-
111 名前:名無しさん[] 投稿日:2019/05/08(水) 18:24:03 ID:NFaGjKrQ0
-
【スマちしき】
ナイトウ
一部では 「昇竜マリオ」 と呼ばれ恐れられた、かつてのマリオ使い。
現在では仕事に追われ、何のために生きているかわからない日々を送っている。
.
-
112 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:24:27 ID:NFaGjKrQ0
-
【スマちしき】
ジー・ライ株式会社
パソコン用品や家電を取り扱う専門商社。
ナイトウがこのたび新卒として勤めることになった。
.
-
113 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:24:51 ID:NFaGjKrQ0
-
~会社~
\ガヤガヤ/
\ガヤガヤ/
( ^ω^) 「…」 カタカタ
( ^ω^) 「…」 カタカタ
先輩 「ないと~」
( ^ω^) 「ん」
先輩 「ノド渇かない?」
( ^ω^) 「渇きますね~」 ガタッ
.
-
114 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:25:52 ID:NFaGjKrQ0
-
~喫煙室~
\モクモク…/
先輩 「スパ~」 \モクモク…/
( ´ω`) 「腰、痛ッてえ~…」
先輩 「いま、研修どこまで進んでんだっけ?」
( ^ω^) 「僕はもう終わりましたね」
先輩 「え、まじ? C研まで?」
( ^ω^) 「てか、なんか自分だけ、なんか特殊?なんですよ」
先輩 「なんか、人事にそんな話は、聞いたけど」
( ^ω^) 「来週には、企画課?に移されます」
先輩 「えっちょ」
先輩 「まじで!?wwwww」
.
-
115 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:27:12 ID:NFaGjKrQ0
-
( ^ω^) 「人が少ないから~、とか」
( ^ω^) 「きみならできる!とか」
先輩 「え、内藤ッて、希望はどこだっけ」
( ^ω^) 「一生パソコンカタカタしてるとこならどこでもっす」
( ^ω^) 「営業と企画はゼッタイ嫌でしたね」
先輩 「wwwww」
先輩 「企画課って、事業部の?」
( ^ω^) 「らしいっすね」
先輩 「それアレじゃーーんww」
先輩 「人が少なすぎるから回す的なアレww」
( ^ω^) 「ほんとうにww」
.
-
116 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:27:43 ID:NFaGjKrQ0
-
先輩 「えーー…まじで…」
先輩 「やっとできた後輩なのになーー」
( ^ω^) 「こないだ言ってた店、はやく連れてってくださいよw」
( ^ω^) 「僕が消える前に」
先輩 「ちょっと彼女にバレそうだからまだキツいw」
( ^ω^) 「ナニやってんすかw」
\モクモク…/
先輩 「スパ~」
\モクモク…/
先輩 「企画課なーー」
( ^ω^) 「結構ヤバいとこっすか」
先輩 「今年から、課長が変わったんだよ」
先輩 「言ったら有名人なんだけど…」
.
-
117 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:28:11 ID:NFaGjKrQ0
-
( ^ω^) 「ほう」
先輩 「ほら、いわゆる意識高い系」
( ^ω^) 「あ~」
先輩 「オンナでさ、美人は美人なんだけど、ただただ面倒なんよ」
先輩 「俺も仕事で何回かしゃべったけどさ」
先輩 「ここのこの商材は絶対取ってこい!とか」
先輩 「それで取ってこれなかったらグチグチうるせーし」
( ^ω^) 「うわ~」
( ^ω^) 「ちなみにおっぱいは大きいですか?」
先輩 「大きい」
( ^ω^) 「「wwwwwwwwww」」 先輩
.
-
118 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:28:38 ID:NFaGjKrQ0
-
( ^ω^) 「え、オバハンですか?」
先輩 「それが、若いんだよ」
先輩 「いま26だっけ?俺の一個上」
( ^ω^) 「わっっっか」
先輩 「一回、デカいプロジェクトで当てて、上がご機嫌になってよお」
先輩 「これからは若さの時代だ~とか言って」
先輩 「そいつも、ほら。 意識高い系だから。 真に受けちゃって。」
先輩 「企画に行ってた同期は、なんかもうサイアクとか言ってたぞww」
( ^ω^) 「ねえ、どうしてそれをこれから企画課にいく可愛い後輩に言うんですか」
( ^ω^) 「あてつけですか」
先輩 「違うってwww」
( ^ω^) 「wwww」
.
-
119 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:29:07 ID:NFaGjKrQ0
-
\モクモク…/
先輩 「…ま」
\モクモク…/
先輩 「内藤の悩みだったら聞くからよ」
先輩 「向こうに行っても、俺の名前は忘れないでくれよ」
( ;ω;) 「せ…先輩! (の名前なんだっけ…)」
先輩 「よし、戻ろう!」
( ^ω^) 「はい!」
先輩 「…あ」
先輩 「ごめん、缶そっち捨てて」
( ^ω^) 「あ…はい」
.
-
120 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:33:09 ID:QW77R1DE0
-
【スマちしき】
ジー・ライ株式会社事業部企画課
なにかしらのイベントを立案、検討し、利益へとアクセスする仕組みを考える。
営業や運営といった他部署からは快く思われていない。
.
-
121 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:45:08 ID:QW77R1DE0
-
~会社~
( ^ω^) キョロキョロ
(^ω^ )
( ^ω^)
( ^ω^) 「…」
川 ゚ -゚) 「内藤…くん?」
( ^ω^) 「ひぇ!」
.
-
122 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:45:41 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「ああ、おはよう」
川 ゚ -゚) 「今日から企画課に加わる、内藤くん…ですか?」
( ^ω^) 「ひぇっハイそうです」
( ^ω^) 「内藤ですおはようございます」
川 ゚ -゚) 「ああ、よかった」
川 ゚ -゚) 「企画課の課長、素直だ」
川 ゚ -゚) 「うわさ通り、糸目だね」
( ^ω^) 「えっ」
( ^ω^) 「そ、そうですが…どんな噂ですかww」
川 ゚ -゚) 「ごめんごめん」
.
-
123 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:46:09 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「さて、早速ではあるが」
川 ゚ -゚) 「入社していきなり企画課に移されて、わからないことだらけだと思う」
川 ゚ -゚) 「だから、まずはあれこれ教えたいが…」
川 ゚ -゚) 「そうだな。 トイレは大丈夫か?」
( ^ω^) 「ああ大丈夫っす」
川 ゚ -゚) 「よし。 じゃあこっちだ」
スタスタスタスタ……
ドスドスドスドス……
.
-
124 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:47:25 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「あらためて、企画課課長の素直だ」
川 ゚ -゚) 「私も課長は今年からだから、一緒に頑張ろう」
( ^ω^) 「いえいえ」
川 ゚ -゚) 「じゃあそうだな…」
川 ゚ -゚) 「まずは、私らの仕事から話すか」
川 ゚ -゚) 「この会社は、知っての通り、」
川 ゚ -゚) 「商社は商社でも、家電やインターネット周辺機器を専門にしている」
川 ゚ -゚) 「取り扱う商材をメーカーから取ってくるのが営業で、」
川 ゚ -゚) 「何かしらのイベントを実行するのが運営…」
川 ゚ -゚) 「そして」
川 ゚ -゚) 「どんな商材を使い、どんなプロモーションを売って物流を回すか」
川 ゚ -゚) 「そんなクリエイティブな部署が、ここ、企画課だ」
.
-
125 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:47:53 ID:QW77R1DE0
-
( ^ω^) o O (話に聞く通り、意識が高そうな人だな。 おっぱいでけ~)
川 ゚ -゚) 「たとえば、このまえ秋葉原で、音楽機器のショーイベントがあった」
川 ゚ -゚) 「イヤホンとか、スピーカーとかだな」
( ^ω^) 「ああ、あったらしいですね」
川 ゚ -゚) 「あれも、営業はメーカーと交渉して提携を結んで」
川 ゚ -゚) 「運営が、会場や派遣スタッフを確保してイベントを回す」
川 ゚ -゚) 「企画は、そのイベントを打ち立てて、利益が出るような仕組みを作ったんだ」
川 ゚ -゚) 「具体的には、私が立案して、前任の部長が調整し、私含むチームで仕組みを仕上げた」
川 ゚ -゚) 「これに承認を下して予算をおろす部署があったりするが、まあそれは追々」
( ^ω^) o O (しれっと自分の業績とおっぱいもアピールしてきてるゾ~^)
.
-
126 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:48:30 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「あと、自分の話をするようで恥ずかしいんだが」
川 ゚ -゚) 「きみ、ユーチューブは見てるか?」
( ^ω^) 「ん」
( ^ω^) 「まあ、暇な時とか、結構見てますね」
川 ゚ -゚) 「ユーチューバーとかは?」
( ^ω^) 「あーー」
( ^ω^) 「なんかおすすめに出てきて、面白そうなやつなら、たまに」
川 ゚ -゚) 「企画課の面白いところだが」
川 ゚ -゚) 「常に、時代の変化を察知しなければならないところにあってだね」
、 、、 、、 、 、 、、 、 、 、
川 ゚ -゚) 「最近、バーチャルユーチューバーというのが流行なんだ」
.
-
127 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:49:09 ID:QW77R1DE0
-
'_
( ^ω^) 、
川 ゚ -゚) 「また、ネット環境が進化することで、」
川 ゚ -゚) 「いま、ゲームはネットで遠くの人と遊ぶ時代なんだ」
川 ゚ -゚) 「内藤くんは、子供の頃、誰かの家でスーファミをしたりは?」
( ^ω^) 「自分はロクヨンですね」
川 ゚ -゚) 「そ、そうか」
川 ゚ -゚) 「まあ、要は」
川 ゚ -゚) 「ネットゲーム環境を整える商材が、とにかく売れる時代と言える」
川 ゚ -゚) 「そこで私は、そんなものを利益へとアクセスするルートを考えた」
川 ゚ -゚) 「それが、今言った、バーチャルユーチューバーを絡めたプロジェクトだ」
川 ゚ -゚) 「課内では 『Vプロ』 と略して呼んでいる」
.
-
128 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:50:08 ID:QW77R1DE0
-
、、、 、 、 、
( ^ω^) o O (ネットゲームはオンラインゲームとは別だし)
( ^ω^) o O (VTuberは一年以上前から流行りだけどな)
川 ゚ -゚) 「そこで、私はVから消費者に動画投稿という形でアクセスし、」
川 ゚ -゚) 「プロモも兼ねて、関連する商材を利益へと転換するプランを打ち立てた」
川 ゚ -゚) 「えっと…これだな」
( ^ω^) 「どれどれ」 ペラ
素直ゲーム部プロジェクト案
プロジェクトリーダー 素直
( ^ω^)
( ^ω^) o O (…ん?)
( ^ω^) o O (素直ゲーム部…知ってるぞ?)
.
-
129 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:50:37 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「要点は、こうだ」
川 ゚ -゚) 「声優に、声を。 プロゲーマーに、プレイを。」
川 ゚ -゚) 「いわゆるゲーム実況で、全国にファンをつくる」
川 ゚ -゚) 「そして広告収入や販促で、利益を生み出す」
川 ゚ -゚) 「売るのは、ゲーム関連のグッズや、機材」
川 ゚ -゚) 「……そうだな、難しい話はまだいいか」
( ^ω^) 「ん」
川 ゚ -゚) 「後ろの方に、キャラデザの資料があるぞ」
川 ゚ -゚) 「現行のグラフィックと、多少違う部分はあるがな
川 ゚ -゚) 「まあ、見てごらん」
( ^ω^) 「どれどれ」
.
-
130 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:52:02 ID:QW77R1DE0
-
キャラクターデザイン
川 ゚ -゚) ノハ*゚⊿゚) lw´‐ _‐ノv o川*`ワ゚)o
クール ヒート シュール キュート
( ^ω^) 「…あっ!」
川 ゚ -゚) 「なんだ、知っているのか」
( ^ω^) 「知ってるもなにも、これ、むちゃくちゃ有名なやつじゃないすか!」
川 ゚ -゚) 「そうか? 嬉しいな」
( ^ω^) 「特に、この左の子、課長に似てません? 苗字も素直、だし」
川 ゚ -゚) 「他意はないんだがな」
川 ゚ -゚) 「マ、これも企画課のプロジェクトのひとつだ」
川 ゚ -゚) 「特にこのVプロは、会社を賭けての一大プロジェクトだ」
川 ゚ -゚) 「おかげさまで、私も課長にあげさせてもらえたよ」
( ^ω^) o O (営業の先輩が一発当てた、とか言ってたのはコレのことだったか…)
( ^ω^) o O (あいつらが出始めた時期は……なるほどなるほど……確かに)
( ^ω^) o O (え。 待って)
( ^ω^) o O (ウチの会社、想像以上にスゴい???)
.
-
131 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:52:38 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「Vプロの詳細は、社内にはまだ広めていない」
川 ゚ -゚) 「いま、プロジェクトは軌道に乗ってきつつある」
川 ゚ -゚) 「………が」
川 ゚ -゚) 「如何せん、いまV業界は、スキャンダルや内部告発で、荒れている」
( ^ω^) 「あーー、らしいッすね」
川 ゚ -゚) 「会社としても、私としても、このVプロは、絶対成功させたいんだ」
川 ゚ -゚) 「ただ、そのためには、とにかく人手が足りない」
川 ゚ -゚) 「そういった事情で、私から人事に申し出たら、新卒をひとり、くれると聞いた」
川 ゚ -゚) 「それがきみだ、内藤くん」
( ^ω^) 「はあ。 ちなみに僕である理由は?」
川 ゚ -゚) 「なんか、そういったネット界隈に詳しそうだと」
( ^ω^) 「み、み、認められねえ~~~~」
.
-
132 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:53:00 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「きみは、Vに興味は?」
( ^ω^) 「いや~~そこまで」
( ^ω^) 「ただ、まあ、認めたくはないけど、まったく知らないわけでもないッすね」
川 ゚ -゚) 「適任だ」
川 ゚ -゚) 「こういうのは、Vが好きな人が来ると、逆にややこしくなるんだ」
( ^ω^) 「まあ、その辺の心配はいらないと思いますよ」
( ^ω^) 「キモいこと言うオタクはまじで苦手なんで」
川 ゚ -゚) 「いや、我々がマーケティング層と直接話すことはないからいいんだ」
川 ゚ -゚) 「それ以上に、ああいった人らは、趣味に対してはとにかく金払いがいい」
( ^ω^) 「うわあキッツイ」
( ^ω^) 「嫌いじゃないですよ」
.
-
133 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 18:54:10 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「商材はある、販促ルートはある、マーケティングは成功してある」
川 ゚ -゚) 「だったらあとは、これらの企画を回す、人材さえ、いれば…」
川 ゚ -゚) 「……まあ、自由度の高い部署ではあるから」
川 ゚ -゚) 「最初のうちは、気軽に、先輩たちの仕事を見てマネてくれ」
( ^ω^) 「うっす。 ちなみに、課長は?」
川 ゚ -゚) 「課長はッて?」
( ^ω^) 「いや、課長の仕事風景は見れるのかな、って」
川 ゚ -゚) 「ああ…運がよければ、な」
川 ゚ -゚) 「ちょっと私は、どうにも出払っていることが多い」
川 ゚ -゚) 「前任からの引き継ぎも多くって…」
( ^ω^) 「そうですか…残念」
( ^ω^) o O (目の保養は別に確保するお)
.
-
134 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:03:31 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「そうだな」
川 ゚ -゚) 「早速だが、宿題を出す」
( ^ω^) 「宿題?」
川 ゚ -゚) 「構えなくていい。 単純な、それこそ夏休みの自由研究のような宿題だ」
川 ゚ -゚) 「なんだって、いい。」
川 ゚ -゚) 「利益を生むイベントの立案」
川 ゚ -゚) 「商材、場所代、スタッフ、渉外、そんなものはひとまずは考えなくていい」
川 ゚ -゚) 「どんなイベントがあれば、商材をアピールできて、消費者がそれを買って、」
川 ゚ -゚) 「最終的にウチに利益が入ってくるんだろう?」
川 ゚ -゚) 「……そんなのを、自由にでいいから、考えておいてくれ」
( ^ω^) 「うへ」
.
-
135 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:05:42 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「なに、ウチに慣れてもらうために、みんなに出している宿題だ」
川 ゚ -゚) 「ただ、ウチは結構、チャレンジングな会社だから」
川 ゚ -゚) 「理論上利益が得られるとなったら、結構カンタンに、実行に移す」
川 ゚ -゚) 「……上にあがりたいなら、ここで一発、アピールするのもアリだぞ」
( ^ω^) 「はあ」
川 ゚ -゚) 「ひとまずは、こんな感じだな」
川 ゚ -゚) 「では、出退勤だったり、稟議だったり、システム的なところを教えよう」
川 ゚ -゚) 「各部署で、微妙に違っている部分があるからな」
川 ゚ -゚) 「そうだな、眠くないか?」
( ^ω^) 「堅苦しい話はニガテっすね」
川 ゚ -゚) 「あそこにコーヒーマシンがある」
川 ゚ -゚) 「100円を隣のボックスに入れたら、勝手に淹れてくれてかまわない」
( ^ω^) 「ああ、アレ」
.
-
136 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:10:03 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「まあ、私もちょっと眠いし」
川 ゚ -゚) 「今回は内藤くんの分も落としておくよ」
( ^ω^) 「え。 あざまーす!」
川 ゚ -゚) 「ブラック?」
( ^ω^) 「ブラックで」
川 ゚ -゚) 「そうか…」
( ^ω^) ?
( ^ω^) 「課長、砂糖むっちゃいれますね…w」
川 ゚ -゚) 「な、なんだ、悪いか」
.
-
138 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:14:50 ID:QW77R1DE0
-
~朝礼~
川 ゚ -゚) 「おはようございます」
先輩 「おはようございまーす」
先輩 「おはようございまーす」
( ^ω^) 「マース…」
川 ゚ -゚) 「えー、朝礼の前に」
川 ゚ -゚) 「知っている人もいると思うが、我がチームに、急きょ新卒が加わりました」
川 ゚ -゚) 「内藤くん。 今日付けで正式に配属です」
( ^ω^) 「アッ新卒の内藤ですよろしくお願いします」
\パチパチ/
\パチパチ/
.
-
139 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:15:35 ID:QW77R1DE0
-
川 ゚ -゚) 「期限は特に考えていませんが」
川 ゚ -゚) 「まあ最初は、特に担当は与えず、ワレワレの動きを見てもらうことにしました」
川 ゚ -゚) 「だから、電話をつなぐ、コピーをとる、とか」
川 ゚ -゚) 「簡単な仕事は、どんどん彼に回してやってください」
( ^ω^) o O (まーーその程度ならええわ)
川 ゚ -゚) 「というわけで」
川 ゚ -゚) 「あらためて共有から入りましょう」
川 ゚ -゚) 「Aプロの進捗から」
先輩 「はい」
先輩 「ペラペラペラペラ…」
( ^ω^) o O (うわむっちゃカタい空気だお)
.
-
140 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:18:31 ID:QW77R1DE0
-
\ペラペラペラペラ/
\ペラペラペラペラ/
川 ゚ -゚) 「うム」
川 ゚ -゚) 「共有は以上ですね」
川 ゚ -゚) 「では…」 ジロ
先輩 「ッ…」
川 ゚ -゚) 「明日が期日ですが」
先輩 「…はい」
先輩 「見通しは順調に進んで…」
川 ゚ -゚) 「…」
川 ゚ -゚) 「ちょっと、聞かせていただきましょうか」
川 ゚ -゚) 「他の皆さんは、解散です。 今日もがんばりましょう」
\お願いしまーす/
\お願いしまーす/
.
-
141 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:18:51 ID:QW77R1DE0
-
\ガヤガヤガヤ/
\ザワザワザワ/
( ^ω^) o O (さて…)
( ^ω^) o O (ナニから見るお)
( ^ω^) 「…」
川 ゚ -゚) 「ちょっと、企画書」
先輩 「はい…」
川 ゚ -゚) 「…」
先輩 「…」
_,
川 ゚ -゚) 「…」
( ^ω^)
( ^ω^) o O (おもろそうやん。 ここ見るお)
.
-
142 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:19:46 ID:QW77R1DE0
-
_,
川 ゚ -゚) 「ちょっといいですか」
先輩 「は、ハイ」
_,
川 ゚ -゚) 「ここまでのルートは、いいです」
先輩 「はい、はい」
_,
川 ゚ -゚) 「…ここ」
先輩 「…」
_,
川 ゚ -゚) 「消費者は、どんな理由で、これを買うんですか?」
先輩 「え…だから…」
_,
川 ゚ -゚) 「だから?」
.
-
143 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:20:45 ID:QW77R1DE0
-
先輩 「え、欲しくなりませんか…」
先輩 「インスタにあげるだけで、手軽にキャンペーン応募できて…」
先輩 「応募まできたら、ついでに…こう…」
_,
川 ゚ -゚) 「どこで買うの?」
先輩 「それは…」
_,
川 ゚ -゚) 「だいたい、インスタ、ラインを絡めたフォトコンなんて」
_,
川 ゚ -゚) 「大企業がこぞって参入してるの、ご存じで?」
先輩 「そりゃあ、もう…」
_,
川 ゚ -゚) 「大手のキャッシュフロー、目を通したことがある?」
_,
川 ゚ -゚) 「たとえば××フーズが決算を公開していたけど…」
_,
川 ゚ -゚) 「フォトコン期間に、どの数字が、どう推移してとか…」
( ^ω^) o O (こ、こえ~~~~~~~)
.
-
144 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:21:26 ID:QW77R1DE0
-
先輩 「…課長は、見てるんですか?」
_,
川 ゚ -゚) 「私がこの立案を進めるなら、真っ先にチェックする」
先輩 「見ては、ないんですね?」
_,
川 ゚ -゚) 「…何が言いたい?」
先輩 「いえ、なんでも」
( ^ω^) o O (こ、こ、こえ~~~~~~wwwwww)
川 ゚ -゚) 「何度も言ってるじゃない!」
川 ゚ -゚) 「パッと見て、ポンと浮かぶ!」
川 ゚ -゚) 「そんな企画じゃないと、ダメなんですよ!」
.
-
145 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:22:38 ID:QW77R1DE0
-
先輩 「…すみません」
先輩 「まじめに進めてたんですけど…」
川 ゚ -゚) 「謝らなくても適当でもいいの!」
川 ゚ -゚) 「ウチは数字と実績だけが全て!」
川 ゚ -゚) 「明日までに、この案を進めるか、進めるならどうするか、考えてきて!」
先輩 「…わかりました」
先輩 「ありがとうございます」
川 ゚ -゚) 「お願いしますね」
先輩 「はい」
.
-
146 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:23:58 ID:QW77R1DE0
-
\スタスタスタ…/
\スタスタスタ…/
( ^ω^) 「…」
( ^ω^) o O (なるほど…うわさ通りッちゃうわさ通りだお)
先輩 「……はーーーーダル」
先輩 「大手の決算とか、見たことある?笑」
先輩 「あるワケないじゃんwww」
先輩 「てか、見ないとだめなら、その見かた教えてくれないと、なあ?笑」
( ^ω^) 「…」
( ´ω`) o O (やっぱり、会社ってドロドロしてるもんなんだお~)
.
-
147 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2019/05/08(水) 19:24:32 ID:QW77R1DE0
-
先輩 「内藤くーん」
( ^ω^) 「ん、ハイ」
先輩 「ちょっと、A4新しいの持ってきてー」
先輩 「白いほうのー」
( ^ω^) 「はい!」
(^ω^ ) o O (えっと、A4…)
( ^ω^)
( ;^ω^) o O (エッ…どこだお!?)
.