!deus ex machina

Part22

608 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:30:38 ID:Ns7hFuEA0
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                                              ■
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                                              ■
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                                              ◆


                                       beginning







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609 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:31:59 ID:Ns7hFuEA0
【東京 都内 市民会館】


卯ミ|l .゚ -゚ノリ


川 ´`)「鬼子ちゃんよかったよ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「おばあちゃん」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ さすさす
    っ”

川 ´`)「ありがとうね、ありがとうね。また見せてね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「もちろんです。体に気を付けて」
    っ”


( <●><●>)「……鬼子」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「博士」

( ´・ω・)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「その方は」

610 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:33:29 ID:Ns7hFuEA0
( <●><●>)「彼はショボンさん。競機関係のジャーナリストです」

( ´・ω・)「ジャーナリストって程でもないですよ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「そうですか。日本鬼子です、よろしくおねがいします」

( ´^ω^)「よろしくね」

川 ´`)「鬼子ちゃん、競機って……」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「はい。私は競機に出ますので、その関係でしょう」

川 ´`)「な、なんで鬼子ちゃんが……」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「すみません。決めた事ですから」 さすさす
    っ”

( ´・ω・)

( ´・ω・)「……この目で見て確信しました。とてもじゃないけど戦える機体じゃない」

( <●><●>)「ええ」

( ´・ω・)「ついでに言えば……。彼女の周りは戦いの世界じゃないよ」


━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━


611 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:35:11 ID:Ns7hFuEA0
【東京 都内 LTJM研究所】

( ´・ω・)「舞台以外では私服なのか……」

( <●><●>)「あれは舞台衣装ですからね」


卯ミ|l .゚ -゚ノリ ピ……ピ……


( ><) カタカタカタカタカタ
   っ”

( ><)「……これが鬼子のステータスなんです」

( ´・ω・)

( ´・ω・)「……通常のフォーミュラマシンと比べると、やはり」

( ><)「はい……」

 ∧ ∧
(*‘ω‘ *)”「ぽっぽっぽ!」 ボインボイン

( ><)「あ、こら。ぽっぽちゃん、大人しくしてなさいなんです!」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ よしよし
    っ”

( ´・ω・)

612 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:37:13 ID:Ns7hFuEA0
( <●><●>)「兵器は装備出来ません。特に、移動兵器や加速装置の様な類は」

( ´・ω・)「でも兵器なしと言うのは……」

( <●><●>)「はい。ですので……」

( <●><●>)「……これを」  チャキ…
  っ╋━━∩━━

( ´・ω・)「……日本刀」

( ><)「人でも持てる重量なんです」

( <●><●>)「峰に粒子噴射装置がついています。機体とリンクして剣筋を加速させる事が出来ます」
  っ╋━━∩━━

( ><)「鬼子のスペックをこれで何とかと……」

( ´・ω・)「……凄い。この重量でこのテクノロジーか」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ よしよし
    っ”

 ∧ ∧
(*‘ω‘ *)”「ぽっぽっぽ!」 ボインボイン

( <●><●>)「鬼子。持てますか?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「ぽっぽちゃん。ちょっと良いかな」

 ∧ ∧
(*‘ω‘ *)「ぽ!」

613 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:38:38 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .゚ -゚ノリ      チャキッ……
  っ╋━━∩━━

( ´・ω・)

( ><)「正常にリンクしてるんです」 カタカタカタカタ
   っ”

( <●><●>)「重くありませんか?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ  「はい」
  っ╋━━∩━━

( <●><●>)「じゃあ大丈夫なようですね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「色々と手を尽くして下さり、ありがとうございます」

( <●><●>)「鬼子を守るためです。感謝されることはしていません」

( ><)、「……やると決めたら頑張るんです」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「はい。必ずや」

( ´・ω・)「……?」

( ><)「どうかしました?」

614 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:39:57 ID:Ns7hFuEA0
( ´・ω・)「これは? エネルギーの大半がブラックボックスに流れ込んでいる?」
   σ

( ><)「ああ、これですか」 カタカタカタカタ…
   っ”


      ピピ……


( ´・ω・)「Silence function……? 静寂機能……」

( <●><●>)「この機能の事については、まだ分かりません」

( ><)「究明しようにも手がかりがなくて」

( ´・ω・)「作った人は?」

( <●><●>)「亡くなりました。名前も聞いたことのない人です」

( ´・ω・)「君は分からないのかい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「はい。すみません」

( ´・ω・)「そうか……」

615 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:41:51 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .゚ -゚ノリ「ただ……」

( ´・ω・)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「お祖母様は生前、私に『心の目』に聞けと良く言ってました」

( ´・ω・)「お祖母様……?」

( <●><●>)「オーナーの事です」

( ´・ω・)「……心の目っていうのは」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「わかりません。ですが、私の中に眠るブラックボックスこそが心の目なのかと」

( ´・ω・)「君はその存在を感じるのかい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「はい。舞う上で『心の目』は重要ですから」

( ´・ω・)「そうか……」

( <●><●>)「鬼子はオーナーのオーダーメイドで作られた特注の機体です。データもほぼ残っていなく、解明できない点が多いです」

( ><)「僕達が関わっていれば良かったのですが……。彼女が作られた時期は多忙だったんです」

( <●><●>)「一応、この研究所で生まれたことになっているんですがね」


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━━━━━━━
━━━


616 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:42:58 ID:Ns7hFuEA0
【東京 都内 山中】


      カツ……
               カツ……


卯ミ|l .゚ -゚ノリ

( ´●ω●)「やあ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「待ち伏せていたんですか」

( ´●ω●)「君はこの時間になると墓地に向かうって聞いたからね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「そうですか」


  カツ……
               カツ……


( ´●ω●)「純粋な疑問を投げかけて良いかい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「はい」

617 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:44:05 ID:Ns7hFuEA0
( ´●ω●)「なぜ競機に出ようと思った?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ


  カツ……
               カツ……


( ´●ω●)「君はフォーミュラマシンじゃない。スペックもそれとは全く違う」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ

( ´●ω●)「ヘタをすれば修理不可能なほどに大破し、メモリが壊れることだってあるんだ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ

( ´●ω●)「何が君をそこまで突き動かすんだい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「分かりません」

( ´●ω●)



  カツ……
               カツ……


.

618 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:46:07 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .゚ -゚ノリ「……お祖母様は競機が大好きでした」

( ´●ω●)「オーナーだね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「ガードソンが勝とうが、負けようが、嬉々として競機に夢中になっていられました」

( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「お祖母様は私にもガードソンにも良く競機の話をしてくださいました」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「MTKのクールは知能が優れている。オープンのチャー娘はいい子だ、など」

( ´●ω●)「そうか」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「しかし、お祖母様もガードソンもいなくなったその時。私と競機とを繋ぐものが無くなってしまいます」

( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「それが、関係しているのだと博士は言います」

( ´●ω●)

( ´●ω●)「縛られているのかい?」

619 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:47:23 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .゚ -゚ノリ「いえ。そうは思いません」

( ´●ω●)「だとしたら何だろう」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ



  カツ……
               カツ……


( ´●ω●)「……お祖母様の事は好きだったのかい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「ええ。とても」

( ´●ω●)「そうか……。君の中から居なくなるのは……」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ

( ´●ω●)「耐え難い事なのかも知れないね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「分かりません」


━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━


620 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:49:01 ID:Ns7hFuEA0
【東京 都内 山中 墓地】


                カァ……

 カァカァ……


卯ミ|l .゚ -゚ノリ

( ´●ω●)

( ´●ω●)「お祖母様のお墓かい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「はい」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ フキフキ……
    っロ”

( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ 「ここに来ると故人に会えるのだと、博士は言います」
    っロ”

( ´●ω●)「会えたかい?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ 「いいえ」
    っロ”

621 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:49:54 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .゚ -゚ノリ「精神的な出会いなのかもしれません」 ス…
    っl~~

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「私はロボットですから、それを感じることは出来ません」

( ´●ω●)「なのに君はこうしてここに立っている」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「人はそうしますから」



     カァ……

                     カァカァ……


( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「お祖母様は、鬼子、鬼子と言って良くしてくれました」

( ´●ω●)「愛されていたんだね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「愛されるという感覚は分かりません。ですが、様々な人からそう言われます」

622 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:50:53 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .゚ -゚ノリ

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「ガードソンも私に良くしてくれました」

( ´●ω●)「そうか」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「突然の別れは辛いものと言います。ですが、私にはそれも分かりません」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「ただ、私はここに存在しているに過ぎないから」

( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「どんなに人らしくしようと、私はロボットです。システム化された知能で処理してるだけです」

( ´●ω●)「そのシステム化された知能が、お祖母様の為に戦うことを選んだ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ

( ´●ω●)「いや、違うな……。自分の為だ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「どうでしょうか」

卯ミ|l .- -ノリ ス……
    人

( ´●ω●) ス……
    人

623 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:52:17 ID:Ns7hFuEA0
卯ミ|l .- -ノリ「……ですが、私にも人間らしい部分があります」
    人

( ´●ω●)「それは?」

卯ミ|l .- -ノリ「心の目です」
    人

( ´●ω●)

卯ミ|l .- -ノリ「こうして、人の真似事でも……、目を瞑れば……。心の目を感じる事が出来ます」

卯ミ|l .- -ノリ

卯ミ|l .- -ノリ「……心の目に聞きなさい」

( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「それはお祖母様の口癖のようなものでした」

( ´●ω●)「なんだろうね、心の目って」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「分かりません。私は本来人が持つものだと思っています」

624 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:53:12 ID:Ns7hFuEA0
( ´●ω●)「そうか」

( ´●ω●)

( ´●ω●)「……いつか、会えるといいね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「それは叶わないでしょう」

( ´●ω●)「孤独だな」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「孤独は感じません。感じる能力がありませんから」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「……一つ質問があります」

( ´●ω●)「うん?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「お祖母様は幸せだったと思いますか?」

( ´●ω●)「どうして?」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「気がかりだからです」

625 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:53:56 ID:Ns7hFuEA0
( ´●ω●)

( ´●ω●)「それはね、自分で自由に決めていいんだよ」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「そうですか」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「だとしたら、お祖母様は幸せだったでしょう」

( ´●ω●)

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「死ぬ直前まで競機の話をしてらっしゃいましたから」

( ´●ω●)「そうなんだね」

卯ミ|l .゚ -゚ノリ「最期はSMTのTUN-DELL 00というマシンがお好きなようでした」

( ´●ω●)「……伝えておくよ」




━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━
━━━


626 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:54:48 ID:Ns7hFuEA0

             ザァァ……

 . .. . .. ... .. ..   . ...+ ...    .:   . .。. ... ゚ ヾ(;ゝヾミ;;;ヽ ヽ::;;ヾ::;;;:;;`;;ヾヾ※ヽゞ;;ゞヾ|::i:i :ゞゝ/
. .:: ::. ,. - 、  ..:. :..    ゚ ..:: ::   .     ゝゝゞヾ;;::;"ゝゝ;;:※;;゚::ヾヾ※。ゝゝ;;:;;ヾヾ:|::;ii:: :;;ゞゝ
 . .. .  {  ..:: } ....   .. .  . ... ... .. .. .. ..   . . . .. ゝ;;ヾ::ヽゝ;;';ヾ;;ゞ::'ゞヾミミ;;:'ヽ;;゚ヾ⌒;;:ゞヾゝヾヾ
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叮品凸ョュョエョTTlliI且巫Πェヶュ櫓鬥櫓壁nri㍊叨森森(○)(○)~  wfwヾヾ`"''”`''`ソ::;;;/;;;;i!:::;;:
二Fⅶ个∧∧幵森森ΓA日旧コヨ:::皿コTュΠ「li棚ニ,vwヽ|〃ヽ|〃        ,.,,.rー''゙/::;;/;;彳;; ::;i
同冂館℡只凹ⅷ四イイli俎益rrn間搭ォF! ,,.,wvf'"~               `''"ソ´://::;:;∧;;:;ヾ
傘傘並ⅡΑ晒п器㍾倉Mn卅夂,vV'"゙~´                    ※ ノ;;;/::;,(::;vvwviiw
川川循州店ロヨ(○)(○)wV''"゙~        "              ,   "  ソ wfvWf※wWii
彡彳壁鬥壁:::,.,,ヽ|〃ヽ|〃     "  ,,            ""
森林:;;,.wv''"゙(○)(○)(○) (○)                 ,,.,   ''       ※
""゙゙~(○)(○)|〃ヽ|〃ヽ|〃 ヽ|〃 (○)(○)
   ヽ|〃ヽ|(○)(○)  (○)(○)ヽ(○)|〃(○)(○) (○)     ,,.,(○)   ''
(○)(○)(○)|〃ヽ|〃(○)|〃ヽ|〃 ヽ.|(○) (○)ヽ|〃 ヽ|〃  vwv  ヽ|〃 (○) (○)(○


627 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:55:44 ID:Ns7hFuEA0
【纏市 国道】


   ブロロロロロロ……

              ブーーーーーーーーーーーーーン


( ´●ω●)っ”

( ´●ω●)っ” いじいじ
   っロ”

( ´●ω●)】「……もしもし。僕だよ。うん。今向かってるよ」
    っ”




               ブロロロロロロ……



( ´●ω●)】「え? 研究所にいないのかい? またどうして。ひどいなぁ」
    っ”

629 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 21:58:17 ID:Ns7hFuEA0
( ´●ω●)】「うん、うん。川? ああ、見えるよ。川沿いを走ってる」
    っ”

( ´●ω●)】「そんな所にいるのかい? うん、わかった。じゃあちょっと待っててよ」
    っ”

( ´●ω●)っ” ピ…
   っ】

( ´●ω●)っ”「アイツも変わらないな」




   ブロロロロロロ……

              ブーーーーーーーーーーーーーン



( ´●ω●)っ”

( ´●ω●)っ”「……あ」

631 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:00:26 ID:Ns7hFuEA0
爪'ー`)y‐~~ プカプカ…
 っ[  ]



   ブロロロロ……
              ボボボボボ……

( ´●ω●)っ” カチッ

( ´●ω●)  バタン
   っ”

( ´●ω●)「フォックス」

爪'ー`)y‐~~「お。よう」
 っ[  ]

( ´●ω●)「こんな所で試験とはね」

爪'ー`)y‐~~「空を飛ばすにゃ外しかねぇからなぁ……」
 っ[  ]

( ´●ω●)「例のマシンか……」

爪'ー`)y‐~~「飛行機能、初実装よ。ま、むかーしお前と研究したヤツの応用なんだけどな」
 っ[  ]

632 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:01:38 ID:Ns7hFuEA0
( ´●ω●)「だと思ったよ」

爪'ー`)y‐~~「学生時代の研究もバカにならねぇよな」
 っ[  ]

爪'ー`)y‐~~ いじいじ
 っ[  ]”

( ´●ω●)「随分と高く飛ばしてるね」



             キーーーーーン

          ・〜



爪'ー`)y‐~~「リモコンがどこまで届くかチェック中」 いじいじ
 っ[  ]”

( ´●ω●)「君はリモコン操作に拘るね」

爪'ー`)y‐~~「まあ……。好きだからなぁ、鉄人28号」
 っ[  ]”

633 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:03:20 ID:Ns7hFuEA0
( ´●ω●)「今回も入ってないのかい? 感情は」

爪'ー`)y‐~~「おう」
 っ[  ]”

( ´●ω●)「フォーミュラマシンでは珍しいよね」

爪'ー`)y‐~~「まあな。可愛そうじゃん」
 っ[  ]”

( ´●ω●)「ははは……。言われるとドキリと来るな」

爪'ー`)y‐~~「知能さえしっかりしてれば感情無くたって構わないワケだし」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~ いじいじ
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「今降ろすわ」
 っ[  ]”

( ´●ω●)「ありがとう」



             キーーーーーーーーーーーーーーーーン……



.

634 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:04:17 ID:Ns7hFuEA0

          │││

          │││          ゴオオオオオオオン……

          │││
((;;;:;;;:,,,."             ;))):...,),)):;:::::))))
   ((;;;:;;;:,,,."爪(//‰ ゚)爪;))):...,),)):;:::::))))


( ´●ω●)「相変わらずの顔つきだ」

(//‰ ゚) ブゥン……

爪'ー`)y‐~~「だってB級映画好きだし」

( ´●ω●)「夜中に遭遇したら死ぬ気がするよ」

( ´・ω・) ス……
  っ●-●

( ´・ω・)「……あんまり変わってないかな?」
  っ●-●

爪'ー`)y‐~~「見た目はな」

( ´・ω・)「そうか……」

爪'ー`)y‐~~「中身は武器庫だぜ」

635 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:05:03 ID:Ns7hFuEA0
( ´・ω・)「オフェンスタイプにしたのかい?」

爪'ー`)y‐~~「まぁ……。あんなもん見せられたら影響受けるよね」

( ´・ω・)「TUN-DELL 00か」

爪'ー`)y‐~~「ありゃロマンだよ、ロマン。男の子ならみんな大好きだと思うぜ」

( ´^ω^)「そうだね」

爪'ー`)y‐~~ ぷかぷか

爪'ー`)y‐~~「やる?」

( ´・ω・)「え?」

爪'ー`)y‐~~「はい、リモコン」
 っ[  ]

( ´・ω・)「いいのかい?」

爪'ー`)y‐~~「ぶっ壊すなよ」
   っ[  ]

( ´^ω^)「緊張するなぁ」 ス……
 っ[  ]

636 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:06:04 ID:Ns7hFuEA0
(//‰ ゚)

爪'ー`)y‐~~「操作は大学の時にやったアレと一緒だよ」

( ´・ω・)「ああ。あのヘリコプターのラジコン」
 っ[  ]

爪'ー`)y‐~~「そ。学内レース」

( ´・ω・)「了解。行くよ」
 っ[  ]

(//‰ ゚) ピピ……

( ´・ω・)「ラグジェット正常、ウイング展開」
 っ[  ]”

爪(//‰ ゚)爪” キンッ!!!!

( ´・ω・)「バーンクラフト発動」
 っ[  ]”


                            ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!
((;;;:;;;:,,,."             ;))):...,),)):;:::::))))
   ((;;;:;;;:,,,."爪(//‰ ゚)爪;))):...,),)):;:::::))))



.

637 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:07:10 ID:Ns7hFuEA0
爪'ー`)y‐~~「いいねぇ……、スモッグ最高」

( ´・ω・)「テイクオフ……!」
 っ[  ]”



                  ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!


            爪(//‰ ゚)爪;
               (:::))゜))  ::)))
           (;;;:;;;:,;):;:::))゜))  
              ((;;;:;::)
             :;  :::))
             ((;;;:,;):;:::))゜))
            :;;;:,;):;:::))゜)
              ((;;;:,;):;:::))゜
              ((;;;:;):;:::)((;;;:;;
            ((;;;:;;;:,;):;::
                ((;;;:;;;:,;:;::
            ((;;;:;;;:,;):;:::))゜))  ::)))
        ((;;;:;;;:,;):;:::)((;;;:;;;:,;:;::))):...,),)):;:::::))))
    (((;;;:: ;: ;;  ):;:::)((;;;:;; ; :;;;,,))...)))))) ::::)):;:::)((;;;:;;


(; ´・ω・)「す、凄い振動だ」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「ロマンだよ、ロマン」

(; ´^ω^)「そうだね」
 っ[  ]”

638 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:08:19 ID:Ns7hFuEA0
爪'ー`)y‐~~「あんまり吸い込むなよ」

( ´・ω・)「特殊なスモッグなのかい?」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「多少粘っこい。目眩ましにはなる」

( ´・ω・)「なるほどね」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「機体によっては影響があるかもな」

( ´・ω・) いじいじ
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「どうだい。上手く飛ばせてるかい」

( ´・ω・)「中々いい感じじゃないかな?」 いじいじ
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「そいつは良かった」

( ´・ω・)「OMSの他のエンジニア達は? 渡辺さんとか」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「研究所にいるよ」

639 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:09:28 ID:Ns7hFuEA0
( ´・ω・)「そうか……」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「もっともっと男前にしなきゃいけねぇからなぁ……。俺もちょっとしたら戻ってやらなきゃ」

( ´・ω・)「順調なら良かったよ。上手く行ってないチームも多いからね」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「順調かどうかは知らないね」

( ´・ω・)「そうかい?」
 っ[  ]”

爪'ー`)y‐~~「ああ。どんな時でも楽しめば、そんなことは気にならないさ」

( ´^ω^)「言えてるな」
 っ[  ]”

爪'ー`)
  っ-~~

爪'ー`)「高い空だなぁ……」
  っ-~~




             キーーーーーン

          ・〜




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640 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/03/02(月) 22:10:24 ID:Ns7hFuEA0
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                                          to be continued









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