■('A`)人生は選択だ!のようです
└第6話
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168 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:01:06 ID:fCrn84UI0
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【0】
カードが、盗まれた。
その情報が天界中に広がったのは、クール様が姿をくらましてから2日経ったある日のことだ。
ザワ
ザワ
「カードを盗むなんてアホなことやったもんだな」
「人間界に堕天するか地獄行きかー?」
「ロマネスク様はどうした?あの方ならすぐに見つけられるんだろ?」
「なんだって『とぅえんてぃーふぉー』とかっていう人間界のドラマを制覇するまでは働きたくないってよ」
「あの人探偵モノの作品になると暫く動かなくなるからな……」
(;^ω^)「もー、こっちはクール様を探してる最中だってのに……」
面倒事は、いつだって重なって起きるものだ。
民衆の声に耳を傾けながら、僕は人間界に通じるゲートに向かっていた。
彼女の性格からするともう天界に戻ってきているものだと思い様々な場所に向かったが、成果はゼロ。
残された選択肢は、人間界へ向かうことだった。
手続きとかめちゃくちゃ大変なのに、まったく手間をかけさせてくれるよ。
人間界に着いたら、盗まれた件も報告しなければいけないが、行動はもう少し自重してもらうようクール様に頼むしかない。
(;^ω^)「頼むから、すれ違いにならないでくれお……」
半ば祈るようなことを呟きつつ、僕はゲートへと飛び込んだ。
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169 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:01:48 ID:fCrn84UI0
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('A`)人生は選択だ!のようです 第6話
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170 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:02:41 ID:fCrn84UI0
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【1】
俺が本格的に神様に宣戦布告をしてから1週間が経った
('A`)「……やべぇ」
食料がない
勢いで会社を辞め、しばらく籠りきりの生活をする予定だったが、
思ったより早い段階でカップラーメンのストックが切れそうだった
川 ゚ -゚)「そうだねたいへんだね」ズゾゾー
('A`)「お前のせいだよドチクショウ」
元凶はその宣戦布告をした神様が居候していることだった
三食かかさずしっかり食べ、たまに2食分も平らげてしまわれては無くなるのも当然だ
つーか帰れ、今すぐ天界に帰れ
川 ゚ -゚)「何を言うか、私はお前が外に出るキッカケを作ってやってるんだぞ?」ズゾッ!
('A`)「それ絶対ウソだよな、カップラーメンお気に入りになったんだよな」
川*゚ -゚)「まーな、ご馳走さん」
('A`)(こいつ……)
すんなり認めやがって実に腹立たしい神様だ
というか、こんなのが神様やってるとか天界も終わってると思う
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171 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:03:22 ID:fCrn84UI0
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しかしこれは俺にとっては死活問題だった
食うものが無くなってしまえば餓死してしまうし、かといって外に出れば一週間分の『ツケ』が来る
正直どれくらいの規模で『ツケ』が来るのか全く想像がつかないが、このあいだの件よりは軽いだろう
('A`)「銀行にでも行ってくるかー」ポリポリ
近くのコンビニで金を下ろしてもいいが、働いてない今は手数料でも金が減るのを抑えておきたい
たしか前に働いていた工場のそばに銀行があったはずなので、とりあえずそこに行こうと思う
('A`)「クール、俺と一緒に銀行までついて来てくれ」
俺はカップラーメンまみれのごみ袋をまとめつつ彼女に話しかける
キッチンから戻ろうとしていたクールは肩を震わせ、こちらに振り向かず嫌そうに話す
川 ゚ -゚)「……私は、行かないから」
('A`)「断る」
川#゚ -゚)「ほう……泥棒に入られても良いというのだな?」
(;'A`)「もうすでにカップラーメンを泥棒しているアンタに言われたくないんだけど」
「すぐ行く」と言ってしぶしぶ片づけるクール
舌打ちが何度か聞こえた気がするが、無視をして玄関で彼女を待つ
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172 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:04:13 ID:fCrn84UI0
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川 ゚ -゚)ノシ「おまたせー」
('A`)「ん、やけに遅かったj……」
(;'A`)「……ん?」
数分後、カップラーメンを戻しに行っただけだったはずの彼女が服装を変えてきた
いつも見ていた白いワンピースではなく、随分と女の子らしいラフな格好だった
川 ゚ -゚)「ん?どうした?」
(;'A`)「いや、その格好……」
川 ゚ -゚)「あぁ、これか?君が心配せずともこの服は
天界にある私のクローゼットから取り出したものだからな」
そういうことじゃない、どう取り出してきたかも気にはなるが
俺は改めてクールが女性だったこと、美人って何着ても可愛いんだなと思い知らされる
川*゚ -゚)「さあ、今日も素敵な選択日和だな!君の悔しがる姿が楽しみだ!」
('A`)「お前ふざけんなよ」
が、口を開くとそんな思いも吹っ飛んでいく、黙っていれば間違いなく可愛いのに
ごみ袋を固く結びなおし、ため息をはいてから俺たちは家を出た
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173 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:04:56 ID:fCrn84UI0
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【2】
ゴミ収集所にゴミを捨て、俺たちは銀行へと向かう
カップラーメンばかりのゴミを見て、ここの担当を任されてる職員はどう思うんだろうな、
なんてどうでも良いことを考える
川*゚ -゚)「カップラーメンばかりのゴミを見て、ゴミ収集車の職員はどう思うんだろうなwwwwブフォwwwww」
('A`)「俺が思ってたことを口にするなよ……」ハァ
ふと周りに目をやると、俺が働いていた工場が見える
建物のほうから機械の動く音が聞こえているので、皆働いていることがなんとなく分かる
あの時は喧嘩別れで辞めてしまったが、このカードで迷惑は掛けられなかった
嫌な会社ではあったが、今となってはどこか寂しくも感じられる
('A`)「工場のみんな、元気にやってるのかなー」
川 ゚ -゚)「そこの窓からでも覗いてみたらどうだ?」
('A`)「やだよ……それでもしマンドクセェ選択出たらどうするんだよ……」
なんて、俺が言ってる途中にそれは起こった
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174 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:05:36 ID:fCrn84UI0
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ノ ノ ノ ノ::::ノ モクモク…
ノノ ( ノ(::::ソノ
┌┐ ┌┐(::ノ::ノ モクモク…
┌─┴┴───┴┴┐ノ:ノ
┌┤ □ □ □ □ □ □│そ
┌─┴┘────────└─┐
│□ □ □ □ ┌┐ □ ┌┐ │
┌┬┬┬┬┬┬┬┐││┬┬││┬┬┬┐
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
見慣れない所からの、煙
しかも出てる色が割と黒い
('A`)「……つまりこれって」
川 ゚ -゚)「火事だな」
('A`)
(うA∩)
.
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175 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:07:23 ID:fCrn84UI0
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やっちまった、起こってしまった。
後悔してももう遅い。
今この時点で一週間分の『ツケ』が回ってきたようである。
今現在も作業が行われているところを見ると、誰もいない所での出火だと思われる。
あの工場には警報機があるから、放っておいても問題はないとは思うが。
【通報】 【報告】 【無視】 【消化】 【傍観】
('A`)「時が止まってちゃあ仕方ないですよねー」
「ですよねー」
俺の目の前には、ふわふわと浮かぶ5枚のカード。
若干危なげな選択が浮かんでいるのはツケのせいだろうか、それともクールのせいだろうか。
('A`)「……ていうかさ、なんでこの選択の時にいつもクールは消えるんだ?」
「君があたかも自分で選んでるように魅せるのは、私のポリシーだからな」
(;'A`)「さいですか……」
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176 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:08:52 ID:fCrn84UI0
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「それよりも、君はどれを選ぶんだ?」
('A`)「……俺は、もう決まってるんだけど」
「よろしい、では私はこれを選ぼう」
さて、俺は、俺の意思で『選択』出来るのか。
('A`)「やってやるよ……」
to be >>179
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179 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/06/30(日) 10:47:52 ID:feXglEso0
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通報
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183 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:34:57 ID:09qtv5jY0
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【3】>>通報
「『通報』だろう」
('A`)「『通報』だな」
('A`)「えっ」
『通報』のカードにすんなりと手が届き、世界が元に戻っていく
目が点になっている俺をよそに、俺の携帯電話を手に持ってクールが現れる
彼女も俺の顔を見て、きょとんとした表情を見せる
川 ゚ -゚)「えっ、この状況で『通報』しないで、いつするの?」
(;'A`)「え、いや今するしかないんだけど……」
川 ゚ -゚)「そこは『今でしょ!』だろうに」
川*゚ -゚)「それとも何wwwwwwwwwまさか『消化』しに突っ込んでいくとでもwwwwwwwwwwブハッwwwwwwwwwww」
腹を抱えて笑うクールから携帯をひったくるように奪い取り、そのまま119番に電話する
たしかに、無茶な選択をされるよりは無難だし、何より俺の思い通りに『選択』することができた
だが、このモヤモヤはなんだろう
俺はスッキリしないまま電話越しの消防隊員と連絡を取り、消防車が来るまでその場に止まることにした
川*゚ -゚)「ヒーwwwwwwwwwwwオカシイwwwwwwwwwwww」
(;'A`)「笑いすぎだろ!」
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184 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:35:37 ID:09qtv5jY0
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【4】
「助かった助かった、ありがとなドクオ」
('A`)「はぁ、俺はたまたま通りかかっただけなんで……」
数分後、消防車が到着して火の消化が始まる
俺の見立て通り誰もいない所での出火だったようで、なんでも漏電によるものらしい
被害は大きくないとのことらしく、すぐに鎮火するようだ
そして工場の人たちはみんな消防隊員が入ってきてからようやく気付いたようで、今は全員外にいる
怪我をした人はいないようで少し安心したが警報機がついてないのか不安になった
「いやー、次からあそこにも警報機をつけなきゃならんな!」ガハハ
('A`)「付けてないのかよ……工場長、アンタ捕まりますよ」
「大丈夫だって!」
その自信はいったい何処から来るものなんだ、最低でも何か月かの生産停止は免れないはずだぞ
……といってもどうせこの工場のことだし、バレない様に稼働させるはずなので余計なことは考えないことにした
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186 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:36:59 ID:09qtv5jY0
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一方、俺が工場長と話している傍らで男どもの歓声が沸き起こる
ザワ
ザワ
「へー、クールさん、素敵な名前ですね!」
「私服が可愛すぎてやべええええ!!結婚して!!」
「もももしよ良かったらぼぼ僕とおぉお食事でも行きませんかあああああ!?」
(*゚∀゚)「おっぱい揉ませてくれ!!」
川*^ -^)「うふふ」ニコヤカー
みな一同に質問したりプロポーズしたりとごった返している
つーかジョルジュなにさらりとドン引くこと言ってるんだよ
クールもクールでまんざらでもない様子で適当に受け答えをしている
いつもは「ブフォwwwww」とか笑ってるくせに、あんだけ爽やかな笑顔見たことないぞ
「お前、会社を辞めたのはコレが理由かぁ〜?」
(;'A`)「そんなんじゃないですよ……」
右手の小指だけを突き立てて工場長が肘で俺を小突く
俺だってクールが中身も素晴らしい彼女だったらどれだけ良かっただろうかと思う
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187 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:37:42 ID:09qtv5jY0
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('A`)「クール、そろそろ銀行に行くぞ」
川 ゚ -゚)「む、もう行くのか?私はも少しちやほやされたいんだが……」
「そうだそうだ、もう少しクールさんとお話しさせろー!!」
「「そうだそうだ!!」」
(#゚∀゚)「おっぱい揉ませろ!」
「「そうだそうだ!!」」
俺のせいとはいえもともとは銀行に行くはずだったため、
男どもをかき分けつつクールを呼び戻す
それにしてもジョルジュはどんだけ揉みたいんだよ、しつこすぎだろ
川 ^ -^)「それでは皆様、名残惜しいですがまたいつかお会いしましょうね」ニコッ
「「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」
クールが笑顔を見せると、一斉に雄たけびを上げる男たち
中には泣き崩れる人間や卒倒する人もちらほら
スタイルの良い神様は、一般人には眩しすぎるんだなぁと俺は学ぶ
銀行へと向かうために俺たちは工場を背にする
その振り向いた先には、ビロードがいた
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188 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:38:37 ID:09qtv5jY0
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(;><)「……」
一度だけこちらをちらりと見たが、それきり俯いたままたたずむビロード
恐らく俺に対する不満みたいなものがあるのだろう、とりあえず何の用なのか聞いてみる
('A`)「……何?」
(;><)「あ、あの……その……」
(;><)「ありがとうございます!」
しかし、帰ってきた言葉は不満でもなんでもない、感謝の言葉だった
意外な言葉だったため俺が呆気に取られているのを感じたのか、ビロードは慌てて言葉を付け足す
(;><)「えと、あの時、一緒に謝った時に、お礼、言うのを忘れてて……」
( ><)「あれから、一か月でドクオさんのやってた工程で、担当を任されるようになったんです」
(;><)「い、未だにミスは多いですが……」
('A`)「……」
( ><)「それでも、僕はドクオさんの分までちゃんと出来るまで頑張るって、決めたんです」
( ><)「だから、ありがとうございます!そして、ごめんなさい、なんです」
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189 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:39:39 ID:09qtv5jY0
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深々と頭を下げるビロード
そこには俺の知っている何処か子どものような彼の姿はなかった
('A`)「……謝るなよ、全部俺が勝手にやったことなんだ」
('A`)「……仕事、頑張れよ」
('A`)「行くぞ」
川 ゚ -゚)「はいはい」
俺は頭を下げているビロードの脇を通り抜け、工場を後にする
この一か月でビロードは俺に無いものを得たような感じがして、後ろは振り向けなかった
('A`)「……ビロード、変わったな」
川 ゚ -゚)「そうか?彼は何も変わっていないはずだぞ?」
ぽつりと呟いた言葉に切り返してくるクールに、俺は立ち止まる
('A`)「どうして分かるんだよ」
川 ゚ -゚)「見た感じと、話し方で察しは付くさ」
川 ゚ -゚)「ただ、そうだな……人にはっきりと自分の気持ち・言葉を伝えられるようになったから、じゃないか?」
川 ゚ -゚)「心からの『感謝』が伝われば、自ずと人の気持ちは動く。
君はその心を受け止めたから、彼が変わったように見えたんだよ」
川 ゚ -゚)「むしろその心を感じることができるようになった、君が変わったと私は思うがね」
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190 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:40:37 ID:09qtv5jY0
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俺が、変わった?
このカードを手にしてから本心ではないかもしれない心の動きは何回かあったが、
他人の心まで感じることが出来るようになった覚えはないはず
いまいち実感の湧かない俺をよそに、クールは俺の手を引いてくる
川*゚ -゚)「ほら、金を下ろしてスーパーでカップラーメン買わないと!」
(;'A`)「って、まだウチに居候するつもりなのかよ!?なら金払えよカネ!!」
川 ゚ -゚)「え〜神様お金持ってない〜」
(;'A`)「じゃあ働け!今すぐ!」
川#゚ -゚)「年齢不明、職歴空白、所在不明の人間に働き口はない!働きたくない!」
(#'A`)「やる気出せよ!最後に言ったのが本音なんだろ!?」
勝手に居候することになった神様、クール
彼女を追いだすのと、カードから解放されるのはまだまだ先の話になりそうだ
第6話 「天界と現世の一週間」 続く
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191 名前: ◆tDN4QF.obM[sage] 投稿日:2013/07/01(月) 02:41:17 ID:09qtv5jY0
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〜〜ドクオ宅〜〜
( ^ω^)「……」ズゾゾー
( ^ω^)=3 ゲップ
(#^ω^)「まったく、いつになったら帰ってくるんだお!!」
第6話 「天界と現世の一週間」 続く
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