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690 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/17(月) 02:38:03 ID:pf4HHxu.0
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(i,)
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( ゚∀゚)探す。ようです
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691 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/17(月) 02:39:16 ID:pf4HHxu.0
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( ゚∀゚)「くそ…どこいっちまったんだよ…」
暗い森の中をさまよい続けて何時間たつのだろう。
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( ゚∀゚)「ハイン…」
いつも強気で女なのに男より強い。そんな俺の親友、ハイン。
そんなハインにも弱点があって、つい俺は
「お前幽霊なんかが怖いのwwwwだっせwwww」
なんて言ってしまった。
それを聞いて、負けず嫌いなハインは
「怖くない!怖くないって!!」
と顔を真っ赤にして言い返してきた。
それが面白くて、
「じゃあ校舎裏の森!あそこ夜になあ…出るらしいぜwほんとに怖くないんだったら行って来いよなw」
と、いらないことを言ってしまった。
本当に行くなんて思ってなかったんだ。ただ、お前が真っ赤になってるのが可愛くて、ついいじめてしまっただけなんだ。それなのに…
「もしもし高岡ですけど…ジョルジュくん?あのね、ハインがまだ帰らないのよ…ジョルジュくんのおうちにお邪魔してないかしら?」
ハインの母ちゃんからの電話だった。
俺はすぐに森に行ったんだと思った。通話を切ったかどうかも忘れた。身体が勝手に行動してた。
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692 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/17(月) 02:40:04 ID:pf4HHxu.0
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(; ゚∀゚)「ダメだ…いない……」
もう十分探した。もしかしたらハインはもう家に帰ったのかもしれない。
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( ゚∀゚)「…帰ろう」
そうだ、明日学校に登校したらまたハインに会える。
大丈夫。大丈夫。
大丈夫だと自分に言い聞かせるのに夢中だった。すると突然足元が不安定になり、バランスを崩して倒れてしまった。
俺は状況を把握するために携帯のライトを足元に向ける。
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( ゚∀゚)「ガケ…」
http://uploda.cc/img/img55d0be4e10b54.jpg
ライトで照らしてみても底が見えないくらいのガケがそこにはあった。
もう一歩踏み出していたらと思うと、ゾクッとした。
なんにせよ、これ以上は進めない。しかたない。帰ろう。
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693 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2015/08/17(月) 02:41:16 ID:pf4HHxu.0
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それからハインはもう、学校に来なくなった。大人はみんな「転校しちゃったの」という。
でも俺は信じない。本当はどこにいるか、俺は知っている。
行こう。謝らなきゃ。ハインが待ってる。
俺は今、あの時のガケを目の前にしている。
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( ∀ )「今行くよ、ハイン」
一歩。
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( ゚∀゚)探す。ようです
(
)
i フッ
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