ブーン系ゴールドラッシュ2013〜突発! タイトル祭り〜
( ^ω^)夢路の恋のようですζ(゚ー゚*ζ



951 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/05(日) 00:59:02 ID:D1YuCTwA0

眠るのが楽しい。寝ている間は、彼は私のものだ。


ζ(゚ー゚*ζ「ブーンさん」

( ^ω^)「おっ、デレ。今日も可愛いおね」

ζ(^ー^*ζ「やだなぁ、本気にしちゃいますよ」

( ^ω^)「僕は嘘は言わないお?
     デレは可愛いお!」

( ^ω^)夢路の恋のようですζ(゚ー゚*ζ

952 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/05(日) 00:59:42 ID:D1YuCTwA0

白と黄色のチューリップが咲き乱れる中、私と彼は逢瀬を重ねていた。
彼には、一目惚れだった。
優しげな目元も、いつも笑っている顔も、特徴的な話し方も好きになっていた。

ここでは、彼は私の思う通りに行動してくれる。
私に甘い言葉をかけ、優しく抱きしめてくれる。

ζ(゚ー゚*ζ「ブーンさんだってかっこいいですよ」

(*^ω^)「おっそうかお?
     デレに言われちゃうと照れちゃうお」

ζ(゚ー゚*ζ「えへへ、…………」

( ^ω^)「おっ?デレ、どうかしたかお?」

だが、それも今日までだ。
私は夢の中の彼にお別れをしにきた。
私が前を向くために。進むために。

953 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/05(日) 01:00:26 ID:D1YuCTwA0

ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、ブーンさん。
      黄色のチューリップの花言葉、知ってます?」

( ^ω^)「おっ?…ごめんだお、僕そういうの詳しくないんだお」

知っている、あなたが花に興味などないことぐらい。
ひとつ、黄色のチューリップを摘む。この黄色は、彼女の髪色によく似ている。
記憶の中の彼女が笑う。もうすこし、彼を貸しておいてくれ。

ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、白いチューリップは?」

( ^ω^)「おーん、意地悪はやめてくれお」

これがあなたへの最初で最後の意地悪なんだから、許してほしい。
ひとつ、白いチューリップを摘む。これは彼のイメージにぴったりの色だ。
いつも明るくて、優しくて、私の中のどろどろした感情さえなくしてくれる。

白と黄色を一輪ずつ、彼に差し出す。
ありがとうだお、と受け取る彼に笑う。笑え。夢の中でも、彼には笑顔を見せていたい。

ζ( ー *ζ「さよなら、ブーンさん」

さよなら、私の恋。

954 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/05(日) 01:01:14 ID:D1YuCTwA0

ξ*゚听)ξ(*^ω^)

幸せそうに二人は寄り添っている。
純白のドレスに身を包んだ姉はまるでお姫様だ。彼を見て幸せそうに笑う。
同じく白のタキシード着ている彼は、さしずめ姉の王子様なのだろう。
お似合いだ。二人は、きっと幸せになる。

ζ(゚ー゚*ζ「おめでとう、お姉ちゃん、ブーンさん」

ξ*゚听)ξ「ありがとう、デレ」

(*^ω^)「ツンは僕が責任もって幸せにしますお!」

ξ////)ξ「も、もうバカ!幸せにしてくれなきゃ許さないんだからね!」

ζ(^ー^*ζ「ふふ、お姉ちゃんをよろしくお願いしますね」

二人があいさつに回っている間、披露宴からすこし、席を外す。
化粧室の個室に入る。二人は幸せだ。私は、姉も彼も好きだ。
二人が幸せになって悪いところはない。
だけど

だけど

ζ(;ー;*ζ

今少しだけ、泣くことを許してほしい。

夢路の恋のようですζ(゚ー゚*ζ

おしまい


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