■ブーン系ゴールドラッシュ2013〜突発! タイトル祭り〜
└ζ(゚ー゚*ζ セックスが私の存在証明のようです 从'ー'从
└そのいち、私のはなし
- ※推奨BGM
(lily - Youtube)
- 7 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 23:35:18 ID:4V9Fn5XU0
そのいち、私のはなし
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- 8 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 23:36:57 ID:4V9Fn5XU0
愛してくれるなら誰でもいいのです。
誰だっていいんです。
愛してくれるなら。
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- 9 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 23:37:38 ID:4V9Fn5XU0
自分より大きな体に抱き締められた時、私は酷く幸せに思いました。
自分より大きな体に抱かれた時、私は酷く幸せに思いました。
できればこの幸せをもっと味わいたくて、私は見知らぬ彼とネオン街を歩きます。
どこか遠く、電車でいくつも駅を乗り継いだ街で私は今日も夢見る女の子を卒業します。
- 10 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 23:41:58 ID:4V9Fn5XU0
ネオン街にはたくさんの人がいます。
派手なお姉さんや厳ついお兄さん、ぼろぼろのおじさん、そして私みたいな女の子たち。
ζ(゚、゚ ζ
お昼までは暖かかったのに外はとても寒く、スカートから覗く足が震えるのが分かりました。
隣の彼もそれがわかったのか、目的地へと急ぎます。
- 11 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/06(月) 23:50:29 ID:4V9Fn5XU0
ここだよ、と教えられたホテルは少し前に来たことのあるところでした。
連れ込まれた小さなホテルで、シャワーを浴びるのもそこそこに私はベッドへと運ばれました。
私の格好は素肌にシャツ一枚だけで、髪から落ちた水滴がその薄い生地を濡らしてしまいます。
薄明かりの中でお互いを見つめます。
どちらともなく視線を外した後、いいかと尋ねる声に彼のこくりと頷くと、それを合図にキスが落とされます。
舌と舌が絡み合い、受け止めきれなかった唾液がつうと落ちます。
予想だにしてなかった、深い快楽を与えるキスに私が戸惑っているうちに、彼は私の胸の突起をつまみ上げます。
その刺激に声を上げそうになりましたが、私の口は彼によって封じられています。
私の反応が面白かったのか、彼は唇を離し、小さな私の乳首を甘噛みしました。
- 12 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/05/07(火) 00:01:47 ID:7Z9afmTg0
ただ噛まれただけなのに、快楽に馴れてしまった私の体は、それだけではしたない声をあげてしまいます。
触ってもいない秘部からはいやらしい液が流れるのが目に見えずとも分かってしまいます。
切なくなってしまうそこを慰めるために、空いている右手で優しく触れます。
しかしそれは早速彼に見付かってしまったようで、腕を掴まれてしまいました。
彼は私の痴態をまじまじと見つめ、にやりと笑います。
「やらしい女子高生だね」
そう耳元で囁く声に、私はきゅんと疼きを感じました。
.
- 19 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/07(火) 23:02:25 ID:7Z9afmTg0
聞こえるのは淫らな水音と私の喘ぎと、二つの荒い息だけでした。
先程から私を襲う疼きは、切なさを増しながら体全体へと広がります。
彼はそれに気づいているはずなのに、触れてほしい所にはなにもしません。
もどかしさに身を捩ると、彼は私の人よりも白い肌に赤い痕を残します。
その微かで淫らな刺激に耐えられずに、お願いだから、はやく、と息も絶え絶えに懇願します。
- 20 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/07(火) 23:07:03 ID:7Z9afmTg0
その言葉を待ちわびていたかのように、彼は枕元にあるゴムを取りだします。
手渡されたそれを歯を立てないように咥え、そうと猛りに被せました。
まずは慣らしてから、と彼は熱く太いモノを求めうねるそこに、ゆっくりと指を入れます。
自分のものではない体温と質量に、解放を待ち望んでいた私の体は歓喜に震えました。
ひとつ、ふたつと増やされた指がばらばらに動き、私はまた声を上げます。
汗に纏わり付いたシャツの不快感も、私が抱く不安も、快楽と共にミキサーにかけられたみたいに混ざって脳を溶かします。
- 21 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/07(火) 23:20:04 ID:7Z9afmTg0
堪能し終わったのか彼は指を引き抜いて、淫らに収縮する入り口に熱い屹立を押し当てます。
いいのかと遠慮がちに尋ねる彼の手を取り、合図代わりに握りました。
ずぶぶ、と打ち込まれた怒張の指とは圧倒的に違う熱と質量に、ひゅうと息を一つ飲みます。
初めはゆっくり、気遣うように。
そして慣れた頃に、強く腰を打ち付けられます。
穿がれた彼自身が私のなかでびくびくと震え、それ自体に意志があるかのように私のなかをかき回します。
その度に私はぞくぞくと上がる快楽に任せ、腰を動かし、はしたない声をあげます。
穿がれた彼自身が私のなかでびくびくと震え、それ自体に意志があるかのように私のなかをかき回します。
その度に私はぞくぞくと上がる快楽に任せ、腰を動かし、はしたない声をあげます。
- 22 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/07(火) 23:27:20 ID:7Z9afmTg0
肉と肉がぶつかり合い、その中に喘ぎが交じります。
挿入されてから何度も感じ、幾度感じても慣れること無い震えが足先から伝い、私に終わりを伝えます。
思わず衝撃に締め付けを強くしてしまうと、それに感化されたのか彼も律動を早めます。
時折漏れる彼の声は随分と余裕がないようにも聞こえました。
強すぎる快楽が私の頭を真っ白にしました。
きゅんと中が震えて、薄い膜越しに温かな精を感じます。
どうやら彼も同時に達してしまったようでした。
- 23 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/07(火) 23:31:31 ID:7Z9afmTg0
火照る体にシャツが汗で張り付いて、その意味はもう成していません。
まだ私と彼はびくびくと中で震えています。
感じた絶頂の余韻に浸りながら互いに荒い息を吐き、どちらかともなくキスをしました。
熱い舌が私の歯列をなぞり、一旦収まったはずの熱がまた沸き上がります。
ζ( ー *ζ「ねえ、」
我慢できなくなって彼へと腕を伸ばすと、彼は私の腕を取って、強く強く抱き締めました。
ζ( ー *ζ
ああ、私はなんて幸せなのでしょうか。
- 24 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/07(火) 23:38:10 ID:7Z9afmTg0
* * * * *
七限目のチャイムが私を眠りから目覚めさせます。
( ´∀`)「……はい、今日はここまで」
( ´∀`)「次の時間には小テストをするから、ちゃんと勉強してくるように」
先生の言葉で教室中がざわめきます。勿論悪い意味で。
- 33 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:10:45 ID:.nKleBEc0
从'ー'从「デレちゃん、寝てたでしょ」
ζ(゚ー゚*ζ「どーしても眠いからしょうがないんだよ」
小声で茶化してくる友人に、同じように小声で返しました。
ζ(゚ー゚*ζ (……あんまり寝れてないや)
ここ最近夜が忙しくてあまり睡眠をとっていないからか、頭がぼうとしてうまく働いてくれません。
先生にバレなかったからよかったものの、授業中に居眠りなんていけないことです。
次からは気を付けないと、と自分に言い聞かせます。
- 34 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:11:32 ID:.nKleBEc0
先生が出ていったのを皮切りに皆それぞれに騒ぎ始めました。
( ^ω^)「よーし、ドクオ!部活行くお!」
('A`)「ちょ、出るの早いんだよ!待てってば!」
o川*゚ー゚)o「ねぇ、これから暇?」
( ・∀・)「うん、久し振りにどっか行こうか」
部活だったり、デートだったり、塾だったり、バイトだったり。
さっきまで一緒にいた彼や彼女らは、どこかへ行ってしまいます。
- 35 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:18:49 ID:.nKleBEc0
ぼんやりとしている私に対して、世話しなく帰る支度をし始めた友人に声を掛けます。
ζ(゚ー゚*ζ「渡辺さんは今日は塾なの?」
从'ー'从「んー、……そんな感じかな」
にこにこと可愛らしい笑顔で笑いながら友人は言いました。
ζ(゚ー゚*ζ「あ」
ζ(゚ー゚*ζ「あれでしょ」
从///从「ち、違うから!」
にやにやと笑い始めた私の表情で、何を言いたいのか察した彼女は慌てて赤くなりながら訂正します。
ζ(>ー<*ζ「もー、水臭いなぁ!教えてくれてもいいじゃない」
从///从「だから違うんだってぇ!」
- 36 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:20:02 ID:.nKleBEc0
ひとしきり彼女を弄り倒した後。
さっきの授業のノートを私に渡して、さよならもそこそこに教室から赤い顔の彼女が駆けて行きます。
過ぎていった足音に耳を傾けつつ、ゆっくりと教室を見渡してみると、いつの間にか私はひとりぼっちでした。
射し込む光の眩しさに目を細めて、絶えず声の聞こえる外を覗き込みます。
窓際の私の席から見えるグラウンドでは、どこかに置き忘れた爽やかな青春が始まっていました。
- 37 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:24:05 ID:.nKleBEc0
微かに聞こえるピアノの音は、授業でも聞いたことのある有名な曲でした。
甘く切ないメロディが私を優しく突き刺します。
真綿で首を閉めたかのように、ゆっくり、ゆっくりと息苦しくなり、思わず咳き込みました。
ζ(゚、゚ ζ「……ひとり、かぁ」
小さく呟いて、私はバッグから財布を取り出しました。
- 38 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:28:55 ID:.nKleBEc0
『うん、凄くよかったよ。……じゃあ、これ』
諭吉さん、三人。
一諭吉一万円で計三人の三万円。
服を着替え、そろそろ出ていこうとした時にこれを手渡されました。
またよろしく、と彼が告げた言葉と触れた指の冷たさと。
そして昨日手渡されたお金が、何に使うことも出来ずに残っています。
- 41 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:39:01 ID:.nKleBEc0
この行為がいけないことだというのは、馬鹿な私でも分かっています。
これがいわゆる"売春"や"援助交際"ということも、私はちゃんと分かっています。
しかし私はこれをやめようとは思いません。
そして、今さらやめることも出来ません。
- 42 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:41:08 ID:.nKleBEc0
どうして犯罪紛いの事をしているのか、と言われると答えに詰まってしまいます。
お金が欲しいから、ではありません。
とても優しい家族は私が望めば望むだけのお金をくれます。
大人びたことをしたいから、でもありません。
こんなことをしたからって私はまだまだ子供だと言うことはわかっているからです。
……では、どうしてなのでしょう?
- 43 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 21:45:11 ID:.nKleBEc0
ζ(゚、゚ ζ「……はぁ」
青い空に向けて溜め息をつきます。
どうしてなのか、私だって、分かりたくないのです。
制服の下に隠れた昨夜の鬱血痕と、ずっととずっと前から私がつけた気味の悪い傷がちりりと傷む気がしました。
- 46 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 23:49:38 ID:.nKleBEc0
空を見上げたって、きらきらしたネオンで星も月も全部霞んでしまいます。
今日は珍しくこの街での待ち合わせでした。
普段は電車を乗り継いで遠い遠い街まで行きます、でも今日の彼は同じ街に住んでいるらしいのです。
きらきらと輝くネオンと、罵声と嬌声とが入り交じる繁華街の片隅で彼を待ちます。
スカートと可愛らしいバッグの黒が夜の黒に混じって、私は今から影になるようにも思えました。
(゚ー゚*トソン
もしも知り合いにあった時のために、いつも二つに結わえたくるくるの髪を真っ直ぐに伸ばし、上にあげます。
たったそれだけで今日の私は私じゃないようで、なんだか少し嬉しくなりました。
- 47 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/08(水) 23:50:21 ID:.nKleBEc0
「ごめん、待った?」
(゚ー゚*トソン「いいえ、さっき来たところですよ」
「よかったー、……じゃあ、時間もないし早く行こうか」
そう言って手を引かれます。
私よりも大きく、しっかりした男の人の手です。
(゚ー゚*トソン
手を繋いだまま、私たちは今日のホテルまで向かいました。
- 48 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:18:15 ID:cJDVU8GY0
今日はいつもよりも早く帰ることができました。
とは言っても、時計の針は魔法の解ける12時をとっくの昔に過ぎていました。
ゆっくり、誰かに気づかれないように階段を登ります。
閑静なマンションの二階から見える空は、とてもとてもきれいな星をしていました。
- 49 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:18:59 ID:cJDVU8GY0
がちゃり。玄関の鍵を開けて扉を開きます。
ドラマであればここで母親か父親が「何時だと思っているんだ」と怒るシーンです。
しかし扉を開いても、あるのはただの暗闇です。
玄関に入り、明かりもつけないで。
私は靴も脱がずにしゃがみこみます。
繁華街の闇よりも、当てた刃物よりも、ここのほうがとてもとても冷たく暗く感じました。
鮮やかな光と着飾った人等と、腐った大人と馬鹿な子供と嘘しかないネオン街が、堪らなく恋しくなります。
- 50 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:19:45 ID:cJDVU8GY0
「なんで私生きてるのかなぁ」
せっかく今日のためにセットした髪をほどき、ぐちゃぐちゃに掻き回すと、整えた髪はいつも通りの癖っ毛に戻ってしまいました。
不意に腕から香った、石鹸と隠せなかった雄の匂いが胸を苦しめます。
- 51 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:23:31 ID:cJDVU8GY0
愛してくれるなら誰でもいいのです。
愛してくれるなら私の持つもの全て捧げてもいいのです。
けれどもいくら私がたくさんの"彼"から愛されても、
一番愛してほしい人から愛されることは、おそらく、きっと、絶対に無いのです。
- 52 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:27:57 ID:cJDVU8GY0
ζ( ー ζ「──……なんで私生まれてきちゃったのかなぁ」
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- 53 名前:名も無きAAのようです[死にたい] 投稿日:2013/05/09(木) 00:29:07 ID:cJDVU8GY0
ああああああああああああああ。
ああああああああああ、あ。
あああああああああああああああああああ。
ああああああああああああああああ。
ああああ、ああああああああああああ。
ああああああああああああああああ。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。
- 54 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:30:35 ID:cJDVU8GY0
叫び出したい気持ちを抑えて、ばくばくと異様に高鳴る心臓を止めようとします。
かたかたと震える手で可愛いバッグから一つ、剃刀を取りだして、
鋭い刃を左手首に押しあて、力任せに引きます。
剃刀で切った時特有の、鋭い痛みが刺すのも気にせず、既にケロイド状の横線が大量にある腕にさらに傷を付けます。
- 55 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:32:08 ID:cJDVU8GY0
暗闇の中で感覚が研ぎ澄まされているのか、血生ぐささを感じました。
生温かな血が滴り落ちていくのが分かります。
さっきまで着ていた服はもしかしたら血で汚れてしまったのかもしれません。
しかしそんなことは気にせず、思うがままに傷を付けます。
- 56 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:45:24 ID:cJDVU8GY0
家に帰ればこうなることはわかっていました。
家に帰っても私を心配する人も、迎えてくれる光も、何にもないことを私は知っていました。
私を一人にすることを、両親は私を信じているからだと言いました。
信じているから、一人にするの。だと。
けれども私には、その言葉はもう体のいい厄介払いにしか聞こえないのです。
- 57 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:46:10 ID:cJDVU8GY0
ねえお母さん、あの日あなたが連れ込んだ人は元気にしていますか?
私がいるなんて気付かなかったんですよね、腰を振って男を誘うその姿はとてもとてもおぞましく思いました。
ねえお父さん、あの日あなたが言った言葉は本当なのですか?
私には一度も告げたことの無い"愛してる"も、電話の向こうの女になら言えるのですね。
- 58 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:48:18 ID:cJDVU8GY0
親は子供を愛すると、まだ幼い私は本で聞き齧ったその言葉を信じていました。
しかし実際はどうでしょうか。
"信じている"の免罪符の裏では、お互いを好いているわけではなく。
本当は愛されるはずの、娘である私の隙間は一つも残されていませんでした。
なら、そうだとすれば、どこにも行き場なんてない私は。
──セックス以外に存在を証明するものなんて、ないじゃないです。
- 59 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2013/05/09(木) 00:48:59 ID:cJDVU8GY0
血が抜け、冷たくなった手からからんと音を立て剃刀が床へと落ちます。
痛みからか、いつの間にか私は涙を流していました。
落ちた雫が真新しい傷に落ち、ぴりりと滲み、また痛みを強めます。
どうか明日、目が覚めたときに。
この心臓が止まっていますように、とじくじく響く胸に祈りました。
<<<序章、ふたりのはなし ◆ 続きます>>>
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