- 704 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:51:23 ID:6tlVf/UE0
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■
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◆
beginning
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- 705 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:52:52 ID:6tlVf/UE0
-
【創作市 工場 SMTガレージ】
[ ・-・]
( ´●ω●)
( ´●ω●)「ジョバイロは起動してないのかい？」
('A`)「ああ。もうコアを取ってるからな」
( ´・ω・)「そうか……」
っ●-●
( ´・ω・)
( ´・ω・)「なんだか、ガレージが広くなったように感じるね」
('A`)「コイツが動きまわらないってだけなのにな……」
( 'A`)y- ｼｭﾎﾞ……
从 ﾟ∀从「禁煙は」
( 'A`)y-~~「おわり」
- 706 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:53:44 ID:6tlVf/UE0
-
( ´・ω・)「……それで、ツンは？」
( 'A`)y-~~「今日は起動してる。ジョバイロのコアと繋ぐのに少し調整しなきゃいけねぇからな」
( ´・ω・)「上手くいってるのかい？」
( 'A`)y-~~「内藤と監督が頑張ってる」
ミ,,ﾟДﾟ彡「……上手くいってくれなきゃ困るんだよな」
从 ﾟ∀从「な……」
ミ,,ﾟДﾟ彡「ジョバイロがこうまでしたっつーのに……。専門外は辛ぇなあ……」
( 'A`)y-~~「出来る奴に任せるしかないさ」
ミ,,ﾟДﾟ彡「ってもな……」
(=ﾟωﾟ)「お茶でも飲みますかょぅ？」
ミ；,ﾟДﾟ彡「おめぇも少しは心配しやがれ！」
(；=ﾟωﾟ)「し、してますょぅ。した上でお茶飲む感じですょぅ」
- 707 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:55:27 ID:6tlVf/UE0
-
ミ；,ﾟДﾟ彡「そう？ じゃあ貰うわ……」
从 ﾟ∀从「なぁ」
( 'A`)y-~~「んあ？」
从 ﾟ∀从「上手くいく可能性ってどんくらいなんだ？」
( 'A`)y-~~「……繋ぐこと自体は簡単だろうさ」
( ´・ω・)「ただ、ツンのシステムとジョバイロのシステムを上手に移行出来るようにしなきゃいけないね」
( 'A`)y-~~「ああ」
( ´・ω・)「ツンはプログラムの書き換えで戦ってるようなもんだし……。ジョバイロのコアに移った時にそれが出来なくなったら意味が無い」
从 ﾟ∀从
从 ﾟ∀从「で、でもさ。ジョバイロのコアに移ったら、ジョバイロのデータ壊れちゃうんだろ？」
( 'A`)y-~~「そうだな」
从 ﾟ∀从「嫌すぎるだろ、そんなの」
( 'A`)y-~~「……だな」
- 708 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:56:21 ID:6tlVf/UE0
-
( ´・ω・)「……ジョバイロのデータが壊れるか」
[ ・-・]
( 'A`)y-~~「……少しでもツンを良くしよう」
从 ﾟ∀从「でも……」
( 'A`)y-~~「考えてたってしょうがないんだよ。何かやらなきゃ……」
ミ,,ﾟДﾟ彡「そうだな。ツンがやられて、ツンもジョバイロもダメになったらそれこそシャレになんねぇ」
从 ﾟ∀从「……うん」
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━
━
- 709 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:57:10 ID:6tlVf/UE0
-
【創作市 工場 SMTガレージ 地下】
ﾋﾟ……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ﾋﾟ……
（ ＾ω＾） ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
( ´・_ゝ・) ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
('、`*川「どうする？ もう繋げる？」
（ ＾ω＾）「うん。オッケーだお」
っ
('、`*川「うっす。ツン、背中向けて」
- 710 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:58:19 ID:6tlVf/UE0
-
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」
('、`*川「背負いな、これ。バックパックだ」
（ ＾ω＾）「随分無骨なバックパックだお」
('、`*川「少しでもコアを守るためさ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ” ｷﾞｼ……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ジョバイロのコア」
（ ＾ω＾）「そうだお。ジョバイロがツンちゃんに貸してくれたものだお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」
('、`*川「仮接続、してみます？」
( ´・_ゝ・)「そうだね、切り替わるかどうかチェックしておきたいね」
('、`*川” ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟ……
⊂
（ ＾ω＾） ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
（ ＾ω＾）「切り替えてみますお」 ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
- 711 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 22:59:11 ID:6tlVf/UE0
-
( ´・_ゝ・)「うん」
（ ＾ω＾） ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）「システム、オールグリーン」
( ´・_ゝ・)「ツンの干渉が始まるまでどのくらいの時間がかかるかな」
（ ＾ω＾） ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
（ ＾ω＾）「二分ってとこですかお」 ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
( ´・_ゝ・)「二分……。たったの二分か……」
（ ＾ω＾）「はいお」 ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
カツ……
カツ……
( ´・ω・)「やあ」
- 712 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:04:27 ID:6tlVf/UE0
-
('、`*川「オス」
( ´・ω・)「どうだい？」
('、`*川「緊迫してるって所かな」
ﾋﾟ……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ﾋﾟ……
( ´・ω・)「やあ、ツン」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ショボン」
( ´・ω・)「どうだい、体の調子は」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「良くないらしい」
( ´・ω・)「そうか。でも、大丈夫さ。きっと。みんなが頑張ってるから」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」
- 713 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:06:59 ID:6tlVf/UE0
-
（ ´ω｀） ｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
( ´・ω・)「……それで、実のところどうなんです？」
( ´・_ゝ・)「うーん……。思った以上に……」
( ´・ω・)「キツいんですか？」
（ ´ω｀）「急な切り替えが、多分間に合わないお」
( ´・ω・)「……というと？」
（ ´ω｀）「当初、僕達の予定では、ツンちゃんが落ちたら自動的にジョバイロのコアにスイッチする仕組みにしてみる予定だったお……」
( ´・ω・)「ダメなのかい？」
('、`*川「まあ、考えが甘かったよね」
( ´・_ゝ・)「当然っちゃ当然だけどね。どれだけジョバイロのコアを暖めても、瞬時には切り替わらない」
( ´・ω・)「となると……。ツンが落ちる前に切り替えるしかないのかな」
（ ´ω｀）「そうだお」
( ´・ω・)「落ちるタイミング、分かるのかい？」
（ ´ω｀）「全く」
- 715 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:08:18 ID:6tlVf/UE0
-
( ´・ω・)「ふむ……」
（ ´ω｀）「アトランダムだからね。でも、１時間以内は確かだお」
( ´・ω・)「一時間以内か……。キツイな」
( ´・_ゝ・)「そんなのでキツいなんて、言えない状況だよ」
('、`*川「ほら。会場ついたら最終調整しなきゃいけないわけじゃん。となると、落とせないワケよ、その時間も」
( ´・ω・)「ガレージで最終調整して落としたら会場持って行ったら、チャラになる？」
('、`*川「ツンはね」
（ ´ω｀）「だから、会場で調整をする時間も含めると……」
（ ´ω｀）
（ ´ω｀）「……ジョバイロのコアに切り替えなきゃいけない時間はギリギリに考えても、大体１０分後だお」
(； ´・ω・)「戦闘開始からかい？」
（ ´ω｀）「そうだお」
( ´・_ゝ・)「更にそこから二分経つと、ツンがジョバイロのコアに干渉を始める」
- 716 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:09:12 ID:6tlVf/UE0
-
(； ´・ω・)「そうなればデータは……」
（ ´ω｀）「壊れるお」
(； ´・ω・)
( ´・_ゝ・)「つまり、我々がやらなければならないのは、１２分程度でジョバイロのコアを守りつつ戦い終えるということだ」
(； ´・ω・)「ニューソクグランプリを？」
( ´・_ゝ・)「うん」
（ ´ω｀）「そうじゃなければ、犠牲が出るお」
('、`*川「ツンが傷つけばジョバイロのコアに影響が出るかもしれない。無傷で１２分以内の優勝しか無いんだ、私達には」
(； ´・ω・)
(； ´・ω・)「たったの１２分で出来るのかい？」
（ ´ω｀）「やるしかないお」
( ´・_ゝ・)「ジョバイロのデータは壊せない。ベターは無いんだ」
- 717 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:10:08 ID:6tlVf/UE0
-
(； ´・ω・)「……SMTというチームはつくづく、だな」
( ´^_ゝ^)「慣れっこだよ」
ﾋﾟ……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ﾋﾟ……
（ ＾ω＾）「ツンちゃん、聞いてたかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」
（ ＾ω＾）「１２分だお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ＾ω＾）「いけるかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やらなきゃ、ジョバイロのデータ壊れる」
（ ＾ω＾）「そうだお」
- 719 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:10:57 ID:6tlVf/UE0
-
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「やる」
（ ＾ω＾）「……がんばろうお」
('、`*川「よし、ツン。バックパックくれ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ” ﾓｿﾞ……
（＾ω＾ ）「監督、もう少し調整をしましょうお。穴はまだあると思いますお」
( ´・_ゝ・)「そうだね」
（ ＾ω＾） ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ……
っ”
(； ´・ω・)
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━
━
- 720 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:12:39 ID:6tlVf/UE0
-
【深夜 創作市 工場 SMTガレージ 地下】
（ ´ω｀）「……今日は四回落ちたかお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ごめんなさい」
（ ´ω｀）「ツンちゃんのせいじゃないお」
カツ……
カツ……
( 'A`)「監督、会議終わったってさ」
（ ＾ω＾）「そうかお……。それで来期の予算は……」
( 'A`)「いや……」
（ ´ω｀） 「ふーむ。グランプリ終わってから治す余裕もないのかな……」
（ ´ω｀）
（ ´ω｀）「いくらか出しましょう」
- 721 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:13:34 ID:6tlVf/UE0
-
( 'A`)「いや……。終わってからのことは終わってから考えようぜ」
（ ´ω｀）「……それもそうだお」
( 'A`)「それに、治せる手立てもまだ無いわけだし……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ねぇ」
( 'A`)「ん？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ジョバイロは？」
( 'A`)「上だけど……」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「わかった」
カツ……
カツ……
( 'A`)「行っちまった……」
（ ＾ω＾）
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━
━
- 722 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:14:25 ID:6tlVf/UE0
-
【深夜 創作市 工場 SMTガレージ】
[ ・-・]
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
カツ……
カツ……
（ ＾ω＾）「ツンちゃん」
( 'A`)「どうしたんだよ」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ジョバイロ」
（ ＾ω＾）「うん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「悲しい」
（ ´ω｀）「……そうね」
- 723 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:15:16 ID:6tlVf/UE0
-
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「私のせい？」
（ ´ω｀）「そんな事はないお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「でも、私が撃たれなかったらジョバイロ止まらなかった」
（ ´ω｀）「結果論だお」
( 'A`)「ジョバイロは望んだんだよ。ツンとチームの事を考えてな」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そう」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「でも、悲しい」
( 'A`)「……そうだな」
（ ´ω｀）「ツンちゃん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ´ω｀）「ツンちゃんに出来ることは、一つしか無いお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「勝つ事」
（ ´ω｀）「そうだお。でもただ勝つんじゃダメなんだお」
- 724 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:16:06 ID:6tlVf/UE0
-
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「１２分以内」
（ ´ω｀）「そうだお。ニューソクグランプリは、プロのチームしかいないお。その中を１２分で駆け抜けなきゃいけないんだお」
（ ´ω｀）
（ ´ω｀）「……１２分ですらギリギリのタイムだお。欲を言うなら１０分。１０分でケリをつけたいお」
( 'A`)「ニューソクグランプリを１０分か……」
（ ´ω｀）「どう思うお？」
( 'A`)「……やらなきゃいけない事だから。マイナスな事は言いたくないさ」
（ ´ω｀）「……だおね」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ジョバイロのコアを守ることも必要」
（ ´ω｀）「そうだお」
( 'A`)「無傷だな……」
（ ´ω｀）「特にジョバイロのコアとコネクトしてからはね。動力がセンシティブになってるお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん」
- 725 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:17:36 ID:6tlVf/UE0
-
（ ´ω｀）「……正直、どうだお。ツンちゃん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ´ω｀）「お昼はやるって行ったけど……」
（ ´ω｀）「……君はもう、空気を察して嘘もつけるお。正直、どう思ってるのか聞かせてほしいお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
（ ´ω｀）「１０分で無傷優勝。出来るかお？ 前回戦ってみてグランプリはどんなもんか分ってるハズでしょ？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「難しい」
（ ´ω｀）「だおね」
( 'A`)y- ｼｭﾎﾞ……
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「でも、やる」
（ ´ω｀）「うん」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「今日、お昼にジョバイロの血が流れた」
（ ´ω｀）「コア繋いだ時かお？」
- 726 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:18:32 ID:6tlVf/UE0
-
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「そう。暖かかった」
（ ´ω｀）「実感が湧いたかお？」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「うん。命は重い」
（ ´ω｀）「その重さ、大事にしなきゃダメだお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「わかってる。必ずやってみせる」
（ ´ω｀）「いい子だお」
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「ジョバイロはもっといい子」
[ ・-・]
ξﾟ⊿ﾟ)ξ ﾋﾟﾀ……
っ
ξﾟ⊿ﾟ)ξ「冷たい」
っ
- 727 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:19:12 ID:6tlVf/UE0
-
( 'A`)y-~~「いつもは少し暖かいもんな」
（ ´ω｀）
ξﾟ⊿ﾟ)ξ
っ
（ ´ω｀）
（ ´ω｀）「落ちたかお」
( 'A`)y-~~ ぷかぷか
シーーーーーーーーーーーーーーン……
( 'A`)y-~~「……この二人の為に、俺達は何が出来るのかな。自分が無力で何だか情けないよ」
（ ´ω｀）「僕だって同じだお」
- 728 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:20:44 ID:6tlVf/UE0
-
( 'A`)y-~~「んなこたぁねぇだろ。お前さんはツンと一緒に戦うことが出来るし」
（ ´ω｀）「それを言ったらドクオだってそうだお」
( 'A`)y-~~ ぷかぷか
( 'A`)y-~~「……本当の意味じゃ、俺達は何も出来てないんだろうな」
（ ´ω｀）
（ ´ω｀） ｽ……
っ”
ξ-⊿-)ξ
（ ´ω｀）「今日はこのままにしてあげようお」
( 'A`)y-~~「……だな」
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━
━
- 729 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:21:46 ID:6tlVf/UE0
-
【美布市 MTK研究区 第１区室】
ﾉﾊ;;;;;;;;-)
シーーーーーーーーーーーーーーーン……
ﾉﾊ;;;;;;;;-)
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ) ﾌﾞｩﾝ……
━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━
━
- 730 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:23:01 ID:6tlVf/UE0
-
【美布市 MTK研究区 屋上】
ゴォォォォ……
:::::::｡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｡::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｡:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::ﾟ::::::::::::::::::::::::::::::::｡::::::::::::::::::::::__,,,,,_:::::::::::::::::::::::｡::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i''''''i==ii ~|::::::::::::::i''''"""~iiii:::::::::::::::::::ﾟ::::::::
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||ii==「!!!!!!!!!!!!_:::::::::: i'Ii ii! |iiiiiii| || |; ii//ii ;;| |||||.|//iiii;;;;;;;;;;;!i| : :|/ヽ__i-|; ; ;
||__|￣|||||||||||||iii:::::::::| ii iii |iiii|~~~~~~~~~~~i~~~~~~''''i-;==;;=iii|「「司 ii三.|; ; ;
||||||||||||||||||||||||| TTT」iiiiiii |iiii|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |iiii| |「「|￣| ii三|.|; ; ;
ii|||||||||||||||||||||||| iiiiiii| iiiiii;;---;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__iiiiii| 「「＝i i~i三 ,|; ; ;
iiiii--「ii!!!!!!!!!!____;;;＝;; ;;;;;;;;;;;;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|三三三三三三三三
ﾋﾞｭｳｳｳｳｳｳ……
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)
「 ヒート 」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「……？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「また此処で星を見ていたんですか」
- 731 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:24:17 ID:6tlVf/UE0
-
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うん。風が気持ち良いから」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「春の夜の匂い」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そうだね。好き」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「私もです」
カツ……
カツ……
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「隣、座っても？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ” ちょこん
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「勝手に抜け出しちゃダメですよ。怒られますよ」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「起動してないと思ってるから大丈夫」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「もうあなたが勝手に起動できる事、博士気づいてると思いますよ」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「あ、やっぱり？」
- 732 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:25:15 ID:6tlVf/UE0
-
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「やっぱりです」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「薄々感づいてた。私がクールだった時から、あの人は何でもお見通し」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「アナタも博士の事をお見通し」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「どうかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「博士にとって唯一の理解者はあなただと思いますけど」
ビュゥゥ……
ザァァァ……
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「でも、博士は私のことを本当の意味で理解してないのかも知れないね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そう？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うん。そう思う」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どうして？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「どうしてだろう」
- 733 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:26:11 ID:6tlVf/UE0
-
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「反抗期？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「さあ……。反抗期とかあるの？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あるんじゃないかな、あの人が作ったんだから」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そっか……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……聞いていいですか？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どうしてここに来るの？ 一人になりたいから？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うーん……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「構ってほしいから？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「……そうなのかも」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「構ってちゃんなんだ」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「嫌だな、その言い方」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「ごめんなさい」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「次のグランプリで、私がまた壊れたら」
- 734 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:27:02 ID:6tlVf/UE0
-
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「あの人は私をどう思うかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あなたを？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うん。治せば良いと思うかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「んー……、それは無いと思いますが」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そうかな。ロボットだし」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……ロボットは嫌なんですか？ 人になりたいとか」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そういうのじゃない」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「難しい年頃ですね。繊細です」
ビュゥゥ……
ザァァァ……
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「怖いですか？」
- 735 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:28:52 ID:6tlVf/UE0
-
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「何が？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「グランプリ」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「怖くないし」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そうですか」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……クールの時はそんな事、言わなかったのにね」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そうだね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「素直で、従順で。いい意味でも悪い意味でもイエスマンだったように感じました」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そうかな？ あなたの前では抑えこんでただけでしょ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「それを、ようやく吐き出せるまでになったってことですかね」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「そうなのかな」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「じゃあさ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい？」
- 736 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:30:31 ID:6tlVf/UE0
-
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「吐き出しちゃっても良いかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「私で良ければ聞きますよ」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「内緒だよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「本当は怖いんだ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「みんな知ってます」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「えー……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「どうしてですか？ あなたが勝っても、負けても、みんな受け入れてくれると思いますよ」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「なんかそういうのじゃない」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「私、ロボットじゃん。作られたわけでしょ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そうですね」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「……上手く言えないけど。出ることでロボットとして刻まれるというか」
- 737 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:31:57 ID:6tlVf/UE0
-
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「何となくわかります」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「うん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「嫌ですか？」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「だから嫌とかじゃないんだって。……なんか複雑っていうか。ていうか、そこはそんなに問題じゃなくて」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「その……、つまり……、私って作られたんだって思うとさ……。なんかさ……」
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)
ﾉﾊ;;;;;;;;ﾟ)「結局は、キュートって子の変わりなんじゃないかって」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟーﾟﾄｿﾝ ﾌﾟｯ……
ﾉﾊ；;;;;;;;ﾟ)「真剣なんだけど」
(ﾟーﾟﾄｿﾝ「そんな低レベルな事で悩んでたんですか？」
- 738 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:33:13 ID:6tlVf/UE0
-
ﾉﾊ；;;;;;;;ﾟ)「は？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そりゃ、作るときにそういう念はあったと思いますけどね」
ﾉﾊ；;;;;;;;ﾟ)「……やっぱあるんじゃん」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「でも、それはあなたが生まれた大切な理由なんだから。それ含めてあなた自身なんだから」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「……難しいよ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「人っていうのは、苦労するもんなんです」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「説教臭い」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「私だって、妹と比較され続けて生きてきましたから。似たようなもんだと思いますけど」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「全然違うし」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「大した悩みじゃないですよ」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「……生まれた理由か」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「あの人の良いも悪いも、全部全部あなたにつぎ込んだ。愛される為に生まれたんだから。幸せです」
- 739 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:34:01 ID:6tlVf/UE0
-
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「……どうなんだろ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「少なくとも、私よりは」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「何で？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「深刻なの？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「そうですね……。あんまり思い出したくないかな」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「そうなんだ……」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)「良かったら聞くよ……？」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「その」
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「私が生まれた日から遡ってみたら、ちょうどクリスマスくらいだったんです」
- 740 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:35:16 ID:6tlVf/UE0
-
ﾉﾊ;;;;;;;;;ﾟ)
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ
ﾉﾊ;;;ーﾟ) ﾌﾟｯ……
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「笑いましたね」
ﾉﾊ;;;ーﾟ)「してやられたかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい」
ビュゥゥ……
ザァァァ……
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……負けたらさ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「負けた時の事を考えるんですか？」
- 741 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:35:58 ID:6tlVf/UE0
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ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「また姿が変わるのかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「……どうでしょう」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「姿が変わったとしてさ」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「またこうして、同じ月を見ているのかな」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「連れてきますよ」
ﾉﾊﾟ⊿ﾟ)「……約束ね」
(ﾟ、ﾟﾄｿﾝ「はい」
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- 742 名前：名も無きAAのようです[] 投稿日：2015/03/07(土) 23:36:51 ID:6tlVf/UE0
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｀ゝ '､ ,ﾉ .）
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