■泡になりたいようです。
└その14
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620 名前:【鯨なんか食べたらツンの*が裂けるのでは?】[] 投稿日:2012/09/13(木) 02:23:04 ID:w5Raw6zc0
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ξ*゚听)ξ《あー、お腹一杯》
['A`]「今日は何を食べてきたんだ?」
ξ゚听)ξ《鯨》
['A`]「…前々から聞きたかったんだけどさ、自分の体より大きいモノ食べて頬っぺたちぎれないの?」
ξ゚听)ξ《?千切れるわけないじゃない》
['A`;]「えっ、何その『そんなことも分からないの?』的な言い方!俺が間違ってるの?!」
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621 名前:【鯨なんか食べたらツンの*が裂けるのでは?】[] 投稿日:2012/09/13(木) 02:23:45 ID:w5Raw6zc0
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ξ゚听)ξ《というか、ドクオだって自分の頭に入る以上の宝物はいってるけど千切れないじゃない》
['A`;]「…そういえばそうだな」
ξ*゚听)ξ《というわけでドクオの頭に鯨入るかやってみましょ!》
['A`;]「いや、絶対無理だから…って、なんでお前鯨引き連れて…やめろおおおお!!」
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632 名前:【スコープドック+ファミリーベーシック】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:21:11 ID:DlJ5i7v.0
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(-@∀@)「先生って、この世界では頭のいい存在ですよね?」
(゚、゚トソン「まぁ、普通の人よりは」
(*-@∀@)「じゃあ、スコープドックみたいなロボットを作る方法を教えてください!」
(゚、゚トソン「私の専門分野ではありません」キッパリ
(-@∀@)「そんな即答しなくてもいいじゃないですか…」
(゚、゚トソン「いや、ロボットとか本当に無理ですし」
(-@∀@)「えー、じゃあ誰かロボットを作れるような人はいないんですか?」
(゚、゚トソン「そんな知人はいませ…」
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633 名前:【スコープドック+ファミリーベーシック】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:22:00 ID:DlJ5i7v.0
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ガチャガチャ
(゚、゚トソン『夜中にがちゃがちゃ何してるんですか、ワカッテマス』
( ;<●><●>)『おや、トソンの家まで聞こえてたのですか?』
(゚、゚トソン『私は寝れなかったので散歩をしていただけです。ところで何を?』
( *<●><●>)『ロボットを作っているんですよ』
(゚、゚;トソン『ロボットを…!?』
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634 名前:【スコープドック+ファミリーベーシック】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:23:01 ID:DlJ5i7v.0
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( <●><●>)『えぇ、私はプログラミング等にも最近手をだしているんですよ。いつかは人が乗れるようなロボットを作るつもりです』
(゚、゚*トソン『凄いですね』
( <●><●>)『独学なのプログラミングの基礎の基礎から勉強している最中ですけどね』
(゚、゚トソン『私にも是非教えていただきたいですね』
( <●><●>)『じゃあ、まずはファミリーベーシックから始めましょうか』
(゚、゚;トソン『流石に基礎に戻りすぎでしょう…』
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635 名前:【スコープドック+ファミリーベーシック】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:24:20 ID:DlJ5i7v.0
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(゚、゚トソン「…」
(;-@∀@)「どうかしましたか、先生?」
(゚、゚トソン「…もし、彼が生きてたらロボットやらなんやらを作っていたのだろうなぁと思いましてね」
(-@∀@)「先生、何を落ち込んでらっしゃるんですか」
(゚、゚トソン「すいません、ちょっと昔のことを思い出してしまったんですよ」
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636 名前:【スコープドック+ファミリーベーシック】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:25:02 ID:DlJ5i7v.0
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(-@∀@)「…先生は、幼馴染みさんを甦らせるために努力しているのでしょ?僕たちで生き返らせてロボットを作らせて差し上げましょうよ」
(゚、゚*トソン「…!そうですね、生き返らせればいいんですもんね!」
(-@∀@)「そうですよ!これからもずっと一緒に頑張りましょうね!」
(゚、゚*トソン「はい!」
(-@∀@)「では、早速甦らせるための手掛かりを探してきます!」
(゚、゚トソン「よろしく頼みます。『災いの魔法使い』について何か分かったら教えてくださいね」
(-@∀@)「わかってますって。では、いってきますー」
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637 名前:【スコープドック+ファミリーベーシック】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:26:54 ID:DlJ5i7v.0
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バサバサッ
(-@∀@)「災いの魔法使い、ねぇ…」
(-@∀@)「僕が知ってるのは魔法使いショボンであって、『災いの魔法使い』ではないから報告する必要はないよねぇ…」
(*-@∀@)「フフッ…、これからもずっとずっと、貴女の命が尽きるまで死者蘇生の研究を手伝いますよ、先生」
(-@∀@)「例え成功しないと知っていても…、ね♪」
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640 名前:【天パとプロペラ+明らかにヅラ】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:46:05 ID:DlJ5i7v.0
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( ゚д゚ )「はぁ…」
川д川「ため息なんかついて、なんかあったんですか?」
( ゚д゚ )「いや、何、上司のことで悩んでまして…」
川д川「へぇー、どんな上司さんなんですか?」
( ゚д゚ )「天パな人ですかね」
川;д川「見た目を聞いた訳じゃないんですがね…」
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641 名前:【天パとプロペラ+明らかにヅラ】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:47:31 ID:DlJ5i7v.0
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( ゚д゚ )「いや、中身は申し分無くいい人なのですが、その天パが問題なんですよ」
川д川「上司の天パで何でミルナさんが悩むんですか…」
( ;゚д゚ )「…実は、明らかにヅラなんですよ、その上司」
川д川「」
( ;゚д゚ )「ヅラなのは別にいいんですが、折角高いお金払って作ったヅラを何故わざわざ天パにしたのかが気になって気になって…」
川д川
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642 名前:【天パとプロペラ+明らかにヅラ】[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:51:29 ID:DlJ5i7v.0
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( ゚д゚ )「ヒッキーさんに相談したら、「その上司のヅラにプロペラ付けて飛ばしてこい、中身が気になる」とか言われてしまい…どうしようかなぁと」
川д川
( ゚д゚ )「先生、先生なら一体どうすればいいと思いますか?」
川;д川「えっ!?(やばい、放心状態でなにも聞いてなかった…」
( ゚д゚ )ジッー
川;д川「そ、そうですね、私は…」
「ヒッキーさんと、同じ意見ですかね…?」
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643 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2012/09/15(土) 03:55:08 ID:DlJ5i7v.0
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後日談
ミセ*゚ー゚)リ「なんかプロデューサーが来ないんだけど、知らない?」
川д川「私プロデューサーさんとか知らないんで…」
ミセ*゚ー゚)リ「天パのプロデューサーなんだけど…まぁ、先生が知るわけないか」
川д川
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663 名前:【通販+佐川+通販の広告+イシズ】[] 投稿日:2012/09/28(金) 19:34:58 ID:AO3LPORM0
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['A`]「いいなぁ…これ」
ξ゚听)ξ《雑誌見ながら溜め息なんかついてどーしたのよ、ドクオ》
['A`]「この広告を見てたんだよ」
ξ゚听)ξ《えーと…、『通販限定!ペニサス伊藤、コスプレ写真集』?》
['A`*]「セーラー服からナース服は勿論、なんとあのイシズのコスプレもあるんだぜ!」
ξ゚听)ξ《よくわからないけど…欲しいなら買えば良いじゃない》
['A`]「通販だから住所が無いやつには買えねーんだよ…。宅配のお兄さんが困るからな」
ξ゚听)ξ《じゃあ、諦めなさいよ》
['A`;]「でも特典で裸シャツペニサス&しゅーたんのツーショットも付いてくるし…嫌だけどショボンに頼もうかな…。うあー」
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664 名前:【通販+佐川+通販の広告+イシズ】[] 投稿日:2012/09/28(金) 19:40:50 ID:AO3LPORM0
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['A`]「はぁ…」
ξ゚听)ξ《…そんなに欲しいの?》
['A`]「そりゃもちろん!!」
ξ゚听)ξ《仕方ないわねー…待ってなさいよ》
['A`]「へ?」
ザパン
['A`;]「待ってなさいよって、何するつもりなんだ…?」
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665 名前:【通販+佐川+通販の広告+イシズ】[] 投稿日:2012/09/28(金) 19:41:44 ID:AO3LPORM0
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['A`]「やっぱりショボンに頼むしかないか、ブーンに頼むのは人として色々とダメな気がするし…」
['A`]「あ、いっそのこと貞子にたのむか!!」
['A`]「…いや、なに言ってんだ、俺落ち着け」
['A`]「…つか、帰ってこないな、ツン…」
キキッー!!
['A`]「ん?あのトラックは佐川急便の…」
ガチャ
…シーン
['A`]「…誰も降りてこないな」
( ∵)つ□「ハンコ」
Σ[゚A゚;]「ヒィッ!!いつの間に後ろに!?」
( ∵)つ□「ハンコ、モシクハ、サイン」
['A`;]「え、よ、よく分からんが名前書けばいいのか?」サラサラ
( ∵)「マイド、ドゾ」
['A`]「え、この荷物何…」
ブロロロロ…
['A`;]「はやっ!!」
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666 名前:【通販+佐川+通販の広告+イシズ】[] 投稿日:2012/09/28(金) 19:43:15 ID:AO3LPORM0
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バシャ
ξ゚听)ξ《あら、もう届いたの?》
['A`;]「ツン、これは一体…」
ξ゚听)ξ《いいから中身開ければ?》
['A`]ガサガサッ…
['A`*;]「え、う、うわあああああ!!!!!コスプレ写真集だああ!!」
ξ゚听)ξ《よかったわね》
['A`;]「でもどうして…?」
ξ゚听)ξ《佐川に頼んだのよ、彼処は人間界の物買うときに便利だって聞いてたから》
['A`;]「佐川って、魔界とか異世界にも宅配してんの!?」
ξ゚听)ξ《というか、逆よ。魔界に本社があるのよ、宅配員は大抵魔物だしね》
['A`;]「なるほど、だからあんなに荒いのか…佐川」
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671 名前:【モールモース+リンボーダンス】[] 投稿日:2012/09/29(土) 01:59:48 ID:SG63T2BQ0
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[*'A`]「ふっふーん♪今日はしゅーたんの写真集にしよっかな♪」
川;д川「ドクオさん!ちょっと聞いてくださいよ!!」
['A`]「貧乳に用はない(なんだ、またお前か。何のようだ)」
川д川「本音と建前が逆になってる上に、そんなこと普段考えてたんですか」
['A`]「…で、何のようだ?」
川;д川「何事もなかったかのように…!」
['A`]「まぁまぁ、また師匠の話か?」
川;д川「そうなんですよ!!聞いてください!」
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672 名前:【モールモース+リンボーダンス】[] 投稿日:2012/09/29(土) 02:00:39 ID:SG63T2BQ0
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ミセ*゚ー゚)リ『ヒッキーさんとのレギュラー番組が欲しい…』
(; ゚д゚ )『スケジュールキツキツなんで、無理ですかね…』
ガチャ
川д川『こんにちは』
( ゚д゚ )『あ、先生!明日からヒッキーさんとの新しいレギュラー番組が始まりますので…』
ミセ*゚ー゚)リ『おいコラ、能面』
( ゚д゚ )『え、なんですか?つか、俺のことですか、それ』
ミセ*゚ー゚)リ『さっきスケジュールキツキツとかいってたじゃん』
( ゚д゚ )『はい、先生との新番組が始まるので…』
イカ#゚Д゚)リ『いくつ先生とのレギュラー番組増やす気だよおお!!私との新番組に変更しなさいよおおお!!』
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673 名前:【モールモース+リンボーダンス】[] 投稿日:2012/09/29(土) 02:02:12 ID:SG63T2BQ0
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川д川『私としてもその方がありがたいです』
( ゚д゚ )『いやー、っていうかミセリさん売れっ子なんだから今更新しくレギュラー番組増やせないでしょ…』
ミセ*゚ー゚)リ『大丈夫よ、他全部打ち切ればいいし♪』
( ゚д゚ )『全然大丈夫じゃないですから、それ』
川д川『でも、ミセリさんがそれだけヒッキーさんとレギュラー番組持ちたいと思ってるんですし、ひとつくらい…』
( ゚д゚ )『…わかりました、先生がそこまでおっしゃるなら…』
ミセ*゚ー゚)リ『ヒッキーさんとのレギュラーもたせてくれるの!?』
( ゚д゚ )『ミセリさんと先生でゲームをしてもらいます』
川;д川『は!?』
ミセ*゚ー゚)リ『受けてたつわよ、私モールモースなら負けなしなんだから!!』
川д川『すごいですね!私あれ苦手なんですよー』
( ゚д゚ )『リンボーダンスで戦って貰います』
川д川『ミルナさん、あなたは何をミセ*゚ー゚)リ『受けてたつわ』
川;д川『受けてたっちゃうんだ…』
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674 名前:【モールモース+リンボーダンス】[] 投稿日:2012/09/29(土) 02:03:22 ID:SG63T2BQ0
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( ゚д゚ )『バーに触れて落とした方が敗けです、では、レッツリンボー!!』
ミセ*゚ー゚)リ『負けないんだからね!』
川;д川『是非勝ってください』
ミセ*゚ー゚)リ『じゃあ、私からいくわよ!リンボー!』
(((ミセ*゚ー゚)リ
ボヨン
ミセ*゚ー゚)リ『あ』
カランカランカラン…
( ゚д゚ )『バー落としたのでミセリさんの負けですね』
ミセ;*゚ー゚)リ『ちょ!!ま、先生だって落とすかもしれないでしょ!?』
( ゚д゚ )『そうですね…、先生、お願いします』
川д川『はいはい…』
((川д川『よっと…』
(((川д川
川д川『ふう…』
ミセ*゚ー゚)リ『』
( ゚д゚ )『先生の勝ちですね』
川;д川『なんか余裕で出来たんですけど…』
ミセ*;ー;)リ『う…うわあああ!!!こんなの不公平よ!!私だって先生みたいに貧乳だったら楽勝だったわよ!!ばぁか!!』
ガチャ!!バタン!!
川;д川『えっ、えぇー…』
( ;゚д゚ )『あちゃー…、先生に有利な競技にしすぎましたね。悪いことしたなぁ…』
川д川『その発言も悪いことだと思ってください』
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675 名前:【モールモース+リンボーダンス】[] 投稿日:2012/09/29(土) 02:05:58 ID:SG63T2BQ0
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川;д川「酷くないですか!?」
['A`]「いやー、罪な女だと思うよ、お前」
川;д川「なんでですか!?」
['A`]「師匠はリンボーダンスできる体型の方が好みだからなー、ミセリ可愛そうに…」
川д川「は?どういうことですか、それ」
['A`]「…鈍感すぎるのも罪だと思うぞ、この罪作りが。自分で考えろ」
川;д川「えぇええ!?教えてくださいよ!!私のどこが罪作りなんですかー!?」
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682 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:51:02 ID:bfMuEH8.0
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(-@∀@)「今流行りのカツカレーっていう食べ物を食べたいんだけど、オススメの場所ない?」
(´・ω・`)「カツカレーなんて探せば何処のファミレスでもあるんじゃない?」
(-@∀@)「だからー、その中でもオススメの場所教えてよ♪」
(´・ω・`)「…いいけど、今日は無理。」
(;-@∀@)「えー!!なんでだい!?」
(´・ω・`)「火曜日の午前8時15分から一時間しか営業してないんだよ」
(;-@∀@)「それで営業が成り立つのかい、そこは…」
(´・ω・`)「味は確かだよ」
(-@∀@)「なるほどね、じゃあ、明日また来るよ」
(´・ω・`)「うん、じゃあねー」
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683 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:51:43 ID:bfMuEH8.0
-
トントン
ガチャ
(´・ω・`)「やぁ、おはよう、アサピー」
(-@∀@)「おはよう!いやぁ、昨日は楽しみで寝れなかったよ!」
(´・ω・`)「あっそ、じゃあ行こうか」
(-@∀@)「そのお店はどこにあるんだい?」
(´・ω・`)「僕んちの裏のお店だよ☆」
(;-@∀@)「え、でもあそこって…」
(´・ω・`)「いいからいいから」
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684 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:52:28 ID:bfMuEH8.0
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ガララッ
N| "゚'` {"゚`lリ「夜はゲイバー、昼はカツカレー屋、メシスタントへようこそ」
(;-@∀@)「本当にこのお店がオススメなの!?」コソッ
(´・ω・`)「うん。ちなみに幸せになるカツカレーってのがオススメだよ」
(;-@∀@)「ふーん…って、3500円!?たかっ!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「それだけの価値はあるぜ、坊や」
(;-@∀@)「しょ、ショボンはよく食べるの?」
(´・ω・`)「いや、一回しか食べたことない」
(;-@∀@)「はぁ!?オススメじゃないの!?」
(´・ω・`)「だって一回食べたらもう食べる必要ないんだもん」ボソッ
(-@∀@)「えっ、それどういう意味…」
ガララッ
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685 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:53:09 ID:bfMuEH8.0
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|゚ノ ^∀^)「こんにちは」
N| "゚'` {"゚`lリ「おや、あんたはこの前の…」
|゚ノ ^∀^)「今日はお礼に来ましたわ」
N| "゚'` {"゚`lリ「お礼なんかされる覚えは無いけどな」
|゚ノ ^∀^)「いえいえ、あの幸せになるカツカレー、確かに本物でしたわ」
N| "゚'` {"゚`lリ「…そうかい、そりゃ良かった」
(-@∀@)「そこの美しい奥様、良かったら幸せになるカツカレーの話、聞かせて頂けませんか?」
|゚ノ *^∀^)「あらあらウフフ、いいですわよ」
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686 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:54:14 ID:bfMuEH8.0
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私には一人、息子がいるんです。
でも息子は去年、学校で苛められてから不登校になってしまい部屋にひきこもるようになっていました。
|゚ノ ;^∀^)『お願い、お部屋から出てきてちょうだい』
『…』
私が毎日声をかけても息子は部屋から出てきませんでした。
不登校になる前まで、一緒に食べていたご飯は息子の部屋の前に置くようになりました。
いつも器を片付ける時、残さず食べられているのを見ると少しだけほっとしました。
でも、気は滅入っていく一方でした。しまいには私がノイローゼになってしまい、病院に通うようになりました。
そんなある日、知人からこのお店を紹介されました。
『幸せになるカツカレー屋さんがあるよ』って。
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687 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:54:54 ID:bfMuEH8.0
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(-@∀@)「なるほど、そしてあなたはどういう風に幸せになったんですか?」
|゚ノ ^∀^)「…このお店のカツカレーのレシピが頭に浮かぶようになったんです」
(;-@∀@)「…は?」
|゚ノ ^∀^)「きっと店長さんが不思議な力を持っているんだと私は思ってますわ」
N| "゚'` {"゚`lリ「おいおい、俺にそんな力はないぜ?」
|゚ノ ^∀^)「そうかしら?」
(´・ω・`)「で、幸せになったってのはレシピが浮かぶようになっただけかい?」
|゚ノ ^∀^)「いいえ、話には続きがあって…」
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688 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:55:52 ID:bfMuEH8.0
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家に帰って台所に立った私は、頭に浮かんだカツカレーのレシピ通りにカツカレーを作りました。
自分で食べてみるとこのお店の
美味しいカツカレーの味がしました。
息子はカツカレーが大好物だったので、
|゚ノ *^∀^)『今日のカツカレーは今まで一番美味しいわよ♪』
と声をかけてカツカレーを息子の部屋の前に置きました。
そして、食べ終わったであろう時間に器を取りに行くと…
|゚ノ ;^∀^)『え…?』
一口しか手がつけられていないカツカレーがそこにありました。
今まで一度もご飯を残したことが無かった息子が、遂に大好物のカツカレーすら食べてくれなくなったのかと涙が出ました。
|゚ノ ;∀;)『どうしてなの…?』
返事が返ってこないのはわかってましたが、私はポツリと呟きました。
案の定、返事は返ってきませんでした。
私は黙ってカツカレーが残ったままの器を持って、その場を去ろうとしました。
その時です。
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689 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:56:33 ID:bfMuEH8.0
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『……お母さんのカツカレーが食べたい』
|゚ノ ;∀;)『…えっ!?』
部屋にひきこもって以来、はじめて息子が声をかけてくれたのです。
私は急いでカツカレーを作り直し、部屋に持っていきました。
|゚ノ ;*^∀^)『で、出来たわよ!!お母さんのカツカレー!部屋の前に置いてお…』
|゚ノ ;^∀^)『え…』
( ;*´∀`)『…いただきます、モナー』グー
そこにはお腹を鳴らした息子が、恥ずかしそうに扉の前でたっていました。
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690 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:57:57 ID:bfMuEH8.0
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(*-@∀@)「へぇー、凄いですね」
|゚ノ *^∀^)「えぇ、息子は今では転校して違う学校に通うようになりましたし」
N| "゚'` {"゚`lリ「それは何よりだな」
|゚ノ *^∀^)「全部あなたのおかげですわ」
N| "゚'` {"゚`lリ「何いってんだ。息子が部屋から出てきてのは俺のカツカレーのおかげじゃなくて、あんたのカツカレーのおかげだろ」
|゚ノ ^∀^)「でも…」
N| "゚'` {"゚`lリ「おっともうこんな時間だ。今日はもう店じまいだ、帰った帰った」
|゚ノ ;^∀^)「え、でも、」
N| "゚'` {"゚`lリ「帰った帰った!はい、毎度ありー!」
ビシャン
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691 名前:【メシスタント+3500円のカツカレー】[] 投稿日:2012/09/30(日) 23:58:39 ID:bfMuEH8.0
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(´・ω・`)「…まだ閉店まで三十分あるけど?」
N| "゚'` {"゚`lリ「俺は女の客は苦手でな、ハッハッハッ」
(-@∀@)「しかし凄いですね、本当に幸せになるカツカレーとは…」
N| "゚'` {"゚`lリ「このカツカレーに人を幸せにする力なんてないぜ」
(;-@∀@)「えっ、でも…」
N| "゚'` {"゚`lリ「せいぜいこのカツカレーに力があるとすれば、レシピが頭に浮かぶようになるだけさ。な、ショボン」
(´・ω・`)「あぁ、そうだね。だから一度食べたらもう自分で作れるようになるから食べる必要がない」
(;-@∀@)「な、なるほど…」
N| "゚'` {"゚`lリ「その力を得るために契約条件として一時間しか営業しちゃいけないのさ。な、ショボン」
(-@∀@)「あぁ、なんだ、やっぱり君が一枚かんでたのか」
(´・ω・`)「まぁね☆」
N| "゚'` {"゚`lリ「いやぁ、しかし…」
「やっぱりお袋の味ってのにはいつになっても勝てねーな」
<<<その13 ◆ その15>>>
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