■ブーン系ゴールドラッシュ2013〜突発! タイトル祭り〜
└博士と異星人ピアニストのようです
- 488 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:19:20 ID:ftKXwFm.0
(=゚ω゚) 「あぁー。また負けちったょぅ」
(#゚;;-゚) 「・・・。」
きらきらとかがやく星空の下に、"それ"はありました。
円盤の形状で・・・白く発光していて・・・地球の人々にはこう呼ばれています。
・・・・ええと。
(=゚ω゚) 「UFO?」
そう、それです。
流石、博士はお詳しいんですね。
(=゚ω゚) 「ふっふっふ。当然だょぅ」
(#゚;;-゚) 「誰ト 話テルノ?」
(;゚ω゚) 「な、なんでも無いょぅ」
(=゚ω゚) 「それにしても、異星人ちゃんは流れ星を見つけるのが上手いょぅ」
(=‐ω‐) 「僕なんてまだひとつも・・・」
(#゚;;-゚) 「ディ」
(=゚ω゚) 「ん?」
(#゚;;-゚) 「名前。ディ ダヨ」
- 489 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:20:00 ID:ftKXwFm.0
博士と異星人ピアニストのようです
- 490 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:20:40 ID:ftKXwFm.0
・・・ぃょぅ博士とでぃさんが出会ってから1時間46分が経過しています・・・
ウィーン
(#゚;;-゚) トタタタ
ウィーン
(=゙ω゙) 「ぃゃあー。やっぱり、外は冷えるよぅ」
(=゙ω゙) 「温かいものが飲みたくなるょぅ・・・」
(#゚;;-゚)) コク
ぃょぅ博士とでぃさんは宇宙船でお茶にすることにしたようです。
二人は丸くて白い椅子に腰かけました。
(#゚;;-゚) トク・・・トクト・・ク・・・ ト? (お茶を汲んでる)
(;゚ω゚) 「な、なんか危なっかしいょぅ!擬音が疑問感じてるし!?」
(=゚ω゚) 「僕が汲むょぅ」 トクトクトク・・・
(;゚'ω゚) 「ぅわっち!?」
(#゚´-゚)
- 491 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:21:21 ID:ftKXwFm.0
(=゚ω゚) 「僕、もっと君や君の星について知りたいょぅ」
(#゚;;-゚) 「ドウシテ」
(=゚ω゚) 「僕の脳みそは知りたがるょぅに出来てるんだょぅ。」
(#゚;;-゚) 「・・・。」
でぃさんは話始めました。
自分の星には様々な生き物が沢山暮らしているということ。
自分の居た所ではこんなに綺麗な星空は見られないということ。
それから
(#゚;;-゚) 「ピアノ。」
音楽というものがあること。
- 492 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:22:03 ID:ftKXwFm.0
・・・ぃょぅ博士とでぃさんが出会ってから3時間03分が経過しています・・・
ポロン
でぃさんが鍵盤を押すと、まるでサカナが跳ねるように音が飛び出しました。
ポロンポロロンポロン
軽やかで、でもどこか切ないような音楽が真っ白な部屋に響きわたります。
(=゚ω゚) 「・・・」
(=゚ω゚) 「すごい。」
(#゚;;-゚) 「凄クハ 無イ。」
(=゚ω゚) 「ぃや。こんなに素晴らしいもの僕は知らない」
(=゚ω゚) 「もっと・・・もっと教えてくれ君のこと!」
(#゚;;-゚) 「・・・。」
- 493 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:22:47 ID:ftKXwFm.0
・・・ぃょぅ博士とでぃさんが出会ってから7時間17分が経過しています・・・
(=゙ω゙) 「ぃやあー。何とも有意義な時間だったょぅ。」
(#゚;;-゚) 「大シタ事喋ッテナイ。」
(=゚ω゚) 「そんなこと無いょぅ。君の一言一句が貴重な研究材料だょぅ。」
(=゚ω゚) 「・・・生きてるっていうのは、それだけで凄いことなんだょぅ」
(#゚;;-゚) 「・・・?」
(=゚ω゚) 「それよりも!そろそろ帰る時間なんじゃないか?」
(#゚;;-゚) 「!」
. . . . .
(=゚ω゚) 「僕の宇宙船を気に入ってくれたのは嬉しぃけど、長居しすぎだょぅ」
(#゚;;-゚) 「・・・」
(#゚;;-゚) 「ヤダ。」
(=゚ω゚) 「え。」
(#゚;;-゚) 「帰ラナイ。ズットココニ居ル。」
(=゚ω゚) 「ずっとって・・・」
(#゚;;-゚) 「ココニ居ル。」
- 494 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:23:32 ID:ftKXwFm.0
・・・ぃょぅ博士とでぃさんが出会ってから8時間20分が経過しています・・・
(=゚ω゚) 「君に何があったかは知らないが、それは無理だょぅ」
(#゚;;-゚)
(=゚ω゚) 「ここは君が思っているほどいい場所じゃない」
(#゚;;-゚) 「星が綺麗ダヨ」
(=゚ω゚) 「・・・。」
(=゚ω゚) 「そうだ、僕と勝負しょぅ。」
(#゚;;-゚) 「勝負?」
(=゚ω゚) 「そぅ。僕と君で、もう一度流れ星を探すんだ。」
(=゚ω゚) 「先に見つけたほうが勝ち。」
(=゚ω゚) 「負けたほうが勝ったほうの言うこと聞く。いいね?」
(#゚;;-゚) 「・・・イイヨ」
(=゚ω゚) 「そうと決まったら、少し急ごうか。」
- 495 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:24:15 ID:ftKXwFm.0
きらきらとかがやく星空の下に、二人はもう一度やってきました。
(=゚ω゚) (上手くやってくれよ・・・)
(=゚ω゚) 「準備はぃぃか」
(#゚;;-゚) 「ウン。」
よーいどん!
二人は空を眺め続けます。
長い、長い沈黙・・・
(=゚ω゚) 「見つけた!」
(#゚;;-゚) 「!」
先に沈黙を破ったのはぃょぅ博士でした。
(=゚ω゚) 「ふっふっふ。僕の勝ちだょぅー。」
(#゚;;-゚) 「・・・」
- 496 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:24:56 ID:ftKXwFm.0
(#゚;;-゚) 「帰ラナキャ駄目ナノ・・・」
(=゚ω゚) 「そぅだょぅ」
(#゚;;-゚) 「ヤダ・・・」
(=゚ω゚) 「・・・」
(=゚ω゚) 「君の星は素晴らしいょぅ」
(=゚ω゚) 「生き物が居て、君が居て、ピアノがあるじゃなぃか。」
(#゚;;-゚) 「ソンナノ、当タリ前。」
(#゚;;-゚) 「素晴ラシクナンカ無イ」
(=゚ω゚) 「ぃぃや。君だって、そう思ってるはずだょぅ。」
(=゚ω゚) 「だって君は、君の星の話を何時間も僕にしてくれたじゃなぃか。」
(#゚;;-゚) 「ソレハ・・・ ・・・」
その瞬間、でぃさんは地面に倒れ込みました。
・・・ぃょぅ博士とでぃさんが出会ってから10時間30分が経過しています・・・
(;゚ω゚) 「ぃけない!早く帰さないと!」
- 497 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:25:39 ID:ftKXwFm.0
ぃょぅ博士は急いででぃさんを小型の宇宙船に乗せました。
白くて丸いカプセルに横たわり、まるで棺に入れられているようです。
(#゚;;-゚) 「ア、ァ・・・」
(=゚ω゚) 「・・・この星で生物は12時間しか活動出来ないんだょぅ」
(=゚ω゚) 「本当は、君を貨物室で見つけたときすぐに帰すべきだったんだ・・・」
(=゚ω゚) 「でもきっと、すぐに帰れば良くなるから・・・」
(=゚ω゚) 「ごめんね」
(#゚;;-゚) 「・・・」
(#゚;;-゚) 「マタ、会エルカナ?」
(=゚ω゚)
(=゚ω゚) 「もちろん。今度また、君のピアノを聞かせておくれ。」
白い棺が、飛び立っていきます。
生まれた場所に帰るのです。
(=゚ω゚) 「君と君の星・・・地球は僕の憧れだ。」
・・・ぃょぅ博士とでぃさんが出会ってから12時間01分が経過しています・・・
- 498 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/03(金) 01:26:30 ID:ftKXwFm.0
きらきらとかがやく星空の下に、"それ"はありました。
円盤の形状で・・・白く発光していて・・・地球の人々にはUFOと呼ばれているようです。
(=゚ω゚) 「・・・」
(=゚ω゚) 「シャットダウンしてぃぃぞ」
次の瞬間、星空は跡形もなく消え去りました。
さっきまでの美しい景色はなく、真っ赤な空とガレキの山が見えます。
(=゚ω゚) 「コンピュータ。」
(=゚ω゚) 「全て記録したか?」
はい。
(=゚ω゚) 「記憶データから再現したピアノも?」
はい、もちろん。
(=゚ω゚) 「よし、それでは研究に戻ろう・・・」
この星には現在、生物は存在していません。
もう一度、生命が生きられる星にすること。
それがぃょぅ博士と私の役目なのです。
・・・ぃょぅ博士が研究を始めてから4406280時間17分が経過しています・・・
おしまい。
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