-
495 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:27:47 ID:tH0csw1Q0
-
.,、
(i,)
|_|
二十本目
-
496 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:29:57 ID:tH0csw1Q0
-
ーー 君たちは御存知か?
世の中、目には見えないものが最も恐ろしい
仮面を被った化け物達が
あちらを向けば微笑んで
こちらを向けば牙を出す
そう、奴等は堂々と潜んでいるんだ
気を付け ーー
.
-
497 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:31:53 ID:tH0csw1Q0
-
ガツン!
<_プー゚)フ 「イテッ!」
ξ#゚听)ξつ|「うるっさいわね、いま何時だと思ってんのよ!」
<_プー゚;)フ 「あ…ドーモスミマセン…」
|そ 「まったくぅ!」ピシャッ
<_プー゚)フ 「……。 おっかねえ」
俺は頭上三階から降ってきたハーモニカに何故かささやかな物理ダメージを受けながら、
ラジオに備えられた録音モードを解除する。
あのくそアマ。
マンションの中庭でこんな歯痒い思いをしてる自分に嫌気がさす…
こんなんじゃなかった、こんなはずじゃ…
-
498 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:33:12 ID:tH0csw1Q0
-
( ^ω^)つ| ガラッ
今度は頭上二階のベランダ窓が開いた。
しまった、俺の怨念じみた声が漏れていたか。
<_プー゚)フ 「…すすすみません、うるさかったですか?」
(;^ω^)「いや…固い音がしたから大丈夫かなって」
ちょうどさっきの女の真下に住むコイツは俺を気遣ってくれる良い奴だ。
入居した時からそう思っていた。
<_プー゚)フ 「はい、ダイジョーブス、スンマセンッした」
(;^ω^)「そうかお。 …なら」
(;^ω^)「………えーと、あのー」
(;^ω^)「次うるさくしたら塩まいて庭にすらいられなくしてやるお」
|そ ピシャッ
<_プー゚)フ 「……優しすぎるぜ子豚ちゃん」
奴の場合はぎりぎりルールに基づいて言ってるだけってのが分かる。 だから気にしない。
ちくしょう、
そもそも俺がまいた種ってのが悔やまれる……
-
499 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:35:12 ID:tH0csw1Q0
-
俺が計画し建てたマンションがやっとのことで完成した時、
あたまいー俺はこの建物に住む住人にルールを課すことにした。
ごみの捨て方、設備不良対応、夜間騒音禁止…
そして、一番力をいれたのは
<_プー゚)フ 「このピラミッド型いいなー!
よし、一番上に住む奴から順に偉いってことにするぜ、だっはっはー!」
ーー そう、ヒエラルキーの構築。
オーナー兼管理人の俺はマンション最上階のフロアに暮らすことになってたからな。
DQNやモンクレ共が入居しようもんなら
さっさと追い出す作戦とか…
とにかく色々考えてそれを考案したんだ。
そしたらその日、
まさかの俺は車に轢かれて死んだ。
よもや道路向かいのコンビニに行くまでに死ぬとは思わなかった。
玄関開けたら二秒で死亡!
ーー って、…居るか? 他にそんなやつ。
ちょっと長めの屁が出てるくらいの時間で大切な人が目の前で死ぬ想像、貴方にできますか?
<_プー゚)フ
っても独身だし、その結果がいまの俺だし。
まあいいよ、前向きにいこうぜ。
ーー そんな風に思いながら、俺は自分の言葉を蔑ろにするように上を向く。
いま前向いたって壁しか無えからな。
-
500 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:37:13 ID:tH0csw1Q0
-
俺の生きた証となってしまったマンションは三階建て。
以前、ここにあった平屋アパートを取り壊して一から建て直した新品だ。
それぞれ2LDKほどの広さがあるからけっこう大きいと思う。
一階に5部屋、
二階に3部屋、
三階には1部屋しかない。
な? ピラミッド型だろう。
そしてその最上階こそが、
死してなお君臨する俺の城なのだ。
<_プー゚)フ 「ぶっちゃけ羨ましいだろが。 そんな生活」
えっ…さっきの女は三階に居なかったかって?
ノンノーン、あれは三階じゃないってば。
"頭上三階" 。
<_プー゚)フ 「わかんない?
まってな。 いま図にするから…」
-
501 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:38:50 ID:tH0csw1Q0
-
中庭に敷いてある砂利から大きめの石を見繕う。
この石→■一つ一つが部屋だと思って見てくれたまえ。
これが俺のハンサムマンションだ!
~~~~~~~~~~
空
■■■■■
\■■■/
 ̄■ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 地上
<_プー゚)フ
<_プー゚)フ 「いや、別に書き間違えじゃないからね」
-
502 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:40:19 ID:tH0csw1Q0
-
これには海より深い理由がある。
当然のことながら元々は普通のマンションだった。
とある日、住人がテレビを見て大爆笑した。
よくいない?
笑うと猿の玩具みたく手ぇバンバン叩き出すやつ。
…そのうちそれがちゃぶ台を叩き出し
ついには床を叩き始めた。
抱腹絶倒だよ。
いや、いいんだ、それはさ。
俺だって生前よくなったよ恥ずかしながら。
……問題はマンション住人の全員が一斉にそれをやったことだ。
マンションちゃんも驚いただろうな〜
胃袋のなかで一斉に物が弾けたようなもんだし。
その衝撃に驚いたマンションちゃんはひっくり返った!
…それ以来、俺の部屋は最上階から最下階になってしまった。
俺のヒエラルキーも一変してパシリ扱いさ。
.
-
503 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:41:28 ID:tH0csw1Q0
-
\
川 ゚ -゚) □ <シッテル? コウツウジコハ…
/
川 ゚ -゚) 「おーい、エクスト」
<_プー゚)フ 「はーい」シュイン
川 ゚ -゚) 「テレビを面白くしてくれ」
<_プー゚)フ 「…はい?」
川 ゚ -゚) 「二度は言わん。 やらないのか?」
<_プー゚)フ 「は、はいヤリマス」
シュルルー □<エクスト電子侵入〜!!
\
川 ゚ -゚) □ <ソーノーチーノーサーダーメー♪
/
\
川 ゚ -゚) □ <ジョー! ジョー!
/
\
川 ゚ -゚) □ <テレーレレー♪ テレーレレー♪
/
\
川# ゚ -゚) □ <オシッコモレター オシッコモレター♪ テテーン!!
/
…とり憑いたテレビごと窓から放られたり
-
504 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:42:39 ID:tH0csw1Q0
-
(´゚ω゚`) 「エクストぉー!」
<_プー゚)フ 「はい」シュイン
(´゚ω゚`) 「我慢の限界だぁ!」
<_プー゚)フ 「…えっ」
(´゚ω゚`) 「俺は垂れ眉なんかじゃないよねぇ?!」
<_プー゚)フ 「……ソウッスネ」
<それはどっちのソウッスネだー?!?!
<スンマセン肯定ッス! ゼッゼ垂れ眉ジャナッス!!
…追い出せなくなった薬中ヤンキーにボコられたり
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505 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:43:33 ID:tH0csw1Q0
-
( ´_ゝ`) |(´<_` )「ふーむ」
( ´_ゝ`) |(´<_` )「ガラスに映るとまるで兄者を思い出すな」
(σ´_ゝ`)|(´<_`a) ポリポリ
ソトカベ フキフキ
<_プー゚)フ
( ´_ゝ`)|(´<_` )「…少し窓が汚れてるのかな」
ソトマド フキフキ
<_プー゚)フ|(´<_` )
( ‘_⊃`) |(´<_` )「……」
<_プー゚)フ
ソトカベ フキフキ
( ‘_⊃`) |(´<_` )「……」
(б ‘_⊃`)|(´<_`a) ポリポリ
<ちゃんと拭け余計に滲んでんだろがー!!
<ッセン!! ヤリッス! アッシタ!
…管理人として仕事してただけなのに
理不尽に怒られたり…
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506 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:45:09 ID:tH0csw1Q0
-
ノパ听) っ≡つ シュッシュッ
ノパ听) 「うーん、もしかして」
ノパ听) 「エクストぉぉ!」
<_プー゚)フ 「なんですか」シュイン
ノパ听) 「今度ボクシングの試合があるんだ、スパーリングしてくれないか?」
ノパ听) 「エクストなら物理的に強くはダメージ通らないから怪我しないし、いいだろー?」
<_プー゚)フ 「あ、なるほど、おーけーです。
そーゆーのなら当方いつでもウェルカムです」
ノハ*゚听) 「サンキュー!」
<喰らえっ!新技バーンナッコゥ!
<コノママデハオワランゾーッ
…そのまま殴ってくれたらいいのに属性帯びてくるし…しかも古いし…
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507 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:46:11 ID:tH0csw1Q0
-
こないだなんてエントランスを箒掃除してたら…
<_プー゚)フ ザッザッ
(^ω^ ))) 「あ、どうもー」
<_プー゚)フ 「あ、おはようございます」
<_プー゚)フ 「暑いッスねえ」ザッザッ
(^ω^ )「ええ、参りますお…ではいってきますお」
<_プー゚)フ 「いってらっしゃ〜い」
ω^ )))
)))
<_プー゚)フ ザッザッ
<_プー゚)フ 「……」
<_プー゚)フ 「なにこの胸の虚無感?」
…何もされない事に安心より不安を覚えるとか
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508 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:47:48 ID:tH0csw1Q0
-
<_プー゚)フ 「これ洗脳されてるでしょ、間違いなく!
犯罪者がよく使う手だよ!」
<_プー゚)フ 「だからね、俺はまた復権したいんだよ!
頼む、マンションをもう一度ひっくり返してくれ!!」
気が付けば俺は土下座していた。
もう今の暮らしを長く続ける自信が無くなって…
誰かに、誰かに…
助けてもらいたかったんだ。
(,,゚Д゚) 「ニャア〜…」
ミ,,゚Д゚彡 「ミャー?」
<_プー゚)フ 「マンションができる前からこの辺を牛耳ってるお前達野良猫なら、何か良い手を知ってるだろ?!
頼むなんとかしてくれ!」
(,,゚Д゚) 「ニャ」
ミ,,゚Д゚彡 「ミィ?」
(,,゚Д゚) 「ニャニャー、ウニャア」
ミ,,^Д^彡 「ミャ!」
(,,^Д^) 「ニャッハッハ」ミ^Д^,,彡
<_フ;ー;)フ 「ちくしょう全然言ってることわからねええぇーー!!」
\ / \ /
ドッ ヨッ ナカムラヤッ
ξ#゚听)ξつ|「毎夜毎夜うるせえってんだろがーー!!」 ガラッ
-
509 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:49:13 ID:tH0csw1Q0
-
<_プー゚)フ 「くそ〜…おちおち作戦会議もできやしない」
文句は言えど、管理人としての職務を放棄したりはしない。
俺は今日もエントランスの箒掃除から一日をはじめる。
ホウキだけに…ぷぷ。つまんね〜()笑
( ・∀・) 「ああ、オーナーさん。
お世話になってます」
<_プー゚)フ キリッ 「これはモラハウジングサポートのモララーさん。
こちらこそどうも」
( ・∀・) 「ちょうどいい、本日は新規入居希望者を案内しにきまして」
('A`)「…ど、どうも」ペコリ
賃貸情報のチラシを持った気弱そうな男だ。
いつもなら収入増の喜ぶべきシーン。
だが、いまの俺には ーー
<_プー゚)フ 「新規って…」
( ・∀・) 「ええ、まだ空いてる二階の部屋を見てみたいとの事で」
<_プー゚)フ 「え、大丈夫? ヒエラルキーは二番目になるけど…」
('A`)「は、は、はい。 チラシにも書いてあるから確認してます」
-
510 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:50:35 ID:tH0csw1Q0
-
本来一階に住んでいた最下層の奴等が
マンションひっくり返り事件によって三階にランクアップしたせいで
日に日に悪化する治安…
こんなひ弱そうな男がいじめられないか、心配ですよ俺は。
( ・∀・) 「なんせ築浅1年ですからね、人気があるんですよ」
<_プー゚)フ 「それならもっと早く全室埋まるだろjk…
ちょっとそのチラシ見せてもらえます?」
('A`)「あ、はい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
建物名:プラズマンションext
二階:門部屋(三階建) エレベータ:無
築:1年 家賃:8万円 共益費:0円
▼ヒエラルキー制度導入による
新感覚ネイチャー人生RPG爆誕!!
【総ての過去を無かったことにする】
管理人が24時間巡回で単身女性も可
陽当たり良好な安心オートロック!
※オーナー、成仏寸前ですww
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<_プー゚)フ 「おいこら」
( ・∀・) 「色々書き直したらソッコーで内見希望者が殺到しまして」
<_プー゚)フ 「だろうね、家賃8万とか
俺そんなん聞いてないし」
('A`)「突っ込むところそこなんですね」
-
511 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:52:14 ID:tH0csw1Q0
-
<_プー゚)フ 「まあいいや、死んでから飯とか食わないから俺にかかる食費光熱費0だし」
( ・∀・) 「さすがオーナー。ご立派」
<_プー゚)フ 「ところで中見るのはいいけど…
君は学生さん?」
('A`)「は、は、はい。 父さんが土木建築関係で、それを継ぐための学校が近いんです」
ーー 俺はピーンときた。
Mr.ピーン。 足もピーンよ。 俺もう足無ぇけど。
<_プー゚)フ 「家賃8万でもいいけどさ…
かわりに相談させてほしい。
このマンション実は "逆" なんだよ、
こういうの落とせるもんかな?」
俺は口頭で説明しながら両手を広げ指さし、
二、三階の両脇部屋を大地へと降ろす。
このデカブツをまたひっくり返すのは無理でも
フロアの部屋数さえ元に戻れば、理由をつけて住人を割り振り直せるはずだと考えた。
(;'A`)「? ぎゃ…えっ?!
えっと、はあ…
物理的に可能ならできると、思いますけど…」
<_プー゚)フ 「よし! ではお父上をご紹介してくれ早漏!」
('A`)「!! なぜそれを!」
( ・∀・) 「オーナー、慌て過ぎて言葉遣いがおかしくなってますよ。
ドクオさんも候違いで語尾に強く反応しないように。
…いやあとにかく良かった、では契約書作ってくるのでドクオさんはまた後で」
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512 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:53:20 ID:tH0csw1Q0
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<_プー゚)フ 「ささ、どーぞ内見してやって下さいな」
('A`)「…本当に築浅なんですね、ピカピカだ」
<_プー゚)フ 「そりゃあもう。
なんせ建ててすぐ俺が死にましたから」
(;'A`)「完全に事故物件じゃないですか
…しかも珍しいタイプの。
あ、過去を無かったことにするってそういう…」
<_プー゚)フ 「ねえねえ、ところでさ」
('A`)「は、はい」
<_プー゚)フ 「あのチラシってどこで見たの?
お店で渡されて?」
('A`)「家にポスティングされてましたけど」
<_プー゚)フ 「風評被害届出してもバチあたんねぇなこれ」
('A`)「心中御察しします」
<_プー゚)フ 「いや釣られてここに来た時点で、君もある意味同罪だから。
…まあいいや、今夜同じ二階の人と顔合わせするかい? その人は好い人だよ」
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513 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:54:59 ID:tH0csw1Q0
-
m9゚ー゚)フ 「ーー と、いうわけで夜です」
( ^ω^)「誰に向かって…?」
('A`)「な、なんだかすみません、おお、お呼ばれしてしまって」
( ^ω^)「いいんだお、独り身だし人とご飯するのもたまには楽しいから」
<_プー゚)フ 「はい、ではマンションひっくり返して復権しちゃおう会議〜!」
ドンドンパフ♪
('A`)「オーナーさんていつもこうなんですか?」
(;^ω^)「普段はぎゅうぎゅうにおさえ付けられてるから…」
<_プー゚)フ 「何を仰るブーンさん!
貴方も二階住人として本来なら俺の次のヒエラルキー位に立ってるはずなんですよ!」
(;'A`)「…お、横暴さが透けてる!」
(;^ω^)「うーん…ストレスだおきっと」
<_プー゚)フ 「ところで、早速ですが提案です。
ご飯を食べながら楽にして聞いてもらいましょう」
生前の俺は煌めく頭脳を遺憾なく発揮し、
若くして不動産を所有した経歴の持ち主。
そう、一連の作戦はすでに頭に浮かんでいるのだ。
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514 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:56:01 ID:tH0csw1Q0
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ピンポーン
ξ゚听)ξつ|「はーい」ガチャ
( ^ω^)「こんにちは、二階の内藤ですが…」
ξ゚听)ξつ|「え、なあに?」
<_プー゚)フ 『一番手強いのは頭上三階のツンさんだ。
まずはブーンさんが奴を手籠めにして ーー』
(;^ω^)『ちょっ、もっとオブラートに!』
<_プー゚)フ 『とにかく奴はムードに弱い(予感)!
同じ部屋に居てくれればあとは俺がなんとかするのでメロメロにしてやってください!』
( ^ω^)「えっと…こないだ旅行に行った時のお土産があるんですけど、いかがですかお?」
ξ゚听)ξつ|「あら、そうなの。
せっかくだから戴こうかしら…あ、お持たせだけど貴方も食べる?」
( ^ω^)「いいんですか? ではお邪魔しますお」
<_プー゚)フ (ナイスだ!
今のうちにベランダから奴の部屋のテレビに電子侵入して……) スゥー
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515 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:58:22 ID:tH0csw1Q0
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ξ゚听)ξ「あまり綺麗なリビングでなくて悪いけど…はいお茶」
( ^ω^)「いえいえ!とんでもない」
\
ξ゚听)ξ □ < ツカモウゼ! ドラゴンボール♪
/
( )^ω^)「おー、再放送」
ムシャムシャ
ξ )゚听)ξ「ね。 懐かしいなーって思って」
ムシャムシャ
\
ξ )゚听)ξ □ < サガソウゼ!! ドラゴンボール♪
ムシャムシャ /
( )^ω^)(…テレビってムード作りにくいんだよなあ…)
ξ )゚听)ξ \
ムシャムシャ □ < セカイデイットー! ユカイナキセキ〜♪
( )^ω^) /
ξ )゚听)ξ \
ムシャムシャ □ < コノヨーハー デッカイ
( )^ω^) /
ξ゚д゚)ξ \
□ < マOコ ミタイナモンッ♪
( ゚ω゚) /
.
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516 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 21:59:43 ID:tH0csw1Q0
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ξ#゚听)ξo彡 「エクストてめこらぁ!!」
ボコスカ <_フ;゚д゚)フ 「いていてて!!
やめてえ!ベジータ並みの連続エネルギー弾らめえ! 」
( ^ω^)(これはだめだ……)
ξ#゚听)ξ「あんたらグルだったのね」
(;^ω^)「あ、実はもう一つあって…」
その時、ブーンが取り出したのは
俺の頭にぶつけられた ーー
ξ゚听)ξ「あ、これ…あたしのハーモニカ」
( ^ω^)「こないだ中庭に落ちてたお。
エクストさんから、ツンさんの物だって聞いたから」
ξ゚听)ξ「そっか、ありがと…
あなたのこと誤解してたみたいね」
( ^ω^)「おっおっ」
ふざけんなしね ーー じゃなくて、
さすが俺の見込んでいた男だ。
まさか二段構えの策を練っていたとは。
俺の失態があるから輝く副策…
そうだろう?
……だから俺を見捨てないでくれ。
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517 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:01:12 ID:tH0csw1Q0
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<_プー゚)フ 「次は住人を一時的に退去させる」
( ^ω^)「そんなことできるのかお?」
ξ゚听)ξ「ちょっと。その間どこにいろって言うのよ」
('A`)「家具とか荷物とか色々ありますしね」
<_プー゚)フ 「これは簡単だ、要は損を超える得があれば我慢できるんじゃろ?」
( ^ω^)(阿笠博士…?)
ξ゚听)ξ「まあね…なに、ホテルのスイートルームでも取ってくれるの?」
<_プー゚)フ 「それもやる。
加えて向こう三ヶ月の家賃も免除するし、退去中の物品紛失や焼失といった保険じみたサービスもやったるぜ」
ξ*゚听)ξ「まじ? うれしーわ、皆にも伝えてくる」タッタッタ…
(^ω^;)「…いいのかお?あんな約束して」
<_プー゚)フ 「これも俺の城とヒエラルキーを護るためと思えば!
ドクオ君、父上の準備はいつ頃できそうかね?」
(;'A`)「…そのヒエラルキーってどうしても要ります?
父さんは連絡したらすぐにでも来れるって言ってました」
<_プー゚)フ 「えっ仕事早いなあ。
君の父さんデキる男って感じ?
頼もしいわあ」
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518 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:02:50 ID:tH0csw1Q0
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303号室:ツン
ξ゚听)ξ「みんな呼んできたわよ。
概ね同意してくれたみたい」
301号室:クー
川 ゚ -゚) 「ホテルで北島サブちゃんのディナーショーをやるらしいな」
<_プー゚)フ 「楽勝だ!
歌唱中の鼻フックもおーけー!」
302号室:ヒート
ノパ听) 「世界ヘビー級タイトルマッチを組んでくれるって聞いたぞー!」
<_プー゚)フ 「もちろん!マイクタイソンからデビルアナコンダまでなんでも魅せてやる」
304号室:ショボン
(´゚ω゚`) 「スーハースーハー!! 脱法ハ○ブを合法にするんだって!? 我慢できねー!」
<_プー゚)フ 「いいよいいよ、どんどんやれ!
お前の頭のなかだけでな!」
305号室:弟者
(´<_` )「うちの一族全員呼んでいいのか?」
<_プー゚)フ 「バッチこいだーーー!」
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519 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:04:00 ID:tH0csw1Q0
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201号室:ドクオ
白('A`)「うん、来ていいって、はーい」
('A`)「父さんももう向かってるそうです」
<_プー゚)フ 「素敵! 抱いて!」
202号室:ブーン
(;^ω^)「…思えばあの時マンションのひっくり返った日は凄かったお」
<_プー゚)フ 「俺には悪夢の始まりだった…でも、もうすぐ、もとに戻るんだ!」
203号室:アサピー
(-@∀@) 「おやおやこれは楽しそうだ」
<_プー゚)フ 「まて、誰だお前は」
ドクオの父:モナー
( ´∀`)「いやーお待たせしました。
お話は聞いてるモナ、今日はよろしく」
<_プー゚)フ 「お父上! 本日はお頼みもうす!」
( ´∀`)「もうやっていいモナ?
スイッチ押すだけだからね」
<_プー゚)フ 「すげー文明ってすげー。
押しちゃってください、くるりんっ」
( ´∀`)σ 「では、ぽちり」ポチッ
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520 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:06:03 ID:tH0csw1Q0
-
※実際のマンションより背が高いのは気のせいです
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521 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:07:42 ID:tH0csw1Q0
-
<_プー゚)フ
('A`)「おおー、盛大だあ」
( ´∀`)「モナモナ。 前に使った爆薬が残ってたから楽なものだったよ」
<_プー゚)フ
('A`)「さっすが、とうさん」
( ´∀`)「また何かあればいつでも頼りなさい、ドクオや。
ではエクストさん、私はこれで」スタスタ
<_プー゚)フ
<_プー゚)フ 「えっ、なんで?」
('A`)「…え?」
<_プー゚)フ 「いやいや」
<_プー゚)フ 「いやいやいやいやいや」
( ^ω^)「YAH-YAH-YAH?」
(´゚ω゚`) 「呼んだ?wwwww」
<_フ#゚ー゚)フ 「呼んでねーよ!」
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522 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:09:47 ID:tH0csw1Q0
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<_プー゚)フ 「意味わからん!意味わかんないんやけど意味わかんないんやけど!!」
(´<_`白)「あ、もしもし兄者? いま目の前でブラクラが発生しそうなんだけど…撮る?送れ?はーい」ピッ
<_プー゚)フ 「なんで爆破するんだよ!?」
(´゚ω゚`) 「いまからーそいつおー♪」
('A`)「え、あ、だってエクストさんが…」
<_プー゚)フ" 『 ーー このマンション実は "ギャグ" なんだよ、こういうの "オトせる" もんかな? 』クイックイッ
('A`)「…って言ったからてっきりドリフ風のコントなのかと ーー 」
ξ゚听)ξ「AAのンゴゴ感はそれっぽいわね」
(´゚ω゚`) 「なーぐりぃなにィー逝こうかあー!!」
<_プー゚)フ 「君ってやつは社会経験があるのかないのかわからんな!!」
川 ゚ -゚)つ 「せっかくだしドリフのオチ作業用BGMバージョンで流しとくか」カチッ
□ <テッテケテーレー テッテケテーレー テッテケテーレー テッテッテ♪
ノパ听) 「なあエクストー、…この残骸どうするんだ?」
(´゚ω゚`) 「やーやーやーーーやーやーやーやーーー♪」
□ <テッテケテーレー テッテケテーレー テッテケテーレー テッテッテ♪
<_プー゚)フ 「どうしようもないだろ…
すでに作り直しを検討中だよ」
□ <テッテレッテテッテー ファファーファファーファ♪
ノパ听) 「そっか、手伝ってあげるよ!」
⊂(´<_`;)「! みんな伏せろ、カメラの邪魔だ!」
□ <テッテレッテテッテー ファファーファファーファ♪
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523 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:12:54 ID:tH0csw1Q0
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28
< パゥワゲィザーー!!
ラメェ!>
エクスト オモシロイコト デキタナ >
< ガマンデキネー!
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524 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:14:02 ID:tH0csw1Q0
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そのあとの事は僕から代わりにお話しするお…
( ^ω^)「エクストさんは、ショックが続いて成仏してしまったんだお」
( ^ω^)「…天に召されるときの彼の顔はとても穏やかで…」
<_プー゚)フ 『これ昇ったらお前らよりヒエラルキー高くね俺?
ヨッシャア!! あーばよーゥ』
( ^ω^)「彼は ーー きっと知らないんだお」
( ^ω^)「あの世…天使が住む天国には、もっとガチガチなヒエラルキーが存在する事を」
( ^ω^)「目に見えない差別や区別、それを作ったのは他でもない、神様や天使なのかもしれないおね」
( ^ω)「…どれも見たことはないけれど」
( )「……」
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525 名前: ◆WE1HE0eSTs[] 投稿日:2014/08/15(金) 22:17:10 ID:tH0csw1Q0
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〜 天界 〜
(-@∀@) 「……」
<アサエル様、以上が彼の人生でした。
(@∀@-) 「はーい」
<_フ;゚ー゚)フ 「…迂闊だったぜ、まさか俺のマンションに天使様が住んでたなんてな」
<_フ;゚ー゚)フ 「なあ、俺ってここだとヒエラルキー何位なんですか?
なりてえんだ、一番に」
(-@∀@) 「…そうですねえ〜」
(-@∀@)つ□ スッ
(-@∀@) 「そのアンチモンを、あの垂れ眉に塗ったくってきなさい」
<_プー゚)フ 「…あんちもん?」
※天使アサエルが伝えたとされる物質
顔料として利用されたが人体に毒性がある
(-@∀@) 「ひたすらこの天界で徳を積むと善いでしょう」
<_プー゚)フ 「おーけー! いってきます」 シュルン!
(-@∀@) 「……」
(#-@∀@) 「あの薬中、マンションがひっくり返った途端に真下に住む私をこき使ってくれましたからね…」
なめんなヒエラルキー!<_プー゚)フ
のようです
(了)
(
)
i フッ
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