死ぬも生きるも他人の勝手止める輩は何々奴だ、のようです

67 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:28:06 ID:4fiYwfp60


死ぬか生きよかわたしが立つは細く連なる赤い線


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68 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:28:39 ID:4fiYwfp60
£°ゞ°)「おや、元気がありませんね」

( A )「……ほっといてくれよ」

呼んでもないのに急にやってきたロミスに、何の用だと目で告げる。
からかう時にはこうして気まぐれにやっては来るが、まさかそういうわけではないだろう。
案の定ロミスは、居座る気満々といった雰囲気で俺の隣に座り込んだ。
ベッドが軋む。
俺の体が若干偏る。
そこでようやく、俺は起き上がって座り直した。

£°ゞ°)「お疲れですね」

('A`)「色々あったからな」

£°ゞ°)「疲労が溜まるといつもはある余裕を失うこともありますよ」

('A`)「……慰めてんの、それ」

£°ゞ°)「貴方がそう思うのならね」

('A`)「ロミスも疲れたりすることあるの?」

£°ゞ°)「もちろん」

('A`)「そりゃ意外だな」

£°ゞ°)「呼び出されればすぐ応じるので暇だと思われておいででしょうが決してそうではございませんよ」

神妙な顔つきでそう言うものだから、つられてこっちもそういう顔をしてしまった。

('A`)「なあ、普段は何してんの」

£°ゞ°)「普段は下界でパトロールに当たっています。肉体から逃げ切ってしまった痛みを捕まえたりしていますよ」

('A`)「逃げ切る?」

£°ゞ°)「ええと、以前痛みについてお話ししましたね?」

69 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:29:09 ID:4fiYwfp60
('A`)「ああうん、人は傷付き傷付け合いながら生きてるってやつでしょ」

£°ゞ°)「そうです。その傷を感じ取るために痛みが肉体には備わっています」

('A`)「痛みがあるからこそ失恋した時に胸が痛むとか、酷い言葉を吐かれれば頭に鈍痛がするとか、そういうやつだろ」

£°ゞ°)「ええ。しかし身にあまる苦痛を感じると痛みは逃げるのです」

('A`)「……なんで逃げちまうんだろな」

£°ゞ°)「……人間は丈夫に出来ていないのです。貴方だって過去に肉が潰れるところを見て正気ではいられなかったでしょう?」

そう言われてしまうと返す言葉はなかった。
ロミスはさらに続ける。

£°ゞ°)「痛みが逃げ出したら気分が楽になった、ハイそれでおしまいめでたしめでたしとはなりません。痛みを失った肉体は徐々に生きている実感が薄くなります」

('A`)「……辛くないと生きた心地がしないってのも嫌な話だよな」

£°ゞ°)「しかし事実なのですよ。苦痛を享受する感覚なしに人間は生きていくことは難しいのです」

('A`)「ご無体な」

£°ゞ°)「さてここで問題です」

でーでん、とロミスの口から効果音。
真面目な話をしているのに、真面目でいられないのはこいつの悪い癖だと思った。

£°ゞ°)「離れていった痛みを本人が取り戻すにはどうすればいいでしょう?」

('A`)「本人が?」

£°ゞ°)「ええそうです。貴方のようにわざわざ他人の痛みを捕まえに行く人は少数ですからね」

さあ、というようにロミスは俺を見る。

70 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:30:39 ID:4fiYwfp60
('A`)(自分で取り戻す方法……)

痛みを失った肉体は現実感を消失する。
つまり生きた心地がしないということだろう。
なら生きているという確証が必要になる。
生きていると思うにはどうすればいい?

('A`)「……美味いものを食べるとか、仲良い人と話すとか?」

£°ゞ°)「残念ながら不正解です」

('A`)「ダメなのか」

£°ゞ°)「痛みというと悪いイメージしかないのでしょうが、そもそも刺激と捉えればよいのです」

とすると、味覚や感情も刺激に分類されてしまう。

('A`)「……もしかして痛みが逃げ出すと味分からなくなったりするの?」

£°ゞ°)「しますね」

('A`)「マジかよ」

£°ゞ°)「何を食べても砂を噛むようだと言いますね、そういう人は」

('A`)「それキッツいわ……」

そうでしょう、とロミスは頷く。

('A`)「それで、答えは?」

催促すると、ロミスは一瞬迷ったような顔になった。
が、それも一瞬だった。
彼は、こう言った。

£°ゞ°)「自傷を始めます」

('A`)「!」

£°ゞ°)「自らを傷付け、そこから流れ出る血や刺激的な暴力を得ることで、その痛みを呼び戻すのです」

('A`)「……まさか、」

71 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:31:49 ID:4fiYwfp60
£°ゞ°)「今日、椎名デレの痛みが貴方の手を介さずに戻ったのも、それがあるのでしょうね」

(;'A`)「そんな……」

誰でもいい、どうなってもいいからここから逃げ出したい。
だから助けてくれ、とあの時俺は思っていた。
それが、まさか、こんな……。

£°ゞ°)「……人間にテレパシー能力なんて存在しませんよ」

見透かすようにロミスは言う。

£°ゞ°)「貴方が戦っている時、たまたま椎名デレは家にいて、自傷したいと思った。ただそれだけです」

('A`)「……つーかなんでそんな大事なこと黙ってたんだよ」

本当は知ってたんだろ? と視線で訴えるとロミスはじっと見つめ返した。

£°ゞ°)「私が言うべきことではないと判断したからです」

('A`)「なんで、」

£°ゞ°)「椎名デレに会わなければ知り得ない情報だからです」

まさかこんなにすぐ発覚するとは、とロミスは苦い顔をした。
たしかに、事前にロミスから聞いていたら俺は冷静さを欠いてその証拠探しをしてしまうだろう。
そうなるとデレだって、どうして俺がそんな事をしているのか不審がるだろう。

('A`)「……自傷させるの、どうにか止めさせられないかな」

£°ゞ°)「貴方は自傷をどう捉えています?」

('A`)「死にたいから切ってるのかな、って」

£°ゞ°)「でしたら首吊りなり電車に飛び込むなり色々方法はございますでしょう?」

どうしてこんな回りくどい方法を取るのか。
俺は考える。
死にたいわけではどうやらなさそうだ
そして痛みを取り戻す方法の一つに、自傷があるらしい。

72 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:33:24 ID:4fiYwfp60
('A`)「……生きるため?」

見つけ出した答えを呟くと、ロミスは頷いた。

£°ゞ°)「往々にして自傷をなさる方は本気で死ぬ気ではないのですよ。死にたくて仕方がないと思いつつも、その手前で引き返す方がほとんどです」

('A`)「切ると楽になるの?」

£°ゞ°)「まあ、そうですね」

(;'A`)「痛くて安心するってのがよくわかんねえわ……」

£°ゞ°)「科学的な視点に寄せて言うならば、エンドルフィンという物質がありまして。基本的には人から抱き締められた時に分泌されるのですが、自傷をした時にもそれは得られるようです」

自傷をする人は自己肯定感が異様に低い。
誰かに褒められても、それを本人が受け入れなければなかったことになる。
自分は孤独だと思う人が唯一安心できる、己を抱き締められる行為が自傷なのだとロミスは語った。

£°ゞ°)「もちろん不健全な行為に入りますよ。気味悪がるのも当然です」

むしろ異常だとはっきりロミスは突っ撥ねる。

£°ゞ°)「しかし健全な行為だけで生きられる世界でもありません」

('A`)「……じゃあ、ほっとけっていうのかよ」

£°ゞ°)「いいえ、いずれは治していかなくてはなりません」

最初はほんの少しの傷で満足出来るらしい。
それこそ、ハサミで薄っすらとした傷を作るだけでも痛みは戻ってくるそうだ。
しかしそれに慣れてしまえばどんどん物足りなくなる。
傷はより深く、より多く、より短期間に増えていく。
腕が洗濯板状態になるのはそういう理由があるからだそうだ。
やがてそれも過ぎ去ると、今度は瀉血や薬物のオーバードーズへと移行していく。
大量の血が流れる光景や、生と死の狭間に立つ博打はとてつもない生の実感を得られるのだという。
もちろん、その先にあるのは死だ。

73 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:34:41 ID:4fiYwfp60
£°ゞ°)「痛みが逃げ出した後の死というのは、死神にとっても非常に厄介でして」

('A`)「厄介っていうと?」

£°ゞ°)「死後の裁判というのは、他人に与えた傷と与えられた傷の両方を読み取って行われます」

('A`)「両方いるのか」

£°ゞ°)「ええもちろん」

さも当然という顔でロミスは頷く。
曰く話はこうだ。
例えばAという人が亡くなるとする。
Aの中にはBという人を傷付けたという痛みが残っている。
しかしBにとっては、そのAの行いがさほど気にならないものだった。
Bは痛みを感じていないので、傷付けたと思い込んでいるのはAだけ。
だからそれを、罪としてカウントしないのだそうだ。

£°ゞ°)「ところがもしBが他の要因でとても傷付いて、痛みが逃げ出してしまうとその資料が集められないのです」

おまけにそこでBが死んだら、痛みはそのまま世界を彷徨うことになる。
結果、Aの裁判はそこでストップしてしまうらしい。

£°ゞ°)「あまり大きな声では言えませんが、本当は死者の蘇生だってご法度なのです」

('A`)「えっ」

そんなの初耳だ、という顔になる。
するとロミスは俺の口に、そっと指を乗せた。

£°ゞ°)「極めて限定的な条件が揃った場合にのみ、それが黙認されているのです」

('A`)「条件って……」

£°ゞ°)「自殺を目撃した人物が一人のみで、その人が自殺者の生を願い、犠牲になることを誓った場合です」

とはいえ痛みとの戦いがこんなにも辛いと思っていなかった人は、早々に文句を言うらしい。
それを黙らせるために約款の唱和を義務付けているとロミスは語った。

74 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:36:40 ID:4fiYwfp60
('A`)「死神も大変だな」

£°ゞ°)「私はまだマシな方ですよ。裁判所では死者が溢れかえっているそうですから、そちらで勤めている死神は過労死寸前だとか」

('A`)「死神も死ぬのか」

£°ゞ°)「いいえ、ものの例えです。我々の体は丈夫に出来ていますから」

それもなんだか辛い話である。
当のロミスは、そんな所で働いていなくてよかったー、という感じだったが。

£°ゞ°)「今までそれで揉めに揉めたのはSMプレイで死んだカップルの片割れでしたよね」

('A`)「は?」

£°ゞ°)「やれあそこで絞めたのは痛くなかっただのこれは痛かっただの、責めた方は責めた方で自分に落ち度はないとか開き直っていましたし」

('A`)「うわぁ……」

£°ゞ°)「まったく、人というものは困ったものですね」

('A`)「そんな変態は一握りだと思うぞ」

そう答えると、ロミスはからからと笑った。
俺もつられて笑った。
だけど、心の中ではとんでもないことをしてしまったという気分になっていた。

('A`)(デレも死にたくて切ったわけじゃないんだろうか)

むしろ生きるために切ったのだろうか。
俺には分からない。
だけど、酷いことを言ってしまったのは確かだった。

('A`)(……明日、顔合わせよう)

あっちはもう俺の事を嫌いになってしまったかもしれないけど。
でも、また元の通りになりたいと、願わざるを得なかった。

75 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:37:39 ID:4fiYwfp60
ドクオが帰ってから、しばらくして、呆然としていたわたしは、ようやく、そう、ようやくベッドに倒れこんだ。

ζ( ー *ζ(なんてことをしてしまったんだろう)

ドクオは傷付いていた。
とても傷付いた顔をしていた。
約束を破ってしまったせいだ。
わたしが悪いのだ。
ずっと我慢していたのに、我慢できなかった。

ζ( ー *ζ(死にたい)

死ねと言われた。
好きな人から、死ねと、言われた。
それもいいかもしれない。
とうとうわたしを必要としてくれる人はいなくなってしまった。

ζ( ー *ζ「…………」

足を動かす。
親指で腿のあたりを引っ掻くようにして、靴下を引きずり下ろす。
左の足首には、真新しい傷。
そこにむかって、何度も踵を下ろした。

ζ( ー *ζ「うっ、ぅ、ぅ……!」

痛い。
わりと痛い。
切っていた時は痛くないのに、蹴りつけている今はとても痛い。

ζ( ー *ζ(痛くていい)

こんな女は死んでしまえばいい。
誰もお前を必要としていない。
お前を嫌っている。
胸の奥からとめどもなく罪悪感と自己嫌悪が溢れてくる。
それに任せて、わたしは腕を捲った。
目盛りのように刻まれた醜い傷跡が見える。

76 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:38:26 ID:4fiYwfp60
ζ( ー *ζ(こんなものっ……!)

古い傷跡目掛けて歯を立てる。
痛い。
微かに、痛い。
あまり痛くない気もする。
よくわからない。

ζ( ー *ζ「わたしだってお前が嫌いだ」

デレはデレが嫌いだ。
こいつはバカだから、誰にも愛されないから。
お母さんもデレが嫌いだ。
わたしは不幸じゃないから、世の中にはもっと可哀想な人はいるから。
クラスメイトもデレが嫌いだ。
春先なのに長袖のジャージを着ているから、変に思ったに違いない。
時折袖から見えてしまう手首の傷に顔を顰めたのは彼らだけではなかった。
先生もデレを面倒な子だと思っている。
気難しい子だと思っている。
何かあったらいつでも相談してね、なんて嘘っぱちだ。
あれは建前だ。
本当に助けてくれる気なんてありはしないのだ。
……ドクオは、わたしを嫌いになった。
今までたくさん側にいてくれて、いつだって味方をしてくれた。
お母さんを嫌いになれないわたしの代わりに嫌ってくれた。
怒る気にもならないわたしの分まで、怒りを覚えていた。
自分のことなんてどうでもいいと思っているわたしのことを、心配してくれた。
わたしは、ドクオのようになれたらいいのにと思っていた。
でも。

ζ( д *ζ「なれないよ……っ!」

なれなかった。
わたしはドクオになれなかった。
大好きなドクオのようには、なれなかった。
なれるわけもない。
わたしはクズだ。
最底辺のクズだ。
そもそも好きになんてなっちゃいけなかった。
優しくしてくれるのは、ドクオがいい人だからだ。
その優しさを今まで貪ってきたわたしは、なんて汚いのだろう。
あげくに、好きになりすぎて、苦しくて、勝手に辛くなって、足首を切って、ドクオを傷付けて。

77 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:39:02 ID:4fiYwfp60
わたしはドクオのためになにかしたことがあった?
なんにもしていない。
それどころか不愉快な思いまでさせて、本当に最悪だ。
死んでほしい。
今すぐに死んでほしい。
それじゃなきゃ殺してほしい。
玄関のドアは未だ開いている。
今すぐ殺人鬼が、この部屋に押し入って、そうしたら、わたしは、謝りながら、抵抗せずに、殺されるから。

ζ( д *ζ「誰か、殺してよ……」

呻くように呟いた時だった。

「はあい?」

と、幼い声がした。

ζ( ー *ζ「!?」

慌てて起き上がって、部屋を見回す。
すると、勉強机の上に茶髪の少女が座っていた。
修道服のようなゆったりとしたワンピース姿で、でもセーラー襟がついていて、とても独特でかわいい服を着ているな、と場違いなことを考えていた。

リハ*^ー^リ「こんにちわ」

ハキハキした声で挨拶され、少し面食らった。

ζ(゚ー゚*ζ「あの、あなたは……」

リハ*゚ー゚リ「わたしは死神」

すとん、と机から飛び降りて、少女はわたしの前に踊り出る。

ζ(゚ー゚*ζ「しに、がみ……」

リハ*゚ー゚リ「そ、死神」

ζ(゚ー゚*ζ「……わたしを殺しにきたの?」

リハ*゚ー゚リ「殺すなんてそんな、わたしはあなたを助けにきただけよ」

78 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:40:04 ID:4fiYwfp60
胸元のスカーフを弄りながら、死神はそうい言った。
真っ赤な布に、白い水玉がぽつぽつ。
見たこともないような配色のそれは、とてもよく似合っていた。

リハ*゚ー゚リ「死にたいのなら手を貸してあげるわ」

ζ(゚ー゚*ζ「……どうやって、」

リハ*゚ー゚リ「死ぬのが怖くないようにしてあげる」

本当は怖いんでしょう? と微笑まれる。
少し迷った後、わたしは頷いた。
……卑しいことに、またドクオと会って話が出来たら、もし仲直り出来たらなどと考えていた。
それもまた汚い感情で、捨てられるのであれば捨てたいくらいだった。

リハ*゚ー゚リ「その未練を、わたしが断ってあげる」

ζ(゚ー゚*ζ「未練……」

リハ*゚ー゚リ「もう痛い思いをしないように、楽にしてあげるから」

ζ(゚ー゚*ζ「わたし、」

リハ*゚ー゚リ「決めるなら早いうちに決めちゃってよね、わたしも忙しいからさ」

ζ( ー *ζ「わたし……っ!」

79 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:41:15 ID:4fiYwfp60
('A`)「ところでさ、ロミス」

£°ゞ°)「何でしょう?」

('A`)「逃げ切った痛みってどうなんの?」

£°ゞ°)「厄介なことになりますよ。肉体のない痛みもまた己の存在に自信が持てなくなるのです」

('A`)「自信が持てなくなる……」

£°ゞ°)「ええ。そうなると他人を傷付けたい衝動に駆られるのです」

('A`)「それって、」

£°ゞ°)「心が弱っている人に漬け込んで、様々な害を成します。幻聴や幻覚はもちろんのこと、希死念慮や自殺願望もその一部です」

(;'A`)「…………」

£°ゞ°)「これがさらに厄介なものになると、他人の痛みを奪い取り、支配してしまうのですよ。自分の存在をより確かなものにするために、ね」

(;'A`)「恐ろしいな」

£°ゞ°)「とてもじゃありませんが、貴方では太刀打ちできないでしょうね」

('A`)「そんなことあってたまるかよ」

£^ゞ^)「はは、人生何が起きるか分かりませんからね」

80 名前: ◆oFLOXqmM1c[] 投稿日:2016/04/03(日) 01:41:49 ID:4fiYwfp60



死ぬか生きよかわたしが立つは細く連なる赤い線 了


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