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158 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 20:53:03 ID:62pQqJ3.0
-
―――――
―――
―
死後の世界は、『黒』で包まれているもんだと、勝手に想像していたが
どうも、それは間違いだったらしい。実際は、『青』だ
それも、空や海のような自然の青さではなく、PCがクラッシュした時の『ブルースクリーン』のような
人工的で、どこまで行っても一色の世界が広がっていた
ここは地獄だろうか。いやこんな無機質な世界が天国の筈ねーけど、それにしてもちょっと殺風景過ぎるだろ
せめてもうちょっとさぁ……血の池地獄とか肥溜め地獄とか、色んなアトラクション的何かがあって欲しいだろ普通
あ、禁断の石臼とかない?あれ回せば俺も生き返れる超人パワーを手にすることが
「残念ながら、ここは天国でも地獄でも超人墓場でもありません」
無音の世界に、聞き覚えのある声一つ
その後に、『りん』と鈴の音が響いた
「」
俺も声を出そうとしたが、擦れた息すらも漏れなかった
喉……いや、身体全体の感覚が無く、思考だけがこの場に留まっているような、そんな感じ
「ああ、ご安心ください。貴方の思考はちゃんと読み取れます。その調子で会話してくだされば」
安心出来ねえよぶっちゃけ不安しかねえよなにここ恐いお家帰らせて
「まぁまぁ、貴方もいくつか訊きたいことがございますでしょう」
「どうでしょう、少しお話をしませんか?この『世界の狭間』で」
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159 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 20:54:59 ID:62pQqJ3.0
-
お話、お話ねえ。訊きたいことなんざ山ほどある
先ずは……ブーンとオッサンの無事を確かめたい
「お二方ともご無事です」
ああ……良かった。生きて帰れなかったのは心苦しいが、戦った甲斐があった
「ふふ、貴方は『彼』に良く似ている。自己犠牲など理解できなかった私を、納得させる行動力がある」
『彼』……そうだ、思い出した。アンタ、確か夢にも俺に現れたよな?
そこで言ってた、『艦娘でありながら、人間であり、そして深海棲艦でもあった、奇妙な男性』って、どういうことだ?
「先ほどまでの貴方と、似たようなモノ。と言っておきましょうか」
俺と?
「『前任提督』は、貴方が現れるまで唯一無二の『艤装適合者』だったのですよ」
「方法は違いましたがね。人間は時に想像を絶する行いをする。アレには驚かされました」
その方法って?
「体内で、資材と開発資材を混合させたのです」
ハッ!?そんなことが可能なのか!?
「さぁ、私は実験にまで関わっていないのでなんとも」
「まぁ、成功したとは言いがたいでしょう。艤装の記憶にその身を焼かれながら、それでも適応『してしまった』彼は」
「施設内で暴走を起こし、その場にいた研究員と関連者を皆殺しにしてしまいました」
-
160 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 20:56:52 ID:62pQqJ3.0
-
適応、『してしまった』……やっぱ、しちゃマズいモンなのか?
「ええ、勿論。『サービス運用』に影響をきたす『バグ』ですからね」
サービス運用?ああっ!!そういやお前!!この世界に深海棲艦持ち込んだのは別世界の人間を楽しませるだけだって!!
「まぁまぁ、その辺りの言い分はまた後で」
「暴走を終えた後、彼は実験に関する記憶を全て失いました。そこで海軍は、彼を辺境の鎮守府に軟禁させ」
「『提督』としての執務に当たるよう、指示したのです。貴重な成功体を逃がさない為に」
逃げ出そうとはしなかったのか?
「あのメモリーの文章をお読みになったのなら、既に理由はお解りでしょう」
メモリー……ああ、そうだ。『彼』は、例え自ら望んで提督になったワケじゃないにしても
艦娘と一緒に過ごしていく中で、親愛の感情が芽生えたのだ
「戦場を経験しているだけあって、彼は目覚しい戦果を上げました」
「作戦が失敗に終わっても、それを決して艦娘の所為にして叱責することなく、お互いに次はどうすれば勝てるかをじっくりと話し合い、活かす戦い」
「勝てば良くやったと褒め、長所を更に伸ばす育成。やる気を出させるのが上手な、教育者でした」
……良い人、だったんだな
「ええ。それだけに、周囲の嫉妬や反感を買い易い人でして、根も葉もない噂を広められていたりもしましたが」
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161 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 20:57:59 ID:62pQqJ3.0
-
しかし、詳しいな。日記にも書いてあったが、アンタと彼は接点があったのか?
「彼は先ほど話したとおり、特殊な存在でしたから。興味を持った私が話しかけたのです」
「……最初はお互いに、良い印象を持っていなかった。私は私で、何故そこまで『兵器』如きを親身に扱うのかと、疑問に思っていましたし」
「その疑問を解き明かす為に、度々彼の前に現れ、言葉を交わしました。そしていつしか、芽生えたのです」
何がだ?
「彼が、『艦これ』を終わらせる瞬間を目の当たりにしたいという、『欲』が」
その、艦これってのは?
「あちらでは、この戦争をそう呼んでいます。娯楽の一つとしてね」
『娯楽』と言ったか。気に喰わねえな
「彼らの中では、この世界での出来事は全て電子媒体の出来事ですからね」
「貴方だって、テレビゲームで一般人を撃ち殺しても、なんとも思わないでしょう?それと一緒です」
テレビゲームと一緒にするんじゃねえよ!!
「……ま、この話を続けても平行線ですので、戻しましょう」
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162 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 20:59:17 ID:62pQqJ3.0
-
「彼も、私の中に芽生えた『欲』を知り、徐々に態度を和らげました」
「晩年には、私を友人とまで呼んでくれて……『嬉しい』という感情が芽生えたのも、これが最初でしたね」
晩年……何故、彼は死んだんだ?
「艦娘と深海棲艦は表裏一体の存在。貴方の世界でも提唱されている一つの説です」
「それは正しい。彼女達はコインを裏返すかのように、味方にも悪にも成り得ます」
「私はさっき、『実験は成功したとは言いがたい』と言いましたよね?これが、どういう意味を持つか」
深海棲艦に、なったってのか……?
「ええ、彼の中にある『艦娘』は、言わば生ものでして。歳月がゆっくりとそれを腐らせ……」
「私が気付いたときには、既に手遅れの状態にまでなっていました」
深海棲艦になると、どうなる?
「人への憎しみ、悪意に取り付かれ、同族以外を殺戮するだけのバケモノへと成り下がります」
「それは、彼が愛した艦娘でさえも、手にかけてしまうほどの憎悪。勿論、そんな事をしでかしてしまうのは、本意では無い」
「『艦娘の力が宿っている』。自分の現状を知った彼は、その憤りの向き先を、私でも艦娘でも、ましてや、原因を作った海軍本部でもなく」
「『深海棲艦』、ただ一辺に向け、自分自身の処理を行いました」
処理?
「鎮守府近海、全ての深海棲艦との『心中』です」
-
163 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:00:13 ID:62pQqJ3.0
-
な……か、彼は、たった一人で、海域を解放したってのか……?
「解放……まぁ、語弊はありますが、概ねそう言うことです」
「彼は軽巡洋艦『龍田』の力を宿していました。知っての通り、矛を持つ艦娘です」
だから、彼のことを『龍田』と呼んでいたのか……
「軽巡洋艦一隻の力とは思えない、暴れ振りでした。恐らくですが、男性と艤装は相性が良いのでしょう」
「適合成功率こそ低確率ではありますが、軍艦とは本来、男性が乗り操る物です。一因があるとは思えませんか?」
さぁな……死んじまったから、なんとも言えねえよ
「それはどうでしょうねえ」
は?どういうこと?
「おっと、そろそろお時間です。あまり話せなかったのは残念ですが、ここでお別れです」
ちょ、待って待って!!最後にもう一つ訊きたい事がある!!
「なんでしょう。手短にお願いします」
-
164 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:01:03 ID:62pQqJ3.0
-
アンタ、どうして『俺』を選んだんだ?
「……アハッ、大した理由などございません」
「ただ久しぶりに、あの呪われた鎮守府に提督が着任したのと……」
「艦娘にすら拒絶されるほど、ブサイクな貴方が面白かっただけです」
よし分かったちょっとこっちこいぶん殴ってやる
「アハハっ、またお会いしましょう。駆逐艦『電』殿」
『りん』と、鈴の音がまた鳴り響くと
青一色だった世界に、光が差し込む
身体が重力と、暖かさを取り戻していく
俺は一体、どこへ向かっているんだ
死んだ俺の魂を、どこへ運んでいくと言うんだ―――――
-
165 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:01:42 ID:62pQqJ3.0
-
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-
166 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:03:49 ID:62pQqJ3.0
-
―――――
―――
―
(//A-)
(//A`)
(//A`)「ア……」
「お、起きた?」
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) 「おはよー」
`ヽ_っ⌒/⌒c
(//A`)「……」
いや、誰だよ
ツッコもうとしたが、喉が擦れて声は出なかった
-
167 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:04:45 ID:62pQqJ3.0
-
( ・ω・)「そのままでいいって。ちょっと待ちな」
ソファーで寝転んでジャンプ読んでいた、三十後半ほどの男は、ストロー付きのコップを口元まで運ぶ
『自分で飲める』と、無言で右腕を伸ばして受け取ろうとするが、動かなかった
いや、動かないんじゃない
右腕が、根元から丸々無くなっていた
それと、左脚の感覚が無い。下半身を覆う布団の隆起が、それを失くしたことを物語っていた
(//A`)「……」
( ・ω・)「話す、話すよワケは。とりあえずホレ。水」
口の中はカラカラだった。ストローを咥え、ゆっくりと水を啜る
『何か食べるかい?』と、男は傍らの果物篭を指差すが、首を振って断った
左腕は繋がっているが、ギプスがはめ込まれている。どこの誰かも知らない野郎に食べさせて貰うのも何かキモい
(//A`)「あ、あ」
しゃがれてはいるものの、一応声は出るようになった
(//A`)「アンタ、誰だ」
( ・ω・)「どうも初めまして。トム・クルーズです」
(//A`)「トム・クルーズさん。そんで……」
( ・ω・)「いや、ちょ、真に受けないでよツッコんでよ恥ずかしくなるじゃない」
じゃあボケんなよ
-
169 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:05:49 ID:62pQqJ3.0
-
( ・ω・)「私はこういう……ああ、名刺とか無いんだわうっかりうっかり。うっかりサンバ」
いちいち鬱陶しい野郎だな帰れよほんともう
( ・ω・)「大淀カラマロス大佐だ。気軽に大佐と呼んでくれ」
(;//A`)「アンタ、海軍ッ……!!」
起き上がろうとすると、身体に激痛が走った
( ・ω・)「あーあーあーあー、ダーメだって。傷は塞がってるけど、内部のダメージはまだ治ってないんだから」
(;//A`)「んなもんどうでもいい……何の用だ?」
喉が万全なら、怒鳴りつけていた所だ
( ・ω・)「先ずは誤解を解こう。私は海軍では無い。いや、元々はそうだったんだけど」
( ・ω・)「今は海上護衛会社『アカツキ』に勤めるサラリーマンさ」
海上護衛会社、『アカツキ』。聞き覚えが無い
当然、関わった覚えも無い
(;//A`)「聞いたことねえ、そんな会社……それに、俺は……」
(;//A`)「生きてるのか……?」
男は窓辺まで歩き、引き窓を開けた
初夏の爽やかな風が俺の顔を撫でる。潮の匂いが混ざっていた
-
170 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:07:33 ID:62pQqJ3.0
-
( ・ω・)「三つ、幸運があった」
窓縁に寄りかかった大佐は、指を一つ立てる
( ・ω・)「一つ、電の艤装には『補強増設』が施されていてね。そこに入っていた『ダメコン』が、君の轟沈を防いだのさ」
聞き覚えの無い単語に、俺は眉を顰めた
( ・ω・)「ほら、あの『南京錠』さ。あの中にこう……ねじ込まれてたんだよ。どういう原理かは私もよくわかんないんだけど」
(;//A`)「いや……うん、確かに全然伝わらない……」
説明下手だなこいつ
( ・ω・)「二つ目、吹き飛ばされた位置がちょうど鎮守府への方面だった。上手く流れ着いた君を、我々の艦隊が保護したのさ」
(;//A`)そ「は!?え!?艦隊!?」
( ・ω・)「そして最後に三つ目だが」
(;//A`)「いいよもう!!それより艦隊って何……いつつつつ!!」
( ・ω・)「ほらそんな興奮するから〜」
(;//A`)「誰の所為だ誰のォ…・・・」
( ・ω・)「その辺もちゃんと説明するから。三つ目が重要なんだよ。君にとっても我々にとっても」
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171 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:08:50 ID:62pQqJ3.0
-
( ・ω・)「三つ目、それは、君の致命傷を『バケツ』で治せたことだ」
『バケツ』とは、『高速修復材』の通称だ
艦娘はダメージを修復する為に、『入渠』しなければならない
修理には結構な時間が必要で、長くて丸一日拘束される場合もある
その修理時間を一瞬で済ませてしまうのが、ワンショット・グラス大の容器に入った緑色の液体だ
口から摂取することで、艦娘と艤装のダメージを即時回復させる、なんか若干恐い薬っぽい何かだ
しかし、それで『人間の傷』が治っただなんて、聞いたことが無かった
( ・ω・)「これが、どういうことか分かるかね?君は艦娘の『艤装』に、初めて適応した人間なんだよ!!」
( ・ω・)「まぁただ、戦闘時に吹き飛んでしまった右腕や左脚は戻らなかったけどね。お悔やみ申し上げるよ」
大佐が言うには、失くした箇所を再生させることは出来なかったが
爆破による皮膚の裂傷、骨折、内臓の破裂、脳への損傷がすべて元通りになったらしい
ただ、身体に掛かった負担までは治すことは出来ないらしく、しばらくはリハビリに専念する必要があると
(//A`)「ちょっと待てよ……俺が生きている理由は分かった。だが……」
(//A`)「『あの場所』には居なかったアンタが、何故俺が艤装に適応したことを知っている?」
大佐は『ふむ』と顎を擦った。胡散臭い奴だ
( ・ω・)「ひょっとして君、ここが別の場所だと思ってる?」
(//A`)「え?」
( ・ω・)「ここは君が配属されていた鎮守府の医務室だよ?え?見覚えない?」
(//A`)「え?」
( ・ω・)「え?」
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172 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:11:24 ID:62pQqJ3.0
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(//A`)「いや、あの……海軍、じゃ、ないん……だよな?」
( ・ω・)「え?うん。元はそうだったけど」
(//A`)「じゃあ、どうしてこの場所に『入れたんだ』?」
いくら僻地にあって、本部から見放されていた鎮守府とは言え
一応、艦娘を扱う重要基地だ。おいそれと民間人が入れる場所ではない
( ・ω・)「もうここは海軍が保有する土地では無いからね」
(//A`)「は?」
( ・ω・)「買い取ったのさ。我々が」
(;//A`)「え?ちょ、何それ意味わかんない……」
えっ、お金さえ払えば買い取れるモンなの鎮守府って……?え?何?買う意味って何?
( ・ω・)「我々の仕事は深海棲艦の手から民間船を護衛することだが、割と新しめの会社でね」
( ・ω・)「まだ設備が充実していないんだよ。そこで、無人の鎮守府をなんかこうあの手この手で買い取ろうとしたんだがね」
( ・ω・)「海軍は、『君の着任』を理由に売ろうとしなかった。どうしても手放したく無かったらしいね」
俺がここに送られた理由の一つが判明して、また新しい疑問が浮かぶ
(;//A`)「護衛っつったよな?まさか、艦娘を保有しているのか?民間企業が!?」
( ・ω・)「そーだよ」
いや軽いなオイ
(;//A`)「そんなおいそれと手に入るもんじゃねえだろ?どうやって?」
( ・ω・)「だからほら、言ったじゃない。私、元海軍だって」
( ・ω・)「『アカツキ』は、海軍のやり方に疑問を持った軍人や、艦娘の集まりでね。我々の考えに共感してくれる政治家や海軍上層部がバックにいる」
( ・ω・)「彼らの力添えもあって、我々は民間で唯一、艦娘を保有する企業になったのさ」
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173 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:13:03 ID:62pQqJ3.0
-
(;//A`)「……」
話が突拍子無さ過ぎて、着いていけねえ
まぁいいや深く考えるのよそう。あー、ジャンプ読みてえ
( ・ω・)「ま、海軍も一枚岩じゃないってことさ」
(;//A`)「なる、ほどな……で、目的は?」
そこまで大掛かりな企業となると、当然裏に大きな目的もあるのだろう
大佐は表情を引き締めると、短くこう言った
( ・ω・)「世界平和」
まるでガキの願い事だ。実現不可能で、現実味が無い
だが、大佐は真剣そのものだった
( ・ω・)「深海棲艦との戦争が、何故ここまで長引いているのか知っているかい?」
(//A`)「いや……」
( ・ω・)「国が、『儲かる』からだよ。言わば、『軍需』だね」
(//A`)「……日本は、唯一の艦娘保有国家だからか……」
大佐は『その通り』と頷く。深海棲艦は日本の領海だけでなく、海外にも現れる
諸国に艦娘を派遣させて、多額の謝礼金を受け取る。『傭兵派遣』
深海棲艦との戦いが終わらない限り、この国はどんどん潤うのだろう
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174 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:16:53 ID:62pQqJ3.0
-
( ・ω・)「この状態を続ければ、日本は世界を艦娘で支配する軍事国家と捉われてしまうだろう。その先にあるのは、国家間の戦争だ」
( ・ω・)「じゃあ、そうなった場合、核を保有しないこの国はどんな『兵器』を使うか?」
(;//A`)「『艦娘』……」
なんてこった。人間を救う存在が、今度は日本以外の人類を殺す『敵』に変わる
それはもう、『深海棲艦』と変わりない。彼女達が国家間の戦争に関わった先にある絶望は、想像もできない
( ・ω・)「『世界平和』を成すには、一刻も早く深海棲艦を殲滅し、脅威を取り除くこと」
( ・ω・)「加え、役目を終えた『艦娘』の兵力を徐々に失くして行くこと」
( ・ω・)「『アカツキ』はこの場所から、本格的に戦争へと参入する。我々の主力艦娘達が育った、この場所から!!」
(;//A`)「なっ……まさか、前任提督の艦娘達か!?」
( ・ω・)「ご名答。あれ?なんで知ってるん君?」
(;//A`)「あ、ああ、いや……小耳に挟んでな……」
寝耳に水だ。てっきり、解散されていたものだと思っていたからだ
まさか、こんな特殊な環境に身を置いてるだなんて
( ・ω・)「死にかけの君を拾ったのも、彼女達だよ。あの日、鎮守府へと向ってたんだ」
( ・ω・)「到着がもう少し早かったら、君もこんな目に遭わずに済んだのかもしれない。本当に、申し訳ないと思っている」
大佐は深々と頭を下げた
(;//A`)「いやいいよ別に謝らなくて!!生きてるだけで大儲けだし結果的には助けられたんだし!!」
頭を上げろと言うが、大佐はその体勢のまま話を続けた
( ・ω・)「もう一つ、頼みたいことがあるんだ」
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175 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:17:57 ID:62pQqJ3.0
-
(;//A`)「頼み……?」
( ・ω・)「ああ、『アカツキ』に加わって欲しい」
急な話だ。寝起きの怪我人にはちょいとヘビー過ぎる
考える時間が欲しいが、大佐は頭下げながら有無を言わせない無言のプレッシャー放っている。謝男かよこの人
(;//A`)「……っふー、一応聞いとくが、俺をアカツキにスカウトする理由は?」
( ・ω・)「先ずは、ブーン君が造った『アンカーシステム』。その研究に携わってもらいたい」
(;//A`)「まぁ、そうだろうな。だが俺は別に大したことしてねえ」
少なくとも、俺自身ではそう思っている
凄いのはアンカーシステムそのものを開発したブーンだ
( ・ω・)「謙遜をするんじゃあないよ、東郷くん。だって君は……」
大佐は顔を上げる。顔には笑みを浮かべていた
( ・ω・)「人類史上初めて、『海上』で深海棲艦を単騎で三隻沈めた、『英雄』なのだから」
( ・ω・)「これが、我々にとってどれだけ大いなる行為か、分からないほど愚かでは無いはずだ」
(//A`)「……」
そうか、俺は生き残ったことで
幾つかの『役割』が出来たのが
(//A`)「『象徴』になれ、と」
その言葉を聞いて、大佐は俺の肩に手を置く
-
176 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:18:54 ID:62pQqJ3.0
-
( ・ω・)「君は希望だよ。人類にとって、艦娘にとって、長きに渡って続く戦争を終わらせる希望だ」
( ・ω・)「そして、この鎮守府も……君達が命を掛けて守ろうとしたこの『家』も、その象徴となるだろう」
(//A`)「……」
俺は、俺は……守れたんだ。この居心地の良い居場所を
そしてこれから、始まるのか。『俺の戦争』って奴が
(//A`)「……返事をする前に、会わせて欲しい奴らがいる」
( ・ω・)「そう言うと思ったよ」
大佐は、『また後で』と言うと、医務室を後にする
入れ替わりに入ってきたのは
( *;ω;)「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
(*´;ω;`)「アアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッス!!!!!!」
泣き笑いしながら飛び込んできた、俺の頼れる『家族』だった
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177 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:20:00 ID:62pQqJ3.0
-
(*´;ω;`)「バカ野郎いつまで寝てんだコラァ!!もう料理冷めちまった通り越して腐ってんぞボケオラァ!!」
(//∀`)「オッサン」
( *;ω;)「腕とか脚とか無くなってるけど心配すんなお!!すぐに義手と義足作ってやるお!!テリーマンだって義足で戦ってんだお心配すんな!!」
(//∀`)「ブーン」
二人の顔を見て、こみ上げてきたのは『幸せ』だった
俺が提督になったのは多分、これが欲しかったからなのかもしれない
当初の思惑から大分ズレたものだったが、それでも、計り知れないモノとなった
(//∀`)「なぁ、二人とも」
(*´;ω;`)「なんだよ!!」
( *;ω;)「なんだお!!」
(//∀`)「怪我治ったらさ、一緒に……」
(//∀`)「退軍届け出すついでに、上官の鼻ツラぶん殴りにいこうぜ」
二人はきょとんと顔を見合わせた後、爆笑した。釣られて、俺も笑った
傷が痛んだが、気にするまでも無かった。今はこの三人だけの楽しさを、味わっていたかった―――――
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178 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:21:13 ID:62pQqJ3.0
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179 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:22:20 ID:62pQqJ3.0
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―――――
―――
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あれから、二十年くらい時は進んだ。あっという間だった
関西人風に言うとあっちゅー間やったでんがなまんがな
(-A-)「……」
執務室の神棚に、拍手を打つ
あの日、俺の命を救ってくれた『南京錠』もお供えしてある。これは俺の原点だ
そして、もう一つ
('A`)「……アンタの願い、叶えてくるよ」
メモリーに残されていた最後のファイル
そこには、たった一行だけ文章が記されていた
『貴方の手で、彼女達に幸せを与えて欲しい』
これだけ。短絡的だが、『彼』の想いがひしひしと感じられる言葉だった
<ヽ`∀´>「東郷司令官」
規則正しいノックの後に、俺の補佐官が入室してくる
手には包みを持っていた
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180 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:23:56 ID:62pQqJ3.0
-
<ヽ`∀´>「先ほど奥様がいらっしゃいまして、差し入れと伝言を預かって参りました」
('A`)「なんだよ直接渡してくれたらいいのに」
まだ温もりの残る弁当だ。匂いから察するに、俺の大好物の竜田揚げも入っている
('A`)「伝言ってのは?」
<ヽ`∀´>「『ま、精々がんばりなさい』とのことです」
('∀`)「ハハッ、あいつらしいや」
幸せ噛み締めながら弁当掻っ込みたい所だが、残念ながら時間が無い
これから、『最終作戦』が始まるのだ。全てが終わってから食ったなら、また格別に違いない
<ヽ`∀´>「生き残る理由が、また一つ増えましたね」
爽やかな声で朗らかに笑う補佐官だが、顔が恐い
いい奴なんだけど、顔が恐すぎて駆逐艦娘が大体泣く。いい奴なのに
('A`)「全くだ。さて、そろそろ往こうか。『響』」
<ヽ`∀´>「ええ。旗艦、『電』殿」
右の『義手』で錨のエンブレムを掴み、部屋を出る
今日もまた、この場所へ帰ってくることを誓って
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181 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:25:17 ID:62pQqJ3.0
-
(´・ω・`)「よう、お二人さん。もう出発かい?」
食堂前の廊下では、俺より歳を喰ったショボンが声を掛けてきた
一般のサラリーマンなら、定年退職間近の年齢だが、変わらずこの鎮守府で料理を振舞ってくれている
勿論、三時のおやつも忘れない。小さな駆逐艦娘に一番懐かれているのは、恐らくこの爺さんだろう
('A`)「おう。夜明け前には決着つけてやるぜ」
(´・ω・`)「張り切りすぎてドジ踏まねえようにな」
('A`)「わーってるよ」
爺さん(俺も既にオッサンなので、こう呼んでいる)は左手を差し出す
俺も、『生身』の左手で握り返した
(´・ω・`)「終わらせて来い。戦争を」
('A`)「ああ、任せとけ」
激励の言葉を貰い、手を離す
爺さんは傍らの『響』の肩を叩き『しっかりな』と励ました
(´・ω・`)「さ、ほら行け。ブーンが待ってるぞ」
('A`)「おう」
足早に、出撃場へと向う
左右で違う響きの足音も、俺にとっては最早聞きなれたものだ
-
182 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:27:00 ID:62pQqJ3.0
-
( ^ω^)「おっ、来たかお」
出撃場。今夜、『アンカーシステム』を装備し海に出る部下達と言葉を交わしていたブーンが、俺に近づく
( ^ω^)「全員、お前が来るのを待ちわびていたお。どいつもこいつも血の気が多くて困るおね」
('A`)「誰に似たんだかな」
( ^ω^)「お前だお前wwwww」
プロトタイプより、大幅に装着が簡略化された『電』の艤装を着込む
『あの時』から今まで、俺と一緒に戦ってきた『相棒』も、これで着納めかと思うと少し寂しい
武装は、改修に改修を重ねた『12.7cm連装砲B型改二』と、『61cm五連装(酸素)魚雷』
( ^ω^)「さぁ、野郎共に声を掛けて来いお」
('A`)「おう」
そして最後に、『短槍』を手渡され、準備は完了した
<ヽ`∀´>「司令、こちらへ」
補佐官に従い、壇上へと上がる
兵士達の目が、一斉に俺へと集まる
『司令官!!』『東郷のオッサン!!』『大統領!!』
そして、口々に声が掛けられる。いや大統領は可笑しいだろ
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183 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:28:02 ID:62pQqJ3.0
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('A`)「諸君ッ!!」
マイクは使わず、地声を張り上げる
生の声が、一番士気が上がり易い。戦いの半生で学んだことの一つだ
ざわついていた兵士が、シンと口を噤み、次の言葉を待った
('A`)「……」
長かった。長い、戦争だった
それが今夜、終わろうとしている
(;'A`)「……」
ああ、クソ。上手く言葉が出てこない
俺はこんなにあがり症だったか?いや、違う。これは重圧だ
歴史が変わる重圧に、俺が圧されているのだ
『りん』
(;'A`)そ「ッ……」
懐かしい鈴の音が聞こえた。周りを見渡しても、その音に反応した奴はいない
(;'∀`)「は、ははは……」
そうだよな。おめーも待ち望んでいるんだもんな
それも、俺よりも少しだけ長く
悪かった。らしくねえよな、こんな俺なんて
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184 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:30:04 ID:62pQqJ3.0
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('A`)「スーッ……」
堅苦しい挨拶は止めだ
(#'A`)「野郎共ォォッッ!!!!!」
いつも通りの俺らしく、盛り上げてあろうじゃねえか
(#'A`)「いよいよ今夜ッ!!!!深海棲艦の親玉を討つッ!!!!!」
(#'A`)「最後は艦娘との合同作戦だッ!!!!見納めだと思ってケツばっか眺めてると、一瞬で死んじまうぞ!!!!」
笑い声が上がった。奴らの緊張も、解れてきている証拠だ
(#'A`)「敵は単騎!!!!だが油断すんじゃねえぞ!!!!!!深海棲艦で唯一の『男性型』、最終戦鬼!!!!」
(#'A`)「海軍大本営を壊滅させた、最強最悪の相手だ!!!!!」
(#'A`)「だが『俺達』にはッ!!!!!!奴を越える『力』が備わっている!!!!忘れるな!!!」
短槍の柄で、壇上を叩く
(#'A`)「深海棲艦に受けた屈辱ッ!!!!!愛する者を亡くした痛みッ!!!!!犠牲となった戦友の想いッ!!!!!てめえらが全部背負って戦えッ!!!!!」
(#'A゚)「冷たい海のバケモノにはねえ、熱い『ハート』でぶち殺せッ!!!!!!」
男達の、溢れ出た燃える心が雄叫びとなって鎮守府を揺らした
上々だ。これで準備は整った
(#'A゚)「艦隊ッ!!!!『抜錨』ッ!!!!!」
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185 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:31:08 ID:62pQqJ3.0
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(#'A゚)「暁の水平線に、勝利を刻めェッ!!!!!!!!!!」
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186 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:34:31 ID:62pQqJ3.0
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♪ED Thema
https://www.youtube.com/watch?v=NZxUD3tBTaU
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187 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:35:19 ID:62pQqJ3.0
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CAST
('A`) 東郷ドクオ
( ^ω^) 明石ホライゾン
(´・ω・`) 間宮ショボン
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) 大淀カラマロス大佐
`ヽ_っ⌒/⌒c
<ヽ`∀´> 響
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188 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:36:19 ID:62pQqJ3.0
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原案
『艦隊これくしょん〜漢これ〜のようです』
『('A`)提督だけど艦娘がいない鎮守府に配属されたようです』
『艦隊これくしょん 〜仮面ライダー青葉〜 のようです』
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189 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:38:08 ID:62pQqJ3.0
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使用楽曲
♪母港
♪Bruno Mars - Runaway Baby
♪Zebrahead - Rescue Me
♪Zebrahead - Broadcast to the world
♪Pacific Rim
ED Thema
♪PIROPARU - Check-Mate!!
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190 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:38:38 ID:62pQqJ3.0
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原作
_f il_
. ーヨE =卅l
|-、_ / T .冂 } E、
ト--、_lロ=ー'´ ̄{__} ヒ,コ E-'~ {ー-,______|!
└―――――― ,、_―――――――――――´
_, _l ! 冫_
/{ } `ゝ`ニ二二コ }`ヽ、 ,、
/ } }ヽ! /ヽ,| [] [ ̄.,' ノ_ ' ,` 、 .}ヽ,
l ̄`V | | ,rv, l ┌┐`ソ , '--`_ ,´ー―` { l ___
| / __,! {,ノ || └┘_,{∠,--、 { ( | V´ /
ヽ ノ } ニ [] レヽ,――' ヽ、 ー―、 | ノ
| / .l_ ! | |l__r´ ,ニニ',__ `コ f´ _ ヽ、 {
| i .| |! | | |`ー´ `ゝ―(`ー' ,ニ´ 冫 .! |
l i } /!__ハ | i || || || | /, f´ /./_ | !
,ゝ i ノノ ヽ j_| || || || |-、-イ_ノ / レ'/ ! |
/ く ´ )__ノヽ――――――' 、_ノ > `ヽ
\_ \___ ({艦隊これくしょん_/ _/
,ゝ \ |\ iニニ .二二 /{____ノ /
/ ヽレ <. ヾ | | ./ | <
 ̄ ̄ ̄\ ゝ` 、 l ト、_,/ノ` / ̄ ̄ ̄
` ー,-..\ ''、j |ゝ/ 、-ー´
{_/ `ヽソ ' \__l
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191 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:39:26 ID:62pQqJ3.0
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『作:◆HS4z8y6JHc』
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192 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:41:06 ID:62pQqJ3.0
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『艦娘がいない鎮守府のようです』 END
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193 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:41:33 ID:62pQqJ3.0
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194 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:41:53 ID:62pQqJ3.0
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195 名前: ◆HS4z8y6JHc[sage] 投稿日:2016/04/03(日) 21:42:58 ID:62pQqJ3.0
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・運営鎮守府より連絡
全作戦遂行の為、『艦隊これくしょん〜艦これ〜』は本日を以って全てのサービスを終了しました
長きに渡ってプレイしていただき、誠にありがとうございました
また、どこかの『世界』でお会いしましょう
,. ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ、
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{ ,.__艦_{Y}__これ`:ヽ、 \
∨: :_/ ∨: :{:_:_: `ヽ、::\ ヽ
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「人 vァ |: :/_ノ: ィ、:、ー'
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艦娘がいない鎮守府のようです
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艦娘がいない鎮守府のようです