(´・ω・`)マーケティング・ライブラリアンのようです

「機械オンチ」

Page1

191 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:36:18 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「………」 ペタペタ
 
(´・ω・`)「本を修理作業するのも、司書の仕事のひとつなんだ」 ペタペタ
 
(´^ω^`)「僕も見ての通り司書だからね。修理なんて、ちょちょいのちょいさ」 ビリ
 
(´^ω^`)
 
(´・ω・`)
 
 
 
(´・ω・`)「独り言でよかった……」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「ねえ、ノックした?」
 
(゚、゚トソン「してない」
 
(´・ω・`)「なに平然と司書室に入ってきてんの?」
 
(゚、゚トソン「いやあ……」
 
 
 
(゚、゚トソン「………気分?」
 
(´・ω・`)「でていけ!!」
 
 
.

192 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:37:07 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン「あと、なんでいちいち修理してるんですかその本」
 
(´・ω・`)「いたんなら聞いてただろ。修理も司書の仕事なの」
 
(゚、゚トソン「今や、電子書籍が主流となりつつあるのですよ」
 
(゚、゚トソン「諦めて、その本も電子書籍として提供するほうが……」
 
(´^ω^`)「さ、最近出たばっかだから、データベースが……」
 
(゚、゚トソン「………機械オンチなんですか?」
 
(´^ω^`)「いや、ほら、データベースが……」
 
(゚、゚トソン「機械オンチなのね」
 
(´・ω・`)「うるせえ」
 
 
.

194 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:37:47 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「なんだなんだ! みんな猫も杓子も、ネット化ネット化って!」
 
(´・ω・`)「ネットで得られる情報なんて、どれもまやかしにすぎないじゃないか!」
 
(´-ω-`)「それに、本は手にとってページをめくることで、その楽しさが身にしみてくる」
 
(´・ω・`)「マウスのくるくるを転がすだけで読む小説に、楽しさなどない!」
 
(゚、゚トソン「これが、過去にすがりつく男の悲しい言い訳なのですね」
 
(´・ω・`)「ローテクと言え、ローテクと」
 
(゚、゚トソン「響きだけハイテクな言葉を使っても、事実は拭えないですよ」
 
(´・ω・`)「ほっといてくれ…」
 
 
.

195 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:38:28 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「で、なに、連日来てくれるのは嬉しいんだけどさ」
 
(´・ω・`)「結局、借りるの? 借りないの?」
 
(゚、゚トソン「あー…」
 
(゚、゚トソン「だって、読もうと思った本が、こうなっちゃあ……」
 
 
(´・ω・`)
 っ[>Σb
 
 
(´・ω・`)「じゃ、じゃあ! 旅好きは!? 読むって言ってただろ!」
 
(゚、゚トソン「ほら、袋持ってきてないし、巻数多いし、ビニール袋だと危ないし……」
 
(´・ω・`)「冷やかしなら帰ってくれ!」
 
(゚、゚トソン「冷やかしじゃないですって。借りる気はありますから、一応」
 
(´^ω^`)「ほ、ほんとうかい?」
 
(゚、゚トソン「はい」
 
 
.

196 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:39:10 ID:CexPWp420
 
 
 
(´^ω^`)「し、しかたないなあ。今回だけだぞ?」
 
(゚、゚トソン「(機嫌を保たせたらいい具合に言うことを聞いてくれる…)」
 
(´^ω^`)「そうだな、今日はなにを紹介しよう……」
 
 
 
(´・ω・`)「……そうだ! じゃあ、本で読むからこそ楽しい作品を紹介してやろうではないか」
 
(゚、゚トソン「本で読むからこそ……?」
 
(´^ω^`)「じっくり読んで、寝転びながら読んで、しおりを挟んだりして……」
 
(´^ω^`)「うん、そうしよう。それがいい」
 
(゚、゚トソン「……? とりあえず、おまかせしますが……」
 
 
.

197 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:39:52 ID:CexPWp420
 
 
 
 
 
(´・ω・`)「じっくり読めるからこそ、楽しい作品……」
 
(´^ω^`)「作中にひっそりと隠された、伏線。次々と明かされていく、矛盾」
 
(´^ω^`)っ□「まさに、ローテクな本だからこそ楽しく読めるのが、この本だ」
 
(゚、゚トソン「それ、ですか?」
 
(´・ω・`)「嘘を暴く快感。トソンちゃんも、きっと病みつきになるよ」
 
 
 
.

198 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:40:42 ID:CexPWp420
 
 
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
    川 ゚ -゚)クールに決める逆転裁判のようです
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 
 
(゚、゚トソン「裁判……ですか」
 
(´・ω・`)「幽霊裁判とは似て非なる作品ね」
 
(゚、゚トソン「あまり、裁判には通じてないのですが」
 
(´^ω^`)「あー大丈夫大丈夫。裁判としてはあっちよりも適当だから」
 
(゚、゚トソン「適当……」
 
(´・ω・`)「リアリティよりも、取り掛かりやすさに比重が置かれている。
.      裁判長が木槌を使ったり、指をつきつけたりと、フィクションの色が強いんだ」
 
(゚、゚トソン「いや、幽霊を裁く時点でリアリティもなにも」
 
 
(´^ω^`)
 
(´・ω・`)
 
(´^ω^`)「さて、本題に入ろう!」
 
(゚、゚トソン「(わかった。この人、論破されるのが怖くなってるんだ)」
 
 
.

199 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:41:25 ID:CexPWp420
 
 
 
(´^ω^`)「あ、その前に。週刊ヴィップは知ってるかい?」
 
(゚、゚トソン「ああ、一時期雑誌界の頂点にたってた……」
 
(´・ω・`)「そして、ある作品が完結して以来、気がつけば、週刊ソーサクに押されるようになった」
 
(´-ω-`)「僕の青春は、ヴィップとともに過ごしたものなんだけどねえ……」
 
(゚、゚トソン「はあ」
 
(´^ω^`)「……先に言っておくと、この出版社は、その頃から、週刊ヴィップと提携してるんだ」
 
(゚、゚トソン「一応聞くと、どうして出版社が変わったんですか?」
 
(´・ω・`)「売り上げが……」
 
(゚、゚トソン「わかりました」
 
 
.

200 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:42:06 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「この作品だけどね、週刊ヴィップに不定期連載として、第一話が載せられたんだ」
 
(゚、゚トソン「不定期連載、ですか」
 
(´^ω^`)「あー……。ヴィップには不定期連載が多いよ。そろそろ月刊に移行するって話だ」
 
(゚、゚トソン「続きをどうぞ」
 
(´・ω・`)「………ごっほん」
 
 
 
(´・ω・`)「主人公は、弁護士の女性だ」
 
(´・ω・`)「そして第一話にて、初の法廷に立つことになる」
 
(´・ω・`)「その法廷なんだけど、この世界の裁判は、現実のそれとはちょっと違う」
 
(゚、゚トソン「おばけ法?」
 
(´・ω・`)「頼むから切り離して考えてくれ…」
 
 
.

202 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:42:46 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「……序審法廷制度」
 
(゚、゚トソン「?」
 
(´^ω^`)「手っ取り早いことを言うと、『さっさと判決を下していこう』という試みさ。
.      このお話は、その制度を取り入れて、たった三日間の戦いが描かれるんだ」
 
(゚、゚トソン「三日間で判決が……?」
 
(´・ω・`)「そう! しかし、問題は、被告人があまりにも絶体絶命すぎるところ」
 
(゚、゚トソン「というと」
 
(´・ω・`)「証拠、カンペキ。証人、いる。機会、バッチリ。動機、オーケー」
 
(´・ω・`)「僕たち法に疎い人間でも、有罪か無罪かはぱっと見ただけでわかるほどには、窮地だ」
 
(゚、゚トソン「具体的には」
 
(´^ω^`)「んん……? そうだねえ」
 
 
.

203 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:43:27 ID:CexPWp420
 
 
 
(´^ω^`)「凶器の拳銃には、自分の指紋が」
 
(゚、゚トソン
 
(´^ω^`)「犯行が可能とされた時刻に被害者宅を訪れたのは、自分だけ」
 
(゚、゚トソン
 
(´^ω^`)「その家から帰るのも、ばっちり見られている」
 
(゚、゚トソン
 
(´^ω^`)「そして被害者は、自分の恋人だった」
 
(゚、゚トソン
 
 
.

204 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:44:08 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「え。被告人は、無実なんですよね?」
 
(´・ω・`)「だといいねえ」
 
(゚、゚トソン「どうやって無罪をとるんですか」
 
(´^ω^`)「……続きは、読んでね」
 
(゚、゚トソン「ぐぐ……!」
 
 
.

205 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:44:58 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン「でも、まだ一話だけなんでしょ?」
 
(´・ω・`)っ□「見ての通り、その一話だけで、一巻が出されてる」
 
(゚、゚トソン「あっ…」
 
(´^ω^`)「これは電子書籍では味わえないよ! さあ、借りよーぜ!」
 
(゚、゚トソン「………」
 
(´^ω^`)
 
 
 
(´・ω・`)「もしかして、できるだけ借りないようにしよう、とか考えてない?」
 
(゚、゚;トソン「そッ! そ、そんなことは!」
 
(´・ω・`)「だったらいいんだけどさ……」
 
 
.

206 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:45:40 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚;トソン「そ、その、ほら……」
 
 
(゚、゚トソン「………? ねえ、ショボンさん」
 
(´・ω・`)「はいはい?」
 
(゚、゚トソン「ほら、この帯のところ……」
 
(´・ω・`)「ん?」
 
 
( ´・ω・)っ□
 
 
 
(゚、゚トソン「……ふつうに、電子出版もされてるみたいですよ」
 
( ´・ω・)
 
(゚、゚トソン「あと、この出版社以外、二つの出版社でもでてるみたいだし…」
 
( ´・ω・)
 
 
(´・ω・`)
 
 
.

207 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:46:28 ID:CexPWp420
 
 
 
 
(゚、゚;トソン「……ショボンさん?」
 
(´・ω・`)
 
(´^ω^`)「……間違えた。ローテクだからこそ読める作品は、こっちじゃなかった」
 
(゚、゚;トソン「えぇー………?」
 
 

川 ゚ -゚)クールに決める逆転裁判のようです - ローテクなブーン系小説まとめサイト
http://lowtechboon.web.fc2.com/gyakusai/gyakusai.html
川 ゚ -゚)クールに決める逆転裁判のようです - ブーン芸VIP
http://boonsoldier.web.fc2.com/ckgs.htm
川 ゚ -゚)クールに決める逆転裁判のようです - ブンツンドー
http://buntsundo.web.fc2.com/long/cool_saiban/top.html


 
(´^ω^`)っ□「ローテクだからこそ読める作品……これね、これ」
 
(゚、゚トソン「…これは?」
 
(´・ω・`)「ある兄弟……それも、旅する弟に、無理やりついてくる兄」
 
(´・ω・`)「そんな二人が、一昔前を彷彿とさせる世界を練り歩く小説さ」
 
(´・ω・`)「BL好きなトソンちゃんなら、たぶちょっと待って、引っ張らないで!」 グググ…
 
 
 
.

208 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:47:10 ID:CexPWp420
 
 
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
       (´<_` )悪魔と旅するようです
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 
 
(゚、゚トソン「ちなみに、旅の途中となれば、やっぱり野外プ」
 
(;´・ω・)「最後まで聞いて! あと、これにそんなシーンはないから!」
 
(゚、゚トソン  チッ
 
(´・ω・`)「なーんで僕が舌打ちされんのかねぇ……」
 
 
.

209 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:48:04 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「いいか? これは、世界観としては魔法道具屋に通じたものがある」
 
(゚、゚トソン「というと、勇者もの?」
 
(´・ω・`)「近いね。この世界には、悪魔たる存在がいることが一番の特徴だ」
 
(゚、゚トソン「悪魔……ですか」
 
(´・ω・`)「当然、悪魔がいる以上、悪魔と関係を持つ人間も存在する」
 
(´・ω・`)「それには二種類があるんだけど、この二種類が重要なんだ」
 
(´・ω・`)「読むなら、今から言う二つを意識してね」
 
(゚、゚トソン「まだ、読むって決まったわけじゃあ……」
 
 
 
 
(´・ω・`)「悪魔憑きと、悪魔使い」
 
 
.

210 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:49:10 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン「…?」
 
(´・ω・`)「悪魔使いは、凶悪な悪魔たちを、完全に操る」
 
(´・ω・`)「ライオンと猛獣使いの関係に似ているね」
 
(゚、゚トソン「じゃあ、悪魔憑きは……」
 
(´・ω・`)「そう」
 
 
 
(´・ω・`)「悪魔と契約を交わした人間……ってこと、ね」
 
(´・ω・`)「そして、主人公の弟くんが、こちらに当たる」
 
 
 
(゚、゚トソン「契約、とは?」
 
(´・ω・`)「願いを叶える……とか。まあ、そんな感じだろう」
 
(゚、゚トソン「はあはあ」
 
(´-ω-`)「己の欲望に負けた愚かな人間は、そのまま悪魔に乗っ取られ、やがて抜け殻と化す……」
 
(゚、゚トソン「それが、主人公……」
 
(´゚ω゚`)「ところがどっこい!」
 
(゚、゚;トソン  ビクッ
 
 
.

211 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:50:11 ID:CexPWp420
 
 
 
 
(´・ω・`)「なんと弟くんには、その契約を交わした記憶がないんだ!」
 
 
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「兄を名乗る悪魔は、媒体の弟くんからにょきっと飛び出しては、
.      悪さ――ではないにしろ、とにかく面倒なことをしでかす」
 
(´・ω・`)「弟くんは憑かれるようなことをした記憶はないのだが、しかし、事実として、悪魔に憑かれている」
 
(´-ω-`)「だから弟くんは、そんな悪魔を祓うために、旅に出ているってわけさ」
 
 
(゚、゚トソン「うーん……。除霊師とかいる世界なんですか」
 
(´・ω・`)「いや、除霊師はいないよ?」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
 
.

212 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:51:03 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「悪魔を祓う存在はいない……が、悪魔使いなら。
.      彼らならばあるいは、なんとかしてくれるかもしれない……」
 
(´・ω・`)「弟くんはそう考えた上で、悪魔使いを探す旅に出ている」
 
(´-ω-`)「つまり……悪魔使いの後を追う旅ということ」
 
(゚、゚トソン「それが、なにか……」
 
(´・ω・`)「あのねー。悪魔使いも人間、つまり、宿に泊まったりするわけよ」
 
(゚、゚トソン「???」
 
 
(´・ω・`)「考えてもみなさい」
 
(´・ω・`)「悪魔使いはいいとして、だ」
 
 
 
 
(´・ω・`)「邪悪な悪魔に命を売った愚かな人間を、誰が快く受け入れてくれるものか」
 
(゚、゚トソン「あっ…!」
 
 
.

213 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:51:50 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚;トソン「じゃ、じゃあ、主人公は……」
 
(´^ω^`)「どーでしょーね!」
 
(゚、゚;トソン
 
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「それ以上は、読んでからのお楽しみ」
 
(゚、゚トソン「……」
 
(゚、゚トソン「またですか」
 
 
(´^ω^`)「旅の先々で、出会う人々……。その各地で弟くんに襲い掛かるものとは?」
 
(´^ω^`)「週刊ヴィップでもかなりの人気を博している作品だ」
 
(゚、゚トソン「……」 ウズウズ
 
(´^ω^`)「あのさ、お願いだから、素直に借りてくれない?」
 
(゚、゚トソン「やだ」
 
(´^ω^`)「(こいつ、趣旨が変わってやがる)」
 
 
.

(´<_` )悪魔と旅するようです - ローテクなブーン系小説まとめサイト
http://lowtechboon.web.fc2.com/devil/devil.html


214 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:52:32 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「それなら、短編はどうだ」
 
(゚、゚トソン「短編は、というと」
 
(´^ω^`)「これね、読み切りとして載ったんだけど、もう、バカ売れ。
.      とんでもない人気を博した、短編にしてケッサクとされる作品だ」
 
(゚、゚トソン「短編で本が?」
 
(´・ω・`)「一冊。まあ、短編といいつつ、そこそこの長さはあるね」
 
(゚、゚トソン「それ、短編って言うの?」
 
(・ω・` )「ジャンルは、なにに分類すればいいかわからない」
 
(゚、゚トソン「あっ…もう」
 
 
.

215 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:53:21 ID:CexPWp420
 
 
 
 
(´・ω・`)「舞台は、海」
 
(´・ω・`)「歴史要素も、ある」
 
(´・ω・`)「人間ドラマがそこには描かれていて」
 
(´・ω・`)「手に汗を握るスリル展開も豊富」
 
(´-ω-`)「これにひとつ、特定のジャンルをつけるとするなら……」
 
(゚、゚トソン「するなら?」
 
 
 
 
(´・ω・`)「豪華、だ」
 
 
.

216 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:54:21 ID:CexPWp420
 
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
     ( ^ω^)は豪華客船に乗り込むようです
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 
 
(゚、゚トソン「豪華客船って?」
 
(´^ω^`)「クルーザーとか?」
 
(゚、゚;トソン「聞かないでください!」
 
(´・ω・`)「でもまあ、海を渡る豪華ホテル、って考えても問題ないよ」
 
(゚、゚トソン「な、なんですかそれ」
 
(´^ω^`)「船のなかに、寝るとこ食うとこはもちろん、ショッピングモールがあったり娯楽施設があったり」
 
(´^ω^`)「とにかく、豪華、の一言に尽きるんだ」
 
(゚、゚トソン「だから豪華ジャンルって…」
 
(´・ω・`)「さっきのは粋な言葉遊びだって……。それとは違うよ……」
 
 
.

217 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:55:18 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン「タイトルからは話が見えてきませんね」
 
(´・ω・`)「こういうのはとりま読んでみ、って言うんだけどね、
.      これに限ってはそうは言えないな、司書としては」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
(´・ω・`)「ぶっちゃけると、最初らへんは読んでてもさっぱりだと思う」
 
(´・ω・`)「『豪華客船』ってものをよく知らないであろう一般読者のための、
.      いわばチュートリアルコーナーみたいなものだからね、一章とか二章は」
 
(゚、゚トソン「じゃあ飛ばせばいいんですね」
 
(´^ω^`)「え? あー、無理無理。これ読まないと、本筋がわからなくなる」
 
(゚、゚トソン「でも、豪華客船って、なんとなくイメージできますよ?」
 
(´^ω^`)「ほら、なんていうかさあ! 言えないけど、読まないとだめなんだよ!」
 
(゚、゚;トソン「…?」
 
(´・ω・`)「だから、最初は読んでてもよくわからないと思うけど、でも読まないと話がわからなくなる、ってこと。OK?」
 
(゚、゚;トソン「う、うん」
 
 
.

218 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:56:15 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「最初は、チュートリアルということもあって、歴史が綴られている」
 
(´^ω^`)「たとえば、タイタニック。知ってるでしょ?」
 
(゚、゚トソン「甲板の先で男の人が女の人を突き落とすの?」
 
(´・ω・`)「なんか違う」
 
 
 
(´・ω・`)「とりあえず、一章と二章はそんな感じで、本筋じゃあない」
 
(´・ω・`)「『豪華客船』の話は、三章からはじまる、と見ていい」
 
(´・ω・`)「興味があるなら、三章を読むまでの時点で飽きても、まあ読み進めることだ」
 
(゚、゚トソン「なんか、つらそうですね」
 
(´^ω^`)「あーーー大丈夫大丈夫。すっげえ面白いから、本筋入る前の時点で」
 
(゚、゚トソン「そうなんですか。で、どんな話なんですか?」
 
(´・ω・`)「そうだな、チュートリアルはここまでだ。こっちも本題に入るぞ」
 
(゚、゚;トソン「???」
 
 
.

221 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:57:09 ID:CexPWp420
 
 
 
(´・ω・`)「主人公のニヤケ面は、ひょんなことから豪華客船のチケットを手に入れた」
 
(゚、゚トソン「ありきたりですね」
 
(´^ω^`)「……ペアで」
 
(゚、゚トソン
 
(´^ω^`)「当然、彼女はおろか、一緒にいく人もいない」
 
(゚、゚トソン
 
(´^ω^`)「恋人と一緒に船……憧れるなあ…」
 
(゚、゚トソン
 
(゚、゚トソン「やめてください」
 
(´・ω・`)「あれれ〜? ありきたりじゃないのぉ〜?」
 
(゚、゚トソン「ごめんなさい」
 
 
.

222 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 22:58:17 ID:CexPWp420
 
 
 
(´^ω^`)「……で、だ」
 
(´・ω・`)「友人のにひる口と、豪華客船に乗り込むことになるんだけど……」
 
(´・ω・`)「そこには、どんな世界が広がってたと思う?」
 
(゚、゚トソン「やっぱり、雄大な海とか、潮の香りとか……」
 
(´-ω-`) =3
 
(゚、゚トソン「あっ、腹立った」
 
(゚、゚トソン「なんだって言うんですか、じゃあ」
 
(´・ω・`)「豪華客船に乗り込んだ、その向こうに広がっていたのは―――」
 
 
 
 
(´・ω・`)「目がくらむほどの豪華な内装、設備、サービス……だ」
 
 
.

223 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:00:04 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン「?」
 
(゚、゚トソン「え、海じゃないんですか?」
 
(´^ω^`)「海なんかに目を遣る余裕? ないない」
 
(゚、゚トソン「えええ……?」
 
(´^ω^`)「それほどすごいところなんだよ、豪華客船って」
 
(´・ω・`)「興奮したニヤケ面とにひる口は、そりゃあもう遊び放題。
.      その様子が、二人の愉快劇と一緒に読者の元に届けられる」
 
(´^ω^`)「かなり具体的でね、読んでるこっちまでが楽しくなってくるよ」
 
(゚、゚トソン「あ、ああ……」
 
(゚、゚トソン「つまり、その過程を記したお話なんですね?」
 
(´・ω・`)「と、思うじゃん?」
 
(゚、゚トソン「え?」
 
 
 
(´^ω^`)「……実はね………不穏な空気がね、漂うんだよ……」
 
(゚、゚;トソン「ふおん…?」
 
 
.

225 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:02:27 ID:CexPWp420
 
 
 
(´^ω^`)「さて、豪華な客船に忍び寄る、魔の手とは!!!」
 
(゚、゚トソン「うーんと、うーんと」
 
(´^ω^`)
 
(´^ω^`)
 
(´^ω^`)「(え? これシメの言葉なんだけど??)」
 
 
 
(゚、゚トソン「あ、もしかして」
 
(´・ω・`)「えっ?」
 
 
.

226 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:03:08 ID:CexPWp420
 
 
 
 
 
 
(゚、゚トソン「輪姦」
 
(´^ω^`)「は?」
 
 
 
(゚、゚トソン「男で」
 
(´゚ω゚`)「は!!?」
 
 
 
 
.

227 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:05:49 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚;トソン「な、なりませんか? こう、船上だと性欲が満たせないから、男に手を出してって……」 ソワソワ
 
(´・ω・`)「ならねえよ!! つか、なんでよりにもよって男に走るんだよ!!」
 
(゚、゚;トソン「だってほら、女性相手だとガチな罪になるから……」 ソワソワ
 
(´・ω・`)「レイプしてる時点で罪もクソもねえよ!! ホモから離れろ!!」
 
(゚、゚;トソン「そ、そうですか……」
 
 
 
 
(゚、゚トソン「……で、なんの話でしたっけ」
 
(;´・ω・)「も、もういい。次いくよ、次」
 
(゚、゚トソン「え、えぇ…?」
 
 
.

( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです - ローテクなブーン系小説まとめサイト
http://lowtechboon.web.fc2.com/luxury/luxury.html
( ^ω^)ブーンは豪華客船に乗り込むようです - mesimarja
http://mesimarja.blog74.fc2.com/blog-entry-3144.html


229 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/27(月) 23:07:18 ID:CexPWp420
 
 
 
(゚、゚トソン「いや、興味ありますけど、豪華客船……」
 
(;´・ω・)「(そういや、最初らへんのブーンとドクオのやり取りを見て暴走するかも知れないしな。よしとこう)」
 
(;´^ω^)「そうだなあ。トソンちゃんにはほかに向いてる本があるよ」
 
(゚、゚トソン「ほかに」
 
(´^ω^`)「ほかに。短編。もう一冊」
 
(゚、゚トソン「あったんだ…」
 
(´^ω^`)「すげえ腹立った」
 
(゚、゚トソン「いいからはやく」
 
(´・ω・`)「くそが」
 
 
.

231 名前:名も無きAAのようです[>>228 (゚、゚トソン !?] 投稿日:2013/05/27(月) 23:08:45 ID:CexPWp420
 
 
 
 
(´・ω・`)「これは、最近あまり見られない、アツい作品だ」
 
(´・ω・`)「ハードボイルドな、アクション作品」
 
(´^ω^`)「飯、女、銃、戦い……」
 
(´^ω^`)「男なら、血が踊ること間違いなしだね」
 
(゚、゚トソン「私は?」
 
(´・ω・`)「あ、女の子……、……女性でも、楽しめる」
 
(゚、゚トソン  ムッ
 
 
 
 
(´^ω^`)「これを読んで、トソンちゃんもアツさに目覚めるかな?」
 
(´・ω・`)「それとも、この一冊に、心を……盗まれるかな?」
 
 
.

inserted by FC2 system