-
143 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:32:03 ID:6XMG5Ti20
-
でぃさんが、パチンと ……幽霊ですから、実際にそんな音がしたわけじゃないですけど
そのくらい勢いよく、手を叩きました
(#゚;;-゚) 「あの日、あの日は、……冷蔵庫に何もなくて、何やってるのって、お母さんが叫んで、……それで、買いに行った。台風だったけど」
(#゚;;-゚) 「で、ファイナル橋を渡る途中で……この猫が、流されてるのが、見えて」
(#゚;;-゚) 「助けなきゃって、思ったから。私は、そのまま、飛び込んで……」
( ,,^Д^)
( ,,^Д^) 「……え」
(;,,^Д^) 「え、じゃあ、その……」
-
144 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:32:37 ID:6XMG5Ti20
-
(;,,^Д^) 「……川に落ちた猫を助けるために、自分も飛び込んで、それで溺れ死んだ……?」
(#゚;;-゚) 「うん。そう」
(#゚;;-゚) 「思い出した……。そうだ、そうだった。猫がいたんだ」
( ,,^Д^)
(;,,゚Д゚) 「そっ、……そ、それ、それ!」
(;,,゚Д゚) 「事が、事なら、それ……笑い話ですよ、それ……!!」
(#゚;;-゚) 「……そう、かも」
(;,,^Д^) 「……」
(;,,^Д^) 「……なのに、ほんとに死んじゃったもんだから……笑えもしない……」
-
145 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:33:09 ID:6XMG5Ti20
-
(#゚;;-゚)
(;,,^Д^)
……こんなところで、死の真相が?
こんなところから、こんな真相が?
随分と、混乱していましたが、しかし
しかし、それでも――
(;,,^Д^) 「……いや、いや、でも。答えになってない」
(;,,^Д^) 「それは、別に……この猫が、僕の世話してる猫だとわかってた、っていう理由には……ならないんじゃ」
( ФωФ) ?
……記憶の混同とか、そういうのでしょうか
この猫が溺れてるのを見たとかそういうのは、今、今になって思い出したことが、口をついて出ただけで
別に、僕の質問への答えではないとか、そういう……
-
146 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:33:44 ID:6XMG5Ti20
-
(#゚;;-゚) 「……あ、そうだった。そういう話だった……」
(#゚;;-゚) 「……うん。それは、ずっと前から知ってた。2年のときから」
( ,,^Д^)
(#゚;;-゚) 「見てた、から。きみが、この猫と遊んでるところ」
( ,,^Д^)
从 ゚∀从 『おまえだって、うぜーって思うとき、あるんじゃねーの?』
从 ゚∀从 『つきまとわれてるらしいじゃん、最近』
( ,,^Д^)
(;,,^Д^) 「え……?」
-
147 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:34:23 ID:6XMG5Ti20
-
(#゚;;-゚) 「……一緒に、帰ってるときじゃなくても。たまに、帰りに、見かけること、あったから。そのときに……」
(#゚;;-゚) 「この人、猫にも優しいんだなって。思ってた」
( ,,^Д^)
―――自殺、他殺、事故死、どれにも当てはまらないようで、
――――――その、どれにも当てはまる。
( ,,^Д^)
( ,,^Д^) 「……じゃ、あ」
-
148 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:35:40 ID:6XMG5Ti20
-
( ,,^Д^) 「でぃ、さんは、この猫が、僕が世話をしている猫だと、知っていて……」
( ,,^Д^) 「……その猫が溺れているのを見て、助けようと、飛び込んで、死んだ……?」
(#゚;;-゚) 「うん」
( ,,^Д^)
それは
それは――――
(#゚;;-゚) 「私も」
(#゚;;-゚) 「私も、何かしなくちゃならないのかなって、思ったから」
-
149 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:36:14 ID:6XMG5Ti20
-
( ,,^Д^)
(#゚;;-゚) 「私は、きみに何もしてないのに、きみはどうして、わたしに優しくしてくれるのか」
(#゚;;-゚) 「ずっとわかんなくて、怖くて、だから……」
(#゚;;-゚) 「きみが世話してる猫が、ここで溺れてるの見たとき」
(#゚;;-゚) 「私が助けなくちゃならないんだ、って」
(#゚;;-゚) 「そうじゃなきゃダメなんだ、って思った。何か、返さなきゃって」
( ,,^Д^)
(;,,^Д^) 「……やさ、しく」
(;,,^Д^) 「優しく、って……」
-
150 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:36:45 ID:6XMG5Ti20
-
―――――――
( ,,^Д^) 「あ」
(#゚;;-゚) 「……あ」
( ,,^Д^)
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) 「……今日は、」
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) 「……」
( ,,^Д^)
(;,,^Д^) 「……今日、は、その……エクストと、帰るんで、その……」
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) 「わかった」
…………
-
151 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:37:05 ID:6XMG5Ti20
-
…………
(#゚;;-゚) 【ゴミ箱】
(#゚;;-゚) 【ゴミ箱】
(゚;;-゚#)..... 「……」 テクテク
( ,,^Д^)
....( ,,^Д^) テクテク
( ,,^Д^) 【ゴミ箱】
( ,,^Д^)
( ,,^Д^) (お弁当……)
(^Д^,, )
(゚;;-゚#)......... テクテク
( ,, Д ) 「……」
……一番
一番、そうしなきゃならなかった時に、僕は――
――――――――
-
152 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:37:41 ID:6XMG5Ti20
-
(;,,^Д^) 「僕は、……僕は、そんな……」
(;,, Д ) 「そんな……」
ウザがってたのか、っていうと たぶん、それは微妙に違うと
ハインは、的を外していると 無いも同然の自分の名誉にかけて、誓えます
変に庇うと、僕まで危うい立場に立たされるかもしれない―― と
……まったく、思わなかったわけではないですが それがメインではなかったとも、誓えます
でも、ハインのその言葉に
ほんの少し、頷いてしまったのは、事実で
(#゚;;-゚)
……どこかが
……どこかが、壊れている人なんだ、と そう感じていたのは、事実で
そこに、重みを感じていたのも、事実で――――
-
153 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:38:19 ID:6XMG5Ti20
-
(;,, Д )
(;,, Д ) 「……誰かを」
(;,, Д ) 「誰かを、助けることに……いちいち、理由なんて、いらないでしょう」
『助ける』なんて言葉、正直、使いたくはなかったんですけど
他の言葉も、思いつかなくて
(;,, Д ) 「優しくったって、……優しくったって、僕は、あんなの、……あんなの……」
( ,, Д ) 「……同情、ですよ」
( ,, Д ) 「……ただの、同情ですよ。それこそ……それこそ、途中で逃げ出すくらい」
-
154 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:39:10 ID:6XMG5Ti20
-
( ,, Д ) 「途中で、面倒に、嫌に、なって……自分勝手に逃げ出したくらい、薄っぺらな同情ですよ。それが」
( ,,^Д^) 「……それが、そんなに不自然ですか?」
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) 「……なにかを、してもらうなら。必ず、なにか見返りがないといけないって、思うけど」
(#,,^Д^) 「――――そんなものばっかじゃないでしょう!」
(#゚;;-゚) ビクッ
(;,,^Д^) 「ッ……」
(;,, Д ) 「……そんな……世の中、そんな……そんなことばっかじゃ、ないでしょう。例外だって、いくらでもある」
-
155 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:39:48 ID:6XMG5Ti20
-
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) 「たとえば?」
( ,,^Д^)
( ,,^Д^) 「たとえば、って……」
( ,,^Д^) 「……」
( ,,^Д^) 「……たとえば、そう、」
( ,,^Д^) 「親、子」
(#゚;;-゚)
( ,,^Д^)
-
156 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:40:12 ID:6XMG5Ti20
-
――――親が、子を愛するのは。
それは、見返りを求めない、無償の愛としか、言えないもの――――
たとえばと聞かれて、絞り出した答えは
何を、どう間違っても 彼女にだけは、絶対に
間違っても、でぃさんに対して言っていい内容では、ありませんでした
( ,,^Д^)
(#゚;;-゚)
( ,,^Д^) 「……いつも、一人で」
-
157 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:40:52 ID:6XMG5Ti20
-
( ,,^Д^) 「寂しそうでは、なかったけど、それが、逆に、痛々しくて」
( ,,^Д^) 「そんな人に、ちょっと良くしてあげたいと思うのが、そんな……」
( ,, Д ) 「その程度のことが、そんなに不自然でしたか?」
(;,, Д ) 「……その程度のことにまで、見返りがないといけませんか?」
何度も、何度も、繰り返し 同じようなことばかり言っていました
もう、なにもかも、ぐちゃぐちゃで 言いたいことが、なかなか出てこなくて
これだと思う言葉を選ぶのに、何度もつっかえなければなりませんでした
( ,, Д ) 「その程度の、ことにまで……」
( ,, Д ) 「その程度のことにまで、何か、何か返さなきゃならないって、そんなふうに思うほど……不自然なことなんですか?」
-
158 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:41:24 ID:6XMG5Ti20
-
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) 「不自然かは、知らないけど」
(#゚;;-゚) 「今まで、そんなことしてくれた人、きみだけだったから」
( ,,;Д;)
自分で言うのもなんなんですけど
僕は、どうして泣いていたんでしょう
同情なのか、罪悪感なのか
わかりません
わかりませんけど、しばらく、涙は止まりませんでした
.........
-
159 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:42:00 ID:6XMG5Ti20
-
.........
(#゚;;-゚)
( ,, Д )
(#゚;;-゚) 「……え、っと」
(#゚;;-゚) 「……でも、生きてたんなら、よかった」
(#゚;;-゚) 「私は、溺れちゃったけど……段ボール、結構もったのかな」
( ,, Д )
( ,, Д ) 「……段ボール?」
(#゚;;-゚) ?
( ,,^Д^) 「……段ボールに、入ってたんですか?」
(#゚;;-゚) 「うん。ほとんど潰れかけてたけど」
( ,,^Д^) 「……」
-
160 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:43:19 ID:6XMG5Ti20
-
( ФωФ) ニャー?
どこから来た猫かは、知りません
元を辿れば、河原の段ボールに入っていた捨て猫なのかもしれません
けど、僕がこいつと遊んでいたのは、きまって神社の軒下
こいつの住処は、神社の軒下 僕が、高2のときから、ずっと
猫が、川で溺れるというのが どのくらい、”ありえる”ことなのかは、知りませんが
猫が、ひとりで段ボールに入って、ひとりで川に流されて、溺れる
それは、さすがに”ありえない”ことだと そう言って、いいのではないでしょうか
( ,,^Д^)
( ,,-Д-)
――するべきこと
――――したいこと
―――――しなくてはならないこと
たぶん、どれも――――
-
161 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/04(月) 03:43:53 ID:6XMG5Ti20
-
( ,,-Д-)
( ,,^Д^) 「調べて……みましょうか」
(#゚;;-゚)
(#゚;;ー゚) 「うん」
-
167 名前:名無しさん 投稿日:2016/04/05(火) 08:42:04 ID:XfK0Q/LI0
-
気を遣ってくれたのか その日の夜、でぃさんは部屋の外にいてくれたのですが
どちらにしろ、眠ろうにも眠れるような精神状態ではありませんでした
( ,,^Д^) 「……はよございまーす……」
( ´д` ) 「おう、おはよう」
( ,,^Д^)
( ,,^Д^) 「どうしたんですか、父さん」
( ´д` ) 「眼力を使い果たした」
( ,,^Д^) 「一体何が」
( ´д` ) 「……聞いてくれるか、情けない大人の話を」
……だから、朝っぱらからそういう話を聞きたい気分では、なかったんですけど
父さんも、ずいぶん疲れ果てているようだったので……
-
168 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:42:37 ID:XfK0Q/LI0
-
( ´д` ) 「……父さんの大学時代の後輩がな、足を……太ももを怪我したとかで。少し前から、入院している」
( ,,^Д^) 「太もも…?」
( ´д` ) 「どう見てもグッサリ刺された傷だと医者は言うのだが、その後輩はタマネギ切ってる最中に奇跡的な転び方をしたと言い張った」
( ´д` ) 「挙句、見舞いに行った私に『もう少しマシな言い訳はないだろうか』と相談してくる始末」
( ,,^Д^) 「……」
( ´д` ) 「医者も、お情けで入院させてはくれたが、明らかに怪しんでいるようだったからな……。そこで、私が全眼力をもってそいつを問い詰めた」
( ´д` ) 「……援助交際だと」
( ,,^Д^)
( ,,^Д^) 「……んな田舎でも、そんな話、あるんです、ね」
( ´д` ) 「女子高生相手に、……その、妙な薬を使っての行為を、強要したところ。隠し持っていたナイフでぐっさりやられて、その隙に逃げられたそうだ」
( ´д` ) 「どこになんと言ったものかわからなくて、『嘆かわしい』としか言えんかったよ」
-
169 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:43:02 ID:XfK0Q/LI0
-
('、`*川 「……お父さん」
( ´д` ) 「……すまん。高校生相手にするような話ではなかった」
( ,,^Д^) 「……はあ……」
<ピンポーン
('、`*川 「あ、はーい……誰かしら。こんな早くから」
( ,,^Д^) 「で、どうしたんですか、それ」
( ´д` ) 「今日のところはまだ何もしていない。だがまあ、あの調子だといずれ明るみに出るだろうな」
( ´д` ) 「先輩として、この手で告発するか。流れに任せるか……」
('、`*川 「タカラ、あんたにお客さんよ」
( ,,^Д^) 「……僕に?」
(#゚;;-゚) フワフワ
-
170 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:43:45 ID:XfK0Q/LI0
-
( ,,^Д^) 「……誰ですかね……」 ガチャッ
o川*゚−゚)o
( ,,^Д^)
o川*゚−゚)o 「あ……その、おはよ」
( ,,^Д^) 「……おはようございます」
.................
……なぜ僕の家を知っていたのかは知りませんが
まあ、去年クラス一緒でしたし ハインとも、仲よかったみたいですし そのへんでしょう
というわけで、今朝の登校はなぜか僕と素直さんとでぃさんの3人組になりました
まあ、素直さんには見えてないみたいなんですけど
-
171 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:44:08 ID:XfK0Q/LI0
-
o川*゚ー゚)o 「……タカラってさ、ハインと中学同じなんでしょ?」
( ,,^Д^) 「……中学っていうか、小学校から」
o川*゚−゚)o
o川*゚−゚)o 「……あの、さ」
o川*゚−゚)o 「ハイン……なんとか、してあげてくれないかな」
( ,,^Д^)
o川*゚−゚)o 「……最近、ほんとにおかしいんだよ。あの子」
( ,,^Д^) 「……そうですかね。去年から、結構キてたような気がしますけど」
o川*゚−゚)o 「そうじゃなくて! ……あの頃も、そりゃ、あれだったけど」
o川*゚−゚)o 「最近は、ほんとに……怖いの。見てて」
( ,,^Д^) 「……怖いって」
o川*゚−゚)o
-
172 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:44:41 ID:XfK0Q/LI0
-
o川*゚−゚)o 「あのままだと、いつか……いつか、鬱田くん、死んじゃうよ」
( ,,^Д^)
鬱田って、誰ですか――と、聞かなくても
ああ、あれのことかと 補完できてしまったのが つまり
今のハインが異常であると、僕も理解しているという そういう証拠になるのでしょう
o川*゚−゚)o 「……ワカッテマスって人、知らない?」
( ,,^Д^) 「さあ……」
o川*《●》<●>)o 「こう、ギョロ目の人なんだけど……」
( ,,^Д^)「知ってる気がしてきました」
(#゚;;-゚) ウンウン
o川*゚ー゚)o 「何回も、謹慎食らってる人で。今も、ファイナルの二年生か誰かボコボコにしたとかそんなので、停学中らしいんだけど」
( ,,^Д^) (あ、だから私服……?)
o川*゚−゚)o 「……ナイフとか、普通に持ち歩いてる人なんだよ。最近、そういう系の人と、つるんでるみたいで」
-
173 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:45:12 ID:XfK0Q/LI0
-
( ,,^Д^) 「……最近って、具体的にいつごろなんです?」
o川*゚−゚)o
o川*-−-)o 「えー、っと……」
o川*゚−゚)o 「……夏休み入る、ちょっと前くらい。たぶん」
( ,,^Д^) 「ふむ」
o川*゚−゚)o 「鬱田くんだってそうだよ。そのくらいまでは、ハインだって、殴ったりとか、カツアゲとか、そんなことはしてなかった」
( ,,^Д^)
……『そんなことは』、してなかった。
でぃさんにしたのと、同じ程度のことしか、していなかった――と?
( ,,-Д-)
o川*゚ー゚)o 「……どうしたの?」
( ,,^Д^) 「……いえ。なんでも」
-
174 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:45:55 ID:XfK0Q/LI0
-
……機嫌というか、精神状態というか、その あまり、良くはなかったのですか
ギリギリのところで、口には出さずに済みました
o川*゚−゚)o 「……幼馴染なんでしょ、タカラ。昔から、仲良かったって聞いたよ」
( ,,^Д^) 「……まあ、そうですけど」
o川*゚−゚)o 「昨日、聞きに来たのも……そういうことじゃないの?」
( ,,^Д^) 「……そういうこと、って」
( ,,^Д^) 「……」
幼馴染、とは言いましたけど
……ハインのお母さんが、再婚するとか、しないとか そういう話が、あったころから
ハインは、露骨に荒れだして
o川*゚−゚)o 「……じゃ。ここで」
( ,,^Д^) 「……ええ、はい」
『家庭の事情』という、キラーワードの力も、あって
気付けば、いつの間にか、疎遠になっていました
……それで、なんとかしてやってくれ、と 言われても
――どうすればいいんでしょう?
-
175 名前:名無しさん[sage] 投稿日:2016/04/05(火) 08:46:35 ID:XfK0Q/LI0
-
( ,,^Д^) 「……」
(^Д^,, ) クルッ
(#゚;;-゚) 「……あれ」
(#゚;;-゚) 「学校、行かないの?」 フワフワ
(^Д^,, ) 「……いまいち、行く気がなくなりました」 スタスタ
(^Д^,, ) 「ので――――」
… … …