川д川は難聴系ヒロインのようです

1 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:06:45 ID:t99k5u2k0
川д川「今日の部活もそろそろ終わりますねぇ」

(-_-)「そうですねぇ、今日も何事も無く淡々と終わりましたねぇ」

川д川「とりあえず私片付けしますね」

(-_-)「はーい」

(:*-_-)(貞子さんに片思いをして早3ヶ月…今日こそ貞子さんに告白をするんだ!)

(:*-_-)「あっ!あの!」

川д川「ん?引篭くんどうしましたか?」

(:*-_-)「あっ...あの…その…貞子さん…その…!」

(:*-Д-)「僕貞子さんのことが大好きです!付き合って下さい!」

2 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:07:29 ID:t99k5u2k0










川д川「え?すみません、何かいいました?」

(;-Д-)そ「ええええええええ?!?!?!」









.

3 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:08:10 ID:t99k5u2k0










川д川は難聴系ヒロインのようです









.

4 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:09:17 ID:t99k5u2k0
川д川「ごめんなさい、丁度校庭から私の名前聞こえていたのでそっちに意識していました」

(;-_-)「そ...そうですかぁ…」シュン

川д川「ところで私に何か用があって呼んだんですよね?」

(;-_-)「え...その…何でもないです…」

川д川「そうでしたか、では片付けしてきますのでちょっと待っててくださいね」

(;-_-)「は...はい...」

(;-_-)(昨日勇気振り絞って告白したのにスルーされちゃった...)

(;-_-)(...遠回しに振られたのかなぁ…)シュン

川д川「片付け終わりましたよ、引篭くん一緒に帰りましょう」

(;-_-)「えっ?!あっ?!わっ、わかりました!」

(;-_-)(...僕の気のせいだよね...振られたんだったら一緒に帰ろうだなんて言わないもんね...)

5 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:10:08 ID:t99k5u2k0
川д川「ところで確か今日、引篭くんのお父様お母様いないんでしたっけ?」

(-_-)「うん、両親共々旅行に行きやがったよ」

川д川「ですよね、でしたら今日夕飯の残り物持って行きますよ」

(;-_-)そ「えっ!?そんな気を遣わなくてもいいですよ!」

川д川「私が心からしたいと思ってるので気を遣ってはいませんよ、こういう時は『ありがとうございます、お願いします』の返事がマナーですよ?」

(;-_-)「は…はぁ…それではお言葉に甘えてよろしくお願いします」

(;-_-)(好きじゃなかったらそんな事しないよね、やっぱりさっきのは気のせいだね)

(;-_-)(またチャンスが会った時、改めて告白しよ)

川д川「…」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


6 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:11:42 ID:t99k5u2k0
〜次の日の朝〜
(*-_-)(昨日貞子さんから頂いたご飯美味しかったなぁ、毎日でも食べたいなぁ)

(*-_-)(もし貞子さんと付き合えれば、毎日食べれるんだよねぇ)

(*-_-)(…)

(;-_-)(いやいや、まず妄想する前に早く告白しなさいよ自分...)

川д川「あっ引篭くんおはようございます」

(-_-)「貞子さんおはようございます」

(*-_-)「後昨日の料理ありがとうございます、ものすごく美味しかったです!」

川*ー川「うふふ、ありがとうございます、腕によりをかけて作った甲斐がありましたよ」

(;*-_-)そ「えっもしかして昨日の料理貞子さんが作ったのですか?!」

川*ー川「えぇ、頑張って作りましたよ」

(;*-Д-)(きたああああああ!!!何も思わない人に対して手料理なんて作らないよね!!コレ完全に僕に好意がある!!!!このまま告白しても大丈夫なパターンだ!!!)

(;*-_-)「あっ!あの!貞子さん!自分貞子さんの料理毎日食べたいです!なので付き合って下s

川д川「あっすみません、向こうから友達がいた事に気を取られて聞いてませんでした」

7 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:12:39 ID:t99k5u2k0
(#゚_゚)「Shit!!!!!」

川;д川そ「えっ?いきなりどうしたんですか?!」

(;-_-)「あっ!いや!なんでもないです!」

(#゚_゚)(凄くいいところだったのになああ!なんでこういうタイミングで友達に気づくんだろうなああ!)

(;#-_-)(まっ…まぁ慌ててもしょうがないし!まだチャンスはいくらでもあるから!)

川;д川「何か顔が怖いのですが…引篭さん大丈夫ですか…?」

(;-_-)「う…うん、大丈夫だよ…とりあえず教室に向かおう…?」

川;д川「そ…そうですね…時間も時間なんで行きましょう」

(;-_-)(改めてチャンスを伺って告白しよ…けどまた他のものに気を取られた時どうしよう…)

川д川「…」

・・・・・
・・・・
・・・
・・


8 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:13:43 ID:t99k5u2k0
そんなこんなで色んなチャンスを伺っては何度も告白をしたのですが、「勉強のことで考えてて聞いてませんでした」とか「少しボーッとしてたので聞いてませんでした」とか言われ続けていました

それなのに部活終了後一緒に帰ったり、お菓子作っては僕に渡したりと、好意を持ってるのか本当に分からない状態です

…嫌なら嫌ってはっきり言って欲しいんだけどなぁ…

・・・・・
・・・・
・・・
・・


9 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:16:10 ID:t99k5u2k0
(;-_-)(貞子さんに告白し続けて1週間…言っても「聞いてませんでした」の一点張り…)

(;-_-)(1週間こんな感じだし…貞子さん脈ないんだな…もう諦めようかな…)

川д川「あっ引篭さん、丁度いいところにいました」

(-_-)「どうしたんですか」

川*д川「今日も引篭さんにお菓子を作ってきたので、是非とも食べてほしk (-_-)「貞子さん、もう辞めにしない?」

川;д川「えっ?いきなりどうしたんですか?」

(-_-)「僕のこと嫌ならそこまで付き合わなくてもいいんですよ?」

川;д川「嫌って…私一度も引篭さんといて嫌とは思ってませんよ…?」

(#-_-)「嘘だ!僕が貞子さんに告白する時、毎回毎回「聞いてませんでした」と言うなんて僕の告白に対してNOの返事じゃないですか!」

(#-_-)「それなのに一緒に帰ったりお菓子渡したりして好意を装うなんて、僕のこと馬鹿にしてるんですか?!」

川;-川「…」

10 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:17:18 ID:t99k5u2k0
(#-_-)「変に繕うのやめて下さい!嫌ならはっきりと嫌だって言って下さい!」

川;-川「…すみません…引篭さんの純情を弄ぶことをしてしまいまして…」

(#-_-)「自分自身が惨めだと感じてしまうので謝らないで下さい!正直に答えるだけでいいので!」

川;-川「そうですよね…なら正直に答えます…」










川;*ー川「私は引篭さんの事が大好きです、なのでこれから一緒にいましょう?」

(#-_-)「ほらやっぱり!僕のことが嫌いn

(#-_-)「…」











(;゚_゚)そ「ええええっ?!?!?好きいいい!?!?」

11 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:18:01 ID:t99k5u2k0
川*ー川「はい、ずっと大好きでした」

(;゚_゚)「それだったら何で告白に対してそう返事しなかったんですか!?」

川*ー川「だって告白って1回されちゃったらもう聞けなくなるじゃないですか」

川д川「そしてその後は大して他愛のない会話になっちゃって、「愛してる」の言葉なんて少ししか聞けなくなる…」

川д川「だからわざと聞こえないフリしてたのです」

(;-_-)「そ…そんな理由で…」

川;д川「確かに私のワガママであるのは否めないですが、やっぱり私も乙女ですから告白の言葉何回も聞きたいんです…」

(;-_-)「それならそうだって早く言ってくださいよぉ…」ヘナヘナヘナァ...

川*ー川「ふふっ、それならこれからも毎日私に対して告白してくださいね♪」

(*-_-)「分かりました、これから毎回貞子さんに告白します」

川*ー川「期待してますよ♪」

(*-_-)「貞子さん」

川*ー川「どうしましたか引篭さん?」

12 名前: ◆nSFXyY2Muc[] 投稿日:2016/03/27(日) 21:19:04 ID:t99k5u2k0









(*-_-)「大好きですよ、これからも一緒に居続けましょうね?」

川д川「すみません、引篭さんの事を考えててて聞いてませんでした」

(;-_-)「さ…貞子さん…」

川*ー川「ふふっ、冗談ですよ」

川*ー川「私も大好きですよ、引篭さん」















〜おわり〜

支援イラスト

inserted by FC2 system