(゚、゚トソン寺生まれのトソンさんのようです

398 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2015/08/15(土) 19:37:00 ID:3PbqUdO20

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 (i,)
  |_|

399 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:38:04 ID:3PbqUdO20



ミセ*゚ー゚)リ「はーい皆さーん、一列一列ー」

(゚、゚トソン「まったく、この学校の奴らはほんとどうなってるんですか。
     もう受験生だっていうのにまったく……」

ミセ*゚ー゚)リ「あ、はーい。あと三分待ってねー。トソン、今力を溜めてるからー」

(゚、゚トソン「今度の春から高校生ですよ、バイトとかできちゃう大人になるんですよ。
     それなのにこいつらときたらろくでなしのクズばっかり……」

ミセ*゚ー゚)リ「はーい、まずはジョルジュくんね。君も懲りないねぇ」
  _
( ゚∀゚)「いやぁ、面白そうな場所の話を聞いたらつい体が動いちまってさー」

ミセ*゚ー゚)リ「その度に面倒なもの憑けて来るよね」
  _
( ゚∀゚)「面目ないぜ。でもトソンもいるし、いっかなーって」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンさーん、早速祓っちゃってー」
  _
( ゚∀゚)「おう、頼むぜ」

(゚、゚#トソン「まずはお前のその残念な頭をかち割ってやろうか!?」
  _
(;゚∀゚)「え、え?」

トソンのチョップが炸裂する。

400 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:39:04 ID:3PbqUdO20

ミセ*゚ー゚)リ「あー、こうなるのね……」

床には昏倒するジョルジュ。
教室の中は一瞬で静寂に包まれる。

(゚、゚トソン「すっきりしました。さて、お次はどなたです?」

(*;ー;)「うっく、ぐす……。わ、私です……。生まれてきてごめんなさいぃ……」

トソンの恐ろしい行動に涙目になった少女が前に出る。

(゚、゚トソン「ふむ、憑いてますね。小さな女の子、悪意はなしか。
     しかし小さすぎて会話も出来ない」

トソンは右手の手のひらを少女に向けた。
少女はびくりと肩を震わせる。

(゚、゚#トソン「破ぁっ!」

(;*゚ー゚)「ひぃっ!」

401 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:40:17 ID:3PbqUdO20

少女は身を竦ませる。
トソンの右手からは白い光が放たれ、その光は少女の背後の空間の「何か」を包み込み収束した。
教室にどよめきが広がる。

(゚、゚トソン「はい終わり。次早くしてください」

(*゚ー゚)「え、もう終わり……?」

ミセ*゚ー゚)リ「終わりだよー。初めてだとびっくりしちゃうよね、呆気なさすぎて」

(*゚ー゚)「はい……。あの、ありがとうございました……」

(゚、゚#トソン「破ぁ!」

トソンの耳に少女の言葉は届いていない。
少女は最後にお辞儀して、床に転がるジョルジュを避けながら教室を出ていった。



(゚、゚トソン寺生まれのトソンさんのようです

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402 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:41:14 ID:3PbqUdO20



ミセ*゚ー゚)リ「君で最後だね」

( ゚д゚ )「ああ……」

最後の一人をじろじろ眺め、トソンは言った。

(゚、゚トソン「あなた、何も憑いてませんね」

( ゚д゚ )「やっぱりそうか。……俺が見てほしいのは、あるアパートなんだ」

(゚、゚トソン「ストップ。私、素人だからそういう大袈裟なのは却下です」

トソンは椅子から立ち上がると彼に背を向ける。

ミセ*゚ー゚)リ「ミルナくん、詳しく教えてよ」

(゚、゚トソン「ちょっと」

ミセ*゚ー゚)リ「私が興味あるのー。いいでしょ?」

(゚、゚トソン「……もう勝手にしてください」

ミセ*゚ー゚)リ「じゃあミルナくん、お願い」

ミルナは頷くと、話し始めた。

( ゚д゚ )「俺のじーちゃんが経営してるアパートの二〇三号室には、幽霊が出るんだと」

.

403 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:42:08 ID:3PbqUdO20


これはつい一ヶ月前までミルナの祖父の
アパートに住んでた大学生が教えてくれた話だ。
その大学生――ブーンは真面目な人物だった。
しかし、その部屋には耐えられなかったらしい。

ブーンが大学での授業やバイトを終えて家に帰ると、何か様子がおかしいことがあった。
それはたまにのことで、最初は気にしていなかったのだ。

ところが、それが何回も続くいた。
例えば、使った覚えのないコップが机の上に乗っていたり。
例えば、タンスにしまっておいたはずの洋服が玄関に落ちていたり。
例えば、捨てたはずのペットボトルがトイレに置いてあったり。

小さなことだから、最初は気のせいだと思っていた。
しかし、ある日決定的な事件が起きてしまった。

それは学校の試験が近づいたある夜のこと。
ブーンは珍しく夜遅くまで起きていた。

( ^ω^)「こんな日はラジオかけるお」

睡魔に負けないようにラジオでお気に入りの番組を聞いていた。
外は小雨が降っていたが、ラジオの音に掻き消されて雨の気配は消えていた。

苦手な科目の勉強だったので、なかなか勉強ははかどらなかった。
そこで、ブーンは息抜きのために夜食を食べることにした。

(*^ω^)「ふんふんふふーん、ふふふーんー」

404 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:42:51 ID:3PbqUdO20

軽快な鼻歌に合わせて手を動かす。
カップラーメンである。
好物を目の前にしたブーンの気持ちは上向いていた。

お湯を沸かし、火薬を開封し、準備を調える。
台所についた小窓からは雨音がよく聞こえる。
パラパラと、雨がアパートの通路のトタン屋根を叩いている。

お湯が沸いた。
ブーンはカップの線まで慎重にお湯を注ぐ。
三分待てば至福のひとときを味わえる。

スマホのタイマーをセットし、ブーンは居間に戻った。

台所のすぐ後ろが居間だ。
そこに置かれた机の上には雑然と勉強道具が並んでいる。

( ^ω^)「あれ?」

ブーンは机の上に違和感を感じた。
カップラーメンを作るために席を立って以来、勉強道具には触れていない。

しかしその違和感も慣れた事だった。
物がいつの間にか移動しているなんて日常茶飯事なのだ。

ブーンは食事の為に机のスペースをあけた。
そこでやっと気付いた。

( ^ω^)「ラジオがないお……」

405 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:43:37 ID:3PbqUdO20

深夜ということもあり音量は落としていたから、台所にいると聞こえなかった。
だから気付かなかった。

(;^ω^)「あれ? どこいったお?」

勉強のお供に欠かせない大切な相棒。
無事に進級するためにはラジオの助けがないといけない。

普段ならなくなったものをすぐに探したりはしないのだが、この時は特別だった。
ブーンはまず机の周囲を探し、本棚をあさり、部屋の隅に畳んでいた布団を広げてみた。
成果はなかった。

だから、開けてしまった。
その部屋に存在する唯一の収納である押し入れの、ふすまを。

ラジオはあった。
押し入れの下段に何でもないように置いてあった。

( ^ω^)「ふぅ……。これで今回の試験もばっちりだお」

ブーンはそれを持ち上げるために屈んだ。
そうしたら、おかしなことが起きた。

ラジオの奥には衣装ケースがある、はずだった。
しかし、おかしい。

(;^ω^)「……っ」

406 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:44:37 ID:3PbqUdO20

目が、合った。
そこには空間なんてないはずなのに、頭が存在した。
髪の長い、女の。

ブーンは動けなかった。
今までに体験したことのないあり得ない状況。
悲鳴を上げることさえ出来なかった。

女はゆっくり、とてもゆっくり顔を上げた。

長い髪に覆われ、表情はわからなかった。
しかし鋭く上がった口角に、ブーンは邪悪を感じた。

女は頭をゆっくりと振る。
前髪が簾のようになる。

(;^ω^)

その目を見た瞬間、ブーンは意識を失ってしまったのだった。

.

407 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:45:19 ID:3PbqUdO20


( ゚д゚ )「気付いたら朝、ブーンさんはふすまの前で寝ていたらしい」

ミセ*゚ー゚)リ「テスト、大丈夫だったのかな……」

( ゚д゚ )「ギリギリだったと言ってたな」

(゚、゚トソン「雑談してる暇があったらちゃっちゃと片付けますよ。
     話を聞く限り、アパートに行かないとどうにもならなさそうですから」

ミセ*゚ー゚)リ「おー、トソンやる気ぃ! どういう心変わりなの?」

ミセリの問いにトソンは視線を反らす。

(゚、゚トソン「……話聞いて放置だなんて、目覚めが悪いので」

ぼそりと呟いた一言はミセリにもミルナにも聞こえていた。
しかしトソンの照れ屋な性格はクラスメイトなら知っているものだ。

ミセ*゚ー゚)リ「かわいーなー」

( ゚д゚ )「おい、聞こえるぞ」

だから彼女に余計なことを言うのはこらえた。
トソンが機嫌を損ねたら面倒なのだ。

.

408 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:46:17 ID:3PbqUdO20



夏の空の下、けたたましい蝉の合唱が響く。
雨は雨で気が滅入るものだ。
気圧の変化に敏感なトソンは特にそう思う。
しかし今はすがすがしい夏の青空が憎らしかった。

歩くアスファルトからは茹だるような熱気が立ち上る。
先頭をゆくミルナになんとか着いていきながら、トソンはほんの少し後悔していた。

ミセ*゚ー゚)リ「大丈夫?」

(゚、゚トソン「……なんとか。あなたは涼しそうですね」

ミセ*゚ー゚)リ「まーねー」

( ゚д゚ )「まだ五分しか歩いてないぞ。もう屋根が見えてるから頑張れ」

ミルナが指し示したのは白い屋根のアパートだった。

(゚、゚トソン「ふむ……まだ何も感じませんね。それほど強力な霊ではないでしょう」

( *゚д゚ )「本当か!? それならさっくり頼む!」

(゚、゚トソン「はいはい。約束通り、終わったらアイス奢ってくださいね」

.

409 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:47:00 ID:3PbqUdO20



軋む階段を上り、トソン達は二〇三号室の前に立つ。

ミセ*゚ー゚)リ「このアパート、やけに静かだねぇ」

( ゚д゚ )「入っているのは大学生と社会人達らしいからな。
    平日の昼間は静かでもおかしくない」

(゚、゚トソン「助かります」

ミルナは制服のポケットから取り出した鍵を鍵穴に差し込む。
かちゃりと音がして、扉はすぐに解錠された。

日差しから逃れるため、三人はすぐに玄関にかけ込んだ。
家具はすでになくなっていて、部屋はがらんとしている。

先頭のミルナが靴を脱ぐ。
トソンとミセリもそれに続いた。

ミセ*゚ー゚)リ「いる?」

(゚、゚トソン「ええ。ミルナ君の言っていたものが、今も押し入れにいます」

トソンはミルナ達を置いて押入れに向かう。
薄暗い部屋の中にあっても、押入れは一際暗く感じた。

410 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:47:45 ID:3PbqUdO20

(゚、゚トソン「下がっていてください」

後ろを振り返り言ったトソンに二人は頷き返す。

(゚、゚トソン「さぁ、あなたのいるべきところに帰りなさい」

トソンが押入れを開けると同時、窓の開いてない室内に強い風が吹く。

( ;゚д゚ )「な、なんだ!?」

腕で顔を庇いながらミルナが叫ぶ。

(゚、゚トソン「こんにちは。お姉さん」


川д川


何もなかったはずの部屋の真ん中に、女はいた。
長い髪を垂らし、顔は見えない。
白いワンピース、白い肌の女だった。

川д川「帰らない……。ここが、私の居場所よ……!」

女はその痩せた体からは想像つかない瞬発力でミルナに飛び掛かった。

(; ゚д゚ )「うわっ!」

411 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:48:35 ID:3PbqUdO20

ミルナに馬乗りになった女は、髪を振り乱しながらミルナの頭を鷲掴みにする。

川゚д川「……違う」

鋭い眼光に射抜かれたミルナは何も出来なかった。
ただ目の前の女の目を見ていることしか出来なかった。

女はそんなミルナにはもはや興味を失ったようで、ゆらりと緩慢な動作で立ち上がる。

(゚、゚トソン「ここにあなたの探し人はいません。
     前に住んでいたのはあなたとは無関係の大学生ですし、今はただの空き部屋です」

川д川「あんたみたいな子供に、何がわかるっていうの……」

女は今度は標準をトソンに定めた。
ミセリはただトソンの後ろで女を見つめる。
ミルナはもはやトソンを女から救うだなんて大それたことは考え付かなかった。

トソンは、黙って女を見据えている。

川д川「私の邪魔をする奴は死ねぇ!」

( ;゚д゚ )「トソン!」

女が飛び掛かった瞬間、トソンは右腕を伸ばした。

(゚、゚トソン「どうしたんです?」

412 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:49:19 ID:3PbqUdO20

涼しげな顔のトソン。
その伸ばした腕の先、女は透明な壁に阻まれるように立ち竦んでいる。

川;д川「何……?」

ミセ*゚ー゚)リ「トソンの得意技のひとつ。私は『透明バリア』って呼んでるんだよ」

( ;゚д゚ )「さ、さすが寺生まれ……」

(゚、゚トソン「まあ父さんに鍛えられてますから」

トソンはミセリとミルナに手招きをする。
二人はそれに応えてトソンのすぐ側に集まった。

(゚、゚トソン「これが最後です。
     これ以上つらい思いをしたくないのなら、私と話をしてください」

川д川「嫌だ! 私は決めたの、ずっとここで、あの人を待ってるって!」

(゚、゚トソン「そうですか……」

トソンは右腕に左手を添える。

( ;゚д゚ )「待て、何か事情があるんじゃ……」

川д川「そうよ! それになんでそこの小娘はいいの!?」

413 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:50:00 ID:3PbqUdO20

女はミセリを指して叫ぶ。

(゚、゚トソン「彼女は……特別ですから。ねぇ、ミルナ君」

( ;゚д゚ )「ああ……こいつは、俺たちの『呪い』なんだ……」

川д川「なんで、なんでよ!?
    私だけが幸せになれないなんて、そんなの許さないんだからぁッ!」

黒髪が空を裂くようにうねる。
女は蒼白い腕をトソン目掛けて降り下ろした。

(゚、゚トソン「駄目でしたね」

トソンはそれを避けない。
ただ前を見据えて、哀れな女に手を伸ばす。

川゚д川「死ねッ!」

(゚、゚#トソン「破ぁッ!」

414 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:50:45 ID:3PbqUdO20

女の目は見開いたまま。
しかし自分を貫く光を認識することは出来ない。

白い光が女の胴を貫く。

ミルナは瞬きも出来なかった。
ミセリは見慣れた光景を眺めていた。

女は一瞬のうちに姿を消した。
そう表現する他ない。

ミセ*゚ー゚)リ「お疲れさま」

ミセリはトソンの肩を軽く叩く。

(゚、゚トソン「気分悪いですね、こういうのは」

トソンはゆっくりと玄関に向かう。
ミルナとミセリも黙ってそれについていった。

.

415 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:51:43 ID:3PbqUdO20



外は静かだった。
しかし暑さには敵わない。
トソンの提案で、三人はファストフード店で涼んでいた。

(゚、゚トソン「あの女、昔あの部屋に住んでいた男の人のストーカーだったんですよ」

(; ゚д゚ )「そんな危ないやつに俺は情けをかけようとしていたのか……」

ミセ*゚ー゚)リ「まあしょうがないよね。トソンみたいに能力を持っていないと、
      同じ空間にいるだけで幽霊の過去を見たり出来ないからねぇ」

(゚、゚トソン「今回は相手が良かったんです。
     次はちゃんとした人に頼んでくださいね、ミルナ君」

( ゚д゚ )「ああ、今日は本当にありがとうな」

目の前のオレンジジュースを啜りながら、ミルナは今日の出来事を振り返っていた。

( ゚д゚ )「いつからあいつ、いたんだろうな」

(゚、゚トソン「おそらく十年かそこらです」

( ゚д゚ )「じーちゃん、知ってたのかな……」

(゚、゚トソン「さあ?
     札みたいな分かりやすいものはありませんでしたから、
     聞いていたとしても住人の話を大きく捉えていなかったのかも」

416 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:52:39 ID:3PbqUdO20

( ゚д゚ ) 「今度、ちゃんとブーンさんに報告しないと」

ミセ*゚ー゚)リ「そうだね。こういう事件って、ちゃんと結末まで知りたいもんね」

ミセリのミルクティーはあまり減っていない。
隣のトソンが三つ目のアイスに手を伸ばしたのとは対照的だ。

(゚、゚トソン「あなた……本当は気にしてるんじゃないんですか?」

ミセ*゚ー゚)リ「何?」

ミルナはびくりと反応した。
しかし当のミセリは眉ひとつ動かさない。

(゚、゚トソン「辛くなったら言ってください。
     私はいつだってあなたの意思を尊重したいと思っています」

( ゚д゚ )「……俺も、なんならクラス全員説得する努力だってするよ。
    みんな、お前のことが好きなんだから遠慮しないでくれ」

ミセ*゚ー゚)リ「ふふ……」

困ったように笑うミセリ。
手持ち無沙汰になっていた右手でコップを掴み、一気にストローを吸った。

417 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:53:21 ID:3PbqUdO20

ミセ*゚ー゚)リ「私、みんなに愛されてたって実感できる今がとても幸せなの。
      だから、最後までみんなと一緒がいいな。
      まだ夏休みだって、文化祭だって、他にも楽しいことがあるんだもん」

そして沈黙。
しばしのそれを破ったのはトソンだ。

(゚、゚トソン「だからみんな好きなんですよ、あなたが」

ミセ*゚ー゚)リ「ありがとう」

.

418 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:54:35 ID:3PbqUdO20



呪い、ねぇ。
あの女の人みたいに自分だけを正しいと信じて縛られ続けるのは、
たしかにそうだろう。

だけど、きっとみんなの願いは違うよ。
私を縛り続けることを彼は『呪い』と言ったのだろうけど、
私はそれを嫌だなんて少しも思っていないんだから。

でも、終わりが見えているのは寂しいかな。

だから、私の大切な親友にこっそり願おう。
寺生まれでテレビの胡散臭い霊能者なんか足元にも及ばない、トソンならきっとできるよ。

私たちみんなに、ハッピーエンドをください。


.

419 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/15(土) 19:55:17 ID:3PbqUdO20

 (
   )
  i  フッ
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