从 ゚∀从魔法使いとハゲのようです

第五話

63 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:00:39 ID:3ZoahUR.0

:『吸血鬼』



シタラバニア町長宅。
現在、ここにはシタラバニアの町長であるロマネスクと、
ヴィップの町長、シャキンがいた。


( ;ФωФ)「それは、本当であるか? シャキンよ」

(`・ω・´)「あぁ、間違いないと思う」

(`・ω・´)「うちは何とか壊滅はしなかったが、酷い被害を受けたのは知ってるな?」

( ;ФωФ)「う、うむ。こちらも食料などの援助はしたである」

(`・ω・´)「あぁ。その事に関しては本当に感謝している」

(`・ω・´)「だからこそ、伝えに来た」

(`・ω・´)「被害を受けた兵士の証言だから、信憑性は高いと思う」

(`・ω・´)「何より、これほどまでの打撃を与えた魔物だ」

(`・ω・´)「それ以外に考えられる魔物は少なくない」

( ;ФωФ)「し、しかしまさかそんな」

(`・ω・´)「まさかもクソも無い。お前のところも気をつけろ」

(`・ω・´)「俺の街をやってくれたのは、吸血鬼だ」

(`・ω・´)「吸血鬼が、現れたんだ」

64 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:01:23 ID:3ZoahUR.0

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(´・_ゝ・`)「吸血鬼?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん。聞いたこと無い?」

从 ゚∀从「盛岡は何か知ってたりする?」

(;´・_ゝ・)「いや分かるわけないじゃん……」

从 ゚∀从「だよなぁ」

(´・_ゝ・`)「そうそう、血を吸ったりして眷族にしちゃうんでしょ? 怖いね」

从#゚∀从「知ってんじゃねーか!!! 」 ギィンッ

(;´゚_ゝ゚)「ぐええええええええええ!!!! ちょっとしたお茶目でござるよ!!! 」

65 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:02:10 ID:3ZoahUR.0

从#゚∀从 ギィンッ

(;´゚_ゝ゚)「いいいイイイイィィひひぃぃっひっひぃいぃ! デレちゃん助けて! こいつ勢いに任せてマジで殺す気ですぞ!! 」

ζ(゚ー゚;ζ「は、ハインちゃん落ち着いて。こんなんで人としての道を外しちゃダメだよ! 」

(;´゚_ゝ゚)「ぐひゃああいいっひっひィィィ!!! こんなんってどういう意味!? 」

从 ゚∀从

从 ゚∀从「……」

从 ゚∀从「……すまん、やりすぎた」

从 ゚∀从

从 ゚∀从「ちょっと外出てくる」


そういってハインは家を出て行ってしまった。
ドタン、と大きな音を出してドアを閉める音が家の中に響き渡る。
残ったのは、首を押さえる盛岡とデレだけであった。


(;´・_ゝ・)「っっっっはぁぁぁ!! 痛かった……」

ζ(゚- ゚*ζ「知らなかったからしょうがないけど、今のは盛岡さんが悪いよ」

66 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:02:50 ID:3ZoahUR.0

(´・_ゝ・`)「え?」

ζ(゚- ゚*ζ「その……ハインちゃんの親を殺したのが」

ζ(゚- ゚*ζ「……吸血鬼なんだよ」

(;´・_ゝ・)「っ」

ζ(゚ー゚*ζ「あ、でもその吸血鬼はもう退治されたんだけどね?」

(´・_ゝ・`)「そう、か……」

(´・_ゝ・`)「ん?でも何で急に吸血鬼の事について聞いてきたんだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「えっと、これは噂なんだけどね」

(´・_ゝ・`)「うん」

ζ(゚ー゚*ζ「吸血鬼が、現れたんだって」

67 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:03:58 ID:3ZoahUR.0

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从 ゚∀从「はぁ……確かにちょっとやりすぎちまった」


街外れの川沿いに、ハインは佇んでいた。
どんよりとした空模様は、まるでハインの心の中そのものであった。
石を一つ摘み上げ、川へと放る。


从 ゚∀从「でもさ、吸血鬼がこの街を襲ってくるかもしれないんだぜ?」

从 ゚∀从「ちょっとでも情報があったら対策を練ったりさ……」

从 ゚∀从「なのにあいつ、ふざけて……」

从 ゚∀从

从 -∀从「……」

从 ゚∀从「……謝らないとな」


とは言うものの、どんな顔をして行けばいいのかわからない。
ハインはその場から動けず、ただただ川の流れを見つめていた。


「ーい」

从 ゚∀从「?」

68 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:05:08 ID:3ZoahUR.0

「おーい」

从 ゚∀从「何だ?」


声のする方を見てみると、遠くに人影が見える。
頭と思われる箇所が肌色であることから、ハインにはそれが誰だか分かった。


 彡⌒ミ
(´・_ゝ・`)「おーい! 探したぞハイン! 」

从 ゚∀从「まぁお前しかいないよな」

(´・_ゝ・`)「え?」

从 ゚∀从「いや、なんでもない」

从 ゚∀从

从 -∀从「……」

从 ゚∀从

从 ゚∀从「……えっと、さっきはごm(´・_ゝ・`)「そんな事より、特訓するぞ特訓! 」

从 ゚∀从

从 ゚∀从

从 ゚∀从

从 ゚∀从

从 ゚∀从









  _,
从;゚∀从「はぁ!? 」

69 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:06:06 ID:3ZoahUR.0

(´・_ゝ・`)「ハインが強くなりたいっていうから僕を呼んだんだろ? なら特訓しかない! 」

(´・_ゝ・`)「それに強くしてくれって、最初に頼んだのはハインだろう?」

从 ゚∀从「で、でも」

(´゚_ゝ゚`)「あぁもううるせー! 黙ってついてこい!! 」

从;゚∀从「うわっ」

(´・_ゝ・`)「良いか?僕は魔法が使えないから魔法に関して何も言えない! 無理! ごめん! 」

从;゚∀从「あ、あぁ。そうだな」

(´・_ゝ・`)「でも身体面でならいくらでも教えてあげることは出来る」

从 ゚∀从「えっ」

(´・_ゝ・`)「君はどうやら肉体的な魔法使いみたいだから、良いと思うんだけどどうかな?」

从 ゚∀从「お、おぉ」

从*゚∀从「おぉ! 頼むよ! ありがとうな、盛岡! 」

(´^_ゝ^`)「よし、じゃあまずは軽く30キロくらい走ってこい! 」

从*゚∀从「おぉ! 30キロ! 」

从 ゚∀从「……」

从;゚∀从「30キロ!? 」

70 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:06:52 ID:3ZoahUR.0

(´^_ゝ^`)「何だなんだ?足りないってか?この欲張りさんめ! 」

(´^_ゝ^`)「なら50キロだ! 」

从;゚∀从「ばbっばばばbバカじゃねーのか!? 」

(´・_ゝ・`)「ん?」

从;゚∀从「もっとこう、効率的で早く強くなれるようなさ! 」

从;゚∀从「それかお前の不思議パワーでオレもレベルアップみたいなさ! 」

(´゚_ゝ゚`)「んな簡単に強くなれるかボケ!!!!! 」

从;゙∀从「ひぃ!! 」

(´・_ゝ・`)「良いか?強くなるには1に体力2に体力、そして3に根性だ! 」

(´゚_ゝ゚`)「死ぬ気で走れ!!! 50キロとは言わない!限界まで! 死ぬ気で! 走れ!! 」

从;゚∀从「わ、わかりました!!! 」



こうして、ハインと盛岡の特訓が始まったのであった。

71 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/21(木) 11:08:02 ID:3ZoahUR.0

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(   ∀ )「ふーん……」

(   ∀ )「あの街で良いかな」


シタラバニアを見つめるその影には、誰も気づかなかった。



第五話 完

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