682 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:21:00 ID:VKifVqxM0

――ある日の夜。

('A`)「…………………」

(´・ω・`)「スー、スー」

('A`)「……ショボンは静かでよろしいよ」

('A`)「…………………」

( ^ω^)「ぐおぉ〜すぴぃ〜ごっ、がァ〜」

('A`)「こいついびきうるせえし、寝顔きめえwwwwwww」

('A`)「……折角岩手まで遊びに来たのになんてざまなんだ」

時刻は午前二時半。
俺とブーンとショボンは高校一年の夏休みに旅館で温泉に入っていたら、ブーンがはしゃぎすぎて滑り、頭を打ち、ノックアウト。
今まででショボンとジュースを飲んだり、布団に寝転がっていたらショボンは寝てしまいこんな時間になっていた。

('A`)「とりあえず、歯磨きでもしてこようかな」


.

683 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:23:45 ID:VKifVqxM0


.,、
(i,)
|_|


('A`)座敷童子と遭遇したようです
(*゚∀゚)



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684 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:25:17 ID:VKifVqxM0


('A`)シャコシャコ

('A`)「そういえば、午前2時の合わせ鏡はなんか幽霊出るとか言ってたな…………大丈夫だよな」

('〜`)ガラガラ

('3-`)ペッ

('A`)「歯磨きでもしたし、もう寝ようかな……」

('A`)

(;'A`)「ちょっと待ってよね、ほんとにお化けなんていないよね?なんで鏡に着物っつうか、浴衣みたいな女の子がいるんだ……」

(* ∀ )

(;'A`)「嘘だよな、嘘だと言ってくれよ」

(* ∀ )「ウーラーメーシーヤー……」

(*゚∀゚)「うがあああああああ!!!!」

(’A’)「あばばばばばばばばばばばば」バタッ

(*゚∀゚)「アヒャ、引っかかったーwwwwwww怖かった?wwww………あれ?やり過ぎたかな?おーい!起きろー!うぉーーーーい!」

( ^ω^)「ごっ、ぶっ!、がぉー、おならくせーお………」


.

685 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:28:22 ID:VKifVqxM0


――午前四時ぐらい

('A`)「…………あれ?俺いつの間にか寝てたのか?」

なんだろう、この後頭部にある柔らかくて、鼻をくすぐるシャンプーの香りは…………。

(*゚∀゚)「アヒャ、やっと起きたか?」

('A`)

('A`)「…………あぁ、これは欝の末期症状なんだ。自殺しないと、
けどここでは迷惑だから、遭難ってことで死んだってことにしといた方が、あ、後遺書も……」

(;*゚∀゚)「いや?ちがうよ?ちがうかんね?私はね座敷童子だよ!あの妖怪!」

('A`)「え?まじで?信じられねえ」

(*゚∀゚)「アヒャ、まじだぞ!」

座敷童子。
妖怪であり、おかっぱで5歳ぐらいの子と聞いたことがあるが、だが現実は違うのかな?

(*゚∀゚)

あの子は髪型はオレンジ色のショートカット、やや幼さを残した顔に、身長は140cmこえてるだろうか?
まあ小さいにはかわりないか……けど、スタイルはほんとにいいと思う。

(*゚∀゚)「なにじろじろ見てんだよ」

('A`)「ヒィ!ごめんなさい!」

けど、結構暴力的な女だなと思う。


.

686 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:29:38 ID:VKifVqxM0


('A`)「で?どうしたんだ?座敷童子さんよ?」

(*゚∀゚)「アヒャ、実はなお願いがあってな……」

('A`)(マンドクセ……)「……なんだ?聞いてやるよ?」

(*゚∀゚)「……2時間私の愚痴を聞いて欲しいんだ」

('A`)「そんぐらいの事かよwww別にいいぞ!ジュース飲むか?」

(*゚∀゚)「カルピスでお願い!」


.

687 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:32:52 ID:VKifVqxM0


(*゚∀゚)「でさー!そいつが全然怖がんなくてさ!」

('∀`)「wwwwwwwまじで!俺はお前に驚かされたけどな(笑)」

(*゚∀゚)「素直に私怖いって言えよ!」

実際に妖怪さんとこう喋ってるって事が恐ろしいです。
普通にジュース飲むんだな。
座敷童子もいろいろ大変そうだ。
5歳から15歳の人がまで旅館やあちこち行って、
縁起物と勝手にされて都合よく旅館使われて、客を驚かしても縁起物として扱われてるから、
そのことばかり言われてなにも触れられないとか普通の妖怪は怖いのにどうしてわたし達はとかとにかく愚痴ばかり聞いた。
俺もブーンのことを愚痴ったらものすごく笑ってくれた。
笑顔可愛かったな……。
ちなみにこんなに喋りたいと思ったのは俺とかだってよ!
へへっ!羨ましいだろ!

(*゚∀゚)「あ、もうこんな時間か……」

気がつけばもう6時まで後15分前だった。


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688 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:36:29 ID:VKifVqxM0


(*゚∀゚)「ドクオ、私ね今日をもってねこの座敷童子って妖怪をね引退するんだ」

('∀`)「お!よかったな!これからゆっくりできるじゃん!」

(*゚∀゚)「……でね、後一年したらね私人間になれるの」

('∀`)「おぉ!まじか!wwwwwww俺嬉しいぜ!」

(*゚∀゚)「けどね……私不安なんだ」

('∀`)「なにがだ?」

(*;∀;)「……私上手くやっていけるかな………けどね、
それよりね、1年後にドクオとあってね私の事忘れてないかなって思って………」

('A`)「人間はな俺みたいなやつに優しくしてくれるいい奴らばかりだよ!けどな!俺が座敷童子の事を忘れるはず無いだろ!」

(*;∀;)「けど、忘れたられたときは私は一人ぼっちだよ!どうすればいいの?ねぇ!どうしたらいいのよ!!」

その時、口が勝手に動いた


.

689 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:38:16 ID:VKifVqxM0


(#'A`)「俺はお前が好きだから忘れるはずねえ!」

(*つ∀;)「…………え?」

あ、やべ!
言ってしまった!

('A`)「驚かされた時は暴力的な人かなとか思っちゃったけど、愚痴とか聞いてると次第に座敷童子に惹かれていった!
もう振ってもいい!振ったら友達でいましょとかいってくれるだろ!?」

もう振られてしまえ……。

(* ∀ )

(* ∀ )ププッ

(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャwwwwwww笑いすぎてお腹痛いwwwwwww」

(#'A`)「……なんだよ!」

(*゚∀゚)「…………ありがと、どっくん元気もらった。告白の返事はね…………」

('A`)「あ、ああ……」

(*゚∀゚)「私の事、覚えてくれてたら返事してあげる!」


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690 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:41:30 ID:VKifVqxM0


(#'A`)「なんだよ!その上から目線!後どっくんってなんだよ!」

(*゚∀゚)「アヒャヒャヒャヒャwwwwwwwやっぱりどっくん面白いwwww」

(*'A`)「……もういいわ」

正直、笑顔が可愛すぎて見とれてしまった。

(*゚∀゚)「……じゃあまたね!」

('A`)「あ、目をちょっと待って」

(*-∀-)「ん?なになに?」

俺は、バックの中になぜ持っているのかがわからないひまわりの花を取り出し、彼女の右の頭に付け、デコピンした。

(*-∀-)「あでっ!」

('A`)「目を開けていいよ」

(*゚∀゚)「……なにがあったの?w」

('A`)「まあいいから速くしないと6時過ぎるぞ!」

(*゚∀゚)「アヒャ!そうだった!」

さあ、来年。
君に会えることを僕は祈っている。


.

691 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:43:24 ID:VKifVqxM0


(*゚∀゚)「どっくん!」

('A`)「ん?」

(*゚∀゚)「ありがと!また来年ね?」

('∀`)「おう!」

最後に見せた笑顔は尋常じゃないほど可愛かったな。


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692 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:45:17 ID:VKifVqxM0


('A`)「さあ寝るか……」

( ^ω^)「どっくん……」

('A`)

(* ^ω^)ポッ

(;´・ω・`)「おはよう、みん……てっ、なにやってるのドクオ!」

(; ^ω^)「………むごむご!ドクオ悪かったお!許してお!見ちゃってごめん!
頼むからどっから持ってきたかわかんないフライパンしまえおおおおおお!」

(#'A`)「離してよショボン!このバカの脳みそを引きずり出してやるんだ!」

(;´・ω・`)「だめたよ!ふらはよくない!!」

(#'A`)「ちくしょおおおおお!」

こうして、高校一年の不思議というかこれからも続くであろうという体験が終わった。


.

693 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:47:28 ID:VKifVqxM0


――高校二年、一学期の終業式の朝のSHR前。

俺は、クラスメイト達と夏休みの計画をたてていた。

( ゚∀゚)o彡°「おっぱい!おっぱい!」

(# ^ω^)「ブーンは貧乳教だお!だからジョルジュ!悔しいがここで対立だお!」

(# ´∀`)「そうだモナ!ちっぱいことはいいことだモナ!あ!ジョルジュいい加減僕のAVコレクション返せモナ!」

(´・ω・`)「お前ら、静かにしねえと掘るぞ」

( ^ω^)

(´・ω・`)

( ´∀`)

(,,^Д^)「ギコハハハ、今日も賑やかだな!夏休みが待ちどうしいぜ!」

('A`)「あぁ……そうだな」

(,,゚Д゚)「おい!元気ねえぞゴラァ!後4時間授業頑張ればカラオケなんだから頑張るぞ!」

('∀`)「あぁ!そうだな!」


.

694 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:49:11 ID:VKifVqxM0


(´・ω・`)「ドクオ!」

('A`)「なんだ?ショボン?」

(´・ω・`)「あれから一年経とうとしてるけど、あの子と会えなかったからどうするつもりかい?」

('A`)「あーそうだな、俺は会いにいくぜ、あの旅館まで!お前もブーンも強制だからな」

(´・ω・`)「やれやれ、人使いが荒いよwわかった、楽しみにしてる」

ショボンと会話していたら

N| "゚'` {"゚`lリ 「今から席を着かなかったら俺にケツ穴をよこせ」

先生が入ってきた。


.

695 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:53:22 ID:VKifVqxM0



N| "゚'` {"゚`lリ「こんな時期だが、今から転校生を紹介する、
正直すげー美人だと思った。この俺が認める。お前ら襲うなよ。おっと!俺は生徒でもノンケでも構わないさ」

そして、男生徒は盛り上がる。
まさか、まさかな。
座敷童子の予感がするのは気のせいだよな。

N| "゚'` {"゚`lリ「つーさん、入っておいで」

俺が見えたのは、まだ幼さが残った顔、オレンジ色がなびくショートカット、ちょっと背が伸びたが小さい。

――そして、俺があげたひまわりの花

そんなそんな……

('A`)「座敷童子じゃねえか!」

俺はあまりの驚きを隠せずに立ってしまった。

(; ^ω^)「どっ、ドクオー!」(;´・ω・`)

二人は小声で俺を呼び、前後ろから俺が立とうとしている所を押さえつけると言うか叩いてくる。

( つω;)「よかったお…ほんとによかったお…!」

(´;ω;`)「ほんとによかったね…!」

(;A;)「お前ら、グズッ」

N| "゚'` {"゚`lリ「では、自己紹介だ。内藤、ショボン、ドクオは後でトイレに来い!何回も行ってるだろ?俺はノン(ry」

そんなことはどうでも良かった。
はやく!はやく座敷童子と喋りたい!


.

696 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:57:08 ID:VKifVqxM0


(*゚∀゚)「つーです!後一年半しかないですけどよろしくお願いします!」

この声は座敷童子の声だった。
もう胸がはちきれそうなんだ!
早くしてくれ!

(*゚∀゚)「…あの?どくおくんの席の隣空いてますか……?」

N| "゚'` {"゚`lリ「ああ!空いてるさ。今日からドクオの席で勉強することになった!ドクオよろしく頼むぞ!」

男子生徒からブーイングが聞こえる。

(# ´Д`)「おい!お前!なんでこんなろり娘と!ハァハァ」

モナーが興奮しすぎてダメになったみたいだ。


.

697 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 05:59:17 ID:VKifVqxM0


N| "゚'` {"゚`lリ「じゃあ1時間目は俺が担当する現代文だ。まずはくそみそテクニックの3Pを…失礼、P23を開いてくれ」

('A`)(今授業中だから喋れないから机に書こう)

俺は
『よ!座敷童子!どうだったか?一年の休養?』と書いた。

(*゚∀゚)φカキカキ

『どっくん、もう私はつーて名前あるんだからそう読んでよ!……後、ひまわりの花ありがと?私似合ってるかな?』

('A`)φカキカキ

『どっくんいうなwwwめっちゃ似合ってるよ。そうだな!つーお疲れ!これからもよろしく!』

(*゚∀゚)

(*-∀-)

(*-∀-)φカキカキ

('A`)「〜〜〜〜♪」

(*゚∀゚)「ねぇねぇ!」

('A`)「おま!阿部先生の授業…あ……」

つーは幼さ残る顔で最高の笑顔を見せながら僕の机に書いた最高のメッセージを見せた――


,

698 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 06:00:56 ID:VKifVqxM0


――『どっくん!だーーーい好き!』
ってね!


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699 名前:名も無きAAのようです[] 投稿日:2014/08/16(土) 06:03:02 ID:VKifVqxM0
三十一本目、お終い



i フッ
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