从 ゚∀从魔法使いとハゲのようです

第十六話

237 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:46:56 ID:9TxPb3aM0

(´-_ゝ-`)Zzz....



【 …………… 】



(´-_ゝ-`)Zzz....

(´-_ゝ-`)Zzz....





【 オモイ…セ……我……力…… 】



【 ……者……名前………イ出セ……】




(´-_ゝ-`)

(´-_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「今のは……夢、か?」

238 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:48:03 ID:9TxPb3aM0

从 ゚∀从「おう、おはよう」

(´・_ゝ・`)「おはよう」

从 ゚∀从「あ、今日は畑仕事しなくて良いからな」

(´・_ゝ・`)「ん、分かったよ」

从 ゚∀从「あと、オレは町長の家に行くから、お前は今日適当に過ごしてて良いぞ」

(´・_ゝ・`)「魔物退治の依頼だったら?」

从 ゚∀从「大丈夫大丈夫」

从 ゚∀从「吸血鬼も倒したんだぜ? オレは強い! 」

从 ゚∀从「オレ一人で十分だぜ」

(´・_ゝ・`)「……まぁ、余程の事じゃない限り大丈夫か」

从 ゚∀从「じゃ、行ってくるわ」

(´・_ゝ・`)「ん、行ってらっしゃい」

239 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:48:45 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「さてと、僕も街をプラプラと歩くかな」

(´・_ゝ・`)「まずは渋沢さんの所にでも顔を出してみるか」

(´・_ゝ・`) テクテクテク

(´・_ゝ・`) テクテクテク

(´・_ゝ・`) テクテクテク

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「……ん?」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「あれ?」

(´・_ゝ・`)「渋沢さんいないのかな」

240 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:49:27 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「困った……渋沢さんと時間潰せないと本格的に暇だぞ……」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「……」

(´・_ゝ・`)「街の南側、あんまり行ってなかったな」

(´・_ゝ・`)「行ってみようか」

241 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:50:29 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「へぇ、こっち側は結構静かなんだなぁ」

(´・_ゝ・`)「渋沢さん達が住んでる方は人が多くて賑やかだけど」

(´・_ゝ・`)「こっちの静けさも、結構良いもんだな」

(´・_ゝ・`)「……」

(´・_ゝ・`)「空が青いな」

(´・_ゝ・`)「こんなに青かったんだ」

(´・_ゝ・`)「……」

(´・_ゝ・`)「あれ?」

(´・_ゝ・`)「大きな建物が見えるけど、アレなんだろ」

(´・_ゝ・`)「人が住むような感じの建物じゃないしな……」

(´・_ゝ・`)「ちょっと、見てこようか」

242 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:51:14 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「……」

(´・_ゝ・`)「着いたけど……」

(´・_ゝ・`)「……ほぉ」

(´・_ゝ・`)「なんともまぁ、壮大な」

(´・_ゝ・`)「思っていたより、大きかった」

(´・_ゝ・`)「何々……?シタラバニア図書館、か」

(´・_ゝ・`)「……図書館、ねぇ」

(´・_ゝ・`)「暇だし、何か読んでみようかなぁ」

243 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:51:56 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「へぇ、図書館の中はこうなってるのか」

(´・_ゝ・`)「どの本を読もうかな」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「……」

ζ(゚ー゚*ζ「あれ、盛岡さん?」

(´・_ゝ・`)「おや、デレちゃん」

ζ(゚ー゚*ζ「奇遇だね! 盛岡さんも本を読むの?」

(´・_ゝ・`)「まぁ、今日は暇だったからね」

(´・_ゝ・`)「それにしてもデレちゃんが居て良かった」

ζ(゚ー゚*ζ「?」

(´・_ゝ・`)「このままじゃ僕一人だけで物語を進める事になってたからね」

(´・_ゝ・`)「延々僕の語りだけとか……」

(´・_ゝ・`)「流石にきつかった所だよ」

ζ(゚ー゚;ζ「?」

244 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:53:02 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「デレちゃんがオススメする本とかはあるかい?」

ζ(゚ー゚*ζ「オススメするなら全部オススメしたい所だけど……」

ζ(゚ー゚*ζ「そうだなぁ、ちょっとこっち来て」

(´・_ゝ・`)「ん?」

ζ(゚ー゚*ζ「ほら、暇を潰したいって事ならこの辺のが良いと思うよ」

(´・_ゝ・`)「ええっと、結構あるね」


【喫煙者物語】
【夢を見た世界】
【泡になった】
【性欲豚は入り浸る】
【シタラバニア英雄譚】
【ティナーサックスによる幻覚】
【勉強をしない人たちの部屋】
【友人とクソ野郎】


ζ(゚ー゚*ζ「どれも面白いよ」

245 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:54:44 ID:9TxPb3aM0

(´・_ゝ・`)「ティナーサックスによる幻覚?」

ζ(゚ー゚*ζ「幻覚に囚われた人達の恋愛オムニバスだよ」

ζ(゚ー゚*ζ「幻だけど、それは本人達にとっては紛れもない本物だったの」

ζ(゚ー゚*ζ「死んだ人と会える。叶わない恋も出来る」

ζ(゚ー゚*ζ「結末次第じゃ、結構重い話だったよ」

(´・_ゝ・`)「へぇ……」

(´・_ゝ・`)(性欲豚……) ゴクリ

(´・_ゝ・`) スッ

ζ(゚ー゚*ζ「あ、シタラバニア英雄譚何かどう?」

ζ(゚ー゚*ζ「はい、これ」

(´・_ゝ・`)(せ、性欲豚とは一体……)

246 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:56:40 ID:9TxPb3aM0

ζ(゚ー゚*ζ「シタラバニアに伝わる英雄達の物語の短編集みたいな感じだよ」

(´・_ゝ・`)「例えばどんな話があるの?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうだなぁ、とっても優しくて強い英雄がいたんだけど」

ζ(- -*ζ「守りたいものが無くなってしまって、そのまま一人、寂しく死んじゃうんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「それで、その生前の行いから神様に気に入られて天国に行くの」

ζ(゚ー゚*ζ「でも偶に、地上の人達を守るために降りてきてくれるっていうお話かなぁ」

(´・_ゝ・`)「なるほど……」

(´・_ゝ・`)(……)

(´・_ゝ・`)(……ん?この本は)

247 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:57:23 ID:9TxPb3aM0

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(´・_ゝ・`)「ふぅ、ただいま」

从 ゚∀从「おう、おかえり」

(´・_ゝ・`)「ん、依頼はどうだったの?」

从 ゚∀从「幽霊退治だったぞ」

(;´・_ゝ・)「……大丈夫だったの?」

从 ゚∀从「はぁ?余裕余裕。初めて戦ったけど、吸血鬼を倒したオレの敵じゃなかったぜ! 」

(´・_ゝ・`)「……」

(´・_ゝ・`)「あんまり、調子に乗らない方が良いよ」

从 ゚∀从「大丈夫だって! 調子に乗ってないから! 」

248 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:58:54 ID:9TxPb3aM0

从 ゚∀从「それで、お前今日はどこ行ってたんだ?」

(´・_ゝ・`)「あぁ、ちょっと図書館にね」

从 ゚∀从「へぇ、お前が図書館にねぇ……」

从 ゚∀从「どんな本借りたんだ?」

(´・_ゝ・`)「え?」

从 ゚∀从「どんな本借りたんだ?」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)「えーっと」

(´・_ゝ・`)「……何も借りてないけど?」

从 ゚∀从 ギィンッ

(;´゚_ゝ゚)「おごおおおおおおおお!!! 何をッッッ!!! ぐぎいぃぃいっひひっひひいいい!!!! 」

249 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/02/24(日) 07:59:39 ID:9TxPb3aM0

从 ゚∀从「どれどれ……」

(;´゚_ゝ゚)「おおおおああああああ!!! プライバシーの侵害!!! 」



【ハゲ+爆発≠アフロから学ぶ発毛法】



从 ゚∀从「 」

从 ゚∀从「ごめん……」

(´・_ゝ・`)「むしろ笑ってくれ……」

从 ゚∀从「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

(;´゚_ゝ゚)「本当に笑うな!!!!!! 」



第十六話『幽霊』『ハゲ+爆発≠アフロ』『ティナーサックスによる幻覚 』 完

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