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31 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:30:03 ID:fUYK5Ec.0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミセ*゚ー゚)リ 怪奇の由々しき問題集のようです
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(´・ω・`)「―――と、読む」
(゚、゚トソン「ゆゆしき……?」
(´・ω・`)「この作品はねー、作中にも難しい言葉がぽんぽんでてくるから気をつけな」
(゚、゚トソン「難しい話は、ちょっと」
(;´・ω・)「あんた好き嫌い激しいな! いや、でもそこまで難しくはない……と思うから」
(゚、゚トソン「どんなお話なんですか?」
(´・ω・`)「これはねー。えっと、どういえば……」
(´・ω・`)「……うん。哲学?」
(゚、゚トソン「?」
.
-
32 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:31:06 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「このお話には、人外たる存在がでてくる」
(゚、゚トソン「さっきのやつみたいに、また超能力とか?」
(´・ω・`)「というよりは、妖怪だね」
(゚、゚トソン「妖怪……」
(´・ω・`)「だけど、話の本筋はこっちにはない、と見ている」
(´・ω・`)「哲学……そう、さまざまな存在の、深いところを突き詰めてくるのがこの作品の面白いところさ」
(゚、゚トソン「抽象的すぎます」
(´・ω・`)「そうだね。いまは少ししか話が出てないけど……一話のタイトルを言えばわかるかもしれない」
(゚、゚トソン「タイトル……」
.
-
33 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:31:55 ID:fUYK5Ec.0
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(´・ω・`)「あなたのお名前なんですか?」
(゚、゚トソン「あ、トソンです」
(´・ω・`)「待って、違う」
(゚、゚トソン「トソンです。都村トソン」
(;´・ω・)「あ、あの、そういう意味じゃあ――」
(゚、゚トソン「わかってますって。……続きを」
(;´・ω・)「そ、そう……」
.
-
34 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:32:58 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「……いきなり、名前とは何ぞや、について議論がされている」
(´・ω・`)「そうだね、ソシュールは知ってるかな?」
(゚、゚トソン「ソシュール……昔、国語の授業に」
(´・ω・`)「そのソシュールが提唱した、名前についての考え方に近い話が繰り広げられている」
(´・ω・`)「対象よりも名前が先行するーだとか、そういったところから話を『名前は弱点だ』につなげている」
(゚、゚トソン「……難しそう」
(´・ω・`)「いや、お話そのものは、女子高生が主人公を務める、いたってふつうなものさ」
(´・ω・`)「そういった日常から、こんな小難しい要素を楽しめるから、トソンちゃんみたいな理屈屋にはおすすめかな?」
(゚、゚トソン「むっ」
(´^ω^`)「で、この話の面白いところは、そんな主人公サイドからは見えない、怪」
(゚、゚トソン「私、もっと違う話が読みたい」
(#´゚ω゚`)「紹介させろおおお!!」
(゚、゚;トソン「ヒッ!」
.
-
35 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:33:52 ID:fUYK5Ec.0
-
(´;ω;`)「ぼ、僕が、なんのためにネタバレサービスなんて導入したのか、わかってないんだろ!」
(゚、゚トソン「(あー……泣かしちゃった)」
(´;ω;`)「さっきからさっきから! 僕の、み、見せ場なんだぞ!」
(゚、゚トソン「(一度泣いたら、これだからめんどうだ……)」
(´;ω;`)「な、なんの、ために、僕が司書になったのか……うわあああああ!」
(-、-トソン「はぁ……」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン ペラペラ
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「…?」
.
-
36 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:34:46 ID:fUYK5Ec.0
-
(´;ω;`)「いつだってそうだ! 図書館は、いつだって被害者だ!」
(´;ω;`)「戦後だってな、戦後だってな、戦争肯定を唱える本しか、人々は読めなかったんだ!」
(´;ω;`)「いま、自由が唱えられている今、やっと本が読まれる時代になったかと思」
(゚、゚トソン「あの、ちょっと」
(´;ω;`)「なに」
(゚、゚トソン「このお話、注意書きに、これは推理小説じゃない、ってあるんですが」
(´;ω;`)
(゚、゚トソン
(´・ω・`)
(゚、゚トソン「ほら」 ペラ
(´・ω・`)
(´・ω・`)
.
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37 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:35:40 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「……ど、どうしました?」
(´・ω・`)
(´^ω^`)「……マ。じゃあ、次の本へと移ろうか」
(゚、゚;トソン「え」
(´^ω^`)「そっか〜。トソンちゃんは、難しい本も苦手〜…っと」 ガサゴソ
(゚、゚;トソン「(どうしたんだろう……)」
(´^ω^`)「じゃあ、これにするか。これもまた、面白いんだよな〜」 ガサッ
(゚、゚トソン「んー?」
.
-
38 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:36:32 ID:fUYK5Ec.0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Ammo→Re!!のようです
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(゚、゚トソン「……アモーレ?」
(´^ω^`)「イタリア語だね。英語でいうところの、ラブだ」
(゚、゚トソン「愛……」
(´・ω・`)「そうッ!」 ガバッ
(゚、゚;トソン「わわ」
(´・ω・`)「これは、アモーレ……愛に満ちた、旅の物語だ」
(゚、゚トソン「恋愛もの、ですか」
(´^ω^`)「はぁ〜〜…。そう考えるところが、シロートのアサハカってものだね。ったく」
(゚、゚トソン「む」
.
-
39 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:37:28 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「いいか? これは、言ったらバトルだ」
(゚、゚トソン「……だから、野蛮なものは……」
(´・ω・`)「違う。さっきのは純粋なバトルだが、こっちには別の要素がある」
(゚、゚トソン「愛ですか」
(´・ω・`)「アモーレだ」
(゚、゚トソン「愛ですね」
(´・ω・`)「アモーレだ」
(゚、゚トソン「………アモーレなんですか」
(´^ω^`)「そう! いやあ、呑み込みがはやいねえ!」
(゚、゚トソン イライラ
.
-
40 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:40:36 ID:fUYK5Ec.0
-
(´^ω^`)「このお話には、重要パーソンがいる」
(´^ω^`)「犬、それもビーグルみたいな耳が生えた少年と、ローブを纏った美女だ」
(゚、゚トソン「その二人が恋に落ちるのでしょうか」
(´・ω・`)「それは、読んでからのお楽しみ」
(゚、゚トソン ソワソワ
(´・ω・`)「……それに、こっちは同じバトルでも、戦争だとか、軍事だとか、そっち寄りだ」
(゚、゚トソン「はあ」
(´^ω^`)「冒頭で、当時最強を誇っていた某米国が、ある一人の女性によって壊滅に追い込まれたり」
(´^ω^`)「『棺桶』と呼ばれる、モバイルスーツ?的な武装が登場したり」
(´^ω^`)「で、その『棺桶』とやらにはランクがあって、上にあがるにつれて値段と強さが高まったり」
(´^ω^`)「そんな設定を聞けばわかると思うけど、しょっぱなから超人バトルのスタートだ」
(´^ω^`)「……この時点で、わくわくしてこないかね?」
(゚、゚トソン「ぜんぜん」
(´・ω・`)「わくわくしてよ……」
.
-
41 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:42:56 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「え、なに、そんなにバトルが嫌い?」
(゚、゚トソン「いや、嫌いとかいうんじゃあ……」
(゚、゚トソン「どちらかというと、野蛮なのが苦手なんです」
(゚、゚トソン「インフレだったり、戦争だったり……虐殺とかが見られるんでしょう?」
(´・ω・`)「うーん……」
(゚、゚トソン「そういうのは、ちょっと苦手かな…?」
(´・ω・`)「そうかそうか」
(゚、゚トソン「だから、バトル以外で――」
(´^ω^`)「――なら、澄ましたバトルなら読めるんだね?」
(゚、゚トソン「……へ?」
(´^ω^`)「しょーーーがないなあ。こうなったら、もいっちょバトル作品をおすすめしようか!」 ガサゴソ
(゚、゚トソン「いや、だからバトルは―――」
(´^ω^`)「あーらよっと!」 ガサ
.
-
42 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:43:46 ID:fUYK5Ec.0
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|゚ノ ^∀^)天使と悪魔と人間と、のようです
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(゚、゚トソン「……はあ。天使と悪魔?」
(´^ω^`)「いやあ、本筋は超能力バトルとも超人バトルとも似つかない、変わったお話だ」
(゚、゚トソン「というと」
(´・ω・`)「いいかい? 勘違いされちゃあ困るけど、一応このお話にジャンル付けをするなら、
. 超能力バトルで超人バトル――に、分類されることになる」
(゚、゚トソン「え? でも…」
(´・ω・`)「だから、勘違いされちゃあ困るって。
. ポイントは、あくまで『超能力や超人が存在する世界観である』ということさ」
(゚、゚トソン「え、え?」
(´・ω・`)「一言で、言おう」
(´^ω^`)「主人公たちは、丸腰で超能力に挑む」
.
-
43 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:44:28 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「!」
(´^ω^`)「しょっぱなから、重力なんかを扱う相手と戦うんだ」
(゚、゚トソン「そんな。勝ち目なんかないでしょ」
(´・ω・`)「さあ〜? そこは、ほら。読まないと」
(゚、゚トソン ソワソワ
(´・ω・`)「それに」
(゚、゚トソン「?」
(´^ω^`)「この作品にはまだ、もう一つの特徴がある」
(゚、゚トソン「まだ……ですか」
(´・ω・`)「この作品が珍しいというのは、だ」
(´・ω・`)「アンチバトルロワイヤル――というところに集約している」
.
-
44 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:45:10 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「バトルロワイヤル、ですか」
(´・ω・`)「ほら、よくあるじゃん?」
(´^ω^`)「『優勝したものには、願いを一つだけ叶えてやろう』……とか」
(゚、゚トソン「ああ……ありますね」
(´・ω・`)「そんなバトルロワイヤルを、ぶち壊す」
(゚、゚トソン「!」
(´・ω・`)「それが、この作品の根本だ」
(´・ω・`)「願いを叶えてもらおう、なんて考える愚か者どもを、能力を持たない主人公たちが、なぎ倒していく」
(´^ω^`)「それも、一方的な虐殺ではなく……和解を狙って、ね」
(´^ω^`)「おまけに、舞台は学校。主人公二人は、そこに通う女子高生だ。読みやすいだろうね」
(゚、゚トソン「ほうほう」
.
-
45 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:45:51 ID:fUYK5Ec.0
-
(´^ω^`)「どうだい? トソンちゃんが読みそうなバトル小説だよ?」
(゚、゚トソン「………、……一応……読んでみよう、かな」
(´^ω^`)「毎度ありイイイッ!!」 ガタッ
(゚、゚トソン「あ、待って」
(´^ω^`)
(´^ω^`)「なに?」
(゚、゚トソン「そういや、このタイトル、どこかで見たことあるような……」
(´^ω^`) ギクリ
(´^ω^`)
(´^ω^`)「なんのことやら」
(゚、゚トソン「確か、さっきの難しい漢字の……」 ガサゴソ
(´・ω・`)「なあ、ちょっと待って? なに勝手に漁って……ねえ、待って!?」
.
-
46 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:46:33 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「あ。やっぱり」 ペラ
(´・ω・`)「なあ、見つけるのはやくない? なあって」
(゚、゚トソン「これ、由々しき問題集……という作品とつながってるんですか?」
(´・ω・`)「さ、さあ? どうでしょう???」
(゚、゚トソン「とぼけないでください。書いてますよ」
(゚、゚トソン「世界観を共有……だとか、なんとか」
(´・ω・`)
(゚、゚トソン「ちょっと、これ読みますね……」 ペラペラ
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン パタン
(´・ω・`)
(´・ω・`)「なあ、なんで本棚に戻すん?」
.
-
47 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:47:15 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「なんか、難しそうな話だったから」
(´・ω・`)「ちょっと、え?」
(´・ω・`)「なあ。ちょっとわがままが過ぎるよ、トソンちゃん」
(゚、゚トソン「え?」
(´・ω・`)「食わず嫌いってのは、よくないよ」
(´・ω・`)「確かに好みは人それぞれだろうけど、でも、だからといって
. ちょっとぺらぺらめくってみただけで諦めるってのは、どうかと思うな」
(´・ω・`)「ひょっとすると、合わないかもしれない。でも、その逆も然りなんだよ!」
(´・ω・`)「僕の懇意を無碍に……とはいわないけど、でもせめて一話だけでも読もうとか、思わないの?」
(゚、゚トソン「……」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「(勝った)」
(´・ω・`)
(´^ω^`)
.
-
48 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:47:56 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「え、でも、いや、だって」
(´^ω^`)「なによ」
(゚、゚トソン「実際そうでしょ。読みたい、と思うから、人はその本を読むわけであって」
(´^ω^`)
(゚、゚トソン「その、読もう、読まないでおこう、の判断基準も人それぞれでしょうに」
(゚、゚トソン「私の場合、あらすじとジャンルで、だいたい読むのを決めてるんですよ」
(゚、゚トソン「たとえそれが客観的に見て損をしている、とか言われたとしても、」
(゚、゚トソン「私個人がそういう基準を自分のなかに持っている以上、それをとやかく言われる筋合いはありません」
(゚、゚トソン「はい論破」
(´^ω^`)
(゚、゚トソン
(´・ω・`)
(゚、゚トソン
(´・ω・`)
.
-
49 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:48:39 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「さぁーて……そうだな、ほかの本は……」
(゚、゚トソン「(まだ諦めない……。どれだけ紹介したがるんだこの人…)」
(´・ω・`)「わがままなトソンちゃんに合う本と言えば〜〜…っと」 ガサゴソ
(゚、゚トソン「…」
(´・ω・`)「うーん……」
(´^ω^`)「…! そうだ、これならどうだ!」
(゚、゚トソン「(なにと張り合ってるのよ…)」
.
-
50 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:49:25 ID:fUYK5Ec.0
-
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
( ^ω^)バローのようです
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(゚、゚トソン「……バーロー?」
(´・ω・`)「違う。バロー。某国の、地名だね」
(゚、゚トソン「えっと、タイトルからじゃまったく内容が掴めないのですが」
(´^ω^`)「そうそう。僕もね、入荷されたときに読んでみたんだけど。当初は、さっぱりだったよ」
(゚、゚トソン「はあ」
(´・ω・`)「でも。中身は、ちゃんと話として成り立っているから、その点は安心してほしい」
(´^ω^`)「じゃあ、紹介するよ。この作品なら、トソンちゃんもきっと読むよ」
(゚、゚トソン「いや、でも私は……」
(´・ω・`)「というのも、この話を盛り上げるのは、」
(゚、゚トソン「だから、ちょっと――」
(´・ω・`)「ゲイなんだ」
□と(゚、゚トソン「読む」 サッ
.
-
51 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:50:06 ID:fUYK5Ec.0
-
(;´・ω・)っ□「わー! 待って、まだ紹介してない!」 グググ…
□と(゚、゚トソン「紹介? 別に、無理してしてもらわなくても……」 グイグイ
( ;´゚ω゚)「だーかーらー! 僕は、なんのために司書になったんだ、と何回言わせ…っ!」
(゚、゚;トソン「わ……わかりましたよ。はい、どうぞ」
(´・ω・`)「ふぅ……あぶなかった」
(゚、゚;トソン「(司書って、みんなこうなのかな……)」
.
-
52 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:50:50 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「ある日、主人公のホライゾンは、彼女を誘拐された」
(゚、゚トソン「! ゆ、誘拐?」
(´・ω・`)「誘拐犯曰く、バローにまで来い、とのことだ」
(゚、゚トソン フンフン
(´・ω・`)「当然ホライゾンは、バローに、誘拐された彼女を助けにいく」
(゚、゚トソン ホウホウ
(´・ω・`)「着いたバローは、極寒の地。立ち止まっていると、凍ってしまいそうな場所だった」
(゚、゚トソン コクコク
(´-ω-`)「そして……なんとホライゾンは、パスポートを奪われてしまった!」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「(シリアスかな…? おもしろそう)」 ワクワク
(´・ω・`)「で、いろいろあって、ゲイに囲まれて生活することになった」
(゚、゚トソン「待て」
.
-
53 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:51:32 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「?」
(゚、゚トソン「冗談もいい加減にしてください」
(´・ω・`)「いや、嘘いつわりなくほんとうだけど」
(゚、゚トソン「なんで、そんなシリアスな局面から、いきなりカオスな展開になるんですか」
(´^ω^`)「え、え? いやだって、ほら」
(゚、゚トソン「なんですか」
(´・ω・`)「これ、ぜんぜんシリアスな作品じゃないし」
(゚、゚トソン「へ?」
(´^ω^`)「つーか、え、なに、シリアスな展開を期待してたの?」
(゚、゚トソン
.
-
54 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:52:17 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「この作品には、二大要素がある」
(´・ω・`)「ひとつがゲイで、もう一つが、登場人物たちだ」
(゚、゚トソン「……」
(´・ω・`)「雨宮章吾という人物は存在だけでネタの塊だし、」
(´・ω・`)「津島麗子という人物は存在だけでネタの塊だ」
(゚、゚トソン「…、」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「へ?」
.
-
55 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:53:08 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「オルガちゃんという熊は存在だけでネタの塊だし」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「ビロード・ワカンナイデスという人物も存在だけでネタの塊で」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「ロマネスクという人物なんか、存在だけでネタの塊だ」
(゚、゚トソン
(´^ω^`)「ああ、そうそう。主人公の母親なんかも、存在だけでネ」
(゚、゚トソン「ちょっと、ちょっと」
(´^ω^`)「ん?」
(゚、゚トソン「なんですか。ふざけてるんですか」
(´・ω・`)「ふざけてるのは作品のほうだよ」
(゚、゚;トソン「へ?」
(´・ω・`)「いいか。常識にとらわれてちゃあ、こんな作品は読めない」
(´・ω・`)「もっと、世界を受け止めるウツワを用意してから、読むべきだ」
(゚、゚トソン「は、はあ」
.
-
56 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:53:51 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン「……まあ、ゲイが出るなら読みます」
(´^ω^`)「勝った!」
(゚、゚トソン「なんなんですかー…」
(´^ω^`)「いやあ、やっと僕の勝利だね! 司書やっててよかった!」
(゚、゚トソン「む…。まあ、いいですけど……」
(´^ω^`)「あ、言い忘れてたことが」
(゚、゚トソン「なんですか」
(´^ω^`)「それ、まだ完結してないんだけど、著者が書いてる途中で蒸発しちゃってねえ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「え?」
(´^ω^`)「続きが入荷されることは、ないんだ」
.
-
57 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:54:35 ID:fUYK5Ec.0
-
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「でも、さ。面白いことには違いないから、」
(゚、゚トソン「読まない」
(´・ω・`)「家でゆっくり、え、なんで!?」
(-、-トソン「私、胸にもやもやを残すだけのお話なんて、嫌いです」
(;´・ω・)「いや、面白いよ!? ほら、濃厚なアナルセッ○スなんか、ふんだんに……」 ペラペラ
(゚、゚トソン「ア○ルセックスの本なら、別にそれを読まなくても、家にたくさんあるので」
(;´・ω・)「う……嘘だ……」
.
-
58 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:55:18 ID:fUYK5Ec.0
-
(;´・ω・)「なんてことだ……じゃあ、優勝請負人もスクォークも婿勇者もだめってことか……」 ボソボソ
(゚、゚トソン「(いっきにしょぼーんってなった……、……いや、もともとか)」
(´・ω・`)「……よし! なら」
(゚、゚トソン「はい」
(´・ω・`)「最近新しく入ってきた本だ。これなら、トソンちゃんもきっと読むよ」
(゚、゚トソン「どれどれ」
.
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59 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:56:07 ID:fUYK5Ec.0
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
( ΦωΦ)ここは光生荘のようです(#゚;;-゚)
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(゚、゚トソン「…? こうせいそう?」
(´・ω・`)「合ってる合ってる」
(゚、゚トソン「なんだか、薄いけど……」
(´^ω^`)「そりゃあ、連作短編のようなお話だからね」
(゚、゚トソン「で、どんな本なんですか」
(´・ω・`)「これはね、要は日常系の作品だ」
(゚、゚トソン「日常系……」
.
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60 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:56:47 ID:fUYK5Ec.0
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(´^ω^`)「主人公のロマネスクは、無職だった」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「そう、まるで今のトソンちゃんのように」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン ムカッ
(´・ω・`)「でも、なんとか上京して三ヶ月ほどは家があったんだ」
(゚、゚トソン「へえ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「え、家が、『あった』?」
(´・ω・`)「このお話は、主人公が住んでいたアパートを追い出されてからがはじまりとなる」
(゚、゚トソン「やめてください」
(´・ω・`)「お金もないし家もないし職もないし、あと家族に顔合わ」
(゚、゚トソン「やめてください」
(´・ω・`)
.
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61 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:57:29 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「―――だが、そこは小説。いい具合に、次の居住地を見つけることができた」
(゚、゚トソン「ああ……いいですね、小説は」
(´・ω・`)「が、そのアパートがこれまた、厄介なところだった」
(゚、゚トソン「厄介?」
(´・ω・`)「厄介――そして、このアパートの特異性が、このお話のメインエンジンとなる」
(゚、゚トソン「ほうほう」
(´・ω・`)「なんとこのアパート、光生荘には、あるようじょ……座敷わらしが住みついていたのさ!」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「あれ。この時点でけっこうネタバレされた感が……」
.
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63 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:58:10 ID:fUYK5Ec.0
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(´・ω・`)「この座敷わらしちゃんは、ある意味では爆弾以上のおそろしさを秘めている」
(´・ω・`)「機嫌をとるとものすごいいいことが起こるんだ」
(゚、゚トソン「いいじゃないですか」
(´・ω・`)「そして、その逆も然り……」
(゚、゚トソン「逆も……」
(゚、゚トソン「って、もしかして」
(´-ω-`)「………機嫌を損ねたら、神罰がくだる」
(゚、゚トソン
.
-
64 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:58:50 ID:fUYK5Ec.0
-
(´・ω・`)「………そんな座敷わらしを取り巻く、光生荘の愉快なメンバーたちが織り成すお話さ」
(゚、゚トソン「愉快な、って?」
(´・ω・`)「そうだなあ」
(´・ω・`)「超ドエスの女王様とか」
(゚、゚トソン
(´・ω・`)「豚とか」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「……やっぱ、やめと――」
(´・ω・`)「あと、常人の兄とオカマでホモの弟」
(゚、゚トソン「読む」
(´・ω・`)「そうか。え?」
.
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65 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 12:59:38 ID:fUYK5Ec.0
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□と(゚、゚トソン「帰ってすぐに読みます。ちょうだい」 グイグイ
(;´・ω・)「ま――待て待て! まだ紹介は終わってない! あとあげない!」 グググ…
(゚、゚トソン「けち…」
(;´・ω・)「ふぅ…(BL要素は、最後の最後で言わないとな)」
(゚、゚トソン「作品紹介? はやく済ませてよ。読むから」
(´・ω・`)「そ、そうだったね。えっと〜」
(゚、゚トソン ワクワク
(´・ω・`)「……」
(´^ω^`)「(……フフフ。そろそろ、頃合だろう)」
(´^ω^`)「(作品紹介、と称して、ネタバレしてやる!)」
(´^ω^`)「(このために、このときのために……僕は、司書をはじめたんだ!)」
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67 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 13:00:57 ID:fUYK5Ec.0
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(´・ω・`)「実は、この作品はね」
(゚、゚トソン「うんうん」
(´・ω・`)「その座敷わらしが、途中で死んじゃうんだ」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「え?」
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69 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 13:02:01 ID:fUYK5Ec.0
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(´^ω^`)「さぁーて、お話の中心となっていた座敷わらしちゃんが、死んだ!」
(´^ω^`)「そこから、このお話はどう動いていくのだろうか!」
(゚、゚トソン
(´^ω^`)「……なーんちゃっ――」
(゚、゚トソン「帰る」
(´^ω^`)
(゚、゚トソン「ばいばい、もう来ないから」
(´^ω^`)
(´^ω^`)「え?」
(´^ω^`)
(´・ω・`)
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71 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 13:03:48 ID:fUYK5Ec.0
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バタン
(´・ω・`)
(´^ω^`)
(´・ω・`)
(´;ω;`)「ねえ! 待ってよ! ねえってば!!」
(´;ω;`)「あ、ちょ、ジョーダンだって、ジョーダン!! わああああっ!!」
※死にません。
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72 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/26(日) 13:07:38 ID:fUYK5Ec.0
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「新聞」。おしまい。