想の体型を手に入れることができるのだろうか？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「楽しそうですね」
(´^ω^`)「マーケティングと言ってくれ」
(´･ω･`)「で？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい」
(´･ω･`)「借りるよね？ 魔法少女ものなんだし」
と(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ちょっと見せてください」
(´^ω^`)っ□「あーはいはい。どうぞどうぞ」
.
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252 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:27:38 ID:CexPWp420
-
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」 ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
(´^ω^`)「裏表紙にも可愛いイラストがあるよ。見てみてね」
□と(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(/、//ﾄｿﾝ「っ！ な、なんですか！ この恰好っ！」
(´^ω^`)
(´･ω･`)「え？」
.
-
253 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:29:05 ID:CexPWp420
-
(/、//ﾄｿﾝ「は、はれんちです！ これを読め、っていうんですか！？」
(´･ω･`)
(´･ω･`)
(；´^ω^)「ぜ、ぜーんぜんハレンチじゃないよ。いいじゃん、バニーでも」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「だめです！ 健全なものを読ませてください！」
( ；´ﾟωﾟ)「ま、待って！ ふッつーに、健全な本だよ！？」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「だめです。ダメ」
(；´-ω-)「嘘だろ………」
(；´-ω-)「なんで、輪姦とかアナル○ックスは許容できるのに……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」
.
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254 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:29:56 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「トソンちゃんのわがままには、敵わないや」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「わがままって」
(´^ω^`)「うーん……じゃあ、とっておきを出しちゃうかな？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「とっておき、ねえ……」
(´･ω･`)「あっ。いま、僕のことばかにしただろ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「時々あなたは、私を驚かせてくれますね」
(´^ω^`)「え、そう？ あはは、ありが……、………」
(´･ω･`)「つまりばかにしたってこと？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「次の本をお願」
(´･ω･`)「ばかにしたってこと？」
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「冗談ですから！ 次！」
.
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255 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:30:54 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……で、なんですか？ とっておきって」
(´^ω^`)「んー……」
(´^ω^`)「アーバンエクソダスみたいに、とてつもないヒットを叩き出したケッサクだよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「やっぱり、同じ作家の方で？」
(´･ω･`)「違う人だけど、巨匠には違いないよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「巨匠？」
(´･ω･`)「文芸界における、亜空の瘴気」
(´^ω^`)「彼の新作……さすがに、名前くらいは知ってるね？」
.
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256 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:33:41 ID:CexPWp420
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('∀`)勇者№30174のようです
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あっ……」
(´^ω^`)「やーっと、知ってますよ！ってな顔をしたね」
(´･ω･`)「この作品はね、タイトルからしてわかるように、勇者ものだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「魔法道具屋みたいな？」
(´･ω･`)「いや、あれは舞台がそれっぽいだけ」
(´^ω^`)「こっちは、正真正銘の勇者ものだ。
. 勇者になった主人公が、仲間と一緒に魔王を征伐しにいく……ってね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「でも私、そんなに勇者ものは……」
(´･ω･`)「この本が売れに売れた理由は、その読みやすさだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「へ？」
.
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257 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:34:39 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「小難しい文章や展開なんて、オールカット」
(´･ω･`)「アップテンポな調子のまま、とんとんと話が進んでいく」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？？？」
(´^ω^`)「言い換えると、ぐだぐだしてないんだなこれが」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はあ」
(´･ω･`)「主人公の、この見るからに貧相な男は、見た目どおり、堕落した男だった」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「犯罪者とか…？」
(´^ω^`)「うーん……。彼が犯罪者なら、きみも犯罪者だよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あのね。いくら私でも、変なことを言われたら黙っていら」
(´･ω･`)「主人公は、職なしだった」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「続きをお願いします」
.
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258 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:35:20 ID:CexPWp420
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(´･ω･`)「きみは一人暮らしだから大丈夫だろうけど、この主人公はそうでもない」
(´･ω･`)「働かずに、実家で食っちゃね食っちゃねの毎日」
(´^ω^`)「そんなんじゃあ、当然、カーチャンもキレちゃうよ」
(´･ω･`)「そこでカーチャンがバカ息子に突きつけたのは、なんだったのか」
(´･ω･`)「勇者申請書」
.
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259 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:36:12 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ははぁ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？？ なんですか、それ」
(´^ω^`)「王国に、勇者になりたいでーすってのを申し出るための紙」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ハ？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「い、いやいや。え、勇者って、そうやってなるものでしたっけ？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「なんかこう、選ばれし勇者～とか、運命的な出会いとか……」
(´･ω･`)「ないよ、そんなの」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え、え？」
.
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260 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:36:59 ID:CexPWp420
-
(´^ω^`)「そこが、この本の面白いところ。とにかく、ギャグテイストなんだ」
(´･ω･`)「そしてここでの笑いどころは、もう一点ある」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「な、なんなんですか」
(´･ω･`)「タイトルをよく見て」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……そういや、30174って、なんですか？」
(´^ω^`)「勇者ナンバー」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「は？」
(´･ω･`)「主人公は、30174番目の勇者ってことさ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え、ホンキで言ってんですか？」
(´^ω^`)「ホンキだよ。そーゆー作品なんだもの」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「え、えぇぇ………」
.
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261 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:37:48 ID:CexPWp420
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(´^ω^`)「まだまだ、喜劇は終わらない」
(´^ω^`)「『勇者なんてぶっちゃけ何処にでもいるだろ』……これ、なんのセリフだと思う？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
(´^ω^`)「これね、主人公が、それも一話目で放った言葉」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(´･ω･`)「選ばれし勇者？ 運命的な出会い？
. そんな、勇者ものにおけるお約束を根底から覆したのが、この作品なんだよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……え、ええぇ…？」
.
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263 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:39:20 ID:CexPWp420
-
(´^ω^`)「ふざけた感じで進行される、彼らの冒険」
(´^ω^`)「このね、踊り子ちゃんがまた、可愛いんだよ、これが」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「つまり、勇者ものってよりも、ギャグ作品って見たほうが？」
(´･ω･`)「最初の大ボスの倒し方なんか、もう、なんかね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「は、はあ」
(´^ω^`)「……トソンちゃんが思う、堅苦しい勇者ものじゃないよ。
. ゆるーい、笑える、でもその傍らで話はしっかりしている。お勧めの一冊だ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そうなんですか」
.
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264 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:40:13 ID:CexPWp420
-
(´･ω･`)「それに、なにがすごいのって、
. 休載や不定期連載が多い近年において、脅威の毎週連載をした」
(´^ω^`)「この作品がきたことで、当時失速気味だった週刊ソーサクは、人気を取り戻したんだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あれ？ これ、ヴィップ連載だったのでは」
(´･ω･`)「ちょっと揉め事を起こしちゃったみたいでねー」
(´^ω^`)「そのせいで出版社も変わっちゃって。いやはや、災難だよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「確かに、話を聞く限り長編って感じはするのに、一冊しかありませんしね」
(´^ω^`)「ほんとほんと」
(´^ω^`)
(´･ω･`)「え？ これ、もっともっと巻数があるはずなんだけど……」
.
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265 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:40:55 ID:CexPWp420
-
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「この出版社からはその一冊しかでてない、と？」
(´･ω･`)「えーっとだね」
(´^ω^`)「……あ。そうだ、思い出した。
. 一巻を出した時点で、出版社が変わったんだった」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「は、はあ」
(´^ω^`)「ちょーっと待っててね。いま、探してくるから」 ﾃｸﾃｸ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はーい」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟ；ﾄｿﾝ「――あッ…まだ、借りるって決まったわけじゃあ！」
(´ﾟωﾟ`)「ああああああああああああっ！！」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……？」
.
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266 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:41:48 ID:CexPWp420
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(´ﾟωﾟ`)「そ……そうだった……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ど、どうしたのですか？」
(´ﾟωﾟ`)「勇者ナンバーの出版を引き継いだ会社、レストって言うんだけどね…？」
(´ﾟωﾟ`)「できてほんの数ヶ月で、倒産しちゃったのよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「は、はあ」
(´；ω；`)「何が長期レストだ！ ふざけんな、ちっともおもしろくねえぞ！」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「じゃあ、勇者ナンバーは―――」
(´；ω；`)「うちにはないや」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そうなんですか……残念です」
(´；ω；`)「こんなのってないよ」
.
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267 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:42:39 ID:CexPWp420
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(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ま、まあ……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「でも、こんなゆるい感じは、わりと好きですよ」
(´ぅωｔ`)「なーんのフォローになってんだか……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ほかに、ゆるい作品ってないんですか」
(´･ω･`)「ゆるいねぇ～」
(´-ω-`)「うーん……」
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268 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2013/05/27(月) 23:43:24 ID:CexPWp420
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(´^ω^`)「……おっと！ 僕としたことが、うっかりしていた」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
(´^ω^`)「あるよ、ゆるい……それも、和み成分がふんだんに盛り込まれた作品」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どんなのですか？」
(´･ω･`)「いいかい？ これは、純正ほのぼの作品だ」
(´^ω^`)っ□「わんちゃんとかうさぎさんとか、そんな獣の世界がファンシーに描かれてるんだよ。
はい、これ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どれどれ」
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